JP2660616B2 - 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御装置

Info

Publication number
JP2660616B2
JP2660616B2 JP32892391A JP32892391A JP2660616B2 JP 2660616 B2 JP2660616 B2 JP 2660616B2 JP 32892391 A JP32892391 A JP 32892391A JP 32892391 A JP32892391 A JP 32892391A JP 2660616 B2 JP2660616 B2 JP 2660616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external load
idle
engine
rotational speed
fluctuation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32892391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05163987A (ja
Inventor
渡邊  悟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP32892391A priority Critical patent/JP2660616B2/ja
Publication of JPH05163987A publication Critical patent/JPH05163987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2660616B2 publication Critical patent/JP2660616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のアイドル回転
速度制御装置に関し、詳しくは、外部負荷投入のオン・
オフ切り換え時におけるアイドル回転速度の安定性を向
上させ得る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用内燃機関のアイドル回転速度制御
装置としては、特開昭62−129544号公報等に開
示されるように、機関の吸気系に介装されたスロットル
弁をバイパスする補助空気通路を設けると共に、この補
助空気通路に電磁式のアイドル制御弁を設け、このアイ
ドル制御弁の駆動パルス信号のデューティ比(補助空気
量制御値)を、実際のアイドル回転速度が目標回転速度
に近づくように制御することで、アイドル回転速度を目
標回転速度にフィードバック制御するものがある。
【0003】また、このようなアイドル回転速度のフィ
ードバック制御においては、エアコン用コプレッサ,パ
ワステ用オイルポンプなどの補器類の負荷が機関に加え
られたり、トルクコンバータ式ATがニュートラル状態
から非ニュートラル状態にシフトされると、アイドル回
転の落ち込みが発生し、フィードバック制御の遅れによ
って最悪エンストに至る惧れもある。そこで、従来か
ら、前述のような各種外部負荷毎に予め必要空気量を求
めておき、エアコンスイッチ,パワステスイッチ,ニュ
ートラルスイッチなど外部負荷検知情報に基づいて、外
部負荷投入がオン状態となっているときに前記必要空気
量に対応する補正値で前記デューティ比を補正し、外部
負荷投入のオン・オフ切り換え時におけるアイドル回転
の変動を抑止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように外部負荷投入のオン時にデューティ比を補正する
補正値(外部負荷補正分)は、初期状態において外部負
荷に相当する必要空気量が確保できるように設定されて
おり、部品ばらつきや経時変化等によって外部負荷に対
応する必要空気量がばらついたり、与えられた制御値に
対してアイドル制御弁を介して得られる空気量がばらつ
くと、外部負荷投入のオフ・オン切り換え時にデューテ
ィ比を初期設定された外部負荷補正分だけ補正しても、
目標アイドル回転速度を維持できる空気量が得られず、
アイドル回転速度が目標からずれてしまい、アイドル安
定性を損ねるという問題があった。
【0005】特に、外部負荷投入のオフ→オン切り換え
時においては、増量補正される空気量が外部負荷相当分
よりも少ないと回転の落ち込みが発生し、たとえエンス
トに至らない場合でも、運転者にエンストの不安感を与
えることになってしまう。本発明は上記問題点に鑑みな
されたものであり、外部負荷投入のオン時に、吸入空気
量の制御値を所定の補正値に基づき補正するよう構成さ
れたアイドル回転速度制御装置において、経時変化や部
品ばらつきに応じて外部負荷に対応する必要空気量が確
保できるように学習すると共に、かかる学習が、運転者
の感性(エンストに対する不安感)を反映した目標に基
づいて簡便に行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
内燃機関のアイドル回転速度制御装置は、図1に示すよ
うに構成される。図1において、フィードバック制御手
段は、所定の機関アイドル運転状態において回転速度検
出手段で検出される機関回転速度を目標回転速度に近づ
けるように機関の吸入空気量を制御するための制御値を
フィードバック制御する。
【0007】また、補正値記憶手段は、外部負荷投入の
オン状態が検知されているときに前記制御値を補正する
ための補正値を記憶する。ここで、補正手段は、外部負
荷検知手段によって外部負荷投入のオン状態が検知され
ているときに、前記補正値記憶手段に記憶されている補
正値に基づいて前記制御値を補正設定する。
【0008】そして、空気量制御手段は、前記制御値に
基づいて機関の吸入空気量を制御する。一方、回転変動
データ検出手段は、外部負荷検知手段によって外部負荷
投入のオン・オフ切り換えが検知されたときに、該外部
負荷投入のオン・オフ切り換えに伴う機関回転速度の変
動幅と目標回転速度への復帰時間とをそれぞれ検出し、
アイドル変動指数設定手段は、前記検出された機関回転
速度の変動幅と目標回転速度に対する復帰時間とに基づ
いてアイドル変動指数を設定する。
【0009】そして、補正値更新手段は、前記設定され
たアイドル変動指数と該アイドル変動指数の目標値との
比較に基づいて前記補正値記憶手段に記憶されている補
正値を補正して更新記憶させる。
【0010】
【作用】かかる構成によると、外部負荷投入のオン・オ
フ切り換えがあったときに、記憶されている補正値が不
適切であると、制御値を前記補正値で補正しても、外部
負荷投入のオン・オフに見合った空気量変化を得ること
ができず、目標回転速度から実際の回転速度がずれるこ
とになる。かかる外部負荷投入のオン・オフに伴う回転
変動が発生したときに、回転変動の幅と目標回転速度に
復帰するまでの時間とが検出され、この変動幅と復帰時
間とに基づいてアイドル変動指数が設定される。
【0011】そして、前記アイドル変動指数と目標値と
の比較に基づいて補正値の記憶データが更新される。即
ち、外部負荷投入のオン・オフ切り換え時におけるアイ
ドル安定性は、前記変動幅を小さくし、復帰時間を短縮
することで得られるから、これら2つのパラメータが共
に充分に小さいレベルにないと特に回転落ち発生時には
エンストの不安感を運転者に与えることになる。そこ
で、前記変動幅と復帰時間とをパラメータとしてアイド
ル変動指数を設定し、このアイドル変動指数と目標値と
の比較によって補正値を更新することで、前記変動幅と
復帰時間との両方を同時に満足し得るレベルに学習でき
るようにした。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
のシステム構成を示す図2において、エアクリーナ1か
らの空気は、吸気ダクト2を通り、該吸気ダクト2に介
装され図示しないアクセルペダルに連動するスロットル
弁3と、このスロットル弁3をバイパスして設けられた
補助空気通路4に介装された電磁式のアイドル制御弁5
とをそれぞれ介して機関8に吸入される。
【0013】一方、燃料は、吸気マニホールド6に介装
された燃料噴射弁7から機関回転に同期して間欠的に噴
射供給され、前記吸入空気と混合してシリンダ内に吸引
される。前記アイドル制御弁5は、開弁用コイルと閉弁
用コイルとを備えて構成されている。ここで、マイクロ
コンピュータを内蔵したコントロールユニット9からの
駆動パルス信号(開度制御信号)が、前記コイルそれぞ
れに互いに反転された状態で送られるようになってお
り、前記駆動パルス信号のデューティ比(開弁用コイル
に対する通電時間割合%)により、アイドル制御弁5の
開度が制御され、該アイドル制御弁5の開度を介してア
イドル運転時の機関吸入空気量(機関回転速度N)が制
御されるようになっている。
【0014】前記コントロールユニット9には、前記駆
動パルス信号のデューティ比(アイドル制御弁5の開
度)を決定するために各種のセンサからの信号が入力さ
れるようになっている。前記各種のセンサとしては、ク
ランク軸やカム軸から回転信号を取り出して機関回転速
度Nを検出する回転速度検出手段としての回転速度セン
サ10、スロットル弁3に付設されてスロットル弁3のア
イドル位置(全閉位置)でONとなるアイドルスイッチ
11、ウォータージャケット部に設けられ機関温度を代表
する冷却水温度Twを検出する水温センサ12、機関8に
組み合わされるトルクコンバータ式自動変速機(図示省
略)のニュートラル位置でONとなるニュートラルスイ
ッチ13、エアコン用として機関駆動されるコンプレッサ
のON状態でONとなるエアコンスイッチ14、パワース
テアリングの機関駆動されるオイルポンプのON状態で
ONとなるパワステスイッチ15などが設けられている。
【0015】上記ニュートラルスイッチ13,エアコンス
イッチ14,パワステスイッチ15が本実施例における外部
負荷検知手段に相当する。ここで、コントロールユニッ
ト9は、前記各種センサ・スイッチ類に基づいて、図3
のフローチャートに示すようにしてアイドル制御弁5へ
送る駆動パルス信号のデューティ比ISCon(制御値)
を決定し、アイドル回転速度をフィードバック制御す
る。
【0016】尚、本実施例において、フィードバック制
御手段,補正手段,空気量制御手段としての機能は、前
記図3のフローチャートに示すようにコントロールユニ
ット9がソフトウェア的に備えており、補正値記憶手段
は、コントロールユニット9に内蔵されたマイクロコン
ピュータの書き換え可能なメモリが相当するものとす
る。
【0017】図3のフローチャートにおいて、まず、ス
テップ1(図中ではS1としてある。以下同様)では、
冷却水温度Twに応じて予め設定されている基本デュー
ティ比ISCtwのマップから、現状の水温Twに対応す
る基本デューティ比ISCtwを検索して求める。ステッ
プ2では、アイドル回転速度のフィードバック制御を行
う条件が成立しているときに、フィードバック補正分I
SCfbを設定する。
【0018】前記フィードバック制御条件とは、例えば
アイドルスイッチ11がオンで、かつ、車速VSPが所定
速度(8km/h)以下又はニュートラルスイッチ14が
ONであり、かかる運転条件が成立しているときにの
み、アイドル回転速度のフィードバック制御を行わせ
る。フィードバック制御条件が成立しているときには、
回転速度センサ10で検出される機関回転速度Nと、冷却
水温度Tw等に基づいて設定された目標回転速度Nset
とを比較し、実際の回転速度が目標に近づくように、例
えば比例積分制御によって前記フィードバック補正分I
SCfbを制御する。
【0019】ステップ3では、エアコンスイッチ14のO
N・OFFを判別し、エアコン用コンプレッサが機関駆
動されるエアコンスイッチ14のON状態では、ステップ
4へ進む。ステップ4では、機関回転速度Nに応じて設
定されている前記デューティ比のエアコン補正分ISC
ac(制御値の補正値)が記憶されているマップから、現
状の回転速度Nに対応するエアコン補正分を検索して求
め、これをISCacにセットする。
【0020】一方、エアコンスイッチ14がOFFである
ときには、ステップ5へ進み、前記エアコン補正分IS
Cacにゼロをセットする。即ち、エアコンスイッチ14が
ONであるときには、コンプレッサを駆動するための負
荷(外部負荷)が機関8に加わっている状態(外部負荷
投入のオン状態)であり、エアコンスイッチ14がOFF
であるときに比べて空気量を多くして機関出力トルクを
増大させないと、目標回転速度を維持させることができ
ないので、コンプレッサ負荷に対応する空気量に相当す
る補正分ISCacを設定し、これを加算させるものであ
る。
【0021】同様に、ステップ6〜8では、パワステス
イッチ15のON・OFF判別に応じてパワーステアリン
グ用オイルポンプによる負荷に対応するパワステ補正分
ISCpsを設定し、ステップ9〜11では、トルクコン
バータ式自動変速機における非ニュートラル状態による
負荷に対応するためのギヤ位置補正分ISCNDをニュー
トラルスイッチ13のON・OFFに応じて設定する。
【0022】尚、前記パワステ補正分ISCacは、機関
回転速度Nに応じたマップに記憶され、ギヤ位置補正分
ISCNDについてはミッションオイルの粘性に関与する
冷却水温度Twに応じたマップに記憶されている。上記
のようにして各種の外部負荷に対応させるための補正分
ISCac,ISCps, ISCNDを設定すると、次のステ
ップ12では、前記基本分ISCtw,フィードバック補正
分ISCfb,外部負荷補正分ISCac,ISCps, IS
NDを加算して最終的なデューティ比ISConを設定
し、次のステップ13では、このデューティ比ISConの
駆動パルス信号をアイドル制御弁5に出力する。
【0023】ここで、外部負荷補正分ISCac,ISC
ps, ISCNDがそれぞれコンプレッサ負荷,オイルポン
プ負荷,非ニュートラル負荷に精度良く相当する値であ
れば、外部負荷投入のオン・オフ切り換え時に、外部負
荷の変化に対応する量だけ空気量が変化して、アイドル
回転の変動は殆ど発生しないはずである。しかしなが
ら、部品ばらつきや経時変化などの影響で初期設定され
た外部負荷補正分ISCac,ISCps, ISCNDによる
補正では、外部負荷投入のオン・オフ切り換えに影響さ
れずにアイドル回転速度を安定させることができなくな
り、前記外部負荷補正分ISCac,ISCps, ISCND
をそのときの要求レベルに学習補正する必要が生じる。
【0024】かかる学習の様子を、図4のフローチャー
トに従って以下に説明する。尚、本実施例において、回
転変動データ検出手段,アイドル変動指数設定手段,補
正値更新手段としての機能は、前記図4のフローチャー
トに示すように、コントロールユニット9がソフトウェ
ア的に備えている。図4のフローチャートにおいて、ま
ず、ステップ11では、エアコン用コンプレッサ等の外部
負荷の投入状態がON・OFF切り換えされた直後の回
転変動における回転変動幅NP-P を検出し、これを外部
負荷の種類別に記憶する。
【0025】また、ステップ12では、エアコン用コンプ
レッサ等の外部負荷の投入状態がON・OFF切り換え
されたときに、目標からずれた実際の機関回転速度Nが
目標回転速度付近(±25rpm)に復帰するまで時間TMIN
を計測し、これを外部負荷の種類別に記憶する。尚、前
記復帰時間TMIN は、外部負荷投入のON・OFF切り
換えから、機関回転速度Nが目標回転速度付近に戻るま
での時間であり、前記回転変動幅NP-Pは、前記復帰時
間TMIN 内における最大回転速度と最小回転速度との偏
差である(図5参照)。
【0026】即ち、前記外部負荷補正分ISCac,IS
Cps, ISCNDがそれぞれ最適値に設定されていれば、
外部負荷の投入状態がON・OFF切り換えされても、
アイドル回転速度の変動は僅かで、目標回転速度への復
帰も早いが、前記外部負荷補正分ISCac,ISCps,
ISCNDが不適切であれば、外部負荷投入のON・OF
F切り換え時に比較的大きな回転変動が発生し、この回
転変動をフィードバック制御によって目標回転に収束さ
せるまでには比較的長い時間を要することになる。
【0027】前記回転変動幅NP-P と復帰時間TMIN
(回転変動データ)は、外部負荷投入のON・OFF切
り換え時におけるアイドル変動度合いを示す指標であ
り、前記復帰時間TMIN が短くても変動幅NP-P が大き
いと、又は、変動幅NP-P が小さい場合であっても復帰
時間TMIN が長いと、運転者にエンストに対する不安感
を与えることがあり、両者が共に小さい値となるよう
に、補正分ISCac,ISCps, ISCNDを補正する必
要がある。
【0028】そこで、次のステップ13では、前記回転変
動幅NP-Pと復帰時間TMIN とに基づいてアイドル変動
指数Irを設定する。このアイドル変動指数Irは、回
転変動幅NP-P と復帰時間TMIN とをパラメータとする
マップから検索によって求められるようになっており、
回転変動幅NP-P と復帰時間TMIN とが共に小さい領域
ほど小さな値に設定されるようになっている。
【0029】ここで、前記アイドル変動指数Irを小さ
くすることは、回転変動幅NP-P と復帰時間TMIN とが
共に小さくなるように学習制御されたことになり、アイ
ドル変動指数Irが充分に小さい場合には運転者にエン
ストの不安感を与えずに済むと見做すことができる。そ
して、次のステップ14では、ステップ13で設定したアイ
ドル変動指数Irと、該アイドル変動指数Irの許容レ
ベルである収束目標値Irとを比較する。ここで、ステ
ップ13で設定したアイドル変動指数Irが収束目標値I
rよりも大きいときには、回転変動幅NP-P と復帰時間
MIN との少なくとも一方が許容レベルを越えて大きい
状態であり、外部負荷投入のON・OFF切り換え時に
外部負荷補正分が不適切であるために比較的大きな(又
は長い)回転変動が発生していることを示す。
【0030】従って、アイドル変動指数Irが収束目標
値Irよりも大きいときには、ステップ15へ進み、前記
アイドル変動指数Ir設定の基になった外部負荷に対応
する外部負荷補正分ISCL (ISCac,ISCps, I
SCND)の記憶データを補正する処理を行う。例えば、
エアコン用コンプレッサをOFF→ON切り換えしたと
きに、前記アイドル変動指数Irが収束目標値を上回る
ような大きな回転の落ち込みが発生した場合には、エア
コン補正分ISCacの不足によってコンプレッサ負荷に
相当する空気量よりも少ない空気量しか増大しなかった
ことを示すものであるから、エアコン補正分ISCacの
記憶データを所定値ISCLRNだけ増大補正して更新
し、次回からはより大きなエアコン補正分ISCacに基
づいてエアコン負荷に対応する補正が行われるようにす
る。そして、最終的には、エアコンスイッチ14のON・
OFF切り換え時において、前記アイドル変動指数Ir
が収束目標値以下となるような充分に小さい回転変動し
か生じないようにし、エアコン負荷投入の切り換え時に
運転者に対してエンストの不安感を与えないようにす
る。
【0031】このように、回転変動幅NP-P と復帰時間
MIN との2つのパラメータに基づいて設定されるアイ
ドル変動指数Irが収束目標値以下となるように学習さ
せれば、運転者のエンストに対する不安感を代表するパ
ラメータである回転変動幅と復帰時間との両方を簡便に
許容レベル内に収束させることができる。尚、上記のよ
うに外部負荷補正分を補正するに当たっては、水温Tw
や機関回転速度Nに応じたマップの該当する格子データ
のみを修正しても良いし、また、前記所定値ISCLR
Nだけ全体にシフトさせても良いし、更に、修正された
格子データ間を補間するようにしても良い。
【0032】一方、ステップ14で、アイドル変動指数I
rが収束目標値以下であると判別されたときには、外部
負荷投入のON・OFF切り換え時におけるアイドル回
転速度の変動レベルが許容範囲であるから、現状のまま
でも運転者にエンストの不安感を与えることがないの
で、該当するアイドル変動指数Irの設定の基になった
外部負荷補正分を修正する必要はなく、ステップ15をジ
ャンプしてステップ16へ進む。
【0033】ステップ16では、前記回転変動幅NP-P
復帰時間TMIN とをクリアし、次の外部負荷投入ON・
OFF切り換え時の回転変動データが新たにセットされ
るようにする。尚、本実施例では、エアコン補正分IS
Cac等の外部負荷補正分が、機関回転速度Nや冷却水温
度Tw等の運転条件に応じて可変設定されるようにした
が、運転条件に関係なく一定値が加算されるものであっ
ても良い。
【0034】また、外部負荷は前記実施例に上げたもの
に限定されるものではなく、例えばヘッドライトやリヤ
デフォッガーなどの電気負荷の増大によるオルタネータ
負荷を対象としても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、空
気量のフィードバック制御によって目標アイドル回転速
度を得る一方、外部負荷投入のオン時には所定の補正値
に基づいて空気量制御値を補正するよう構成されたアイ
ドル回転速度制御装置において、経時変化や部品ばらつ
きによって変化する要求レベルに対応して前記補正値を
学習することができると共に、かかる学習において、回
転変動幅と目標復帰時間とをパラメータとして設定され
るアイドル変動指数を指標としたことにより、運転者の
感性に適合した学習を容易に行わせることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図3】実施例におけるアイドル回転速度制御を示すフ
ローチャート。
【図4】実施例における外部負荷補正分の学習を示すフ
ローチャート。
【図5】外部負荷投入のOFF→ON切り換え時の回転
変動の様子を示すタイムチャート。
【符号の説明】
4 補助空気通路 5 アイドル制御弁 8 機関 9 コントロールユニット 10 回転速度センサ 11 アイドルスイッチ 12 水温センサ 13 ニュートラルスイッチ 14 エアコンスイッチ 15 パワステスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の回転速度を検出する回転速度検出手
    段と、 所定の機関アイドル運転状態において前記回転速度検出
    手段で検出される機関回転速度を目標回転速度に近づけ
    るように機関の吸入空気量を制御するための制御値をフ
    ィードバック制御するフィードバック制御手段と、 機関への外部負荷投入のオン・オフを検知する外部負荷
    検知手段と、 該外部負荷検知手段によって外部負荷投入のオン状態が
    検知されているときに前記制御値を補正するための補正
    値を記憶した補正値記憶手段と、 前記外部負荷検知手段によって外部負荷投入のオン状態
    が検知されているときに、前記補正値記憶手段に記憶さ
    れている補正値に基づいて前記制御値を補正設定する補
    正手段と、 前記制御値に基づいて機関の吸入空気量を制御する空気
    量制御手段と、 前記外部負荷検知手段によって外部負荷投入のオン・オ
    フ切り換えが検知されたときに、該外部負荷投入のオン
    ・オフ切り換えに伴う機関回転速度の変動幅と目標回転
    速度への復帰時間とをそれぞれ検出する回転変動データ
    検出手段と、 該回転変動データ検出手段で検出された機関回転速度の
    変動幅と目標回転速度に対する復帰時間とに基づいてア
    イドル変動指数を設定するアイドル変動指数設定手段
    と、 該アイドル変動指数設定手段で設定されたアイドル変動
    指数と該アイドル変動指数の目標値との比較に基づいて
    前記補正値記憶手段に記憶されている補正値を補正して
    更新記憶させる補正値更新手段と、 を含んで構成された内燃機関のアイドル回転速度制御装
    置。
JP32892391A 1991-12-12 1991-12-12 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 Expired - Lifetime JP2660616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32892391A JP2660616B2 (ja) 1991-12-12 1991-12-12 内燃機関のアイドル回転速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32892391A JP2660616B2 (ja) 1991-12-12 1991-12-12 内燃機関のアイドル回転速度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05163987A JPH05163987A (ja) 1993-06-29
JP2660616B2 true JP2660616B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=18215607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32892391A Expired - Lifetime JP2660616B2 (ja) 1991-12-12 1991-12-12 内燃機関のアイドル回転速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2660616B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4917065B2 (ja) * 2008-03-21 2012-04-18 富士重工業株式会社 エンジンのアイドル回転数制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05163987A (ja) 1993-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0625545B2 (ja) 内燃機関の電子スロツトル制御装置
US6086510A (en) Engine-output control unit
JPH08296465A (ja) 可変排気量エンジンの運転シリンダ数を決定する装置および方法
JPH02104939A (ja) 内燃エンジンのアイドル回転数制御装置
JPH05263687A (ja) 内燃機関の回転速度制御方法
EP0270102B1 (en) System for controlling idle speed of an engine
JPH03237241A (ja) エンジンのアイドル回転数制御装置
JP4016633B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2660616B2 (ja) 内燃機関のアイドル回転速度制御装置
US5722368A (en) Method and apparatus for adjusting the intake air flow rate of an internal combustion engine
JP3541111B2 (ja) 内燃機関の運転制御装置
JP2660624B2 (ja) 内燃機関のアイドル回転速度制御装置
JPH109013A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP2515494B2 (ja) 内燃機関の回転数制御方法
JPH0979083A (ja) スロットルバルブ制御装置
JP3217923B2 (ja) 空燃比学習制御方法
JP3284393B2 (ja) 内燃機関のアイドル回転速度学習制御装置
JP2660623B2 (ja) 内燃機関のアイドル回転速度制御装置
JPH0455234Y2 (ja)
JPH0260857B2 (ja)
JPH089392Y2 (ja) 内燃機関のアイドル回転速度制御装置
JPH0599035A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH0734195Y2 (ja) 内燃機関の減速制御装置
JPH02191840A (ja) 内燃機関のアイドル回転数制御装置
JP2878880B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置