JPH0260857B2 - - Google Patents

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JPH0260857B2
JPH0260857B2 JP23336485A JP23336485A JPH0260857B2 JP H0260857 B2 JPH0260857 B2 JP H0260857B2 JP 23336485 A JP23336485 A JP 23336485A JP 23336485 A JP23336485 A JP 23336485A JP H0260857 B2 JPH0260857 B2 JP H0260857B2
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solenoid
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Takeo Kiuchi
Akimasa Yasuoka
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Priority to US06/920,543 priority patent/US4770140A/en
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Priority to DE8686308149T priority patent/DE3676168D1/de
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃エンジンの吸入空気量制御用電
磁弁のソレノイド電流制御方法に関するものであ
る。特に、アイドル運転時のエンジン回転数を制
御する目的で、吸気通路に設けられたスロツトル
弁の上流と下流とを連通するバイパス通路に設け
られた電磁弁の開度を制御する為のソレノイド電
流を適正に制御することができる、内燃エンジン
の吸入空気量制御用電磁弁のソレノイド電流制御
方法に関するものである。
(従来の技術) 従来から、内燃エンジンの吸気通路に設けられ
たスロツトル弁がほぼ閉じられた状態で運転を持
続させるいわゆるアイドル運転時には、スロツト
ル弁の上流と下流とを連通するバイパス通路に設
けた電磁弁により内燃エンジンの吸入空気量を制
御して、エンジン回転数(アイドル回転数)の制
御を行なつている。
このようなアイドル回転数制御方法に関して
は、例えば特願昭60―137445号などに詳しいが、
以下にその概略を述べる。
従来のアイドル回転数制御方法は、第2図に示
すように、中央演算装置(CPU)1、記憶装置
(メモリ)2および入出力信号処理回路(インタ
ーフエース)3からなるマイクロコンピユータ4
のCPU1において、まず、つぎの(1)式により、
ソレノイド電流指令値Icmdを演算する。
IcmdをCPU1で演算する為には、各種センサ
を適宜配設して、これらセンサ出力をインターフ
エース3へ供給しなければならないが、このこと
は周知であるので、前記各種センサの図示は省略
してある。
Icmd=〔Ifb(n)+Ie+Ips +Iat+Iac〕×Kpad ……(1) (1)式におけるIfb(n)は、後記する第3図のフ
ローチヤートに基づいて演算されるフイードバツ
ク制御項である。なお、(n)は今回値を示す。
第3図のステツプS41〜S46の演算内容は
次の通りである。
ステツプS41…エンジン回転数の逆数(周
期)、またはそれに相当する量Me(n)を読み込
む。
ステツプS42…前記読み込まれたMe(n)
と、あらかじめ設定した目標アイドル回転数
Nrefoの逆数、またはそれに相当する量Mrefoと
の偏差ΔMefを算出する。
ステツプS43…前記Me(n)、および該Me
(n)と同一のシリンダにおける前回計測値Me
〔当該エンジンが6気筒エンジンの場合は、Me
(n−6)〕の差――すなわち、周期の変化率
ΔMeを算出する。
ステツプS44…前記ΔMeおよびΔMef、なら
びに積分項制御ゲインKim、比例項制御ゲイン
Kpm、微分項制御ゲインKdmを用いて、積分項
Ii、比例項Ipおよび微分項Idを、それぞれ図中に
示す演算式にしたがつて算出する。なお、前記各
制御ゲインは、予めメモリ2内に記憶されている
ものを読み出して得られる。
ステツプS45…Iai(n)として、Iai(n−
1)に前記ステツプS44で得た積分項Iiを加算
する。なお、ここで得たIai(n)は次回のIai(n
−1)となる為に、一時メモリ2内に記憶され
る。
しかし、いまだメモリ2に記憶されていない場
合は、Iaiに類似するような数値を予めメモリ2
内に記憶させておいて、該数値をIai(n−1)と
して読み出せばよい。
ステツプS46…ステツプS45で算出された
Iai(n)に、ステツプS44で算出されたIpおよ
びIdがそれぞれ加算され、フイードバツク制御項
Ifb(n)として定義される。
(1)式におけるIfb(n)以外の各項の内容は、次
の通りである。
Ie…交流発電機(ACG)の負荷、すなわちACG
のフイールド電流に応じて予定値を加算する加
算補正項。
Ips…パワーステアリングのスイツチが投入され
た時に予定値を加算する加算補正項。
Iat…自動変速機ATのセレクタ位置がドライブ(D)
レンジにある時に予定値を加算する加算補正
項。
Iac…エアコン作動時に予定値を加算する加算補
正項。
Kpad…大気圧に応じて決定される乗算補正項。
なお、(1)式のIcmdは、各シリンダのピストン
が上死点前90度に達した時に、既知の手段により
発生するTDCパルスに応じて演算される。
前記(1)式により演算されたIcmdは、さらに
CPU1において、例えば周期を一定とするパル
ス信号のデユーテイ比に換算される。CPU1に
は、周期タイマとパルス信号のハイレベル時間
(パルス時間)タイマが用意されていて、同期し
て作動することにより、予定周期ごとに所定のハ
イレベル時間パルス信号がマイクロコンピユータ
4から連続的に出力される。
前記パルス信号は、ソレノイド駆動用トランジ
スタ5のベースに印加される。この結果、該トラ
ンジスタ5はパルス信号に応じてオン/オフ駆動
される。
第2図では、ソレノイド駆動用トランジスタ5
のオン状態に応じて、バツテリ6からの電流が、
ソレノイド7およびトランジスタ5を通つてアー
スへと流れる。この為に、電磁弁(図示せず)の
開度は、前記電流(ソレノイド電流)に応じて制
御され、該電磁弁の開度に応じた吸入空気量が内
燃エンジンに供給され、アイドル回転数が制御さ
れる。
ところで、従来においては、エンジン回転数が
フイードバツク制御されている場合、すなわち、
前記電磁弁が目標アイドル回転数と実際のエンジ
ン回転数との偏差に応じてフイードバツク制御さ
れている場合において、つぎの(2)式により学習値
Ixref(n)を算出し、これをメモリ2に記憶して
いる。
Ixref(n)=Iai(n)×Ccrr/m +Ixref(n−1)×(m−Ccrr)/m ……(2) なお、(2)式中のIai(n)は、前記した第3図の
ステツプS45で算出された数値であり、Ixref
(n−1)は学習値Ixrefの前回値を示している。
また、mおよびCcrrは任意に設定される正の数
であり、mはCcrrよりも大きく選ばれている。
この学習値Ixref(n)の算出は、前記した特願
昭60―137445号から明らかなように、例えばエア
コン等の外部負荷がない等、一定の条件が整つて
いる時に、TDCパルスに応じてなされる。
そして、内燃エンジンの電磁弁が、フイードバ
ツク制御モードからアイドル運転以外の運転状態
で行なわれるオープンループ制御モードへ移行す
る時に、マイクロコンピユータ4から、該学習値
Ixref(n)と等しいIcmdに応じたパルス信号を
出力し、ソレノイド7に流れる電流、したがつて
電磁弁の開度を前記学習値Ixref(n)に対応する
所定値に保持している。
これは、前記オープンループ制御モードから再
びフイードバツク制御モードに移行した時の電磁
弁の初期開度が、フイードバツク制御モードの、
Icmdに対応する開度になるべく近づいているよ
うにし、この結果、定常制御状態に落着くまでの
時間を短縮する為である。
また、前記オープンループ制御モードにおける
Icmdを、前記(1)式と同様のつぎの(3)式により算
出し、該Icmdに応じたパルス信号をマイクロコ
ンピユータ4から出力するようにしてもよい。
Icmd=(Ixref+Ie+Ips+Iat +Iac)×Kpad ……(3) このようにしてIcmdを算出し、これに応じた
パルス信号に基づいてソレノイド電流を決定する
ようにすれば、前記オープンループ制御モードか
ら再びフイードバツク制御モードに移行した時
に、例えばエアコン等の外部負荷を考慮した初期
開度となつていることから、フイードバツク制御
モードのIcmdに対応する開度となる時間がより
一層短縮されるので望ましい。
ところで、上記した従来の技術には、次のよう
な欠点があつた。
ソレノイド7の抵抗成分は、周知のように、そ
の周囲温度の変化に応じて変わる。ソレノイド7
を有する電磁弁は、一般にエンジン本体に近い所
にあるので、エンジン温度の影響を受けやすい。
したがつてソレノイド7の抵抗成分は変化しやす
い。
前記ソレノイド7の抵抗成分が変化すると、
Icmdに対応したソレノイド電流が流れず、この
結果、電磁弁の開度もIcmdで期待する開度とな
らない。もつともフイードバツク制御中であれ
ば、第3図および(1)式による前述したエンジン回
転数のフイードバツク制御によつてある時間が経
過すれば、目標アイドル回転数に一致するように
なる。
しかし、フイードバツク制御項Ifb(n)のPID
係数(制御ゲイン)は、定常アイドル運転時の安
定性を考慮して通常小さく設定されている。この
為に、Ifb(n)によるフイードバツク制御はゆつ
くり行なわれるのが一般的である。
この結果、従来においては、ソレノイド7の抵
抗成分が変化した時などには、フイードバツク制
御によりエンジン回転数が目標アイドル回転数と
なるまでに長時間がかかるという欠点があつた。
また、フイードバツク制御中に演算される学習
値Ixrefの算出した時点と、その学習値Ixrefをフ
イードバツク制御の初期値として使用する時点と
で、ソレノイド7の周囲温度に差がある場合、あ
るいは電磁弁開度がエンジン回転数に関してオー
プンループ制御を継続中にソレノイド7の周囲温
度が変化した場合には、該ソレノイド7の抵抗値
が変化し、電磁弁の開度が所望の開度、すなわち
Icmdで期待する開度にならないという欠点があ
つた。
前記の欠点を解決する手段としては、従来のエ
ンジン回転数のフイードバツク制御系に加えて、
ソレノイド7に流れる実電流をフイードバツクす
る電流フイードバツク制御系を設け、前記エンジ
ン回転数フイードバツク制御系で算出したソレノ
イド電流指令値を、つぎに述べるようにして電流
フイードバツク制御系で演算した補正値により補
正し、該補正されたソレノイド電流指令値に基づ
いて決定される信号をソレノイド電流制御手段に
印加することにより、ソレノイド電流を制御する
方法が本出願人によつて提案されている(特願
昭)。
なお、前記補正値は、ソレノイド電流を検出
し、前記ソレノイド電流指令値に対するソレノイ
ド電流の偏差を算出し、該偏差に比例項制御ゲイ
ンを乗算して比例項を算出すると共に、該偏差に
積分項制御ゲインを乗算し、かつ前回積分項と加
算して積分項を算出し、これら算出された比例項
と積分項とを加算することによつて算出される。
以上の方法を要約的に述べれば、例えばソレノ
イド7の抵抗成分が変化し、ソレノイド電流指令
値に対するソレノイド電流の偏差が発生した場合
には、電流フイードバツク制御系の制御によつて
ソレノイド電流指令値に対応するソレノイド電流
を流すようにしようとするものである。
(発明が解決しようとする問題点) 上記したようなエンジン回転数フイードバツク
制御系に加えて電流フイードバツク制御系を設け
る方法には、次のような欠点が予想される。
前述したように、バイパス通路に設けられた電
磁弁は、主にアイドル運転時におけるエンジン回
転数制御に用いられるものである。換言すれば、
当該自動車のエンジン回転数が所定回転数以上
(例えば4000RPM以上)であり、当該自動車が所
定速度以上で走行中であると推定できる状態であ
つて、運転者のアクセル操作によりスロツトル弁
の開度を制御する運転状態においては、前記電磁
弁ソレノイドの制御は不要となるので、ソレノイ
ド電流が零となる。
ところが、前記運転状態において、ソレノイド
電流を零にしてしまうと、その間は電流フイード
バツク制御系の出力信号が発生しない。したがつ
て、その間に例えばソレノイドのコイル温度が変
化し、コイルの特性(抵抗値)が変わると、当該
自動車の運転状態が再びアイドリング状態(すな
わち、電磁弁の制御状態がフイードバツク制御モ
ード)となり、電磁弁の制御を再開する場合に、
実際に要求される電磁弁開度と異なる開度で電磁
弁の制御が開始されてしまう。
前記したように、エンジン回転数フイードバツ
ク制御系における制御ゲインは、通常小さく設定
されているので、このように実際に要求される電
磁弁開度と異なる開度で電磁弁の制御が開始され
ると、実際のエンジン回転数が目標アイドル回転
数に達するまでに比較的長時間を要する結果とな
る。
さらに、前記運転状態においてコイル温度が変
化し、その後エンジン回転数に関してオープンル
ープ制御されるモードへと、当該電磁弁の制御が
変化した場合には、電磁弁の開度が要求される開
度に一致しないで制御が開始される結果となる。
本発明は、前述の問題点を解決するためになさ
れたものである。
(問題点を解決するための手段および作用) 前記の問題点を解決するために、本発明は、電
磁弁の開度が零であり、かつ該電磁弁の開度制御
を行なわない運転状態、すなわち電磁弁がアイド
ル回転数に関してフイードバツク制御あるいはオ
ープンループ制御されない運転状態においても、
該電磁弁の動作開始電流に満たない不感動電流が
ソレノイドに流れるように電流フイードバツク制
御系を付勢しておくという手段を講じ、これによ
り、前記ソレノイドの抵抗値に応じた電流フイー
ドバツク制御系の出力が常に出力されるように
し、前記運転状態においてソレノイドの抵抗値が
変わつていたとしても、当該電磁弁の制御がフイ
ードバツク制御あるいはオープンループ制御に移
つた時に、電磁弁の開度が要求される電磁弁開度
に、なるべく早く一致することができるという作
用効果を生じさせた点に特徴がある。
(実施例) 以下に図面を参照して、本発明を詳細に説明す
る。
第4図は本発明の方法が適用されたソレノイド
電流制御装置の一具体例を示す回路構成図であ
る。図において、第2図と同一の符号は、同一ま
たは同等部分をあらわしている。
後述する本発明の方法により得られたパルス信
号が、マイクロコンピユータ4から出力される
と、該パルス信号はソレノイド駆動用トランジス
タ5のベースに印加される。この結果、トランジ
スタ5は供給パルス信号に応じてオン/オフ駆動
される。
第4図では、トランジスタ5のオン状態に応じ
て、バツテリ6からの電流が、ソレノイド7、ト
ランジスタ5および抵抗9を通つてアースへと流
れる。この為に、該電流(ソレノイド電流)に応
じて電磁弁(図示せず)の開度は比例的に制御さ
れる。
ところで、マイクロコンピユータ4からのパル
ス信号の立下りに応じてトランジスタ5が遮断傾
向になると、前記ソレノイド7には逆起電力が発
生する。
第4図では、この逆起電力に応じてトランジス
タ8を導通させ、該逆起電力発生期間トランジス
タ5を引き続いてオン状態にすることによつて、
ソレノイド電流の全電流変化を抵抗9による電圧
降下量として検出できるようにしている。
電流検出回路10では、前記抵抗9による電圧
降下量として検出されたソレノイド7の実電流値
Iactを、インターフエース3へ供給している。イ
ンターフエース3では、電流検出回路10の出
力、したがつてソレノイド7に流された実電流値
Iactをデジタル信号に変換する。
次に、図面を用いて前記したマイクロコンピユ
ータ4の出力であるパルス信号を作成する動作、
本発明の方法の動作について説明する。
第1図は本発明の一実施例の動作を説明するフ
ローチヤートである。
同図のフローチヤートの動作はTDCパルスに
よる割込みによりスタートする。
ステツプS51…当該自動車のエンジン回転数
の逆数Meが、予め設定された値Mgよりも大き
いか否かを判定する。すなわち、当該自動車が所
定の速度以上で走行しており、かつそのエンジン
回転数が、アクセル操作によるスロツトル弁制御
のみにより、エンジンのシリンダ内への混合気量
が制御される運転状態であると判別することので
きるエンジン回転数(例えば4000RPM)よりも
小さいか否かを判定する。
MeがMgよりも大きければ(エンジン回転数
が4000RPMよりも小さければ)、当該処理はステ
ツプS1に進み、MeがMg以下であれば、ステ
ツプS52に進む。
ステツプS52…ステツプS9に関して後記す
る補正電流指令値Icmdoとして、Igが設定され
る。Igはソレノイドの動作開始電流に満たない不
感動電流に対応する値であり、また、当該処理が
このステツプS52を経た場合に、ステツプS3
0で算出されるDout(n)も前記ソレノイドの動
作開始電流に満たない不感動電流に対応する値と
なるように設定される。
ステツプS1…ソレノイド電流に応じて開度を
比例的に制御する電磁弁が、エンジン回転数に関
してフイードバツク制御モード(フイードバツク
モード)にあるか否かを判定する。
具体的には、スロツトル開度センサ20からの
信号供給によつてスロツトル弁(図示せず)の開
度がほぼ全閉状態であると判定し、かつエンジン
回転数カウンタ21からの信号供給によつてエン
ジン回転数が予定のアイドル回転数領域にあると
判定した場合には、フイードバツクモードとして
ステツプS3へ進む。それ以外の場合は、ステツ
プS2へ進む。
ステツプS2…後記するステツプS8の(1)式に
おけるフイードバツク制御項Ifb(n)として、後
記するステツプS6においてメモリ2内に記憶し
た最新の学習値Ixrefを採用する。
なお、いまだメモリ2内に学習値Ixrefが記憶
されていない場合は、前記学習値に類似するよう
な数値を予めメモリ2内に記憶させておいて、該
数値を学習値Ixrefとして読み出せばよい。その
後、処理は後記するステツプS7へ進む。
ステツプS3…前記した第3図によつて説明し
たようにして、エンジン回転数のフイードバツク
制御モードにおける演算から、Ifb(n)を算出す
る。
ステツプS4…後記するステツプS5における
学習値Ixref(n)の演算が、適正に行なえる一定
の学習条件が整つているか否かを判定する。具体
的には、車速がある一定値V1以下であり、エア
コン、パワーステアリング等の外部負荷がない等
の、一定の学習条件が整つているか否かを判定す
る。
該判定が不成立の時にはステツプS7へ進み、
成立する時にはステツプS5へ進む。なお、この
ような学習条件を判定する為には、適宜各種セン
サを設けて、センサ出力をインターフエース3へ
供給する必要があるが、このようなことは周知で
あるので、第4図では各種センサの図示を省略し
ている。
ステツプS5…前記した(2)式により学習値
Ixref(n)を算出する。
ステツプS6…ステツプS5において算出され
た学習値Ixrefを、メモリ2に記憶する。
ステツプS7…前記した(1)式あるいは(3)式の各
補正項、すなわち加算補正項Ie,Ips,Iat,Iac、
または乗算補正項Kpadの各データ(数値)を読
み込む。
なお、このように各種データを読み込む為に
は、ステツプS4と同様に、各種センサを設け
て、センサ出力をインターフエース3へ供給する
必要がある。しかし、これらのことは周知である
ので、第4図では各種センサの図示を省略してい
る。
ステツプS8…ソレノイド電流指令値Icmdを、
前記(1)式により算出する。ステツプS2を通つて
きた時には(3)式により算出する。なお、本実施例
では、加算・乗算の各種補正項を(1)式または(3)式
のものに限定する必要はなく、適宜追加するよう
にしてもよい。ただし、追加される各補正項のデ
ータは、前記ステツプS7において予め読み込ん
でおく必要があることは勿論である。
ステツプS9…前記ソレノイド電流指令値
Icmdに基づいて、予めメモリ2内に記憶されて
いるIcmd〜Icmdoテーブルを読み出し、補正電
流指令値Icmdoを決定する。第5図はソレノイド
電流指令値Icmdと補正電流指令値Icmdoとの関
係例を示すグラフである。
このようにIcmd〜Icmdoテーブルを設けるの
は次の理由による。
Icmdは、フイードバツクモードにおいては、
(1)式から明らかなように、エンジン回転数のフイ
ードバツク制御項Ifb(n)とその他の補正項とに
よつて決定される数値であり、エンジン回転数を
目標アイドル回転数に近づける為に電磁弁の開度
を0%〜100%の間で制御する為の理論的な数値
である。
しかし、電磁弁の特性は供給する電流に対して
の弁開度が直線比例関係ではない。そこで、実際
の電磁弁の開度が0%〜100%の間で直線的に制
御されるように、当該電磁弁の特性を考慮して
Icmdを修正する必要がある。この為にIcmd〜
Icmdoテーブルが設けられるのである。
なお、第5図の符号Aで示される領域は、ソレ
ノイドの不感動電流に対応する指令値Icmdoであ
り、前記ステツプS52に関して説明したIgは、
前記符号Aで示される領域内の数値である。
ステツプS10…前記ステツプS9あるいはS
52で決定した補正電流指令値Icmdoをメモリ2
へ記憶する。
ステツプS11…電流検出回路10から供給さ
れる実電流値Iactを読み込む。
ステツプS13…前記ステツプS10で記憶し
た前回の補正電流指令値Icmdo(n−1)と、前
記ステツプS11で読み込んだ今回の実電流値
Iact(n)と、予めメモリ2内に記憶されている
積分項制御ゲインKiiと、前回の積分項Di(n−
1)とを用いて、積分項Di(n)を、図中に示す
演算式にしたがつて算出する。
なお、いまだDi(n−1)がメモリ2に記憶さ
れていない場合は、後記するステツプS22にお
いてメモリ2(具体的にはメモリ2内のバツテリ
バツクアツプRAM)に格納した最新の学習値
DxrefをDi(n−1)として用いる。
また、前記ステツプS10においてIcmdo(n
−1)が記憶されていない場合、すなわちイグニ
ツシヨンスイツチをオンにした直後においては、
第5図のIcmd=0に対応するIcmdoの値を
Icmdo(n−1)として用いる。
ステツプS15…前記ステツプS13において
算出したDi(n)をメモリ2に記憶する。
ステツプS17…ステツプS10においてメモ
リ2内に記憶した前回の補正電流指令値Icmdo
(n−1)に比較して、今回の実電流値Iact(n)
が小さいか否かを判定する。そして、該判定が成
立する時、すなわち、実電流値Iact(n)が小さ
い時にはステツプS18へ進み、該判定が不成立
の時にはステツプS19へ進む。
ステツプS18…今回フラグFi(n)として
“1”を上げる。なお、このフラグは次回フラグ
Fi(n−1)となる為に、メモリ2内に一時記憶
される。その後、ステツプS20へ進む。
ステツプS19…今回フラグFi(n)として
“0”を上げる。なお、このフラグは次回フラグ
Fi(n−1)となる為に、メモリ2内に一時記憶
される。
ステツプS20…今回フラグFi(n)と前回フ
ラグFi(n−1)とが等しければ、後記するステ
ツプS21およびステツプS22をジヤンプして
ステツプS23へ進む。一方、等しくない時、換
言すれば今回の実電流値Iact(n)が前回の補正
電流指令値Icmdo(n−1)を横切つた時には、
後述する学習が可能、すなわち適正な学習値
Dxref(n)が得られるとして、ステツプS21
へ進む。
ステツプS21…つぎの(4)式によつて定義され
る学習値Dxref(n)が算出される。
Dxref(n)=Di(n)×Ccrr/m +Dxref(n−1)×(m−Ccrr)/m ……(4) なお、(4)式中のDi(n)は、前記したステツプ
S13で算出され、今回値メモリに記憶されてい
る数値であり、Dxref(n−1)は学習値Dxrefの
前回値を示している。また、mおよびCcrrは任
意に設定される正の数であり、mはCcrrよりも
大きく選ばれている。
ステツプS22…ステツプS21において算出
された学習値Dxrefを、メモリ2に記憶する。
ステツプS24…前記ステツプS10で記憶し
た前回の補正電流指令値Icmdo(n−1)と、前
記ステツプS11で読み込んだ今回の実電流値
Iact(n)と、予めメモリ2内に記憶されている
比例項制御ゲインKipと、今回値メモリに記憶さ
れている積分項Di(n)とを用いて、フイードバ
ツク制御項Dfb(n)を、つぎの(5―A)式に
より算出する。
Dfb(n)=Dp(n)+Di(n) ……(5―A) Dp(n) =Kip〔Icmdo(n―1)−Iact(n)〕 Di(n)=Di(n−1) +Kii(Icmdo(n−1)−Iact(n)〕 この(5―A)式の積分項Di(n)と比例項Dp
(n)における電流偏差の演算は、前回の補正電
流指令値Icmdo(n―1)と今回の実電流値Iact
(n)とに基づいて行なわれている。
このようにしたのは、補正電流指令値Icmdoが
変化してもソレノイドのインダクタンスにより直
ちに実電流値Iactは変化せず、Icmdoの変化に応
答して実電流Iactが安定するまでには時間がかか
るので、補正電流指令値Icmdoと実電流値Iactと
の今回値同士の偏差に基づいて積分項Di(n)お
よび比例項Dp(n)を算出したのでは、それぞれ
の項に誤差が生じ、適正なフイードバツク制御項
Dfb(n)が算出できないからである。
また、そればかりでなく、前記したステツプS
22における学習値Dxrefも適正な値が得られな
い結果となるからである。
なお、このステツプS24における積分項Di
(n)および比例項Dp(n)は、電流値ではなく、
例えば周期を一定とするパルス信号のハイレベル
時間(以下、パルス時間という)に換算された数
値となつている。
これは既知の電流値I〜パルス時間Dテーブル
を用いて、電流値として得られた前記各項をパル
ス時間に変換している為である。したがつて、フ
イードバツク制御項Dfb(n)もパルス時間とし
て得られる。また、前記ステツプS21において
得られる積分項Di(n)の学習値Dxref(n)もパ
ルス時間で設定されている。
なお、前記ステツプS51およびS52から明
らかなように、当該エンジン回転数が予定値
(4000RPM)を越え、エンジン回転数フイードバ
ツク制御系の出力値、すなわちソレノイド電流指
令値Icmdが零になつた場合においても、ソレノ
イドには、該ソレノイドの不感動電流が出力さ
れ、電流フイードバツク制御項Dfb(n)が算出
される。
ステツプS26…後で第8図を参照して説明す
るようにして、Dfb(n)のリミツトチエツクを
行なう。
ステツプS27…バツテリ6の電圧(バツテリ
電圧)VBを、第4図に図示しないセンサを介し
て読み込む。
ステツプS28…前記バツテリ電圧VBから、
予めメモリ2内に記憶されているVB〜Kivbテー
ブルを読み出し、バツテリ電圧補正値Kivbを決
定する。第6図はバツテリ電圧VBとバツテリ電
圧補正値Kivbとの関係を示すグラフである。
このグラフから明らかなように、バツテリ電圧
補正値Kivbは、バツテリ電圧VBが規定電圧以上
(例えば12V以上)の時は“1.0”であるが、VB
が低下すると、これに応じてその数値が前記1.0
より大きくなる。
ステツプS29…前記ステツプS10において
記憶した補正電流指令値Icmdo(n)から、予め
メモリ2内に記憶されているIcmdo〜Dcmdテー
ブルを読み出し、該Icmdo(n)に対応するパル
ス時間Dcmd(n)を決定する。第7図は補正電
流指令値Icmdoとパルス時間Dcmdとの関係を示
すグラフである。
なお、後述するようにして作成され、マイクロ
コンピユータ4から出力されるパルス信号のパル
ス時間Dout(n)が変わると、補正電流指令値
Icmdoに対するソレノイド電流、すなわち実際の
吸入空気量の偏差も変化し、誤差が生じる。前記
テーブルはこのような誤差を解消できるように、
IcmdoとDcmdとの関係を設定している。
ステツプS30…前記ステツプS29で決定し
たDcmd(n)、前記ステツプS24で算出され、
ステツプS26でリミツトチエツクされたDfb
(n)、およびステツプS28で決定したバツテリ
電圧補正値Kivbを用いて、マイクロコンピユー
タ4の最終出力であるパルス信号のパルス時間
Dout(n)を、(6)式により算出する。
Dout(n)=Kivb×〔Dcmd(n)+Dfb(n)〕
……(6) すなわち、本実施例では、MeがMgよりも大
きい場合には、エンジン回転数フイードバツク制
御系の補正電流指令値Icmdoに応じて決定される
Dcmd(n)に、前回の補正電流指令値Icmdo(n
−1)に対する今回の実電流値Iact(n)の偏差
に基づいて決定される、電流フイードバツク制御
系のDfb(n)を加算することによつてパルス時
間を決定し、これにバツテリ電圧補正値Kivbを
乗算してDout(n)を算出するようにしている。
換言すれば、ソレノイド電流を補正電流指令値
Icmdoに近づけるために、ソレノイド電流のフイ
ードバツク制御を行なつているのである。
そしてまた、MeがMg以下である場合には、
エンジン回転数フイードバツク制御系の出力
Icmdは出力されない――すなわちバイパス通路
の電磁弁は動作しないが、ソレノイドの不感動電
流に対応する指令値IgがIcmdoに設定される。そ
してその後は、MeがMgよりも大きい場合と同
様に、Dout(n)が算出されソレノイド電流のフ
イードバツク制御が行なわれる。
ステツプS31…後で第9図を参照して説明す
るようにして、Dout(n)のリミツトチエツクを
行なう。その後、処理はメインプログラムへ戻
る。これに応じて、マイクロコンピユータ4は、
パルス時間Dout(n)を有するパルス信号を連続
的に出力する。
第8図は、第1図のステツプS26での演算内
容を示すフローチヤートである。
ステツプS231…第1図のステツプS24で
演算したDfb(n)が、ある上限値Dfbh以上であ
るか否かを判定する。該判定が不成立の時にはス
テツプS234へ進み、成立する時にはステツプ
S232へ進む。
ステツプS232…第1図のステツプS13で
演算し、ステツプS15でメモリ2(具体的には
今回値メモリ)に記憶した今回の積分値Di(n)
を消去して、該今回値メモリに前回値メモリの内
容である前回の積分値Di(n−1)を記憶する。
ステツプS233…Dfb(n)を、その上限値
であるDfbhに設定する。その後、処理は第1図
のステツプS27へ進む。
ステツプS234…Dfb(n)が、ある下限値
Dfbl以下であるか否かを判定する。該判定が不
成立の時には、Dfb(n)がリミツトを超えない
適当な数値範囲内にあるとして、ステツプS23
8へ進む。また、該判定が成立する時にはステツ
プS235へ進む。
ステツプS235…前記したステツプS232
と同様に、今回の積分値Di(n)を消去して、今
回値メモリに前回の積分値Di(n−1)を記憶す
る。
なお、前記ステツプS232およびこのステツ
プS235における処理により、Dfb(n)が上
下限のリミツトを超えている状態においては、次
回のステツプS13(第1図)の演算において
は、積分項が更新されないことになる。このよう
に積分項を更新しないこととしているのは、Dfb
(n)がリミツトを超えている状態において、積
分項を更新すると該積分項の値が異常となり、前
記リミツトを超えない状態に復帰した場合におい
て、スムーズに適正なフイードバツク制御項Dfb
(n)が得られないことになるが、このような状
態を回避する為である。
ステツプS236…Dfb(n)を、その下限値
であるDfblに設定する。その後、処理は第1図
のステツプS27へ進む。
ステツプS238…第1図のステツプS24で
算出した数値をそのままDfb(n)として設定す
る。その後、処理は第1図のステツプS27へ進
む。
第9図は、第1図のステツプS31での演算内
容を示すフローチヤートである。
ステツプS281…第1図のステツプS30で
算出したDout(n)が、マイクロコンピユータ4
の出力パルス信号のデユーテイ比100%よりも大
であるか否かを判定する。該判定が不成立の時に
はステツプS284へ進み、成立する時にはステ
ツプS282へ進む。
ステツプS282…第1図のステツプS13で
演算し、ステツプS15でメモリ2(具体的には
今回値メモリ)に記憶した今回の積分値Di(n)
を消去して、該今回値メモリに前回値メモリの内
容である前回の積分値Di(n−1)を記憶する。
ステツプS283…Dout(n)を、前記出力パ
ルス信号のデユーテイ比100%に設定する。この
ように、Dout(n)を、出力パルス信号のデユー
テイ比100%に制限しているのは、該100%よりも
大きいDout(n)に基づいてソレノイド電流を制
御するようにしても、実際上、これに応ずるソレ
ノイド電流は得られないからである。
ステツプS284…Dout(n)が、マイクロコ
ンピユータ4の出力パルス信号のデユーテイ比0
%よりも小であるか否かを判定する。該判定が不
成立の時には、Dout(n)がリミツトを超えない
適正な数値範囲内にあるとして、ステツプS28
8へ進む。また、該判定が成立する時にはステツ
プS285へ進む。
ステツプS285…前記したステツプS282
と同様に、今回の積分値Di(n)を消去して、今
回値メモリに前回の積分値Di(n−1)を記憶す
る。
なお、前記ステツプS282およびこのステツ
プS285における処理により、Dout(n)が上
下限のリミツトを超えている状態においては、次
回のステツプS13(第1図)の演算において
は、積分項が更新されないことになる。このよう
に積分項を更新しない理由は、前記ステツプS2
35で述べたのと同様である。
ステツプS286…Dout(n)を、前記出力パ
ルス信号のデユーテイ比0%に設定する。このよ
うに、Dout(n)を、出力パルス信号のデユーテ
イ比0%に制限しているのは、該0%よりも小さ
いDout(n)に基づいてソレノイド電流を制御す
るようにしても、実際上、これに応ずるソレノイ
ド電流は得られないからである。
ステツプS288…第1図のステツプS30で
算出した数値をそのままDout(n)として設定す
る。
ステツプS289…Dout(n)を出力する。こ
れに応じてマイクロコンピユータ4は、前記
Dout(n)に相当するデユーテイ比のパルス信号
をソレノイド駆動用トランジスタ5へ連続的に出
力する。
第10図は、本発明の方法を実現する為のソレ
ノイド電流制御装置の概略機能ブロツク図であ
る。以下、これについて説明する。
同図において、エンジン回転数周期検出手段1
01はエンジン回転数の逆数(周期)は、または
それに相当する量Me(n)を比較器116の反転
入力端子およびゲート118の入力端子へ出力す
る。
目標アイドル回転数周期設定手段102はエン
ジンの運転状態に応じた目標アイドル回転数
Nrefoを設定し、その逆数、またはそれに相当す
る量MrefoをIfb(n)演算手段103へ出力す
る。
Mg設定手段115には、第1図のステツプS
51に関して説明したMgの値が記憶されてい
る。このMgの値は、比較器116の非反転入力
端子へ出力される。
比較器116は、Mgがエンジン回転数の周期
Meよりも大きいとき、換言すれば、エンジン回
転数が1/Mgよりも上回つているときに、出力
信号をインバータ117およびIg発生手段119
に出力する。
前記インバータ117の出力端子は、ゲート1
18の制御端子に接続されている。
ゲート118は、インバータ117の出力信号
を受けると、前記エンジン回転数周期検出手段1
01により算出されたエンジン回転数の逆数Me
を、Ifb(n)演算手段103へ出力する。
Ig発生手段119には、第1図のステツプS5
2に関して説明したIgの数値が記憶されている。
前記Ig発生手段119は、比較器116の出力信
号の供給を受けるIgの値をオア回路120の一方
の入力端子へ出力する。
前記Ifb(n)演算手段103は、前記Me(n)
およびMrefoに基づいてフイードバツク制御項
Ifb(n)を算出し、該Ifb(n)を切換え手段10
5とIfb(n)学習記憶手段104へ出力する。
Ifb(n)学習記憶手段104は、フイードバツク
制御項Ifb(n)の積分項Iai(n)を、前記した(2)
式に従つて学習し、最新の学習値Ixrefを出力す
る。
切換え手段105は、ソレノイド7に流れる電
流に応じて開度を比例的に制御する電磁弁(図示
せず)が、エンジン回転数に関してフイードバツ
ク制御モードにある時は、前記Ifb(n)演算手段
103の出力であるIfb(n)をIcmd発生手段1
06へ供給し、一方、電磁弁がエンジン回転数に
関してオープンループ制御モードにある時は、前
記Ifb(n)学習記憶手段104の出力である最新
の学習値IxrefをIcmd発生手段106へ供給す
る。
Icmd発生手段106は、前記Ifb(n)が供給
された時は、例えば前記(1)式に従つてソレノイド
電流指令値Icmdを算出し、前記Ixrefが供給され
た時は、例えば前記(3)式に従つてソレノイド電流
指令値Icmdを算出する。そして、該Icmdは
Icmdo発生手段107へ供給される。なお、図示
しないが、Icmd発生手段106には、(1)式およ
び(3)式の各補正項が供給されている。
Icmdo発生手段107は、供給される前記
Icmdから、予め記憶されているIcmd〜Icmdoテ
ーブルを読み出し、補正電流指令値Icmdoを決定
し、これを出力する。該Icmdoは前記オア回路1
20の他方の入力端子へ供給される。
前記オア回路120は、前記Icmdo発生手段1
07により決定されたIcmdo、または前記Ig発生
手段119で設定されたIgを、Dcmd発生手段1
08とDfb(n)発生手段109へ供給する。
Dcmd発生手段108は、供給される前記
Icmdoから、予め記憶されているIcmdo〜Dcmd
テーブルを読み出し、該Icmdoに対応するパルス
時間Dcmdを決定し、これをパルス信号発生手段
110へ供給する。
Dfb(n)発生手段109は、後述するソレノ
イド電流制御手段111のオン/オフ駆動に応じ
てソレノイド7に流れる電流を検知するソレノイ
ド電流検出手段112の出力である実電流値Iact
と、前記Icmdoとに基づいて、フイードバツク制
御項Dfb(n)を算出し、該Dfb(n)をパルス信
号発生手段110へ供給する。
Kivb発生手段114は、VB検知手段113で
検知したバツテリ電圧VBから、予め記憶されて
いるVB〜Kivbテーブルを読み出し、バツテリ電
圧補正値Kivbを決定し、これをパルス信号発生
手段110へ供給する。
パルス信号発生手段110は、前記供給された
パルス時間DcmdをDfb(n)およびKivbに基づ
いて補正し、該補正されたパルス時間Doutを有
するパルス信号を出力する。ソレノイド電流制御
手段111は前記パルス信号に応じてオン/オフ
駆動される。
この結果、バツテリ6からの電流は、ソレノイ
ド7、ソレノイド電流制御手段111、ソレノイ
ド電流検出手段112を通つてアースへと流れ
る。
この第10図に示された機能ブロツク図からも
明らかなように、比較器116でMeがMgより
も大きいと判断されなかつた場合、すなわち電磁
弁がエンジン回転数に関してアイドルフイードバ
ツク制御を行なわない場合あるいはオープンルー
プ制御を行なわない場合においては、Icmdoとし
てIgが設定され、ソレノイド7の不感動電流が、
該ソレノイド7に供給され、電流フイードバツク
制御が行なわれる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、つぎのような効果が達成される。
すなわち、バイパス通路に配置された電磁弁の
開度制御を行なわず、その開度を零とする運転状
態においても、電磁弁の不感動電流を該電磁弁に
供給し、その電流に対応するDcmd(n)と、電
流フイードバツク制御系によつて設定されるDfb
(n)とに基づいて、不感動電流に対応するマイ
クロコンピユータの出力パルス信号のパルス時間
Dout(n)を決定するようにしている。この為
に、 (1) 前記運転状態において、例えばソレノイドの
抵抗成分が変化し、その後、電磁弁の制御状態
が再びフイードバツク制御モードになつても、
実際に要求される電磁弁開度で該電磁弁の制御
を開始することができる。この結果、エンジン
回転数をいちはやく目標アイドル回転数に近づ
けることができる。
(2) 前記運転状態において、例えばソレノイドの
抵抗成分が変化し、その後、電磁弁の制御状態
がエンジン回転数に関してオープンループ制御
されるモードになつても、前記(1)と同様に実際
に要求される電磁弁開度で電磁弁の制御を開始
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の動作を説明するフ
ローチヤートである。第2図は従来のソレノイド
電流制御方法が適用されたソレノイド電流制御装
置の一例を示す回路構成図である。第3図はフイ
ードバツク制御項Ifb(n)を算出するフローチヤ
ートである。第4図は本発明の方法が適用された
ソレノイド電流制御装置の一具体例を示す回路構
成図である。第5図はソレノイド電流指令値
Icmdと補正電流指令値Icmdoとの関係を示すグ
ラフである。第6図はバツテリ電圧VBとバツテ
リ電圧補正値Kivbとの関係を示すグラフである。
第7図は補正電流指令値Icmdoとパルス時間
Dcmdとの関係を示すグラフである。第8図は、
第1図のステツプS26での演算内容を示すフロ
ーチヤートである。第9図は、第1図のステツプ
S31での演算内容を示すフローチヤートであ
る。第10図は、本発明の方法を実現する為のソ
レノイド電流制御装置の概略機能ブロツク図であ
る。 1…CPU、2…メモリ、3…インターフエー
ス、4…マイクロコンピユータ、5…ソレノイド
駆動用トランジスタ、6…バツテリ、7…ソレノ
イド、10…電流検出回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃エンジンのスロツトル弁の上流と下流と
    を連通するバイパス通路に設けられ、ソレノイド
    に流れる電流(以下、ソレノイド電流という)に
    応じてその開度が制御される電磁弁と、前記内燃
    エンジンの運転状態に基づいて前記電磁弁のソレ
    ノイド電流指令値を演算する手段と、前記電磁弁
    のソレノイドと直列に接続された前記ソレノイド
    電流を検出する電流検出手段と、前記電磁弁のソ
    レノイド電流を前記指令値に従つて制御する電流
    制御手段とを有する、内燃エンジンの吸入空気量
    制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法におい
    て、 前記電磁弁の開度が零であり、かつ該電磁弁の
    開度制御を行なわない運転状態時に、前記電磁弁
    の不感動電流に対応するソレノイド電流指令値を
    出力し、該ソレノイド電流指令値に基づく実際の
    ソレノイド電流を検出し、ソレノイド電流指令値
    に対する前記ソレノイド電流の偏差を演算し、前
    記偏差に基づいてソレノイド電流指令値の補正値
    を演算し、前記ソレノイド電流指令値および前記
    補正値に基づいて補正された、不感動電流に対応
    するソレノイド電流指令値を決定することを特徴
    とする内燃エンジンの吸入空気量制御用電磁弁の
    ソレノイド電流制御方法。 2 前記ソレノイド電流指令値および前記補正値
    に基づいて補正されたソレノイド電流指令値に、
    バツテリ電圧補正値を乗算し、さらに補正された
    ソレノイド電流指令値を決定することを特徴とす
    る前記特許請求の範囲第1項記載の内燃エンジン
    の吸入空気量制御用電磁弁のソレノイド電流制御
    方法。
JP23336485A 1985-10-21 1985-10-21 内燃エンジンの吸入空気量制御用電磁弁のソレノイド電流制御方法 Granted JPS6293467A (ja)

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