JPH09109344A - 制電性積層フィルム - Google Patents
制電性積層フィルムInfo
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- JPH09109344A JPH09109344A JP7269567A JP26956795A JPH09109344A JP H09109344 A JPH09109344 A JP H09109344A JP 7269567 A JP7269567 A JP 7269567A JP 26956795 A JP26956795 A JP 26956795A JP H09109344 A JPH09109344 A JP H09109344A
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Abstract
する。 【構成】 主鎖が芳香族または脂環族ジカルボン酸成分
を全酸成分の60モル%以上含有するポリエステルまた
は該ポリエステルを構成成分とするポリウレタンで重量
平均分子量が3,000〜100,000の変性樹脂で
あり、該変性樹脂の側鎖が4級アミノ基を有するラジカ
ル重合性単量体を用いて得られる重量平均分子量1,0
00〜30,000の重合体であり、前記主鎖と側鎖の
重量比が45〜99:55〜1であるポリエステルまた
はポリウレタン樹脂が熱可塑性樹脂フイルムに積層され
た制電性積層フイルム。
Description
材料などに使用した場合に優れた制電性を有する熱可塑
性樹脂積層フィルムに関する。
ピレン、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂は、力
学物性、耐薬品性等の点で優れており、広く工業用フィ
ルムや包装材料として用いられているが、電気絶縁性に
優れることを原因として容易に帯電し、埃がつきやすい
等の問題が生ずるのはもとより、包装材料として用いた
場合に包装物を静電気により破壊するなどの問題もあ
る。そのため、熱可塑性樹脂よりなるフィルム、繊維な
どの成形体への制電性の付与が必要になるが、従来よ
り、基材の表面に四級アミノ基などのカチオン性官能基
を有するカチオン性ポリマー樹脂層を設けるのが効果的
であるのが知られている。これらのカチオン性ポリマー
に関し、特公平5−25268号、特公平5−6129
0号、特公平5−62602号、特公平5−64970
号、特開平5−125301号、特開平5−17915
5号、特開平5−193074号、特開平5−1946
71号など、各種の技術が公開されている。
層を形成させた場合は、塗膜としての強度が不足するこ
とからキズが入りやすく、また、各種プラスティック基
材への密着性が不足するなどの問題がある。また、これ
らの問題点を解決するために、カチオン性ポリマーにそ
の他の樹脂や架橋剤を混合して強度や密着性の改善が試
みられているが、その場合においては、カチオン性ポリ
マーとその他の樹脂(アクリル系樹脂、ポリエステル系
樹脂など)や架橋剤との相溶性が低く、少量のカチオン
性ポリマーの添加により、塗膜層の白濁が観察される。
そのため、塗膜中に必要とするカチオン性官能基濃度を
十分高めることができない。
脂との相溶性を両立することは困難であるが、これらの
問題を解決するための特許が開示されている。すなわ
ち、特開平5−25268号では、主鎖に四級アンモニ
ウム塩基を含有するグラフト体からなる熱可塑性樹脂用
帯電防止剤に関する開示が行われているが、ここでのグ
ラフト体は主鎖、側鎖共にビニル系単量体から構成され
ているため、ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
Tという)などの各種基材への密着性が低く、フィルム
上にコーティングを行うといった使用には不向きであ
る。
課題を解決し、優れた制電性及び塗膜の透明性を満足さ
せる熱可塑性樹脂積層フィルムを提供するものである。
(1)〜(5)の要件を満たすカチオン変性ポリエステ
ル樹脂を含有した樹脂層を設けてなる制電性を有する熱
可塑性樹脂積層フィルムに関するものである。 (1)主鎖が全カルボン酸成分中、芳香族ジカルボン酸
及び脂環族ジカルボン酸を60モル%以上含むポリエス
テル、または、該ポリエステルを主要な構成成分として
有するポリエステルポリウレタン。 (2)側鎖が一般式(I)で表される官能基を有する、
ラジカル重合性単量体の重合体 一般式(I) >N+ <・X- (X- は、ハロゲンイオン、硫酸イオ
ン、硝酸イオン、リン酸イオン、カルボン酸イオン、ス
ルホン酸イオンのいづれか1種) (3)カチオン変性樹脂中に、一般式(I)の官能基を
100〜5,000当量/106g含む。 (4)主鎖は、重量平均分子量が3,000〜100,
000であり、全変性樹脂中において45〜99重量%
を占める。 (5)側鎖は、重量平均分子量が1,000〜30,0
00であり、全変性樹脂中において1〜55重量%を占
める。
ム上に設けられた樹脂層に含まれるカチオン変性樹脂と
しては、主鎖が芳香族ジカルボン酸及び脂環族ジカルボ
ン酸を含むポリエステル、または、該ポリエステルを主
たる構成成分として有するポリエステルポリウレタンで
あり、側鎖が四級アミノ基を含むラジカル重合性単量体
の重合体からなるいわゆるグラフト体を挙げることがで
きる。主鎖に用いられるポリマーは、全カルボン酸成分
中、芳香族及び脂環族ジカルボン酸を60モル%以上含
むポリエステル、または、該ポリエステルを主要な構成
成分とするポリエステルポリウレタンである。従来のア
クリル系、オレフィン系のカチオン性ポリマーは一般的
に脆く、また、極性の官能基を含むことからポリマーの
極性が高くなり、各種の基材に対して密着性が不足した
り、相溶する樹脂が極めて限定されることによりフィル
ムの透明性が低下したりするが、本発明の熱可塑性樹脂
積層フィルムは、熱可塑性樹脂フィルム上に設けられた
樹脂層中のグラフト体の主鎖であるポリエステル又はポ
リエステルポリウレタンが各種プラスティックなどの基
材への密着性、接着性や各種樹脂の添加時の相溶性向上
を発現し、また、グラフト体の側鎖を形成する四級アミ
ノ基含有重合体が主鎖に化学的に結合していることによ
り、主鎖ポリマーと側鎖ポリマーが相分離することがな
く、そのため塗膜の白化やカチオン性ポリマーのブリー
ドアウトも起こらないことを見いだした。以下に各項に
ついて説明する。
用いられる熱可塑性樹脂フィルムとしては、透明なフィ
ルム形成能を有する熱可塑性樹脂であれば特に制限は無
いが、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンイソフタレート、ポリエチレン- 2,6- ナフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートやそれらの共重合体な
どのポリエステル系樹脂、ポリオキシメチレンなどのポ
リエーテル系樹脂、ナイロン- 6、ナイロン- 66、ポ
リメタキシリレンアジパミドなどのポリアミド系樹脂、
ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ
アクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコ
ールなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セ
ロファン、アセテートなどのセルロース系樹脂、ポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテ
ルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、フッ素含有重
合体、その他の多くの樹脂の単体、共重合体、混合体、
積層体よりなる、未延伸あるいは一軸または直行する二
軸方向に延伸された配向された配向フィルムなどを挙げ
ることができる。
常は1〜250μm であり、包装材料としては3〜50
μm である場合が好ましい。また、本発明の熱可塑性樹
脂フィルムは、上記の熱可塑性樹脂の単体のフィルムで
あっても、複合されたフィルムであっても良く、多層フ
ィルムにおける複合方法や層数などは任意である。この
熱可塑性フィルムの滑り性を良くするために、少量の無
機又は有機の微粒子が含有されていても良い。上記無機
微粒子としては、シリカ、カオリン、アルミナ、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられ
る。また、有機微粒子としては、シリコーン、アクリル
樹脂、ベンゾグアナミン、テフロン、エポキシ樹脂など
が挙げられる。上記の無機又は有機微粒子の粒子径は、
0.01〜5μm が適当である。
られる変性樹脂(グラフト体)の主鎖を構成するポリエ
ステル樹脂とは、分子量3,000〜100,000で
あり、その好ましい組成は、ジカルボン酸成分が芳香族
および脂環族ジカルボン酸60〜99.5モル%、脂肪
族ジカルボン酸0〜40モル%、重合性不飽和二重結合
を含有するジカルボン酸0.5〜20モル%よりなり、
芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェ
ニルジカルボン酸等を挙げることができ、脂環族ジカル
ボン酸としては、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸とその酸無水物等を挙げるこ
とができる。脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオ
ン酸、ダイマー酸等を挙げることができる。
ン酸としては、α、β−不飽和ジカルボン酸類としてフ
マル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、不飽和二重結合を含有する脂環族ジカルボ
ン酸として2,5−ノルボルネンジカルボン酸無水物、
テトラヒドロ無水フタル酸等を挙げることができる。こ
の内最も好ましいものはフマル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸および2,5−ノルボルネンジカルボン酸無水物で
ある。さらにp−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸、あるいはヒドロキシピバリ
ン酸、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン等のヒ
ドロキシカルボン酸類も必要により使用できる。
脂肪族グリコ−ルおよびまたは炭素数が6〜12の脂環
族グリコ−ルおよびまたはエ−テル結合含有グリコ−ル
よりなり、炭素数2〜10の脂肪族グリコ−ルとして
は、エチレングリコ−ル、1,2−プロピレングリコ−
ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、1,5−ペンタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−
ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、3−メチル−1,5−
ペンタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、2−エチ
ル−2−ブチルプロパンジオール、ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールエステル、ジメチロールヘプ
タン等を挙げることができ、炭素数6〜12の脂環族グ
リコ−ルとしては、1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル、トリシクロデカンジメチロール等を挙げることがで
きる。
エチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ジプロ
ピレングリコ−ル、さらにビスフェノ−ル類の2つのフ
ェノ−ル性水酸基にエチレンオキサイド又はプロピレン
オキサイドをそれぞれ1〜数モル付加して得られるグリ
コ−ル類、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキ
シフェニル)プロパンなどを挙げることが出来る。ポリ
エチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリ
テトラメチレングリコ−ルも必要により使用しうる。
ジカルボン酸成分が芳香族および脂環族ジカルボン酸6
0〜99.5モル%、望ましくは70〜99モル%、脂
肪族ジカルボン酸が0〜40モル%であるが望ましくは
0〜30モル%である。芳香族または脂環族ジカルボン
酸が60モル%未満でである場合、塗膜の力学物性が劣
る。また脂肪族ジカルボン酸が40モル%を超えると硬
度、耐汚染性などが低下するのみならず、脂肪族エステ
ル結合が芳香族エステル結合に比して耐加水分解性が低
いために保存する期間にポリエステルの重合度を低下さ
せてしまうなどのトラブルを招くことがある。
ン酸は0.5〜20モル%であるが、望ましくは1〜1
2モル%であり、更に望ましくは1〜9モル%である。
重合性不飽和二重結合を含有するジカルボン酸が0.5
モル%未満の場合、ポリエステル樹脂に対する不飽和単
量体組成物の有効なグラフト化が行なわれず、不飽和単
量体組成物からのみなる単独重合体が主として生成さ
れ、目的の変性樹脂を得ることができない。重合性不飽
和二重結合を含有するジカルボン酸が20モル%以上の
場合、各種物性の低下が大きいので望ましくない。
ルとしては、グリセリンモノアリルエーテル、トリメチ
ロールプロパンモノアリルエーテル、ペンタエリスリト
ールモノアリルエーテル、等を挙げることができる。重
合性不飽和二重結合を含有するグリコールは0.5〜2
0モル%であるが、望ましくは1〜12モル%であり、
更に望ましくは1〜9モル%である。重合性不飽和二重
結合を含有するグリコールが0.5モル%未満の場合、
ポリエステル樹脂に対するラジカル重合性単量体組成物
の有効なグラフト化が行なわれず、ラジカル重合性単量
体組成物からのみなる単独重合体が主として生成され、
目的の変性樹脂を得ることができない。重合性不飽和二
重結合を含有するグリコールが20モル%以上の場合、
各種物性の低下が大きいので望ましくない。
0〜5モル%の3官能以上のポリカルボン酸および/又
はポリオ−ルが共重合されるが3官能以上のポリカルボ
ン酸としては(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメ
リット酸、(無水)ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
トリメシン酸、エチレングルコールビス(アンヒドロト
リメリテート)、グリセロールトリス(アンヒドロトリ
メリテート)等が使用される。一方3官能以上のポリオ
−ルとしてはグリセリン、トリメチロ−ルエタン、トリ
メチロ−ルプロパン、ペンタエリスリト−ル等が使用さ
れる。3官能以上のポリカルボン酸および/またはポリ
オ−ルは、全酸成分あるいは全グリコ−ル成分に対し0
〜5モル%、望ましくは、0.5〜3モル%の範囲で共
重合されるが、5モル%を越えると反応の制御が困難に
なる。
量平均分子量が3,000〜100,000の範囲であ
り、望ましくは重量平均分子量が7,000〜70,0
00の範囲であり、更に望ましくは10,000〜5
0,000の範囲であることが必要である。重量平均分
子量が3,000以下であると各種物性が低下し、ま
た、重量平均分子量が100,000以上であるとグラ
フト化反応の実施中、高粘度化し、反応の均一な進行が
妨げられる。
られる変性樹脂(グラフト体)の主鎖を構成するポリウ
レタン樹脂は、ポリエステルポリオール(a) 、有機ジイ
ソシアネート化合物(b) 、及び必要に応じて活性水素基
を有する鎖延長剤(c) より構成され、分子量は5,00
0〜100,000、ウレタン結合含有量は500〜
4,000当量/10 6g、重合性二重結合含有量は鎖一
本当たり平均1.5〜30個である。
(a) はジカルボン酸成分及びグリコール成分成分として
既にポリエステル樹脂の項で例示した化合物を用いて製
造され、両末端基が水酸基であり分子量が500〜1
0,000であるものが望ましい。
で使用されるポリエステルポリオールはジカルボン酸成
分が少なくとも60モル%以上、望ましくは70モル%
以上が芳香族及び脂環族ジカルボン酸よりなることが必
要である。
脂肪族ポリエステルポリオール、例えばエチレングリコ
ールやネオペンチルグリコールのアジペートを用いたポ
リウレタン樹脂は耐水性能が極めて低い。一例として、
70℃温水浸せき20日経過後の還元粘度保持率は20
〜30%と低く、これに対して同じグリコールのテレフ
タレート、イソフタレートをポリエステルポリオールと
する樹脂では同一条件の還元粘度保持率は80〜90%
と高い。従って、塗膜の高い耐水性能のためには芳香族
ジカルボン酸を主体とするポリエステルポリオールの使
用が必要である。また、ポリエーテルポリオール、ポリ
カーボネートジオール、ポリオレフィンポリオールなど
も必要に応じて、これらポリエステルポリオールと共に
使用することができる。
物(b) としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ
−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、p−キシ
リレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネ
ート、1,3−ジイソシアネートメチルシクロヘキサ
ン、4,4’−ジイソシアネートジシクロヘキサン、
4,4’−ジイソシアネートシクロヘキシルメタン、イ
ソホロンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、m−フェニレンジイソシアネート、2,4−
ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、4,4’−
ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5−ナフタ
レンジイソシアネート等が挙げられる。
水素基を有する鎖延長剤(c) としては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、ジエチレングリコール、スピログリコール、ポリエ
チレングリコールなどのグリコール類、ヘキサメチレン
ジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ンなどのアミン類が挙げられる。
エステルポリオール(a) 、有機ジイソシアネート(b) 、
及び必要に応じて活性水素基を有する鎖延長剤(c) と
を、(a)+(c) の活性水素基/イソシアネート基の比で
0.4〜1.3(当量比)の配合比で反応させて得られ
るポリウレタン樹脂であることが必要である。(a)+(c)
の活性水素基/イソシアネート基の比がこの範囲外であ
るとき、ウレタン樹脂は充分高分子量化することが出来
ず、所望の塗膜物性を得ることが出来ない。
知の方法、溶剤中で20〜150℃の反応温度で触媒の
存在下あるいは無触媒で製造される。この際に使用する
溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどのエステル類が使用できる。反応を促進す
るための触媒としては、アミン類、有機錫化合物等が使
用される。
カル重合性単量体によるグラフト化反応の効率を高める
ために重合性二重結合をウレタン鎖一本当たり平均1.
5〜30個、望ましくは2〜20個、更に望ましくは3
〜15個含有していることが必要である。この重合性二
重結合の導入については、下記の3つの方法があり、 1)ポリエステルポリオール中にフマル酸、イタコン
酸、ノルボルネンジカルボン酸などの不飽和ジカルボン
酸を含有せしめる。 2)ポリエステルポリオール中に、アリルエーテル基含
有グリコールを含有せしめる。 3)鎖延長剤として、アリルエーテル基含有グリコール
を用いる。 これらの単独または組み合わせにおいて実施可能であ
る。
使用されるラジカル重合性単量体としては、(1) 四級ア
ミノ基を有するラジカル重合性単量体及び/または(2)
グラフト重合を行った後に四級アミノ基に変換できる反
応性官能基を有するラジカル重合性単量体を必須とし、
それらに対して各種のラジカル重合性単量体を共重合さ
せることが可能である。四級アミノ基を有するラジカル
重合性単量体として、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムサルフェート、(メタ)アクリロイルオキシエ
チルトリエチルアンモニウムサルフェート、(メタ)ア
クリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムホスフ
ェート、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリエチル
アンモニウムホスフェートなどが挙げられる。また、グ
ラフト重合を行った後に四級アミノ基に変換できる反応
性官能基を持つラジカル重合性単量体として、(1) 1
級、2級および3級アミノ基を有するラジカル重合性単
量体、(2) 不飽和結合を有するアルキル化剤、が挙げら
れ、(1) の例として、N,N-ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミドなどの窒素原子含有モノマーが挙げられ、(2)
の例として、クロロメチルスチレンなどが挙げられる。
単量体の1種以上を選択して使用できる。四級アミノ基
を有するラジカル重合性単量体は、一般に水にしか溶け
ず、疎水性樹脂に対して均一系においてグラフト化を行
う場合、反応溶媒の選定が困難になるため、グラフト重
合を行った後に四級アミノ基に変換するのが好ましい。
但し、四級アミノ基を有するラジカル重合性単量体を使
用する場合も溶剤や乳化剤の選定によりグラフト重合が
可能である。1級、2級および3級アミノ基含有ラジカ
ル重合性単量体を使用する場合、グラフト重合後に、各
種アルキル化剤によりアミノ基を四級アミノ基に変換で
きる。また、クロロメチルスチレンなどの不飽和結合を
有するアルキル化剤を使用する場合には、アンモニア、
ジエチルアミン、ジブチルアミン、トリエチルアミン、
トリエタノールアミン、トリブチルアミン、トリエチレ
ンジアミン、N-エチルモルホリンなど1級、2級、3級
のアミンを反応させることで四級アミノ基を導入できる
が、好ましくはトリエチルアミン、N-エチルモルホリ
ン、トリエチレンジアミンなどの3級アミンである。
る単量体として、例えば、アクリル酸、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸
エステル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステ
ル、スチレン、酢酸ビニルなどのビニル化合物、フマル
酸、フマル酸ジブチルなどのフマル酸ジ(またはモノ)
エステル、マレイン酸及びその無水物、マレイン酸ジブ
チルなどのマレイン酸ジ(またはモノ)エステル、マレ
イミド類、イタコン酸、イタコン酸ジ(またはモノ)エ
ステル、アリルアルコールなどのアリル化合物など、こ
れらの中から1種以上を選択して使用できる。これによ
り、側鎖のTgや主鎖との相溶性を調節し、また、任意の
官能基を導入することができる。
ン変性ポリエステル樹脂中に、望ましくは100〜5,
000当量/106g、更に望ましくは300〜4,00
0当量/106g、もっとも望ましくは500〜3,00
0当量/106gである。四級アミノ基量が100当量/
106g以下の場合、制電性が十分でなく、5,000当
量/106g以上の場合、各種基材への密着性、力学物
性、他の樹脂との相溶性が低下する。
ト体は、前記ベース樹脂中の重合性不飽和二重結合に、
ラジカル重合性単量体をグラフト重合させることにより
得られる。本発明においてグラフト重合反応は、重合性
二重結合を含有するベース樹脂を有機溶剤中に溶解させ
た状態において、ラジカル開始剤およびラジカル重合性
単量体混合物を反応せしめることにより実施される。グ
ラフト化反応終了後の反応生成物は、グラフト重合体の
他にグラフトを受けなかったベース樹脂およびベース樹
脂とグラフト化しなかった単独重合体より成るのが通常
である。一般に、反応生成物中のグラフト重合体比率が
低く、非グラフトベース樹脂及び非グラフト単独重合体
の比率が高い場合は、変性による効果が低く、そればか
りが、非グラフト単独重合体により塗膜が白化するなど
の悪影響が観察される。従ってグラフト重合体生成比率
の高い反応条件を選択することが重要である。
のグラフト化反応の実施に際しては、溶媒に加温下溶解
されているベース樹脂に対し、ラジカル重合性単量体混
合物とラジカル開始剤を一時に添加して行なってもよい
し、別々に一定時間を要して滴下した後、更に一定時間
撹拌下に加温を継続して反応を進行せしめてもよい。ま
た、ベース樹脂の重合性二重結合のQ−e値のうちのe
値との差の小さいラジカル重合性単量体を先に一時的に
添加しておいてからベース樹脂の重合性二重結合のe値
との差の大きなラジカル重合性単量体、開始剤を一定時
間を要して滴下した後、更に一定時間撹拌下に加温して
反応を進行させることは本発明の望ましい実施様式の一
つである。反応に先立って、ベース樹脂と溶剤を反応機
に投入し、撹拌下に昇温して樹脂を溶解させる。ベース
樹脂と溶媒の重量比率は70/30〜30/70の範囲
であることが望ましい。グラフト化反応温度は50〜1
20℃の範囲にあることが望ましい。
脂とラジカル重合性単量体の重量比率はベース樹脂/側
鎖部の表現で45/55〜99/1の範囲であり、最も
望ましくは50/50〜95/5の範囲である。ベース
樹脂の重量比率が45重量%以下であるとき、既に説明し
たベース樹脂の優れた性能である、優れた耐水性、各種
基材への密着性を充分に発揮することが出来ない。ベー
ス樹脂の重量比率が99重量%以上であるときは、グラフ
ト生成物中のグラフトされていないベース樹脂の割合が
ほとんどになり、変性の効果が低く好ましくない。
分子量は1,000〜30,000である。ラジカル反
応によるグラフト重合を行なう場合、グラフト鎖部分の
重量平均分子量を1,000以下にコントロールするこ
とは一般に困難であり、グラフト効率が低下し、ベース
樹脂への官能基の付与が十分に行なわれないため好まし
くない。また、グラフト鎖部分の重量平均分子量を3
0,000以上にした場合、重合反応時の粘度上昇が大
きく、目的とする均一な系での重合反応が行えない。こ
こで説明した分子量のコントロールは開始剤量、モノマ
ー滴下時間、重合時間、反応溶媒、モノマー組成あるい
は必要に応じて連鎖移動剤や重合禁止剤を適宜組み合わ
せることにより行なうことが出来る。
ジカル重合開始剤としては、良く知られた有機過酸化物
類や有機アゾ化合物類を利用しうる。すなわち有機過酸
化物としてベンゾイルパ−オキサイド、t−ブチルパ−
オキシピバレ−ト、有機アゾ化合物として2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)などを例示することが出
来る。
剤の使用量は、ラジカル重合性単量体に対して少なくと
も0.2重量%以上が必要であり、望ましくは、0.5
重量%以上使用されることが必要である。連鎖移動剤、
例えば、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタ
ン、メルカプトエタノール、α−メチルスチレンダイマ
ーの添加も、グラフト鎖長調整のため、必要に応じて使
用される。その場合、ラジカル重合性単量体に対して0
〜20重量%の範囲で添加されるのが望ましい。
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類
といった汎用の溶媒が利用できる。しかし、本発明にお
けるカチオン性ポリマーを熱可塑性樹脂フィルムに塗布
する場合において、爆発の危険性や作業性、保存の容易
さ、環境汚染の心配のない水性コーティング剤が現在望
まれていることを考慮すると、変性によりベース樹脂に
導入された四級アミノ基を親水性官能基として、カチオ
ン性ポリマーを水性化し、水性コーティング剤として塗
布することが望ましく、このような意味において、反応
溶媒は水に自由に混合しうる有機溶媒であるか、水と該
有機溶媒間の相互溶解性が高いことが望ましい。この要
件が満たされるとき、溶媒を含んだままのグラフト化反
応生成物に加熱状態のまま、直接、水を添加することに
より水分散体を形成せしめうる。更に望ましいのは自由
に混合しうるか或は相互溶解性の高い有機溶剤の沸点が
水の沸点より低い場合である。その場合は上記によって
形成された水分散体中より簡単な蒸留によって有機溶剤
を系外に取り除くことが出来る。
は単一溶媒、混合溶媒のいずれでも用いることが出来
る。沸点が250℃を越えるものは、余りに蒸発速度が
遅く不適当である。また沸点が50℃以下では、それを
溶媒としてグラフト化反応を実施する場合、50℃以下
の温度でラジカルに解裂する開始剤を用いねばならない
ので取扱上の危険が増大し、好ましくない。
ことを目的とする場合にグラフト反応に利用できる反応
溶媒は、ベース樹脂を溶解もしくは分散せしめ、かつラ
ジカル重合性単量体混合物およびその重合体を比較的良
く溶解する望ましい溶媒として、ケトン類例えばメチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン、環状エ−テル類例えばテトラヒドロフラン、ジオ
キサン、グリコ−ルエ−テル類例えばプロピレングリコ
−ルメチルエ−テル、プロピレングリコ−ルプロピルエ
−テル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレン
グリコ−ルブチルエ−テル、カルビトール類例えばメチ
ルカルビト−ル、エチルカルビト−ル、ブチルカルビト
−ル、グリコ−ル類若しくはグリコ−ルエ−テルの低級
エステル類例えばエチレングリコ−ルジアセテ−ト、エ
チレングリコールエチルエーテルアセテート、ケトンア
ルコール類例えばダイアセトンアルコール、更にはN−
置換アミド類例えばジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドン等を例示する事が出
来る。
は、ベース樹脂をよく溶解する有機溶媒から一種を選ん
で行なうことが出来る。また、混合溶媒で行なう場合
は、上記の有機溶媒からのみ複数種選び反応を行うか、
あるいは、上記のベース樹脂をよく溶解する有機溶媒か
ら少なくとも一種を選び、それにベース樹脂をほとんど
溶解しない、低級アルコール類、低級カルボン酸類、低
級アミン類などの有機溶媒の中から少なくとも一種を加
えて反応を行う場合があり、いずれの溶媒においても反
応を行うこともできる。また、水に対して難溶性である
芳香族炭化水素類、エステル類などの溶媒を用いて水分
散化を行う場合は、水分散の前にそれらの溶剤と当量以
上のアルコール類を添加し、水に完全に溶解するように
してから、水を添加することが好ましい。
熱可塑性樹脂フィルム上に設けられる樹脂層は、本明細
書中のカチオン変性ポリエステル樹脂のみからなる場合
もあるが、架橋剤(硬化用樹脂)を配合して硬化を行う
ことにより、高度の耐溶剤性、耐水性、硬度を発現する
ことが出来る。架橋剤としては、フェノ−ルホルムアル
デヒド樹脂、アミノ樹脂、多官能エポキシ化合物、多官
能イソシアネ−ト化合物およびその各種ブロックイソシ
アネート化合物、多官能アジリジン化合物、オキサゾリ
ン化合物などを挙げることが出来る。
を併用することもできる。架橋剤の配合方法としてはベ
ース樹脂に混合する方法が挙げられるが、さらにあらか
じめグラフト生成物の有機溶剤溶液中に溶解させ、その
混合溶液を水に分散させる方法があり、架橋剤の種類に
より任意に選択することが出来る。硬化剤の配合は、カ
チオン変性ポリエステル樹脂100部(固形分)に対し
て硬化用樹脂5〜40部(固形分)が配合され、硬化剤
の種類に応じて60〜250℃の温度範囲で1〜60分
間程度加熱することにより行われる。必要の場合、反応
触媒や促進剤も併用される。また、硬化剤以外にも、顔
料、染料、各種添加剤、他の樹脂なども配合することが
出来る。
脂フィルムへのカチオン変性ポリエステル樹脂の積層方
法に関しては、製造後または製造工程中のフィルムに以
下の方法により積層することが可能である。 1.本発明におけるカチオン性樹脂をあらかじめフィル
ム状とし、熱可塑性樹脂フィルムに貼り合わせる(ラミ
ネート法)。 2.本発明におけるカチオン性樹脂を熱可塑性樹脂フィ
ルム上に溶融押しだしする(押し出しコーティング
法)。 3.本発明におけるカチオン性樹脂を各種溶媒に溶解ま
たは分散させた後、熱可塑性樹脂フィルム上に塗布する
(コーティング法)。 これらの方法のうち、3.のコーティング法により塗布
し、その後、乾燥する方法が好ましい。コーティング法
としては、グラビアやリバースなどのロールコーティン
グ法、ドクターナイフ法、エアーナイフ、ノズルコーテ
ィング法が使用でき、これらの方法を単独または組み合
わせて使用可能である。また、その際に、塗布される樹
脂の溶液の固形分濃度は40%以下であることが好まし
い。また、塗布量はフィルム1m2当たり、0.5〜2
0gが好ましい。
の厚みは、積層される熱可塑性樹脂フィルム、目的とす
る制電性によって異なるが、通常は乾燥後の厚みが0.
05〜50μm であることが好ましい。0.05μm 以
下であると十分な効果が得られない。なお、積層を行う
前に積層される熱可塑性樹脂フィルムの表面にコロナ処
理などの表面活性化処理やアンカー処理剤を用いてアン
カー処理を行っても良く、また、積層後の制電性を有す
る熱可塑性樹脂フィルムの表面に、制電性を損なわない
程度に上記の処理を行ってもよい。
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。実施例中、単に部とあるのは重量部を表し、%
とあるのは重量%を示す。各測定項目は以下の方法に従
った。 (1)重量平均分子量 樹脂0.005gをテトラヒドロフラン10ccに溶か
し、GPC−LALLS装置低角度光散乱光度計LS−
8000(東ソー株式会社製、テトラヒドロフラン溶
媒、リファレンス:ポリスチレン)で測定した。 (2)還元粘度 ポリエステル樹脂またはポリエステルポリウレタン樹脂
0.01gをフェノール/テトラクロロエタン(重量比
6/4)の混合溶媒25ccに溶かし、30℃で測定し
た。 (3)ガラス転移温度(Tg)示差走査熱量計(DS
C)を用いて20℃/分の昇温速度で測定した。サンプ ルは試料5mgをアルミニウム押さえ蓋型容器に入れクリ
ンプして用いた。
定 グラフト重合により得られた生成物を、KOH/水−メ
タノール溶液中で還流下共重合ポリエステルの加水分解
を行なった。分解生成物を酸性条件下でTHFを用いて
抽出を行ない、ヘキサンで再沈澱によりラジカル重合性
単量体の重合体を精製した。この重合体をGPC装置
(島津製作所製、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレ
ン換算)で測定し、グラフト側鎖の重量平均分子量を計
算した。 (5)水分散体粒子径 水分散体をイオン交換水を用いて固形分濃度0.1wt%
に調節し、レーザー光散乱粒度分布計 Coulter model N
4 (Coulter 社製)により20℃で測定した。 (6)水分散体B型粘度 水分散体の粘度は回転粘度計(東京計器(株)製,EM
型)を用い、25℃で測定した。
MR および55 MHz13CNMR(バリアン社製、測定溶媒
CDC l3/DMSO-d 6)により測定を行ない、ベース樹脂
に共重合した二重結合含有成分の二重結合由来のシグナ
ルの強度変化を元にグラフト効率を測定した。 グラフト効率=(1−(グラフト重合生成物の二重結合
含有成分の二重結合由来のシグナルの相対強度/原料ベ
ース樹脂の二重結合含有成分の二重結合由来のシグナル
の相対強度))×100(%) なお、基準シグナルとして内部インターナルのシグナル
強度との比較により相対強度を算出した。
分散体をPETフィルム(東洋紡績(株)製、E510
0)の未処理面側に乾燥後の塗膜の膜厚が0.2μm に
なるよう塗布し、120℃で2時間乾燥させた後、肉眼
で評価した。 ○;透明。×;濁りあり。 (9)制電性 水及びイソプロピルアルコールにより希釈された各種水
分散体をPETフィルム(東洋紡績(株)製、E510
0)の未処理面側に乾燥後の塗膜の膜厚が0.2μm に
なるよう塗布し、120℃、2時間乾燥させた後、固有
抵抗測定器(タケダ理研社製)で印加電圧500V 、2
4℃、15%RHの条件下で表面抵抗を測定した。
5.0×1011以上。 (10)密着性 水及びイソプロピルアルコールにより希釈された各種水
分散体をPETフィルム(東洋紡績(株)製、E510
0)未処理面に乾燥後の塗膜の膜厚が0.2μm になる
よう塗布し、120℃で2時間乾燥させた後、セロテー
プ剥離により密着性を評価した。 ○;表面変化なし。△;表面荒れる。×;剥離 (11)耐ブロッキング性 PETフィルム(東洋紡績(株)製、E5100、未処
理面)上に積層した樹脂層の乾燥後の膜厚が0.2μm
である積層フィルムの塗布面同士を重ね合わせて、70
℃、1kg/cm2、1時間圧接した後、剥離時の剥離抵抗よ
り評価した。 ○;剥離抵抗なし。△;剥離抵抗はあるが圧接表面は荒
れない。×;剥離抵抗があり、圧接面は荒れる。
ンレススチール製オートクレーブにジメチルテレフタレ
ート485部、ジメチルイソフタレート475部、ネオ
ペンチルグリコール401部、エチレングリコール44
3部、およびテトラ−n−ブチルチタネート0.52部
を仕込み、160℃〜220℃まで4時間かけてエステ
ル交換反応を行なった。次いでフマル酸 6部を加え20
0℃から220℃まで1時間かけて昇温し、エステル化
反応を行なった。次いで255℃まで昇温し、反応系を
徐々に減圧したのち0.2mmHgの減圧下で1時間30分
反応させ、ポリエステルA−1を得た。得られたポリエ
ステルは淡黄色透明であり、還元粘度0.52、Tgは
61℃であった。NMR 等により測定した組成は次の通り
であった。
造例 撹拌機、温度計および部分還流式冷却器を具備したステ
ンレススチール製オートクレーブにジメチルテレフタレ
ート594部、ジメチルイソフタレート198部、ネオ
ペンチルグリコール412部、エチレングリコール57
3部、およびテトラ−n−ブチルチタネート0.52部
を仕込み、160℃〜220℃まで 4時間かけてエステ
ル交換反応を行なった。次いでセバシン酸351部、フ
マル酸21部、t-ブチルカテコール0.1部を加え20
0℃から220℃まで2時間かけて昇温し、エステル化
反応を行なった。次いで255℃まで昇温し、反応系を
徐々に減圧したのち0.3mmHgの減圧下で1時間反応さ
せ、ポリエステルを得た。得られたポリエステルは淡黄
色透明であった。NMR 等により測定した組成は次の通り
であった。
拌機、温度計および部分還流式冷却器を具備した反応器
中にメチルエチルケトン100部と共に仕込み溶解後、
ネオペンチルグリコール3部、ジフェニルメタンジイソ
シアネート15部、ジブチル錫ラウレート0.02部を
仕込み、60〜70℃で6時間反応させた。次いでジブ
チルアミン1部を加え反応系を室温まで冷却し反応を停
止し、メチルエチルケトンを添加して固形分濃度50重
量%に希釈した。得られたポリウレタン樹脂の還元粘度
は0.60、Tgは12℃であった。
器にポリエステル樹脂A−1を48部、メチルエチルケ
トン36部、イソプロピルアルコール12部、フマル酸
ジブチル4部を入れ、加熱、撹拌し還流状態で樹脂を溶
解した。樹脂が完溶した後、クロロメチルスチレン28
部、α−メチルスチレンダイマー0.5部、アゾビスイ
ソブチルニトリル1.7部をメチルエチルケトン24
部、イソプロピルアルコール8部の混合溶液に溶解した
溶液とを、1.5時間かけてポリエステル溶液中にそれ
ぞれ滴下し、さらに3時間反応させ、グラフト体溶液を
得た。このグラフト体溶液にイソプロピルアルコール4
0部及びトリエチルアミン32部の混合物を添加し、グ
ラフト体の側鎖中のクロロメチルスチレンとトリエチル
アミンを還流下で30分間反応させ、四級アミノ基を導
入した。更にイオン交換水200部を添加し、加熱によ
り媒体中に残存する溶媒を溜去し、最終的な水分散体と
した。生成した水分散体は乳白色で平均粒子径80nm、
25℃におけるB型粘度は50cps であった。このグラ
フト体のグラフト効率は80%であった。この水分散体
を40℃で60日間放置したが、外観変化は全く見られ
ず、一方粘度変化もなくきわめて優れた貯蔵安定性を示
した。また、得られたグラフト体の側鎖の重量平均分子
量は、8,000であった。この水分散体を水及びイソ
プロピルアルコールにより2wt% に希釈し、PETフィ
ルム(東洋紡績(株)製、E5100)の処理面に塗布
し、乾燥させ、得られたフィルムをC−1とした。
器にポリエステル樹脂A−1を48部、メチルエチルケ
トン36部、イソプロピルアルコール12部、フマル酸
ジブチル4部をいれ加熱、撹拌し還流状態で樹脂を溶解
した。樹脂が完溶した後、クロロメチルスチレン28
部、アゾビスイソブチルニトリル1.7部をメチルエチ
ルケトン24部、イソプロピルアルコール8部の混合溶
液に溶解した溶液とを、1.5時間かけてポリエステル
溶液中にそれぞれ滴下し、さらに3時間反応させ、グラ
フト体溶液を得た。このグラフト体溶液にイソプロピル
アルコール40部及びトリエチレンジアミン15部の混
合物を添加し、グラフト体の側鎖中のクロロメチルスチ
レンとトリエチレンジアミンを還流下で30分間反応さ
せ、四級アミノ基を導入した。更にイオン交換水200
部を添加し、加熱により媒体中に残存する溶媒を溜去
し、最終的な水分散体とした。生成した水分散体は乳白
色で平均粒子径80nm、25℃におけるB型粘度は50
cps であった。このグラフト体のグラフト効率は80%
であった。この水分散体を40℃で60日間放置した
が、外観変化は全く見られず、一方粘度変化もなくきわ
めて優れた貯蔵安定性を示した。また、得られたグラフ
ト体の側鎖の重量平均分子量は、8,000であった。
この水分散体を水及びイソプロピルアルコールにより2
wt% に希釈し、PETフィルム(東洋紡績(株)製、E
5100)の処理面に塗布し、乾燥させ、得られたフィ
ルムをC−2とした。
器にポリエステルポリウレタン樹脂A−2を96部、フ
マル酸ジブチル4部を入れ、加熱、撹拌した後、クロロ
メチルスチレン28部、アゾビスイソブチルニトリル
1.7部、t-ドデシルメルカプタン0.5部をメチルエ
チルケトン24部に溶解した溶液を1.5時間かけてポ
リエステルポリウレタン溶液中にそれぞれ滴下し、さら
に3時間反応させ、グラフト体溶液を得た。このグラフ
ト体溶液にイソプロピルアルコール40部及びN-エチル
モルホリン20部の混合物を添加し、グラフト体の側鎖
中のクロロメチルスチレンとN-エチルモルホリンを還流
下で30分間反応させ、四級アミノ基を導入した。更に
イオン交換水200部を添加し、加熱により媒体中に残
存する溶媒を溜去し、最終的な水分散体とした。生成し
た水分散体は乳白色で平均粒子径80nm、25℃におけ
るB型粘度は50cps であった。このグラフト体のグラ
フト効率は70%であった。この水分散体を40℃で6
0日間放置したが、外観変化は全く見られず、一方粘度
変化もなくきわめて優れた貯蔵安定性を示した。また、
得られたグラフト体の側鎖の重量平均分子量は、8,0
00であった。この水分散体を水及びイソプロピルアル
コールにより2wt% に希釈し、PETフィルム(東洋紡
績(株)製、E 5100)の処理面に塗布し、乾燥さ
せ、得られたフィルムをC−3とした。
器にポリエステル樹脂A−1を24部、メチルエチルケ
トン18部、イソプロピルアルコール6部、フマル酸ジ
ブチル8部を入れ、加熱、撹拌し還流状態で樹脂を溶解
した。樹脂が完溶した後、クロロメチルスチレン56
部、α−メチルスチレンダイマー0.5部、アゾビスイ
ソブチルニトリル4部をメチルエチルケトン48部、イ
ソプロピルアルコール16部の混合溶液に溶解した溶液
とを、1.5時間かけてポリエステル溶液中にそれぞれ
滴下し、さらに3時間反応させ、グラフト体溶液を得
た。このグラフト体溶液にイソプロピルアルコール40
部及びトリエチルアミン32部の混合物を添加し、グラ
フト体の側鎖中のクロロメチルスチレンとトリエチルア
ミンを還流下で30分間反応させ、四級アミノ基を導入
した。更にイオン交換水200部を添加し、加熱により
媒体中に残存する溶媒を溜去し、最終的な水分散体とし
た。生成した水分散体は乳白色で平均粒子径80nm、2
5℃におけるB型粘度は50cps であった。このグラフ
ト体のグラフト効率はほぼ100%であった。この水分
散体を40℃で60日間放置したが、外観変化は全く見
られず、一方粘度変化もなくきわめて優れた貯蔵安定性
を示した。また、得られたグラフト体の側鎖の重量平均
分子量は、8,000であった。この水分散体を水及び
イソプロピルアルコールにより2wt% に希釈し、PET
フィルム(東洋紡績(株)製、E5100)の処理面に
塗布し、乾燥させ、得られたフィルムをD−1とした。
器中でクロロメチルスチレン50部、メチルメタクリレ
ート50部、アゾビスイソブチルニトリル10部、メチ
ルエチルケトン200部を、75℃、撹拌下において1
0時間反応させ、クロロメチルスチレン−メチルメタク
リレート共重合体溶液を得た。この溶液にイソプロピル
アルコール100部及びトリエチルアミン32部の混合
物を添加し、クロロメチルスチレンとトリエチルアミン
を還流下で30分間反応させ、四級アミノ基を導入し
た。得られたカチオン性ポリマーを減圧下で乾燥させた
のち水に溶解させ、固形分濃度15%のカチオン性ポリ
マー水溶液とした。この水分散体を水及びイソプロピル
アルコールにより2wt%に希釈し、PETフィルム(東
洋紡績(株)製、E 5100)の処理面に塗布し、乾燥
させ、得られたフィルムをD−2とした。
ンレススチール製オートクレーブにイソフタル酸326
部、アジピン酸187部、フマル酸30部、ネオペンチ
ルグリコール290部、トリメチロールプロパン167
部およびテトラ−n−ブチルチタネート0.52部を仕
込み、窒素雰囲気下、225℃、12時間反応させて、
酸価200、重量平均分子量2,800の低分子量ポリ
エステル樹脂を得た。撹拌機、温度計、還流装置と定量
滴下装置を備えた反応器に上記低分子量ポリエステル樹
脂48部、メチルエチルケトン36部、イソプロピルア
ルコール12部、フマル酸ジブチル4部を入れ、加熱、
撹拌し還流状態で樹脂を溶解した。樹脂が完溶した後、
クロロメチルスチレン28部、アゾビスイソブチルニト
リル1.7部をメチルエチルケトン24部、イソプロピ
ルアルコール8部の混合溶液に溶解した溶液とを、1.
5時間かけて低分子量ポリエステル溶液中にそれぞれ滴
下し、さらに3時間反応させ、グラフト体溶液を得た。
このグラフト体溶液にイソプロピルアルコール40部及
びトリエチルアミン32部の混合物を添加し、グラフト
体の側鎖中のクロロメチルスチレンとトリエチルアミン
を還流下で30分間反応させ、四級アミノ基を導入し
た。更にイオン交換水200部を添加し、加熱により媒
体中に残存する溶媒を溜去し、最終的な水分散体とし
た。生成した水分散体は乳白色で平均粒子径300nm、
25℃におけるB型粘度は400cps であった。この水
分散体を水及びイソプロピルアルコールにより2wt% に
希釈し、PETフィルム(東洋紡績(株)製、E510
0)の処理面に塗布し、乾燥させ、得られたフィルムを
D−3とした。
器中でクロロメチルスチレン50部、メチルメタクリレ
ート35部、ポリメチルメタクリレートマクロモノマー
(東亜合成化学(株)製、AA- 6)15部、アゾビスイ
ソブチルニトリル10部、メチルエチルケトン200部
を、75℃、撹拌下において10時間反応させ、共重合
体溶液を得た。この溶液にイソプロピルアルコール10
0部及びトリエチルアミン32部の混合物を添加し、ク
ロロメチルスチレンとトリエチルアミンを還流下で30
分間反応させ、四級アミノ基を導入し、主鎖にカチオン
性基を有するアクリル系グラフト体を得た。更にイソプ
ロピルアルコール70部、イオン交換水200部を添加
し、加熱により媒体中に残存する溶媒を溜去し、最終的
な水分散体とした。生成した水分散体は乳白色で平均粒
子径150nmであった。この水分散体を水及びイソプロ
ピルアルコールにより2wt% に希釈し、PETフィルム
(東洋紡績(株)製、E5100)の処理面に塗布し、
乾燥させ、得られたフィルムをD−4とした。
ステルポリウレタン樹脂。N-vnl;四級アミノ基含有ラジ
カル重合性単量体を含むラジカル重合性単量体混合物の
重合体。acrl; アクリル系樹脂。* 2 重量平均分子量が3,000〜1,000,000
の範囲にある場合;○。その範囲に入らない場合;×。* 3 重量平均分子量が1,000〜30,000の範囲
にある場合;○。その範囲に入らない場合;×。* 4 重量比
は、制電性、透明性、密着性、耐ブロッキング性に優れ
ており、包装材料、工業用フィルムとして好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記(1)〜(5)の要件を満たすカチ
オン変性樹脂を含有した樹脂層を設けてなる制電性積層
フィルム。 (1)主鎖が全カルボン酸成分中、芳香族ジカルボン酸
及び脂環族ジカルボン酸を60モル%以上含むポリエステ
ルまたは、該ポリエステルを構成成分とするポリエステ
ルポリウレタン。 (2)側鎖が一般式(I)で表される官能基を有する、
ラジカル重合性単量体の重合体。 一般式(I) >N+ <・X- (X- は、ハロゲンイオン、硫酸イオ
ン、硝酸イオン、リン酸イオン、カルボン酸イオン、ス
ルホン酸イオンいづれか1種) (3)カチオン変性樹脂中に、一般式(I)の官能基を
100〜5,000当量/106g含む。 (4)主鎖は、重量平均分子量が3,000〜100,
000であり、全変性樹脂中において45〜99重量%
を占める。 (5)側鎖は、重量平均分子量が1,000〜30,0
00であり、全変性樹脂中において1〜55重量%を占め
る。
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JP (1) | JP3775517B2 (ja) |
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1995
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