JPH09109034A - 内面加工用工具 - Google Patents
内面加工用工具Info
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- JPH09109034A JPH09109034A JP26447795A JP26447795A JPH09109034A JP H09109034 A JPH09109034 A JP H09109034A JP 26447795 A JP26447795 A JP 26447795A JP 26447795 A JP26447795 A JP 26447795A JP H09109034 A JPH09109034 A JP H09109034A
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- JP
- Japan
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- polisher
- shaft
- tip
- polyurethane
- polishing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小径穴の内面でも容易に研削研磨が行え、構
造が極めて簡単な内面加工用工具を提供する。 【解決手段】 ガラス管や光ファイバーの母材であるク
ラッドなどの内面を研磨加工する際に使用する内面加工
用工具において、円柱状でその先端部に段部11cを有
するポリシャ軸11の先端にポリシャ軸方向に進退可能
なボルト13を螺着する。ポリシャ軸11の先端部外周
には、前記段部1cとボルト13の頭部13aとにより
挟持可能な弾性体ポリシャであるドーナッツ形状のポリ
ウレタン12を設ける。
造が極めて簡単な内面加工用工具を提供する。 【解決手段】 ガラス管や光ファイバーの母材であるク
ラッドなどの内面を研磨加工する際に使用する内面加工
用工具において、円柱状でその先端部に段部11cを有
するポリシャ軸11の先端にポリシャ軸方向に進退可能
なボルト13を螺着する。ポリシャ軸11の先端部外周
には、前記段部1cとボルト13の頭部13aとにより
挟持可能な弾性体ポリシャであるドーナッツ形状のポリ
ウレタン12を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスなどの脆性
材料からなる円筒状加工物の内面部を研削研磨加工する
ための内面加工用工具に関する。
材料からなる円筒状加工物の内面部を研削研磨加工する
ための内面加工用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に円筒状加工物の内面部を加工す
る工具としては、実用新案登録第3005414号の公
報に示されるラッピングリーマがあり、その構造を図6
および図7に示す。このラッピングリーマはリーマ本体
31の先端部を円筒状31aに形成してその外周面一体
にダイヤモンドパウダー32を固着し、その円筒状31
aの外周長手方向に数条のスリット33を形成する。そ
して、前記円筒状31aの内側は、前記スリット33に
略等しい長さ部分を外拡テーパ壁面31bに形成し、そ
の外拡テーパ壁面31bを有する空間S内に、該空間S
内壁に形成した雌ねじ部31cと螺合する雄ねじ部34
aを有する押圧部材34を挿脱可能に設けて構成されて
いる。
る工具としては、実用新案登録第3005414号の公
報に示されるラッピングリーマがあり、その構造を図6
および図7に示す。このラッピングリーマはリーマ本体
31の先端部を円筒状31aに形成してその外周面一体
にダイヤモンドパウダー32を固着し、その円筒状31
aの外周長手方向に数条のスリット33を形成する。そ
して、前記円筒状31aの内側は、前記スリット33に
略等しい長さ部分を外拡テーパ壁面31bに形成し、そ
の外拡テーパ壁面31bを有する空間S内に、該空間S
内壁に形成した雌ねじ部31cと螺合する雄ねじ部34
aを有する押圧部材34を挿脱可能に設けて構成されて
いる。
【0003】上記構成のラッピングリーマによれば、押
圧部材34の雄ねじ34aを、リーマ本体31に対して
回転させ締め込むと、雄ねじ34aに取り付けられた押
圧駒34bも雄ねじ34aと同方向に進む。このとき押
圧駒34bは、テーパ壁面31bと接触しながら進む
が、テーパ本体31に設けてあるテーパ壁面31bは、
内部に行くほどその内径が狭くなっているため、押圧駒
34bはテーパ壁面34bを介して円筒状31aを押し
拡げる力を生じる。このとき円筒状31aにはスリット
33があるため、押圧駒34bが押し拡げようとする力
を受けて、円筒状31aの外径D1 は大きくなるように
膨らむ。
圧部材34の雄ねじ34aを、リーマ本体31に対して
回転させ締め込むと、雄ねじ34aに取り付けられた押
圧駒34bも雄ねじ34aと同方向に進む。このとき押
圧駒34bは、テーパ壁面31bと接触しながら進む
が、テーパ本体31に設けてあるテーパ壁面31bは、
内部に行くほどその内径が狭くなっているため、押圧駒
34bはテーパ壁面34bを介して円筒状31aを押し
拡げる力を生じる。このとき円筒状31aにはスリット
33があるため、押圧駒34bが押し拡げようとする力
を受けて、円筒状31aの外径D1 は大きくなるように
膨らむ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラッピングリーマでは、工具の外径を拡げるためには、
リーマの内部に押圧駒34bを挿入するための空間Sが
必要である。このため小径穴の内面を加工するために
は、加工する穴よりはるかに小さな押圧部34を構成す
る必要があり、構造上の限界があった。特に、リーマ本
体31の円筒状31aはその内部に空間Sを構成するた
めに、かなり薄い厚さで作る必要があり、円筒状31a
の内側にはテーパ壁面31bを構成させることも必要で
あることから、製作が非常に困難である。よって小径穴
の内面を研削研磨加工を行うためには、工具構造が複雑
であるとともに、製作が困難であり、加工が行える穴径
が限られていた。さらに、従来の工具はラッピングリー
マであるため、工具にはダイヤモンドパウダーを円筒状
31aに固着してなる研削工具であり、研磨加工を行う
ことはできない。
ラッピングリーマでは、工具の外径を拡げるためには、
リーマの内部に押圧駒34bを挿入するための空間Sが
必要である。このため小径穴の内面を加工するために
は、加工する穴よりはるかに小さな押圧部34を構成す
る必要があり、構造上の限界があった。特に、リーマ本
体31の円筒状31aはその内部に空間Sを構成するた
めに、かなり薄い厚さで作る必要があり、円筒状31a
の内側にはテーパ壁面31bを構成させることも必要で
あることから、製作が非常に困難である。よって小径穴
の内面を研削研磨加工を行うためには、工具構造が複雑
であるとともに、製作が困難であり、加工が行える穴径
が限られていた。さらに、従来の工具はラッピングリー
マであるため、工具にはダイヤモンドパウダーを円筒状
31aに固着してなる研削工具であり、研磨加工を行う
ことはできない。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、小径穴の内面でも容易に研削研磨が行
え、構造が極めて簡単な内面加工用工具を提供すること
を目的とする。
なされたもので、小径穴の内面でも容易に研削研磨が行
え、構造が極めて簡単な内面加工用工具を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成した。請求項1の発明
は、ガラス管や光ファイバーの母材であるクラッドなど
の内面を研磨加工する際に使用する内面加工用工具にお
いて、円柱状でその先端部に段部を有するポリシャ軸
と、ポリシャ軸の先端に螺着されポリシャ軸方向に進退
可能な押し込み部材と、ポリシャ軸の先端部外周に挿入
しかつ前記段部と押し込み部材の間に配置したドーナッ
ツ形状の弾性体ポリシャとを具備して構成した。
に、本発明は以下のように構成した。請求項1の発明
は、ガラス管や光ファイバーの母材であるクラッドなど
の内面を研磨加工する際に使用する内面加工用工具にお
いて、円柱状でその先端部に段部を有するポリシャ軸
と、ポリシャ軸の先端に螺着されポリシャ軸方向に進退
可能な押し込み部材と、ポリシャ軸の先端部外周に挿入
しかつ前記段部と押し込み部材の間に配置したドーナッ
ツ形状の弾性体ポリシャとを具備して構成した。
【0007】請求項2の発明は、ガラス管や光ファイバ
ーの母材であるクラッドなどの内面を研磨加工する際の
内面加工用工具において、円柱状でその先端部に段部を
有するポリシャ軸と、長さ方向の中間域にフランジを設
けポリシャ軸の先端部に移動可能に装着したスリーブ
と、ポリシャ軸の先端に螺着されポリシャ軸方向に進退
可能な押し込み部材と、前記スリーブのフランジ面を挟
んで前記段部および前記押し込み部材の間に配置したド
ーナッツ形状からなる複数の弾性体ポリシャとを具備し
て構成した。
ーの母材であるクラッドなどの内面を研磨加工する際の
内面加工用工具において、円柱状でその先端部に段部を
有するポリシャ軸と、長さ方向の中間域にフランジを設
けポリシャ軸の先端部に移動可能に装着したスリーブ
と、ポリシャ軸の先端に螺着されポリシャ軸方向に進退
可能な押し込み部材と、前記スリーブのフランジ面を挟
んで前記段部および前記押し込み部材の間に配置したド
ーナッツ形状からなる複数の弾性体ポリシャとを具備し
て構成した。
【0008】請求項3の発明は、請求項1、2にあっ
て、前記押し込み部材は、ポリシャ軸に設けたねじ部に
螺着したボルトあるいはナットにより構成した。
て、前記押し込み部材は、ポリシャ軸に設けたねじ部に
螺着したボルトあるいはナットにより構成した。
【0009】請求項4の発明は、請求項1、2にあっ
て、前記弾性体ポリシャは、ポリウレタンにより構成し
た。
て、前記弾性体ポリシャは、ポリウレタンにより構成し
た。
【0010】次に、本発明の作用を図1に示す本発明の
概念図に基づいて説明する。本発明の特徴は、弾性体ポ
リシャの外径を変化させるために、弾性体ポリシャの材
料自体が有する弾性力を利用して変形させるようにした
ものである。すなわち、本発明の構成によれば、押し込
み部材3をポリシャ軸1の段部に対して矢印A方向に押
し込むと、前記押し込み部材3とポリシャ軸1の段部に
挟持されている研磨加工用の弾性体ポリシャ2が、押し
込み部材3によってポリシャ軸1の段部に押し付けられ
変形を生じる。このとき弾性体ポリシャ2はポリシャ軸
1の段部に押さえ付けられるが、ポリシャ軸1および押
し込み部材3は弾性体ポリシャ2より硬い材料で構成す
るため、弾性体ポリシャ2は押し込み部材と段部とに挟
み潰され、矢印B方向へ外径が拡張するように変形を生
じる。
概念図に基づいて説明する。本発明の特徴は、弾性体ポ
リシャの外径を変化させるために、弾性体ポリシャの材
料自体が有する弾性力を利用して変形させるようにした
ものである。すなわち、本発明の構成によれば、押し込
み部材3をポリシャ軸1の段部に対して矢印A方向に押
し込むと、前記押し込み部材3とポリシャ軸1の段部に
挟持されている研磨加工用の弾性体ポリシャ2が、押し
込み部材3によってポリシャ軸1の段部に押し付けられ
変形を生じる。このとき弾性体ポリシャ2はポリシャ軸
1の段部に押さえ付けられるが、ポリシャ軸1および押
し込み部材3は弾性体ポリシャ2より硬い材料で構成す
るため、弾性体ポリシャ2は押し込み部材と段部とに挟
み潰され、矢印B方向へ外径が拡張するように変形を生
じる。
【0011】このように外径が拡張するように変形させ
た研磨用の弾性体ポリシャ2を、研磨加工を行うガラス
管や光ファイバーのクラッドの内径に圧入することで、
被研磨物の内径面(内面)を加圧し研磨加工が行える。
すなわち、ガラス管などの被研磨物の内径寸法と、弾性
体ポリシャ2の外径寸法の差で弾性体ポリシャ2が押し
潰され、これにより元の寸法に復元しようとする弾性体
ポリシャ2の弾性力が研磨圧力となって、被研磨物の内
面に作用し研磨加工を行うことができる。
た研磨用の弾性体ポリシャ2を、研磨加工を行うガラス
管や光ファイバーのクラッドの内径に圧入することで、
被研磨物の内径面(内面)を加圧し研磨加工が行える。
すなわち、ガラス管などの被研磨物の内径寸法と、弾性
体ポリシャ2の外径寸法の差で弾性体ポリシャ2が押し
潰され、これにより元の寸法に復元しようとする弾性体
ポリシャ2の弾性力が研磨圧力となって、被研磨物の内
面に作用し研磨加工を行うことができる。
【0012】
[発明の実施の形態1]本発明の実施の形態1を図2お
よび図3に基づいて説明する。図2は本実施の形態1の
内面加工用工具を示す一部断面図、図3は弾性体ポリシ
ャを圧縮して変形させた状態を示す一部断面図である。
よび図3に基づいて説明する。図2は本実施の形態1の
内面加工用工具を示す一部断面図、図3は弾性体ポリシ
ャを圧縮して変形させた状態を示す一部断面図である。
【0013】図2において、ポリシャ軸11はステンレ
スなどの金属よりなる円柱状の部材からなり、ポリシャ
軸本体11aが図示省略した研磨装置に接続可能となっ
ている。ポリシャ軸11の先端部(以下、細径部11b
という)は、その軸径がポリシャ軸本体11aより細い
円柱状に形成されている。ポリシャ軸本体11aと細径
部11bは段部11cを有して一体に形成され、細径部
11bの内部にはその先端から軸に沿って雌ねじ11d
が形設されている。細径部11bには研磨加工の弾性体
ポリシャであるドーナツ状のポリウレタン12が挿入配
置されている。ポリウレタン12はその外径がポリシャ
軸11より大きく、かつ細径部11bより長く形成さ
れ、その端面を段部11cに当接するようにして細径部
11bに挿入配置したときに、ポリウレタン12の他端
面が細径部11bの先端、すなわちポリシャ軸11の先
端より突出して装着されるようになっている。また、細
径部11bに形成した雌ねじ11dには、細径部11b
の径より大きい頭部13aを有する押し込み部材として
のボルト13が細径部11bに装着したポリウレタン1
2をポリシャ軸11の軸方向に挟み込むように螺着され
ている。
スなどの金属よりなる円柱状の部材からなり、ポリシャ
軸本体11aが図示省略した研磨装置に接続可能となっ
ている。ポリシャ軸11の先端部(以下、細径部11b
という)は、その軸径がポリシャ軸本体11aより細い
円柱状に形成されている。ポリシャ軸本体11aと細径
部11bは段部11cを有して一体に形成され、細径部
11bの内部にはその先端から軸に沿って雌ねじ11d
が形設されている。細径部11bには研磨加工の弾性体
ポリシャであるドーナツ状のポリウレタン12が挿入配
置されている。ポリウレタン12はその外径がポリシャ
軸11より大きく、かつ細径部11bより長く形成さ
れ、その端面を段部11cに当接するようにして細径部
11bに挿入配置したときに、ポリウレタン12の他端
面が細径部11bの先端、すなわちポリシャ軸11の先
端より突出して装着されるようになっている。また、細
径部11bに形成した雌ねじ11dには、細径部11b
の径より大きい頭部13aを有する押し込み部材として
のボルト13が細径部11bに装着したポリウレタン1
2をポリシャ軸11の軸方向に挟み込むように螺着され
ている。
【0014】上記構成からなる内面加工用工具の作用を
図3を用いて以下に説明する。ポリシャ軸11の細径部
11bに螺着されたボルト13を矢印A方向へ締め込み
量Hだけねじ込むと、ポリウレタン12が段部11cと
ボルト13の頭部13aに挟み込まれて矢印C方向の圧
縮を受ける。これによりポリウレタン12があらかじめ
有していた外径φDに対して、圧縮力に応じた量のΔd
の2倍だけ矢印B方向に拡張し、外径が大きくなる。
図3を用いて以下に説明する。ポリシャ軸11の細径部
11bに螺着されたボルト13を矢印A方向へ締め込み
量Hだけねじ込むと、ポリウレタン12が段部11cと
ボルト13の頭部13aに挟み込まれて矢印C方向の圧
縮を受ける。これによりポリウレタン12があらかじめ
有していた外径φDに対して、圧縮力に応じた量のΔd
の2倍だけ矢印B方向に拡張し、外径が大きくなる。
【0015】このように外径が拡張するように変形させ
たポリウレタン12を、研磨加工を行うガラス管や光フ
ァイバーのクラッドの内径に圧入することで、被研磨物
の内径面(内面)を加圧し研磨加工が行える。すなわ
ち、ガラス管などの被研磨物の内径寸法と、ポリウレタ
ン12の外径寸法の差でポリウレタン12が押し潰さ
れ、これにより元の寸法に復元しようとするポリウレタ
ン12の弾性力が研磨圧力となって被研磨物の内面に作
用し、研磨加工を行うことができる。よって、ポリウレ
タン12をどの程度押し潰すかによって、研磨圧力の大
きさや内径寸法への適応性を調整することができる。
たポリウレタン12を、研磨加工を行うガラス管や光フ
ァイバーのクラッドの内径に圧入することで、被研磨物
の内径面(内面)を加圧し研磨加工が行える。すなわ
ち、ガラス管などの被研磨物の内径寸法と、ポリウレタ
ン12の外径寸法の差でポリウレタン12が押し潰さ
れ、これにより元の寸法に復元しようとするポリウレタ
ン12の弾性力が研磨圧力となって被研磨物の内面に作
用し、研磨加工を行うことができる。よって、ポリウレ
タン12をどの程度押し潰すかによって、研磨圧力の大
きさや内径寸法への適応性を調整することができる。
【0016】また、ポリシャ軸11の外周に弾性体ポリ
シャであるポリウレタン12をかぶせ、このポリウレタ
ン12を両端から挟み込むことで外径寸法の変化を発生
させる構成となっているため、ポリシャ軸11の太さ
と、これにかぶせるポリウレタン12の寸法で弾性体ポ
リシャのサイズを構成できるため、従来の方式に比べ非
常に細い内面加工用工具を構成することができる。
シャであるポリウレタン12をかぶせ、このポリウレタ
ン12を両端から挟み込むことで外径寸法の変化を発生
させる構成となっているため、ポリシャ軸11の太さ
と、これにかぶせるポリウレタン12の寸法で弾性体ポ
リシャのサイズを構成できるため、従来の方式に比べ非
常に細い内面加工用工具を構成することができる。
【0017】本実施の形態によれば、円柱状のポリシャ
軸11に螺着しただけのボルト13を締め込むだけで、
弾性体ポリシャであるポリウレタン12の外径寸法を調
整することができるとともに、ガラス管などの内面部を
研削研磨する際の加工圧力を調整することができる。
軸11に螺着しただけのボルト13を締め込むだけで、
弾性体ポリシャであるポリウレタン12の外径寸法を調
整することができるとともに、ガラス管などの内面部を
研削研磨する際の加工圧力を調整することができる。
【0018】[発明の実施の形態2]本発明の実施の形
態2を図4に基づいて説明する。図4は本実施の形態2
の内面加工用工具を示す一部断面図であり、前記実施の
形態1と同様な構成部分には同一番号を付しその説明を
省略する。
態2を図4に基づいて説明する。図4は本実施の形態2
の内面加工用工具を示す一部断面図であり、前記実施の
形態1と同様な構成部分には同一番号を付しその説明を
省略する。
【0019】本実施の形態の特徴は、ポリシャ軸11に
雄ねじ14を設けることで、内面加工用工具の製作をよ
り容易にした点である。すなわち、本実施の形態の内面
加工用工具は、図4に示すように、ポリシャ軸11の細
径部11b先端外方向に雄ねじ14を形成するととも
に、細径部11bに装着したポリウレタン12の端面と
当接可能なナット15を雄ねじ14に螺着して構成され
ている。
雄ねじ14を設けることで、内面加工用工具の製作をよ
り容易にした点である。すなわち、本実施の形態の内面
加工用工具は、図4に示すように、ポリシャ軸11の細
径部11b先端外方向に雄ねじ14を形成するととも
に、細径部11bに装着したポリウレタン12の端面と
当接可能なナット15を雄ねじ14に螺着して構成され
ている。
【0020】本構成の内面加工用工具にあっては、ナッ
ト15を締め付けることで、前記実施の形態1と同様に
ポリウレタン12を締め付け、ポリウレタン12の外径
φDを変化させることが可能になる。
ト15を締め付けることで、前記実施の形態1と同様に
ポリウレタン12を締め付け、ポリウレタン12の外径
φDを変化させることが可能になる。
【0021】本実施の形態によれば、ポリシャ軸11に
対して、構造がすべてポリシャ軸11の外径部分を加工
することで製作できるため、製作が容易になる。さらに
ポリシャ軸11の内部を加工する必要もないため、より
細いポリシャ軸11を製作することができるため、より
小径孔の内面研磨に適した内面加工用工具を製作するこ
とができる。
対して、構造がすべてポリシャ軸11の外径部分を加工
することで製作できるため、製作が容易になる。さらに
ポリシャ軸11の内部を加工する必要もないため、より
細いポリシャ軸11を製作することができるため、より
小径孔の内面研磨に適した内面加工用工具を製作するこ
とができる。
【0022】[発明の実施の形態3]本発明の実施の形
態3を図5に基づいて説明する。図5は本実施の形態3
の内面加工用工具を示す一部断面図であり、前記実施の
形態1と同様な構成部分には同一番号を付しその説明を
省略する。
態3を図5に基づいて説明する。図5は本実施の形態3
の内面加工用工具を示す一部断面図であり、前記実施の
形態1と同様な構成部分には同一番号を付しその説明を
省略する。
【0023】本実施の形態の特徴は、長い孔の内面を効
率よく研磨するための内面加工用工具であり、弾性体ポ
リシャにあたるポリウレタンを2つ以上に分割構成した
点である。すなわち、本実施の形態は、図5に示すよう
に、長さ方向の中間域において外周から突出させた円柱
状のフランジ18を有し、このフランジ18の両端面
(図において上下面)にそれぞれ上部ポリウレタン19
および下部ポリウレタン20を装着できるような外径を
有するスリーブ17が、ポリシャ軸11の細径部11b
外周に挿入配置されている。このスリーブ17はポリシ
ャ軸11に対して、すきまばめなどの公差で挿入されて
上下動可能に挿入されている。スリーブ17の外周部に
は、フランジ18を挟むようにして上部ポリウレタン1
9および下部ポリウレタン20の別々の弾性体ポリシャ
がスリーブ17の両端から突出するように装着されてお
り、前記実施の形態と同様に、上部ポリウレタン19が
段部11cとフランジ18の上面および下部ポリウレタ
ン20がフランジ18の下面とボルト13の頭部13a
により挟まれ保持されている。なお、図においては、ポ
リシャ軸11に備えたボルト13は実施の形態1と同様
に構成したものを図示したが、実施の形態2(図4参
照)と同様にポリシャ軸11に形成した雄ねじ14にナ
ット15を螺合する構成してもよい。
率よく研磨するための内面加工用工具であり、弾性体ポ
リシャにあたるポリウレタンを2つ以上に分割構成した
点である。すなわち、本実施の形態は、図5に示すよう
に、長さ方向の中間域において外周から突出させた円柱
状のフランジ18を有し、このフランジ18の両端面
(図において上下面)にそれぞれ上部ポリウレタン19
および下部ポリウレタン20を装着できるような外径を
有するスリーブ17が、ポリシャ軸11の細径部11b
外周に挿入配置されている。このスリーブ17はポリシ
ャ軸11に対して、すきまばめなどの公差で挿入されて
上下動可能に挿入されている。スリーブ17の外周部に
は、フランジ18を挟むようにして上部ポリウレタン1
9および下部ポリウレタン20の別々の弾性体ポリシャ
がスリーブ17の両端から突出するように装着されてお
り、前記実施の形態と同様に、上部ポリウレタン19が
段部11cとフランジ18の上面および下部ポリウレタ
ン20がフランジ18の下面とボルト13の頭部13a
により挟まれ保持されている。なお、図においては、ポ
リシャ軸11に備えたボルト13は実施の形態1と同様
に構成したものを図示したが、実施の形態2(図4参
照)と同様にポリシャ軸11に形成した雄ねじ14にナ
ット15を螺合する構成してもよい。
【0024】上記構成の内面加工用工具にあっては、ポ
リシャ軸11に対してボルト13を締め付けると、ポリ
シャ軸11の段部11cに接している上部ポリウレタン
19と、ボルト13の頭部13aに接している下部ポリ
ウレタン20を介して締め付け力がスリーブ17に伝達
される。これにより、ボルト13の締め付け量に応じ
て、上部ポリウレタン19および下部ポリウレタン20
が圧縮され外径方向に拡大されながら、スリーブ17が
ポリシャ軸11に沿って図中の上方に移動する。すなわ
ち、ボルト13を締め付けると、上下部ポリウレタン1
9、20を支持するスリーブ17がポリシャ軸11の細
径部11bに沿って移動するため、スリーブ17の上部
および下部に配置した別々の上下部ポリウレタン19、
20を同時に、かつ同じ締め付け力で締め付けることが
可能になる。
リシャ軸11に対してボルト13を締め付けると、ポリ
シャ軸11の段部11cに接している上部ポリウレタン
19と、ボルト13の頭部13aに接している下部ポリ
ウレタン20を介して締め付け力がスリーブ17に伝達
される。これにより、ボルト13の締め付け量に応じ
て、上部ポリウレタン19および下部ポリウレタン20
が圧縮され外径方向に拡大されながら、スリーブ17が
ポリシャ軸11に沿って図中の上方に移動する。すなわ
ち、ボルト13を締め付けると、上下部ポリウレタン1
9、20を支持するスリーブ17がポリシャ軸11の細
径部11bに沿って移動するため、スリーブ17の上部
および下部に配置した別々の上下部ポリウレタン19、
20を同時に、かつ同じ締め付け力で締め付けることが
可能になる。
【0025】本実施の形態によれば、長い孔の内面研磨
を行う場合に、長いポリウレタンを一体で製作しなくと
も、スリーブ7のフランジ18の寸法を調整すること
で、長いポリシャを容易に製作することができるととも
に、各ポリウレタンを同じ締め付け力で締め付けられる
ため、同じ外径の変形を得ることができる。また、長い
ポリウレタンで上記実施の形態と同様なポリシャを製作
すると、ボルト13の締め込みによりポリウレタンが均
等に拡張せずに、長さ方向の位置によってその変形量が
大きく異なってしまうことも防止できる。
を行う場合に、長いポリウレタンを一体で製作しなくと
も、スリーブ7のフランジ18の寸法を調整すること
で、長いポリシャを容易に製作することができるととも
に、各ポリウレタンを同じ締め付け力で締め付けられる
ため、同じ外径の変形を得ることができる。また、長い
ポリウレタンで上記実施の形態と同様なポリシャを製作
すると、ボルト13の締め込みによりポリウレタンが均
等に拡張せずに、長さ方向の位置によってその変形量が
大きく異なってしまうことも防止できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。請求項1〜4の発明によれば、構造が極めて
簡単な内面加工用工具を得ることができる。また、ポリ
シャ軸の外周部に弾性体ポリシャを装着した構造である
ため、小径穴の内面でも容易に研磨加工が行え、かつ内
面の径に応じて弾性体ポリシャの外径寸法を押し込み部
材の押し込み量により調整して良好な加工を行うことが
できる。特に、請求項2の発明によれば、長い孔の内面
研磨を行う際に、弾性体ポリシャを分割構成することで
外径寸法を均等に拡大させることができ、良好な加工を
行うことができる。
ができる。請求項1〜4の発明によれば、構造が極めて
簡単な内面加工用工具を得ることができる。また、ポリ
シャ軸の外周部に弾性体ポリシャを装着した構造である
ため、小径穴の内面でも容易に研磨加工が行え、かつ内
面の径に応じて弾性体ポリシャの外径寸法を押し込み部
材の押し込み量により調整して良好な加工を行うことが
できる。特に、請求項2の発明によれば、長い孔の内面
研磨を行う際に、弾性体ポリシャを分割構成することで
外径寸法を均等に拡大させることができ、良好な加工を
行うことができる。
【図1】本発明の内面加工用工具を示す概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1の内面加工用工具を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の内面加工用工具におけ
る弾性体ポリシャを圧縮し変形させた状態を示す一部断
面図である。
る弾性体ポリシャを圧縮し変形させた状態を示す一部断
面図である。
【図4】本発明の実施の形態2の内面加工用工具を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3の内面加工用工具を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図6】従来技術を示す分解斜視図である。
【図7】従来技術を示す断面図である。
1 ポリシャ軸 2 弾性体ポリシャ 3 押し込み部材 11 ポリシャ軸 11a ポリシャ軸本体 11b 細径部 11c 段部 11d 雌ねじ 12 ポリウレタン 13 ボルト 13a 頭部 14 雄ねじ 15 ナット 17 スリーブ 18 フランジ 19 上部ポリウレタン 20 下部ポリウレタン
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラス管や光ファイバーの母材であるク
ラッドなどの内面を研磨加工する際に使用する内面加工
用工具において、円柱状でその先端部に段部を有するポ
リシャ軸と、ポリシャ軸の先端に螺着されポリシャ軸方
向に進退可能な押し込み部材と、ポリシャ軸の先端部外
周に挿入しかつ前記段部と押し込み部材の間に配置した
ドーナッツ形状の弾性体ポリシャとを具備したことを特
徴とする内面加工用工具。 - 【請求項2】 ガラス管や光ファイバーの母材であるク
ラッドなどの内面を研磨加工する際に使用する内面加工
用工具において、円柱状でその先端部に段部を有するポ
リシャ軸と、長さ方向の中間域にフランジを設けポリシ
ャ軸の先端部に移動可能に装着したスリーブと、ポリシ
ャ軸の先端に螺着されポリシャ軸方向に進退可能な押し
込み部材と、前記スリーブのフランジ面を挟んで前記段
部および前記押し込み部材の間に配置したドーナッツ形
状からなる複数の弾性体ポリシャとを具備したことを特
徴とする内面加工用工具。 - 【請求項3】 前記押し込み部材は、ポリシャ軸に設け
たねじ部に螺着したボルトあるいはナットからなること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の内面加工用
工具。 - 【請求項4】 前記弾性体ポリシャは、ポリウレタンか
らなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
内面加工用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26447795A JPH09109034A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 内面加工用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26447795A JPH09109034A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 内面加工用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109034A true JPH09109034A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17403779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26447795A Withdrawn JPH09109034A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 内面加工用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09109034A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101829963A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-15 | 长春理工大学 | 细长弯管内表面抛光头 |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP26447795A patent/JPH09109034A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101829963A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-15 | 长春理工大学 | 细长弯管内表面抛光头 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |