JPH06143009A - 振動切削装置 - Google Patents

振動切削装置

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JPH06143009A
JPH06143009A JP29427592A JP29427592A JPH06143009A JP H06143009 A JPH06143009 A JP H06143009A JP 29427592 A JP29427592 A JP 29427592A JP 29427592 A JP29427592 A JP 29427592A JP H06143009 A JPH06143009 A JP H06143009A
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shank
cutting
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connecting bolt
tip
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JP29427592A
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Kozo Najima
弘三 名島
Hironori Tsuyukuchi
浩典 露口
Yasuo Umemura
康夫 梅村
Fukuo Wakano
福男 若野
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Nippon Pneumatic Manufacturing Co Ltd
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Nippon Pneumatic Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のチップを通常の取り付け手段で取り付
けることができ、しかも多方向かつ一定の微振動を発生
させることができる振動切削装置を提供することであ
る。 【構成】 第1の中空シャンク11と、切削チップTの
保持座22を有する第2のシャンク12とを連結ボルト
13で接続し、この連結ボルト13と第1のシャンク1
1との間にクリアランスを設け、かつ連結ボルト13と
第1のシャンク11との間に弾性手段40を取り付けた
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、切削加工中に生ずる
刃物の自励振動を有効に利用しながらワークを切削加工
するようにした振動切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】刃物を用いてワークを切削加工する工作
機械として、旋盤、ボール盤、中ぐり盤、フライス盤、
平削り盤、形削り盤などがある。
【0003】これらの工作機械において、刃物に適当な
振動を与えつつ切削加工を行なうと、切削速度、加工精
度の向上、切削刃物の耐久性の向上などの優れた効果が
認められることが知られている。
【0004】上記のように刃物を振動させるための起振
装置としては、発振機からの周波数で励振された電わい
型や磁わい型の振動子が多く用いられており、その他に
も電磁振動型、電気−油圧型、機械−油圧型などが提案
されている。
【0005】上記のような従来の刃物の振動手段は、複
雑な電気回路が必要なものや油圧シリンダなどの大形で
複雑な機構の高価な装置を必要とする点で問題がある。
【0006】
【発明の課題】そこで、特開平1−159104号公報
には、ホルダに対して刃物を一方向に揺動し得るように
取付け、ホルダに取付けたバネと刃物の間に、刃物の刃
先の微小振動を受けて振動し、刃先に打撃力を逆伝達す
る振動子を設けた振動切削装置が開示されている。
【0007】この振動切削装置は、構造が簡単で通常の
切削装置と外観形状がほとんど同一であるから、取扱い
操作が容易であるなどの多くの利点を有するが、加工形
状が複雑な場合切削力の方向に変動が生じるため、一方
向の揺動では対応できないこと、また取り付けるチップ
(刃物)の形状、構造が特殊なものに限定されること、
チップ自体とその取り付け部に振動機構が組み込まれて
いるため、チップの取り付けを正確厳密に行なわないと
切削効率に影響を及ぼすことなどの問題が生じている。
【0008】この発明の課題は、チップの多方向に均一
な振動を発生させることができ、通常のチップを通常の
取り付け手段で取り付けることができる振動切削装置を
提供することである。
【0009】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、この発
明においては、第1の中空シャンクと、切削チップを取
り付ける第2のシャンクとを、前記第1のシャンクに挿
入した連結ボルトで接続し、この連結ボルトと第1のシ
ャンクとの間に弾性手段を取り付けかつ少くとも半径方
向のクリアランスを設けたのである。
【0010】また、前記第1のシャンクと連結ボルトと
の間に、クリアランスを調節するアジャストリングを取
り付けることができる。
【0011】
【作用】前記第1のシャンクと、連結ボルトの間に半径
方向のクリアランスが設けられているので、第2のシャ
ンクは360°の方向にクリアランスの範囲内で揺動可
能である。
【0012】そして、第1のシャンクと連結ボルトの間
には弾性手段が設けられているため、切削力の変動巾が
比較的小さいときは、シャンクの曲げ剛性は、前記弾性
手段のばね力によって決定されるため、チップ刃先の振
動はあまり制限を受けず、切削効果の大きくなる範囲で
増巾される。
【0013】刃先の変動巾が前記クリアランスを超えて
大きくなると、第1と第2のシャンクが一体化するた
め、シャンクの曲げ剛性は従来の一体形のものと同様に
なり、刃先の振幅は、切削効果の大きくなる範囲で縮
少、制限される。
【0014】このように、刃先の振動は切削効果の大き
くなる範囲で均一化される。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0016】図1に示すように、振動切削装置としての
ホルダ10は、第1のシャンク11と、それから分離さ
れた第2のシャンク12と、これらのシャンクをつなぐ
連結ボルト13と、この連結ボルト13とシャンク11
の間に取り付けられた弾性手段40より成る。
【0017】前記連結ボルト13は、第1のシャンク1
1に設けられた貫通孔14に挿入され、ボルト13の先
端のねじ部15は、第2のシャンク12に設けられたね
じ孔16にねじ込まれ、第1と第2のシャンク11と1
2を連結している。そしてボルト13の先端部は、セッ
トビス17によって固定されている。
【0018】前記第1のシャンク11と第2のシャンク
12の突き合せ面には、図2及び図3に示すように、互
に対応する半球形凹所18と19が設けられておりそれ
ぞれにスチールボール20が嵌め込まれている。なお、
ボール20を嵌め込む凹所18及び19は、図3のよう
に4個所であっても、或は図4に示すように、3個所で
あってもよい。勿論、4個所以上であっても差し支えな
い。また、前記突き合せ面にピン21を遊嵌して、第2
のシャンク12の軸方向及び周方向の移動を一定範囲に
制限することができる。さらに、ボール20の保持凹所
18、19は、円錐形であってもよい。さらにまた、第
1のシャンク11と第2のシャンク12の突き合せ面に
間隙を設けておいてもよい。
【0019】なお、図1において、符号22は、切削チ
ップTの保持座である。チップTのクランプ手段は、ど
のようなものであってもよい。
【0020】図5に示すように、前記第1シャンク11
の貫通孔14の後端部には、段部23を介して大径孔2
4が設けられており、前記連結ボルト13の後端部も、
肩部25を介して大径部26になっている。この段部2
3と肩部25との間に、前記弾性手段40が取り付けら
れている。この弾性手段40は、連結ボルト13の外周
に取り付けられたベアリング41と、リング42と、そ
れらを段部23及び肩部25にそれぞれ押圧する皿バネ
43より成る。
【0021】また、第1シャンク11の端面27と、連
結ボルト13のヘッド29の内面28との間には、クリ
アランスCaが設けられている。さらにクリアランスC
bが、連結ボルト13と貫通孔14との間及び弾性手段
40と大径孔24との間にも設けられている。従って、
連結ボルト13は、第1シャンク11に対して、前記ク
リアランスCa又はCbの範囲で、弾性手段40のばね
力に対抗して揺動可能になっている。
【0022】なお、図5中、符号30は連結ボルト13
を回動させるための角孔である。この角孔30にレンチ
を嵌め込み、ボルト13を回動させると、その先端のね
じ部15と第2シャンク12のねじ孔16との係合によ
って(図1参照)、ボルト13が前進又は後退するた
め、クリアランスCaが調節され、同時に弾性手段40
のばね力が調節される。
【0023】図6に示すように、第1シャンク11の端
面27と連結ボルト13のヘッド内面28との間に、ク
リアランスCaを調節するアジャストリング31を取り
付けることができる。
【0024】このアジャストリング31は、弾性手段4
0の外周に沿って延びるスリーブ32を有し、このスリ
ーブ32に雄ねじが形成され、シャンク11の後端部の
大径孔24内面に形成された雌ねじと係合しており、前
記アジャストリング31の外周に設けた係合孔33にレ
ンチを挿し込んで、リング31を回動させると、リング
31は連結ボルト13のヘッド内面28に接近又は離反
する。そして、図示しないセットビスでリング31の位
置を固定できるようにしてある。
【0025】一方、連結ボルト13を回動させると、図
5の例と同様に、弾性手段40のばね力を調節すること
ができる。即ち図6の実施例では、クリアランスCaの
調節とばね力の調節を別個に行なうことができる。
【0026】いま、図7に示すように、ホルダ10の先
端にチップTを取り付け、工作機械(図示せず)に第1
シャンク11を固定してワークWの切削を開始し、弾性
手段40のばね力よりも切削力が大きくなると、チップ
Tを保持した第2シャンク12が第1シャンク11と分
離しており、かつ連結ボルト13と第1シャンク11と
の間にクリアランスCa、Cbが設けられているため、
第2シャンク12は切削方向に∠αだけ傾く。
【0027】切削力の変動巾が小さいときは、上記∠α
は弾性手段40のばね力によって決定されるため、曲げ
剛性は比較的小さく、従ってチップTの刃先の振動はあ
まり制限されないので、刃先の振動は切削効果の大きく
なる範囲で、従来の一体形ホルダに比較して大きくな
る。
【0028】刃先の切削力の変動巾が大きくなり、これ
にともなって弾性手段40の圧縮量が大きくなると、図
8のように∠αが大きくなり、連結ボルト13と第1シ
ャンク11が当接するので、シャンク全体としての曲げ
剛性は、従来の一体形ホルダに近い大きな値となる。こ
のため、刃先の振動は、切削効果の大きくなる範囲で縮
少、制限される。
【0029】上記の作用によって、刃先の過大な振動は
抑制され、反対に小さい振動は、従来の一体形ホルダよ
りも大きくなって、切削効果が向上するように均一化す
ることができる。
【0030】上記は切削方向の振動のみに単純化して述
べたが、チップTの切刃には必ずしも一定方向の切削力
が加わるとは限らない。しかしながら、第2シャンク1
2は、クリアランスCa又はCbの範囲内で360°の
方向に揺動可能になっており、かつ軸方向にもクリアラ
ンスCaの範囲で移動可能であるから、送り方向及び切
込み方向に切削力が変動しても不都合は生じない。
【0031】さらに、ボール20とその保持凹所18、
19との間に間隙を設けておくと、第2シャンク12
は、そのねじり方向(周方向)にも一定の範囲で振動可
能である。
【0032】
【効果】この発明によれば、以上のようにホルダのシャ
ンクを分割して分割面で突き合せ、これらを軸方向の連
結ボルトで接続し、このボルトと一方のシャンクとの間
に弾性手段を介在させ、かつ一定のクリアランスを設
け、他方のシャンクにチップを取り付けるようにしたの
で、他方のシャンクは一方のシャンクに対して前記一定
のクリアランスの範囲内で360°揺動自在となり、か
つ前記弾性手段によって切削力に対応した曲げ剛性を発
揮するので、切削時の振動が均一化される。従って効果
的な切削が可能となり、仕上面の粗度も一定となる。
【0033】また、このような振動の均一化機構がホル
ダに内蔵され、ホルダの形状が従来のものと同一にで
き、チップの取り付け方法も従来通りでよく、取り扱い
に特別の操作を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の振動切削装置の一実施例を示す縦断
面図
【図2】同上の結合機構を示す部分縦断面図
【図3】同上の分割面の平面図
【図4】同上の他の例を示す平面図
【図5】同上の弾性手段の部分拡大縦断面図
【図6】同上の他の例を示す部分拡大縦断面図
【図7】この発明の振動切削装置の動作を示す断面線図
【図8】同上と同様の断面線図
【符号の説明】
10 ホルダ 11 第1のシャンク 12 第2のシャンク 13 連結ボルト 18、19 凹所 20 ボール 21 ピン 23 段部 24 大径孔 25 肩部 26 大径部 27 第1シャンクの端面 28 ヘッドの内面 31 アジャストリング 32 スリーブ 40 弾性手段 41 ベアリング 42 リング 43 皿バネ Ca、Cb クリアランス T チップ
フロントページの続き (72)発明者 若野 福男 大阪市東成区神路4丁目11番5号 日本ニ ューマチック工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の中空シャンクと、切削チップを取
    り付ける第2のシャンクとを前記第1のシャンクに挿入
    した連結ボルトで接続し、この連結ボルトと第1のシャ
    ンクとの間に弾性手段を取り付けかつ少くとも半径方向
    のクリアランスを設けた振動切削装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のシャンクと連結ボルトの間
    に、クリアランスを調節するアジャストリングを取り付
    けた請求項1記載の振動切削装置。
JP4294275A 1992-11-02 1992-11-02 振動切削装置 Expired - Lifetime JP2527516B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101145576B1 (ko) * 2012-02-20 2012-05-15 한국야금 주식회사 방진장치 및 그 방진장치가 구비된 절삭공구
CN110355410A (zh) * 2019-06-19 2019-10-22 哈尔滨理工大学 一种冲击式减振插铣刀杆
CN113857511A (zh) * 2021-11-05 2021-12-31 株洲钻石切削刀具股份有限公司 一种可调谐阻尼减振刀杆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101145576B1 (ko) * 2012-02-20 2012-05-15 한국야금 주식회사 방진장치 및 그 방진장치가 구비된 절삭공구
CN110355410A (zh) * 2019-06-19 2019-10-22 哈尔滨理工大学 一种冲击式减振插铣刀杆
CN113857511A (zh) * 2021-11-05 2021-12-31 株洲钻石切削刀具股份有限公司 一种可调谐阻尼减振刀杆

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