JP2003025130A - 大径深溝加工装置と大径深溝加工方法 - Google Patents

大径深溝加工装置と大径深溝加工方法

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JP2003025130A
JP2003025130A JP2001219730A JP2001219730A JP2003025130A JP 2003025130 A JP2003025130 A JP 2003025130A JP 2001219730 A JP2001219730 A JP 2001219730A JP 2001219730 A JP2001219730 A JP 2001219730A JP 2003025130 A JP2003025130 A JP 2003025130A
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JP
Japan
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groove
machining
tip
cutting
head
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JP2001219730A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Taoka
浩和 田岡
Kazuyoshi Imamoto
和義 今本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 深溝であっても精度よく環状溝が作製でき、
かつ環状溝の溝底を容易にアール(R)形状に成形する
ことができる大径深溝加工装置と該装置を用いる大径深
溝加工法を提供すること。 【解決手段】 溝加工と溝底アール(R)加工が設定で
きるようにトレパニングヘッド6の先端には溝形成工程
の進捗状況に対応する複数の切削バイト2,3などを交
換可能に取り付けて溝加工を行う。切削バイト交換もし
くは切削バイト取付部の交換があっても溝加工と溝底ア
ール加工の加工位置が正確に同じ位置となるようにする
ためと精度の良い溝形状にするためにトレパニングヘッ
ド6の中央にスプリング11で付勢されながら移動する
機構を持たせた環状溝の中心位置確保のための回転セン
タ8を設けて、その回転センタ8を被加工物に押しあて
ながら溝の加工を行うことにより、芯振れのない精度の
良い溝が加工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属加工工具に係
り、特に円環状の大径で深い溝の加工工具と大径深溝加
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大径溝加工は図5(図5(a)は
一部横断面図、図5(b)は正面図))に示すように、
トレニング本体7の先端に取り付けた筒状の形状をした
金属製のトレパニングヘッド6の先端に切削バイト2
2、23を取付け、これを被加工物に押付け回転するこ
とにより、被加工物に環状の溝を形成していた。切削バ
イト22は被加工物の溝外面の加工用のものであり、切
削バイト23は被加工物の溝内面加工用のものである。
【0003】さらに、図6(図6はバイトの側面図と被
加工物の断面図を示す)に示すように突切りバイト24
を被加工物25に押えあて、回転することにより被加工
物に環状の溝30を形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の図5に示すトレ
パニングツールは被加工物25に貫通穴を形成するとこ
を目的とした工具のため、被加工物25に溝30を形成
し、該溝底をアール(R)形状にする機能はなく、溝底
をアール(R)形状にするためにはトレパニングツール
に代えて先端がアール(R)形状に成形された図6に示
す突切りバイト24を用いて溝底を仕上げる方法があっ
た。しかし図6に示す方法では深溝となると突切りバイ
ト24の突出し量が長くなるため溝加工が困難であっ
た。
【0005】被加工物25に溝30を形成するために従
来のトレパニングツールの先端の切削バイト22、23
の先端を図6に示すようなアール(R)形状形成用の突
切りバイト24を用いることにより、容易に被加工物2
5の溝底を仕上げることができそうであるが、環状溝3
0の軸芯がぶれないように安定させることがむずかしか
った。
【0006】本発明の課題は、深溝であっても精度よく
環状溝が作製でき、かつ環状溝の溝底を容易にアール
(R)形状に成形することができる大径深溝加工装置と
該装置を用いる大径深溝加工法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、筒
状のトレパニングヘッドと該トレパニングヘッドを先端
部に取り付けたトレニング本体と、該トレニングヘッド
の先端に取付けた溝加工用の切削バイドを備える被加工
物に環状溝を形成するための大径深溝加工装置におい
て、前記トレパニングヘッドの筒状中心部に付勢部材を
介して被加工物に形成する環状溝の中心位置を保持する
ための回転センタを取付けると共に、前記トレパニング
ヘッドの先端には溝形成工程の進捗状況に対応する複数
の切削バイトを交換可能に取り付けた大径深溝加工装置
により解決される。
【0008】また、前記トレニングヘッドの先端に溝形
成工程の進捗状況に対応してそれぞれ取り替えて取付け
られる切削バイトは、溝加工初期に用いられる溝内面と
溝外面加工用の切削バイド、溝底の下加工用の切削バイ
トおよび溝底の仕上げ加工用の仕上バイト等を用いる。
【0009】また、本発明の上記課題は、前記大径深溝
加工装置を用いて、まず、被加工物に形成する環状溝の
中心位置に回転センタの先端を押し当てて環状溝の中心
位置を確保した状態でトレパニングヘッドの先端に溝内
面と溝外面加工用の切削バイドを取付けて溝を形成し、
予定の深さの溝底に達したら、トレパニングヘッドの先
端の切削バイトを下加工用の切削バイトに取り替えて前
記環状溝の中心位置に回転センタの先端を押し当てなが
ら溝底の下加工を行い、さらにその後、トレパニングヘ
ッドの先端の下加工用の切削バイトを仕上バイトに取り
替えて前記環状溝の中心位置に回転センタの先端を押し
当てながら溝底の仕上げ加工を行う大径深溝加工方法で
ある。
【0010】
【作用】本発明では、大径深溝加工装置(トレパニング
ツール)に溝加工と溝底アール(R)加工が設定できる
機構を持たせ、加工はすべてトレパニングツールで行う
ようにし、切削バイト交換もしくは切削バイト取付部
(ヘッド)の交換があっても溝加工と溝底R加工の加工
位置が正確に同じ位置となるようにしたり精度の良い溝
形状にすることができるようにしている。そのための構
成として、トレパニングツールの中央にスプリング等で
移動する機構を持たせた回転センタを設けて、その回転
センタを被加工物に押し当て、環状溝の中心位置を確保
しておき、該環状溝の中心位置に回転センタを押し当て
たまま溝の加工を行うことにより、芯振れのない精度の
良い溝が加工できる。
【0011】このように、トレパニングツールの中央部
の回転センタを被加工物に押さえつけることにより、ト
レパニングツールの軸芯が固定され、加工による芯振れ
がなくなり、溝寸法精度が向上し、さらにくり返し同じ
位置を環状溝の中心位置とすることができるため、溝加
工と溝底アール(R)加工がトレパニングツールの切削
バイト交換もしくは切削バイト取付部(ヘッド)の交換
により精度良く行うことができる。
【0012】本発明のトレパニングツールを用いて精度
良く溝加工が可能となるため、加工が困難が突切りバイ
トでの仕上加工が必要なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のトレパニン
グツールの全体構成の一部断面図を図1に示す。図1に
示すトレパニングツールは、筒状のトレパニングヘッド
6とトレパニング本体7が図示しないボルト等で接続固
定されており、トレパニングヘッド6の先端には溝を加
工するための溝外面用切削バイト2と溝内面側加工用切
削バイト3とが着脱自在に取付られる構造となってい
る。これら切削バイト2、3はトレパニングヘッド6の
円周方向に溝外面加工用バイト2が2ヶ、溝内加工用バ
イト3が2ヶの合計4ヶが取付られる構造になってい
る。
【0014】この筒状トレパニングヘッド6の中央部に
は円錐状の先端部を備えた回転センタ8が設けられてお
り、この回転センタ8はトレパニング本体7の中心部の
軸心方向に伸びた空間部内に設けられたスプリング11
の付勢力で常時、先端側に付勢されながらスライド可能
になっている。そのため溝の加工深度が深くなっても回
転センタ8は常に被加工物の同じ位置に保持され、溝の
軸芯振れがなく、溝の加工精度が高くなる。
【0015】図1に示すトレパニングヘッド6の切削バ
イト2、3は溝加工の進捗段階に応じて交換することで
溝底のアール(R)形状加工が可能となる。その加工ス
テップを図2、図3、図4の溝底部分の加工中の拡大図
にそれぞれ示す。
【0016】まず、図2に示す形状の切削バイトチップ
(溝内面側)12、(溝外面側)13をトレパニングヘ
ッド6の先端に取り付けて被加工物の溝の下加工を行
う。次に図3に示す丸形の切削バイトチップ14〜17
の4種類のトレパニングヘッドを切削バイトチップ(溝
内面側)12、(溝外面側)13に付け替えて図3のよ
うな配列で取付け、溝底のアール(R)形状の概略成形
と溝幅を仕上り寸法に加工する。最後に図4に示す形状
の切削バイトチップ18の1ヶをトレパニングヘッド6
の先端に取り付けて被加工物の溝底のアール(R)形状
を仕上げる。
【0017】
【発明の効果】本発明の大径深溝加工装置により、大径
で深溝で、しかも溝底がアール(R))形状の溝が目的
とする形状、寸法に精度良く効率的に加工する事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の大径深溝加工装置(ト
レパニングツール)の一部横断断面図である。
【図2】 図1の大径深溝加工装置に下加工用の切削バ
イトを用いて溝の下加工を行っている様子を示す図であ
る。
【図3】 図1の大径深溝加工装置に下加工用の切削バ
イトを用いて溝底のアール(R)の下加工と溝幅寸法仕
上加工を行っている様子を示す図である。
【図4】 図1の大径深溝加工装置に下加工用の切削バ
イトを用いて溝底のアール(R)仕上加工を行っている
様子を示す図である。
【図5】 従来の大径深溝加工装置(トレパニングツー
ル)形状を示す図である。
【図6】 従来の溝底R形状加工用突切バイトの側面図
と被加工物の断面図である。
【符号の説明】
2 溝外面加工用切削バイト 3 溝内面加工用
切削バイト 6 トレパニングヘッド 7 トレパニング
本体 8 回転センタ 11 スプリング 12 切削バイトチップ(溝内面用) 13 切削バイトチップ(溝外面用) 14 切削バイトチップ(溝内面側用) 15 切削バイトチップ(溝中央内面側用) 16 切削バイトチップ(溝中央外面側用) 17 切削バイトチップ(溝外面側用) 18 切削バイトチップ(底R仕上用) 22、23 切削バイト 24 突切バイト 25 被加工物 30 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のトレパニングヘッドと該トレパニ
    ングヘッドを先端部に取り付けたトレニング本体と、該
    トレニングヘッドの先端に取付けた溝加工用の切削バイ
    ドを備える被加工物に環状溝を形成するための大径深溝
    加工装置において、 前記トレパニングヘッドの筒状中心部に付勢部材を介し
    て被加工物に形成する環状溝の中心位置を保持するため
    の回転センタを取付けると共に、前記トレパニングヘッ
    ドの先端には溝形成工程の進捗状況に対応する複数の切
    削バイトを交換可能に取り付けたことを特徴とする大径
    深溝加工装置。
  2. 【請求項2】 トレニングヘッドの先端に溝形成工程の
    進捗状況に対応してそれぞれ取り替えて取付けられる切
    削バイトは、溝加工初期に用いられる溝内面と溝外面加
    工用の切削バイド、溝底の下加工用の切削バイトおよび
    溝底の仕上げ加工用の仕上バイトであることを特徴とす
    る請求項1記載の大径深溝加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の大径深溝加工装置を用い
    て、まず、被加工物に形成する環状溝の中心位置に回転
    センタの先端を押し当てて環状溝の中心位置を確保した
    状態でトレパニングヘッドの先端に溝内面と溝外面加工
    用の切削バイドを取付けて溝を形成し、予定の深さの溝
    底に達したら、トレパニングヘッドの先端の切削バイト
    を下加工用の切削バイトに取り替えて前記環状溝の中心
    位置に回転センタの先端を押し当てながら溝底の下加工
    を行い、さらにその後、トレパニングヘッドの先端の下
    加工用の切削バイトを仕上バイトに取り替えて前記環状
    溝の中心位置に回転センタの先端を押し当てながら溝底
    の仕上げ加工を行うことを特徴とする大径深溝加工方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1348528A2 (de) * 2002-03-25 2003-10-01 HILTI Aktiengesellschaft Führungseinsatz für eine Kernbohrkrone
CN108296537A (zh) * 2018-04-18 2018-07-20 郑州佳泰机电科技有限公司 一种便于更换的铣床用金属钻头
CN113477990A (zh) * 2021-07-16 2021-10-08 穆格精密工具(杭州)有限公司 一种套料刀自动推料机构

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