JP4421979B2 - 中ぐり及び溝切り方法 - Google Patents

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Description

本発明は,ワークの下孔の内周面を中ぐり加工した後,その内周面に環状溝を加工する,中ぐり及び溝切り方法に関する。
従来,かゝる加工を行う際には,先ず,中ぐり工具を用いて下孔の内周面の中ぐり加工を行い,次いで中ぐり工具とは別個の溝切り工具を用いて環状溝の加工を行っていた。
従来のような中ぐり及び溝切り方法では,中ぐり工具と溝切り工具の二種類の工具を必要とする上,工具の交換作業に手間取るため,製作コストの低減が困難であった。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,単一の複合工具により,中ぐり及び溝切り加工を可能にして,工具の交換作業を不要とし,製作コストの低減に寄与し得る,中ぐり及び溝切り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,ワークの下孔の内周面を中ぐり加工した後,その内周面に環状溝を加工する,中ぐり及び溝切り方法であって,軸線を有する工具本体に,その外周面から刃先を突出させる中ぐり刃具と,刃先を前記中ぐり刃具の刃先より半径方向内方に位置させて工具本体外周面から突出させる溝切り刃具とを付設してなる複合工具を,前記軸線を回転中心に整合させて回転しながら軸方向に送ることで,前記中ぐり刃具により前記下孔の内周面を中ぐり加工する第1工程と,前記中ぐり刃具を中ぐり加工後の孔外に配置した状態で複合工具の軸線を,前記回転中心からオフセットして複合工具を回転することで,前記溝切り刃具により中ぐり加工後の孔の内周面に環状溝を加工する第2工程とからなることを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,複合工具として,工具本体の先端部に前記中ぐり刃具を,またその中間部に軸方向に並ぶ一対の前記溝切り刃具をそれぞれ付設してなるものを用いることを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,第1工程において,複合工具の軸線を,その回転中心に整合させて複合工具を回転しながら送りをかけることで,中ぐり刃具によりワークの下孔の内周面を中ぐり加工することができ,その間,刃先を中ぐり刃具より半径方向内方に位置させた溝切り刃具は,ワークに接することはないから,溝切り刃具によるワークの損傷を回避することができる。次いで第2工程において,複合工具の軸線を,前記回転中心からオフセットして複合工具を回転することで,溝切り刃具により中ぐり加工後の孔の内周面に環状溝を加工することができ,その間,中ぐり加工後の孔外に配置された中ぐり刃具は,ワークに接することがないから,中ぐり刃具によるワークの損傷を回避することができる。かくして,単一の複合工具による中ぐり及び溝切り加工を可能にするので,工具の交換作業が不要となり,製作コストの低減に寄与することができる。
また本発明の第2の特徴によれば,エンジン用ピストンのように,軸方向に並ぶ一対の下孔を持つものに対しても,単一の複合工具により,中ぐり加工及び溝切り加工を行うことができ,製作コストの低減に大いに寄与することができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明方法で加工されるワーク(エンジン用ピストン)の縦断面図,図2は上記加工に使用される複合工具の側面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図2の4−4線断面図,図5は工程説明図である。
先ず,図1により,ワークの一例として,エンジン用ピストンWについて説明する。
エンジン用ピストンWは,外周に複数条のリング溝を備えるヘッド部10と,このヘッド部10から下方に延びる円筒状のスカート部11と,このスカート部11の上部に一体に連設され,ヘッド部10の軸線と直交する方向に並ぶ一対のピンボス部12,12とからなっており,ピンボス部12,12には,同軸に並ぶピン孔13,13と,これらピン孔13,13の内周面の外端寄りに位置する環状溝14,14とが設けられる。而して,ピン孔13,13は,コンロッド15の小端部を支持するピストンピン16の両端部が嵌合され,環状溝14,14には,ピストンピン16の両端面に当接してその抜け止めとなるサークリップ17,17が装着されるようになっている。
ところで,上記ピストンWの鋳造時,ピンボス部12,12には,前記ピン孔13,13に対応する下孔013,013(図5参照)が中子ピンにより形成されるが,環状溝14,14は形成されていない。
本発明は,上記下孔013,013内周面への中ぐり加工と環状溝14,14の加工とを図2〜図4に示す単一の複合工具Tを用いて行うものである。その複合工具Tについて詳しく説明すると,軸線Aを有する複合工具Tの工具本体20は,柄部20aと,この柄部20aの先端にフランジ部20bを介して同軸で延出する,柄部20aより小径の刃具取り付け軸部20cとからなっており,その刃具取り付け軸部20cは,前記ピストンWの下孔013,013を貫通し得る直径と長さを有する。
刃具取り付け軸部20cの先端部には,各刃先を刃具取り付け軸部20cの外周面から突出させて互いに軸方向に並ぶ荒削り用及び仕上げ用の中ぐり刃具21,21′が周方向に等間隔に複数組並べて取り付けられ,また刃具取り付け軸部20cの中間部には,各刃先を刃具取り付け軸部20cの外周面から突出させて互いに軸方向に前記環状溝14,14と同じ間隔Lを置いて並ぶ一対の溝切り刃具22,22が取り付けられる。その際,溝切り刃具22,22は,それらの刃先が中ぐり刃具21,21′の刃先よりも刃具取り付け軸部20cの半径方向内方に後退するように配置される。
図5において,符号Mは,スピンドル25の軸線Aを,その回転中心Oに対して自由にオフセットし得る工作機械(例えばマシニングセンタ)であって,複合工具Tは,そのスピンドル25の先端部に柄部20aを装着して使用される。而して,スピンドル25に複合工具Tを装着した状態では,複合工具Tの軸線Aはスピンドル25の軸線と合致するようになっている。尚,符号26,27は,工作機械において,ワークWを挟持して固定するための固定台座及びクランプである。
次に,図5を参照しながら,この実施例の作用について説明する。
先ず図5(A)に示すように,工作機械Mにおいて,複合工具Tを装着したスピンドル25及び複合工具Tの軸線Aを,その回転中心Oと整合させる。一方,複合工具Tの前方において,ワークWを,その下孔013,013の中心をスピンドル25の回転中心Oに整合させて固定台座26及びクランプ27間に挟持固定する。こうして加工準備を整えたならば,スピンドル25と共に複合工具Tを軸線A周り,即ち回転中心O周りに回転しながらワークWに向かって送ることにより,図5(B)に示すように,中ぐり刃具21,21′により一対の下孔013,013内周面の中ぐり加工を順次行い,正規のピン孔13,13(図1参照)を形成する。その際,溝切り刃具22,22の刃先は,中ぐり刃具21,21′の刃先よりも半径方向内方に後退しているから,中ぐり後のピン孔13,13の内周面に接することはなく,ワークWの損傷を回避することができる。
中ぐり後は,図5(C)に示すように,一対の溝切り刃具22,22を,ワークWの形成すべき環状溝14,14の位置に合わせる。この状態では中ぐり刃具21,21′は外側のピン孔13から外方に充分離れた位置を占めるようになっている。次いで,スピンドル25を回転しながら,スピンドル25及び複合工具Tの軸線Aをスピンドル25の回転中心Oから溝切り刃具22,22側にオフセットしていけば,回転する溝切り刃具22,22により,ピン孔13,13の内周面の所定位置に一対の環状溝14,14を一挙に加工することができる。この間,中ぐり刃具21,21′も,溝切り刃具22,22と共にオフセット変位することになるが,これらは外側のピン孔13から外方に離れていて,ワークWに接することはないから,ワークWの損傷を回避することができる。
溝切り後は,図5(D)に示すように,スピンドル25及び複合工具Tの軸線Aをスピンドル25の回転中心Oに整合する位置に戻した後,スピンドル25及び複合工具Tを回転した状態で後退させ,複合工具Tをピン孔13,13から引き抜き,ワークWの中ぐり及び溝切り加工は完了する。
このように,単一の複合工具Tによって中ぐり及び溝切り加工を可能にするので,工具の交換作業が不要となり,製作コストの低減に寄与することができる。
特に,上記実施例のように,複合工具Tが,工具本体20の先端部に中ぐり刃具21,21′,その中間部に一対の溝切り刃具22,22を備える場合には,軸方向に並ぶ一対の下孔013,013を有するエンジン用ピストンWに対しても,一対の下孔013,013内周面の中ぐり加工及び溝切り加工を工具交換無しで行うことができ,ピストンWの製作コストの低減を大いに図ることができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,刃具取り付け軸部20cに取り付ける中ぐり刃具は,これを1個とすることもできる。
本発明方法で加工されるワーク(エンジン用ピストン)の縦断面図。 上記加工に使用される複合工具の側面図。 図2の3−3線断面図。 図2の4−4線断面図。 工程説明図。
符号の説明
A・・・・・複合工具の軸線
O・・・・・複合工具の回転中心
T・・・・・複合工具
W・・・・・ワーク
013・・・ワークの下孔
13・・・・中ぐり加工後の孔
20・・・・工具本体
21,21′・・・中ぐり刃具
22・・・・溝切り刃具

Claims (2)

  1. ワーク(W)の下孔(013)の内周面を中ぐり加工した後,その内周面に環状溝(14)を加工する,中ぐり及び溝切り方法であって,
    軸線(A)を有する工具本体(20)に,その外周面から刃先を突出させる中ぐり刃具(21,21′)と,刃先を前記中ぐり刃具(21,21′)の刃先より半径方向内方に位置させて工具本体(20)外周面から突出させる溝切り刃具(22)とを付設してなる複合工具(T)を,前記軸線(A)を回転中心(O)に整合させて回転しながら軸方向に送ることで,前記中ぐり刃具(21,21′)により前記下孔(013)の内周面を中ぐり加工する第1工程と,前記中ぐり刃具(21,21′)を中ぐり加工後の孔(13)外に配置した状態で複合工具(T)の軸線(A)を,前記回転中心(O)からオフセットして複合工具(T)を回転することで,前記溝切り刃具(22)により中ぐり加工後の孔(13)の内周面に環状溝(14)を加工する第2工程とからなることを特徴とする,中ぐり及び溝切り方法。
  2. 請求項1記載の中ぐり及び溝切り方法において,
    複合工具(T)として,工具本体(20)の先端部に前記中ぐり刃具(21,21′)を,またその中間部に軸方向に並ぶ一対の前記溝切り刃具(22,22)をそれぞれ付設してなるものを用いることを特徴とする,中ぐり及び溝切り方法。
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