JPH09107608A - 配電用分岐箱 - Google Patents

配電用分岐箱

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JPH09107608A
JPH09107608A JP7289395A JP28939595A JPH09107608A JP H09107608 A JPH09107608 A JP H09107608A JP 7289395 A JP7289395 A JP 7289395A JP 28939595 A JP28939595 A JP 28939595A JP H09107608 A JPH09107608 A JP H09107608A
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泰吉 近藤
Masahiro Kawamura
政宏 河村
Kazuya Matsuoka
一也 松岡
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忠 山崎
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FURUKAWA DENKI SEISAKUSHO KK
Chubu Electric Power Co Inc
Saneisha Seisakusho KK
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FURUKAWA DENKI SEISAKUSHO KK
Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】幹線、複数回線の分岐線を個別に接続、取外
し、電線が挿入しやすく接続作業が容易で、整然と配線
でき、かつ、引込孔から第三者による金属等の導電物の
挿入ができない配電用分岐箱を提供する。 【解決手段】ケース本体1と、ケース本体1に固定し、
かつ、縦方向の複数の遮蔽板4を設けた絶縁台3と、銅
板等の導電材をもってクランク状に形成した板体の下部
一側にL型の折曲げ部6を設け、該折曲げ部6に上方か
ら下方へ段々高くした複数の接続片7を分岐線を挿入し
うるように任意の間隔を存して階段状に一体形成して前
記板体の上部を幹線接続部5aとし、かつ、下部を複数
の分岐線接続部5bとした接続導体5と、ケース本体1
と蓋体2の底部開口に備える引込孔13を設けた上板側
と下板側からなる二重の弾性板構造の底面カバー12と
を設けた配電用分岐箱。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は低圧配電線におい
て、電源側電線(以下幹線という)と、複数回線の負荷
側電線(以下分岐線という)を接続する配電用分岐箱に
係り、詳しくはそれらの電線を個別に簡単に接離し、そ
れらの電線を引込む底部を改良した配電用分岐箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の低圧配電線の配電用分岐箱は、複
数回線の分岐接続を可能とするため端子配列を複数分横
並びにしたものが常用され、また横並びをやや狭くした
例として実公昭50ー9549号公報の壁掛け型低圧分
岐箱に示されるように、絶縁性の隔壁によって相互に隔
離して任意数の千鳥型階段式のコネクターを取付け、電
源側幹線の立上がり低圧ケーブル或いは引出し分岐線を
底面或いは側面の任意の引込孔より引込み、その芯線を
任意のコネクターに接続し、負荷側の引出し分岐線も任
意の引込孔より引込み同一コネクター又は関連コネクタ
ーに接続する構造で、接続を終えた後に、蓋体をケース
本体に被せてボルトで締付け固定してある。
【0003】また、実公昭36ー18367号公報のブ
ランチボックスでは複数回線の分岐線接続構造をコンパ
クト化するために、絶縁基台に接続側から見て奥へ順に
高くした段付き端子金具を備え、例えば単相1回線を上
段に、他の一回線を下段に接続して立体配線を行うよう
にしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術として示し
た前者の配線構造では、複数回線の分岐接続の例とし
て、1回線3相4線式の場合、分岐数3回線とすれば分
岐端子だけで12個の端子を横並びにするか、千鳥階段
状に斜め横並びとなり平面の占有面積を要し、箱は大型
となり、配線も散逸、煩雑化する。
【0005】後者のものでは、直列階段状に配列されて
小型化されているが、接続側からみて、奥へ高く端子が
配列されているため、下段から各回線を接続する必要が
あり、下段の回線の取替えとか、不要となった場合に
は、上段の接続を外さねばならず、上段の回線の停電を
余儀無くされ、且つ手間がかかる。
【0006】また、前記の壁掛け型低圧分岐箱にあって
は、引込孔を形成したケース本体の底面及び側面はケー
ス本体と一体であり、電線の引込み或いは引出しを二個
所から行わなければならず、接続作業が面倒であった。
かつ又、電線と引込孔との間が比較的開いているため、
第三者が金属等の導電物を挿入するおそれがあった。
【0007】この発明はこのような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
或る分岐回線の接続、取外しのために他の回線の取外し
をすることのないように複数回線の分岐線を各回線単位
に個別に接続、取外しができ、箱体の平面占有面積を小
さく、かつ、整然と配線でき、電線が挿入しやすく接続
作業が容易で、電線挿入後は電線外周と引込孔とは密着
し、第三者が導電物を挿入することができない配電用分
岐箱を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の配電用分岐箱の請求項1の発明は蓋体2
を冠着するケース本体1と、該ケース本体1に固定し、
かつ、縦方向の複数の遮蔽板4を設けた絶縁台3と、銅
板等導電材をもってクランク状に形成した板体の下部一
側にL型の折曲げ部6を形成し、該折曲げ部6に上方か
ら下方へ段々高くした複数の接続片7を分岐線を挿入し
うる任意の間隔を存して階段状に一体形成してその板体
の上部を幹線接続部5aとし、かつ、下部を複数段の分
岐線接続部5bとした接続導体5と、ケース本体1と蓋
体2の底部開口に備える上下互いに交差する数条の切込
み14を引込孔13の周囲に設けた上側板12aと下側
板12bとからなる二重の弾性板構造の底面カバー12
とを設け、幹線および複数回線の分岐線を遮蔽板で区画
された各接続導体5の幹線接続部5aおよび複数段の分
岐線接続部5bに個別に接続しうるとともにこれらの幹
線および複数回線の分岐線を底面カバー12の引込孔1
3に弾性を利用して挿通しうる技術手段に係るものであ
る。
【0009】請求項2および請求項3の発明では前記底
面カバー12に形成される電線の引込孔13は、底面カ
バー12の中心からケース本体背面側の端縁にかけて切
り欠き、又切込み14は、上下互いに直角に交差する切
込みとしておく。このように切り欠くことにより、電線
接続後に底面カバー付きの蓋体を冠着した場合、電線を
底面カバーの横側から引込孔13内にスムーズに差込め
る。
【0010】請求項4の発明は、前記ケース本体の下部
に、幹線および複数回線の分岐線を結束するための結束
バンド15を取付け、この結束バンド15によって、幹
線および分岐線がばらけることなく保持できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示すように、ケー
ス本体1に所定巾に区画する縦方向の数個の遮蔽板4を
設けた絶縁台3を固定する。接続導体5はクランク状の
銅板製板体の下部一側にL型の折曲げ部6を形成し、そ
の折曲げ部6に上方から下方へ段々高くした接続片
1 、72 を分岐線を挿入しうる任意の間隔を存して階
段状に一体形成してある。この接続導体5を前記絶縁台
3の遮蔽板4で区画した各区画にねじで固定する。
【0012】前記ケース本体1に冠着される蓋体2は、
底面が開口されていてその開口部内周に係止突条25を
有しており、一方、底面カバー12には、この蓋体2の
係止突条25に嵌合するための差込溝26を外縁に有し
ている。そして、これらを嵌合しかつ接着剤等で接着す
ることにより、底面カバー12が蓋体底部に確実に装着
される。また、この底面カバー12は、前記外縁によっ
て、上側板12aと下側板12bとが一体に接続され二
重の弾性板構造を形造っている。
【0013】底面カバー12の素材としては、引込孔1
3に挿入した電線を極力密に接触できるように、ゴム等
の弾性素材を用いる。切込みの方向は、例えば上側板1
2aに横方向の切込みを入れた場合には、下側板12b
にはそれと交差する前後方向の切込みを設ける。逆に、
上側板に前後方向の切込みを入れた場合には、下側板に
はそれと交差する横方向の切込みを設ける。そして、こ
れら上側板12aと下側板12bに設けたそれぞれの切
込み14は、互いに直角に交差する切込みであること
が、電線外周と引込孔との密着をよくし、隙間がないの
で第三者による金属等の導電物を挿入を防ぐ上で好まし
い。このように弾性素材からなる上下二重構造の底面カ
バーに、上下交差する切込みを設けたので、引込孔に挿
入した電線が密接に保持される。
【0014】切込み14の間隔は特に問わないが、広す
ぎると部分的に大きく折曲したりする不具合が生じるの
で、強度的に問題が生じない範囲で狭い間隔の切込みを
設けた方がよい。
【0015】また、本発明は、前記蓋体の底面開口部内
周に形成した係止突条に代えて差込溝を形成し、ここに
底面カバーの外縁を嵌合しかつ接着するようにしてもよ
い。
【0016】この発明の配電用分岐箱は図2および図3
に示すように、蓋体を2取外し、遮蔽板4で区画された
各接続導体5に幹線及び複数回線の分岐線を個別に接続
する。先ず、接続導体5の上部の幹線接続部5aに幹線
を下方より接続し、続いて幹線の側面下方に直列に配置
された階段状の分岐線接続部5bの下段の接続部20、
中段の接続片71 、上段の接続片72 の任意の接続片へ
各段1回線単位に分岐線を接続する。接続側から見て手
前が高く奥へ低く接続面が階段状に直列配列されている
ので、先に高い側に1回線を接続しても、他の回線はそ
の下側を通って下段の接続部に接続でき、取外しの際も
下段の取外しは自由であり、しかも直列に整然と配置す
ることができる。かつ、背面のケース本体は略平板で配
線位置より低く接続導体は露出状態のため接続作業は極
めて容易である。
【0017】また、この発明の蓋体底面開口部に装着す
る底面カバー12は、図9および図10に示すように、
蓋体2の底面開口部内周に形成した係止突状又は差込溝
にその外縁を嵌合しかつ接着することによって、簡単か
つ確実に取り付けられる。
【0018】かつ又、この底面カバー12は、その外縁
で一体に接続された上側板12aと下側板12bとを有
する二重の弾性板構造から成っており、かつこれら上下
側板には、それぞれの電線の引込孔13の周囲に、上下
互いに交差する数条の切込み14を設けているので、底
面カバー12の引込孔13から電線を挿入した場合、こ
の弾性板に設けた切込み部分がやや折曲して引込孔の径
が広がり、電線が挿入しやすくなると共に、挿入した後
はその弾性によって引込孔の径を狭める方向に力が働く
ため、電線の周囲に引込孔が密着する。これによって、
この引込孔から第三者による導電物の挿入を防ぐことが
できた。
【0019】そして、この引込孔13は、底面カバー1
2の中心位置からケース本体背面側の端縁にかけて切り
欠かれている場合には、その切り欠き位置から電線を挿
入し、かつ、そこに保持できるので、電線の挿入が一層
簡単で接続作業が容易である。また、結束バンド15を
ケース本体下部に設けることによって、接続した幹線お
よび複数回線の分岐線を束ねて、底面カバーの引込孔に
確実に配置することができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は壁掛け型の配電用分岐箱の分解斜
視図、図2は幹線と分岐線の接続状態を示す一部破断正
面図、図3は壁への取付け状態を示す縦断側面図であ
る。図4は接続導体を固定した絶縁台を示す正面図、図
5は同底面図、図6は図4のXーX線断面図、図7は絶
縁台の正面図、図8は接続導体の斜視図である。また図
9及び図10は底面カバーの取付け状態を示すもので、
図9は上側板側から見た断面図、図10は下側板側から
見た底面図である。
【0021】図1乃至図3において、配電用分岐箱Aは
幹線及び分岐線を接続する接続導体5を備えた合成樹脂
製等のケース本体1と、ケース本体1を覆う合成樹脂製
蓋体2と、該蓋体2の底面カバー12とを備えたもので
ある。実施例の配電用分岐箱Aは壁掛け型で、建家の外
壁Wに固定した壁側取付け金具16にケース本体1の背
面に固定した本体取付け金具17を取付けることにより
設置される。
【0022】ケース本体1は略平板で上側及び左右の外
周に蓋体2の嵌合溝18を形成し、その内部に不飽和ポ
リエステル等の合成樹脂からなる絶縁台3を固定する。
その絶縁台3には本体ケース1に固定する前に後述の接
続電線(幹線D1 と分岐線D2 )を接続する接続導体5
を予め固定しておく。蓋体2はそのケース本体1を覆う
ようにキャップ状に形成されたもので、上側及び左右の
端縁部分19を前記ケース本体1の外周嵌合溝18に嵌
め込み、封印ねじ等で取り付ける。
【0023】前記絶縁台3には図4乃至図7に示すよう
に、中央をクランク状に屈曲し、かつ下部の高さを後述
の複数段の分岐線接続部の高さに合わせて高くした複数
の遮蔽板4を縦方向に一定の間隔を存して設ける。実施
例では3枚の遮蔽板4で絶縁台3を4室に区画してあ
る。また、絶縁台3の各区画の上面には幹線および分岐
線接続用のボルト8、9の回り止め溝11を設ける。幹
線接続用ボルト8の回り止め溝11aは接続導体の上部
と中央の取付け孔にボルトを備えるため長溝とし、分岐
線接続用ボルト9の回り止め溝11bは側部の取付け孔
にボルトを備えるため短溝としてある。
【0024】接続導体5は図8に示すように銅板等導電
材をもってプレス成形によりクランク状の板体とし、そ
の上部に幹線D1 の端子を接続する幹線接続部5aを設
け、かつ下部一側をL型に折曲げて、折曲げ部6に上方
から下方へ段々と高くした複数の接続片7を分岐線を挿
入しうる任意の間隔Hを存して階段状に一体形成して分
岐線D2 の端子を各段毎に回線単位に接続する分岐線接
続部5bを設ける。
【0025】前記分岐線接続部5bは下方から幹線接続
部5aに配設される幹線D1 を避けて幹線接続面と同一
面で下部側方にクランク状に曲げた面に第1段の接続部
20を設け、第1段の接続部20より下方に分岐線D2
の通過が可能な高さに側面を90度L型に折曲げ、さら
に前端を90度折曲げて第2段の接続片71 を設け、続
いて第2段の接続片71 の下方にそれと僅かの隙間をあ
け分岐線の通過が可能な高さに側面を90度折曲げて第
3段の接続片72 を設け、2段の接続片を構成し、各段
毎に回線単位で分岐線を接続するように設ける。分岐回
線の回線接続数を増加する場合には折曲げ部6を下方へ
延長してその階段状の接続片を増加すればよい。
【0026】接続導体5の板体には幹線接続用ボルト8
の取付け孔21、絶縁台への取付け孔22を一列に設
け、かつ一側に分岐線接続用ボルト9の取付け孔23
と、階段状の接続片71 、72 に分岐線接続用ボルト1
0の取付けねじ24を設ける。また、接続導体5の上端
を90度折曲げて点検、工事等の予備の接続部5cを一
体形成してある。
【0027】各電線端子と接続部の接続はボルト、ナッ
ト締付けとしてあり、絶縁台に接する接続部のボルトは
六角頭部の対辺が回り止め溝11a、11bに嵌め込
み、また分岐線の階段状接続片7の取付けねじ24には
分岐線接続用ボルト10がねじ込み後に回り止めロック
を施す等ナットの締付け時にボルトが回らないようにし
て、接続作業を容易にしてある。
【0028】前記蓋体2は底面が開口され、この開口を
電線Dの引込孔13を穿設した底面カバー12で覆うよ
うにしている。具体的には、この蓋体2の底面開口部内
周に係止突条25を形成し、そこに底面カバー12の外
縁に形成した差込溝26を嵌め込むようにする。或い
は、蓋体2の底面開口部内周に溝を形成し、そこに底面
カバー12の外縁を嵌め込むようにしてもよい。
【0029】この底面カバー12はEPゴム等の弾性素
材からなるもので、蓋体2の係止突条25に嵌合するた
めの前記差込溝26を形成した外縁27によって、上側
板12aと下側板12bとが一体に形成された二重の弾
性板構造を有している。この上側板12aと下側板12
bとにはそれぞれ形状の異なる引込孔13a、13bが
切り欠き形成されている。上側板12aの引込孔13a
は、上側板12aの中心位置から蓋体冠着時にケース本
体側に位置する端縁にかけて、全体にやや大きく同一幅
で切り欠かれている。また、下側板12bの引込孔13
bは、下側板12bの中心位置を上側板12aの切り欠
き幅よりもやや狭い径の円弧状に切り欠き、それに連続
して蓋体冠着時にケース本体側に位置する端縁にかけ
て、その円弧径よりも幅狭でかつ同一幅に切り欠かれて
いる。なお、この下側板12bの引込孔13bの開口面
積は、幹線である電源側電線D1 と分岐線である負荷側
電線D2 とを束ねた断面積よりもやや小さい程度がよ
い。
【0030】また、これら底面カバー12の上側板12
aと下側板12bには、図9及び図10に詳細を示すよ
うに、それぞれの電線D(D1 、D2 )の引込孔13
a、13bの周囲に、上下互いに直角に交差する数条の
切込み14が設けられている。即ち、上側板12aに
は、前後方向に数条の切込み14aが設けられ、下側板
12bにはそれと直角に交差する横方向に数条の切込み
14bが設けられている。これらの切込み14aと14
aの間隔や、切込み14bと14bのの間隔は、特に問
わないが、広すぎると部分的に大きく折曲したりする不
具合が生じるので、強度的に問題が生じない範囲で狭い
間隔の切込みを設けた方がよい。
【0031】なお、本実施例では、上側板12aに前後
方向の、下側板12bに横方向の切込みを設けたが、こ
れらとは逆に、上側板12aに横方向の、下側板12b
に前後方向の切込みを設けることもできる。また、これ
らの切込み14a、14bは互いに交差していればよ
く、必ずしも本実施例のように厳密に直角方向に交差す
る必要はない。しかし、製造上の利便性や第三者による
導電物の挿入を防ぐ上での実効面を考慮した場合、互い
に直角に交差する切込みであることが好ましい。
【0032】このように弾性素材からなる上下二重構造
の底面カバー12に、上下交差する切込み14a、14
bを設けたので、その弾性力によって、引込孔13に挿
入した電線Dが比較的密に保持される。特に、下側板1
2bには、下側板12bの中心位置を上側板12aの切
り欠き幅よりもやや狭い径の円弧状に切り欠き、それに
連続して蓋体冠着時にケース本体1側に位置する端縁に
かけて、その円弧径よりも幅狭でかつ同一幅に切り欠い
た引込孔13bを形成したので、挿入した電線Dを密接
に保持できる。その結果、第三者による金属等の導電物
の挿入を防ぐことが可能である。
【0033】なお、15は電線Dを結束する結束バンド
で、ケース本体1の下部の底面カバー12近くに設け
る。
【0034】次にこの発明の配電用分岐箱への接続導体
の取付けを説明すると、予め絶縁台3に接続導体5を取
り付けてから本体ケースに固定するもので、先ず幹線接
続用ボルト8と第1段の分岐線接続部20の分岐線接続
用ボルト9を、絶縁台5の遮蔽板4で区画される各相の
回り止め溝11a、11bに、ねじ部を上にしてボルト
頭部の六角対辺を嵌め置き、相数個の接続導体5を嵌挿
して、接続導体5の絶縁台用の取付孔22と絶縁台3に
設けたねじ孔にねじを締付け固定する。接続片71 、7
2 の分岐線接続用ボルト10には絶縁台5に取付ける前
に接続片の下からねじ込み回り止めを施しておく。その
後、各接続用ボルトにワッシャとナットを仮止めしてお
けばよい。
【0035】このように構成した配電用分岐箱の壁への
取付けと電線の接続を説明する。 1.T字形に形成した壁面取付金具を壁Wにボルトで固
定する。 2.ケース本体をこの壁面取付金具に本体取付金具等を
用いてボルト締め固定する。 3.幹線を接続導体の上部の幹線接続部に接続固定す
る。 4.分岐接線部の各段に分岐回線単位に適宜に接続す
る。 5.電線接続後、結束バンドにて各電線を束ねて固定す
る。 6.蓋体の底部に底面カバーを取り付けた状態で、ケー
ス本体に蓋体を被せ、封印ねじにて固定し封印する。な
お、底面カバーの蓋体底部への取付けに際しては、接続
面に瞬間接着剤を塗布する。
【0036】
【発明の効果】この発明の配電用分岐箱によれば、前述
の形状とした接続導体を各相配列することにより、幹線
接続は単独に着脱ができ、逆階段状に直列に配置した分
岐接続部に任意の段毎に回線単位で接続、取外しでき、
各相毎の分岐線の接続電線は直列に上、中、下段と整然
と配線される。
【0037】この様に複数回線の分岐線を他の分岐回線
を取外し停電させることなく接続分離が可能なため、需
要の増減に速やかに対応でき、かつ、複数回線でも占有
面積は少なくて済み、接続導体は露出しているため作業
周囲に邪魔をする面がなくきわめて能率的に容易に接続
が可能である。
【0038】接続導体は、幹線を単独に接離でき、か
つ、複数回線の分岐接続が可能な構造であるにもかかわ
らず極めて単純な構造を成し、一枚の銅板等の導電材料
でプレス成形可能で製作単純かつ量産可能である。
【0039】さらに、底面カバーを二重の弾性板構造に
形成し、引込孔の周囲に交差する数条の切込みを設けた
ので、電線が挿入しやすく接続作業が容易で、かつ電線
挿入後は、電線外周と引込孔に隙間がないため第三者に
よる金属等の導電物の挿入も防止できる配電用分岐箱で
ある。
【0040】底面カバーの引込孔は中心からケース本体
背面側の端縁にかけて切り欠いて引込孔を設け、その引
込孔の周辺に切込みを設けたので、電線を底面カバーの
引込孔に弾性を利用してスムーズに差込みできる。
【0041】また、ケース本体の下部の結束バンドで幹
線、複数回線の分岐線を束ねて引込孔に確実に配置でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配電用分岐箱の分解斜視図である。
【図2】電線の接続状態を示す配電用分岐箱の一部破断
正面図である。
【図3】壁への取付け状態を示す配電用分岐箱の縦断側
面図である。
【図4】接続導体を備えた絶縁台を示す拡大正面図であ
る。
【図5】同底面図である。
【図6】図4のX−X線における断面図である。
【図7】絶縁台の正面図である。
【図8】接続導体の斜視図である。
【図9】底面カバーの取付け状態を示す横断平面図であ
る。
【図10】底面カバーの取付け状態を示す底面図であ
る。
【符号の説明】
A 配電用分岐箱 1 ケース本体 2 蓋体 3 絶縁台 4 遮蔽板 5 接続導体 5a 幹線接続部 5b 分岐線接続部 6 折曲げ部 7 接続片 8 幹線接続用ボルト 9 分岐線接続用ボルト 10 分岐線接続用ボルト 12 底面カバー 12a 上側板 12b 下側板 13 引込孔 14 切込み 15 結束バンド
フロントページの続き (72)発明者 河村 政宏 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 松岡 一也 愛知県春日井市松河戸町108番地 株式会 社古川電機製作所春日井工場内 (72)発明者 山崎 忠 東京都品川区荏原五丁目二番一号 株式会 社三英社製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋体(2)を冠着するケース本体(1)
    と、該ケース本体(1)に固定し、かつ、所定巾に区画
    する縦方向の複数の遮蔽板(4)を設けた絶縁台(3)
    と、各区画に固定する銅板等導電材をもってクランク状
    に形成した板体の下部一側にL型の折曲げ部(6)を形
    成し、該折曲げ部(6)に上方から下方へ段々高くした
    複数の接続片(7)を分岐線を挿入しうる任意の間隔を
    存して階段状に一体形成してその板体の上部を幹線接続
    部(5a)とし、かつ、下部を複数段の分岐線接続部
    (5b)とした接続導体(5)と、ケース本体(1)と
    蓋体(2)の底部開口に備える上下互いに交差する数条
    の切込み(14)を引込孔(13)の周囲に設けた上側
    板(12a)と下側板(12b)とからなる二重の弾性
    板構造の底面カバー(12)とを設け、幹線および複数
    回線の分岐線を接続導体(5)の幹線接続部(5a)お
    よび分岐線接続部(5b)に個別に接続しうるとともに
    これらの幹線および分岐線を底面カバー(12)の引込
    孔(13)に弾性を利用して挿通しうることを特徴とす
    る配電用分岐箱。
  2. 【請求項2】前記底面カバー(12)に形成される電線
    の引込孔(13)は、底面カバー(12)の中心位置か
    らケース本体背面側の端縁にかけて、切り欠かれている
    ことを特徴とする請求項1記載の配電用分岐箱。
  3. 【請求項3】前記下側板(12b)と上側板(12a)
    とに設けた切込み(14)は、上下互いに直角に交差す
    る切込みであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    配電用分岐箱。
  4. 【請求項4】前記ケース本体(1)の下部に、電線を結
    束するための結束バンド(15)を取り付けたことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の配電用分岐箱。
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