JP2007020376A - ジョイントボックス及びジョイントボックスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
ボックスに挿入すべき電線が少数になった場合、ボックスにおける大きな開口部は自然に塞がれ、内部の大きな空間に対して「ねずみ」が入り難くなるようにする。
【解決手段】
筒状ボックスの開口部にあっては、結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように開口部の周囲壁から小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させる状態で備えさせ、
開口部における小さな挿通空間に向けて多数の電線を束ねて成る大きな結線束を挿入する場合には、その多数の電線を束ねて成る結線束によって多数の弁体の先部が折れ曲がって押し広げられ、多数の電線を束ねて成る結線束の太さに対応した大きさの挿通空間を形成するようにしてある。
【選択図】 図1
Description
従ってボックス内に予定通り多数の電線からなる結線束を詰め込んだ場合は好都合であるが、ボックス内に挿入すべき電線の数が少なく、結線束が細い場合は、筒状のボックス内に大きな筒状の空間が残され、しかもその大きな空間は、ボックスの大きな開口部に連なっている。
従って、建造物の天井裏等において上記ジョイントボックスを建造物の横架材、例えば梁に添え付けた場合などにおいては、上記ジョイントボックスにおける大きな開口部から、内部の大きな筒状空間に「ねずみ」が入り、そこに住み付き、電線相互の結束部(コネクタの部分)に糞尿を掛けて電線相互の短絡事故、或いは腐食を促進させて断線事故を誘起する危険があった。また「蜘蛛」や、他の「虫」が入って、安全点検作業の邪魔をする問題点もあった。
他の目的は、上記電線を束ねて成る結線束の太さが、電線多数に基づき太い径(大嵩)になった場合でも、電線少数に基づき細い径(小嵩)になった場合でも、夫々収納できるようにしてあるジョイントボックスを提供しようとするものである。
他の目的は、ボックスに挿入すべき電線が少数で細い径(小嵩)になった場合、上記ジョイントボックスにおける大きな開口部は自然に塞がれ、内部の大きな筒状空間に対して「ねずみ」が入り難くなるようなジョイントボックスを提供しようとするものである。
他の目的は、一端に多数の電線を束ねて成る結線束を差し入れる為の開口部があり、他端は塞がれている細長い筒状のジョイントボックスであって、ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてあるジョイントボックスを吊り棒に好ましい対応で連結できるようにするジョイントボックス用の止具を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてあり、
上記筒状ジョイントボックスの開口部にあっては、少数の電線を束ねて成る結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように上記開口部の周囲壁から上記小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させる状態で備えさせ、
上記開口部における上記小さな挿通空間に少数の電線を束ねて成る結線束を通過させた状態では上記開口部における残りの空間は上記多数の弁体で塞がれ、
上記開口部における上記小さな挿通空間に向けて多数の電線を束ねて成る結線束を挿入する場合には、その多数の電線を束ねて成る結線束によって多数の弁体の先部が折れ曲がって押し広げられ、上記多数の電線を束ねて成る結線束の太さに対応した大きさの挿通空間を形成するようにしたものである。
ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてあり、
上記筒状ジョイントボックスの開口部にあっては、少数の電線を束ねて成る結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように上記開口部の周囲壁から上記小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させる状態で備えさせ、
上記筒状ジョイントボックスの周囲の複数カ所には、上記筒状ジョイントボックスを造営材に対して取り付けるための連結片を側方に向けて突設具備させ、上記筒状ジョイントボックスにおける基壁部材の建造物側には造営材側の吊り棒掛合用の突起部材を突設させ、さらに上記基壁部材は、上記吊り棒掛合用の突起部材が突設していても、筒状ジョイントボックスの側方に突設した連結片を造営材に装着できるように、上記吊り棒掛合用の突起部材の突出寸法に対応する寸法だけ凹設させたものであればよい。
ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてある筒状のジョイントボックスを用意し、一方、上記筒状ジョイントボックスの開口部における内側の形状に対応した大きさを有する支持枠を弾力性を備える別材で形成し、その支持枠の内側には、少数の電線を束ねて成る結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように上記支持枠の内側から上記小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させてなる防ゴミ弁体を用意し、上記筒状のジョイントボックスの開口部の内側に対して、上記防ゴミ弁体の支持枠の外側を嵌着一体化させるジョイントボックスの製造方法であればよい。
上記筒状ジョイントボックスの周囲の複数カ所には、上記筒状ジョイントボックスを造営材に対して取り付けるための連結片を側方に向けて突設具備させ、上記連結片と造営材側の吊り棒との連結は、U字形に形成されている止具の内側に吊り棒と連結片の一部を位置させ、これらを止具に設けたを押しねじで締め付けることによって固着一体化させるようにしてあるものであればよい。
しかも本願発明にあっては、ジョイントボックスの内径も、ジョイントボックスの開口部も多数の電線を束ねて成る結線束を差し入れ可能に大きく形成してあっても、ボックスに挿入すべき電線が少数で細い径(小嵩)になった場合、上記ジョイントボックスにおける大きな開口部は、防ゴミ弁体によって自然に塞がれ、内部の大きな筒状空間に対して「ねずみ」等が入り難くなり、電気事故を防止するうえにおいて著しい効果がある。
また本願発明における防ゴミ弁体は、上記電線を束ねて成る結線束の太さが、電線多数に基づき太い径(大嵩)になった場合は、結線束の太さに対応して大きくなり、労せずして電線多数の結線束を挿入できるようになる作業上の効果もある。
ボックスAの長手方向の内部の長さは、通常知られているように上記多数の電線を束ねて成る結線束Wにおける夫々の被覆電線の部分50と、剥離電線の部分51と、多数の電線の内任意の複数の電線相互を結線するためのコネクタの部分52とを図1から明らかなように直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてある。
上記基壁部材2は、周囲壁1における他の壁部材と一体材で形成したものであり、図2、3、図7、図8、9、10に表れているように、夫々ボックスAを建造物側の梁42aや天井板に添え付けたり、柱や吊り棒42bに一体化させる場合に基壁部材の建造物側2fを対接させるようにした建造物側の壁部材である。2eは基壁部材のボックス内面側を示す。
なお、上記長孔17,17と、上壁部材4の開口部側先端4bの位置関係は図1から明らかなようにインシュロック29の上方にこれを操作する空間が得られるように張出部2aの先端部2bよりも短小にしてある。
ボックスAにおける周囲壁1の開口部側先端4bの位置から僅かに内側に入った位置においては図2に表れているように内周に防ゴミ弁体22装着用の嵌着用凹部1a、1a・・1aが形成されている。
24は、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁部材を示し、図2に表れているように支持枠23の側枠側部材23b、23b、前枠側部材23cから夫々挿通空間26に向けて延設してある。25は多数の弁部材相互間にある切れ目を示す。
なお必要に応じては後枠側部材23aの側から短小の弁体を挿通空間26に向けて延設してもよい。
上記弁部材24,24,24・・の各自由端 24aで囲まれて形成されている挿通空間26の大きさは、少数の電線を束ねて成る結線束Wを通過させ得る程度の比較的小さな挿通空間26であればよい。従って大きな開口部6における空間26以外の他の残る空間は、図2のように上記開口部の周囲壁1から上記小さな挿通空間26に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体(弁部材)24を並列状に延出させ、塞いでいる事ことになる。
このような構成によれば、上記開口部6における上記小さな挿通空間26に、少数の電線50を束ねて成る結線束Wを通過させた状態では上記開口部6における弁部材24,24,24・・の各自由端 24aは、少数の電線50を束ねて成る結線束Wの周囲を取り囲む事になり、残りの空間26aは上記多数の弁部材24,24,24・・で構成される防ゴミ弁体22で塞ぐことになる。
このように構成された両者(1,22)は上記図1,2の場合と同様に結合し、図6の状態で一体化させて利用できる。
なお図7(B)は、梁42の上面に対してボックスAを図示の如く横に寝かせて乗載し、釘37aを両側に位置する連結片10の打込孔13を貫通させてボックスAを図示の如く装着する場合に、
さらに上記基壁部材は、上記吊り棒掛合用の突起部材が突設していても、上記2つの掛合用突起部材19が邪魔になることが無く、筒状ジョイントボックスの側方に突設した連結片を造営材に装着できるように、上記吊り棒掛合用の突起部材の突出寸法に対応する寸法だけ凹設させた、例えばボックスAの基壁部材2をアーチ状に湾曲させた例を示すものである。
上記構成の止具31にあっては、図8に示されているようにボックスAにおける基壁部材2の建造物側2aを吊り棒42bに沿わせ、図8(B)の34a、34bの締付部材相互を離反させるように広げ、抱持部33に吊り棒42bを位置させると共に連結片10の1部である主杆11をも共存させる。その場合、間隙14を利用する。次に図8(A)のように一対の締付部材34a、34bの相互を重合状に寄せ合わせ、押しネジ35を雌ねじ孔34dに螺合させ、透孔34eを挿通させて図8(A)のように押しネジ35の先端を主杆11に押し当てて締着する。このようにして吊り棒42bに対するボックスAの装着がなされる。
39a、39bは連携帯38の両端に備えさせた一対の引掛部材で、39cは凸部、39dは凹部を示す。40は、連携帯38おける基部38a(主杆11に図示の如く対向させる部分)に設けられている雌ねじ孔。
上記構成の止具37にあっては、図9に示されているようにボックスAにおける基壁部材2の建造物側2aを吊り棒42bに沿わせ、図9(B)の一対の引掛部材39a、39bにおける凸部39cと凹部39dとを相互を離反させるように広げ、抱持部33に吊り棒42bを位置させると共に主杆11をも抱持部33に共存させる。次に図9(A)のように一対の凸部39cと凹部39dとを相互に噛み合わせ、U字形に構成し、押しネジ35を雌ねじ孔40に螺合させ、図9(A)のように押しネジ35の先端を主杆11に押し当てて締着する。このようにして吊り棒42bに対するボックスAの装着がなされる。
また、図1乃至図10の説明に当り、先に説明された他の図のものと構成、部材等の機能、性質、特徴等が同旨と考えられるものには同符号を付し重複する説明を一部省略したのでこの点理解されたい。
なお、図4、図5、図6、図7に示されるボックスAにおいても夫々周囲壁1の内部に対する防ゴミ弁体 22の図示のようにする装着は同様の考え方で簡単に装着できる。
上記開口部6における上記小さな挿通空間26に向けて多数の電線を束ねて成る結線束Wを挿入する場合には、その多数の電線を束ねて成る結線束Wの外径は上記小さな挿通空間26よりも大きくなるのであるから、結線束Wによって多数の弁体24の先部24aは折れ曲がって押し広げられ、上記多数の電線を束ねて成る結線束Wの太さに対応した大きさの挿通空間を形成することになる。斯かる場合においても、残りの空間(図3参照)26aは上記多数の弁体24の元部側で塞がれる。従ってこの状態においてもネズミ、その他の虫類はボックスAの内に入ることはできなくなる。
Claims (5)
- 一端には、多数の電線を束ねて成る結線束を差し入れる為の開口部があり、他端は塞がれている細長い筒状のジョイントボックスであって、ジョイントボックスの内径は多数の電線を束ねて成る結線束の挿入を可能に太径にしてあり、
ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてあり、
上記筒状ジョイントボックスの開口部にあっては、少数の電線を束ねて成る結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように上記開口部の周囲壁から上記小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させる状態で備えさせ、
上記開口部における上記小さな挿通空間に少数の電線を束ねて成る結線束を通過させた状態では上記開口部における残りの空間は上記多数の弁体で塞がれ、
上記開口部における上記小さな挿通空間に向けて多数の電線を束ねて成る結線束を挿入する場合には、その多数の電線を束ねて成る結線束によって多数の弁体の先部が折れ曲がって押し広げられ、上記多数の電線を束ねて成る結線束の太さに対応した大きさの挿通空間を形成するようにしてあることを特徴とするジョイントボックス。 - 上記筒状ジョイントボックスの開口部における小さな挿通空間の位置を、筒状ジョイントボックスの内部に向けて少数の電線を束ねて成る結線束を挿入する場合に周囲壁の内の基壁部材に沿わせる状態で挿入できるように基壁部材の側に偏在させて備えさせたことを特徴とする請求項1記載のジョイントボックス。
- 一端には、多数の電線を束ねて成る結線束を差し入れる為の開口部があり、他端は塞がれている細長い筒状のジョイントボックスであって、ジョイントボックスの内径は多数の電線を束ねて成る結線束の挿入を可能に太径にしてあり、
ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてあり、
上記筒状ジョイントボックスの開口部にあっては、少数の電線を束ねて成る結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように上記開口部の周囲壁から上記小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させる状態で備えさせ、
上記筒状ジョイントボックスの周囲の複数カ所には、上記筒状ジョイントボックスを造営材に対して取り付けるための連結片を側方に向けて突設具備させ、上記筒状ジョイントボックスにおける基壁部材の建造物側には造営材側の吊り棒掛合用の突起部材を突設させ、
さらに上記基壁部材は、上記吊り棒掛合用の突起部材が突設していても、筒状ジョイントボックスの側方に突設した連結片を造営材に装着できるように、上記吊り棒掛合用の突起部材の突出寸法に対応する寸法だけ凹設させたことを特徴とするジョイントボックス。 - 一端には、多数の電線を束ねて成る結線束を差し入れる為の開口部があり、他端は塞がれている細長い筒状のジョイントボックスであって、ジョイントボックスの内径は多数の電線を束ねて成る結線束の挿入を可能に太径にしてあり、
ジョイントボックスの長手方向の内部の長さは、上記多数の電線を束ねて成る結線束における夫々の被覆電線の部分と、剥離電線の部分と、コネクタの部分とを直線状態にした形態で収容できるに十分な長さにしてある筒状のジョイントボックスを用意し、一方、上記筒状ジョイントボックスの開口部における内側の形状に対応した大きさを有する支持枠を弾力性を備える別材で形成し、その支持枠の内側には、少数の電線を束ねて成る結線束を通過させる為の比較的小さな挿通空間を残して、他の残る空間を塞ぐように上記支持枠の内側から上記小さな挿通空間に向けて、夫々折り曲げ自在の弾力性を備える多数の弁体を並列状に延出させてなる防ゴミ弁体を用意し、上記筒状のジョイントボックスの開口部の内側に対して、上記防ゴミ弁体の支持枠の外側を嵌着一体化させることを特徴とするジョイントボックスの製造方法。 - 一端には、多数の電線を束ねて成る結線束を差し入れる為の開口部があり、他端は塞がれている細長い筒状のジョイントボックスであって、ジョイントボックスの内径は多数の電線を束ねて成る結線束の挿入を可能に太径にしてあり、
上記筒状ジョイントボックスの周囲の複数カ所には、上記筒状ジョイントボックスを造営材に対して取り付けるための連結片を側方に向けて突設具備させ、上記連結片と造営材側の吊り棒との連結は、U字形に形成されている止具の内側に吊り棒と連結片の一部を位置させ、これらを止具に設けたを押しねじで締め付けることによって固着一体化させるようにしてあることを特徴とするジョイントボックス。
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