JPH09106545A - 光ディスク原盤露光装置 - Google Patents

光ディスク原盤露光装置

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JPH09106545A
JPH09106545A JP7261666A JP26166695A JPH09106545A JP H09106545 A JPH09106545 A JP H09106545A JP 7261666 A JP7261666 A JP 7261666A JP 26166695 A JP26166695 A JP 26166695A JP H09106545 A JPH09106545 A JP H09106545A
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pulse width
signal
pulse
optical disk
modulation
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JP7261666A
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Inventor
Hideyasu Endo
英康 遠藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録信号(パルス波形信号)のパルス幅に応
じて補正を加え最適な値になるようにピットを形成する
光ディスク原盤露光装置を提供すること。 【解決手段】 Arレーザ1から出力され、ミラー2で
反射され、光量変調器3を通った光は、デジタル変調器
4(音響光学効果素子等の光変調器)で露光用の光とし
て変調され、対物レンズ5によって、感光材料であるフ
ォトレジスト膜が塗布されたガラス原盤6上に極微小光
スポットとして集光される。ガラス原盤6は、スピンド
ルモータ7と横送りモータ(図示せず)で回転及び横移
動させられるので、ガラス原盤6上にスパイラル状の潜
像情報ピットが形成される。前記デジタル変調器4に入
力される信号は、変調信号発生回路8から出力されたE
FM信号に、パルス幅補正回路9で前記EFM信号のパ
ルス幅に応じて補正が施された補正信号である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク原盤露
光装置に関し、より詳細には、ガラス原盤上に塗布され
た感光膜を、記録データに基づいて光変調されたレーザ
光で露光して、光ディスクのガラス原盤を作成する光デ
ィスク原盤露光装置に関し、光ディスクドライブの書き
込み装置にも応用し得るものに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、サブミクロン精度の金属
金型で大量に即座に複製できることに特徴がある。光デ
ィスク作成工程は、大別して、原盤作成工程(マスタリ
ング工程)とディスク化工程(金型による複製)に分け
られる。また、原盤作成工程は、マスタリング工程とプ
リマスタリング工程に分けられる。プリマスタリング工
程は、記録されるべき情報(記録データ)を予め作成、
編集しておくソフトウェアの準備工程である。マスタリ
ング工程は、磨かれたガラス原盤上に塗布された感光材
料であるフォトレジスト膜を、前記記録データを例えば
音響光学効果素子等の変調器で光変調(光量変調やデジ
タル変調)したレーザ光によって露光することで、デー
タの記録(潜像記録ピットの形成)をする工程である。
【0003】なお、上記のレーザ光での露光による記録
(カッテング)が終了すると、現像を行い、所定の処理
を行ったあと、電鋳により金属表面上に情報(記録ピッ
ト)の転写を行い、更に、これを原盤として光ディスク
の複製を作成するのに必要な金属スタンパが形成され
る。このスタンパから大量に光ディスクが複製される。
【0004】上述のようにして得られた光ディスクの表
面に形成された情報(記録ピット)を再生するとき、ピ
ットの長短で再生信号にジッタが増える問題が発生して
いる。例えば、追記型光ディスク(CD−R)では情報
記録にEFM変調が使われるが、この変調信号は、パル
ス幅3T〜11T(TはCD信号の基本クロックで23
1.4nsec)からなり、信号の長短でジッタが発生しや
すい変調方式である。
【0005】そこで追記型光ディスクの規格OrangeBook
PartIIでは、EFM再生信号の波形補償の為、書き込
み信号を生成するに当たって(n−1)Tストラテジー
を提案している。それは、nT(3T,4T,…,11
T)のEFM信号に対してパルス幅を一律に1T減じ
(n−1)Tとし、ただし、2Tについては50nsecパ
ルス幅を伸張する補正を行う方法である。また、特開平
5−122027号公報記載の発明では、パルス幅の異
なるEFM信号を、パルス幅に応じた補正を簡単な回路
で実現したものが提案されている。
【0006】OrangeBook PartIIで提案されているパル
ス幅補正は、nTパルスを一律に(n−1)Tとし、2
Tパルスのみ50nsecパルス幅伸張させる補正で、2Tパ
ルス以外は再生信号で必ずしも最適値になっていない。
その為、パルス幅個別に対応した補正が必要になる。ま
た、特開平5−122027号公報記載のパルス幅補正
回路では、パルス幅を簡単な回路で個別に補正できるこ
とを特徴としているが、nTパルス数が増加した場合、
逆に回路が複雑になる。更に、2TパルスをD(nsec)
伸張させる補正を行った場合、それ以外のパルスの補正
はD(nsec)以下と制限されてしまい柔軟性に欠ける。
また、この回路の出力は補正値しか出力しておらず、補
正を行ったパルス幅が元々何Tなのか外部に出力する機
能が無いので、パルス幅に同期して、例えば、レーザ光
量補正を行いピットを高精度に形成するようなことは不
可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、パルス波
形信号のパルス幅に応じて補正を加え最適な値になるよ
うにピットを形成する光ディスク原盤露光装置を提供す
ることをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レー
ザ光源から出射されたレーザ光を変調する第一の変調手
段と、該第一の変調手段で変調されたレーザ光を更に変
調する第二の変調手段と、光ディスク原盤を回転及び横
移動させる手段とを有し、該レーザ光の露光によってピ
ットを前記光ディスク原盤上に形成する光ディスク原盤
露光装置において、形成すべきピットに応じるパルス幅
を有するパルス波形信号を前記変調手段に用いる信号と
して発生する変調用信号発生回路と、該パルス波形信号
のパルス幅に応じて補正された補正パルス波形信号を出
力するパルス幅補正回路とを有し、前記変調手段に入力
される信号は、前記パルス幅補正回路から出力された信
号であり、パルス幅補正を加たピットを形成するように
したものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、前
記パルス幅補正回路は、前記変調用信号発生回路から出
力されたパルス波形信号のパルス幅の値に応じてパルス
幅データ信号を出力し、該パルス幅データ信号が相対的
に小さい場合はパルス幅を増加させた補正パルス波形信
号を、また、前記パルス幅が相対的に大きい場合はパル
ス幅を減少させた補正パルス波形信号を前記第二の変調
手段に出力し、パルス波形信号のパルス幅の値に応じて
パルス幅補正を加えたピットを形成するようにしたもの
である。
【0010】請求項3の発明は、請求項2において、前
記パルス幅補正回路は、シフトレジスタとROMによっ
て入力された信号のパルス幅を検出するパルス幅検出手
段と、前記パルス幅を示すデジタルデータを出力するデ
ジタルデータ出力手段と、複数の遅延素子を有し前記パ
ルス幅に合う遅延素子を選択する遅延素子選択手段と、
シフトレジスタ最上位ビット信号と該信号を一定値だけ
遅延させた信号との論理和によってパルス幅を伸張させ
る伸張手段と、該パルス幅を伸張させる伸張手段からの
信号と前記遅延素子選択手段の出力信号との論理積をと
る手段と、から構成され、どのようなパルス幅に対して
も任意のパルス幅補正ができ、パルス幅情報を外部に出
力できるようにしている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1において、前
記パルス幅補正回路は、前記変調用信号発生回路から出
力されたパルス波形信号のパルス幅の値に応じてパルス
幅データ信号を出力し、該パルス幅データ信号に応じて
レーザ光の光量補正を行わせる光量補正信号を出力する
光量補正回路が設けられ、該光量補正信号は前記第一の
変調手段に出力し、パルス波形信号のパルス幅に応じて
レーザ光の光量補正を加えながらピットを形成するよう
にしたものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項4において、前
記光量補正回路は、前記パルス幅データ信号が相対的に
小さい場合はレーザ光量を増加させ、前記パルス幅デー
タ信号が相対的に大きい場合はレーザ光量を減少させる
光量補正信号を出力し、パルス波形信号のパルス幅に応
じてレーザ光の光量補正を加えながらピットを形成する
ようにしたものである。
【0013】請求項6の発明は、複数のレーザ光と、各
レーザ光を変調する変調手段と、光ディスク原盤を回転
及び横移動させる手段と、形成すべきピットに応じるパ
ルス幅を有するパルス波形信号を前記変調手段に用いる
信号として発生する変調用信号発生回路と、該パルス波
形信号のパルス幅に応じて補正された補正パルス波形信
号を出力するパルス幅補正回路とを有するレーザ光の露
光によってピットを前記光ディスク原盤上に形成する光
ディスク原盤露光装置において、前記パルス幅補正回路
は、前記変調用信号発生回路から出力されたパルス波形
信号のパルス幅の値に応じてパルス幅データ信号を出力
し、該パルス幅データ信号に応じて、各レーザ光を前記
ピット形成に使用するか否かを選ぶレーザ選択回路を有
し、該レーザ選択手段からの信号を前記変調手段に出力
するようにし、パルス波形信号のパルス幅に応じてレー
ザ光の本数を変化させながらピットを形成するようにし
たものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項6において、前
記レーザ光選択回路は、前記パルス幅データ信号が相対
的に小さい場合はレーザ本数を増加させ、前記パルス幅
が相対的に大きい場合はレーザ本数を減少させるような
信号を出力し、パルス波形信号のパルス幅に応じてレー
ザ光の本数を変化させてピットを形成するようにしたも
のである。
【0015】請求項8の発明は、請求項1において、前
記パルス幅補正回路は、前記変調用信号発生回路から出
力されたパルス波形信号のパルス幅の値に応じてパルス
幅データ信号を出力し、該パルス幅データ信号に応じ
て、前記第二の変調手段を駆動している周波数を変調さ
せる周波数変調回路を設け、パルス波形信号のパルス幅
に応じて周波数変調をしながらピットを形成するように
したものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項8において、前
記周波数変調回路は、前記パルス幅データ信号が相対的
に小さい場合は周波数変調をせず、前記パルス幅データ
信号が相対的に大きい場合は周波数変調を行い、パルス
波形信号のパルス幅に応じてデジタル信号を周波数変調
をしながらピットを形成するようにしたものである。
【0017】請求項10の発明は、請求項5において、
前記パルス幅データ信号が相対的に大きい場合で、レー
ザ光量を減少させる場合は、該パルス幅の立上り時、立
ち下がり時を除きレーザ光量を減少させ、パルス波形信
号の立上り、立ち下がりに同期して、露光光量の瞬時補
正をしながらピットを形成するようにしたものである。
【0018】請求項11の発明は、請求項9において、
前記パルス幅データ信号が相対的に大きく前記周波数変
調する場合において、該信号の立上り時、立ち下がり時
にレーザ光量を増加させ、パルス波形信号の立上り、立
ち下がりに同期して、露光光量の瞬時補正をしながらピ
ットを形成するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態では、
全て、追記型光ディスクのなかのハイブリッドCD−R
(複製される光ディスクの最内周部にすでに情報が書き
込まれたROMが存在するもの)のマスタリング工程を
例に挙げて説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態を説明するた
めのマスタリング工程でガラス原盤に潜像情報ピットを
形成する原盤露光装置の概略ブロック図である。Arレ
ーザ1から出力され、ミラー2で反射され、光量変調器
(第一の変調手段)3を通った光は、デジタル変調器
(第二の変調手段)4(音響光学効果素子等の光変調
器)で露光用の光として変調され、対物レンズ5によっ
て、感光材料であるフォトレジスト膜が塗布されたガラ
ス原盤6上に極微小光スポットとして集光される。ガラ
ス原盤6は、スピンドルモータ7と横送りモータ(図示
せず)で回転及び横移動させられるので、ガラス原盤6
上にスパイラル状の潜像情報ピットが形成される。前記
デジタル変調器4に入力されるパルス波形信号は、変調
用信号発生回路8から出力されたEFM信号(パルス波
形信号)に、パルス幅補正回路9で前記EFM信号のパ
ルス幅に応じて補正が施された補正EFM信号(補正パ
ルス波形信号)である。
【0021】図2は、上記パルス幅補正回路9の回路構
成の一実施例を示すブロック図である。変調発生回路8
で生成されたEFM信号はシフトレジスタ10に加えら
れ、CLK(CD信号の基本クロック、T)で13ビッ
ト並列出力(b0,b1,…,b12)に変換され、こ
れは、ROMアドレスデータとしてROM11のアドレ
ス入力端子(a0,a1,…,a12)に供給される。
ROM11には、アドレスデータに対応したROMデー
タ(4ビットパルス幅データd0,d1,d2,d3、
以下Tn)が予め書き込まれている。例えば、EFM信
号が9Tの場合、アドレスデータは“01111111110**”
(*は任意)となり対応するROMデータは“100
1”となる。パルス幅が最大の11Tの場合は、アドレ
スデータは“0111111111110”、ROMデータは“10
11”となる。このように、ROM11はパルス幅が3
T〜11Tの全EFM信号に対応したデジタルデータ
(パルス幅データ)Tnを持っている。
【0022】なお、ROM11の出力の1つの信号d4
はTnと同期して出力される信号で、この信号d4はC
LKと論理積(AND1)をとり、TnをD-type F/
F12でラッチする為の信号として利用される。ROM
11から出力された信号Tnは、D-type F/F12で
ラッチされ一方は外部へ出力される。また、シフトレジ
スタ10の最上位ビットb12からのEFM信号は、D
-type F/F13で同期がとられ、遅延素子D0通過信
号とD0を通過しない信号とで論理和(OR1)を行
い、EFM信号を一定値(D0)伸張させた信号S0と
なる。信号S0は固定遅延素子を並列に配置した遅延素
子アレー14(D3〜D11)で遅延信号Sn(S3〜
S11)になり、データセレクタ15でD-type F/F
12から出力されたもう一方のTn信号で、EFM信号
のパルス幅に応じた遅延信号Snが選択される。そし
て、S0とSnの論理積(AND2)で、EFM信号の
パルス幅に応じて信号を遅延、又は、伸張させた補正E
FM信号(HEFM)を作ることができる。
【0023】例えば、遅延素子を小さい順に並べて、
“D3,D4,D5,D6,D7(=S0),D8,D
9,D10,D11”となるように遅延素子を設定した
場合、パルス幅が相対的に小さい場合(3T,4T,5
T,6T)はパルス幅を伸張させ、パルス幅が相対的に
大きい場合(8T,9T,10T,11T)はパルス幅
を減少させることができる。
【0024】図3は、本発明の他の実施の形態を説明す
るための図で、パルス補正回路9で出力するEFM信号
のパルス幅のデジタルデータTnを使い、レーザ光量の
光量補正を行いながらガラス原盤に潜像情報ピットを形
成する原盤露光装置の概略ブロック図である。スパイラ
ル状の潜像情報ピット形成方法は、図1を使い説明済み
なので省略する。この実施の形態は、図1に示した構成
を基本とし、EFM信号のパルス幅に応じた光量制御電
気信号Vnを発生させる光量制御回路20をパルス補正
回路9と光量変調器3(音響光学効果素子等の光変調
器)との間に設け、光量変調器3に光量制御電気信号V
nを印加することでレーザ光量を変化させているもので
ある。
【0025】図4は、光量制御回路20の実施例を説明
するためのブロック図で、この光量制御回路20は、ま
ず入力された信号Tnを4bitデコーダ21によって
デコードしてアナログsw選択信号を得て、このアナロ
グsw選択信号は、アナログスイッチsw22に入力さ
れ、パルス幅に対応した光量制御電気信号(V3〜V1
1)を出力している。例えば、電気信号を大きい順にV
3,V4,…,V11とセットすればパルス幅が相対的
に小さい場合には光量を増加させ、パルス幅が相対的に
大きい場合には光量を減少させるような制御が可能にな
る。
【0026】図5は、本発明の更に他の実施の形態を説
明するための図で、パルス補正回路9で出力したデジタ
ルデータTnを使い、複数のレーザビームの使用本数選
択を行いながらガラス原盤に潜像情報ピットを形成する
原盤露光装置の概略ブロック図である。スパイラル状の
潜像情報ピット形成方法は、図1を使い説明済みなので
省略する。この実施の形態は、図1に示した構成を基本
とし、レーザ光は、PBS31aで2分割され、それぞ
れのレーザ光はデジタル変調器4a,4bでEFM信号
のパルス幅に応じた露光用の光に変調され、次いで、P
BS31bで2本のレーザビームは再び一本化され、対
物レンズ5を通してガラス原盤6に集光される。この場
合、2本の集光されたレーザビームの中心軸は、ガラス
原盤6の半径方向に少しずれて配置されている(図示せ
ず)。
【0027】更に、一方のレーザ光には、デジタル変調
器4bと直列にもう1つのデジタル変調器4cが配置さ
れ、このデジタル変調器4cは、パルス幅補正回路9か
らの信号Tnが入力されるレーザビーム選択回路30に
よって制御される。そして、2本のレーザで露光した場
合潜像情報ピット幅は広く、1本では潜像情報ピット幅
は狭く形成される。つまり、Tnに応じて、例えば、T
n=3,4,5,6の時、2ビーム露光、Tn=7,
8,9,10,11の時、1ビーム露光となるようにデ
ジタル変調器4cを制御すれば、パルス幅が短い場合、
潜像情報ピット幅を広くし、パルス幅が長い場合、潜像
情報ピット幅を狭くすることが可能になる。
【0028】図6は、本発明の更に他の実施の形態を説
明するための図で、EFM信号をパルス幅に応じて周波
数変調を行い露光する場合の周波数変調回路40のブロ
ック図である。原盤露光装置の概略図は図示しないが、
図1のパルス幅補正回路9とデジタル変調器4の間に図
6で示した周波数変調回路が入っている。この周波数変
調回路は、補正されたEFM信号(HEFM)と変調ク
ロックとの論理積(AND41)を行う場合と、行わな
い場合とに分けてHEFM信号を配置入力され、Tn信
号で出力する信号を選択する構成となっている。例え
ば、Tn=3,4,5,6,7の時、変調無し、Tn=
8,9,10,11の時、変調有りとするようにデータ
セレクタ入力部を構成すれば、パルス幅が長い場合、周
波数変調を行ったHEFM信号で潜像情報ピットをガラ
ス原盤に形成することができる。
【0029】図7は、本発明の更に他の実施の形態を説
明するための図で、EFM信号のエッジ付近(立上り時
と立ち下がり時)で光量制御ができるように構成した光
量制御回路50のブロック図である。この光量制御回路
50は、図3で示した構成を基本とした装置に光量制御
回路20と光量変調機3の間に介在させ利用するもので
ある。デジタルデータTnを4bitデコーダ51によ
ってデコードした結果、EFM信号のパルス幅が長い
(Tn=8,9,10,11)場合のみ信号を検出し
(OR52)、次いで、このOR52からの信号とエッ
ジ検出器53によって得たHEFM信号のエッジ検出信
号との論理積(AND54)をとり、このAND54か
らの信号でアナログスイッチswを選択し、適切な電圧
Vdを定常値Vnに加算し光量変調器の制御電圧Vxと
することによって、HEFM信号のエッジ部にあたると
き光量変調器3に通常電圧Vnより高い電圧Vx(Vn
+Vd)を印加することでシャープなエッジを持つピッ
トを作ることができる。
【0030】また、図6を使って説明した、パルス幅に
応じて周波数変調を行う原盤露光システム(図6の説明
で記載済み)に、図7に示したHEFM信号のエッジ付
近で通常電圧Vnより高くなる電圧Vn+Vdを光量変
調器3へ印加する構成を加えることによって、HEFM
信号のパルス幅が長い場合は、そのHEFM信号のエッ
ジ付近で光量を大きくする制御できる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に対応する効果:ピットを形成するにあたっ
て、パルス波形信号のパルス幅に応じてパルス幅補正回
路により変調手段に用いる信号に補正を加える手段を有
することにより、最適なピットが形成できる。従って、
この原盤によって作成されるディスクによって、良質の
再生信号が得られることになる。
【0032】請求項2に対応する効果:請求項1の効果
に加え、パルス波形信号のパルス幅に反比例するように
補正(パルス幅の伸張及び縮小)を加えているので、ど
のようなピット長でも安定した再生信号が得られるピッ
トを作ることができる。
【0033】請求項3に対応する効果:請求項2の効果
に加え、パルス幅補正回路では、パルス幅データを使い
遅延素子を選択しているので、どのような変調信号にも
補正が可能で、かつ、このパルス幅データを外部にも出
力しているので、パルス幅制御と同期して光量制御等が
可能になる。
【0034】請求項4,5に対応する効果:請求項1の
効果に加え、パルス幅補正と同時に光量補正も行えるの
で、どのようなピット長でも安定した再生信号を得るピ
ットを作ることができる。特にピット表面に反射膜を形
成して信号を再生する光ディスクにおいては、ピット幅
が再生信号振幅に影響するので、パルス幅が長い信号は
レーザ光量を減少させ、細長いピットを作ることがで
き、再生信号は一層安定する。
【0035】請求項6,7に対応する効果:複数のレー
ザ光を使い、集光されたレーザスポットの数を変化させ
形成するピット幅を変えるので、光量補正よりも容易に
ピット幅を変化させることができる。
【0036】請求項8,9に対応する効果:請求項1の
効果に加え、パルス波形信号のパルス幅に応じて周波数
変調しピットを形成するので、レーザ光量の変動をほと
んど受けない安定した再生信号が得られるピットを形成
できる。
【0037】請求項10,11に対応する効果:請求項
5又は9の効果に加え、パルス波形信号のエッジ付近の
レーザ光量を増加させてシャープなエッジをもつピット
を作るので、光ディスクではジッタの非常に少ない再生
信号が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するためのマスタ
リング工程でガラス原盤に潜像情報ピットを形成する原
盤露光装置の概略ブロック図である。
【図2】 図1における、パルス幅補正回路9の回路構
成の一実施例を示すブロック図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態を説明するための図
で、パルス補正回路9で出力したパルス波形データTn
を使い、レーザ光量の光量補正を行いながらガラス原盤
に潜像情報ピットを形成する原盤露光装置の概略ブロッ
ク図である。
【図4】 図3における、光量制御回路20の実施例を
説明するためのブロック図で、
【図5】 本発明の更に他の実施の形態を説明するため
の図で、パルス補正回路9で出力したパルス波形データ
Tnを使い、複数のレーザビームの使用本数選択を行い
ながらガラス原盤に潜像情報ピットを形成する原盤露光
装置の概略ブロック図である。
【図6】 本発明の更に他の実施の形態を説明するため
の図で、EFM信号をパルス幅に応じて周波数変調を行
い露光する場合の周波数変調回路40のブロック図であ
る。
【図7】 本発明の更に他の実施の形態を説明するため
の図で、EFM信号のエッジ付近で光量制御ができるよ
うに構成した光量制御回路50のブロック図である。
【符号の説明】
1…Arレーザ、2…ミラー、3…光量変調器、4…デ
ジタル変調器、5…対物レンズ、6…ガラス原盤、7…
スピンドルモータ、8…変調用信号発生回路、9…パル
ス幅補正回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から出射されたレーザ光を変
    調する第一の変調手段と、該第一の変調手段で変調され
    たレーザ光を更に変調する第二の変調手段と、光ディス
    ク原盤を回転及び横移動させる手段とを有し、該レーザ
    光の露光によってピットを前記光ディスク原盤上に形成
    する光ディスク原盤露光装置において、形成すべきピッ
    トに応じるパルス幅を有するパルス波形信号を前記変調
    手段に用いる信号として発生する変調用信号発生回路
    と、該パルス波形信号のパルス幅に応じて補正された補
    正パルス波形信号を出力するパルス幅補正回路とを有す
    ることを特徴とする光ディスク原盤露光装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス幅補正回路は、前記変調用信
    号発生回路から出力されたパルス波形信号のパルス幅の
    値に応じてパルス幅データ信号を出力し、該パルス幅デ
    ータ信号が相対的に小さい場合はパルス幅を増加させた
    補正パルス波形信号を、また、前記パルス幅が相対的に
    大きい場合はパルス幅を減少させた補正パルス波形信号
    を前記第二の変調手段に出力することを特徴とする請求
    項1に記載の光ディスク原盤露光装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス幅補正回路は、シフトレジス
    タとROMによって入力された信号のパルス幅を検出す
    るパルス幅検出手段と、前記パルス幅を示すデジタルデ
    ータを出力するデジタルデータ出力手段と、複数の遅延
    素子を有し前記パルス幅に合う遅延素子を選択する遅延
    素子選択手段と、シフトレジスタ最上位ビット信号と該
    信号を一定値だけ遅延させた信号との論理和によってパ
    ルス幅を伸張させる伸張手段と、該パルス幅を伸張させ
    る伸張手段からの信号と前記遅延素子選択手段の出力信
    号との論理積をとる手段と、から構成されたことを特徴
    とする請求項2に記載の光ディスク原盤露光装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス幅補正回路は、前記変調用信
    号発生回路から出力されたパルス波形信号のパルス幅の
    値に応じてパルス幅データ信号を出力し、該パルス幅デ
    ータ信号に応じてレーザ光の光量補正を行わせる光量補
    正信号を出力する光量補正回路が設けられ、該光量補正
    信号は、前記第一の変調手段に出力されることを特徴と
    する請求項1に記載の光ディスク原盤露光装置。
  5. 【請求項5】 前記光量補正回路は、前記パルス幅デー
    タ信号が相対的に小さい場合はレーザ光量を増加させ、
    前記パルス幅データ信号が相対的に大きい場合はレーザ
    光量を減少させる光量補正信号を出力することを特徴と
    する請求項4に記載の光ディスク原盤露光装置。
  6. 【請求項6】 複数のレーザ光と、各レーザ光を変調す
    る変調手段と、光ディスク原盤を回転及び横移動させる
    手段と、形成すべきピットに応じるパルス幅を有するパ
    ルス波形信号を前記変調手段に用いる信号として発生す
    る変調用信号発生回路と、該パルス波形信号のパルス幅
    に応じて補正された補正パルス波形信号を出力するパル
    ス幅補正回路とを有するレーザ光の露光によってピット
    を前記光ディスク原盤上に形成する光ディスク原盤露光
    装置において、前記パルス幅補正回路は、前記変調用信
    号発生回路から出力されたパルス波形信号のパルス幅の
    値に応じてパルス幅データ信号を出力し、該パルス幅デ
    ータ信号に応じて、各レーザ光を前記ピット形成に使用
    するか否かを選ぶレーザ選択回路を有し、該レーザ選択
    手段からの信号を前記変調手段に出力するようにしたこ
    とを特徴とする光ディスク原盤露光装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光選択回路は、前記パルス幅
    データ信号が相対的に小さい場合はレーザ本数を増加さ
    せ、前記パルス幅が相対的に大きい場合はレーザ本数を
    減少させるような信号を出力するようにしたことを特徴
    とする請求項6に記載の光ディスク原盤露光装置。
  8. 【請求項8】 前記パルス幅補正回路は、前記変調用信
    号発生回路から出力されたパルス波形信号のパルス幅の
    値に応じてパルス幅データ信号を出力し、該パルス幅デ
    ータ信号に応じて、前記第二の変調手段を駆動している
    周波数を変調させる周波数変調回路が設けられることを
    特徴とする請求項1に記載の光ディスク原盤露光装置。
  9. 【請求項9】 前記周波数変調回路は、前記パルス幅デ
    ータ信号が相対的に小さい場合は周波数変調をせず、前
    記パルス幅データ信号が相対的に大きい場合は周波数変
    調を行うことを特徴とする請求項8に記載の光ディスク
    原盤露光装置。
  10. 【請求項10】 前記パルス幅データ信号が相対的に大
    きい場合で、レーザ光量を減少させる場合は、該パルス
    幅の立上り時、立ち下がり時を除きレーザ光量を減少さ
    せることを特徴とする請求項5に記載の光ディスク原盤
    露光装置。
  11. 【請求項11】 前記パルス幅データ信号が相対的に大
    きく前記周波数変調する場合において、該信号の立上り
    時、立ち下がり時にレーザ光量を増加させることを特徴
    とする請求項9に記載の光ディスク原盤露光装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100314132B1 (ko) * 1999-10-25 2001-11-15 윤종용 광 디스크 재생 시스템의 스핀들 모터의 속도 제어 장치 및 방법
KR100524897B1 (ko) * 1998-03-17 2006-01-12 삼성전자주식회사 컴팩트 디스크 시스템의 프레임 동기신호 검출장치 및 이를 이용한 프레임 동기 신호 검출방법
KR100532370B1 (ko) * 1997-07-21 2006-01-27 삼성전자주식회사 전 주기 보상 기능을 갖는 광 디스크 재생장치 및 그의 동작방법
US7715290B2 (en) 2005-09-07 2010-05-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for correcting write strategy data of an optical disc and optical disc drive using the same

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