JPH09105988A - フイルム給送制御装置 - Google Patents

フイルム給送制御装置

Info

Publication number
JPH09105988A
JPH09105988A JP26177495A JP26177495A JPH09105988A JP H09105988 A JPH09105988 A JP H09105988A JP 26177495 A JP26177495 A JP 26177495A JP 26177495 A JP26177495 A JP 26177495A JP H09105988 A JPH09105988 A JP H09105988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
feeding
photographic film
photographic
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26177495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Nishitani
泰浩 西谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP26177495A priority Critical patent/JPH09105988A/ja
Publication of JPH09105988A publication Critical patent/JPH09105988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムの給送速度を高速化して、プレ
ワインドの時間を短縮するとともに、給送速度の高速化
にともなう写真フイルムの破損やスープルからの外れ等
を防止する。 【解決手段】 コードセンサ26及びコード解読回路3
0によって、パトローネ本体2のDXコード4から装填
された写真フイルム3の撮影可能コマ数が読み取られ
る。マイクロコンピュータ31は、モータドライバ32
を介して給送モータ23を高速で駆動し、写真フイルム
3を高速で巻取り軸22に巻き取る。この間にPFセン
サ16がパーフォレーション6を検出し、コマ数カウン
タ39で写真フイルム3の給送された長さに相当する撮
影コマの個数として計数する。コマ数カウンタ39のカ
ウント値Cfが先にDXコード4から読み取った撮影可
能コマ数に近づくと、巻取り完了にともなうスプール5
と巻取り軸22の間で写真フイルム3に生じる引っ張り
力を小さくして写真フイルム3の切れやスプール5から
の外れを防止するために、給送モータ23を低速で駆動
し、写真フイルム3を低速で巻取り軸22に巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルム装填後に
写真フイルムをカメラの巻取り軸に巻上げ、その後に1
コマを撮影する毎に写真フイルムの撮影された部分を順
次パトローネに巻戻すようにしたプレワインド方式のカ
メラのフイルム給送制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレワインド方式のカメラは、実開昭6
1−176538号公報等により広く知られており、撮
影者が誤操作して、カメラの裏蓋を開けてしまっても、
撮影済の写真フイルムの部分は、パトローネ本体に収納
されているため、この撮影済の写真フイルムの部分は外
光で被らないといった利点がある。
【0003】一方、未使用状態では写真フイルムの全て
をパトローネ本体内に収納しておき、スプールの回転に
よって写真フイルムをパトローネ本体外に送り出す機能
をもった写真フイルムパトローネが米国特許第4834
306号明細書,同第4846418号明細書、さらに
は本出願人による特開平3−37645号公報等により
知られている。これらのいずれの写真フイルムパトロー
ネにおいても、帯状の写真フイルムの縁部には、各撮影
コマに対応させて給送制御用(コマ位置決め用)のパー
フォレーションが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようする課題】プレワインド方式のカメ
ラにおいて、写真フイルムをカメラの巻取り軸に巻き取
る時間を短縮するためには、巻取り軸を高速に回転させ
て写真フイルムを高速で給送するのが有効である。しか
しながら、一般にプレワインド方式のカメラでは、パト
ローネ本体から写真フイルムを全て引き出した時に、パ
トローネ本体のスプールとカメラの巻取り軸との間で写
真フイルムに引っ張られて巻取り軸の回転が停止しする
ことに起因した給送モータに流れる電流の変化等を検出
することにより、巻取り(プレワインド)の完了を検知
するようにしている。このため、写真フイルムを高速で
給送した場合には、パトローネ本体から写真フイルムを
全て引き出した瞬間に、パトローネ本体のスプールとカ
メラの巻取り軸との間で写真フイルムに大きな張力が発
生して、写真フイルムが切れたり、スプールから写真フ
イルムが外れてしまうといった問題がある。特に、スプ
ールから写真フイルムを外すことを前提にしている写真
フイルムパトローネを用いる場合には、巻取り完了時に
生じる張力によって簡単に写真フイルムがスプールから
外れてしまうことが考えられる。
【0005】また、米国特許第4834306号明細書
等により知られているような、予め撮影コマの位置が決
められた写真フイルムを用いて、この写真フイルムの最
も終端側の撮影コマをカメラのアパーチャにセットする
ようにして、プレワインドの停止を制御する場合には、
高速で写真フイルムを給送すると、写真フイルムがオー
バランして、最も終端側の撮影コマをアパーチャの正し
い位置にセットできないといった問題も考えられる。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、プレワインドの時間を短くするとともに、プレワイ
ンドの完了時に写真フイルムの切れや、写真フイルムが
スプールからの外れを防止でき、また写真フイルムの停
止位置の制御を容易にすることができるようにしたフイ
ルム給送制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、写真フイルムの撮影可能
コマ数を読み取る読取り手段と、写真フイルムの給送長
を測定する測定手段と、写真フイルムを巻取り軸に巻き
取る際に、前記測定手段で測定された写真フイルムの給
送長が前記読み取り手段で読み取った撮影可能コマ数に
応じた所定の長さに達した時に、写真フイルムの巻取り
速度が高速から低速になるようにして、写真フイルムの
巻取りを行う給送手段を制御する制御手段を備え、写真
フイルムの巻取り完了が近づいた時に写真フイルムの給
送速度を遅くするようにしたものである。
【0008】請求項2記載の発明では、写真フイルムに
は、一定ピッチでパーフォレーションが形成されてお
り、写真フイルムの給送長を測定する測定手段は、前記
写真フイルムのパーフォレーションを検出する検出手段
を備え、この検出手段によって検出されたパーフォレー
ションの個数に基づいて、写真フイルムの給送長を測定
するようにしたものであり、請求項3記載の発明では、
写真フイルムは、撮影コマ毎に設けられたコマ位置決め
用のパーフォレーションが形成され、写真フイルムの給
送長を測定する測定手段は、前記写真フイルムのパーフ
ォレーションを検出する検出手段を備え、この検出手段
の検出結果に基づいて給送された撮影コマの個数を計数
することにより、写真フイルムの給送長を測定するよう
にしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を実施したプレワインド方
式のカメラ及びこのカメラに装填される写真フイルムパ
トローネを示す図2において、写真フイルムパトローネ
1は、パトローネ本体2と、写真フイルム3とからな
り、これらは周知の135タイプのものが使用されてい
る。また、パトローネ本体2の側面には、周知のDXコ
ード4が記されている。このDXコード4は、導電部と
絶縁部とが所定の規則にしたがったパターンで配されて
おり、このパターンによってパトローネ本体2に収納し
た写真フイルム3のフイルム感度,撮影コマ数,ラチチ
ュードを表現している。
【0010】図3に写真フイルム3をパトローネ本体2
から引き出した状態を示すように、写真フイルム3は、
その終端がパトローネ本体2に回動自在に収納されたス
プール5に固着されている。また、写真フイルム3の両
側縁部には、パーフォレーション6が写真フイルム3の
長手方向に沿って一定ピッチL1で配されている。この
135タイプの写真フイルム3では、35mmフルサイ
ズの1個の撮影コマ7の横方向(写真フイルムの長手方
向)の長さは、パーフォレーション6の8個分に相当し
ている。さらに、写真フイルム3は、撮影可能コマ数に
応じた長さだけパトローネ本体2から引き出すことがで
き、この長さL2は撮影可能コマ数に応じて最低長が規
格化されている。
【0011】図2に示すように、カメラボディ10の裏
蓋13を開放すると、カメラボディ10の中央部にはフ
イルム通路14が露呈され、このフイルム通路14の中
央部にはアパーチャ15が形成されている。アパーチャ
15の前方には、撮影レンズ16が設けられている。
【0012】フイルム通路14の左側には、パトローネ
本体2を収納するパトローネ室19が、右側にはパトロ
ーネ本体2から引き出された写真フイルム3を巻き取っ
て収納するフイルム巻取り室20が形成されている。パ
トローネ室19の上部には、パトローネ本体2のスプー
ル5の一端と係合して、スプール5を回転する駆動軸2
1が設けられ、フイルム巻取り室20には、写真フイル
ム3を巻き取る巻取り軸22が設けられている。これら
の駆動軸21と巻取り軸22は、カメラに内蔵した給送
モータ23(図1参照)によって駆動される。巻取り軸
22には、写真フイルム3の先端部のパーフォレーショ
ン6と係合する係合爪22aが形成されている。
【0013】フイルム通路14でアパーチャ15の枠外
の下部には、写真フイルム3の給送長を測定するため
に、写真フイルム3のパーフォレーション6を検出する
ホトセンサ(以下、PFセンサという)25が露呈され
ている。また、パトローネ室19には、パトローネ本体
2の側面に記されたDXコード4のパターンを検出する
ためのコードセンサ26が設けられている。このコード
センサ26は、複数の導電性端子から構成されており、
DXコード4と接触して絶縁部と導通部のパターンを検
出する。なお、このカメラでは、コードセンサ26は、
DXコード4からフイルム感度と撮影可能コマ数とを検
出するようにしている。
【0014】図1は、上記カメラに内蔵された給送制御
装置の概略を示すものである。コードセンサ26は、装
填されたパトローネ本体3のDXコード4のパターンを
検出し、検出したDXコード4のパターンに応じたパタ
ーン信号をコード解読回路30に送る。コード解読回路
30は、パターン信号に基づいて、装填された写真フイ
ルム3のフイルム感度及び撮影可能コマ数とを解読す
る。この解読されフイルム感度及び撮影可能コマ数は、
マイクロコンピュータ31を介してRAM31aに書き
込まれる。この解読されたフイルム感度は、露出制御に
用いられ、撮影可能コマ数は、プレワインド時の給送速
度の制御や撮影可能コマ数分の撮影完了の判断に用いら
れる。
【0015】給送モータ23は、巻取り軸22に内蔵さ
れている。この給送モータ23は、例えば直流モータで
あって、マイクロコンピュータ31で制御されるモータ
ドライバ32によって、正逆両方向に回転させることが
可能であり、またその回転速度を変化させること可能に
なっている。駆動伝達機構33は、マイクロコンピュー
タ31によって制御され、給送モータ23の回転をカメ
ラの巻取り軸22に伝達する巻取り側と、パトローネ室
19内の駆動軸21に伝達する巻戻し側とに切換えられ
る。
【0016】プレワインド時では、駆動伝達機構33は
巻取り側に切換えられ、給送モータ23は正回転され
る。この時の給送モータ23の回転は、ギア34,駆動
伝達機構33,ギア35を介して、巻取り軸22に伝達
され、巻取り軸22をフイルム巻取り方向に回転させ
る。これにより、写真フイルム3がパトローネ本体2か
ら引き出されて巻取り軸22の外周に巻きつけられる。
このプレワインドでは、写真フイルム3の巻取り時間を
短くするために、最初に給送モータ23を高速で駆動
し、写真フイルム3を巻取り軸22に高速で巻取る。そ
して、巻取り完了に近づいた時には、巻取り完了時に巻
取り軸22とスプール5との間で写真フイルム3に過度
の引っ張りが生じて写真フイルム3が切れたり、写真フ
イルム5がスプール5から外れたりすることを防止する
ために、給送モータ23を低速で駆動して、写真フイル
ム3を巻取り軸22に低速で巻取る。
【0017】このプレワインドの後に、駆動軸21でス
プール5をフイルム巻戻し方向に回転し、パトローネ本
体2内に写真フイルム3を所定の長さだけ巻戻すファー
ストフレームセットが行われる。このファーストフレー
ムセットは、現像時に写真フイルム3をスプール5から
切り離したり、他の写真フイルムと繋げたりするため
に、切断されてしまう写真フイルム3の終端部に撮影が
行われないようにするために行う。
【0018】ファーストフレームセット及び1コマ送り
時には、駆動伝達機構33は、巻戻し側にセットされ、
給送モータ23は逆回転される。この時の給送モータ2
3の回転は、ギア34,駆動伝達機構33,ギア36を
介して、駆動軸21に伝達される。これにより、パトロ
ーネ本体2のスプール5がフイルム巻戻し方向に回転さ
れて、写真フイルム3が巻取り軸22からパトローネ本
体2に巻戻される。
【0019】アパーチャ15の枠外の下部に設けられた
PFセンサ25は、例えば、写真フイルム5が感度を有
しない赤外光を写真フイルム17の縁部に投光する投光
部と、反射光を受光する受光部とからなる反射型フォト
センサであって、受光部で受光した反射光の強度に応じ
た大きさの光電信号を出力する。PFセンサ25からの
光電信号は、PF信号発生回路37で、二値化されてP
F信号として出力される。このPF信号発生回路37
は、PFセンサ25に写真フイルム17のフイルム面が
対峙している時には、PF信号をHレベルとし、パーフ
ォレーション6に対峙している時には、PF信号をLレ
ベルとする。PF信号発生回路37からのPF信号は、
写真フイルム3の給送長を測定するために分周回路38
に送られ、写真フイルム3の停止位置を制御するために
マイクロコンピュータ31に送られる。
【0020】分周回路38は、PF信号のHレベルから
Lレベルの変化を8回検出する毎に、1個のカウントア
ップ信号をコマ数カウンタ39に送る。このコマ数カウ
ンタ39は、マイクロコンピュータ31によって、その
カウント値Cfが「0」にリセットされ、カウントアッ
プ信号が1個入力される毎にカウント値Cfを「1」ず
つインクリメントする。すなわち、写真フイルム3が、
撮影コマ7の1個分に相当する長さだけ給送される毎
に、カウント値Cfを「1」ずつインクリメントして、
写真フイルム3の給送長を測定する。このカウント値C
fは、プレワインド時の写真フイルム3の給送速度の制
御、1コマ送り等の制御のためにマイクロコンピュータ
31に送られる。
【0021】マイクロコンピュータ31には、各部の制
御に必要な数値等を一次的に記憶するワーク用のRAM
31a,制御用のプログラムが書き込まれたROM31
bが接続されており、マイクロコンピュータ31は、R
OM31bに書き込まれ制御用のプログラムにしたがっ
てカメラの各部を制御する。
【0022】図4にモータドライバ32の回路の一例を
示す。モータドライバ32は、5個の第1トランジスタ
41〜第5トランジスタ45と,電流検出回路46と,
抵抗47,48から構成されており、各トランジスタ4
1〜45は、マイクロコンピュータ31の各ポートP1
〜P5に接続されて、このマイクロコンピュータ31に
よってON,OFFが制御される。
【0023】プレワインドの開始時には、第1〜第3ト
ランジスタ41〜43は、全てONとされ、これによ
り、電源となる電池49,第3トランジスタ43,第1
トランジスタ41,給送モータ23,第2トランジスタ
42からなる閉回路が形成されて、電池49の電圧が直
接に給送モータ23に印加され、給送モータ23が高速
で正回転する。また、巻取りの完了が近づいたときに
は、第1トランジスタ41及び〜第2トランジスタ42
をONとしたままで、第3トランジスタ43がOFFと
される。これにより、電池49からの電圧が抵抗47を
介して給送モータ23に印加されるようになり、給送モ
ータ23が低速で正回転する。
【0024】1コマ送り及びファーストフレームセット
等で給送モータ23を逆回転させる場合には、第4トラ
ンジスタ44と第5トランジスタ45とがONとされ
る。これにより、正回転時と極性が逆の電圧が給送モー
タ23に印加されるので、給送モータ23が逆回転す
る。なお、このモータドライバ31では、巻戻し時の給
送モータ23の回転速度は、抵抗48で給送モータ23
に印加される電圧を低くしているので低速となる。
【0025】電流検出回路46は、給送モータ23と電
池49との間に直列に接続されており、給送モータ23
に流れる電流の変化を検出して巻取りの完了を検出す
る。巻取り(プレワインド)が完了して写真フイルム3
がパトローネ本体3から全て引き出された状態になる
と、巻取り軸22が回転しなくなるため、給送モータ2
3の負荷が増大し、給送モータ23に流れる電流が変化
する。電流検出回路46は、この電流の変化を検出する
と、停止信号をマイクロコンピュータ31に送る。マイ
クロコンピュータ31は、この停止信号の入力によっ
て、第1トランジスタ41及び第2トランジスタ42を
OFFとして巻取りを終了し、この後にファーストフレ
ームセットを行う。
【0026】上記のように構成されたカメラの作用につ
いて、図5を参照しながら説明する。裏蓋13を開放し
て、パトローネ本体2をパトローネ室19に装填すると
ともに、写真フイルム3の先端部を巻取り軸22に係合
させてから、裏蓋13を閉じると、裏蓋閉じ信号がマイ
クロコンピュータ31に入力される。
【0027】マイクロコンピュータ30は、裏蓋閉じ信
号が入力されると、まず装填されたパトローネ本体2の
側面に記されたDXコード4と接触しているコードセン
サ26を作動させる。コードセンサ26は、DXコード
4の絶縁部と導通部とのパターンに応じたパターン信号
をコード解読回路30に送る。コード解読回路30は、
このコードセンサ26からのパターン信号を基にして、
装填された写真フイルム3のフイルム感度と撮影可能コ
マ数とを解読する。解読されたフイルム感度と撮影可能
コマ数は、マイクロコンピュータ31によってRAM3
1aに格納される。
【0028】次に、マイクロコンピュータ31は、PF
センサ25をONにするとともに、コマ数カウンタ39
のカウント値Cfをリセットして「0」にする。この後
に、マイクロコンピュータ31は、プレワインドを行う
ために、駆動伝達機構33を巻取り側にセットしてか
ら、ポートP1,P3をHレベルに、ポートP2をHレ
ベルにして、第1トランジスタ41〜第3トランジスタ
43をONとする。これにより、給送モータ23は、電
池48の電圧が直接に印加されて、高速で正回転を開始
する。この給送モータ23の回転は、巻取り軸22に伝
達され、巻取り軸22がフイルム巻取り方向に高速で回
転する。
【0029】巻取り軸22がフイルム巻取り方向に回転
すると、巻取り軸22に先端部が係合された写真フイル
ム3が巻取り軸22の外周に巻き付けられ、これにとも
なってパトローネ本体2に収納されている写真フイルム
3の部分がパトローネ本体2から引き出され、アパーチ
ャ15の背後を通って巻取り軸22に向けて高速で給送
され、この引き出された部分も順次に巻取り軸22に巻
き付けられる。
【0030】一方、このようにして写真フイルム3が給
送されている間には、写真フイルム3のパーフォレーシ
ョン6が次々とPFセンサ25を通過し、これに応じた
PF信号が分周回路38に入力される。この時にPFセ
ンサ25がパーフォレーション6と対峙すると、PF信
号発生回路37からのPF信号がHレベルからLレベル
に変化し、パーフォレーション6がPFセンサ25を通
過して、フイルム面と対峙するとPF信号がLレベルか
らHレベルに変化する。
【0031】そして、巻取り開始から8個目のパーフォ
レーション6がPFセンサ25と対峙した瞬間、すなわ
ち撮影コマ7の1個分の写真フイルム3が給送された瞬
間に、PF信号がHレベルからLレベルに8回変化す
る。これにより、分周回路38は、カウントアップ信号
を発生し、このカウントアップ信号がコマ数カウンタ3
9に送られる。コマ数カウンタ39は、このカウントア
ップ信号を受けてカウント値Cfを「1」だけインクリ
メントしてカウント値Cfを「1」とする。
【0032】巻取り開始から8個目のパーフォレーショ
ン6がPFセンサ25を通過した後に、巻取り開始から
9個目,10個目,・・・15個目のパーフォレーショ
ン6がPFセンサ25を通過して、16個目のパーフォ
レーション6がPFセンサと対峙して、PF信号がHレ
ベルからLレベルに変化した瞬間に、再び分周回路38
でカウントアップ信号が発生し、コマ数カウンタ39の
カウント値Cfが「1」インクリメントされて、「2」
とされる。以降、同様にして8個のパーフォレーション
6がPFセンサ25に検出される毎に、コマ数カウンタ
39のカウント値Cfが「1」ずつインクリメントされ
る。
【0033】マイクロコンピュータ31は、このように
写真フイルム3を巻き取っている間に、順次にインクリ
メントされるカウント値Cfを監視している。そして、
写真フイルム3の巻取りが進み、先にDXコード4から
読み取った撮影コマ数とコマ数カウンタ39のカウント
値Cfとの差が小さくなると(図5に示すフローチャー
トでは、差が「2」(=撮影可能コマ数−Cf))とな
ると、マイクロコンピュータ31は、巻取り完了が近づ
いたと判断して、ポートP3をHレベルとして、第3ト
ランジスタ43をOFFとする。
【0034】第3トランジスタ43がOFFとなると、
給送モータ23は、抵抗47を介して電池49の電圧が
印加されるようになるから、低速で正回転するようにな
って、巻取り軸22の回転速度が遅くなり、写真フイル
ム3の給送速度が遅くなる。この遅い給送速度による給
送でさらに写真フイルムの巻取りが進められる。なお、
この間にもカウントアップ信号が発生する毎に、コマ数
カウンタ39のカウント値Cfは、「1」ずつインクリ
メントされる。
【0035】そして、パトローネ本体2から引き出すこ
とができる写真フイルム3が全て引き出されると、巻取
り軸22とスプール5との間で写真フイルム17に引っ
張りが生じ、巻取り軸22が回転しなくなる。これにと
もなって、給送モータ23が回転できなくなり、給送モ
ータ23に流れる電流量が変化して、電流検出回路46
から停止信号がマイクロコンピュータ31に入力され
る。マイクロコンピュータ31は、この停止信号の入力
と同時に、ポートP1をHレベル,ポートP2をLレベ
ルとして、第1トランジスタ41,第2トランジスタ4
2をOFFとし、給送モータ23の回転を停止して、プ
レワインドを終了する。この時に、写真フイルム3の給
送速度が遅くなっているので、写真フイルム3が全て引
き出された瞬間に写真フイルム3が切れたり、スプール
5から外れたりするとはない。
【0036】なお、プレワインドの終了時にコマ数カウ
ンタ39のカウンタ値Cfは、必ずしもDXコード4か
ら読み取った撮影可能コマ数とはならない(カウント値
Cfの方が大きくなる)。これは、135タイプの写真
フイルムには、写真フイルムを装填する際に引き出され
てカブリが生じる部分や、終端部の切断部分を考慮し
て、撮影可能コマ数分の長さよりも実際の写真フイルム
の方が長くなっているからである。したがって、実際に
パトローネ本体2から引き出すことができる残りの写真
フイルム3の長さと、撮影可能コマ数とカウント値Cf
との差から得られる写真フイルム3の残りの長さとは異
なるが、前者よりも後者の方が方が短くなるので、上記
のようにして、カウントしたカウント値Cfを用いて
も、巻取りが完了の前に写真フイルム3の給送速度を遅
くすることができる。もちろん、カウント値Cfが撮影
可能コマ数よりも大きくなるから、カウント値Cfが撮
影可能コマ数と同じになった時に、写真フイルム3の給
送速度を遅くするようにすることも可能である。
【0037】マイクロコンピュータ31は、プレワイン
ドが終了すると、ファーストフレームセットを行う。ま
ず、マイクロコンピュータ31は、分周回路38を初期
化するとともに、コマ数カウンタ39のカウント値Cf
を「0」にリセットしてから、駆動伝達機構33を巻戻
し側に切換える。次に、マイクロコンピュータ31は、
ポートP4をLレベルに、ポートP5をHレベルにし
て、第4トランジスタ44と第5トランジスタ45とを
ONとして、給送モータ23を低速で逆回転する。この
給送モータ23の回転は、ギア34,駆動伝達機構3
3,ギア36を介して、駆動軸21に伝達される。これ
により、パトローネ本体3のスプール5がフイルム巻戻
し方向に回転されて、巻取り軸22に巻き付けらた写真
フイルム3がパトローネ本体3方向に給送され、パトロ
ーネ本体3内に巻戻される。
【0038】このファーストフレームセットでは、例え
ば長さ36mmの写真フイルム3を巻戻す。なお、この
長さ36mmだけ写真フイルム3を巻戻すには、巻戻し
開始からPFセンサ25が8個目のパーフォレーション
6と対峙して、コマ数カウンタ39のカウント値Cfが
「1」となった瞬間に、給送モータ23を停止すればよ
い。
【0039】マイクロコンピュータ31は、ファースト
フレームセットの完了後に、再びコマ数カウンタ39の
カウント値Cfをリセットして「0」にして、撮影待機
状態になる。この後に、撮影者がシャッタボタンを押圧
すと、シャッタが作動されて、アパーチャ15の背後に
セットされている写真フイルム3の部分に露光が行われ
る。露光が完了すると、マイクロコンピュータ31に
は、露光完了信号が入力される。マイクロコンピュータ
31は、露光完了信号を受けると、第4トランジスタ4
4と第5トランジスタ45とをONとして給送モータ2
3を逆回転させて、写真フイルム17の露光された部分
をパトローネ18内に巻戻して1コマ送りを行う。
【0040】そして、この1コマ送りにおいても、PF
センサ25、分周回路38が作動されて、PFセンサ2
5で8個のパーフォレーション6が検出され時点で、コ
マ数カウンタ39のカウント値Cfが「1」だけインク
リメントされ、このカウント値Cfがインクリメントさ
れた瞬間に給送モータ23の逆回転を停止する。これに
より、撮影コマ7の1個分の写真フイルム3が、スプー
ル5に巻戻され、巻取り軸22に巻き付けられていた未
露光の写真フイルム3の部分がアパーチャ15の背後に
セットされる。このようにして、撮影毎に1コマ送りを
行い、コマ数カウンタ39のカウント値Cfが撮影可能
コマ数を越えると、給送モータ23を連続的に逆回転さ
せて、全ての写真フイルム3をパトローネ本体2に巻戻
して収納する。
【0041】上記カメラでは、巻取り完了を給送モータ
23に流れる電流の変化で検出するようにしているが、
PF信号の信号レベルの変化が所定時間内に検出されな
くなった時に、巻取り完了したと判断するようにしても
よい。また、プレワインド開始時点から、PFセンサ2
5で検出されたパーフォレーション6の総数をカウント
して、写真フイルム3の給送長を測定するようにしても
よい。さらに、パーフォレーション6を検出する以外に
も、写真フイルム3の給送に連動して回転し、写真フイ
ルム3が一定長給送される毎にエンコードパルスを発生
するロータリエンコーダ等を用いて、写真フイルム3の
給送長を測定するようにしてもよい。
【0042】次に、別のタイプの写真フイルムパトロー
ネを使用する例について説明する。なお、上記の実施形
態と同じものには同符号を付してある。図6に示すよう
に、写真フイルムパトローネ51は、パトローネ本体5
2と、写真フイルム53とから構成されている。パトロ
ーネ本体52の外周には、フイルム送出口54が先端に
形成されたポート部55が、パトローネ本体52の上面
には後述するバーコード板56を外部に露呈させるため
の開口57が形成されている。
【0043】パトローネ本体52には、回動自在なスプ
ール58が設けられ、このスプール58の一端には、キ
ー溝58aが形成されている。このキー溝58aにはカ
メラ側の駆動軸71(図8参照)が係合され、この駆動
軸によってスプール52がフイルム送り出し方向または
フイルム巻戻し方向に回動される。ポート部55には、
フイルム送出口54とパトローネ本体52の内部をつな
ぐフイルム通路が形成されており、このフイルム通路内
には、遮光用の蓋部材(図示せず)が設けられている。
蓋部材は、ポート部55の上面に露呈した係合部59と
一体となっており、この係合部59をカメラの開閉部材
(図示省略)で回動させることにより、フイルム通路を
開閉することができる。なお、蓋部材の代わりに遮光用
のテレンプをフイルム通路に設けてもよい。
【0044】この写真用フイルムパトローネ51は、未
使用時には、写真フイルム53の先端がパトローネ本体
52内に完全に巻き込まれ、フイルム送出口54が蓋部
材で光密に閉じられる。そして、使用時には、蓋部材を
回動してフイルム送出口54を開いてから、スプール5
8をフイルム送り出し方向に回動することにより、フイ
ルム送出口54から写真フイルム53が送り出される。
バーコード板56は、その表面に所定のフォーマットに
従って、バーコードが記されており、このバーコードに
は、パトローネ本体52に収納された写真フイルム53
の種類、フイルム感度、撮影可能コマ数等のデータが表
現されている。
【0045】図7にパトローネ本体52から写真フイル
ム53を引き出した状態を示すように、写真フイルム5
3は、複数、例えば40個の撮影コマ60が仮想的に区
分されている。この撮影コマ60の個数は、撮影可能コ
マ数として上述のバーコードに表現されている。そし
て、カメラのアパーチャの位置に正しく撮影コマ60を
セットするために、1個の撮影コマ60毎に、その先端
側に先端パーフォレーション60a,後端側に後端パー
フォレーション60bからなる位置決め用のパーフォレ
ーションが設けられている。
【0046】図8にカメラの概略を示す。PFセンサ2
5は、写真フイルム51の撮影コマ60がアパーチャ6
5の背後にセットされた時に、このセットされた撮影コ
マ60の後端パーフォレーション60bと対峙する位置
に配されている。バーコードセンサ66は、カメラのパ
トローネ装填室内で、パトローネ本体52の開口57、
すなわちバーコード板56を臨む位置に配されており、
スプール58が回転している間に、投光部から赤外光を
スプールと共に回転するバーコード板56の表面に照射
し、バーコード板56からの反射光を受光部で受光す
る。そして、この反射光の強度に応じた大きさの光電信
号をバーコード解読回路67に送る。
【0047】バーコード解読回路67は、バーコードセ
ンサ66からの光電信号に基づいて、バーコード板56
の表面に記されたバーコードの情報、すなわちフイルム
感度,撮影可能コマ数等を解読して、これらをマイクロ
コンピュータ68に送る。分周回路69は、PF信号の
HレベルからLレベルへの変化を2回検出する毎に、1
個のカウントアップ信号をコマ数カウンタ39に送る。
【0048】給送モータ23は、マイクロコンピュータ
68に制御されるモータドライバ70によって正逆両方
向に回転する。モータドライバ70は、図9に示すよう
に、電流検出回路が設けられていない以外は、上記実施
形態のモータドライバ30と同じ構成となっている。
【0049】次に、上記のように構成されたカメラの作
用について図10を参照しながら、説明する。写真用フ
イルムパトローネ51をパトローネ装填室に装填して、
裏蓋を閉じると、裏蓋閉じ信号がマイクロコンピュータ
68に入力される。この裏蓋閉じ信号を受けると、マイ
クロコンピュータ68は、最初にバーコードの読み取り
と解読とを行う。
【0050】まず、マイクロコンピュータ35は、カメ
ラの開閉部材を駆動して蓋部材を回動し、パトローネ本
体52のフイルム通路を開いた状態にし、駆動伝達機構
33を巻戻し側に切り替えてから、バーコードを読み取
るために、モータドライバ70を介して給送モータ23
を逆回転させる。これにより、カートリッジ本体52の
スプール58がフイルム巻戻し方向に回転され、バーコ
ード板56がスプール58と一緒に回転する。
【0051】このバーコード板56が回転している期間
中に、バーコードセンサ66が作動され、このバーコー
ドセンサ66からバーコードの各バーの反射率に応じた
大きさの光電信号がバーコード解読回路67に送られ、
このバーコード解読回路67でバーコードに表されたフ
イルム感度,撮影可能コマ数等が解読される。解読され
たフイルム感度,撮影可能コマ数等は、マイクロコンピ
ュータ76を介してRAM31aに格納される。そし
て、バーコードの解読が完了すると、マイクロコンピュ
ータ68は、給送モータ23の逆回転を停止する。な
お、このときには、スプール58がフイルム巻戻し方向
に回転するため、写真フイルム53はカートリッジ本体
52から送り出されない。
【0052】次に、マイクロコンピュータ35は、PF
センサ25をONにするとともに、コマ数カウンタ39
のカウント値Cfをリセトッして「0」にしてから、初
期送りを行うために、駆動伝達機構34を巻戻し側にし
たままで、給送モータ23を正回転する。なお、この時
の給送のモータの回転速度は、高速または低速のどちら
でもよい。これにより、スプール58がフイルム送り出
し方向に回転され、写真フイルム53の先端がフイルム
送出口54からカートリッジ本体52の外部に送り出さ
れ、カメラのフイルム通路からアパーチャ65の背後を
通って巻取り軸22に送られる。写真フイルム53の先
端が巻取り軸22に達すると、いったん給送モータ23
が停止されて、駆動伝達機構33が巻取り側に切り替え
られる。この後に、給送モータ23を連続的に高速で正
回転してプレワインドを行う。これにより、巻取り軸2
2が高速で回転し、写真フイルム53の先端が巻取り軸
22に巻き付けられる。これにともない、写真フイルム
53がパトローネ本体52から巻取り軸22に向かって
高速で給送されて、巻取り軸22に順次に巻き付けられ
る。
【0053】なお、写真フイルム51の先端が巻取り軸
22に達したことを判断するには、例えば、最初にPF
センサ25が、所定の個数のパーフォレーション60a
または60bを検出することで判断することができる。
【0054】一方、初期送り及びプレワインドで、写真
フイルム53が給送されている間には、PFセンサ25
でパーフォレーション60aまたは60bが検出され
る。そして、アパーチャ65の位置に仮想的に区分され
た撮影コマ60が対峙して、後端パーフォレーション6
0bがPFセンサ25と対峙すると、分周回路69から
1個のカウントアップ信号が出力される。そして、これ
により、コマ数カウンタ39のカウント値Cfが「1」
だけインクリメントされる。以降、同様にして、仮想的
に区分された撮影コマ60がアパーチャ65に対峙する
毎に、コマ数カウンタ39が「1」ずつインクリメント
される。
【0055】マイクロコンピュータ68は、このコマ数
カウンタ39のカウント値Cfを監視して、カウント値
Cfと、先にバーコードから解読した撮影可能コマ数と
の差が小さくなると、(図10に示すフローチャートで
は、差が「3」(=撮影可能コマ数−カウント値Cf)
となると)、第3トランジスタ43をOFFとして、給
送モータ23を低速で正回転する。なお、この写真フイ
ルム53では各撮影コマ60毎にパーフォレーション6
0a,60bが設けられているから、カウント値Cfが
インクリメントされた瞬間では、カウント値Cfと、ア
パーチャ65に対峙している撮影コマ60の写真フイル
ム53の先端側から数えた番号は一致している。
【0056】給送モータ23が低速で正回転するように
なると、これにともなって、写真フイルム53の給送速
度が遅くなる。さらに、この遅い給送速度で、写真フイ
ルム53を巻取り軸22に巻取る。そして、最終(写真
フイルム53の最も終端側)の撮影コマ60がアパーチ
ャ65に対峙した瞬間に、カウント値Cfが撮影可能コ
マ数と一致する。マイクロコンピュータ68は、カウン
ト値Cfと撮影可能コマ数と一致すると、PF信号がL
レベルすなわち、後端パーフォレーション60bがPF
センサ25に対峙した状態を維持するようにして、瞬間
的に給送モータ23の回転を停止し、プレワインドを終
了する。そして、撮影待機状態となる。
【0057】このように、最終の撮影コマ60をアパー
チャ65の背後に対峙した状態で写真フイルム53のプ
レワインドを停止する時に、写真フイルム53の給送速
度が遅くなっているので、最終の撮影コマ60がアパー
チャ65の位置からオーバランすることはなく、再び写
真フイルム53を巻戻したりして、写真フイルム53の
停止位置を修正する必要がない。また、PFセンサ25
の検出エラー等の何らかの理由で、全ての写真フイルム
53がパトローネ本体52から引き出されてしまって
も、写真フイルム53の給送速度が遅くなっているの
で、写真フイルム53に大きな引っ張り力がかかること
はなく、スプール58と写真フイルム53との係合が外
れたりすることはない。もちろん、巻取り完了に近づく
までは、高速で写真フイルム53の給送を行っているか
ら、プレワインドに要する時間が短くなっている。
【0058】なお、上記各説明では、DXコードやバー
コードから写真フイルムの撮影可能コマ数を読み取って
いるが、これ以外の方法で撮影可能コマ数を読み取って
もよい。また、プレワインドにおける写真フイルムの給
送長が、読み取った撮影可能コマ数分の写真フイルムの
給送長に近くなった時に、写真フイルムの給送速度を遅
くするようにしているが、既成の撮影可能コマ数(12
枚,20枚,24枚,36枚)に応じた長さに給送長が
近づく毎に給送速度を遅くし、給送速度を遅くしてから
所定長の写真フイルムが給送されたら、再び高速で写真
フイルムを給送するようにしてもよい。このようにして
も、プレワインドを短時間で終了させることができると
ともに、パトローネ本体から全ての写真フイルムが引き
出された時に給送速度を遅くしておくことができるので
写真フイルムの破損やスプールからの外れを防止するこ
とができる。また、このようにすると、撮影可能コマ数
を読み取る装置が不要とすることができ、カメラを安価
にすることができる。
【0059】
【発明の効果】上述したように、本発明のフイルム給送
制御装置によれば、プレワインド方式のカメラのフイル
ム給送制御装置において、プレワインド時に写真フイル
ムの給送長を測定手段で測定し、写真フイルムの給送長
が読み取り手段で読み取った撮影可能コマ数に応じた所
定の長さに達した時に、制御手段で写真フイルムの巻取
り速度を高速から低速になるようにして給送手段を制御
するようにしたから、巻取り完了に近づくまでは、高速
で写真フイルムが給送されるため、プレワインドの時間
を短くすることができ、しかも巻取り完了が近づいた時
には、写真フイルムの給送速度が遅くなっているので、
パトローネ本体から写真フイルムを全て引き出した瞬間
に、写真フイルムに大きな張力が生じて写真フイルムが
切れたり、スプールから写真フイルムが外れてしまうと
いったことが防止できる。また、プレワインド時に、写
真フイルムを所定の位置で停止させる場合には、停止直
前の写真フイルムの給送速度が遅いから、容易に写真フ
イルムを正しい位置に停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したフイルム給送制御装置の構成
を示す概略図である。
【図2】プレワインド方式のカメラと写真フイルムパト
ローネを示す斜視図である。
【図3】写真フイルムをパトローネ本体から引き出した
状態を示す説明図である。
【図4】モータドライバの回路の一例を示す回路図であ
る。
【図5】プレワインドからファーストフレームセットま
での手順を示すフローチャートである。
【図6】撮影コマ毎に位置決め用のパーフォレーション
が設けられた写真フイルムパトローネの外観を示す斜視
図である。
【図7】同写真フイルムパトローネの写真フイルムをパ
トローネ本体から引き出した状態を示す説明図である。
【図8】同写真フイルムパトローネを使用するフイルム
給送制御装置の構成を示す概略図である。
【図9】同写真フイルムパトローネを使用するフイルム
給送制御装置のモータドライバの回路の一例を示す回路
図である。
【図10】同写真フイルムパトローネを使用する場合の
プレワインドの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2,52 パトローネ本体 3,53 写真フイルム 4 DXコード 6,60a,60b パーフォレーション 22 巻取り軸 23 給送モータ 25 PFセンサ 26 コードセンサ 31,68 マイクロコンピュータ 39 コマ数カウンタ 30,70 モータドライバ 56 バーコード板 66 バーコードセンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給送モータの回転で写真フイルムをいっ
    たんカメラの巻取り軸に巻取り、撮影毎に写真フイルム
    の撮影された部分を順次にパトローネ内に巻戻す給送手
    段を備えたプレワインド方式のカメラのフイルム給送制
    御装置において、 写真フイルムの撮影可能コマ数を読み取る読取り手段
    と、写真フイルムの給送長を測定する測定手段と、写真
    フイルムを巻取り軸に巻き取る際に、前記測定手段で測
    定された写真フイルムの給送長が前記読み取り手段で読
    み取った撮影可能コマ数に応じた所定の長さに達した時
    に、写真フイルムの巻取り速度が高速から低速になるよ
    うにして前記給送手段を制御する制御手段を備え、写真
    フイルムの巻取り完了が近づいた時に写真フイルムの給
    送速度を遅くするようにしたことを特徴とするフイルム
    給送制御装置。
  2. 【請求項2】 前記写真フイルムには、一定ピッチでパ
    ーフォレーションが形成されており、前記測定手段は、
    前記写真フイルムのパーフォレーションを検出する検出
    手段を備え、この検出手段によって検出されたパーフォ
    レーションの個数に基づいて、写真フイルムの給送長を
    測定することを特徴とする請求項1記載のフイルム給送
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記写真フイルムは、撮影コマ毎に設け
    られたコマ位置決め用のパーフォレーションが形成さ
    れ、前記測定手段は、前記写真フイルムのパーフォレー
    ションを検出する検出手段を備え、この検出手段の検出
    結果に基づいて給送された撮影コマの個数を計数するこ
    とにより、写真フイルムの給送長を測定することを特徴
    とする請求項1記載のフイルム給送制御装置。
JP26177495A 1995-10-09 1995-10-09 フイルム給送制御装置 Pending JPH09105988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26177495A JPH09105988A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 フイルム給送制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26177495A JPH09105988A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 フイルム給送制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09105988A true JPH09105988A (ja) 1997-04-22

Family

ID=17366519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26177495A Pending JPH09105988A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 フイルム給送制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09105988A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100567580B1 (ko) * 1999-09-08 2006-04-05 삼성테크윈 주식회사 카메라의 필름 이송 장치 및 그 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100567580B1 (ko) * 1999-09-08 2006-04-05 삼성테크윈 주식회사 카메라의 필름 이송 장치 및 그 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0721144B1 (en) Method and apparatus for preventing unauthorized recycling of single-use camera and permitting authorized reuse of the camera
JP2848426B2 (ja) カメラ
US5166715A (en) Camera with film take-up confirming mechanism
JPH09105988A (ja) フイルム給送制御装置
US5349406A (en) Camera and method for bypassing fogged photographic film
US4720719A (en) Film wind-up apparatus
JP2810555B2 (ja) カメラ及びフィルム送り装置
JPS61284736A (ja) フイルム巻上げ装置
JPH07281276A (ja) カメラ
JP2770899B2 (ja) 予備巻き式カメラ
US6233405B1 (en) Camera and film cartridge display setting apparatus
JP2763382B2 (ja) カメラ及びフィルム送り出し装置
JP3157255B2 (ja) カメラのフィルム給送装置
JPH0926622A (ja) カメラの表示装置
JPH10170980A (ja) 中判カメラ
JPH0980498A (ja) カメラのフィルム給送装置
JPH01314232A (ja) フイルム自動給送装置付きカメラ
JPH10319469A (ja) カメラ
JPH0561089A (ja) フイルム給送制御装置
JPH0627518A (ja) カメラのフィルム給送制御装置
JPH10232435A (ja) カメラ
JPH07120830A (ja) データ記録可能なカメラ
JPH11119291A (ja) カメラ
JPH0463382B2 (ja)
JPH055946A (ja) フイルム給送制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040630