JPH09104580A - エレベータ乗降口の防水シート装置 - Google Patents
エレベータ乗降口の防水シート装置Info
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- JPH09104580A JPH09104580A JP26034595A JP26034595A JPH09104580A JP H09104580 A JPH09104580 A JP H09104580A JP 26034595 A JP26034595 A JP 26034595A JP 26034595 A JP26034595 A JP 26034595A JP H09104580 A JPH09104580 A JP H09104580A
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 1
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 1
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- Elevator Door Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 屋外に面する昇降路では、風雨時に雨が壁に
降り注ぎ、壁に設けられた押釦や昇降路内に雨水が侵入
してしまう。 【解決手段】 止水部材9が乗降口2を遮るように巾木
6に沿って乗降口2の床上に配設されている。この止水
部材9は第1および第2の止水巾木9a、9bが可撓性
板材11により連結されて構成されている。そして、第
1および第2の止水巾木9a,9bの下面にはスポンジ
10が全面にわたって取り付けられている。また、防水
シート8が乗降口2の出入口を覆うように吊設される。
そして、防水シート8の下端が止水部材9に掛け止めさ
れている。
降り注ぎ、壁に設けられた押釦や昇降路内に雨水が侵入
してしまう。 【解決手段】 止水部材9が乗降口2を遮るように巾木
6に沿って乗降口2の床上に配設されている。この止水
部材9は第1および第2の止水巾木9a、9bが可撓性
板材11により連結されて構成されている。そして、第
1および第2の止水巾木9a,9bの下面にはスポンジ
10が全面にわたって取り付けられている。また、防水
シート8が乗降口2の出入口を覆うように吊設される。
そして、防水シート8の下端が止水部材9に掛け止めさ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータの屋
外に接した乗降口に設置される防水シート装置に関する
ものである。
外に接した乗降口に設置される防水シート装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のエレベータの乗降口周りを
示す斜視図であり、図において1は例えば中規模の集合
住宅建物において屋外に面して設置されたエレベータの
昇降路、2は昇降路1の各階に設けられた乗降口、3は
乗降口2を構成し屋外に面した壁、4は乗降口2の囲い
を構成する三方枠、5は壁3に露出して設けられた押
釦、6は壁3の下部に設けられた巾木、7は雨である。
示す斜視図であり、図において1は例えば中規模の集合
住宅建物において屋外に面して設置されたエレベータの
昇降路、2は昇降路1の各階に設けられた乗降口、3は
乗降口2を構成し屋外に面した壁、4は乗降口2の囲い
を構成する三方枠、5は壁3に露出して設けられた押
釦、6は壁3の下部に設けられた巾木、7は雨である。
【0003】このように構成されたエレベータにおいて
は、雨天時に、雨7が壁3に降り注ぐ。その雨水は押釦
5を濡らし、壁3を伝って流れ落ち、乗降口2の床上に
溜まる。そして、乗降口2の床上に溜まった雨水は、排
水口(図示せず)から排水され、その一部が昇降路1内
に流れ込む。
は、雨天時に、雨7が壁3に降り注ぐ。その雨水は押釦
5を濡らし、壁3を伝って流れ落ち、乗降口2の床上に
溜まる。そして、乗降口2の床上に溜まった雨水は、排
水口(図示せず)から排水され、その一部が昇降路1内
に流れ込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータは以
上のように、昇降路1が屋外に面して設置されているの
で、特に風雨が強い場合には、雨水が押釦5や昇降路1
内に流れ込み、押釦5や昇降路1内に収納されている機
器内に侵入してしまうという課題があった。そして、機
器内の電気系統に雨水が侵入すれば、エレベータの運転
を不能に至らしめることも発生してしまう。
上のように、昇降路1が屋外に面して設置されているの
で、特に風雨が強い場合には、雨水が押釦5や昇降路1
内に流れ込み、押釦5や昇降路1内に収納されている機
器内に侵入してしまうという課題があった。そして、機
器内の電気系統に雨水が侵入すれば、エレベータの運転
を不能に至らしめることも発生してしまう。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、風雨時に雨が壁に降り注ぐこと
を阻止し、かつ、乗降口に溜まった雨水が昇降路内に流
れ込まないようにする乗降口の防水シート装置を得るこ
とを目的とする。
ためになされたもので、風雨時に雨が壁に降り注ぐこと
を阻止し、かつ、乗降口に溜まった雨水が昇降路内に流
れ込まないようにする乗降口の防水シート装置を得るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るエレベータ乗降口の防水シート装置は、エレベータ
の乗降口の壁に設けられた掛け止め具と、掛け止め具に
掛けられて乗降口の出入口を覆うように吊設される透明
な防水シートと、出入口を遮るように壁の巾木に沿って
乗降口の床上に密接して配設され、吊設された防水シー
トの下端側を係り止めする止水部材と、止水部材の下面
全面に取り付けられた吸水部材とを備えたものである。
係るエレベータ乗降口の防水シート装置は、エレベータ
の乗降口の壁に設けられた掛け止め具と、掛け止め具に
掛けられて乗降口の出入口を覆うように吊設される透明
な防水シートと、出入口を遮るように壁の巾木に沿って
乗降口の床上に密接して配設され、吊設された防水シー
トの下端側を係り止めする止水部材と、止水部材の下面
全面に取り付けられた吸水部材とを備えたものである。
【0007】この発明の第2の発明に係るエレベータ乗
降口の防水シート装置は、上記第1の発明において、止
水部材が、第1の止水巾木と、この第1の止水巾木の長
手方向に並設されて第1の止水巾木と共同して出入口を
遮る長さの第2の止水巾木と、第1および第2の止水巾
木の長手方向の端部同士を連結する屈曲自在な連結部材
とを備え、第1の止水巾木に対して連結部材を中心にし
て第2の止水巾木を引き伸ばして出入口を遮り、第1の
止水巾木に対して連結部材を中心にして第2の止水巾木
を相対する出入口の一側の壁の巾木から離反する方向に
折り曲げて一側の壁との間に隙間を形成するように構成
されているものである。
降口の防水シート装置は、上記第1の発明において、止
水部材が、第1の止水巾木と、この第1の止水巾木の長
手方向に並設されて第1の止水巾木と共同して出入口を
遮る長さの第2の止水巾木と、第1および第2の止水巾
木の長手方向の端部同士を連結する屈曲自在な連結部材
とを備え、第1の止水巾木に対して連結部材を中心にし
て第2の止水巾木を引き伸ばして出入口を遮り、第1の
止水巾木に対して連結部材を中心にして第2の止水巾木
を相対する出入口の一側の壁の巾木から離反する方向に
折り曲げて一側の壁との間に隙間を形成するように構成
されているものである。
【0008】この発明の第3の発明に係るエレベータ乗
降口の防水シート装置は、上記第1の発明において、止
水部材が、第1の止水板と、この第1の止水板の長手方
向に並設されて第1の止水板と共同して出入口を遮る長
さの第2の止水板と、第1および第2の止水板の短手方
向に並設された出入口を遮る長さの第3の止水板と、第
1および第2の止水板の短手方向の端部と第3の止水板
の短手方向の端部とをそれぞれ連結する屈曲自在な連結
部材とを備え、第1および第2の止水板を壁の巾木に沿
わせて出入口を遮るように第1ないし第3の止水板を配
設し、第1および第2の止水板で吊設された防水シート
の下端側を係り止めし、第3の止水板に対して連結部材
を中心にして第1または第2の止水板を上方向に折り曲
げて出入口の壁との間に隙間を形成するように構成され
ているものである。
降口の防水シート装置は、上記第1の発明において、止
水部材が、第1の止水板と、この第1の止水板の長手方
向に並設されて第1の止水板と共同して出入口を遮る長
さの第2の止水板と、第1および第2の止水板の短手方
向に並設された出入口を遮る長さの第3の止水板と、第
1および第2の止水板の短手方向の端部と第3の止水板
の短手方向の端部とをそれぞれ連結する屈曲自在な連結
部材とを備え、第1および第2の止水板を壁の巾木に沿
わせて出入口を遮るように第1ないし第3の止水板を配
設し、第1および第2の止水板で吊設された防水シート
の下端側を係り止めし、第3の止水板に対して連結部材
を中心にして第1または第2の止水板を上方向に折り曲
げて出入口の壁との間に隙間を形成するように構成され
ているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る防
水シート装置を取り付けたエレベータの乗降口周りを示
す斜視図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は
この発明の実施の形態1に係る防水シート装置の動作を
説明する斜視図であり、図において図6に示した従来の
エレベータと同一または相当部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図において、8はビニールシート
などの可撓性を有する透明部材からなる防水シートであ
り、この防水シート8は乗降口2の出入口を覆い隠す大
きさに形成され、その下端縁部には止め穴8aが複数設
けられ、その上端縁部の両端部にはそれぞれリング状の
掛り13が設けられている。そして、防水シート8の一
側の端部にはつかみ8bが設けられている。9は巾木6
に沿って乗降口2の出入口を遮るように乗降口2の床上
に設置される止水部材であり、この止水部材9は長尺の
第1の止水巾木9aと短尺の第2の止水巾木9bとが端
部同士を連結部材としての可撓性板材11、例えばゴム
板で連結されて、可撓性板材11を中心に折り曲げ自在
(図3中矢印C,D方向)に構成されている。そして、
第1および第2の止水巾木9a,9bの下面には、下面
全面を覆うように吸水部材としてのスポンジ10が固着
されている。さらに、第1および第2の止水巾木9a,
9bの外側面には防水シート8の止め穴8aが係止され
る係止ピン12が複数取り付けられている。14は乗降
口2の出入口の上部側を挟んで壁3に取り付けられて防
水シート8の掛り13が掛けられる掛け止め具としての
フックである。
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る防
水シート装置を取り付けたエレベータの乗降口周りを示
す斜視図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は
この発明の実施の形態1に係る防水シート装置の動作を
説明する斜視図であり、図において図6に示した従来の
エレベータと同一または相当部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図において、8はビニールシート
などの可撓性を有する透明部材からなる防水シートであ
り、この防水シート8は乗降口2の出入口を覆い隠す大
きさに形成され、その下端縁部には止め穴8aが複数設
けられ、その上端縁部の両端部にはそれぞれリング状の
掛り13が設けられている。そして、防水シート8の一
側の端部にはつかみ8bが設けられている。9は巾木6
に沿って乗降口2の出入口を遮るように乗降口2の床上
に設置される止水部材であり、この止水部材9は長尺の
第1の止水巾木9aと短尺の第2の止水巾木9bとが端
部同士を連結部材としての可撓性板材11、例えばゴム
板で連結されて、可撓性板材11を中心に折り曲げ自在
(図3中矢印C,D方向)に構成されている。そして、
第1および第2の止水巾木9a,9bの下面には、下面
全面を覆うように吸水部材としてのスポンジ10が固着
されている。さらに、第1および第2の止水巾木9a,
9bの外側面には防水シート8の止め穴8aが係止され
る係止ピン12が複数取り付けられている。14は乗降
口2の出入口の上部側を挟んで壁3に取り付けられて防
水シート8の掛り13が掛けられる掛け止め具としての
フックである。
【0010】つぎに、この実施の形態1の動作について
説明する。まず、第2の止水巾木9bを可撓性板材11
を中心にして図3中矢印C方向に引き伸ばして第1およ
び第2の止水巾木9a,9bを一直線に伸ばし、巾木6
に沿って乗降口2の出入口を遮るように止水部材9を乗
降口2の床上に設置する。この時、止水部材9は、係止
ピン12が外側を向き、スポンジ10を介して乗降口2
の床面に隙間なく配設されている。ついで、図3に示す
ように、掛り13をフック14に掛けて、乗降口2の出
入口を覆い隠すように防水シート8を吊り下げる。そし
て、防水シート8の下端を引っ張って各止め穴8aを止
水部材9の各係止ピン12に係り止める。そこで、防水
シート8は、図1に示すように、止水部材9の自重によ
り緊張された状態で乗降口2の出入口を覆い隠してい
る。防水シート装置は、風雨時にこのようにして取り付
けられる。そして、雨は防水シート8に遮られて乗降口
2の出入口および出入口周りの壁3に直接降り注がな
い。そこで、壁3を伝って押釦5に達することがなく、
押釦5内への雨水の侵入が阻止される。また、防水シー
ト8に降り注いだ雨は防水シート8を伝って乗降口2の
床に達する。そして、乗降口2の床に溜まった雨水は、
昇降路1方向に流れてスポンジ10に達し、スポンジ1
0に吸収される。そこで、乗降口2の床に溜まった雨水
が昇降路1に達することがなく、昇降路1内への雨水の
侵入が阻止される。
説明する。まず、第2の止水巾木9bを可撓性板材11
を中心にして図3中矢印C方向に引き伸ばして第1およ
び第2の止水巾木9a,9bを一直線に伸ばし、巾木6
に沿って乗降口2の出入口を遮るように止水部材9を乗
降口2の床上に設置する。この時、止水部材9は、係止
ピン12が外側を向き、スポンジ10を介して乗降口2
の床面に隙間なく配設されている。ついで、図3に示す
ように、掛り13をフック14に掛けて、乗降口2の出
入口を覆い隠すように防水シート8を吊り下げる。そし
て、防水シート8の下端を引っ張って各止め穴8aを止
水部材9の各係止ピン12に係り止める。そこで、防水
シート8は、図1に示すように、止水部材9の自重によ
り緊張された状態で乗降口2の出入口を覆い隠してい
る。防水シート装置は、風雨時にこのようにして取り付
けられる。そして、雨は防水シート8に遮られて乗降口
2の出入口および出入口周りの壁3に直接降り注がな
い。そこで、壁3を伝って押釦5に達することがなく、
押釦5内への雨水の侵入が阻止される。また、防水シー
ト8に降り注いだ雨は防水シート8を伝って乗降口2の
床に達する。そして、乗降口2の床に溜まった雨水は、
昇降路1方向に流れてスポンジ10に達し、スポンジ1
0に吸収される。そこで、乗降口2の床に溜まった雨水
が昇降路1に達することがなく、昇降路1内への雨水の
侵入が阻止される。
【0011】ここで、利用者がエレベータに乗り込む場
合には、まずつかみ8bを持って防水シート8を手前
(図2中矢印A方向)に引く。すると、第2の止水巾木
9bが可撓性板材11を中心にして手前に折り曲がり、
防水シート8の一側で壁3との間に隙間ができる。そこ
で、使用者は該隙間から図2中矢印Bで示されるように
防水シート8の内側に入り込む。そして、かご側からつ
かみ8bを持って第2の止水巾木9bが第1の止水巾木
9aと一直線となるまで防水シート8を手前に引き、エ
レベータに乗り込む。また、防水シート8が透明部材で
構成されているので、乗降する際の見通しがきき、利用
者同士がぶつかるようなこともない。なお、防水シート
装置を撤去する場合には、上述の逆の手順を行えばよ
い。
合には、まずつかみ8bを持って防水シート8を手前
(図2中矢印A方向)に引く。すると、第2の止水巾木
9bが可撓性板材11を中心にして手前に折り曲がり、
防水シート8の一側で壁3との間に隙間ができる。そこ
で、使用者は該隙間から図2中矢印Bで示されるように
防水シート8の内側に入り込む。そして、かご側からつ
かみ8bを持って第2の止水巾木9bが第1の止水巾木
9aと一直線となるまで防水シート8を手前に引き、エ
レベータに乗り込む。また、防水シート8が透明部材で
構成されているので、乗降する際の見通しがきき、利用
者同士がぶつかるようなこともない。なお、防水シート
装置を撤去する場合には、上述の逆の手順を行えばよ
い。
【0012】このように、この実施の形態1によれば、
防水シート8を乗降口2の出入口を覆うように吊り下
げ、下面全面にスポンジ10を取り付けた止水部材9を
出入口を遮るように壁3の巾木6に沿って乗降口2の床
上に密接して配設し、さらに吊設された防水シート8の
下端側を止水部材9に係り止めしているので、風雨時に
乗降口2の出入口や壁3に降り注ぐ雨が防水シート8に
遮られ、乗降口2の床面を昇降路1方向に流れようとす
る雨水がスポンジ10に吸水されて、押釦5や昇降路1
内への雨水の流れ込みが阻止される。そこで、雨水が押
釦5や昇降路1内に収納されている機器内に侵入してエ
レベータの運転を不能に至らしめる事故を未然に防止す
ることができる。また、防水シート8が透明部材で構成
されているので、利用者の出入りの際の見通しが確保さ
れ、利用者同士がぶつかるようなこともない。また、止
水部材9が、第1および第2の止水巾木9a,9bに2
分割され、かつ、第1および第2の止水巾木9a,9b
が可撓性板材11で折り曲げ自在に連結されて構成され
ているので、可撓性板材11を中心にして第2の止水巾
木9bを相対する巾木6から離反する方向に折り曲げる
ことにより防水シート8と一側の壁3との間に隙間が形
成され、利用者が該隙間を通って簡易に乗降することが
できる。さらに、止水部材9を可撓性板材11を中心に
して折り畳むことができるので、運搬性に優れている。
防水シート8を乗降口2の出入口を覆うように吊り下
げ、下面全面にスポンジ10を取り付けた止水部材9を
出入口を遮るように壁3の巾木6に沿って乗降口2の床
上に密接して配設し、さらに吊設された防水シート8の
下端側を止水部材9に係り止めしているので、風雨時に
乗降口2の出入口や壁3に降り注ぐ雨が防水シート8に
遮られ、乗降口2の床面を昇降路1方向に流れようとす
る雨水がスポンジ10に吸水されて、押釦5や昇降路1
内への雨水の流れ込みが阻止される。そこで、雨水が押
釦5や昇降路1内に収納されている機器内に侵入してエ
レベータの運転を不能に至らしめる事故を未然に防止す
ることができる。また、防水シート8が透明部材で構成
されているので、利用者の出入りの際の見通しが確保さ
れ、利用者同士がぶつかるようなこともない。また、止
水部材9が、第1および第2の止水巾木9a,9bに2
分割され、かつ、第1および第2の止水巾木9a,9b
が可撓性板材11で折り曲げ自在に連結されて構成され
ているので、可撓性板材11を中心にして第2の止水巾
木9bを相対する巾木6から離反する方向に折り曲げる
ことにより防水シート8と一側の壁3との間に隙間が形
成され、利用者が該隙間を通って簡易に乗降することが
できる。さらに、止水部材9を可撓性板材11を中心に
して折り畳むことができるので、運搬性に優れている。
【0013】ここで、上記実施の形態1では、止水部材
9が第1および第2の止水巾木9a,9bに2分割され
ているものとしているが、止水部材9は2分割に構成さ
れているものに限定されるものではなく、止水部材9が
複数の分割され、少なくとも一端側に位置する止水巾木
が可撓性板材11を中心にして折り曲げ自在に構成され
ていればよい。
9が第1および第2の止水巾木9a,9bに2分割され
ているものとしているが、止水部材9は2分割に構成さ
れているものに限定されるものではなく、止水部材9が
複数の分割され、少なくとも一端側に位置する止水巾木
が可撓性板材11を中心にして折り曲げ自在に構成され
ていればよい。
【0014】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2に係る防水シート装置を取り付けたエレベータの乗
降口周りを示す平面図、図5は図4のV−V矢視断面図
である。図において、15は巾木6に沿って乗降口2の
出入口を遮るように乗降口2の床上に設置される平板状
の止水部材であり、この止水部材15は第1ないし第4
の止水板15a〜15dに4分割されている。そして、
第1および第2の止水板15a,15bの短手方向の端
部と第3および第4の止水板15c,15dの短手方向
の端部とがそれぞれ可撓性板材11で連結され、第3お
よび第4の止水板15c,15dの長手方向の端部同士
が可撓性板材11で連結されている。さらに、第1およ
び第2の止水板15a,15bには防水シート8の止め
穴8aが係止される係止ピン12が複数取り付けられて
いる。また、第1ないし第4の止水板15a〜15dの
下面には、下面全面を覆うようにスポンジ10が固着さ
れている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に
構成されている。
態2に係る防水シート装置を取り付けたエレベータの乗
降口周りを示す平面図、図5は図4のV−V矢視断面図
である。図において、15は巾木6に沿って乗降口2の
出入口を遮るように乗降口2の床上に設置される平板状
の止水部材であり、この止水部材15は第1ないし第4
の止水板15a〜15dに4分割されている。そして、
第1および第2の止水板15a,15bの短手方向の端
部と第3および第4の止水板15c,15dの短手方向
の端部とがそれぞれ可撓性板材11で連結され、第3お
よび第4の止水板15c,15dの長手方向の端部同士
が可撓性板材11で連結されている。さらに、第1およ
び第2の止水板15a,15bには防水シート8の止め
穴8aが係止される係止ピン12が複数取り付けられて
いる。また、第1ないし第4の止水板15a〜15dの
下面には、下面全面を覆うようにスポンジ10が固着さ
れている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に
構成されている。
【0015】この実施の形態2では、止水部材15は、
第1および第2の止水板15a,15bを巾木6に沿わ
せて乗降口2の出入口を遮るように乗降口2の床上に設
置される。そして、掛り13をフック14に掛けて、乗
降口2の出入口を覆い隠すように防水シート8を吊り下
げる。ついで、防水シート8の下端を引っ張って各止め
穴8aを第1および第2の止水板15a,15bの各係
止ピン12に係り止める。そこで、防水シート8は、止
水部材15の自重により緊張された状態で乗降口2の出
入口を覆い隠している。このように、防水シート装置が
取り付けられたエレベータでは、風雨時の雨は防水シー
ト8に遮られて乗降口2の出入口および出入口周りの壁
3に直接降り注がない。そこで、壁3を伝って押釦5に
達することがなく、押釦5内への雨水の侵入が阻止され
る。また、防水シート8に降り注いだ雨は防水シート8
を伝って乗降口2の床に達する。そして、乗降口2の床
に溜まった雨水は、昇降路1方向に流れてスポンジ10
に達し、スポンジ10に吸収される。そこで、乗降口2
の床に溜まった雨水が昇降路1に達することがなく、昇
降路1内への雨水の侵入が阻止される。
第1および第2の止水板15a,15bを巾木6に沿わ
せて乗降口2の出入口を遮るように乗降口2の床上に設
置される。そして、掛り13をフック14に掛けて、乗
降口2の出入口を覆い隠すように防水シート8を吊り下
げる。ついで、防水シート8の下端を引っ張って各止め
穴8aを第1および第2の止水板15a,15bの各係
止ピン12に係り止める。そこで、防水シート8は、止
水部材15の自重により緊張された状態で乗降口2の出
入口を覆い隠している。このように、防水シート装置が
取り付けられたエレベータでは、風雨時の雨は防水シー
ト8に遮られて乗降口2の出入口および出入口周りの壁
3に直接降り注がない。そこで、壁3を伝って押釦5に
達することがなく、押釦5内への雨水の侵入が阻止され
る。また、防水シート8に降り注いだ雨は防水シート8
を伝って乗降口2の床に達する。そして、乗降口2の床
に溜まった雨水は、昇降路1方向に流れてスポンジ10
に達し、スポンジ10に吸収される。そこで、乗降口2
の床に溜まった雨水が昇降路1に達することがなく、昇
降路1内への雨水の侵入が阻止される。
【0016】ここで、利用者がエレベータに乗り込む場
合には、まずつかみ8bを持って防水シート8を手前
(図5中矢印E方向)に引く。すると、第2の止水板1
5bが可撓性板材11を中心にして上方向(図5中矢印
F方向)に折り曲がり、防水シート8の一側で壁3との
間に隙間ができる。そこで、使用者は該隙間から防水シ
ート8の内側に入り込む。そして、かご側からつかみ8
bを持って第2の止水板15bが乗降口2の床面に接す
るまで防水シート8を手前に引き、エレベータに乗り込
むことになる。また、運搬に際には、止水部材15は可
撓性板材11を中心にして4つ折りに折り畳むことがで
き、簡易に運搬できる。
合には、まずつかみ8bを持って防水シート8を手前
(図5中矢印E方向)に引く。すると、第2の止水板1
5bが可撓性板材11を中心にして上方向(図5中矢印
F方向)に折り曲がり、防水シート8の一側で壁3との
間に隙間ができる。そこで、使用者は該隙間から防水シ
ート8の内側に入り込む。そして、かご側からつかみ8
bを持って第2の止水板15bが乗降口2の床面に接す
るまで防水シート8を手前に引き、エレベータに乗り込
むことになる。また、運搬に際には、止水部材15は可
撓性板材11を中心にして4つ折りに折り畳むことがで
き、簡易に運搬できる。
【0017】したがって、この実施の形態2において
も、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。ここ
で、上記実施の形態2では、止水部材15が第1ないし
第4の止水板15a〜15dに4分割されているものと
しているが、止水部材15は4分割に構成されているも
のに限定されるものではなく、止水部材15が複数の分
割され、少なくとも巾木6側に位置する分割片が可撓性
板材11を中心にして折り曲げ自在に構成されていれば
よい。例えば、第3および第4の止水板15c,15d
を一体物で形成し、第1および第2の止水板15a,1
5bを可撓性板材11を中心にして折り曲げ自在に構成
してもよく、また第1、第3および第4の止水板15
a,15c,15dを一体物で形成し、第2の止水板1
5bを可撓性板材11を中心にして折り曲げ自在に構成
してもよい。
も、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。ここ
で、上記実施の形態2では、止水部材15が第1ないし
第4の止水板15a〜15dに4分割されているものと
しているが、止水部材15は4分割に構成されているも
のに限定されるものではなく、止水部材15が複数の分
割され、少なくとも巾木6側に位置する分割片が可撓性
板材11を中心にして折り曲げ自在に構成されていれば
よい。例えば、第3および第4の止水板15c,15d
を一体物で形成し、第1および第2の止水板15a,1
5bを可撓性板材11を中心にして折り曲げ自在に構成
してもよく、また第1、第3および第4の止水板15
a,15c,15dを一体物で形成し、第2の止水板1
5bを可撓性板材11を中心にして折り曲げ自在に構成
してもよい。
【0018】なお、上記各実施の形態では、連結部材と
して可撓性板材11を用いるものとしているが、連結部
材は可撓性板材11に限定されるものではなく、例えば
蝶番を用いてもよい。
して可撓性板材11を用いるものとしているが、連結部
材は可撓性板材11に限定されるものではなく、例えば
蝶番を用いてもよい。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る防水シート装
置を取り付けたエレベータの乗降口周りを示す斜視図で
ある。
置を取り付けたエレベータの乗降口周りを示す斜視図で
ある。
【図2】 図1のII−II矢視断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る防水シート装
置の動作を説明する斜視図である。
置の動作を説明する斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る防水シート装
置を取り付けたエレベータの乗降口周りを示す平面図で
ある。
置を取り付けたエレベータの乗降口周りを示す平面図で
ある。
【図5】 図4のV−V矢視断面図である。
【図6】 従来のエレベータの乗降口周りを示す斜視図
である。
である。
2 乗降口、3 壁、6 巾木、8 防止シート、9
止水部材、9a 第1の止水巾木、9b 第2の止水巾
木、10 スポンジ(吸水部材)、11 可撓性板材
(連結部材)、14 フック(掛け止め具)、15 止
水部材、15a第1の止水板、15b 第2の止水板、
15c 第3の止水板、15d 第4の止水板。
止水部材、9a 第1の止水巾木、9b 第2の止水巾
木、10 スポンジ(吸水部材)、11 可撓性板材
(連結部材)、14 フック(掛け止め具)、15 止
水部材、15a第1の止水板、15b 第2の止水板、
15c 第3の止水板、15d 第4の止水板。
Claims (3)
- 【請求項1】 エレベータの乗降口の壁に設けられた掛
け止め具と、前記掛け止め具に掛けられて前記乗降口の
出入口を覆うように吊設される透明な防水シートと、前
記出入口を遮るように前記壁の巾木に沿って前記乗降口
の床上に密接して配設され、吊設された前記防水シート
の下端側を係り止めする止水部材と、前記止水部材の下
面全面に取り付けられた吸水部材とを備えたことを特徴
とするエレベータ乗降口の防水シート装置。 - 【請求項2】 止水部材が、第1の止水巾木と、この第
1の止水巾木の長手方向に並設されて第1の止水巾木と
共同して出入口を遮る長さの第2の止水巾木と、前記第
1および第2の止水巾木の長手方向の端部同士を連結す
る屈曲自在な連結部材とを備え、前記第1の止水巾木に
対して前記連結部材を中心にして前記第2の止水巾木を
引き伸ばして前記出入口を遮り、前記第1の止水巾木に
対して前記連結部材を中心にして前記第2の止水巾木を
相対する前記出入口の一側の壁の巾木から離反する方向
に折り曲げて前記一側の壁との間に隙間を形成するよう
に構成されていることを特徴とする請求項1記載のエレ
ベータ乗降口の防水シート装置。 - 【請求項3】 止水部材が、第1の止水板と、この第1
の止水板の長手方向に並設されて第1の止水板と共同し
て出入口を遮る長さの第2の止水板と、前記第1および
第2の止水板の短手方向に並設された前記出入口を遮る
長さの第3の止水板と、前記第1および第2の止水板の
短手方向の端部と前記第3の止水板の短手方向の端部と
をそれぞれ連結する屈曲自在な連結部材とを備え、前記
第1および第2の止水板を壁の巾木に沿わせて前記出入
口を遮るように前記第1ないし第3の止水板を配設し、
前記第1および第2の止水板で吊設された防水シートの
下端側を係り止めし、前記第3の止水板に対して前記連
結部材を中心にして前記第1または第2の止水板を上方
向に折り曲げて前記出入口の壁との間に隙間を形成する
ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
エレベータ乗降口の防水シート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26034595A JPH09104580A (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | エレベータ乗降口の防水シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26034595A JPH09104580A (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | エレベータ乗降口の防水シート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09104580A true JPH09104580A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17346687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26034595A Pending JPH09104580A (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | エレベータ乗降口の防水シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09104580A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106276466A (zh) * | 2016-08-03 | 2017-01-04 | 天津送变电工程公司 | 电梯门外自动挡水装置 |
CN107539868A (zh) * | 2016-06-23 | 2018-01-05 | 株式会社日立大厦系统 | 电梯厅开口部的保养装置 |
JP2018002409A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ乗場装置 |
CN110126991A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-08-16 | 广船国际有限公司 | 船用电梯水密方法和结构 |
-
1995
- 1995-10-06 JP JP26034595A patent/JPH09104580A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107539868A (zh) * | 2016-06-23 | 2018-01-05 | 株式会社日立大厦系统 | 电梯厅开口部的保养装置 |
JP2018002409A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ乗場装置 |
CN106276466A (zh) * | 2016-08-03 | 2017-01-04 | 天津送变电工程公司 | 电梯门外自动挡水装置 |
CN110126991A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-08-16 | 广船国际有限公司 | 船用电梯水密方法和结构 |
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