JPH09104562A - 塗膜転写具のクラッチ機構および塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具のクラッチ機構および塗膜転写具

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JPH09104562A
JPH09104562A JP7286573A JP28657395A JPH09104562A JP H09104562 A JPH09104562 A JP H09104562A JP 7286573 A JP7286573 A JP 7286573A JP 28657395 A JP28657395 A JP 28657395A JP H09104562 A JPH09104562 A JP H09104562A
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coating film
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tape
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繁 玉井
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全利 新谷
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動巻取り式の塗膜転写具において、スラス
ト方向の摩擦係合力を利用して、製作容易で安価な構成
を備えたクラッチ機構を提供する。 【解決手段】 繰出リール10側において、テープ巻回
部12の被動部材21と、これを回転駆動する駆動側回
転歯車20との間にクラッチ機構8が設けられて、その
動力伝達は、被動部材21と駆動側回転歯車20間のス
ラスト方向の摩擦係合力を利用する。この摩擦係合力
は、各構成部材相互間のスラスト方向の寸法関係を適宜
調整することにより設定できるため、各構成部材の設計
・製作条件が緩く、その製作が容易であるとともに、組
立て作業も容易であり、製作コストさらには装置コスト
の低減化を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗膜転写具のクラッ
チ機構およびこのクラッチ機構を備えた塗膜転写具に関
し、さらに詳細には、塗膜転写テープ上の修正塗料層、
粘着材層等の塗膜を紙面等に転写するとともに、使用後
の塗膜転写テープを自動的に回収する構成を備えた塗膜
転写具において、繰出リールと巻取リールにおける塗膜
転写テープの繰出速度と巻取速度を同期させるためのク
ラッチ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の塗膜転写具の構成の一例を図1
5に示し、この転写具は、片手による手持ち操作可能な
ケースa内に、塗膜転写テープbを巻装した繰出リール
cと使用後の塗膜転写テープb´を回収する巻取リール
dとが回転可能に設けられるとともに、上記ケースaの
先端部に、上記塗膜転写テープbを被転写部上に加圧す
る塗膜転写用ヘッドfが突設されてなる。また、上記両
リールc,dは、連動部gにより相互に連動可能に連係
された自動巻取り式とされている。この連動部gは、上
記両リールc,dの外周部に設けられた歯車h,iが互
いに噛合されてなる。
【0003】そして、この塗膜転写具が誤字等を修正す
るための字消し具として使用される場合、上記ケースa
を片手で把持して、上記ヘッドfの加圧部jにより塗膜
転写テープbを被修正部分(被転写部)に密着状に押し
付けながら、ケースaを所定方向へ移動させる。これに
より、上記ヘッドfの加圧部jにおける塗膜転写テープ
bの修正塗料層は、上記被修正部分に塗着されて文字等
が消されるとともに、使用後の塗膜転写テープb´が巻
取リールdに自動的に巻取り回収される。
【0004】この場合、使用につれて繰出リールcにお
ける塗膜転写テープbの外径が小さくなるのに反して、
巻取リールdにおける塗膜転写テープb´の外径は大き
くなり、一方、上記繰出リールcと巻取リールdの回転
比(上記連動部gの歯車比に対応)は常に一定である。
このため、巻取リールdの巻取速度は繰出リールcの繰
出速度に比較して経時的に速くなる傾向にあり、これを
防止するため繰出速度と巻取速度を同期させる必要があ
る。この目的のため、上記繰出リールcには、上記繰出
速度と巻取速度を同期させるクラッチ機構kが設けられ
ている。
【0005】すなわち、上記繰出リールcは、駆動歯車
hのボス部mが支軸nに回転可能に軸支されるととも
に、このボス部mに塗膜転写テープbを巻装したテープ
繰出コアoが回転可能に嵌装されてなり、これらボス部
mとテープ繰出コアoとの間に上記クラッチ機構kが設
けられている。
【0006】このクラッチ機構kは、上記ボス部mの外
周に設けられた弾性変形可能なクラッチ爪p,pが、テ
ープ繰出コアoの内周に設けられた多数の係止部q,
q,…に弾性的に係脱可能に係合されてなる。
【0007】そして、上記巻取速度が上記繰出速度に比
較して経時的に速くなって、これら両速度の同期が崩
れ、上記テープ繰出コアoに作用する回転トルクが大き
くなると、クラッチ機構kにより、テープ繰出コアoが
上記ボス部mに対して滑り回転する結果、上記繰出速度
が上記巻取速度に同期される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
クラッチ機構kにおいては、上記クラッチ爪p,pと係
止部q,q,…との係脱動作が弾発的にカチ,カチとい
う音をたてて断続的に繰り返されることになるので、使
用者の操作する手に不快感を与えるとともに、塗膜転写
テープbの走行にムラを生じることになり、しかも、上
記係脱動作は、使用が進んで繰出速度と巻取速度との差
が大きくなるにつれて頻繁になり、上記不快感と走行ム
ラは顕著となる問題があり、さらなる改良が要望されて
いた。
【0009】この点に関して、本発明者らは、図16に
示すようなクラッチ機構rを既に提案している(例え
ば、特開平5−58097号公報参照)。このクラッチ
機構rは、上記ボス部mの円筒外周とテープ繰出コアo
の円筒内周との間に、弾性を有するOリング等の摩擦部
材sが摩擦係合した状態で介装されてなる。
【0010】そして、このクラッチ機構rによれば、上
記の同期動作に際して、上記三者m,s,oが相対的に
円滑に摺動することになるため、上記のような弾発的か
つ断続的な繰返し動作による不快感と走行ムラは解消さ
れるに至った。
【0011】しかしながら、このクラッチ機構rの構造
においては、その動力伝達が、上記三者m,s,o間の
ラジアル荷重による摩擦力を利用するものであることか
ら、摩擦部材sの設計・製作条件が大変厳しく、製作が
困難で製作コストの低減化の障害となっていた。
【0012】つまり、上記摩擦力が強過ぎると、使用後
期において操作感覚が重くなりぎる傾向があり、一方、
摩擦力が弱過ぎると、使用初期において操作感覚が軽る
過ぎる傾向があり、よって摩擦力はこれらの関係を考慮
して最適値に設定されることになる。
【0013】したがって、この摩擦力の最適値を得るた
め、摩擦部材sの設計・製作に際しては、その内径と外
径を上記ボス部mの円筒外径とテープ繰出コアoの円筒
内径にそれぞれ適合させる必要があるところ、摩擦部材
s自体も弾性を有するため、その径方向の厚さ寸法をも
考慮する必要があり、これがため、クラッチ機構rの組
立後に摩擦部材sの形状寸法を微調整するための加工も
追加的に必要になる場合がある。
【0014】しかも、このように摩擦部材sの径寸法等
が厳しく設定されているため、上記ボス部mの円筒外周
とテープ繰出コアoの円筒内周との間への摩擦部材sの
組込みも、力を加えて強制的にやる必要があるなど、組
立て作業に困難を伴っていた。
【0015】この発明はかかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、自動巻
取り式の塗膜転写具において、スラスト荷重による摩擦
力を利用して、製作容易で安価な構成を備えたクラッチ
機構の提供にある。
【0016】また、この発明の他の目的は、このような
クラッチ機構を備えた自動巻取り式の塗膜転写具の提供
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の塗膜転写具のクラッチ機構は、片手による
手持ち操作可能なケース内に、塗膜転写テープを巻装し
た繰出リールと使用後の塗膜転写テープを回収する巻取
リールとが回転可能に設けられるとともに、この巻取リ
ールが前記繰出リールに連動する構成とされた自動巻取
り式の塗膜転写具において、前記両リールにおける塗膜
転写テープの繰出速度と巻取速度を同期させるものであ
って、前記両リールの少なくとも一方において、塗膜転
写テープを巻回するテープ巻回部と、このテープ巻回部
を回転駆動する回転駆動部との間の動力伝達部を構成
し、この動力伝達部の動力伝達は、前記テープ巻回部と
回転駆動部の間のスラスト荷重による摩擦力を利用する
とともに、これら両部間の回転トルク差により断続され
る構成とされていることを特徴とする。
【0018】また、本発明の塗膜転写具は、片手による
手持ち操作可能な形状寸法を備えるケースと、このケー
ス内に回転可能に設けられ、塗膜転写テープを巻装した
繰出リールと、前記ケース内に回転可能に設けられ、使
用後の塗膜転写テープを回収する巻取リールと、これら
両リールを相互に連動可能に連係する連動部と、前記ケ
ースの先端部に突設され、前記塗膜転写テープを被転写
部上に加圧する塗膜転写用ヘッドとを備えてなるととも
に、前記両リールの少なくとも一方側に、前記クラッチ
機構を備えていることを特徴とする。
【0019】このクラッチ機構を備える塗膜転写具に
は、塗膜転写テープの消耗により廃棄される使い切りタ
イプの構成を備えるものと、塗膜転写テープを消耗品と
して交換可能なリフィルタイプの構成を備えるものとが
ある。
【0020】本発明のクラッチ機構を動力伝達部として
備えた塗膜転写具においては、巻取リールの巻取速度が
繰出リールの繰出速度に比較して経時的に速くなって、
これらの同期が崩れる結果、塗膜転写テープを巻回する
テープ巻回部に作用する回転トルクが大きくなるが、ク
ラッチ機構により、テープ巻回部が回転駆動部に対して
滑り回転して、前記両者間の回転トルク差が解消され
て、繰出速度が前記巻取速度に同期されることとなる。
【0021】この場合、クラッチ機構における動力伝達
は、テープ巻回部と回転駆動部の間のスラスト荷重によ
る摩擦力を利用するものであるから、その同期動作に際
して、各構成部材は相対的に円滑に摺動することにな
る。
【0022】また、クラッチ機構の構成は、構成部材相
互間のスラスト方向の寸法関係を適宜調整することで、
その摩擦力を最適値に設定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0024】実施形態1 本発明に係る塗膜転写具を図1ないし図5に示し、この
塗膜転写具1は、具体的には誤字等を修正するための字
消し具として使用されるものであって、片手による手持
ち操作可能なケース2内に、テープ駆動部D、交換可能
なテープカートリッジCおよび塗膜転写用ヘッドHを主
要部として備えてなる。
【0025】ケース2は、射出成形等により成形された
プラスチック製で、偏平な箱の形態とされている。この
ケース2は、上記テープ駆動部Dとテープカートリッジ
Cを内装し得る正面輪郭形状と寸法を備えるとともに、
ケース本体3と蓋体4とからなる分解可能な構造とされ
ており、ケース本体3に上記構成部D,C,Hが設けら
れている。ケース2の偏平表裏面2a,2bは、図5に
示すように、手持ち操作時の把持面を形成する。
【0026】テープ駆動部Dは、図2および図4に示す
ように、繰出リール10を回転駆動する繰出回転部5、
巻取リール11を回転駆動する巻取回転部6、これら両
回転部5,6を連動させる連動部7およびクラッチ機構
8を主要部として備えてなる。
【0027】繰出回転部5は、上記連動部7を構成する
駆動側回転歯車20と、繰出リール10のテープ巻回部
12を構成する被動部材21とを備える。
【0028】駆動側回転歯車20の中空の回転軸部20
aは、ケース本体3の内側面に起立状に設けられた中空
支軸22に、自由回転可能に軸支されている。この中空
支軸22の先端には、回転軸部20aの抜けを防止する
ための抜止め部22aが設けられている。
【0029】上記被動部材21は中空円筒状とされ、上
記駆動側回転歯車20の回転軸部20aに自由回転可能
に設けられるとともに、その外周部には、図示のごと
く、セレーション、スプライン等の歯形係合部21aが
形成されている。上記回転軸部20aの先端には、被動
部材21の抜けを防止するための抜止め部20bが設け
られている。
【0030】巻取回転部6は、上記連動部7を構成する
従動側回転歯車23を備え、この回転歯車23の中空の
回転軸部23aは、ケース本体3の内側面に起立状に設
けられた中空支軸24に、自由回転可能に軸支されてい
る。この中空支軸24の先端には、回転軸部20aの抜
けを防止するための抜止め部24aが設けられている。
回転軸部23aの外周部には、セレーション、スプライ
ン等の歯形係合部25が形成されている。
【0031】上記連動部7は、上記駆動側回転歯車20
と従動側回転歯車23からなり、これらが所定の歯車比
をもって噛合されている。これにより、巻取回転部6
は、常に一定の回転比をもって上記繰出回転部5に連動
回転される。なお、この回転比つまり上記両歯車20,
23の歯車比は、後述する繰出リール10と巻取リール
11における塗膜転写テープTの巻取径を考慮して、塗
膜転写テープTの繰出しおよび巻取りが円滑に行われる
ように適宜設定される。
【0032】クラッチ機構8は、後述する繰出リール1
0と巻取リール11における塗膜転写テープTの繰出速
度と巻取速度を同期させるものであって、上記繰出回転
部5に設けられている。
【0033】このクラッチ機構8の具体的構成は図3
(a) に示されており、上記駆動側回転歯車20と被動部
材21との間に介装されたエラストマー製Oリング(摩
擦部材)30を主要部として備える。
【0034】このOリング30は、回転駆動部である上
記駆動側回転歯車20と、テープ巻回部12である上記
被動部材21との間の動力伝達部を構成するものであ
り、断面円形状を有するシリコンゴム製である(図3
(a) 参照)。Oリング30は上記両部材20,21の対
向する軸方向端面間に弾発的に介装されて、これら三者
は互いに摩擦係合状態で接触している。この目的のた
め、駆動側回転歯車20における回転軸部20aの外周
部分には、平坦な係合面31aを有する凹所31が形成
されるとともに、被動部材21の下端面も平坦な係合面
21bとされ、これら両係合面31a,21bにOリン
グ30が弾発的に摩擦係合されている。
【0035】したがって、上記クラッチ機構8の動力伝
達は、上記係合面31a,21b間に作用するスラスト
荷重による摩擦力が利用されることとなり、この摩擦力
は、主として上記係合面31a,21b間の距離寸法
と、上記Oリング30の断面径寸法とを適宜調整するこ
とで最適値に設定される。
【0036】また、例えば上記凹所31内に位置規制部
32(図3(a) の2点鎖線参照)が設けられて、上記両
係合面31a,21b間の距離を設定値内に抑える構造
としても良く、このような構造とすることにより、Oリ
ング30の過度の圧縮変形が防止されて、クラッチ機構
8が機能しなくなるような事態を有効に防止することが
できる。
【0037】なお、Oリング30の内外径寸法は、駆動
側回転歯車20の回転軸部20aへの挿通が可能で、か
つ上記両係合面31a,21bとの接触可能範囲内で適
宜設定される。したがって、例えばOリング30の内径
寸法を上記回転軸部20aの外径寸法に対して若干大き
くすることにより、Oリング30の回転軸部20a外周
部つまり上記凹所31への組込みが容易かつ円滑に行え
る。
【0038】また、図4に示すように、巻取り回転部6
には、上記両リール10,11の逆回転を防止する逆転
防止機構35が設けられている。この逆転防止機構35
は、上記従動側回転歯車23に設けられた係止爪35a
と、上記ケース本体3の内側面に中空支軸24と同心の
環状に設けられた多数の逆転防止爪35b,35b,…
とからなる。これにより、上記両リール10,11が矢
符方向へ回転しようとすると、上記係止爪35aは逆転
防止爪35b,35b,…を弾性変形しながら乗り越え
て、その正回転を許容する。一方、上記両リール10,
11が矢符方向と反対方向へ回転しようとすると、上記
係止爪35aは逆転防止爪35b,35b,…のいずれ
か一つに係合して、その逆回転を阻止する。なお、この
逆転防止機構35は上記駆動側回転歯車20に設けられ
てもよい。
【0039】また、図示しないが、上記逆転防止機構3
5に関連して、塗膜転写テープTの緩みを直すための従
来公知の巻戻し機構がテープ駆動部Dに設けられてもよ
い。
【0040】テープカートリッジCは消耗品として交換
可能な構成部品であり、その具体的構成が図2および図
4に示されている。テープカートリッジCは、平板状の
薄肉板材からなる支持基板40に、上記繰出リール10
と巻取リール11が回転可能に設けられてなり、図2に
示すように、上記ケース本体3のテープ駆動部Dに取外
し可能に装着される。
【0041】上記繰出リール10および巻取リール11
はそれぞれ、上記塗膜転写テープTを巻回する中空のド
ラム部45,46を備えてなる。
【0042】これらドラム部45,46はそれぞれ、そ
の支持端が上記支持基板40に回転可能に支持されてい
る。また、ドラム部45,46の内周部には、セレーシ
ョン、スプライン等の歯形係合部45a,46aが、上
記被動部材21の歯形係合部21aと上記従動側回転歯
車23の回転軸部23aの歯形係合部25にそれぞれ対
応して設けられている。
【0043】そして、繰出リール10のドラム部45
は、上記歯形係合部45a,21aを介して、上記被動
部材21に係脱可能に係合されて軸支されることによ
り、この被動部材21と回転方向に一体となって上記テ
ープ巻回部12を形成する。一方、巻取リール11の中
空のドラム部46は、上記歯形係合部46a,25を介
して、上記回転軸部23aに係脱可能に係合されて軸支
されることにより、回転軸部23aと一体回転可能に装
着される。
【0044】上記繰出リール10のドラム部45外周に
は、上記塗膜転写テープTが巻装されており、その繰出
し側の先端が上記巻取リール11のドラム部46外周に
接続されている。この塗膜転写テープTとしては、例え
ば、ポリエステルフィルム、アセテートフィルム等のプ
ラスチック製、あるいは紙製などのフィルム状基材(厚
さ25〜38μm程度)の片面に、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、低分子ポリエチレン等の剥離剤層が形
成され、その上に白色の修正塗料層が形成され、さらに
その上に加圧接着性を有するポリウレタン等の粘着剤
(感圧接着剤)層が施されてなる構造(具体的構造は図
示省略)のものが用いられている。上記修正塗料層は、
転写後直ちにその上から筆記が可能ないわゆるドライタ
イプのものが採用されている。
【0045】また、上記繰出リール10のドラム部45
の自由端はそのまま開放端とされる一方、上記巻取リー
ル11のドラム部46の自由端には、テープ走行用案内
フランジ47が設けられている。
【0046】上記両リール10,11の支持基板40上
での配置は、図2に示すように、これらのドラム部4
5,46が、上記テープ駆動部Dの繰出回転部5および
巻取回転部6に対してそれぞれ同軸状に位置するように
設定されている。
【0047】また、上記リール10,11の装着位置近
傍の支持基板40には、上記塗膜転写テープTを案内す
る一対のガイドピン47,48が起立状にかつ一体的に
設けられている。一方のガイドピン47は、繰出リール
10から繰り出される塗膜転写テープTを案内するため
のものであり、他方のガイドピン48は、巻取リール1
1に巻き取られる塗膜転写テープT´を案内するための
ものであり、ガイドピン48には、鍔付きのガイドロー
ラ49が自由回転可能に軸支されている。
【0048】しかして、上記テープカートリッジCは、
図2(a),(b) に示すように、上記リール10,11をテ
ープ駆動部Dの両回転部5,6にそれぞれ上側から係合
させながら、上記支持基板40をこれら両回転部5,6
上に載置させる。これにより、両リール10,11は、
上記両回転部5,6にそれぞれ取外し可能にかつ一体回
転可能にワンタッチでセットされる。一方、上記支持基
板40をそのまま上側へ持ち上げることにより、上記両
リール10,11は、両回転部5,6からワンタッチで
容易に取り外すことができる。
【0049】塗膜転写用ヘッドHは、塗膜転写テープT
を紙面上の誤字等の被修正部分(被転写部)上に加圧す
るものであって、上記ケース2の円筒先端部50に、そ
の軸心まわりに回転可能に取り付けられている。この円
筒先端部50は、ケース本体3と蓋体4の円筒半割部が
合体して構成される。
【0050】上記ヘッドHは、ある程度の弾性を有する
プラスチック製である。このヘッドHの先端側部分は、
図1に示すように、塗膜転写テープTよりも若干幅広い
薄板状のもので、先端に向けて次第に薄くなるようなテ
ーパ形状断面を有するとともに、その先端Haが塗膜転
写テープTを加圧する加圧部とされている。また、この
ヘッドHの先端側部分の両側縁には、塗膜転写テープT
の走行を案内するガイドフランジHb,Hbが形成され
ている。
【0051】上記ヘッドHの基端側部分は、半円形状断
面を有する半円筒状とされて、上記ケース2の円筒先端
部50に回転可能に軸支されている。51はヘッドHの
基端に設けられた軸方向位置決め用の円弧状フランジを
示し、このフランジ51が上記円筒先端部50の環状溝
52に回転可能に嵌合されている。
【0052】上記テープカートリッジCが上記テープ駆
動部Dにセットされた状態において、塗膜転写テープT
は、図1に示すように、繰出リール10から繰り出され
た後、ガイドピン47を介して上記ヘッドHの加圧部H
aを経由して反転され、さらにガイドピン48を介して
巻取リール11に巻回される。
【0053】これに関連して、具体的な構成は図示しな
いが、円筒先端部50に取外し可能に取り付けられるキ
ャップ部材53を回転操作することにより、上記ヘッド
Hは、図示される使用位置(横引き操作位置)と、これ
に直交する塗膜転写テープ交換位置(兼縦引き操作位
置)に選択的に位置決め可能とされている。
【0054】前者の使用位置においては、上記ヘッドH
の加圧部Haは、塗膜転写テープTを上記ケース2の把
持面2a,2bに対しほぼ正対させて、つまり、塗膜転
写テープTの表裏面が上記把持面2a,2bとほぼ同一
方向に向く(平行する)ように、塗膜転写テープTを案
内する。一方、後者の塗膜転写テープ交換位置において
は、上記ヘッドHの加圧部Haは、塗膜転写テープTを
上記繰出リール10と巻取リール11の巻回姿勢のま
ま、つまり、塗膜転写テープTの表裏面が上記把持面2
a,2bとほぼ垂直な方向に向く(直交する)ように、
塗膜転写テープTを案内する。
【0055】しかして、以上のように構成された塗膜転
写具1において、後述する塗膜転写用ヘッドHの加圧操
作により、塗膜転写テープTに加わる引張力(図1の矢
符A方向)が、繰出リール10に回転トルクとして作用
すると、この繰出リール10のテープ巻回部12、さら
にはクラッチ機構8を介して駆動側回転歯車20が回転
する。この回転力は、連動部7により従動側回転歯車2
3さらには巻取リール11を連動して回転させ、これが
使用後の塗膜転写テープT´を自動的に巻き取る。
【0056】この場合、駆動側回転歯車20と従動側回
転歯車23の回転比(連動部7の歯車比に対応)が常に
一定であるのに対して、繰出リール10における塗膜転
写テープTの外径と、巻取リール11における塗膜転写
テープT´の外径との比は経時的に変化して一定しな
い。つまり、使用につれて繰出リール10における塗膜
転写テープTの外径は次第に小さくなるのに対して、巻
取リール11における塗膜転写テープT´の外径は逆に
大きくなっていく。
【0057】このため、巻取リール11の巻取速度は、
繰出リール10の繰出速度に比較して経時的に速くなっ
ていき、これら両速度の同期が崩れて、繰出リール10
に作用する回転トルクも次第に大きくなる。すると、こ
の回転トルクがクラッチ機構8の摩擦力に打ち勝って、
テープ巻回部12が駆動側回転歯車20に対して滑り回
転する結果、上記両リール10,11間の回転トルク差
が解消されて、上記繰出速度が巻取速度に同期されるこ
とになり、塗膜転写テープTの円滑な走行が確保され
る。
【0058】前述したように、上記クラッチ機構8にお
ける動力伝達は、上記テープ巻回部12と駆動側回転歯
車20の間のスラスト荷重による摩擦力を利用するもの
であるから、クラッチ機構8の構成は、構成部材20,
21,30相互間のスラスト方向の関係寸法を適宜調整
することで、上記摩擦力を最適値に設定することができ
る。
【0059】また、本実施形態に係る塗膜転写具1にお
いては、ヘッドHを前述した横引き操作位置と縦引き操
作位置の2位置のいずれか一方に位置決め選択すること
により、欧文のような横書き文章の一部を修正する場合
に適した横引き使用や、あるいは、和文のような縦書き
文章の一部を修正する場合に適した縦引き使用が可能で
ある。
【0060】例えば、前者の横引き使用に際しては、図
5に示すように、ケース2の把持面2a,2bを手指に
て筆記具を持つ姿勢で把持する。そして、この把持姿勢
で、上記ヘッドHの加圧部Haを誤字等の修正すべく紙
面上の被修正部分(被転写部)60の開始端(左端)に
当てて、そのままケース2を横方向つまり紙面等に対し
て右方向へ移動させ、被修正部分60の終端(右端)で
停止させる。
【0061】以上の操作により、上記ヘッドHの加圧部
Haにおける塗膜転写テープTの修正塗料層(白色)
が、上記フィルム状基材から剥離して上記被修正部分6
0上に転写被覆される。これにより、誤字等が消される
とともに、この上から正しい文字を直ちに書き入れるこ
とが可能となる。
【0062】実施形態2 本実施形態は図6に示されており、実施形態1のクラッ
チ機構8が若干改変されたものである。
【0063】すなわち、本実施形態のクラッチ機構68
においては、被動部材21の係合面21bが、図6(b)
の断面図に示すように、Oリング30を取り囲むように
形成されている。つまり、上記係合面21bは、駆動側
回転歯車20の係合面31aと平行に対向してOリング
30の上面部に摩擦係合する環状平坦面70aと、駆動
側回転歯車20の回転軸部外周面71に対向してOリン
グ30の外径側面部に摩擦係合する円筒内径面70bと
からなる。
【0064】しかして、上記クラッチ機構68の動力伝
達は、上記環状平坦面70aと係合面31a間に作用す
るスラスト荷重による摩擦力と、上記円筒内径面70b
と上記回転軸部外周面71間に作用するラジアル荷重に
よる摩擦力とが利用されることになる。
【0065】この場合、上記クラッチ機構68の動力伝
達は、あくまでも上記スラスト荷重による摩擦力が主体
であって、上記ラジアル荷重による摩擦力は伝達力調整
用の補足的なものとされ、これにより、より微妙な圧力
調整も可能となる。
【0066】また、被動部材21の円筒内径面70bを
形成する下端部分72は、実施形態1の位置規制部32
と同様に、上記環状平坦面70aと係合面31a間の距
離を設定値内に抑える位置規制部として機能し、Oリン
グ30が上下方向に過度に圧縮変形するのを防止する。
その他の構成および作用は実施形態1と同様である。
【0067】実施形態3 本実施形態は図7に示されており、実施形態1のクラッ
チ機構8が若干改変されたものである。
【0068】すなわち、本実施形態のクラッチ機構78
においては、被動部材21の係合面21bと駆動側回転
歯車20の係合面31a間に介装される摩擦部材とし
て、プラスチック製摩擦シート80が用いられている。
【0069】この摩擦シート80は、図7(b) に示すよ
うな薄肉板材が環状に形成されてなるもので、その上下
平坦面が上記両係合面31a,21bにそれぞれ摩擦係
合されている。
【0070】なお、環状摩擦シート80の内外径寸法と
厚さ寸法は、それぞれ実施形態1のOリング30の内外
径寸法と断面径寸法と同様な条件をもって設定される。
その他の構成および作用は実施形態1と同様である。
【0071】実施形態4 本実施形態は図8に示されており、実施形態1〜3のク
ラッチ機構における摩擦部材が省略されて、被動部材2
1と駆動側回転歯車20が直接摩擦係合される構成とさ
れたものである。
【0072】すなわち、本実施形態のクラッチ機構88
においては、被動部材21と駆動側回転歯車20の対向
する軸方向端面に、第1の係合部89と第2の係合部9
0がそれぞれ形成され、これら両係合部89,90が摩
擦係合されてなる。
【0073】これら係合部89,90は、図8(b) に示
すように、被動部材21および駆動側回転歯車20と同
心状に設けられた複数の環状リブ89a,90aから構
成されてなる。これら環状リブ89a,90aはいずれ
も、図8(c) に示すような一対の傾斜面からなる山形断
面を有しており、また、これら対向する環状リブ89
a,90aの径寸法は、互いに若干異ならせて設定され
ている。これにより、上記両環状リブ89a,90a
は、図8(c) に示すように、その片側の傾斜面同士が互
いに摩擦接触するように構成されている。
【0074】したがって、上記クラッチ機構88の摩擦
力は、上記両環状リブ89a,90aの接触面積や接触
力を増減させることで圧力調整されるが、この場合、被
動部材21と駆動側回転歯車20の構成材料(例えば、
ABS(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン)樹
脂等)の摩擦係数も考慮される。その他の構成および作
用は実施形態1と同様である。
【0075】実施形態5 本実施形態は図9に示されており、実施形態4のクラッ
チ機構88が若干改変されたものである。
【0076】すなわち、本実施形態のクラッチ機構98
においては、被動部材21の第1の係合部99が平坦面
に形成されるとともに、駆動側回転歯車20の第2の係
合部100が実施形態5の第2の係合部90と同様、複
数の環状リブ100a(図9(b) 参照)からなる。これ
により、上記平坦面99と環状リブ100a,100
a,…の先端同士が互いに摩擦接触するように構成され
ている(図9(c) 参照)。
【0077】したがって、上記クラッチ機構98の摩擦
力は、上記環状リブ100aの高さ寸法を増減させるこ
とで圧力調整される。なお、図示しないが、上記両係合
部99、100は、図9に示される構成と逆の構成、つ
まり、第1の係合部99が複数の環状リブからなるとと
もに、第2の係合部100が平坦面に形成されてもよ
い。その他の構成および作用は実施形態4と同様であ
る。
【0078】実施形態6 本実施形態は図10に示されており、実施形態4のクラ
ッチ機構88が若干改変されたものである。
【0079】すなわち、本実施形態のクラッチ機構10
8においては、被動部材21の第1の係合部109が平
坦面に形成されるとともに、駆動側回転歯車20の第2
の係合部110が、駆動側回転歯車20と同心状にかつ
円周方向へ等間隔をもって形成された、多数の放射状リ
ブ110a(図10(b) 参照)からなる。これにより、
上記平坦面109と放射状リブ110a,110a,…
の先端同士が互いに摩擦接触するように構成されている
(図10(c) 参照)。
【0080】したがって、上記クラッチ機構108の摩
擦力は、実施形態5と同様、上記放射状リブ110aの
高さ寸法を増減させることで圧力調整される。なお、図
示しないが、上記両係合部109、110は、図10に
示される構成と逆の構成、つまり、第1の係合部109
が多数の放射状リブからなるとともに、第2の係合部1
10が平坦面に形成されてもよい。その他の構成および
作用は実施形態4と同様である。
【0081】実施形態7 本実施形態は図11に示されており、実施形態4のクラ
ッチ機構88が改変されたものである。
【0082】すなわち、本実施形態のクラッチ機構11
8においては、被動部材21の第1の係合部119が平
坦面に形成されるとともに、駆動側回転歯車20の第2
の係合部120が、軸方向つまり上下方向に弾性を有す
る複数(図示においては4つ)の係合突起120aから
構成されてなる。
【0083】上記係合突起120aは、具体的には図1
1(b) に示すように、駆動側回転歯車20の回転軸部2
0aの外周部から径方向外方へ延びて形成され、この係
合突起120aは、上記回転軸部20aの外周部に円周
方向へ等間隔をもって配設されている。これに関連し
て、駆動側回転歯車20の回転軸部20aと外周部分と
は、各係合突起120a,120a間に配設された複数
(図示においては4つ)の連結部材121により連結さ
れている。
【0084】しかして、上記平坦面109と係合突起1
20a,120a,…の先端同士が互いに摩擦接触する
ように構成されている(図11(a) 参照)。
【0085】上記クラッチ機構118の摩擦力は、上記
係合突起120aに付与される弾性力を増減させたり、
係合突起120aの配設数を増減することで圧力調整さ
れる。その他の構成および作用は実施形態4と同様であ
る。
【0086】実施形態8 本実施形態は図12に示されており、実施形態4のクラ
ッチ機構88が改変されたものである。
【0087】すなわち、本実施形態のクラッチ機構12
8においては、被動部材21の第1の係合部129が、
軸方向に弾性を有する複数の係合突起129aから構成
されるとともに、駆動側回転歯車20の第2の係合部1
30が、平坦面に形成されてなる。
【0088】上記係合突起129aは、具体的には、上
記被動部材21の下端外周縁から下方へ放射状に突出す
る形態とされるとともに、被動部材21の下端外周縁に
おいて円周方向へ全周にわたり等間隔をもって配設され
ている。
【0089】しかして、これら係合突起129aの先端
と上記平坦面130同士が互いに摩擦接触する構成とさ
れており、上記クラッチ機構118の摩擦力は、上記係
合突起129aに付与される弾性力を増減させたり、係
合突起129aの配設数を増減させることで圧力調整さ
れる。その他の構成および作用は実施形態4と同様であ
る。
【0090】実施形態9 本実施形態は図13に示されており、実施形態8のクラ
ッチ機構128を若干改変したものである。
【0091】すなわち、本実施形態のクラッチ機構13
8においては、被動部材21の第1の係合部139が、
軸方向つまり上下方向に弾性を有する環状の係合フラン
ジとされるとともに、駆動側回転歯車20の第2の係合
部140が、平坦面に形成されてなる。上記係合フラン
ジ139は、具体的には、上記被動部材21の下端外周
縁から下方へ放射状に突出する断面形状を有する円錐状
フランジの形態とされている。
【0092】しかして、これら係合フランジ139の先
端と上記平坦面140同士が互いに摩擦接触する構成と
されており、上記クラッチ機構138の摩擦力は、上記
係合フランジ139の突出長さ寸法や傾斜角度等を変更
することで圧力調整される。その他の構成および作用は
実施形態8と同様である。
【0093】実施形態10 本実施形態は図14に示されており、実施形態1〜9の
ようなリフィルタイプの構成を備えるものに対して、塗
膜転写テープTの消耗により廃棄される使い切りタイプ
の構成を備えるものである。
【0094】すなわち、本実施形態の塗膜転写具におい
ては、ケース2内に、繰出リール10と巻取リール11
がそれぞれ回転可能に設けられるとともに、これら両リ
ール10,11に自動巻取り機構が備えられてなる。
【0095】具体的には、前述の各実施形態において
は、繰出リール10のテープ巻回部12が被動部材21
とドラム部45からなる分割構造であったが、本実施形
態においては図示のごとく一体ものとされて、このテー
プ巻回部12が、駆動側回転歯車20の回転軸部20a
に自由回転可能に設けられている。また、上記テープ巻
回部12の支持端側には、テープ走行用案内フランジ1
50が一体的に設けられている。この案内フランジ15
0は、駆動側回転歯車20の上面に摺接されて、クラッ
チ機構8の両係合面31a,21b間の距離を設定値内
に抑える位置規制部としても機能する。
【0096】一方、前述の各実施形態においては分割構
造であった、巻取リール11のドラム部46と従動側回
転歯車23の回転軸部23aも、本実施形態においては
図示のごとく一体ものとされて、巻取リール11と従動
側回転歯車23が一体に形成されている。また、巻取リ
ール11の支持端側にも、テープ走行用案内フランジ1
51が一体的に設けられており、この案内フランジ15
1は、駆動側回転歯車20の上面に摺接される構成とさ
れている。
【0097】図示しないが、塗膜転写用ヘッドHは、前
述したように、ケース2の円筒先端部50に、その軸心
まわりに回転可能に取り付けられていても、あるいは固
定的に取り付けられていてもよい。また、塗膜転写用ヘ
ッドHの回転方向の取付け角度も、目的に応じて、つま
り横引き使用の塗膜転写具1にあっては、図1および図
5に示すような横引き操作位置とされ、一方、縦引き使
用の塗膜転写具1にあっては、上記横引き操作位置に直
交する縦引き操作位置とされる。その他の構成および作
用は、実施形態1と同様である。
【0098】なお、上述した実施形態1〜10はあくま
でも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発
明はこれに限定されることなく、その範囲内で種々設計
変更可能である。例えば、以下のような改変が可能であ
る。
【0099】(1) 実施形態2〜9のクラッチ機構も、実
施形態10のような使い切りタイプの構成を備える塗膜
転写具にも適用することが可能である。
【0100】(2) 図示されたいずれの実施形態において
も、繰出リール10側にクラッチ機構が配設されている
が、目的に応じて巻取リール11側に配設されてもよ
い。
【0101】(3) 塗膜転写テープTの巻戻し機構を備え
る塗膜転写具にあっては、繰出リール10側と巻取リー
ル11側の双方にクラッチ機構が配設されていれば、巻
戻し機構がより有効に働く構成にできる。
【0102】(4) 実施形態1〜3におけるクラッチ機構
の摩擦部材として、板ばねや皿ばね等のばね部材や、ス
ラスト方向の弾性を備える各種ワッシャを用いることも
可能である。
【0103】(5) 実施形態4〜9におけるクラッチ機構
の第1および第2の係合部の具体的構造も、図示のもの
に限定されず、同様な機能を備える他の構造が採用可能
である。
【0104】(6) 塗膜転写テープTとして、フィルム状
基材の片面に、剥離剤層を介して粘着剤が形成された構
造のものを使用することにより、塗膜転写具を粘着剤層
のみが紙面等に転写される糊付具として使用することも
可能である。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
繰出リールと巻取リールにおける塗膜転写テープの繰出
速度と巻取速度を同期させるクラッチ機構が、前記両リ
ールの少なくとも一方において、塗膜転写テープを巻回
するテープ巻回部と、このテープ巻回部を回転駆動する
回転駆動部との間の動力伝達部を構成し、この動力伝達
部の動力伝達が、前記テープ巻回部と回転駆動部の間の
スラスト荷重による摩擦力を利用するものであるから、
その同期動作に際して、各構成部材は相対的に円滑に摺
動することになり、操作感覚が良く、走行ムラも生じな
い。
【0106】また、クラッチ機構の構成も、構成部材相
互間のスラスト方向の寸法関係を適宜調整することによ
り、前記摩擦力を最適値に設定することができ、従来の
ラジアル荷重による摩擦力を利用するもの(図16参
照)に比較して、各構成部材の設計・製作条件が緩く、
その製作が容易であるとともに、組立て作業も容易であ
り、製作コストさらには装置コストの低減化を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態1であるリフィルタイプ
の塗膜転写具の内部構成を、蓋体を外して示す正面図で
ある。
【図2】同塗膜転写具の要部構成を示す縦断面図で、図
2(a) はテープカートリッジがテープ駆動部に装着され
た状態を示し、図2(b) はテープカートリッジがテープ
駆動部から取り外された状態を示す。
【図3】同塗膜転写具のテープ駆動部における要部を示
し、図3(a) はクラッチ機構を拡大して示す縦断面図、
図3(b) は同クラッチ機構のOリングを示す斜視図であ
る。
【図4】同塗膜転写具の内部構成を分解して示す斜視図
である。
【図5】同塗膜転写具の使用操作状態を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明に係る実施形態2であるリフィルタイプ
の塗膜転写具を示し、図6(a)はテープ駆動部における
クラッチ機構を示す縦断面図、図6(b) は同クラッチ機
構の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図7】本発明に係る実施形態3であるリフィルタイプ
の塗膜転写具を示し、図7(a)はテープ駆動部における
クラッチ機構を示す縦断面図、図7(b) は同クラッチ機
構のシートを示す斜視図である。
【図8】本発明に係る実施形態4であるリフィルタイプ
の塗膜転写具を示し、図8(a)はテープ駆動部における
クラッチ機構を示す縦断面図、図8(b) は同クラッチ機
構の第2の係合部を示す平面図、図8(c) は同クラッチ
機構の第1および第2の係合部の係合状態を拡大して示
す縦断面図である。
【図9】本発明に係る実施形態5であるリフィルタイプ
の塗膜転写具を示し、図9(a)はテープ駆動部における
クラッチ機構を示す縦断面図、図9(b) は同クラッチ機
構の第2の係合部を示す平面図、図9(c) は同クラッチ
機構の第1および第2の係合部の係合状態を拡大して示
す縦断面図である。
【図10】本発明に係る実施形態6であるリフィルタイ
プの塗膜転写具を示し、図10(a) はテープ駆動部にお
けるクラッチ機構を示す縦断面図、図10(b) は同クラ
ッチ機構の第2の係合部を示す平面図、図10(c) は同
クラッチ機構の第1および第2の係合部の係合状態を拡
大して示す縦断面図である。
【図11】本発明に係る実施形態7であるリフィルタイ
プの塗膜転写具を示し、図11(a) はテープ駆動部にお
けるクラッチ機構を示す縦断面図、図11(b) は同クラ
ッチ機構の第2の係合部を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る実施形態8であるリフィルタイ
プの塗膜転写具を示し、図12(a) はテープ駆動部にお
けるクラッチ機構を示す縦断面図、図12(b) は同クラ
ッチ機構の第1の係合部を示す斜視図である。
【図13】本発明に係る実施形態9であるリフィルタイ
プの塗膜転写具を示し、図13(a) はテープ駆動部にお
けるクラッチ機構を示す縦断面図、図13(b) は同クラ
ッチ機構の第1の係合部を示す斜視図である。
【図14】本発明に係る実施形態10である使い切りタ
イプの塗膜転写具を示し、図14(a) は蓋体を取外した
状態を示す縦断面図、図14(b) はクラッチ機構を拡大
して示す縦断面図である。
【図15】従来の塗膜転写具の一例を示し、図15(a)
は内部を切開して示す斜視図、図15(b) は内部構成を
示す縦断面図である。
【図16】同じく従来の塗膜転写具の他の例を示し、図
16(a) は内部を切開して示す斜視図、図16(b) は内
部構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
D テープ駆動部 C テープカートリッジ H 塗膜転写用ヘッド 1 塗膜転写具 2 ケース 5 繰出回転部 6 巻取回転部 7 連動部 8 クラッチ機構 10 繰出リール 11 巻取リール 12 テープ巻回部 20 駆動側回転歯車(回転駆動部) 21 被動部材 21b 被動部材の係合面 23 従動側回転歯車 30 Oリング(摩擦部材) 31a 駆動側回転歯車の係合面 32 位置規制部 35 逆転防止機構 68 クラッチ機構 72 位置規制部 78 クラッチ機構 80 プラスチック製摩擦シート 88 クラッチ機構 89 第1の係合部 90 第2の係合部 89a,90a 環状リブ 98 クラッチ機構 99 第1の係合部 100 第2の係合部 100a 環状リブ 108 クラッチ機構 109 第1の係合部 110 第2の係合部 118 クラッチ機構 119 第1の係合部 120 第2の係合部 120a 係合突起 128 クラッチ機構 129 第1の係合部 129a 係合突起 130 第2の係合部 138 クラッチ機構 139 第1の係合部 140 第2の係合部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片手による手持ち操作可能なケース内
    に、塗膜転写テープを巻装した繰出リールと使用後の塗
    膜転写テープを回収する巻取リールとが回転可能に設け
    られるとともに、この巻取リールが前記繰出リールに連
    動する構成とされた自動巻取り式の塗膜転写具におい
    て、前記両リールにおける塗膜転写テープの繰出速度と
    巻取速度を同期させるものであって、 前記両リールの少なくとも一方において、塗膜転写テー
    プを巻回するテープ巻回部と、このテープ巻回部を回転
    駆動する回転駆動部との間の動力伝達部を構成し、 この動力伝達部の動力伝達は、前記テープ巻回部と回転
    駆動部の間のスラスト荷重による摩擦力を利用するとと
    もに、これら両部間の回転トルク差により断続される構
    成とされていることを特徴とする塗膜転写具のクラッチ
    機構。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部と
    回転駆動部の対向する軸方向端面間に、摩擦部材が摩擦
    係合状態で介装されてなることを特徴とする請求項1に
    記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 前記摩擦部材はエラストマー製Oリング
    であることを特徴とする請求項2に記載の塗膜転写具の
    クラッチ機構。
  4. 【請求項4】 前記摩擦部材はプラスチック製シートで
    あることを特徴とする請求項2に記載の塗膜転写具のク
    ラッチ機構。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部と
    回転駆動部の対向する軸方向端面にそれぞれ形成された
    係合部が相互に摩擦係合されてなることを特徴とする請
    求項1に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  6. 【請求項6】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部の
    軸方向端面に形成された第1の係合部と、前記回転駆動
    部の軸方向端面に形成された第2の係合部とからなり、 これら係合部は、前記テープ巻回部および回転駆動部と
    同心状に設けられた複数の環状リブから構成されるとと
    もに、これら環状リブが一対の傾斜面からなる山形断面
    を有し、 前記第1および第2の係合部の環状リブは、前記傾斜面
    同士が互いに摩擦接触する構成とされていることを特徴
    とする請求項5に記載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  7. 【請求項7】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部の
    軸方向端面に形成された第1の係合部と、前記回転駆動
    部の軸方向端面に形成された第2の係合部とからなり、 これら係合部のうち、一方が平坦面に形成されるととも
    に、他方が複数の環状リブから構成され、 これら平坦面と環状リブの先端同士が互いに摩擦接触す
    る構成とされていることを特徴とする請求項5に記載の
    塗膜転写具のクラッチ機構。
  8. 【請求項8】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部の
    軸方向端面に形成された第1の係合部と、前記回転駆動
    部の軸方向端面に形成された第2の係合部とからなり、 これら係合部のうち、一方が平坦面に形成されるととも
    に、他方が円周方向へ等間隔をもって形成された多数の
    放射状リブから構成され、 これら平坦面と放射状リブの先端同士が互いに摩擦接触
    する構成とされていることを特徴とする請求項5に記載
    の塗膜転写具のクラッチ機構。
  9. 【請求項9】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部の
    軸方向端面に形成された第1の係合部と、前記回転駆動
    部の軸方向端面に形成された第2の係合部とからなり、 前記第1の係合部は、平坦面に形成されるとともに、前
    記第2の係合部は、円周方向へ等間隔をもって形成さ
    れ、軸方向に弾性を有する複数の係合突起から構成さ
    れ、 これら平坦面と係合突起の先端同士が互いに摩擦接触す
    る構成とされていることを特徴とする請求項5に記載の
    塗膜転写具のクラッチ機構。
  10. 【請求項10】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部
    の軸方向端面に形成された第1の係合部と、前記回転駆
    動部の軸方向端面に形成された第2の係合部とからな
    り、 前記第1の係合部は、円周方向へ等間隔をもって形成さ
    れ、軸方向に弾性を有する複数の係合突起から構成され
    るとともに、前記第2の係合部は、平坦面に形成され、 これら係合突起の先端と平坦面同士が互いに摩擦接触す
    る構成とされていることを特徴とする請求項5に記載の
    塗膜転写具のクラッチ機構。
  11. 【請求項11】 前記動力伝達部は、前記テープ巻回部
    の軸方向端面に形成された第1の係合部と、前記回転駆
    動部の軸方向端面に形成された第2の係合部とからな
    り、 前記第1の係合部は、軸方向に弾性を有する環状の係合
    フランジとされるとともに、前記第2の係合部は平坦面
    に形成され、 これら係合フランジの先端と平坦面同士が互いに摩擦接
    触する構成とされていることを特徴とする請求項5に記
    載の塗膜転写具のクラッチ機構。
  12. 【請求項12】 前記テープ巻回部と回転駆動部の軸方
    向端面間の距離を設定値内に抑えるための位置規制部を
    備えることを特徴とする請求項2または5に記載の塗膜
    転写具のクラッチ機構。
  13. 【請求項13】 塗膜転写テープ使い切りタイプのもの
    であって、 片手による手持ち操作可能な形状寸法を備えるケース
    と、 このケース内に回転可能に設けられ、塗膜転写テープを
    巻装した繰出リールと、 前記ケース内に回転可能に設けられ、使用後の塗膜転写
    テープを回収する巻取リールと、 これら両リールを相互に連動可能に連係する連動部と、 前記ケースの先端部に突設され、前記塗膜転写テープを
    被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッドとを備えてなる
    とともに、 前記両リールの少なくとも一方に、請求項1から12の
    いずれか一つに記載のクラッチ機構を備えていることを
    特徴とする塗膜転写具。
  14. 【請求項14】 塗膜転写テープの交換が可能なリフィ
    ルタイプのものであって、 片手による手持ち操作可能な形状寸法を備えるケース
    と、 このケース内に回転可能に設けられた繰出回転部と、 前記ケース内に回転可能に設けられた巻取回転部と、 これら両回転部を相互に連動可能に連係する連動部と、 前記両回転部に、それぞれ取外し可能にかつ一体回転可
    能に係合する繰出リールおよび巻取リールを備えるテー
    プカートリッジと、 前記ケースの先端部に突設され、前記繰出リールの塗膜
    転写テープを被転写部上に加圧する塗膜転写用ヘッドと
    を備えてなり、 前記両回転部の少なくとも一方に、請求項1から12の
    いずれか一つに記載のクラッチ機構を備えていることを
    特徴とする塗膜転写具。
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