JPH09103457A - ジエツトバス用スイツチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】騒音を拡散させない遮音に優れたジエツトバス
用スイツチ。 【解決手段】筒体２に、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／
ＯＦＦ操作するためのスイツチ３を内蔵し、筒体２の外
周面２ａに、ジエツトバス用空気を取り入れるための吸
気口４を開設したジエツトバス用スイツチにおいて、筒
体２の外周面２ａに、吸気口４を覆うように遮音用リン
グ１７を嵌着し、遮音用リング１７の内周面側に、吸気
口４と連通する通気路１８を凹設し、通気路１８から延
設した吸気管２７の始端を消音機能を有する吸気箱２１
に接続したこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内に気泡を含
む水流を噴出することにより入浴者をリラツクスさせる
ジエツトバスに用いるスイツチの改良に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、ジエツトバス用スイツチ１は、図
５に示す如く、浴槽の上縁部等に取り付けられるもので
あつて、筒体２と、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／ＯＦ
Ｆ操作するために筒体２に内蔵した蛇腹式のエアースイ
ツチ３と、筒体２の外周面２ａに開設した吸気口４を含
む空気導入路５と、筒体２の外周面２ａに螺進自在に嵌
着した空気量調節弁６とを備え、空気量調節弁６を回動
操作することにより、空気量調節弁６の下端面６ａと筒
体フランジ部２ｂの弁座７との隙間を調節して、空気導
入路５へ供給する空気量を増減できるようにしてある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ジエツトバス用スイツ
チ１は、空気量調節弁６の下端面６ａと筒体フランジ部
２ｂの弁座７との隙間を空気が高速に通過するときに、
大きな騒音を発生し、遮音されることなく騒音を拡散す
る。ところで、ジエツトバス用スイツチ１は、入浴者の
操作に便利なように、入浴者の手の届く範囲である浴槽
の上縁部等に取り付けられるため、騒音発生源と入浴者
とが接近した状態となる。そのため、入浴者は、騒音に
より快適な入浴を妨げられることがある。

【０００４】そこで、請求項１〜４記載の発明は、騒音
を拡散させない遮音に優れたジエツトバス用スイツチの
提供を目的とする。請求項２〜４記載の発明は、空気量
調節ができるジエツトバス用スイツチの提供を目的とす
る。請求項３，４記載の発明は、スイツチ本体で空気量
調節ができるジエツトバス用スイツチの提供を目的とす
る。請求項４記載の発明は、吸気管を露出させない見栄
えのよいジエツトバス用スイツチの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明の
要旨は、筒体に、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／ＯＦＦ
操作するためのスイツチを内蔵し、該筒体の外周面に、
ジエツトバス用空気を取り入れるための吸気口を開設し
たジエツトバス用スイツチにおいて、前記筒体の外周面
に、前記吸気口を覆うように遮音用リングを嵌着し、遮
音用リングの内周面側に、前記吸気口と連通する通気路
を凹設し、該通気路から延設した吸気管の始端を消音機
能を有する吸気箱に接続したことを特徴とするジエツト
バス用スイツチである。請求項２記載の本発明の要旨
は、前記吸気箱に、前記吸気管と連通する空気量調節弁
を備えた請求項１記載のジエツトバス用スイツチであ
る。請求項３記載の本発明の要旨は、筒体に、ジエツト
バス用ポンプをＯＮ／ＯＦＦ操作するためのスイツチを
内蔵し、該筒体の外周面に、ジエツトバス用空気を取り
入れるための吸気口を開設したジエツトバス用スイツチ
において、前記筒体の外周面から突設する環状壁で、前
記吸気口を臨ませると共に上端を開口した環状凹溝を形
成し、該環状凹溝に螺進自在に嵌入した環状弁体で、該
環状凹溝を前記吸気口に連通する内側の下流側通気路と
外側の上流側通気路とに区画し、該上流側通気路から前
記環状壁の周壁部を介し延設した吸気管の始端を消音機
能を有する吸気箱に接続したことを特徴とするジエツト
バス用スイツチである。

【０００６】請求項４記載の本発明の要旨は、筒体に、
ジエツトバス用ポンプをＯＮ／ＯＦＦ操作するためのス
イツチを内蔵し、該筒体の外周面に、ジエツトバス用空
気を取り入れるための吸気口を開設したジエツトバス用
スイツチにおいて、前記筒体の外周面から突設する環状
壁で、前記吸気口を臨ませると共に上端を開口した環状
凹溝を形成し、該環状凹溝に螺進自在に嵌入した空気量
調節弁で、該環状凹溝を前記吸気口に連通する内側の下
流側通気路と外側の上流側通気路とに区画し、前記筒部
に螺着したナツトと前記環状壁とで、前記筒部が挿通す
る取付基盤の挿通孔周縁を挟持し、該ナツトに通気路を
形成し、該上流側通気路から前記環状壁の底壁部及び前
記筒部と取付基盤との間の隙間を介して該ナツトの通気
路に至る中間通気路を形成したことを特徴とするジエツ
トバス用スイツチである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るジエツトバス
用スイツチ（以下、「本発明スイツチ」という）を図面
に示す実施の形態に基づいて説明する。 （第１の実施の形態）図１及び図２は本発明スイツチの
第１の実施の形態を示すものであり、図１はスイツチ本
体の右半分を断面した正面図、図２はスイツチ本体の平
面図と吸気箱の底面図とを併せて示すものである。

【０００８】ジエツトバス用スイツチ１０は、スイツチ
本体１１と、吸引箱２１と、スイツチ本体１１と吸引箱
２１とを連通接続する吸気管２７とからなる。スイツチ
本体１１は、筒体２と、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／
ＯＦＦ操作するために筒体２に内蔵したエアースイツチ
３と、筒体２の外周面２ａに開設した吸気口４を含む空
気導入路５と、吸気口４を覆うように筒体２の外周面２
ａに外嵌螺着して密着した遮音用リング１７とを備えて
いる。遮音用リング１７は、内周面側に、吸気口４と連
通する環状の通気路１８を凹設してある。遮音用リング
１７は、通気路１８と吸気管２７とを連通する管継ぎ手
１９を取付けてある。

【０００９】上記吸気箱２１は、箱本体２２と、箱本体
２２に内蔵したボールバルブ等からなる空気量調節弁２
３と、箱本体２２に充填したスポンジ等からなる吸音材
２４とを備えている。箱本体２２は、空気量調節弁２３
の一方のポートと吸気管２７とを連通するための管継ぎ
手２５を取付けてある。箱本体２２は、吸気孔２６の適
宜個数を開設してあり、吸気孔２６と空気量調節弁２３
の他方のポートとを吸音材２４を介して連通してある。
吸気箱２１は、操作がし易い壁面等に取り付けられる。
なお、空気量調節を必要としないときには、空気量調節
弁２３を省略することができる。

【００１０】ジエツトバス用スイツチ１０は、スイツチ
本体１１の空気導入路５が負圧状態となると、吸気箱２
１の吸気孔２６から箱本体２２の内部に取り入れ浴室内
空気を、空気量調節弁２３，吸気管２７及び遮音用リン
グ１７で案内して空気導入路５に導く。吸気箱２１は、
箱本体２２に吸音材２４を充填してあるため、箱本体２
２を空気が通過するときに発生する騒音を吸音すると共
に、空気導入路５から吸気管２７を伝わつてきた騒音を
吸音し、騒音を外部に拡散することはない。なお、空気
量の調節は、空気量調節弁２３の操作ハンドル２３ａを
操作して行われる。

【００１１】スイツチ本体１１は、吸気口４を覆うよう
に筒体２の外周面２ａに遮音用リング１７を嵌着してあ
るため、空気導入路５から吸気口４へ伝わつてきた騒音
や吸気口４で発生した騒音を遮音して、騒音を外部に拡
散させることはない。従って、ジエツトバス用スイツチ
１０は、スイツチ本体１１及び箱本体２２から騒音を外
部に拡散させることがなく、静寂で快適な入浴を可能と
する。

【００１２】（第２の実施の形態）図３は本発明スイツ
チの第２の実施の形態を示すものであり、スイツチ本体
の右半分を断面した正面図と吸引箱を断面した正面図と
を併せて示すものである。

【００１３】ジエツトバス用スイツチ３０は、スイツチ
本体３１と、吸引箱４１と、スイツチ本体３１と吸引箱
４１とを連通接続する吸気管２７とからなる。スイツチ
本体３１は、筒体３２と、ジエツトバス用ポンプをＯＮ
／ＯＦＦ操作するために筒体３２に内蔵したエアースイ
ツチ３と、筒体３２の外周面３２ａに開設した吸気口４
を含む空気導入路５と、筒体３２の外周面３２ａから突
設して、吸気口４を臨ませると共に上端を開口した環状
凹溝３３を形成する環状壁３４と、環状凹溝３３に嵌入
した環状弁体３６とを備えている。

【００１４】該環状弁体３６は、筒体３２の外周面３２
ａと螺合３５しており、摘まみ３６ｂを持って回動操作
すると、上下方向へ移動するようになつている。環状弁
体３６は、筒体３２の外周面３２ａ及び環状壁３４との
間を、Ｏリング等でシール３８，３９してある。

【００１５】上記環状壁３４は、環状凹溝３３の底面に
環状のＯリング等からなる弁座３７を設けると共に、周
壁部に吸気管２７と連通する管継ぎ手１９を取付けてあ
る。環状弁体３６は、環状凹溝３３を、吸気口４に連通
する内側の下流側通気路３３ａと管継ぎ手１９に連通す
る外側の上流側通気路３３ｂとに区画し、回動操作によ
り下端面３６ａと弁座３７との隙間を調節して、吸気管
２７から空気導入路５へ供給する空気量を増減できるよ
うにしてある。

【００１６】上記吸気箱４１は、箱本体４２と、箱本体
４２に設けた管継ぎ手２５と吸引孔４６との間に充填し
たスポンジ等からなる吸音材２４とを備えている。吸気
箱４１は、壁面等の適所に取り付けられる。

【００１７】ジエツトバス用スイツチ３０は、スイツチ
本体３１の空気導入路５が負圧状態となると、吸気箱４
１の吸気孔２６から箱本体４２の内部に取り入れた浴室
内空気を、吸気管２７及び環状凹溝３３で案内して空気
導入路５に導く。吸気箱４１は、箱本体４２に吸音材２
４を充填してあるため、箱本体４２を空気が通過すると
きに発生する騒音を吸音すると共に、空気導入路５から
吸気管２７を伝わつてきた騒音を吸音し、騒音を外部に
拡散することはない。

【００１８】スイツチ本体３１は、吸気口４に連通する
環状凹溝３３を環状弁体３６で塞いであるため、空気導
入路５から吸気口４へ伝わつてきた騒音や吸気口４で発
生した騒音を遮音して、騒音を外部に拡散させることは
ない。従って、ジエツトバス用スイツチ３０は、スイツ
チ本体３１及び箱本体４２から騒音を外部に拡散させな
いため、静寂で快適な入浴を可能とする。

【００１９】（第３の実施の形態）図４は本発明スイツ
チの第３の実施の形態を示すものであり、スイツチ本体
の右半分を断面した正面図である。

【００２０】ジエツトバス用スイツチ５０は、スイツチ
本体５１と、ナツト６１とからなる。スイツチ本体５１
は、前記第３の実施の形態（図３参照）と同様に、筒体
３２と、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／ＯＦＦ操作する
ために筒体３２に内蔵したエアースイツチ３と、筒体３
２の外周面３２ａに開設した吸気口４を含む空気導入路
５と、筒体３２の外周面３２ａから突設して、吸気口４
を臨ませると共に上端を開口した環状凹溝３３を形成す
る環状壁３４と、環状凹溝３３に嵌入した環状弁体３６
とを備えている。

【００２１】該環状弁体３６は、筒体３２の外周面３２
ａと螺合３５しており、摘まみ３６ｂを持って回動操作
すると、上下方向へ移動するようになつている。環状弁
体３６は、筒体３２の外周面３２ａ及び環状壁３４との
間を、Ｏリング等でシール３８，３９してある。

【００２２】上記環状壁３４は、環状凹溝３３の底面
に、環状の弁座３７を設けると共に弁座３７より外側に
適数個の通気孔５２を開設してある。更に、環状壁３４
は、底面に、通気孔５２と連通する環状の通気路５３を
凹設してある。上記環状弁体３６は、環状凹溝３３内
を、吸気口４に連通する内側の下流側通気路３３ａと外
側の上流側通気路３３ｂとに区画し、回動操作により下
端面３６ａと弁座３７との隙間を調節して、上流側通気
路３３ｂに開設した通気孔５２から空気導入路５へ供給
する空気量を増減できるようにしてある。

【００２３】スイツチ本体５１は、筒部３２に螺合した
ナツト６１と環状壁３４とで、筒部３２が挿通する浴槽
の上縁部等である取付基盤７１の挿通孔周縁７１ａを挟
持する。ナツト６１は、挟持面側に環状の通気路６２が
凹設されると共に、通気路６２に連通する管継ぎ手６３
が取り付けてある。管継ぎ手６３に接合した吸気管６４
は、延長する等して浴室外の適所に吸気端を開口してあ
る。なお、浴槽裏面側の空気を吸気する場合には、管継
ぎ手６３及び吸気管６４を省略し、ナツト６１に通気路
６２と浴槽裏面側とを連通する吸気口を開口すればよ
い。

【００２４】ジエツトバス用スイツチ５０は、前記環状
壁３４の通気孔５２及び通気路５３と、筒部３２と取付
基盤７１との間の環状の隙間５４と、ナツト６１の通気
路６２とで中間通気路５５を形成してある。

【００２５】ジエツトバス用スイツチ５０は、スイツチ
本体５１の空気導入路５が負圧状態となると、吸気管６
４から取り入れた浴室外空気を、中間通気路５５及び環
状凹溝３３を通過させた空気導入路５に導く。スイツチ
本体５１は、吸気口４に連通する環状凹溝３３を環状弁
体３６で塞いであるため、空気導入路５から吸気口４へ
伝わつてきた騒音や吸気口４で発生した騒音を遮音し
て、騒音を外部に拡散させることはない。従って、ジエ
ツトバス用スイツチ５０は、スイツチ本体５１から騒音
を外部に拡散させることがなく、静寂で快適な入浴を可
能とする。更に、前記第１，２の実施の形態と異なり、
吸気管６４を人目の付かない浴槽裏面側等に配置できる
ため、見栄えがよい。

【００２６】

【発明の効果】以上詳述の如く、本発明スイツチは、次
の如き優れた効果を有する。請求項１〜４記載の本発明
スイツチは、騒音を拡散させない遮音に優れたものであ
るため、静寂で快適な入浴を提供できる。請求項２〜４
記載の発明スイツチは、空気量調節が簡単にできるた
め、操作性がよい。請求項３，４記載の発明スイツチ
は、スイツチ本体で空気量調節ができるため、操作性が
更によい。請求項４記載の発明スイツチは、吸気管を露
出させないため、見栄えがよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明スイツチの第１の実施の形態を示すもの
であり、スイツチ本体の右半分を断面した正面図であ
る。

【図２】同実施の形態における、スイツチ本体の平面図
と吸気箱の底面図とを併せて示すものである。

【図３】本発明スイツチの第２の実施の形態を示すもの
であり、スイツチ本体の右半分を断面した正面図と吸引
箱を断面した正面図とを併せて示すものである。

【図４】本発明スイツチの第３の実施の形態の右半分を
断面した正面図である。

【図５】従来のジエツトバス用スイツチを示すものであ
り、（Ａ）は全体の右半分を断面した正面図、（Ｂ）は
要部の拡大断面図である。

【符号の説明】

２（３２）…筒体 ２ａ（３２ａ）…外周面 ３…スイツチ ４…吸気口 １７…遮音用リング １８…通気路 ２２（４１）…吸気箱 ２３…空気量調節弁 ２７…吸気管 ３３…環状凹溝 ３３ａ…下流側通気路 ３３ｂ…上流側通気路 ３４…環状壁 ３６…環状弁体 ５４…隙間 ５５…中間通気路 ６２…通気路 ７１…取付基盤 ７１ａ…挿通孔周縁

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筒体に、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／Ｏ
   ＦＦ操作するためのスイツチを内蔵し、該筒体の外周面
   に、ジエツトバス用空気を取り入れるための吸気口を開
   設したジエツトバス用スイツチにおいて、前記筒体の外
   周面に、前記吸気口を覆うように遮音用リングを嵌着
   し、遮音用リングの内周面側に、前記吸気口と連通する
   通気路を凹設し、該通気路から延設した吸気管の始端を
   消音機能を有する吸気箱に接続したことを特徴とするジ
   エツトバス用スイツチ。
2. 【請求項２】前記吸気箱に、前記吸気管と連通する空気
   量調節弁を備えた請求項１記載のジエツトバス用スイツ
   チ。
3. 【請求項３】筒体に、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／Ｏ
   ＦＦ操作するためのスイツチを内蔵し、該筒体の外周面
   に、ジエツトバス用空気を取り入れるための吸気口を開
   設したジエツトバス用スイツチにおいて、前記筒体の外
   周面から突設する環状壁で、前記吸気口を臨ませると共
   に上端を開口した環状凹溝を形成し、該環状凹溝に螺進
   自在に嵌入した環状弁体で、該環状凹溝を前記吸気口に
   連通する内側の下流側通気路と外側の上流側通気路とに
   区画し、該上流側通気路から前記環状壁の周壁部を介し
   延設した吸気管の始端を消音機能を有する吸気箱に接続
   したことを特徴とするジエツトバス用スイツチ。
4. 【請求項４】筒体に、ジエツトバス用ポンプをＯＮ／Ｏ
   ＦＦ操作するためのスイツチを内蔵し、該筒体の外周面
   に、ジエツトバス用空気を取り入れるための吸気口を開
   設したジエツトバス用スイツチにおいて、前記筒体の外
   周面から突設する環状壁で、前記吸気口を臨ませると共
   に上端を開口した環状凹溝を形成し、該環状凹溝に螺進
   自在に嵌入した空気量調節弁で、該環状凹溝を前記吸気
   口に連通する内側の下流側通気路と外側の上流側通気路
   とに区画し、前記筒部に螺着したナツトと前記環状壁と
   で、前記筒部が挿通する取付基盤の挿通孔周縁を挟持
   し、該ナツトに通気路を形成し、該上流側通気路から前
   記環状壁の底壁部及び前記筒部と取付基盤との間の隙間
   を介して該ナツトの通気路に至る中間通気路を形成した
   ことを特徴とするジエツトバス用スイツチ。