JPH09103233A - イカ連続加工機械 - Google Patents

イカ連続加工機械

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JPH09103233A
JPH09103233A JP7287970A JP28797095A JPH09103233A JP H09103233 A JPH09103233 A JP H09103233A JP 7287970 A JP7287970 A JP 7287970A JP 28797095 A JP28797095 A JP 28797095A JP H09103233 A JPH09103233 A JP H09103233A
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squid
cutting
mantle
cutter
cutting device
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Takumi Yamamoto
巧 山本
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TAIYO Manufacturing
Taiyo Seisakusho Co Ltd
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TAIYO Manufacturing
Taiyo Seisakusho Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C25/00Processing fish ; Curing of fish; Stunning of fish by electric current; Investigating fish by optical means
    • A22C25/003Processing cephalopods

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外套部(胴体)に損傷を与えることなく連続
的に外套部から内臓(ごろ)を自動剥離し、順次内臓剥
離された外套部(開き状、つぼ状)を送り出すと共に、
内臓剥離、腕部分カット等のイカ加工作業を一連の流れ
作業中で連続して行い、かつ外套部、腕部を夫々別個に
仕分け可能なイカ連続加工機械を提供することである。 【構成】 イカを載せて搬送可能に備えた搬送装置2
と、該搬送装置上に斜め傾斜状に配したエンドレスベル
ト25に複数のカッター26を一定間隔置きに備えた外
套部裁割装置21と、該外套部裁割装置の下流側におい
てガイドレール20の軌道に沿ってイカ載せ部8上を前
後移動可能に配した内臓剥離片17と、内臓剥離区域よ
り下流側において内臓と腕部とを切断する腕部切断装置
53とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イカの外套部を裁割あ
るいは裁割せずに内臓を外套部(胴体)から剥離、外套
部(胴体)、内臓(いわゆるゴロ)、及び腕部(脚)を
夫々連続的にかつ別々に仕分け、排出作業できるイカ連
続加工機械に関する。
【0002】尚、本明細書において「イカ」とは、スル
メイカ、アカイカ(ムラサキイカ)等のスルメイカ類、
アオリイカ、ケンサキイカ等のヤリイカ類、あるいはコ
ウイカ類などの各科,各類のイカを総称していう。ま
た、本明細書において「加工」とは、上記各類等の生イ
カ(解凍されたものを含む)を、外套部を裁割あるいは
非裁割処理すると共に、該外套部、腕部、内臓等に夫々
別々となるように剥離、切断等処理することをいう。
【0003】
【従来の技術】従来この種の連続加工機械はなく、イカ
加工業者等は、生イカの外套部(胴部)から内臓を剥
離、除去する作業(いわゆるゴロ抜き作業)、剥離した
内臓に付いている腕部分をカットする作業等を夫々個別
に行っていた。
【0004】すなわち、外套部(胴部)から内臓を剥離
するには、外套部を裁割した後に行う場合(開き加工)
と、外套部を裁割せずに行う場合(つぼ抜き加工)とが
あり、従来上記開き加工の場合にあっては、外套部の腹
側から専用の裁割部材を挿入して直線状に裁割(開き加
工)した後に、作業者が専用の内臓剥離治具を使用して
手作業で内臓を掻き出していたものである。しかし、外
套部(胴体)と内臓との間に上記治具を差し込むと共に
接合箇所をカットして内臓を掻き出す作業を、イカ一つ
ずつ行わなければならず、作業上面倒かつ煩わしいばか
りか、作業能率が極めて低いという問題があった。
【0005】また、従来つぼ抜き加工の場合にあって
は、イカの鰭側から腕部方向側へと向けて外套部(胴
体)上をローラーで押圧前進せしめることで、外套部内
面に付着している内臓の接合箇所をひきちぎりながら内
臓を外套部から押し出して剥離、除去する装置があっ
た。しかし、上記従来技術によって内臓剥離(いわゆる
ゴロ抜き)を行うと、ローラーの押圧によって外套部が
傷んでしまい(肉組織が破壊)、外套部(胴体)の商品
価値が下がってしまうという問題を抱えていた。
【0006】そして、上記せるように掻き出し、あるい
は押し出された内臓から腕部分をカットする必要があっ
たが、これら腕部分をカットする作業も上記内臓剥離作
業とは別個に、かつ夫々作業者の手作業に頼っていたた
め、内臓剥離作業同様に作業上面倒かつ煩わしいばかり
か、上記各作業を別個独立して行っていたため作業能率
が極めて低いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、外
套部を裁割する工程、内臓を外套部から剥離する工程、
内臓から腕部をカットする工程、また、残った内臓をバ
キュームする工程を単一の加工機械で連続して行うこと
ができないかという点に着目し、鋭意研究を重ねた結
果、本発明イカ連続加工機械の完成に至った。
【0008】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、外套部(胴体)に損傷(肉組織破壊)を与えること
なく連続的に外套部を裁割する工程、内臓(ごろ)を剥
離する工程、順次内臓を剥離した外套部を装置外へと送
り出す工程、腕部分を内臓からカットする工程の一連の
イカ加工(処理)作業を、イカを連続して搬送させる搬
送作動を停止させることなく一連の流れ作業中で連続し
て行い、かつ外套部、腕部を夫々別個に仕分け可能なイ
カ連続加工機械を提供することである。
【0009】また、他の目的としては、連続動するカッ
ターによる外套部裁割時において、外套部が誤ってカッ
ターに引掛かった状態で移動されたとしても、自動的に
外套部をカッターから取外して機械外へと排出せしめる
ことも可能とすることである。
【0010】また、他の目的としては、外套部を切り開
いて内臓を剥離する場合と、外套部を開かずに内臓を剥
離する場合(いわゆるつぼ抜き)とを適宜必要に応じて
簡単操作で切り替え可能とすることで使用勝手の良いイ
カ連続加工機械とすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、左右スプロケット間に
わたって架け渡して回転可能に備えたエンドレス状ベル
トと、搬送工程中においてイカの外套部から内臓を剥離
する内臓剥離機構を一体的に備え、上記ベルト上に固着
して並設される多数のイカ載せ部とからなる搬送装置
と、該搬送装置の搬送方向中途部上方において機械本体
フレームから吊り下げ支持される外套部裁割装置と、内
臓を剥離した外套部を上記外套部裁割装置の下流側にお
いて装置外へと送り出す外套部送り出し装置と、外套部
から剥離された後の内臓についている腕部を、上記外套
部送り出し装置の下流側において切断して内臓と分離す
る腕部切断装置とで構成されており、上記搬送装置にお
ける各イカ載せ部は、中央部の長手方向に凹溝を設ける
と共に、腕部付け根付近が嵌まるイカ保持部を上記凹溝
上縁に備え、上記凹溝には所望長さの内臓剥離片が前後
スライド可能に配設され、該内臓剥離片は、その下面側
に突設したガイド軸を凹溝の長手方向に沿って穿設した
スライド長孔を介して下方に突出させると共に、上記ガ
イド軸の突出部分にガイド体が取り付けられ、該ガイド
体が搬送方向に沿ってエンドレスベルトの内側に設けら
れている左右のガイドレール間に案内されており、該ガ
イドレールは外套部の裁割区域下流側の内臓の剥離区域
位置から前方向へと向けて平面視略くの字状に屈曲して
構成されており、外套部裁割装置は、搬送装置と同調さ
せて回転可能に備えた裁割装置用エンドレスベルトに一
定間隔置きにカッターが取り付けられると共に、上記エ
ンドレスベルトを搬送装置のイカ載せ部表面に対して搬
送方向に向けて斜めに配し、かつ上記カッターにおける
刃がイカ載せ部の凹溝方向と同一方向に向くように備え
られ、搬送装置と同調して順次送られる上記カッター
が、順次搬出方向へと移動する各イカ載せ部におけるイ
カ保持部内を後方側から通過可能に構成されるものであ
ると共に、上記エンドレス状に駆動するカッターの往路
側最終付近には、該カッターの移動と同調し、カッター
側面を摺接して掻き取るように駆動する外套部取外し部
材を併設せしめており、腕部切断装置は、内臓の剥離区
域を通過した搬送装置におけるイカ載せ部のイカ保持部
前方位置において、該イカ保持部と平行して腕部切断用
カッターを備えたことである。
【0012】また、外套部裁割装置における切り初めか
ら切り終りまでのカッターの移動区域と、イカ保持部か
ら載せ部前端までのイカ載せ部区域と、搬送方向上流側
から下流側にて形成される外套部裁割区域とで直角三角
形状区域を構成し、上記カッター移動区域距離:イカ載
せ部区域距離:外套部裁割区域距離が、5:4:3の割
合で構成されていることである。
【0013】また、ガイドレールの往路側中途部を平面
視略S字状に屈曲せしめ、その後方側へと屈曲する位置
を外套部裁割区域終点付近に配されると共に、前方側へ
と屈曲する位置を外套部掃き出し位置に配したことであ
る。
【0014】また、前方側支持部材と後方側支持部材と
によって外套部裁割装置本体が機械本体の前後フレーム
に吊下げ支持され、上記前方側支持部材の一端は機械本
体の前方フレームに固着せしめられると共に、他端側は
外套部裁割装置本体前方側にて軸支せしめられ、一方後
端側支持部材は、一端を機械本体の後方フレームに穿設
した貫通口に下方から挿通せしめて摺動可能に備えると
共に、その突出端に連結した上下切替えハンドルによっ
て後端側支持部材を上下動せしめることで、外套部裁割
装置本体の後端側を上下昇降可能に構成したことであ
る。
【0015】また、前後スプロケット間にエンドレスベ
ルト用ガイドプレートを介在せしめ、該プレートは、そ
の後端側が後方側スプロケットの径よりも幅広状に形成
され、前後スプロケット間に架け渡されるエンドレスベ
ルトが、上記プレート後端部位で屈曲させられて角度を
形成されており、該屈曲部位が搬送装置において順次搬
送されてくるイカ載せ部のイカ保持部上方に位置するよ
うに外套部裁割装置を配設したことである。
【0016】また、カッターの先端側にガイド杆を突出
せしめ、該ガイド杆先端を下方に向けて傾斜せしめてい
ることである。
【0017】また、複数枚の掃き出し片を周方向に設
け、外套部裁割装置を搬送装置と同調せしめるシャフト
に取り付けて回転可能に備えられる外套部送り出し装置
としたことである。
【0018】また、搬送装置における排出側付近にて、
イカ載せ部表面に相対向せしめて吸引口を備え、腕部を
切断した後のイカ載せ部上にある内臓を吸引して排出す
るバキューム装置を備えたことである。
【0019】
【作用】上記技術的手段により、搬送装置はエンドレス
状に回転作動し、該搬送装置上方は、その上流側から下
流側に向けて、外套部裁割区域、内臓剥離区域、腕部切
断区域が形成され、そしてイカの眼球付近をイカ保持部
前方に位置せしめるようにしてイカを順次上記保持部に
嵌め込み保持させてイカ載せ部上にセットすることで、
外套部裁割区域へと順次イカが送り出される。
【0020】外套部裁割装置の裁割装置用エンドレスベ
ルトが搬送装置と同調して回転しているため、上記ベル
トに一定間隔置きに備えられているカッターが搬送装置
の動きと同調して順次送られてきてイカ保持部内を通過
し、該保持部にて嵌め込み保持されて順次送られてくる
イカの外套部腹側からカッターが差し込まれ、そして外
套部腹側から差し込まれたカッターは、刃がイカ載せ部
の凹溝と同一方向に向いているため、イカの下流側への
搬送と共に搬送方向に対して斜め前方向へと移動しなが
ら、外套部を腹側のカッター挿入箇所から鰭側の外套部
末端まで直線状に裁割する。
【0021】そして、次に外套部を裁割された状態で送
られる各イカは、上記外套部の裁割区域より下流側に位
置される内臓剥離区域へと順次送られる。
【0022】そして、上記剥離区域へと移動してきた各
イカ載せ部は、中央部の長手方向に凹溝を設けると共
に、腕部付け根付近が嵌まるイカ保持部を上記凹溝上縁
に備え、上記凹溝には所望長さの内臓剥離片が前後スラ
イド可能に配設され、該内臓剥離片は、その下面側に突
設したガイド軸を凹溝の長手方向に沿って穿設したスラ
イド長孔を介して下方に突出させると共に、上記ガイド
軸の突出部分にガイド体が取り付けられ、該ガイド体が
搬送方向に沿ってエンドレスベルトの内側に設けられて
いる左右のガイドレール間に案内されており、該ガイド
体が案内されるガイドレールが、上記内臓剥離区域位置
から前方向へと向けて平面視略くの字状に屈曲してその
軌道を変化せしめているため、各イカ載せ部の内臓剥離
片は、ガイド体が前方へと案内されることにより順次前
方へと凹溝上を移動する。従って、イカ載せ部上にある
イカの外套部と内臓との間から内臓剥離片が差し込まれ
ると共に前進し、外套部内面に接合している内臓の接合
箇所を剥離(切断)する。
【0023】内臓と分離された外套部は、上記外套部裁
割装置の下流側に配されている外套部送り出し装置によ
って搬送装置のイカ載せ部上から搬送装置外へと送り出
される。
【0024】また、腕部切断装置は、上記外套部送り出
し装置の下流側において内臓の剥離区域を通過した搬送
装置におけるイカ載せ部のイカ保持部前方位置におい
て、該イカ保持部と平行して腕部切断用カッターを備え
て構成されているため、イカ載せ部上においてイカ保持
部に保持されたままで残された内臓と腕部との接合箇所
を回転カッターによって分離切断せしめられ、そして腕
部は搬送装置の復路折り返し位置まで搬送されて排出さ
れる。
【0025】さらに、連続動する多数のカッターにより
順次外套部を裁割している時に、外套部が誤ってカッタ
ーに引掛かって送られてきたとしても、外套部裁割装置
におけるカッターの往路側最終付近に併設されている外
套部取外し部材が、カッター側面を摺接するように駆動
しているため、そのカッターに引掛かって送られてきた
外套部をカッター往路側最終付近にてカッターから自動
的に取外して機械外へと排出できる。
【0026】また、外套部裁割装置における切り初めか
ら切り終りまでのカッターの移動区域と、イカ保持部か
ら載せ部前端までのイカ載せ部区域と、搬送方向上流側
から下流側にて形成される外套部裁割区域とで直角三角
形状区域を構成し、上記カッター移動区域距離:イカ載
せ部区域距離:外套部裁割区域距離が、5:4:3の割
合で構成するものとすれば、搬送装置と外套部裁割装置
のエンドレスベルトとが同調しているため、下流側へと
送られる各イカ載せ部上のイカの外套部へとカッターが
確実に挿入され、そしてイカの下流側への搬送と共に搬
送方向に対して斜め前方向へと移動しながら、外套部を
腹側のカッター挿入箇所から鰭側の外套部末端まで確実
に直線状に裁割する。
【0027】さらに、ガイドレールの往路側中途部を平
面視略S字状に屈曲せしめ、その後方側へと屈曲する位
置を外套部裁割区域終点付近に配すると共に、前方側へ
と屈曲する位置を外套部掃き出し位置に配するものとす
れば、ガイドレールに案内されて外套部裁割区域終点付
近へと案内されてきたイカ載せ部の内臓剥離片は、上記
外套部裁割区域終点付近で一端後退し、内臓剥離片上か
ら凹溝上へとイカを移し、そして上記外套部裁割区域終
点付近位置から前方側へと屈曲していくガイドレールに
沿って内臓剥離片が外套部掃き出し位置に向かって前進
し、外套部と内臓との間に挿入されると共に、内臓の外
套部との接合箇所を剥離する。
【0028】また、前方側支持部材と後方側支持部材と
によって外套部裁割装置本体が機械本体の前後フレーム
に吊下げ支持され、上記前方側支持部材の一端は機械本
体の前方フレームに固着せしめられると共に、他端側は
外套部裁割装置本体前方側にて軸支せしめられ、一方後
端側支持部材は、一端を機械本体の後方フレームに穿設
した貫通口に下方から挿通せしめて摺動可能に備えると
共に、その突出端に連結した上下切替えハンドルによっ
て後端側支持部材を上下動せしめることで、外套部裁割
装置本体の後端側を上下昇降可能に構成すれば、外套部
を開いて内臓を剥離する加工を行う場合と、外套部を開
かずに内臓を剥離するつぼ抜き加工を適宜容易に選択す
ることができる。すなわち、外套部裁割装置の後端側を
下降せしめれば、カッター位置が下がって外套部の腹側
から差し込むことができ、一方上昇せしめることにより
カッター位置が上がって、該カッターは外套部の腹上方
位置を素通りして回転する。
【0029】また、前後スプロケット間にエンドレスベ
ルト用ガイドプレートを介在せしめ、該プレートは、そ
の後端側が後方側スプロケットの径よりも幅広状に形成
され、前後スプロケット間に架け渡されるエンドレスベ
ルトが、上記プレート後端部位で屈曲させられて角度を
形成されており、該屈曲部位が搬送装置において順次搬
送されてくるイカ載せ部のイカ保持部上方に位置するよ
うに外套部裁割装置を配設すれば、順次送られてくるカ
ッターは上記イカ保持部位置で屈曲箇所によってしゃく
り上げるように作動する。
【0030】さらに、カッターの先端側にガイド杆を突
出せしめ、該ガイド杆先端を下方に向けて傾斜せしめる
ものとすれば、カッターが外套部の腹側へと確実に挿入
案内される。
【0031】そして複数枚の掃き出し片を周方向に設
け、外套部裁割装置を搬送装置と同調せしめるシャフト
に取り付けて回転可能に備えられる外套部送り出し装置
とすれば、内臓剥離区域を越えて順次送られてくる外套
部が、複数枚の掃き出し片の回転作動によって装置外へ
と順次掃き出される。
【0032】さらに、搬送装置における排出側付近に
て、イカ載せ部表面に相対向せしめて吸引口を備え、腕
部を切断した後のイカ載せ部上にある内臓を吸引して排
出するバキューム装置を備えれば、最終的に腕部を切断
してイカ載せ部上に残った内臓のみがバキュームされて
排出される。
【0033】
【実施例】以下、本発明イカ連続加工機械の一実施例を
図に基づいて説明すると、図中1は機械本体フレーム、
2は搬送装置、21は外套部裁割装置、47は外套部取
外し部材、50は外套部送り出し装置、53は腕部切断
装置、57はバキューム装置を夫々示し、本機械は、そ
の搬送方向上流側からイカのセット区域、外套部裁割
区域、内臓剥離区域、腕部切断区域、内臓バキュ
ーム区域を形成している。なお、以下に示す実施例は
単に本発明の一実施例にすぎず何等これに限定されるも
のでなく、本発明の範囲内において適宜変更可能なもの
である。
【0034】搬送装置2は、機械本体フレーム1に取り
付けられている駆動部(駆動モーター)3と駆動ベルト
(チェーン)4を介して回転可能に配されているスプロ
ケット5とシャフトを介して一体的に配されている駆動
側スプロケット5a、5aと、該駆動側スプロケット5
a、5aと所定間隔をあけて同一レベル位置に配されて
いる連動側スプロケット6、6との間にわたって架け渡
して回転可能に備えられているエンドレスベルト(チェ
ーン)7と、該ベルト7上に固着して並設される多数の
イカ載せ部8…とから構成されている。
【0035】イカ載せ部8は、中心長手方向全域にわた
って所望幅の凹溝10を凹設するように構成して載せ部
本体8aが形成され、該載せ部本体8aにおける凹溝1
0の後方寄り左右上縁に、両者間に所望間隔をあけて夫
々立ち上げ片12、12を立設せしめてイカ保持部13
を形成し、該イカ保持部13はイカの腕部寄りの眼球付
近が嵌まる程度の間隙14を有するものとする。なお、
上記載せ部本体8a、凹溝10、イカ保持部13等の形
状は一例にすきず限定はされない。例えば、上記載せ部
8aは、長尺平板状の基板の上面長手方向両側に、所望
幅の側壁板を配設することで、該両側壁板間に基板の長
手方向全域にわたる凹溝を形成せしむることにより構成
してもよく任意である。
【0036】また、上記凹溝10の長手方向略中心に
は、凹溝長手方向の所望範囲にわたってスライド長孔1
5が穿設され、該スライド長孔15を介して、搬送工程
中においてイカの外套部a1 から内臓a2 を剥離する内
臓剥離機構16を一体的に備えている。そして、上記構
成からなる同一形状の複数のイカ載せ部8…を、夫々の
凹溝10、10…が並列するように隣接し、かつ夫々の
イカ保持部13が同一ラインに位置するように上記エン
ドレスベルト7上に並設せしめる。
【0037】内臓剥離機構16は、上記載せ部本体8a
に設けた凹溝10内に摺動可能に配される所望長さの内
臓剥離片17と、該剥離片17の下面側に一体的に突設
し、上記スライド長孔15に挿入可能なガイド軸18
と、該ガイド軸18の突出部分における先端側18bに
一体的に設けられるガイド体(ローラー)19とからな
り、上記エンドレスベルト7の内側において、該ベルト
7の搬送方向(矢印Hにて示す)に沿って備えられてい
る左右ガイドレール20,20間に上記ガイド体19が
案内され、ガイドレール20,20の軌道20a方向に
よって上記ガイド体19が移動し、内臓剥離片17が凹
溝10上を前後方向(矢印Hで示す搬送方向と直交する
矢印Tにて示す方向)にスライド可能に構成されている
(図3,図6,図7参照)。
【0038】また、上記ガイドレール20,20は往路
側にて説明したが、復路側にも備えられていることはい
うまでもない。また、上記ガイド体19は、図示例では
ガイド軸18の根本側18aに設けた円筒状に形成され
ている単一のものであるが、これに何等限定されるもの
ではなく、例えばガイド軸18の先端側18bにも設け
るものとしてもよい。
【0039】上記内臓剥離片17は、凹溝10内にて前
後摺動可能な幅で、かつ各種のイカ内臓剥離作業に最低
限必要な長さ(ガイド体19より前方を外套部a1 内に
挿入して内臓接合箇所を切断、剥離可能な長さ)とした
細幅長尺状であって、例えば本実施例では、スライド部
17aと、該スライド部17a先端から僅か上方に向け
て傾斜状に延設せしめた剥離爪17bとで構成され、ガ
イド軸18を上記スライド部17aの下面先端に設け、
剥離爪17bをスライド長孔15の先端15aにガイド
体19が位置した時(前進時)に、爪先端(剥離作用
部)17b′が凹溝先端10a付近に位置し、かつスラ
イド長孔15の後端15bにガイド体19が位置した時
(後退時)に爪先端17b′がイカ保持部13付近に位
置するように内臓剥離片17およびスライド長孔15を
穿設している。
【0040】なお、剥離爪17bの長さ、ガイド軸18
の突設位置、及びスライド長孔15の穿設長さは、剥離
爪先端17b′が前進時に凹溝10の先端10a近くま
で移動可能で、かつ後退時にはイカ保持部13近くまで
移動可能なように構成されるものであれば、夫々の組み
合わせにおいて適宜調整可能である。
【0041】なお、本実施例では内臓剥離片17の剥離
爪先端17b′を後端側に向けて略U字状に凹設せしめ
るものとしているが(図6参照)、先端形状はこれに限
定されるものではなく、内方に向けて略V字状、フラッ
ト状等任意であり、外套部a1 の内壁に付いている内臓
a2 の接合箇所を内壁から剥離せしめることのできる形
状を有しているものであれば適宜変更可能である。
【0042】上記往路側のガイドレール20,20は、
外套部a1 の裁割区域の下流側の内臓剥離区域位置
から外套部掃き出し位置方向へと向けて平面視略くの
字状に屈曲してその軌道20aを変化せしめるように形
成する。そして、上記軌道20aの屈曲部先端20bを
外套部掃き出し位置に配するものとした。
【0043】なお本実施例では、ガイドレール20,2
0の往路側中途部を平面視略S字状に屈曲せしめ、その
後方側へと屈曲する位置を外套部裁割区域終点付近に
配すると共に、前方側へと屈曲する位置を外套部掃き出
し位置に配するものとして軌道20aを変化させてい
るため、ガイドレール20,20に案内されて外套部裁
割区域終点付近′へと案内されてきたイカ載せ部8の
内臓剥離片17は、上記外套部裁割区域終点付近′で
一端後退し、内臓剥離片17上から凹溝10上へとイカ
aを移し、そして上記外套部裁割区域終点付近′位置
から前方側へと屈曲していくガイドレール20,20に
沿って内臓剥離片17が外套部掃き出し位置に向かっ
て前進し、外套部a1 と内臓a2 との間に挿入されると
共に、両者の接合箇所を剥離する。
【0044】また、本実施例では往路側のガイドレール
20,20の終端位置と始端位置とをずらして同一線上
にないように構成すると共に、このずれた終端位置と始
端位置とを復路側のガイドレールで直線状に連絡(図示
省略)するように構成している。このように復路側のガ
イドレールを直線状に構成するものとしたためイカ載せ
部8…の移動がスムーズに行える。
【0045】また、図中48は上記内臓剥離片17のは
ね上がり防止部材を示す。上記はね上がり防止部材48
は、平板状の押えプレート48aと、該プレート48a
を機械本体フレーム1から前方へ突出支持せしめる支持
杆48b,48bとからなり、押えプレート48aは、
搬送装置2における内臓剥離片17…の前後移動方向
(図3で矢印Tにて示す方向)で、該剥離片17の後退
状態における剥離片17…上方を横切るように配設さ
れ、剥離片17…のはね上りを防止せしめるものであ
る。
【0046】外套部裁割装置21は、前後スプロケット
22,23と、該スプロケット22,23間に配される
エンドレスベルト用ガイドプレート24と、上記両スプ
ロケット22,23間にわたって架け渡されるエンドレ
スベルト25と、該エンドレスベルト25に一定間隔置
きに取り付けられた裁割用のカッター26…と、スプロ
ケット22を回転作動せしめる回転機構33とからなる
装置本体21aと、該本体21aを機械本体フレーム1
から搬送装置2上に向けて吊り下げ支持せしめる前後支
持部材28,29とで構成されており、上記エンドレス
ベルト25が上記搬送装置2のイカ載せ部8の搬送方向
に対して斜め前方に向けて横切るように配され、かつ上
記カッター26における刃30がイカ載せ部8の凹溝1
0方向と同一方向(イカ載せ部8の搬送方向Hに対して
90゜)に向くように構成され、上記後方側のスプロケ
ット23を回って往路側Aに戻ってくるカッター26が
イカ載せ部8のイカ保持部13における間隙14内を通
過して移動するものとしている(図3,図8,図10参
照)。そして、往路側Aの最終付近A1に外套部取外し
部材47を併設せしめている。尚図中Bは復路側を示
す。
【0047】上記カッター26は、エンドレスベルト2
5の長さ方向一定間隔置きに複数個取り付けられてお
り、詳しくは、上記ベルト25に取り付けられる固着ベ
ース26aの下面に刃挟持片26b,26bを垂設する
と共に、該挟持片26b,26bに刃30を挟持せし
め、そして該挟持片26bの先端側には、上記刃30の
前方へと延びるガイド杆31が一体的に設けられて構成
されており、本実施例では一本のベルト25に8個のカ
ッター26…を一定間隔置きに備えている(図9,図1
0参照)。
【0048】上記挟持片26b,26bは、エンドレス
ベルト25に対して所望角度をもって垂設されているも
ので、本実施例では約36.8゜の角度をもってベルト
方向からずらすものとしている(図10(a)参照)。
これにより、上記挟持片26b,26bに備えられる刃
30が上記角度でベルト方向からずれて位置することと
なる。
【0049】上記カッター26の刃30は、例えば図1
0(b)に示すような形状の両刃の平菱形カッター刃
で、刃30は後方に向けて上り傾斜状に約30〜45゜
の角度で挟持されている。なお、本実施例では図示せる
ような形状の両刃の平菱形カッター刃で説明したが、刃
形状は何等これに限定されるものではなく、片刃のもの
であってもよく、また形状も任意である。
【0050】また、上記ガイド杆31は水平方向に設け
るものであってもよいが、本実施例では上記ガイド杆3
1の先端31bを下方に向けて傾斜せしめており、例え
ば水平位置から約15゜程下方に向けて傾斜せしめるこ
とでイカの外套部a1 内への刃30の案内を確実かつス
ムーズにできる(図10(b)参照)。尚、上記角度は
任意であり5゜〜35゜の範囲で設定可能である。
【0051】従って、本実施例ではエンドレスベルト2
5を搬送装置2のイカ載せ部8の搬送方向に対して約5
3.2゜の角度をもって配設すると共に、カッター26
の刃30を約36.8゜の角度をもって上記ベルト25
の長さ方向からずらすものとしているため、上記刃30
はイカ載せ部8の搬送方向に対して約90゜で、イカ載
せ部8の凹溝10方向と同一方向に向くようになる。ま
た、上記エンドレスベルト25およびカッター26の配
設角度は任意であって、刃30がイカ載せ部8の搬送方
向Hに対して約90゜に位置するように構成されるもの
であればよく上記構成に限定されるものではない。
【0052】また本実施例では、外套部裁割装置21に
おける切り初めから切り終りまでのカッター26の移動
距離(図中zに示す距離)と、イカ保持部13から載せ
部前端8aまでのイカ載せ部距離(図中yに示す距離)
と、搬送方向上流側から下流側にて形成される外套部裁
割区域距離(図中xに示す距離)とで直角三角形を構成
し、上記カッター移動距離z:イカ載せ部距離y:外套
部裁割区域距離xが、5:4:3の割合で構成されてい
る(図3,図8,図9,図16参照)。
【0053】さらに、本実施例では上記前後スプロケッ
ト22,23を同一外径に形成し、またエンドレスベル
ト用ガイドプレート24は、薄肉板状でその後端側24
aが上記スプロケット23の外径よりも幅広状に形成さ
れており、上記構成としたことで、両スプロケット2
2,23間に架け渡される裁割装置用のエンドレスベル
ト(チェーン)25は、上記ガイドプレート24に沿っ
て回転作動すると共に、そのプレート後端側24a部位
に沿って屈曲して角度を付けるものとしたたため、該ベ
ルト25の回転作動で順次送られるカッター26…は、
スプロケット23に沿って送られた後、この屈曲してい
る後端側屈曲部位25aで、いわゆるしゃくり上げるよ
うな作動をして移動する(図9参照)。
【0054】図中32は、スプロケット23を前後移動
自在とするテンションアジャストベースフレームで、エ
ンドレスベルト25の張り具合を調整可能としている。
【0055】回転機構33は、搬送装置2のスプロケッ
ト5に取り付けた連動ベルト(チェーン)34によって
伝達されて連動する裁割装置駆動用ベルト(チェーン)
35を、一端のスプロケット36に架け渡すように構成
して搬送装置2と同調させて回転可能に備えたシャフト
37の他端側ユニバーサルジョイント38を介して裁割
装置本体21aのスプロケット22に連結することで、
裁割装置用のエンドレスベルト25を搬送装置2のエン
ドレスベルト7と同調させている。
【0056】外套部取外し部材47は、上記裁割装置用
のエンドレスベルト25の回転作動を、カッターの往路
側最終付近A1にてベベルギヤ47aを介して回転軸4
7bに伝達せしめ、該回転可能に構成される回転軸47
bの下方部位側面には、ゴム製の平板矩形状の外套部取
外し片47c,47cが背中合わせ状に一対設けられて
構成されている。従って、上記外套部取外し片47c,
47cは、カッター26…の移動作動と同調されること
となる。
【0057】また、上記外套部取外し片47cは、ゴム
製に限らず樹脂製等その材質は任意であり、また上記せ
るように平板矩形状に限らず他の所望形状であってよい
が、回転軸47bにとりつけられて回転動し、その先端
47d部分が、往路側最終付近A1に到着したカツター
26の側面を摺接するように駆動するものであればよ
い。また、取外し片47c…の数は、カッター26の配
設間隔に合わせて増減任意である。
【0058】すなわち、本実施例では上記せるように回
転軸47bの側面にゴム製の平板矩形状の取外し片47
c,47cを背中合わせ状に一対設けるものとしたた
め、本実施例のような間隔で備えた各カッター26…の
側面を、往路側最終付近A1位置で順次各取外し片47
c,47cが交互に掻き取るように摺接する。従って、
万が一にもカッター26にイカの外套部a1が引掛かっ
て送られてきたとしても、上記回転駆動している取外し
片47c,47cが往路側最終付近A1位置で外套部a
1を掻き取るようにカツター26から取外すことができ
る。
【0059】前後支持部材28,29は、本実施例では
次のように装置本体21aを上下昇降可能に構成してい
る。
【0060】すなわち、上記前方側支持部材28の一端
は、二股状の左右腕片28a,28aからなり、該腕片
28a,28aを外套部裁割装置本体21aの前方側に
てスプロケット23を左右から回転可能に保持するよう
に軸支せしめると共に、他端は、上記左右腕片28a,
28aの上端連結部28bから立設される取付けボルト
28cからなり、該ボルト28cを機械本体前方フレー
ム1aに固着せしめ、一方後端側支持部材29の一端
は、二股状の左右腕片29a,29aからなり、該腕片
29a,29aを外套部裁割装置本体21aの後方側に
てガイドプレート24を左右から回転可能に挟持するよ
うに軸支せしめると共に、他端は、上記左右腕片29
a,29aの上端連結部29bから立設される取付けボ
ルト29cからなり、該ボルト29cを機械本体後方フ
レーム1bに穿設した貫通口1cに下方から、上記上端
連結部29bと後方フレーム1bとの間に弾性部材(例
えばコイルスプリング等)29dを介在せしめて挿通せ
しめると共に、その突出端には周面所望箇所に連結孔2
9fを設けたナット29eを設けて上下摺動可能に備え
ることで吊り下げ支持され、該ナット29eに上下切替
えハンドル39の一端を連結せしめている。
【0061】上記切替えハンドル39は、一端を前記前
方フレーム1aに回転可能に軸着せしめ、かつ長さ方向
任意箇所にハンドル41を備えたシャフト42の他端に
切替えカムプレート43を設け、該カムプレート43
は、上下辺43a,43bをフラット状に形成すると共
に、左右辺43c,43dをR状に形成し、そして上記
下辺43bと左辺43cとはフラット辺43eによって
つながれており、その表面43fの軸心よりずれた所定
位置には連結用突起44を突設せしめてなり、該突起4
4を上記後端側支持部材29のナット29eの連結孔2
9fに嵌合せしめ、ハンドル杆41の左右回動作動でカ
ムプレート43を回動せしめることにより、連結孔29
fを介して突起44に嵌合されているナット29eを上
下移動せしめ、後端側支持部材29を上下動せしめる。
従って、外套部裁割装置本体21aは、先端側支持部材
28の左右腕片28a,28a軸支部位を支点として後
端側21a′を上下昇降可能に構成している。
【0062】このように構成することにより、外套部裁
割装置本体21aの後端側21a′を下降せしめれば
(図9参照)、カッター26位置が下がって外套部a1
の腹側からカッター26を差し込むことができ、一方上
昇せしめる(図11参照)ことによりカッター26位置
が上がって、該カッター26は外套部a1 の腹上方位置
を素通りして回転するものとすることができるため、外
套部a1 を開いて内臓a2 を剥離する開き加工を行う場
合と、外套部a1 を開かずに内臓a2 を剥離するつぼ抜
き加工を適宜容易に選択することができる。また、上記
一端には、カムプレート43をナット29e側へと押圧
調整する握りハンドル40を備えている。すなわち、カ
ムプレート43の突起44をナット29eの連結孔29
fに嵌合せしめた時に、上記握りハンドル40を締付け
方向へと回すことで上記突起44を連結孔29fへと押
し付け固定する。これにより両者(44,29f)の嵌
合が強固となり、誤って嵌合が外れてしまうという虞も
ないため、例えば外套部裁割装置本体21aを上昇せし
めて、つぼ抜き工程を行っている際中に本体21aが落
ちてしまい、途中からつぼ抜きが行えないという不具合
も生せず大変便利である。
【0063】また、カッター26…の配設数は限定され
るものではなく任意であるが、上記搬送装置2の各イカ
載せ部8の隣接する凹溝10…間隔との関係で調整さ
れ、搬送作動で順次送られてくるイカ載せ部8…の凹溝
10…に、各カッター26…が間をあけることなく順次
挿入できるのが効率良く好ましい。
【0064】さらに、本実施例では内臓剥離区域の始
点側付近に外套部押さえ部材45を備えており、該押さ
え部材45は、所望幅の平板状押さえプレート45b
が、搬送装置2のイカ載せ部8におけるイカ保持部13
よりも前方(内臓剥離片17前進方向)で、上記載せ部
表面8bと所定の間隙46をあけて位置するように上下
調整可能に配設されている(図15参照)。
【0065】外套部送り出し装置50は、内臓 a2 を剥
離した外套部a1 を上記外套部裁割装置21の下流側に
おいて装置外へと送り出すもので、本実施例では軸部5
1の周方向に複数枚の掃き出し片52…を、夫々一定方
向に傾斜状に備え、外套部裁割装置21を搬送装置2と
同調せしめるシャフト37に上記軸部51を取り付けて
回転可能に備えられるものとし、内臓の剥離区域を越
えて順次送られてくる外套部a1 が、複数枚の掃き出し
片52…の回転作動によって装置外へと順次掃き出され
る。
【0066】なお、本実施例では外套部送り出し装置5
0を外套部裁割装置21と同調せしめているが、これに
何等限定されるものではなく、別個に備えた駆動源によ
って回転送り出し操作せしめてもよく、また、内臓剥離
区域を越えた位置に、例えば上記裁割装置21と同様
に傾斜せしめた固定状の送り出し杆あるいは送り出し片
を、イカ載せ部表面から一定間隔あけた位置に設けるも
のもとしてもよく、特にその構成は限定されるものでは
ない。
【0067】上記腕部切断装置53は、駆動部54と該
駆動部54によって回転可能に備えられる腕部切断用の
回転カッター55とで構成され、外套部a1 から剥離さ
れた後の内臓a2 に付いている腕部a4 を、上記外套部
送り出し装置50の下流側(内臓剥離区域を越えた位
置)において切断して内臓a2 と分離するものであり、
上記カッター55はイカ保持部13の前方位置におい
て、該イカ保持部13と平行して備えられている。
【0068】また、本実施例によれば、上記搬送装置2
の各イカ載せ部8…は、その各イカ保持部13…に沿っ
た壁板11,11…及び内臓剥離片17…の表面に、そ
の同一ライン上にカッター刃受け溝56…を刻設してい
るため、上記カッター55の刃先55aが、そのカッタ
ー刃受け溝56に案内されて回転するように構成してい
る。
【0069】上記バキューム装置57は、搬送装置2に
おける排出側付近にて、イカ載せ部8の表面に相対向せ
しめて吸引口58を備え、腕部a4 を切断した後のイカ
載せ部8上にある内臓a2 を吸引ホース59を介して吸
引して排出する。
【0070】なお、図中60は、搬送装置2の表面搬送
方向に沿って各イカ保持部13後方に所定長さをもって
平行状に備えられるイカ腕押さえプレートで、該プレー
ト60とイカ載せ部表面8bとの間にはa4 を押圧状に
進入可能な隙間61を設けている。
【0071】また、図中62は、夫々の押さえプレート
48,60の押圧力をスプリング圧によって調整する調
整部材であって、調整部62aの回動作動で各プレート
48,60の調整を図る。また、図中100は高さ調整
ナットで上記隙間61及び腕部通過スペース49間の調
節を図る。
【0072】次に、本実施例におけるイカ連続加工機械
の一使用状態について、外套部a1を裁割して内臓を除
去する開き加工を行う場合と、外套部a1 を裁割せずに
内臓を除去するつぼ抜き加工を行う場合とについて説明
する(図16は開き加工工程の概略図、図17はつぼ抜
き加工工程の概略図を夫々示す)。
【0073】まず、開き加工を行う場合について説明す
ると、搬送装置2におけるイカ載せ部8はエンドレス状
に回転作動し、該イカ載せ部8の上方には、その上流側
から下流側に向けて、外套部裁割区域、内臓剥離区域
、腕部切断区域、内臓バキューム区域が形成さ
れ、そしてイカaの眼球a5 付近をイカ保持部13前方
(a2 側)に位置せしめるようにしてイカaを順次上記
保持部13に嵌め込み保持させてイカ載せ部8上にセッ
トする(図7(a)参照)ことで、外套部裁割区域へ
と順次イカが送り出される。
【0074】そして、外套部裁割装置21の裁割装置用
エンドレスベルト25が搬送装置2と同調して回転して
いるため、上記ベルト25に一定間隔置きに備えられて
いるカッター26…が、搬送装置2の動きと同調して順
次送られてきてイカ保持部13…内を通過し、該保持部
13にて嵌め込み保持されて順次送られてくるイカaの
外套部a1 腹側から、ガイド杆31に案内されてカッタ
ー26が差し込まれる。そして、外套部a1 腹側から差
し込まれたカッター26は、刃30がイカ載せ部8の凹
溝10と同一方向に向いているため、イカaの下流側へ
の搬送と共に搬送方向に対して斜め前方向へと移動しな
がら、外套部a1 を腹側のカッター挿入箇所から鰭a6
側の外套部末端a7 まで直線状に裁割する。
【0075】また、外套部裁割装置21における切り初
めから切り終りまでのカッター26の移動区域(図中z
に示す区域)と、イカ保持部13から載せ部前端8aま
でのイカ載せ部区域(図中yに示す区域)と、搬送方向
上流側から下流側にて形成される外套部裁割区域(図中
xに示す区域)とで直角三角形状区域が形成され、上記
カッター移動区域距離z:イカ載せ部区域距離y:外套
部裁割区域距離xが、5:4:3の割合で構成され、か
つ搬送装置2と外套部裁割装置21のエンドレスベルト
25とが同調しているため、下流側へと送られる各イカ
載せ部8…上のイカa…の外套部a1 …へとガイド杆3
1…を介してカッター26…が確実に挿入され、そして
イカa…の下流側への搬送と共に搬送方向に対して斜め
前方向へと移動しながら、外套部a1 を腹側のカッター
挿入箇所から鰭a6 側の外套部末端a7 まで確実かつス
ムーズに直線状に裁割する(図3,図9,図16参
照)。
【0076】また、本実施例では、前後スプロケット2
2,23間にエンドレスベルト用ガイドプレート24を
介在せしめ、該プレート24は、その後端側24aが後
方側スプロケット23の径よりも幅広状に形成され、前
後スプロケット22,23間に架け渡されるエンドレス
ベルト25が、上記プレート後端部位で屈曲させられて
角度を形成されており、該屈曲部位25aが搬送装置2
において順次搬送されてくるイカ載せ部8のイカ保持部
13上方に位置するように外套部裁割装置21を配設し
ているため、順次送られてくるカッター26…は、上記
イカ保持部13位置で屈曲部位25aによってしゃくり
上げるように作動し、切り始めが容易となる。
【0077】そして、次に外套部a1 を裁割された状態
で送られる各イカaは、上記外套部a1 の裁割区域よ
り下流側に位置される内臓剥離区域へと順次送られ
る。
【0078】この場合において、本実施例では図示せし
めるように内臓剥離片17が案内されるガイドレール2
0を平面視略S字状に屈曲せしめ、その後方側へと屈曲
する位置が外套部裁割区域終点付近′に配されると共
に、前方側へと屈曲する位置が外套部掃き出し位置に
配される構成としている(図4参照)。
【0079】従って、まず該ガイドレール20に案内さ
れて外套部裁割区域終点付近′へと案内されてきたイ
カ載せ部8の内臓剥離片17は、上記外套部裁割区域終
点付近′で一端後退して内臓剥離片17上から凹溝1
0上へとイカaを移し(図7(b))、そして上記外套
部裁割区域終点付近′から前方側へと屈曲していくガ
イドレール20に沿って内臓剥離片17が外套部掃き出
し位置に向かって前進し、外套部a1 と内臓a2 との
間に挿入されると共に、内臓a2 の外套部a1との接合
箇所を剥離する(図7(C))。
【0080】上記せるように内臓剥離片17がスライド
移動するものとすれば、内臓剥離区域へと入る手前で
内臓剥離片17が一端後退するため、内臓剥離片17上
に載った状態(図7(a))で移動してきたイカaが凹
溝10上へと落ち込むこととなり、内臓剥離片17が外
套部a1 内へと挿入され易くなる。
【0081】そして、内臓a2 と分離された外套部a1
は、上記外套部裁割装置21の下流側での外套部掃き出
し位置に配されている外套部送り出し装置50の外套
部掃き出し片52 …によって装置外へと送り出され
る。
【0082】次に、上記外套部送り出し装置50の下流
側において内臓の剥離区域を通過した搬送装置2にお
けるイカ載せ部8のイカ保持部13前方(a2 側)位置
において、該イカ保持部13と平行して備えられている
腕部切断用カッター55で、イカ載せ部8上においてイ
カ保持部13に保持されたままで残されて送られる内臓
a2 と腕部a4 との接合箇所(保持部13と眼球a5 と
の間)を分離切断せしめ、そして腕部a4 は搬送装置2
の復路折り返し位置(往路最終位置)63まで搬送さ
れ、搬送装置2における排出側付近にて、イカ載せ部8
の表面に相対向せしめて備えた吸引口58から、腕部a
4 を切断した後のイカ載せ部8上にある内臓a2 を吸引
ホース59を介して吸引して排出する。
【0083】また、上記処理工程中において、カッター
26が外套部a1を裁割する際に、万が一にも誤って外
套部a1をカッター26が引掛けて移動してきたとして
も、往路側最終付近A1位置にてカッター26の移動作
動と同調して配されている外套部取外し部材47におけ
る外套部取外し片47cが、カッター26から外套部a
1を掻き取るようにして取外すことができる。
【0084】次に、つぼ抜き加工の場合について説明す
ると、このつぼ抜き加工を行うには、上記外套部裁割装
置21を上昇作動せしめて行う。工程概略を図17に示
す。すなわち、ハンドル39を上昇方向(図8中矢印
方向にて示す)へと回動せしめ、カムプレート43のフ
ラット状の下辺43bを機械本体フレーム1bの受け板
1dに当接せしめると(図13(b))、連結孔29f
を介してカムプレート43の突起44に嵌合されている
ナット29eが上昇し、かつ保持されて、上記ナット2
9eに連結されている取付けボルト29cを介して後端
側支持部材29が上昇する(図11)。
【0085】従って、上記せるように外套部裁割装置2
1の後端側21a′を上昇せしめることによりカッター
26位置が上がって、該カッター26は外套部a1 の腹
上方位置を素通りして回転するため(図11)、イカ載
せ部8に載って上流側から下流側へと送られるイカaの
外套部a1 は、つぼ状(非裁割状)で外套部裁割区域
を通過し、そしてつぼ状のまま内臓剥離区域へと移
り、内臓剥離片17が外套部a1 と内臓a2 との間に挿
入されて接合箇所が剥離され、そして外套部送り出し装
置50によってつぼ状のまま装置外へと掃き出され、次
に腕部切断用カッター55によって内臓a2 と腕部a4
とが分離切断せしめられ、そして腕部a4は搬送装置2
の復路折り返し位置63まで搬送され、そして搬送装置
2における排出側付近にて、イカ載せ部8の表面に相対
向せしめて備えた吸引口58から、腕部a4 を切断した
後のイカ載せ部8上にある内臓a2 が吸引ホース59を
介して吸引して排出される(図17参照)。尚、バキュ
ーム装置57によるバキューム吸引排出をしない場合
は、搬送装置2の63位置方向部に開閉仕切りが備えら
れており、開放使用時は、63迄搬送される。
【0086】また、上記ナット29eには、その周面に
多数の連結孔29f…を設け、ナット29eを回転操作
せしめて裁割装置本体21aの後端側21a′の上下昇
降位置を微調整可能とすることで、イカのサイズ(外套
部 高さ方向幅)に合わせてカッター26の移動高さを
調整可能としている(開き加工にあっては外套部a1に
カッター刃26が切り込み可能な高さ、つぼ抜き加工に
あっては外套部a1 上を通過可能な高さ)。
【0087】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたため、外套部
(胴体)に損傷を与えることなく連続的に外套部から内
臓(ごろ)を自動剥離でき、かつ上記内臓剥離、腕部分
カット)等の従来個別に行っていた各イカ加工作業を一
連の流れ作業中で、イカ搬送作動を停止させることなく
連続して行うことができ、さらに外套部、腕部を上記作
業工程において夫々別個に仕分け可能なイカ連続加工機
械を提供することができた。
【0088】また、本発明のように外套部裁割装置を備
えるものとすれば、外套部の開き加工を上記イカの搬送
作動を停止せしめることなく一連の流れ作業中において
確実かつスムーズに行うことができ大変使用勝手に優れ
る。
【0089】従って、イカの加工作業において大幅な作
業時間の短縮が図れ、作業能率が向上すると共に、作業
者の労力軽減も図れる。
【0090】また、本発明によればエンドレス状に駆動
する外套部裁割装置のカッター往路側最終付近に、該カ
ッターの移動と同調し、カッター側面を摺接して掻き取
るように駆動する外套部取外し部材を併設せしめる構造
としているため、連続動する上記カッターにより順次外
套部を裁割している時に、万が一外套部が誤ってカッタ
ーに引掛かつた状態で加工(処理)ラインから外れて送
られてきたとしてもそのカッターに引掛かって送られて
きた外套部は、カッター往路側最終付近にて上記せるよ
うに駆動する外套部取外し部材によってカッターから自
動的に取外されて機械外へと排出することができ大変取
扱に優れると共に作業を円滑に進めることができ大変有
用である。
【0091】そして、上記外套部裁割装置を本発明のよ
うに上下昇降可能に配設するものとすれば、ハンドルの
回動作動によって外套部裁割装置の後端側が下降し、カ
ッター位置が下がって、該カッターを外套部の腹側から
差し込む外套部開き加工と、ハンドルの回動作動によっ
て外套部裁割装置の後端側が上昇し、カッター位置が上
がって、該カッターを外套部の腹上方位置を素通りせし
めて回転させるつぼ抜き加工を適宜容易に選択すること
ができる。従って、一つの加工機械で開き加工、つぼ抜
き加工の両方が適宜選択して行い得るものとなり、使用
勝手に優れるばかりでなく、イカ加工設備費用の低廉が
図れる。
【0092】また、本発明によれば、ガイドレールに案
内されてイカ載せ部上を前後移動する内臓剥離片の外套
部と内臓との間に挿入して剥離する構成としたため、従
来のようにローラーで押出し作業を行った場合のように
イカの外套部の傷みがなく、特に外套部を裁割せずに内
臓を剥離する、いわゆるつぼ抜きとする場合に商品価値
の低下が防げる。
【0093】また、外套部裁割装置における切り初めか
ら切り終りまでのカッターの移動区域と、イカ保持部か
ら載せ部前端までのイカ載せ部区域と、搬送方向上流側
から下流側にて形成される外套部裁割区域とで直角三角
形状区域が形成され、上記カッター移動区域距離:イカ
載せ部区域距離:外套部裁割区域距離が、5:4:3の
割合で構成され、かつ搬送装置と外套部裁割装置のエン
ドレスベルトとが同調するように構成すれば、下流側へ
と送られる各イカ載せ部上のイカの外套部へとカッター
が確実に挿入され、そしてイカの下流側への搬送と共に
搬送方向に対して斜め前方向へと移動しながら、外套部
を腹側のカッター挿入箇所から鰭側の外套部末端まで確
実に直線状に裁割することができる。
【0094】さらに、ガイドレールの往路側中途部を平
面視略S字状に屈曲せしめ、その後方側へと屈曲する位
置が外套部裁割区域終点付近に配されると共に、前方側
へと屈曲する位置が外套部掃き出し位置に配されるもの
とすることにより、内臓剥離区域へと入る手前で内臓剥
離片が一端後退するため、内臓剥離片上に載った状態で
移動してきたイカが凹溝上へと落ち込むこととなり、内
臓剥離片が外套部内へと挿入され易くなり、外套部と内
臓との接合箇所剥離作業が確実に行い得る。
【0095】さらに、カッターの先端側にガイド杆を突
出せしめ、該ガイド杆が先端を下方に向けて傾斜せしめ
るものとすれば、開き加工時においてカッター刃の外套
部内への案内が確実かつ容易となり、開き不良状態の発
生が少なくなる。
【0096】また、複数枚の掃き出し片を周方向に設
け、外套部裁割装置を搬送装置と同調せしめるシャフト
に取り付けられて回転可能に備えられる外套部掃き出し
部材を備えるものとすれば、別途掃き出し部材専用の駆
動部を設けることなく外套部掃き出し作業が行い得るた
め、機械全体サイズの大型化防止およびコスト低廉化が
図れこの種の加工機械において大変有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明イカ連続加工機械の正面図である。
【図2】本発明イカ連続加工機械の背面図である。
【図3】本発明イカ連続加工機械の平面図である。
【図4】本発明イカ連続加工機械の往路側ガイドレール
を表した平面図。
【図5】本発明イカ連続加工機械の左側面図である。
【図6】本発明イカ連続加工機械のイカ載せ部の一実施
例を示し、(a)は平面図、(b)はI−I線断面図で
ある。
【図7】本発明イカ連続加工機械の内臓剥離機構の一実
施例を示し、(a)は内臓剥離片静止時で、剥離片上に
イカ外套部を載せている状態、(b)は内臓剥離片後退
時で、イカ外套部が凹溝上に乗っている状態、(c)は
内臓剥離片前進時で、剥離片がイカ外套部と内臓との間
に差し込まれて接合部をカットしている状態を夫々示
す。
【図8】外套部裁割装置と搬送装置との関係を示す部分
拡大斜視図である。
【図9】降下状態の外套部裁割装置を示す側面図(外套
部開き加工時)である。
【図10】外套部裁割装置に備えられるカッターの一実
施例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示
す。
【図11】上昇状態の外套部裁割装置を示す側面図(つ
ぼ抜き加工時)である。
【図12】外套部裁割装置を背面側から見た斜視図であ
る。
【図13】外套部裁割装置における切替えハンドルの切
替えカムプレートと吊下げシャフト先端の調整ガイドナ
ットとの関係を示し、(a)は外套部開き加工時におけ
る状態、(b)はつぼ抜き加工時における状態を夫々示
す。
【図14】カッター26とイカ保持部14とのタイミン
グ調整を図るスプロケット(タイミング調整スプロケッ
ト)の側面図である。
【図15】外套部押さえ部及び掃き出し片部を示す斜視
図である。
【図16】外套部開き加工における一連の作動を示す概
略図である。
【図17】つぼ抜き加工における一連の作動を示す概略
図である。
【符号の説明】
1:搬送装置 8:イカ載せ部 10:凹溝 13:イカ保持部 15:スライド長孔 17:内臓剥離片 19:ガイド体 20:ガイドローラー 20a:軌道 21:外套部裁割装置 25:裁割装置用エンドレスベルト 26:カッター 31:ガイド杆 47:外套部取外し部材 50:外套部送り出し装置 53:腕部切断装置 57:バキューム装置 :外套部裁割区域 :内臓剥離区域 :腕部切断区域 :外套部掃き出し位置 a:イカ a1 :外套部 a2 :内臓 a4 :腕

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右スプロケット間にわたって架け渡し
    て回転可能に備えたエンドレス状ベルトと、搬送工程中
    においてイカの外套部から内臓を剥離する内臓剥離機構
    を一体的に備え、上記ベルト上に固着して並設される多
    数のイカ載せ部とからなる搬送装置と、該搬送装置の搬
    送方向中途部上方において機械本体フレームから吊り下
    げ支持される外套部裁割装置と、内臓を剥離した外套部
    を上記外套部裁割装置の下流側においてイカ載せ部上か
    ら装置外へと送り出す外套部送り出し装置と、外套部か
    ら剥離された後の内臓についている腕部を、上記外套部
    送り出し装置の下流側において切断して内臓と分離する
    腕部切断装置とで構成されており、上記搬送装置におけ
    る各イカ載せ部は、中央部の長手方向に凹溝を設けると
    共に、腕部付け根付近が嵌まるイカ保持部を上記凹溝上
    縁に備え、上記凹溝には所望長さの内臓剥離片が前後ス
    ライド可能に配設され、該内臓剥離片は、その下面側に
    突設したガイド軸を凹溝の長手方向に沿って穿設したス
    ライド長孔を介して下方に突出させると共に、上記ガイ
    ド軸の突出部分にガイド体が取り付けられ、該ガイド体
    が搬送方向に沿ってエンドレスベルトの内側に設けられ
    ている左右のガイドレール間に案内されており、該ガイ
    ドレールは外套部の裁割区域下流側の内臓の剥離区域位
    置から前方向へと向けて平面視略くの字状に屈曲して構
    成されており、外套部裁割装置は、搬送装置と同調させ
    て回転可能に備えた裁割装置用エンドレスベルトに一定
    間隔置きにカッターが取り付けられると共に、上記エン
    ドレスベルトを搬送装置のイカ載せ部表面に対して搬送
    方向に向けて斜めに配し、かつ上記カッターにおける刃
    がイカ載せ部の凹溝方向と同一方向に向くように備えら
    れ、搬送装置と同調して順次送られる上記カッターが、
    順次搬出方向へと移動する各イカ載せ部におけるイカ保
    持部内を後方側から通過可能に構成されるものであると
    共に、上記エンドレス状に駆動するカッターの往路側最
    終付近には、該カッターの移動と同調し、カッター側面
    を摺接して掻き取るように駆動する外套部取外し部材を
    併設せしめており、腕部切断装置は、内臓の剥離区域を
    通過した搬送装置におけるイカ載せ部のイカ保持部前方
    位置において、該イカ保持部と平行して腕部切断用カッ
    ターを備えて構成されていることを特徴とするイカ連続
    加工機械。
  2. 【請求項2】 外套部裁割装置における切り始めから切
    り終りまでのカッターの移動区域と、イカ保持部から載
    せ部前端までのイカ載せ部区域と、搬送方向上流側から
    下流側にて形成される外套部裁割区域とで直角三角形状
    区域が形成され、上記カッター移動区域距離:イカ載せ
    部区域距離:外套部裁割区域距離が、5:4:3の割合
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載のイカ
    連続加工機械。
  3. 【請求項3】 ガイドレールの往路側中途部を平面視略
    S字状に屈曲せしめ、その後方側へと屈曲する位置が外
    套部裁割区域終点付近に配されると共に、前方側へと屈
    曲する位置が外套部掃き出し位置に配されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のイカ連続加工
    機械。
  4. 【請求項4】 前方側支持部材と後方側支持部材とによ
    って外套部裁割装置本体が機械本体の前後フレームから
    吊下げ支持され、上記前方側支持部材の上端は機械本体
    の前方フレームに固着せしめられると共に、下端側は外
    套部裁割装置本体前方側にて軸支せしめられ、一方後端
    側支持部材は、下端側を外套部裁割装置本体後方側にて
    軸支し、上端をその突出端に連結した上下切替えハンド
    ルによって後端側支持部材を上下動せしめることで、外
    套部裁割装置本体の後端側が上下昇降可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項
    3記載のイカ連続加工機械。
  5. 【請求項5】 前後スプロケット間にエンドレスベルト
    用ガイドプレートを介在せしめ、該プレートは、その後
    端側が後方側スプロケットの径よりも幅広状に形成さ
    れ、前後スプロケット間に架け渡されるエンドレスベル
    トが、上記プレート後端部位で屈曲させられて角度を形
    成されており、該屈曲部位が搬送装置において順次搬送
    されてくるイカ載せ部のイカ保持部上方に位置するよう
    に外套部裁割装置が配設されていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のイ
    カ連続加工機械。
  6. 【請求項6】 カッターの先端側にガイド杆を突出せし
    め、該ガイド杆が先端を下方に向けて傾斜せしめている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又
    は請求項4又は請求項5記載のイカ連続加工機械。
  7. 【請求項7】 複数枚の掃き出し片を周方向に設け、外
    套部裁割装置を搬送装置と同調せしめるシャフトに取り
    付けて回転可能に備えられる外套部送り出し装置とした
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又
    は請求項4又は請求項5又は請求項6記載のイカ連続加
    工機械。
  8. 【請求項8】 搬送装置における排出側付近にて、イカ
    載せ部表面に相対向せしめて吸引口を備え、腕部を切断
    した後のイカ載せ部上にある内臓を吸引して排出するバ
    キューム装置を備えたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求
    項6又は請求項7記載のイカ連続加工機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030062695A (ko) * 2002-01-18 2003-07-28 유영환 오징어 할복 및 내장 적출장치
CN103238654A (zh) * 2012-02-01 2013-08-14 梁熙昌 鱿鱼自动加工装置
CN105455049A (zh) * 2015-12-30 2016-04-06 东山腾新食品有限公司 一种蟹肉棒全自动生产系统及其生产方法
CN105494588A (zh) * 2016-01-13 2016-04-20 哈尔滨理工大学 一种鱿鱼加工头须分离装置

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