JPH09103176A - 自脱型コンバイン - Google Patents

自脱型コンバイン

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Publication number
JPH09103176A
JPH09103176A JP26379295A JP26379295A JPH09103176A JP H09103176 A JPH09103176 A JP H09103176A JP 26379295 A JP26379295 A JP 26379295A JP 26379295 A JP26379295 A JP 26379295A JP H09103176 A JPH09103176 A JP H09103176A
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JP
Japan
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feed chain
posture
feed
hand
rail
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Application number
JP26379295A
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English (en)
Inventor
Koji Yamagata
山形  浩司
Mitsuru Takenaka
竹中  満
Shigeo Fujita
茂雄 藤田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手扱き作業時に、多くの穀稈をフィードチェ
ーン上に載置することがあっても詰まりの発生を抑制で
きる自脱型コンバインを提供する。 【解決手段】 挟持レール11の前端よりも搬送上手側
箇所におけるフィードチェーン10の搬送始端部を案内
支持するガイドレール12を、挟持レール11の前端下
方付近に設定した横軸芯X周りで上下揺動自在に構成
し、フィードチェーン10の搬送始端部の全体が側面視
でカバー体15の上縁よりも上方に露出する通常使用姿
勢と、フィードチェーン10の挟持レール11の前端近
傍より搬送上手部分が側面視でカバー体15の上縁より
下方に引退する手扱き使用姿勢とに切り換えるようにガ
イドレール12を姿勢変更駆動するフィードチェーン姿
勢変更手段Fを設け、手扱き作業を行える条件のとき、
フィードチェーン姿勢変更手段Fは、通常使用姿勢から
手扱き使用姿勢に切り換えるように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取前処理部の縦
搬送装置から受け渡された穀稈を脱穀装置を通過させる
ように挟持搬送するフィードチェーンを設け、該フィー
ドチェーンの横外方をカバー体で覆った自脱型コンバイ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の自脱型コンバインで
は、枕地等で手刈りされた穀稈を機体に搭載した脱穀装
置を利用して手扱きする際には、刈取前処理部を停止さ
せた状態で脱穀装置及びフィードチェーンを駆動させて
いるのであり、カバー体の上縁より側面視で上方に露出
するフィードチェーンの搬送始端部上に人手によって穀
稈を載置する作業を行うことになる。そして、従来にお
いては、フィードチェーンの搬送始端部箇所は全体的に
そのカバー体より側面視で上方に露出するようにしてい
るに止まっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の自脱型
コンバインにあっては、手扱き作業の際に作業者が誤っ
て多くの量の穀稈をフィードチェーン上に載置したりす
ると、フィードチェーンと挟持レールとの間に穀稈が詰
まったりする虞れが高いものとなっていた。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、手扱き作業を行う場合に、誤って多くの量の
穀稈をフィードチェーン上に載置するようなことがあっ
ても詰まりの発生を抑制できる自脱型コンバインの提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 本発明の請求項1にかかる自脱型コンバイン
は、刈取前処理部の縦搬送装置から受け渡された穀稈を
脱穀装置を通過させるように挟持搬送するフィードチェ
ーンを設け、該フィードチェーンの横外方をカバー体で
覆った自脱型コンバインであって、前記フィードチェー
ンと協働で穀稈を挟持する挟持レールの前端よりも搬送
上手側箇所における前記フィードチェーンの搬送始端部
を案内支持するガイドレールを、前記挟持レールの前端
下方付近に設定した横軸芯周りで上下揺動自在に構成
し、前記フィードチェーンの搬送始端部の全体が側面視
で前記カバー体の上縁より上方に露出する通常使用姿勢
と、前記フィードチェーンの前記挟持レールの前端近傍
より搬送上手部分が側面視で前記カバー体の上縁より下
方に引退する手扱き使用姿勢とに切り換えるように前記
ガイドレールを姿勢変更駆動するフィードチェーン姿勢
変更手段を設けるとともに、前記縦搬送装置の上方を覆
う防塵カバーを開閉自在に設け、前記防塵カバーが開放
され、かつ前記刈取前処理部の駆動が停止されているこ
とが検出手段で検出されると、その検出結果に基づい
て、前記フィードチェーン姿勢変更手段は、前記通常使
用姿勢から手扱き使用姿勢に切り換えるように構成して
あることを特徴構成とする。
【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成
によれば、手扱き作業を行う場合には、防塵カバーを開
いて穀稈をフィードチェーンの搬送始端部上に載置しや
すくするとともに、刈取前処理部の駆動を停止させるた
めに、刈取前処理部のクラッチを切り操作することにな
る。従って、この刈取前処理部が停止している状態で、
かつ防塵カバーが穀稈の手扱きでの供給が行えるように
開放している場合には、自動的に手扱き作業状態である
として、穀稈供給が少量ずつフィードチェーンで挟持搬
送できるように、フィードチェーンの搬送始端部の挟持
レール近傍箇所のみをカバー体よりも側面視で上方に露
出するようにして、それより前側ではカバー体の上縁よ
り下方に引退させることになる。すなわち、手扱きする
ときには、フィードチェーンの搬送始端部の挟持レール
近傍箇所のみの小範囲をカバー体よりも側面視で上方に
露出するようにしているので、そのフィードチェーンの
露出箇所からのみ穀稈はフィードチェーンで搬送開始さ
れるので、いちどきに多量の穀稈がフィードチェーンで
搬送されることが抑制される。
【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にか
かる構成によれば、手扱き作業を行うために、防塵カバ
ーを開放し、かつ刈取前処理部の駆動を停止させると、
自動的に手扱き作業できる状態にフィードチェーンの搬
送始端部が姿勢変更するので、その切換操作が簡単なも
のとなるとともに、その手扱き作業を行うときにフィー
ドチェーンの搬送始端部がカバー体の上縁より側面視で
下方に引退するので、手で供給された穀稈に対してフィ
ードチェーンにおける係止を始める範囲が挟持レールの
近傍の前側箇所のみの小範囲となって、フィードチェー
ンによる穀稈搬送量は少量に制限されることになって、
穀稈の詰まり発生が回避できるものとなった。
【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかる自脱
型コンバインは、刈取前処理部の縦搬送装置から受け渡
された穀稈を脱穀装置を通過させるように挟持搬送する
フィードチェーンを設け、該フィードチェーンの横外方
をカバー体で覆った自脱型コンバインであって、前記フ
ィードチェーンと協働で穀稈を挟持する挟持レールの前
端よりも搬送上手側箇所における前記フィードチェーン
の搬送始端部を案内支持するガイドレールを、前記挟持
レールの前端下方付近に設定した横軸芯周りで上下揺動
自在に構成し、前記フィードチェーンの搬送始端部の全
体が側面視で前記カバー体の上縁より上方に露出する通
常使用姿勢と、前記フィードチェーンの前記挟持レール
の前端近傍より搬送上手部分が側面視で前記カバー体の
上縁より下方に引退する手扱き使用姿勢とに変更切換す
るように前記ガイドレールを姿勢変更駆動するフィード
チェーン姿勢変更手段を設けるとともに、機体の走行状
態を検出する走行状態検出手段を設け、該走行状態検出
手段の機体が走行状態であることの検出結果に基づいて
前記フィードチェーン姿勢変更手段による手扱き使用姿
勢への切換を禁止し、かつ、前記走行状態検出手段の機
体が走行停止状態であることの検出結果に基づいて前記
フィードチェーン姿勢変更手段による手扱き使用姿勢へ
の切換を許容するように構成してあることを特徴構成と
する。
【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成
によれば、機体が走行停止状態でないと、手扱きできる
状態に切り換えられないから、通常の刈取作業状態にな
っているときに手扱き作業をすることはできない。そし
て、走行停止状態のときのみ手扱き作業を行え、かつ、
その手扱き作業を行うようにフィードチェーン姿勢変更
手段を手扱き使用姿勢に切換すると、フィードチェーン
の搬送始端部の挟持レール近傍箇所のみの小範囲をカバ
ー体よりも側面視で上方に露出するようにしているの
で、その露出箇所からのみ穀稈はフィードチェーンで搬
送開始されることにより、いちどきに多量の穀稈がフィ
ードチェーンで搬送されることが抑制される。
【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にか
かる構成によれば、走行停止状態でないと手扱き作業で
きるように切り換わらないから、通常の刈取作業時と同
様の状態となっているフィードチェーンの搬送始端部に
対して穀稈を手で供給しないよう促すことになって、フ
ィードチェーンの搬送始端部がカバー体の上縁より下方
に引退させたときに手扱き作業を行うように作業者に認
識させることになる。そして、その手扱き作業を行うと
きにフィードチェーンの搬送始端部がカバー体の上縁よ
り側面視で下方に引退するので、手で供給された穀稈は
フィードチェーンにおける穀稈の係止を始める範囲が挟
持レールの近傍の前側箇所のみの小範囲となって、フィ
ードチェーンによる穀稈搬送量は少量に制限されること
になり、穀稈の詰まり発生が回避できるものとなった。
【0011】(構成) 本発明の請求項3にかかる自脱
型コンバインは、刈取前処理部の縦搬送装置から受け渡
された穀稈を脱穀装置を通過させるように挟持搬送する
フィードチェーンを設け、該フィードチェーンの横外方
をカバー体で覆った自脱型コンバインであって、前記フ
ィードチェーンと協働で穀稈を挟持する挟持レールの前
端よりも搬送上手側箇所における前記フィードチェーン
の搬送始端部を案内支持するガイドレールを、前記挟持
レールの前端下方付近に設定した横軸芯周りで上下揺動
自在に構成し、前記フィードチェーンの搬送始端部の全
体が側面視で前記カバー体の上縁より上方に露出する通
常使用姿勢と、前記フィードチェーンの前記挟持レール
の前端近傍より搬送上手部分が側面視で前記カバー部材
の上縁より下方に引退する手扱き使用姿勢とに変更切換
するように前記ガイドレールを姿勢変更駆動するフィー
ドチェーン姿勢変更手段を設けるとともに、前記縦搬送
装置の上方を覆う防塵カバーを、後端部が前記フィード
チェーンの搬送始端部近くに位置するように後下がり傾
斜姿勢と、その後端部が前記フィードチェーンの搬送始
端部より上方に大きく離間する通常姿勢とに切換自在に
構成し、前記防塵カバーが前記後下がり傾斜姿勢である
ことがカバー姿勢検出手段で検出されると、その検出結
果に基づいて、前記フィードチェーン姿勢変更手段は前
記フィードチェーンの搬送始端部を手扱き使用姿勢に変
更するように構成してあることを特徴構成とする。
【0012】(作用) 本発明の請求項3にかかる構成
によれば、手扱き作業を行うときには、防塵カバーを後
下がり傾斜姿勢にするのであり、その防塵カバーの後端
部がフィードチェーンの搬送始端部近くに位置すること
がカバー姿勢検出手段で検出されると、その検出結果に
基づいて、フィードチェーンが挟持レールの前端近傍よ
り搬送上手部分が側面視でカバー体の上縁より下方に引
退する手扱き使用姿勢に切り換えられることになる。
又、そのように後下がり傾斜姿勢にされた防塵カバーは
その傾斜上面部分に作業者によって穀稈をのせるだけ
で、その穀稈は傾斜上面部分を滑り落ちて挟持レールの
前端近傍箇所に至るようにできる。
【0013】(効果) 従って、本発明の請求項3にか
かる構成によれば、手扱作業を行えるように防塵カバー
を前端部の横軸芯周りで後側を下降させて、その後端部
がフィードチェーン近くに位置するようにするだけで、
その後端部の位置検出結果に基づいて、フィードチェー
ンの搬送始端部が少量の穀稈搬送のみしか行えないよう
に自動的に切り換えられることになるので、一々手扱き
作業用に専用の切換手段を操作しなくも良いものとな
り、煩わしさが少ない。又、手扱き作業時には、防塵カ
バーの傾斜した上面部を穀稈の載置箇所及び流下案内箇
所として利用でき、フィードチェーン上に直接載置しな
くて済む利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に、自脱型コンバインを示し
ている。この自脱型コンバインは、左右一対のクローラ
走行装置1,1に支持された機体2に、脱穀装置3、搭
乗運転部4、グレンタンク5等を搭載装備するととも
に、機体2の前部に横軸芯P周りで上下揺動自在に刈取
前処理部6を装着して構成している。
【0015】図1及び図2(イ),(ロ)に示すよう
に、刈取前処理部6は、左右に複数個の穀稈引起し装置
7・・を並設し、この穀稈引起し7・・で引き起こされた穀
稈の株元箇所を切断する刈取装置8を設け、この刈り取
られた穀稈を後方に搬送する縦搬送装置9を設けてい
る。そして、縦搬送装置9で搬送された穀稈が受け渡さ
れるフィードチェーン10を脱穀装置3の横側部に設け
ている。すなわち、フィードチェーン10は、脱穀装置
3と連動して駆動されるように構成しているとともに、
そのフィードチェーン10と挟持搬送経路を挟んで対向
配置された挟持レール11との協働による挟持作用とフ
ィードチェーン10の回動駆動により、穀稈を脱穀装置
3で扱き作用を受けさせる状態で後方に向けて搬送する
ようにしている。
【0016】そして、このフィードチェーン10の搬送
経路を設定するようにチェーンを案内支持するガイドレ
ール12をフィードチェーン10の後方移動経路の直下
箇所に配設している。ガイドレール12は前側部分12
Aと後側部分12Bとに分割された構成にしてあり、そ
の前側部分12Aは、前記挟持レール11の前端の下方
に位置する横軸芯X周りで上下揺動自在に後側部分12
Bに枢支されている。さらに、その前側部分12Aを揺
動駆動するための駆動装置としての電動モータ13が減
速機構を介して前側部分12Aに連動連結されている。
この電動モータ13は、後述するように、機体2に装備
した制御装置14からの制御信号により駆動される。
又、図2に示すように、フィードチェーン10の巻き回
し箇所の横外側を被覆する状態で板金製のカバー体15
を設けている。刈取走行しながらの通常作業時には、前
記挟持レール11の前端よりも搬送上手側に位置するフ
ィードチェーン10が側面視でカバー体15の上縁より
も上方に露出する状態で、前記ガイドレール12の前側
部分12Aで姿勢保持するようにし、手刈りされた穀稈
を手扱きする作業時には、ガイドレール12の前側部分
12Aが前記横軸芯X周りで前下がりに下げられて、フ
ィードチェーン10の搬送始端部を側面視でカバー体1
5の上縁よりも下方に引退させるようにしている。ここ
で、制御装置14、電動モータ13、ガイドレール12
の前側部分12A、リミットスイッチ16,17はフィ
ードチェーン姿勢変更手段Fを構成している。
【0017】詳述すると、ガイドレール12の前側部分
12Aが上位にあるときの位置検出用のリミットスイッ
チ16とその先端が下方に下げられた状態を検出するリ
ミットスイッチ17とを設けるとともに、これらリミッ
トスイッチ16,17の検出信号を前記制御装置14に
入力させ、後述するように、通常の作業時でガイドレー
ル12の前側部分12Aがある状態から、手扱き作業を
行う状態に切り換える駆動制御信号が制御装置14から
出力されると、リミットスイッチ17がオンされるまで
電動モータ13が正転駆動され、リミットスイッチ17
のオン信号が制御装置14に入力されることで、電動モ
ータ13を停止し、逆に、手扱き作業状態から通常作業
状態に切り換える場合は、リミットスイッチ16がオン
されるまで電動モータ13が逆転駆動され、リミットス
イッチ16のオン信号が制御装置14に入力されること
で、電動モータ13が停止するようにしている。さら
に、図1に示すように、刈取前処理部6の穀稈引起し装
置7の上端部から脱穀装置3の前端部近傍箇所にわたっ
て透明な樹脂製の防塵カバー18を設けている。この防
塵カバー18は、穀稈引起し装置7の上部を覆う固定カ
バー19に対して前後にスライド自在に設けられてお
り、刈取前処理部6の縦搬送装置9及びフィードチェー
ン10の搬送始端部箇所の上方を覆って脱穀装置3や刈
取前処理部6で発生する塵埃が操縦部4側に行かないよ
う防止する状態と、前方にスライドさせて縦搬送装置9
等の上方を開放させた手扱き作業の行える状態とに位置
切換自在に構成している。そして、防塵カバー18を前
方にスライドさせた状態を防塵カバー18自身によるス
イッチングで検出する検出手段としてのリミットスイッ
チ20を設けている。このリミットスイッチ20の検出
信号は前記制御装置14に入力される。又、刈取前処理
部6への伝動を断続するための刈取クラッチ(図示せ
ず)の入り切り操作をする刈取クラッチ操作レバー21
の切り操作状態を検出する検出手段としてのリミットス
イッチ22を設けている。このリミットスイッチ22の
検出信号も前記制御装置14に入力される。制御装置1
4では、この刈取クラッチが切り操作されていること、
及び防塵カバー18が開操作されていることのリミット
スイッチ22及びリミットスイッチ20からの検出信号
が入力されていると、前記電動モータ13に正転駆動信
号を出力して、ガイドレール12の前側部分12Aの先
端を下降させ、前記リミットスイッチ17がオンされる
と電動モータ13を停止する。これにより、手扱き作業
が行えるように、刈取前処理部6の駆動を停止し、か
つ、防塵カバー18を開放姿勢に切り換えたときには、
自動的にフィードチェーン10の搬送始端部のうち挟持
レール11近傍箇所より前方部分を、側面視で前記カバ
ー体15の上縁より下方に引退させる。これにより、手
扱き作業する場合には、穀稈を挟持レール12の前端箇
所で対向するフィードチェーン10に対して少量ずつ供
給することになる。又、刈取前処理部6を駆動状態にす
るか、防塵カバー18を閉じ側に移動させるかすると、
前記リミットスイッチ22又はリミットスイッチ20が
オフとなったことの信号が制御装置14に入力され、そ
れによって、制御装置14は、電動モータ13を逆転駆
動し、ガイドレール12の前側部分12Aが上昇して、
前記リミットスイッチ16がオンされると電動モータ1
3を停止する。これにより、フィードチェーン10の搬
送始端部の全体が側面視でカバー体15の上縁より上方
に臨む通常作業状態に切り換わることになる。
【0018】〔別の実施の形態〕以下に、別の実施の形
態を図面に基づいて説明する。尚、上記の実施の形態と
同様の構造については同一符号を付すとともに、説明を
省略する。図3(イ),(ロ)に示すように、搭乗運転
部4に、副変速レバー23を設けているとともに、搭乗
運転部4の操作パネル部には、フィードチェーン10を
姿勢保持するガイドレール12の前側部分12Aを上位
に移動させるように電動モータ13を逆転駆動させる手
動操作信号と、ガイドレール12の前側部分12Aを下
位に移送させるように電動モータ13を正転駆動させる
手動操作信号を選択的に出力させることのできる操作ス
イッチ24を配設している。この操作スイッチ24の操
作信号により制御装置14からは電動モータ13を手動
操作で駆動させる制御信号を出力して、フィードチェー
ン10の搬送始端部を側面視でカバー体15の上縁より
引退するように下降させる状態と、その搬送始端部の全
体を側面しでカバー体15の上縁より上方に露出する状
態とに切り換えることができる。尚、ガイドレール12
の前側部分12Aの上方での停止位置と下方での停止位
置とをそれぞれリミットスイッチ16,17で検出して
その検出信号により制御装置14は操作スイッチ24の
操作にかかわらず電動モータ13を停止させるようにし
ている。但し、前記副変速レバー23が中立に操作され
ていないとき、つまり走行状態または走行可能状態とな
っているときには、操作スイッチ24を操作しても電動
モータ13は停止したままとなっている。すなわち、副
変速レバー23が中立位置にあるか否か検出できる走行
状態検出手段としてのリミットスイッチ25を設けてい
るとともに、副変速レバー23が中立に操作されていな
いことがリミットスイッチ25で検出されているとき
は、その検出信号により制御装置14が操作スイッチ2
4からの信号による電動モータ13の駆動を禁止するよ
うにしており、一方、副変速レバー23が中立位置に操
作されていることがリミットスイッチ25で検出されて
いるときは、その検出信号により制御装置14が操作ス
イッチ24からの信号による電動モータ13の前述の駆
動を行うように、制御装置14は構成されている。ここ
で、制御装置14、電動モータ13、ガイドレール12
の前側部分12A、リミットスイッチ16,17はフィ
ードチェーン姿勢変更手段Fを構成している。
【0019】以下、さらに別の実施の形態について、図
面に基づいて説明する。尚、上記の実施の形態と同様の
構造については同一符号を付すとともに、説明を省略す
る。図4及び図5(イ),(ロ)に示すように、刈取前
処理部6の縦搬送装置9及びフィードチェーン10の搬
送始端部の上方を覆う防塵カバー18を、その前端の横
軸芯X2周りで揺動可能に、穀稈引起し装置7の上部を
覆う固定カバー19に枢着している。そして、防塵カバ
ー18は、固定カバー19と脱穀装置3の前端上部箇所
とにわたって位置する通常作業姿勢と、その通常作業姿
勢より前記横軸芯X2周りで後下がり姿勢となるように
下降させて、後端部がフィードチェーン10に近接する
手扱き作業姿勢とに切換可能にしている。この手扱き作
業姿勢になっていることを検出するカバー姿勢検出手段
としてのリミットスイッチ26を防塵カバー18の揺動
基端部箇所に設置している。このリミットスイッチ26
の検出信号は、フィードチェーン10の搬送始端部をガ
イドレール12の前側部分12Aを上下揺動させる電動
モータ13を操作させて上下に位置変更操作する制御装
置14に入力される。制御装置14は、防塵カバー18
が後下がりの傾斜姿勢に切り換えられていることのリミ
ットスイッチ26の検出信号に基づいて、電動モータ1
3を正転駆動してガイドレール12の前側部分をリミッ
トスイッチ17で検出され電動モータ13の停止される
前下がり姿勢に変更して、側面視でカバー体15の上縁
よりフィードチェーン10の搬送始端部が下方に引退す
る制御を行い、防塵カバー18を後下がり姿勢から上昇
させることによるリミットスイッチ26の検出信号に基
づいて、電動モータ13を逆転駆動してガイドレール1
2の前側部分をリミットスイッチ16で検出され電動モ
ータ13の停止される上方位置に変更して、側面視でカ
バー体15の上縁よりフィードチェーン10の搬送始端
部の全体が上方に臨む状態にする制御を行う。これによ
り、防塵カバー18を後下がり姿勢にして、その防塵カ
バー18の傾斜した上面に沿って手扱き用の穀稈を人手
作業で乗せて後方可能に案内するようにすれば、挟持レ
ール11の前端部で対向するフィードチェーン10箇所
にその穀稈が案内されてフィードチェーン10の回動と
共に挟持がなされて脱穀処理するための搬送がなされ
る。一方、防塵カバー18を上昇させて保持させておく
ことで、手扱き作業が行えない状態に切り換えられる
と、自動的にフィードチェーン10も通常の刈取走行作
業が行える状態に切り換えられ、防塵カバー18は脱穀
装置3や刈取前処理部6で発生する塵埃が操縦部4側に
行かないよう防止する姿勢となる。ここで、制御装置1
4、電動モータ13、ガイドレール12の前側部分12
A、リミットスイッチ16,17はフィードチェーン姿
勢変更手段Fを構成している。
【0020】請求項2にかかる発明にあって、走行停
止状態を検出する手段としては、走行停止させる駐車ブ
レーキの作動の有無の検出を行うものを利用しても良い
とともに、その他各種手段を適用できる。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1にかかるコンバインを示す全
体側面図
【図2】本発明の請求項1にかかるコンバインの通常使
用姿勢のフィードチェーン等を示す説明図(イ)と、手
扱き作業姿勢のフィードチェーン等を示す説明図(ロ)
【図3】本発明の請求項2にかかるコンバインの通常使
用姿勢のフィードチェーン等を示す説明図(イ)と、手
扱き作業姿勢のフィードチェーン等を示す説明図(ロ)
【図4】本発明の請求項3にかかるコンバインを示す全
体側面図
【図5】本発明の請求項3にかかるコンバインの通常使
用姿勢のフィードチェーン等を示す説明図(イ)と、手
扱き作業姿勢のフィードチェーン等を示す説明図(ロ)
【符号の説明】
3 脱穀装置 6 刈取前処理部 9 縦搬送装置 10 フィードチェーン 11 挟持レール 12 ガイドレール 15 カバー体 18 防塵カバー 20,22 検出手段 25 走行状態検出手段 26 カバー姿勢検出手段 F フィードチェーン姿勢変更手段 X 横軸芯 X2 横軸芯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取前処理部(6)の縦搬送装置(9)
    から受け渡された穀稈を脱穀装置(3)を通過させるよ
    うに挟持搬送するフィードチェーン(10)を設け、該
    フィードチェーン(10)の横外方をカバー体(15)
    で覆った自脱型コンバインであって、 前記フィードチェーン(10)と協働で穀稈を挟持する
    挟持レール(11)の前端よりも搬送上手側箇所におけ
    る前記フィードチェーン(10)の搬送始端部を案内支
    持するガイドレール(12)を、前記挟持レール(1
    1)の前端下方付近に設定した横軸芯(X)周りで上下
    揺動自在に構成し、前記フィードチェーン(10)の搬
    送始端部の全体が側面視で前記カバー体(15)の上縁
    より上方に露出する通常使用姿勢と、前記フィードチェ
    ーン(10)の前記挟持レール(11)の前端近傍より
    搬送上手部分が側面視で前記カバー体(15)の上縁よ
    り下方に引退する手扱き使用姿勢とに切り換えるように
    前記ガイドレール(12)を姿勢変更駆動するフィード
    チェーン姿勢変更手段(F)を設けるとともに、前記縦
    搬送装置(9)の上方を覆う防塵カバー(18)を開閉
    自在に設け、前記防塵カバー(18)が開放され、かつ
    前記刈取前処理部(6)の駆動が停止されていることが
    検出手段(20),(22)で検出されると、その検出
    結果に基づいて、前記フィードチェーン姿勢変更手段
    (F)は、前記通常使用姿勢から手扱き使用姿勢に切り
    換えるように構成してある自脱型コンバイン。
  2. 【請求項2】 刈取前処理部(6)の縦搬送装置(9)
    から受け渡された穀稈を脱穀装置(3)を通過させるよ
    うに挟持搬送するフィードチェーン(10)を設け、該
    フィードチェーン(10)の横外方をカバー体(15)
    で覆った自脱型コンバインであって、 前記フィードチェーン(10)と協働で穀稈を挟持する
    挟持レール(11)の前端よりも搬送上手側箇所におけ
    る前記フィードチェーン(10)の搬送始端部を案内支
    持するガイドレール(12)を、前記挟持レール(1
    1)の前端下方付近に設定した横軸芯(X)周りで上下
    揺動自在に構成し、前記フィードチェーン(10)の搬
    送始端部の全体が側面視で前記カバー体(15)の上縁
    より上方に露出する通常使用姿勢と、前記フィードチェ
    ーン(10)の前記挟持レール(11)の前端近傍より
    搬送上手部分が側面視で前記カバー体(15)の上縁よ
    り下方に引退する手扱き使用姿勢とに変更切換するよう
    に前記ガイドレール(12)を姿勢変更駆動するフィー
    ドチェーン姿勢変更手段(F)を設けるとともに、機体
    (2)の走行状態を検出する走行状態検出手段(24)
    を設け、該走行状態検出手段(25)の機体が走行状態
    であることの検出結果に基づいて前記フィードチェーン
    姿勢変更手段(10)による手扱き使用姿勢への切換を
    禁止し、かつ、前記走行状態検出手段(25)の機体が
    走行停止状態であることの検出結果に基づいて前記フィ
    ードチェーン姿勢変更手段(F)による手扱き使用姿勢
    への切換を許容するように構成してある自脱型コンバイ
    ン。
  3. 【請求項3】 刈取前処理部(6)の縦搬送装置(9)
    から受け渡された穀稈を脱穀装置(3)を通過させるよ
    うに挟持搬送するフィードチェーン(10)を設け、該
    フィードチェーン(10)の横外方をカバー体(15)
    で覆った自脱型コンバインであって、 前記フィードチェーン(10)と協働で穀稈を挟持する
    挟持レール(11)の前端よりも搬送上手側箇所におけ
    る前記フィードチェーン(10)の搬送始端部を案内支
    持するガイドレール(12)を、前記挟持レール(1
    1)の前端下方付近に設定した横軸芯(X2)周りで上
    下揺動自在に構成し、前記フィードチェーン(10)の
    搬送始端部の全体が側面視で前記カバー体(15)の上
    縁より上方に露出する通常使用姿勢と、前記フィードチ
    ェーン(10)の前記挟持レール(11)の前端近傍よ
    り搬送上手部分が側面視で前記カバー部材(15)の上
    縁より下方に引退する手扱き使用姿勢とに変更切換する
    ように前記ガイドレール(12)を姿勢変更駆動するフ
    ィードチェーン姿勢変更手段(F)を設けるとともに、
    前記縦搬送装置(9)の上方を覆う防塵カバー(18)
    を、後端部が前記フィードチェーン(10)の搬送始端
    部近くに位置するように後下がり傾斜姿勢と、その後端
    部が前記フィードチェーン(10)の搬送始端部より上
    方に大きく離間する通常姿勢とに切換自在に構成し、前
    記防塵カバー(18)が前記後下がり傾斜姿勢であるこ
    とがカバー姿勢検出手段(26)で検出されると、その
    検出結果に基づいて、前記フィードチェーン姿勢変更手
    段(F)は前記フィードチェーン(10)の搬送始端部
    を手扱き使用姿勢に変更するように構成してある自脱型
    コンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111083995A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 株式会社久保田 联合收割机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111083995A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 株式会社久保田 联合收割机
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