JPH09101878A - 乱数発生回路 - Google Patents

乱数発生回路

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JPH09101878A
JPH09101878A JP7256261A JP25626195A JPH09101878A JP H09101878 A JPH09101878 A JP H09101878A JP 7256261 A JP7256261 A JP 7256261A JP 25626195 A JP25626195 A JP 25626195A JP H09101878 A JPH09101878 A JP H09101878A
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constant
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unit
odd
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JP7256261A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Fumoto
和彦 麓
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生成される乱数が、長周期で、一様な分布であ
る乱数発生回路を得る。 【解決手段】一定の周期毎に新たな奇数変数13を出力
する奇数変数発生部、(この周期は生成する乱数の周期
に合わせて設定する。)前回生成した乱数1を記憶する
レジスタ、奇数変数13と前回の乱数4とを加算して、
新たな乱数1を得る加算部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乱数を一様な分
布で発生させる乱数発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば、伏見正則著:「乱数」p
1, 東京大学出版会等に記載され、一様乱数系列の生成
法として知られている線形合同法に基づく乱数発生回路
である。図8において、1はこの乱数発生回路で発生す
る乱数、2は図示しないタイミング信号発生部が出力す
る乱数1の発生タイミングを制御するタイミング信号、
3はタイミング信号2の立ち上がりで乱数1を記憶する
レジスタ、4はレジスタ3に記憶された前回の乱数、5
は図示しない乗算定数出力部から出力される乗算定数、
6は前回の乱数4と乗算定数5との乗算を実行する乗算
部、7は乗算部6の乗算値、8は図示しない加算定数出
力部から出力される固定値である加算定数、9は乗算値
7と加算定数8との加算を実行する加算部である。
【0003】次に動作について説明する。分布が一様な
乱数を得るために広く用いられてきた方法である線形合
同法は、漸化式 Xn = aXn-1 + C (mod M) で表される。そして、これを回路化したものが図8に示
す乱数発生回路である。
【0004】この乱数発生回路において、ある乱数1は
タイミング信号2の立ち上がりでレジスタ3に記憶さ
れ、前回の乱数4として乗算部6に出力される。乗算部
6により前回の乱数4と乗算定数5が乗算されて乗算値
7が算出され、更に加算部9により加算定数8が加算さ
れ、この演算結果が次に発生する乱数1になる。この乱
数1の発生の一連動作はタイミング信号2の立ち上がり
到来毎に実行されるため、このクロック信号2をクロッ
ク化することにより乱数列を得ることができる。
【0005】以上の動作を前述の漸化式と比較すると、
乱数1がXn、前回の乱数4がXn-1、乗算定数5がa、そ
して加算定数8がCにそれぞれ該当する。一方、漸化式
の中に含まれる mod M (Mによる剰余演算)は、例え
ば、求める乱数1が2進数のn桁の場合、乗算部6と加
算部9の有効桁数をn桁とし、各演算により発生するオ
ーバーフローを無視することにより、剰余演算回路は省
略できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の乱
数発生回路では、乱数列周期は最長でも剰余係数Mより
大きくなることはない。論理回路において、剰余係数M
はM=2nで表されることから、結果として乱数列周期は乱
数自身の桁数により制限をうけるという問題があった。
これは、例えば乱数を2進数3桁とした場合、得られる
乱数列周期は最長でも8でしかないということである。
【0007】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、小さな桁数でも長周期性を持つ乱数
列を発生させる乱数発生回路を得ることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる、定数
Mで表せるパターンの乱数を一様な分布で発生させる乱
数発生回路においては、上記M回のステップごとに新た
な定数を出力する定数発生部と、ステップ毎に、以前の
ステップで出力した乱数と上記定数とに基づいて乱数を
演算する演算部と、上記演算部の出力した上記乱数を記
憶し、次のステップ以降に出力するレジスタ部と、を備
えたものである。演算部の乱数発生方法の一例として
は、上記以前のステップで出力した乱数に予め定められ
た乗数を乗算して得られる乗算値と、上記定数と、を加
算し、この加算結果のMの剰余を演算する方法がある。
【0009】また、上記以前のステップで出力した乱数
と上記定数とを加算し、この加算結果のMの剰余を演算
することにより、上記乱数を得る演算部を備えたもので
ある。Mの剰余を演算する方法には、M=de(d進数e桁)
であるときに、演算結果のe桁以上を捨て、1〜e桁まで
を乱数として得る方法が含まれる。例えば、M=16のとき
は、以前のステップで出力した乱数と定数との加算結果
を、2進数で1〜4桁まで取得して乱数とする。
【0010】また、上記演算部は、上記以前のステップ
で出力した乱数に、予め定められた乗算定数を乗算し、
この乗算結果と上記定数とを加算するとともに、この加
算結果の上記Mの剰余をとることにより、上記乱数を得
るものである。Mの剰余を演算する方法には、M=de(d進
数e桁)であるときに、演算結果のe桁以上を捨て、1〜e
桁までを乱数として得る方法が含まれる。
【0011】また、上記定数発生部は、上記ステップを
カウントし、カウント数がMとなった場合に、新たなア
ドレスを出力するアドレス出力部と、上記アドレスを受
け取った場合に、そのアドレスの記憶内容を、上記定数
として出力するメモリと、を備えたものである。
【0012】また、上記定数発生部は、上記ステップの
回数をカウントし、カウント数がMとなった場合に、上
記定数の更新信号を出力する更新制御部と、上記更新信
号を受け取った場合に、現在記憶している上記定数をビ
ットシフトして、新たな上記定数を演算するシフト演算
部と、を備えたものである。
【0013】また、上記定数発生部は、上記ステップの
回数をカウントし、カウント数がMとなった場合に、上
記定数の更新信号を出力する更新制御部と、上記更新信
号を受け取った場合に、予め定められたプログラムに基
づき新たな上記定数を演算するプロセッサと、を備えた
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明は、分布が一様かつ周期の長い
乱数を発生することができる乱数発生回路である。ここ
で、分布が一様とは、乱数のとる値がM(Mは自然数)パ
ターンがある場合において、Mの倍数の乱数が発生した
時点で、各乱数それぞれの発生回数が各乱数値間で等し
くなることをいう。以下に、この発明の実施の形態1に
ついて図1を用いて説明する。図1はこの実施の形態1
における乱数発生回路の回路図である。図1において、
1はこの乱数発生回路で発生する乱数、2は図示しない
タイミングパルス発生回路おいて出力された、乱数1の
発生タイミングを制御するタイミング信号、3はタイミ
ング信号2の立ち上がり毎に乱数1を記憶するレジス
タ、4はレジスタ3に記憶された前回の乱数、9は前回
の乱数4と奇数変数13との加算を実行する加算部、1
0はタイミング信号2の立ち上がり毎に制御信号11を
発生させる制御部、12はこの制御信号に従って奇数変
数13を発生させる奇数変数発生部である。
【0015】この奇数変数発生部12は、一つ一つの乱
数1の発生パターンの数(ここでは、剰余係数M)の乱
数1が生成されるごとに新しい定数(すなわち、奇数変
数13)を発生させる機能を持つものであれば、どのよ
うなものを用いてもよいが、ここではメモリを制御部1
0と組み合わせることによって上記の機能を実現した実
施の形態を説明する。
【0016】ここで、奇数変数13が奇数である理由
は、出力される乱数1の値が、奇数と偶数の両方を出力
するようにするためである。奇数変数13が偶数であっ
たとすると、出力される乱数1の値は、初期値X0の値に
よって、偶数のみ又は奇数のみとなる。
【0017】次に、動作を説明する。この実施の形態に
かかる乱数発生は、従来の線形合同法を示す漸化式にお
ける乗算定数aの値を1とし、加算定数Cであった加算項
を奇数変数θ(但し、剰余係数Mに等しい個数の乱数Xn
が発生する毎に、奇数の値を変化させる)とした漸化式 Xn = Xn-1 + θ (mod M) で示される。ここで、Xnはn番目に発生する乱数、Xn-1
はn-1番目に発生した乱数、Mは剰余係数である。この式
を回路化したものが図1であり、この乱数発生回路によ
って、長周期で分布が一様な乱数が発生する。この乱数
発生の一連動作を図2に示す。
【0018】図1において、乱数1、前回の乱数4、奇
数変数13を2進数4桁の値、奇数変数発生部12は任
意の奇数変数を記憶するメモリ(図2では、3H,9H,BH・
・・の順で記憶している。なお、数字末尾のHは16進
数を表している)である。制御部10はタイミング信号
2が16パルス到来する毎に、1インクリメントする2
進カウンタであり、この16パルスの16は剰余係数M
と等しい値である。制御信号11は制御部10のカウン
ト出力であり、奇数変数発生部12に対するアドレスで
あるとそれぞれ定義する。
【0019】まず、図2の初期状態14において、乱数
1の値は0Hとする。制御信号11の値は0Hのため、奇数
変数発生部12のアドレス0H番地に記憶される値3Hが奇
数変数13となる。次に1パルス目のタイミング信号2
が到来すると、それまでの乱数1の値がレジスタ3に記
憶され、前回の乱数4の値は0Hとなる。そして、加算部
9において前回の乱数4の値0Hと奇数変数13の値3Hが
加算されて3Hとなり、この値が新たに発生した乱数1に
なる。
【0020】この一連の動作をタイミング信号2のパル
スの到来毎に繰り返し実行することにより、16パルス
目のタイミング信号2が到来するまでの期間に乱数1は
0H〜FHのそれぞれの値がランダムな順序で1回ずつ発生
する。
【0021】次に、16パルス目のタイミング信号15
が到来すると、制御信号11の値はインクリメントされ
て1Hに変わるため、奇数変数発生部12からアドレス1H
番地に記憶されていた値9Hが新たな奇数変数13にな
る。その後、同様にタイミング信号2のパルス毎に乱数
1発生の一連動作が繰り返し実行され、分布が一様な乱
数が発生する。
【0022】この実施の形態1は、以上のように構成さ
れ、動作する。
【0023】この実施の形態1は、奇数変数発生部12
をメモリによって構成したため、発生する奇数変数13
に偏りが無いように予め奇数変数13のシーケンスを定
めて、記憶させおくことにより、より質(不規則性、周
期等)の高い乱数1を発生させることができる。一方、
奇数変数発生部12をこの実施の形態1とは異なる構成
にした場合には、奇数変数13のシーケンスに偏りがな
いように、又は奇数変数13の周期が短くならないよう
に考慮し、発生する乱数1の質に影響が出ないような設
計上の配慮がいるが、この実施の形態1によればかかる
問題を簡単かつ確実に解決することができる。
【0024】以上の様に、ある一つの奇数変数13に対
して乱数1の値は0H〜FH(この値の範囲は剰余係数Mに
よって変化する)のそれぞれの値がランダムに1回ずつ
発生するので、この奇数変数13の発生周期を長くする
ことにより、得られる乱数1は一様分布でかつ長周期な
ものとなる。
【0025】実施の形態2.次に別の実施の形態につい
て図3を用いて説明する。図3はこの実施の形態2にお
ける乱数発生回路であり、図1と同一の符号は同一又は
相当の部分を表す。図3の乱数発生回路は、実施の形態
1の奇数変数13の発生部を、メモリ構成による奇数変
数発生部12(図1)からシフトレジスタ構成によるシ
フトレジスタ部16に置き換え、また、タイミング信号
2をカウントしていた制御部10(図1)を、タイミン
グ信号2のパルスがM回到来する毎にパルス信号18を
1パルス出力する変数発生指示部17に置き換えてい
る。
【0026】乱数発生の基本的な動作は、実施の形態1
と同様であるが、奇数定数13の発生方法が異なる。こ
の奇数変数13の発生は、次に説明するシフトレジスタ
部16と変数発生指示部17によって行われる。
【0027】図4は図3のシフトレジスタ部16の詳細
を説明した回路図の一例であり、8段構成のシフトレジ
スタ19と2個の排他的論理和25で構成される。この
シフトレジスタ部16は、シフトレジスタ19から2進
数4桁の奇数変数13を出力する。出力する奇数変数1
3のビット構成は、上位から順に23ビット=3段シフト
出力22、22ビット=2段シフト出力、21ビット=1段
シフト出力、20ビット=プルアップ固定値27aにな
る。また、25aは5段シフト出力23と8段シフト出
力24とを入力とする排他的論理和回路、25bはこの
排他的論理和回路25aの出力とプルアップ固定値27
bとを入力として、シフトレジスタ入力を出力する排他
的論理和回路である。
【0028】次に、シフトレジスタ部16の奇数変数1
3の発生動作について説明する。初期状態においてシフ
トレジスタ19の各出力20〜24が全てLOWである
と仮定すると、プルアップ固定値27a=1、各段のシ
フト出力20〜22=0であることから、初期状態での
奇数変数の出力値は1となる。また、シフトレジスタ入
力26は1となる。これは、5段シフト出力23=0と8
段シフト出力24=0が排他的論理和25aに入力さ
れ、この排他的論理和25aの出力とプルアップ出力2
7bが排他的論理和25bに入力されることにより、排
他的論理和25bは1Hを出力するためである。
【0029】次に、パルス信号18の立ち上がりで、シ
フトレジスタ19内に保持された値が右シフトし、先に
演算されたシフトレジスタ入力26=1が1段シフト出
力20として取り込まれる。このため、2回目の奇数変
数13の出力値は、3Hとなる。また、シフトレジスタ入
力26は、シフト後のシフト出力23・24から上記と
同様に計算される。ここでは、1となる。
【0030】続く3回目以降も、同様にパルス信号18
の発生により、シフト出力23・24の値に応じてシフ
トレジスタ入力26が計算され、これを入力として、シ
フトレジスタ19の保持する値が全体に右にシフトし、
新しい奇数変数13の値が出力される。このため、パル
ス信号18の立ち上がり毎に、1H→3H→7H→FHと変化す
るようなランダムな奇数列が得られる。
【0031】なお、初期状態におけるシフトレジスタ1
9の値は、任意のどの値でもよい。当然ながら、シフト
レジスタ部の出力する奇数変数13は、シフトレジスタ
19の初期状態により様々なランダム奇数列になる。
【0032】また、図3の奇数発生指示部17は、タイ
ミング信号2をカウントし、カウントした値が剰余係数
Mと等しくなった場合に、パルス信号18のパルスを出
力するものである。このようにタイミング信号2のパル
スがM回到来する毎に、1回のパルス信号18を出力す
るようにすることにより、M個の乱数1を出力される毎
に奇数変数13が1回変化するため、分布が一様な乱数
1が得られる。
【0033】次に、上記のシフトレジスタ部16と変数
発生指示部17を用いた図3の乱数発生回路の乱数発生
動作について説明する。図3の乱数発生回路によって長
周期で分布が一様な乱数が発生する一連の動作を図5に
示す。図5において、図3と同一の符号は図3と同一の
信号を表している。なお、図3及び図5は共に2進4桁
の乱数発生回路による例である。
【0034】初期状態28における乱数1の値0Hは、次
のタイミング信号2の立ち上がりによりレジスタ3に記
憶され、前回の乱数4の値は0Hとなり、更に加算部9で
奇数変数13の値1Hが加算されて、その結果、乱数1の
値は1Hに更新される。以上の一連動作を繰り返し実行す
ることにより、16パルス目のタイミング信号2が到来
するまでの期間に乱数1は0H〜FHのそれぞれの値が1回
ずつ発生する。
【0035】次に、16パルス目のタイミング信号2a
が到来すると、変数発生指示部17はそれを検知し、パ
ルス信号18aを出力する。シフトレジスタ部16で
は、このパルス信号18の立ち上がりによりシフトレジ
スタ19に保持された値が1段右にシフトされ、上述の
ように奇数変数13は3Hに更新される。この更新によ
り、新しい乱数の系列が発生することになる。そして、
加算部9で前回の定数4の値と奇数変数13の値3Hが加
算され、この結果、乱数1の値は2Hに更新される。以
降、次のパルス信号18が到来するまで、タイミング信
号2到来毎に、前回の乱数1の値と奇数変数13の加算
が繰り返され、16個の乱数が発生する。
【0036】次に、32パルス目のタイミング信号2b
が到来すると、上記16パルス目と同様にパルス信号1
8bが発生し、新たな奇数変数13の7Hを基に、16個
の乱数1の生成が行われる。
【0037】上記のような一連の動作を繰り返すことに
より、図5に示すような長周期で分布が一様な乱数1を
発生させることができる。
【0038】実施の形態3.次に、実施の形態2のシフ
トレジスタ部16をプロセッサ28に置き換えた実施例
を説明する。図6は、上記のように実施の形態2のシフ
トレジスタ部16をプロセッサ28に置き換えた乱数発
生回路の回路図である。図6において図3と同一の符号
は同一又は相当の部分を表す。
【0039】この図6の乱数発生回路において、基本的
な動作は実施の形態2の乱数発生回路の動作と同様であ
る。ただし、プロセッサ28は、パルス信号18の到来
毎に新たな奇数変数13を発生させ、この奇数変数13
の発生がプログラム制御によって行われることが異な
る。
【0040】このプログラム制御は、例えば、実施の形
態1のように、プロセッサに接続するメモリに記憶され
た奇数変数の系列を、逐次読み取って出力するようにし
てもよいし、実施の形態2のように、初期値をもとに、
あらかじめ定められた式にしたがって、次の奇数変数1
3を生成する様にしてもよい。この式は、実施の形態2
のような演算方法だけでなく、様々なものが考えられる
であろう。
【0041】実施の形態4.次に、乱数を発生させるた
めに乗算を行う実施の形態について述べる。図7は、こ
の実施の形態4の乱数発生回路の回路図である。図7に
おいて、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表
し、29はレジスタ3から入力した前回の乱数Xn-1と、
図示しない乗算定数出力部から入力した乗算定数a5と
を乗算して得た結果aXn-1を加算部6へ出力する乗算部
である。乗算定数a5は、例えばバッファ、ROM等に
記憶されている数値を使用してもよい。また、加算部9
が1周期分の乱数1を発生させた後に、異なる値を乗算
定数a5として設定するようにしてもよい。ただし、乗
算定数a5を1周期毎に変化させる場合においては、後
述するパラメータ設定条件を守る必要があるため、aと
cとをセットでメモリに記憶し、周期毎にそれぞれ乗算
部29と加算部9に与えるようにするとよい。
【0042】次に動作について説明する。基本的な動作
は、実施の形態1〜3における乱数発生回路と同様なも
のである。動作において異なるのは、レジスタ3によっ
て出力された前回の変数Xn-1が、乗算部29によって乗
算定数aと乗算され、加算部9に出力されることであ
る。従って、実施の形態1〜3に示した方法により奇数
変数13を発生させ、この奇数変数13と、乗算部29
が出力したaXn-1とを加算することにより、乱数1を得
るように動作する。
【0043】実施の形態1又は2では、乗算定数aを1
として、乱数1を得る回路であったが、この実施の形態
4では、このaの値が1に限らず適切な値を設定してい
る。すなわち、漸化式 Xn = aXn-1 + θ (mod M) を演算することによって、乱数1を得る。各変数の意味
するところは、実施の形態1〜2と同様のものである。
【0044】乗算定数aの設定値の条件は、1周期(す
なわち、奇数変数13が新たに発生した後、最初の乱数
1の発生からM番目の乱数1発生までのM個の乱数が発生
するまでの期間)で、M種類の乱数1が発生するもので
あればどのようなものでもよい。ちなみに、どのような
値を設定すればよいかは、古くから様々な研究されてい
るが、一例としては、伏見正則著:「乱数」p1〜12,
東京大学出版会に詳しく記載されている。 <a等のパラメータ設定条件> 「 i) cとMとが互いに素である。 ii) b=a−1が、Mを割り切るすべての素数の倍数であ
る。 iii) Mが4の倍数であれば、bも4の倍数である。」
(「乱数」,p2より引用) ここで、cはθに相当する。この条件を満たすように、
θ,M,aを設定すると、最長周期Mの乱数列を得ること
ができる。
【0045】
【実施例】以下に、長周期の乱数1を発生させることの
できるパラメータについて例示する。例示したパラメー
タは上記効果を得られるものの内の一部であり、多くの
組み合わせが存在する。 実施例1−1 実施の形態1〜3では、以下のパラメータを用いて、長
周期の乱数1を発生させることができる。 ・M=16,a=1のとき、θとして以下の値を設定でき
る。 θ=1,3,5,7,9,11,13,15
【0046】実施例4−1 実施の形態4では、以下のパラメータを用いて、長周期
の乱数1を発生させることができる。 ・M=16,θ=3のとき、aとして以下の値を設定で
きる。 a=5,9,13 ・M=32,θ=3のとき、aとして以下の値を設定で
きる。 a=5,9,13
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、長周期で分布の一様な乱数を簡単な回
路で得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による乱数発生回路
の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による乱数発生回路
の動作説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による乱数発生回路
の回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるシフトレジス
タ部の回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による乱数発生回路
の動作説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による乱数発生回路
の回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による乱数発生回路
の回路図である。
【図8】 従来の乱数発生回路の回路図である。
【符号の説明】
1 乱数、 2 タイミング信号、 3 レジスタ、
4 前回の乱数、 9加算部、 10 制御部、 11
制御信号、 12 奇数変数発生部、 13 奇数変
数、 16 シフトレジスタ部、 17 変数発生指示
部、 18パルス信号、 28 プロセッサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定数Mで表せるパターンの乱数を一様な
    分布で発生させる乱数発生回路において、 上記M回のステップごとに新たな定数を出力する定数発
    生部と、 ステップ毎に、以前のステップで出力した乱数と上記定
    数とに基づいて乱数を演算する演算部と、 上記演算部の出力した上記乱数を記憶し、次のステップ
    以降に出力するレジスタ部と、を備えた乱数発生回路。
  2. 【請求項2】 上記演算部は、上記以前のステップで出
    力した乱数と上記定数とを加算し、この加算結果のMの
    剰余を演算することにより、上記乱数を得ることを特徴
    とする請求項1に記載の乱数発生回路。
  3. 【請求項3】 上記演算部は、上記以前のステップで出
    力した乱数に、予め定められた乗算定数を乗算し、この
    乗算結果と上記定数とを加算するとともに、この加算結
    果の上記Mの剰余をとることにより、上記乱数を得るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の乱数発生回路。
  4. 【請求項4】 上記定数発生部は、 上記ステップをカウントし、カウント数がMとなった場
    合に、新たなアドレスを出力するアドレス出力部と、 上記アドレスを受け取った場合に、そのアドレスの記憶
    内容を、上記定数として出力するメモリと、を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乱数発
    生回路。
  5. 【請求項5】 上記定数発生部は、 上記ステップの回数をカウントし、カウント数がMとな
    った場合に、上記定数の更新信号を出力する更新制御部
    と、 上記更新信号を受け取った場合に、現在記憶している上
    記定数をビットシフトして、新たな上記定数を演算する
    シフト演算部と、を備えることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の乱数発生回路。
  6. 【請求項6】 上記定数発生部は、 上記ステップの回数をカウントし、カウント数がMとな
    った場合に、上記定数の更新信号を出力する更新制御部
    と、 上記更新信号を受け取った場合に、予め定められたプロ
    グラムに基づき新たな上記定数を演算するプロセッサ
    と、を備えることを特徴とする請求項1〜3に記載の乱
    数発生回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113760368A (zh) * 2021-09-10 2021-12-07 廊坊新奥智能科技有限公司 一种LoRaWAN设备的随机上报时间计算方法及系统

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