JPH09100651A - 送電用鉄塔 - Google Patents

送電用鉄塔

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JPH09100651A
JPH09100651A JP26033795A JP26033795A JPH09100651A JP H09100651 A JPH09100651 A JP H09100651A JP 26033795 A JP26033795 A JP 26033795A JP 26033795 A JP26033795 A JP 26033795A JP H09100651 A JPH09100651 A JP H09100651A
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JP
Japan
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steel
main
truss
members
tower
Prior art date
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Pending
Application number
JP26033795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Matsuo
康博 松尾
Ichiro Iwane
伊知郎 岩根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoe Corp
Original Assignee
Tomoe Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tomoe Corp filed Critical Tomoe Corp
Priority to JP26033795A priority Critical patent/JPH09100651A/ja
Publication of JPH09100651A publication Critical patent/JPH09100651A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電用鉄塔において、製作の手間を大幅に削
減し、かつ組立作業も削減することにより、コストの低
減を図る。 【解決手段】基礎上にH形鋼からなる主柱1を対峙して
建設し、これら主柱1間をシングルワーレントラスなど
のトラスを構成する腹材2により連結し、主柱1の上部
に取付部材4を介して腕金3を取付け、鉄塔基本構造を
比較的簡単な構造とし、殆どの部材の取り合いをボルト
接合としてNC加工により量産化できるようにし、組立
ても容易に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送電用鉄塔、特
に市街地などに建設される比較的小型で簡易な送電用鉄
塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の送電用鉄塔には、主柱材と腹材
に山形鋼を使用し、これら山形鋼をトラス状に組み立て
た四角トラス鉄塔や、比較的大径の鋼管を単柱に用いた
いわゆる環境調和型鉄塔が今まで広く使用されてきた。
【0003】図8に示すのは、鋼管柱に腹材をトラス状
に組み立てた四角トラス鉄塔の例であり、4本の主柱材
50に鋼管を使用し、シングルワーレントラスを構成す
る腹材51を山形鋼から構成しており、腕金52には山
形鋼を使用している。主柱材50を構成する鋼管50a
の端部には接合フランジ53を溶接で取付け、この接合
フランジ同士をボルト接合している。腹材51は、主柱
材50に取付けたガセットプレート54にボルト接合し
ている。
【0004】図9に示すのは、鋼管2本柱ラーメン鉄塔
の例であり、2本の柱60に大径鋼管を使用し、柱60
間を剛接する梁材61にH形鋼を使用しており、腕金6
2にはH形鋼を使用している。柱60を構成する大径鋼
管60aの端部には、鍛造フランジ63を溶接で取付
け、この鍛造フランジ同士をボルト接合している。梁材
61および腕金62は、柱材60に取付けた取付部材6
4に、添接板を介してボルト接合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の送電用鉄塔の構造では、製作や組立に手間がか
かるという問題があった。即ち、山形鋼や鋼管による四
角トラス鉄塔では、部材数が多いため、製作および組立
作業に手間がかかっていた。また、鋼管を使用した鋼管
2本柱ラーメン鉄塔では、接合部の取り合い、主にフラ
ンジ接合部の溶接などに手間が非常にかかり、製作コス
トが高くなっていた。
【0006】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、製作の手間を大幅に
削減できると共に、組立作業も削減することができ、コ
ストの低減を図ることのできる送電用鉄塔を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る送電用鉄塔
は、基礎上にH形鋼からなる主柱を対峙して建設し、該
主柱間をシングルワーレントラスなどのトラスを構成す
る腹材により連結すると共に、主柱上部に腕金を配置し
てあることを特徴とする。
【0008】以上のような構成において、H形鋼からな
る2本の主柱にトラス腹材がボルト接合で取付けられ、
主柱の取付部材に腕金がボルト接合で取付けられる。鉄
塔の主要部材が2本の主柱とトラス腹材からなり、鉄塔
主要部材を比較的少なくすることができるため、さらに
腕金の取り合い部分の溶接作業の他はボルト接合で行わ
れ、殆どの部材の製作がNC加工による切断加工および
穴明け作業となり、工場での量産化を図ることができる
ため、製作コストを低減することができる。また、鉄塔
主要部材が比較的少ないため、組立作業も容易に行うこ
とができる。
【0009】送電用鉄塔では、全ての部材が最終処理に
おいて溶融亜鉛めっき処理されるが、ボルト接合部分に
は薬剤を用いた摩擦接合面処理ができるため、高力ボル
ト摩擦接合を容易に行うことができ、ボルト接合でも十
分な剛性の鉄塔を建設できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示する一実施
例に基づいて説明する。図1,図2にこの発明に係る送
電用鉄塔の一例を示す。図3,図4に鉄塔主柱と他の部
材の接合部分を示す。図5,図6に主柱の上部の構造を
示す。
【0011】図1において、この発明に係る送電用鉄塔
は、主に、基礎上に対峙して立設される2本の主柱1
と、これら主柱1同士を連結するトラス腹材2と、主柱
1の上部に複数段で突設され、架渉線を懸吊するための
腕金3と、腕金3を主柱1に取付けるための取付部材4
と、腕金位置で主柱1同士を連結する梁材5と、主柱1
の上端部同士を連結し、地線を取付けるための桁材6と
からなる。
【0012】主柱1はH形鋼を使用し、その強軸方向
(H形鋼の強軸に対して直交するウェブ延在方向)が架
渉線方向X(平面から見て架渉線路に水平角度が無い場
合)に沿うように配設する。H形鋼はSM鋼などを使用
し、所定長さに切断した単位長さのH形鋼1aの端部同
士をフランジとウェブに添接した添接板10,11を介
してボルト接合して所定高さとする。また、この接合部
は2本の主柱1で上下方向に互い違い(千鳥状)に位置
するように配設する。
【0013】なお、各主柱1の下部は、図1(c)に示
すように、逆Y字H形鋼1bと斜めH形鋼1cとを用い
てH形鋼1aを架渉線方向Xに分岐させ、逆Y字状の分
岐型としてもよい。また、図2に示すように、各主柱1
は、最下段の腕金3の下の部分を架渉線方向Xと直交す
る方向Yに対して根開きさせることもある。また、主柱
1のウェブには、風圧抵抗を減少させるために、上下方
向に間隔をおいて貫通孔などを穿設することもある。
【0014】トラス腹材2は山形鋼を使用し、最下段の
腕金3の下まで配設し、斜材を基本とする簡易で剛性の
高いシングルワーレントラスが構成されるようにする。
なお、このトラスは、必要に応じてダブルワーレントラ
スとしてもよい。また、このトラス腹材(斜材)2は、
図4に示すように、主柱1の架渉線方向Xに対して一対
で配設し、それぞれを主柱1の両フランジの内面に添接
し、ボルト12により接合する。
【0015】腕金3は市販のH形鋼を使用し、各主柱1
の外側に取付けられた取付部材4から主柱1の架渉線方
向Xと直交する方向Yに水平に突設する(図1参照)。
取付部材4は、図3に示すように、上下の平面視T字状
のフランジ4aとウェブ4bからなる断面H形の部材で
あり、フランジ4aを主柱1のフランジ内面およびウェ
ブ側面に、ウェブ4bを主柱1のウェブ側面に、溶接に
より取付ける。このような取付部材4の先端と腕金3の
基端におけるフランジに添接板13を上下から添接し、
ウェブに添接板14を両側から添接し、ボルト15,1
6により固定する。
【0016】梁材5は、図3,図5に示すように、取付
部材4と同様に、上下の平面視T字状のフランジ5aと
ウェブ5bからなる断面H形の部材であり、主柱1側の
基端を主柱1に溶接で固定し、左右で一対の梁材5の先
端同士を腕金3と同様の添接板13・14およびボルト
15・16により固定する。また、図6に示すように、
腕金3用の取付部材4と同様の取付部材4を主柱1の内
側に固定し、この取付部材4間に梁材5’を配置し、接
合端部同士を添接板13・14およびボルト15・16
により固定するようにしてもよい。この場合、梁材5’
には腕金3と同様に市販のH形鋼を使用することができ
る。
【0017】以上のような構成において、主柱1・腹材
2・腕金3・取付部材4・梁材5,5’などの部材の切
断加工をNC加工で行うと共に、主柱1に溶接取付けの
取付部材4・梁材5以外の主要部材の穴明け作業をNC
加工で行う。鉄塔が2本の主柱1とワーレントラス腹材
2を基本構造とし、鉄塔主要部材数が少ないため、さら
にNC加工で量産化を図れるため、製作コストを低減で
きる。
【0018】その後、全ての部材に溶融亜鉛めっき処理
を施し、さらに摩擦接合部分を薬剤処理して摩擦接合面
の摩擦係数を高める。建設に際しては、鉄塔の主要部材
数が少ないため、組立作業を容易にかつ迅速に行うこと
ができる。ボルト接合部分は高力ボルト摩擦接合を容易
に活用でき、鉄塔剛性に問題はない。
【0019】なお、図7に示すように、主柱20と腹材
21がH形鋼からなるH形鋼4本柱ラーメン鉄塔も、本
発明のH形鋼2本柱トラス鉄塔と同様のメリットがある
が、製作コスト・組立コスト・軽量化の面から、本発明
のH形鋼2本柱トラス鉄塔が総合的に優れており、市街
地等に建設される比較的小型の簡易な送電用鉄塔に最適
である。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る送電用鉄塔は、基礎上に
対峙して建設される2本の主柱をH形鋼から構成し、こ
れら主柱間をシングルワーレントラスなどのトラス腹材
により連結するようにしたため、次のような効果を奏す
る。
【0021】(1) 鉄塔の主要部材が2本の主柱とトラス
腹材からなり、鉄塔主要部材数を少なくすることができ
るため、また殆どの部材がボルト接合となることからN
C加工により量産化を図れるため、製作コストの低減を
図ることができる。さらに、鉄塔主要部材数が少ないこ
とから、組立作業も容易に行うことができ、総合的な鉄
塔のコストを低減することができる。
【0022】(2) 鉄塔の接合部分には薬剤を用いた摩擦
接合面処理ができるため、高力ボルト摩擦接合を容易に
行うことができ、H形鋼の主柱とトラス腹材の採用と相
まって比較的簡単な構造で十分な剛性の鉄塔を建設する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る送電用鉄塔の一例であり、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は主柱の下部
の変形例を示す側面図である。
【図2】図1の送電用鉄塔の主柱部分の変形例を示す正
面図である。
【図3】図1の送電用鉄塔の主柱と腕金の接合部であ
り、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】図1の送電用鉄塔の主柱と腹材の接合部であ
り、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図5】図1の送電用鉄塔の主柱の上部であり、(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図6】図1の送電用鉄塔の主柱上部の変形例であり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】主柱と腹材にH形鋼を使用したH形鋼4本柱ラ
ーメン鉄塔の例であり、(a)は正面図、(b)は側面
図である。
【図8】従来の鋼管柱に腹材をトラス状に組み立てた四
角トラス鉄塔の例であり、(a)は正面図、(b)は側
面図である。
【図9】従来の鋼管2本柱ラーメン鉄塔の例を示す正面
図である。
【符号の説明】
1…主柱、2…トラス腹材(斜材)、3…腕金、4…取
付部材、5,5’…梁材、6…地線取付用桁材、10,
11…添接板、12…ボルト、13,14…添接板、1
5,16…ボルト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上にH形鋼からなる主柱を対峙して
    建設し、該主柱間をトラスを構成する腹材により連結す
    ると共に、主柱上部に腕金を配置してあることを特徴と
    する送電用鉄塔。
JP26033795A 1995-10-06 1995-10-06 送電用鉄塔 Pending JPH09100651A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26033795A JPH09100651A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 送電用鉄塔

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26033795A JPH09100651A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 送電用鉄塔

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Publication Number Publication Date
JPH09100651A true JPH09100651A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17346593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26033795A Pending JPH09100651A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 送電用鉄塔

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JP (1) JPH09100651A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1365035A1 (de) * 2002-05-07 2003-11-26 SAG Energieversorgungslösungen GmBH Verfahren zur Sanierung von in Stahlgitterbauweise hergestellten Hochspannungsmasten
JP2012207451A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Tokyo Electric Power Co Inc:The 仮設鉄塔ユニット及び仮設鉄塔
JP2013083070A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Nippon Steel & Sumitomo Metal 二重管構造

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JP2012207451A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Tokyo Electric Power Co Inc:The 仮設鉄塔ユニット及び仮設鉄塔
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