JPH0897825A - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JPH0897825A
JPH0897825A JP23272394A JP23272394A JPH0897825A JP H0897825 A JPH0897825 A JP H0897825A JP 23272394 A JP23272394 A JP 23272394A JP 23272394 A JP23272394 A JP 23272394A JP H0897825 A JPH0897825 A JP H0897825A
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 B−ISDNにおけるATMネットワーク内
でのセルロス対策やビットエラー対策を施しつつ伝送効
率や伝送速度を低下させないようにする。 【構成】 データ符号化部11で符号化されたデータ
と、ネットワーク管理情報から誤り訂正を行うかどうか
を判定した判定信号Hとをフレーム構成部12でフレー
ムに多重化する。誤り訂正を行うと判定されたデータに
ついてのみ誤り訂正部13で誤り訂正符号化され、それ
以外のデータについては誤り訂正符号化データbとタイ
ミングがぶつからないように、可変遅延回路14で遅延
処理されて出力cとされる。これ等bとcの出力がセレ
クタ15で時系列的に順次導出されネットワークへ送出
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ伝送装置に関し、
特にB−ISDNを用いたATM(Asynchron
ous Transfer Mode)通信システムに
おけるデータ伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のデータ伝送装置の一例の
構成を図6に示している。この例は特開平4−1293
51号公報に開示されたものであり、図6において、入
力端子へ供給された入力映像信号は、先ず圧縮符号化回
路61へ入力されて符号化される。この圧縮符号化回路
61の符号化としては、例えばエントロピー符号化が用
いられており、圧縮符号化レートは時間と共に変動する
符号化方式である。
【0003】この圧縮符号化回路61から出力される可
変レートの圧縮符号化データはセル化回路62へ入力さ
れる。このセル化回路62では、一定数の画素からなる
画素ブロックを単位としてセル化が行われる。すなわ
ち、図7に示す如く、一定期間Tの入力映像信号につい
て圧縮符号化を行って得られた圧縮符号化データ、つま
り一定数の画素からなる画素ブロックを圧縮符号化した
信号に対して1個若しくは複数個のセルを構成する。
【0004】この様なセル化を実施する場合、ある画素
ブロックの符号化出力のデータ量がセルの整数倍に一致
するとは限らないために、余りの部分が生じることがあ
る。そこで、この余りの部分には、例えばオール“0”
などのいわゆるダミーデータ(図7参照)が挿入され
る。以上の様に、画素ブロック毎に1個若しくは複数個
(整数個)のセルが生成され、次の可変長セルブロック
化回路63へ入力される。
【0005】この可変長セルブロック化回路63では、
可変長のセルブロック化が行われることになる。図6の
例では、先のセル化回路62において説明した図7の一
定期間Tの映像信号から発生されたセルがセルブロック
とされることになる。すなわち、画素ブロック単位にセ
ル化して得られた1個若しくは複数個のセルがセルブロ
ックとなるのである。
【0006】この可変長セルブロック化回路63にて得
られた可変長セルブロック化出力は、誤り訂正符号化回
路64へ入力されて符号化される。但し、この誤り訂正
符号化回路64の入力は可変長セルブロックであるため
に、その出力は図8に示す様になっている。図8におい
て、P1−1〜P3−2は検査用セルを示しており、各
セルブロック毎に2セルずつの検査用セルが付加されて
いる場合を示す。
【0007】この様に、可変長セルブロックを誤り訂正
符号化するには、十分長い固定長セルブロックを仮定し
て、実際の可変長セルブロックとの差に対応する部分に
はオール“0”のデータからなるセル(ダミーセル)が
あるものとして誤り訂正符号化がなされる。こうして、
できるだけ伝送遅延を少くしつつ誤り訂正を行ってデー
タ伝送を可能にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】B−ISDNにおける
ATMネットワークでは、ネットワーク内の誤り率や輻
輳の状態を、ITU勧告I.610等で規定される運用
管理保守(OAM;Operation Admini
stration and Maintenance)
機能から得られる情報に代表されるようなネットワーク
管理情報を基に、伝送装置の送信部が認識することがで
きるようになっている。
【0009】このような場合、ネットワークの状態によ
り、輻輳状態がほとんどなければ誤り訂正符号化を行わ
ずにデータを伝送し、誤り訂正符号化時に生じる冗長ビ
ット及び伝送遅延を削減することにより、伝送効率や伝
送速度を上げ、逆に、輻輳や誤り率が多くなってきた場
合、その程度によって、ビット誤りに対応する誤り訂正
符号化のみを行うか、又はセルロスにも対応できる強力
な誤り訂正符号化を伝送効率を落としてでも行うかな
ど、伝送するデータの内容や、そのデータを使用するサ
ービス形態に合わせて、最適な制御を送信部に実行させ
ることが可能となる。
【0010】上記のデータ伝送方式を考えた場合、図6
に示した従来技術では、ネットワークの状態を何等認識
することなく常に誤り訂正符号化を行うようになってい
るので、伝送効率や伝送速度をネットワーク状態に適合
せしめて最適に制御することは不可能となっている。
【0011】本発明の目的は、ネットワーク状態に応じ
て誤り訂正符号化の実施状態を制御するようにして伝送
効率や伝送速度を最適に制御自在なデータ伝送装置を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ伝送
装置は、入力データを符号化して符号化データを出力す
るデータ符号化手段と、データ伝送のためのネットワー
クの輻輳状態やビットエラー発生状態に応じて前記符号
化データに関しての誤り訂正符号化処理の実施及び非実
施を判定して判定情報を生成する判定手段と、この判定
情報を前記符号化データに多重化して予め定められたフ
レーム構造を有するフレームデータを生成するフレーム
構成手段と、前記フレームデータ内の前記判定情報が実
施を示すときにそのフレームの符号化データの誤り訂正
符号化処理を実施しつつその符号化後のフレームのフレ
ーム長を示すフレーム長情報を生成する誤り訂正符号化
手段と、前記判定情報が非実施を示すフレームデータを
直前のフレームのフレーム長情報が示すフレーム長だけ
遅延制御する可変遅延手段と、この可変遅延手段の出力
と前記誤り訂正符号化手段の出力とを時系列的に導出す
る時系列導出手段とを含むことを特徴としている。
【0013】
【作用】B−ISDNにおけるATMネットワークにお
いては、ネットワーク内での輻輳状態によってはセル廃
棄が発生するが、これにより生じる情報の欠落の有無の
認識は送信側でセル単位に一連番号を付与しておき、受
信側ではこの一連番号の欠落を監視することで可能とな
る。但し、一セル分に相当する情報の欠落を誤り訂正に
より復活させるには、強力な誤り訂正符号化をなすこと
が必要であり、冗長ビットや処理時間がそれだけ増大し
て伝送効率や伝送速度を悪化させることになる。
【0014】そこで、ネットワークの輻輳状態の有無に
より誤り訂正符号化を強力なもので行うか、ビットエラ
ー訂正等の簡単なもので行うか、また全く誤り訂正符号
化を行わないでそのまま伝送するかを選択決定するよう
にする。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。
【0016】図1は本発明の実施例のシステムブロック
図であり、データ伝送装置の送信部を示している。図1
において、入力データはデータ符号化部11にて符号化
され、フレーム構成部12により出力される読出し要求
信号RCNTに応答して符号化データとして出力され
る。この出力データの出力形式としては、基本的には単
位時間Tに一定のデータ量を出力する形式であり、図3
にその一例の動作タイムチャートを示している。図3の
例では、T1〜T6がこの単位時間Tに相当する。
【0017】しかし、データの入力ビットレートが時間
と共に変化する場合や、符号化方式にエントロピー符号
方式に代表される様な圧縮符号化方式が用いられる場合
には、その時点の入力データによって圧縮率が変化する
ために、出力される符号化データの出力ビットレートは
単位時間Tと共に変動している。よって、フレーム構成
部12で出力される読出し要求信号RCNTについて
は、データ符号化部11より出力される読出すべき符号
化データが無くなったことを示す信号DEPTを基に、
符号化データが無くなった時点で読出しを止める制御を
行うものとする(図2のT3〜T6期間参照、この図で
は読出すべきデータが無い場合に信号DEPTが“L”
となるものとする)。
【0018】また、図2のTOHで示す各期間は、フレー
ム構成部12における後に述べるフレーム構成時におけ
るオーバーヘッド情報(フレームヘッダー等)を挿入す
るためのタイムスロットを示すものである。ここで、同
図のT1,T2期間のD1,D2データのように、入力
データビットレートが最大となった場合においても、こ
のタイムスロットを空ける必要がある。これについては
データ符号化部11において、上述したような圧縮符号
化を用いるか、または符号化データの読出しビットレー
トをデータ入力ビットレートより早めることにより実現
できる。
【0019】一方、B−ISDNを構成するATNネッ
トワークにおける、運用管理保守(OAM)機能から得
られるネットワーク管理情報を、ネットワーク側からネ
ットワーク管理情報受信部17が受信する。この受信し
た管理情報から、現時点でのネットワーク内における輻
輳の有無の情報F及びビットエラーレート(ビットエラ
ーの発生率)を示す情報Eが夫々生成され出力されるこ
とになる。
【0020】誤り訂正実施判定部16においては、この
輻輳の有無情報F及びビットエラーレート情報Eを基
に、誤り訂正の実施、非実施を示す判定情報HF /HE
が生成される。
【0021】具体的には、ネットワークに輻輳があれ
ば、セル落ちが生ずることがあるために、必らずセルロ
ス対策用の強力なセルロス対策用誤り訂正符号化を行う
ことを示す判定情報HF (“H”)を生成しなければセ
ルロス対策用誤り訂正符号化を行う必要がないために
“L”の判定情報HF を生成する。
【0022】輻輳がない場合、ネットワークのビットエ
ラーレートが基準値ETH以上であれば、ビットエラー対
策用の誤り訂正符号化を行うことを示す判定情報HE
(“H”)を生成し、ETHより小であれば、ビットエラ
ー対策用の誤り訂正符号化は必要ないので、“L”の判
定情報HE を生成する。もっとも、判定情報HE が
“H”であっても、輻輳があれば、判定情報HF の
“H”が優先してセルロス対策用の強力な誤り訂正符号
化の実行がなされる様に指示されることになる。
【0023】尚、基準値ETHは伝送すべきデータ内容や
それを使用するサービスの性質に合わせて適宜変更でき
るものである。
【0024】フレーム構成部12では、データ符号化部
11より読出した符号化データと、誤り訂正実施例判定
部16より出力される判定信号HF ,HE とを、予め定
めたフレーム構成に多重化する。ここで、フレームヘッ
ダー(ユニークワード)や判定信号HF ,HE さらに誤
り訂正符号化を行う場合には冗長ビットが、図2のTOH
で示したフレーム構成におけるオーバーヘット情報を挿
入するためのタイムスロットに多重されるものとする。
【0025】図3にフレーム構成例を示し、図4にフレ
ーム構成された符号化データの出力例(図4のa)と判
定信号H(HF ,HE )の状態を示す(図4のHにおい
ては、誤り訂正を行う場合が“H”、行わない場合は
“L”とする)。図のa,Hは図1のa,Hに対応して
おり、その時点での出力信号を示したものである。ま
た、同図にある単位時間Tn(n=1〜9)は後の説明
を分かりやすくするために、誤り訂正符号化を行うのに
必要な最大時間とここでは定義する。また、Hは図3の
ヘッダー、HF ,HE を示し、冗は冗長ビット部を示
す。
【0026】図4のaのようなフレーム構成された符号
化データ(以後フレームデータと呼ぶ)が、図1の誤り
訂正符号化部13と可変遅延回路14に入力される。
【0027】誤り訂正符号化部13は、セルロス対策用
誤り訂正符号化部131とビット誤り対策用誤り訂正符
号化部132と、これ等両符号化部131,132の出
力を択一的に導出するセレクタ133とからなる。
【0028】セルロス対策用誤り訂正符号化部131は
セル抜けを復元可能な強力な誤り訂正符号化処理を行っ
て符号化出力bF を導出すると共に、符号化後のフレー
ム長を示すフレーム長信号SF をも生成して出力する。
【0029】ビット誤り対策用誤り訂正符号化部132
はビットエラーの検出訂正をなす誤り訂正符号化処理を
行って符号化出力bF を導出すると共に、符号化後のフ
レーム長を示すフレーム長信号SE をも生成して出力す
る。
【0030】セレクタはこれ等2つの誤り訂正符号化部
131,132の符号化出力bF ,bE ,及びフレーム
長信号SF ,SE を夫々択一的に導出する。この場合、
ビット誤り対策用誤り訂正符号化部132にて検出され
たフレーム内の判定ビットHE を基に、セレクタ133
の選択状態が制御されるが、判定ビットHF を用いても
良い。また、セルロス対策用誤り訂正符号化部131に
て検出されたフレーム内の判定ビットHF を用いても良
いし、判定ビットHE を用いても良いことは明らかであ
る。
【0031】誤り訂正符号化部13に入力されたフレー
ムデータに対して、フレーム多重されている判定信号H
F ,HE を夫々検出して、誤り訂正符号化を実施するこ
とになったフレームデータ(図4のaのD1,D4,D
6が含まれるフレームデータ)にのみビットレートエラ
ーやセルロス対策のための誤り訂正符号化が行われる。
ここでの誤り訂正符号化方法としては、ITU勧告I.
363で規定されているRS(128,124)リード
ソロモン符号とインタリーブを組合わせたものが考えら
れる。
【0032】ただし、図4のaにも示したように、各フ
レームに含まれる符号化データは可変長となっている。
こうした可変長データに対してリードソロモン符号等の
誤り訂正符号化を行うためには、必要な長さの固定長デ
ータを仮定して、実際の可変長データとの差に対応する
部分にはオール0データがあるものとして、誤り訂正符
号化すれば良い。
【0033】さらに、誤り訂正符号化部13では誤り訂
正符号化により算出される検査用冗長ビットも含めた、
誤り訂正符号化部13より出力される有効フレームデー
タ期間を示すフレーム長信号Sをも出力される。
【0034】図4のbに誤り訂正符号化後の出力フレー
ムデータを示し、同図のSが有効フレームデータ期間を
示すフレーム長信号Sの例である(図4の例では、信号
Sが“H”の時有効フレームデータを示すことにな
る)。同図のb,Sは図1に示すb,Sに対応してお
り、その時点での出力信号を示したものである。
【0035】一方、可変遅延回路14に入力されたフレ
ームデータは、多重化されている判定信号HF ,HE を
検出して、誤り訂正符号化を実施しないことになったフ
レームデータ(図4のaのD2,D3,D5,D7が含
まれるフレームデータ)に対してのみ可変遅延処理を実
施する。
【0036】可変遅延制御方法としては、図4のD2が
含まれるフレームデータのように、前フレームデータが
誤り訂正符号化を実施すると判定されたと仮定する(図
4のD1が含まれるフレームデータに相当する)と、誤
り訂正符号化部13から出力される有効フレームデータ
期間を示すフレーム長信号Sを基に、誤り訂正符号化部
13において誤り訂正符号化が終了し、フレームデータ
を出力し終わったと同時に可変遅延回路14が、入力さ
れたフレームデータの出力を開始するものとする。図4
のCに遅延されて出力されたフレームデータ例を示す。
同図のCは図1に示すCに対応しており、その時点での
出力信号を示したものである。
【0037】図4のD1,D2を含むフレームデータの
例では、D1のデータ長が最大となっているため、D2
を含むフレームデータの可変遅延量は、上記で定義した
ように誤り訂正符号化の最大遅延Tとなる。しかし、図
4のD3を含むフレームデータのように、符号化データ
の無い期間がそのフレームの前に続いたり、または誤り
訂正符号化を実施しないフレームが連続した場合には、
遅延量は0となる(遅延回路はスルー状態となる)。
【0038】さらに、D4,D5を含むフレームデータ
を例とすると、誤り訂正を実施することになったD4の
データ長が最大長より短い場合は、誤り訂正符号化部1
3からの出力期間が、上記で定義した最大遅延Tより短
くなる。
【0039】これに対して可変遅延回路14は、上記で
示したように誤り訂正符号化部からの出力信号Sを基
に、誤り訂正符号化部13からD4を含むフレームデー
タの出力が終了すると同時にD5を含むフレームデータ
を出力することになり、この時の可変遅延量はTより小
さくなる。
【0040】図5はこの可変遅延回路14の上述の処理
動作をまとめて示したフローチャートである。ステップ
41にてデータが入力されると、判定信号HF ,HE が
分離され(ステップ42)、誤り訂正の実行の有/無が
この判定信号により判定される(ステップ43)。判定
信号HF ,HE のいずれかが“H”を示していれば、誤
り訂正がなされるので、この可変遅延回路14ではこの
入力データは無視される(ステップ44)。
【0041】ステップ43でHF ,HE 共に“L”であ
って誤り訂正符号化がなされないと判定されると、フレ
ーム長さを示す信号Sの状態が調べられ(ステップ4
5)、この信号Sが“H”の間入力データはバッファ等
に保持され(ステップ46)、信号Sが“L”になるま
で保持されることにより、図4に示す遅延時間が適宜制
御されるのである。(図4のT,O,<T,T<等)。
【0042】信号Sが“L”になった時点で保持データ
は可変遅延回路14の出力として導出され(ステップ4
7)、次の入力データについてステップ45〜48の処
理が繰返される。入力データがなければ入力データ待ち
となる(ステップ49)。
【0043】最後にセレクタ15では、誤り訂正符号化
部13からの出力フレームデータ(図1または図4の
b)か、誤り訂正符号化を行っていない可変遅延回路1
4からの出力フレームデータ(図1または図4のC)か
のいずれかを、誤り訂正符号化部13より出力される誤
り訂正符号化を実施したフレームデータ期間を示す信号
S(図1または図4のS)を基に選択して出力し、ネッ
トワーク側に伝送する。
【0044】図4の例で言えば、信号Sが“H”となっ
た時は、誤り訂正符号化部13からの出力bを選択して
出力する。図4のdにセレクタ15から出力されるフレ
ームデータ例を示す。これは図1のdに相当し、この信
号が図1の出力端子からネットワーク側に伝送されるこ
とになる。
【0045】以上の処理により、ネットワークの状態を
認識した結果、図4のD3,D5を含むフレームデータ
のように、誤り訂正符号化を行わないと判断された場合
には、冗長ビットを伝送せずかつ遅延を0もしくはでき
る限り少なくして伝送することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、B
−ISDNにおけるATMネットワーク内での輻輳状態
やビット誤り率を、伝送装置の送信部が認識し、伝送す
るデータの内容やそのデータを使用するサービス形態
に、ネットワーク内でのセルロス等が影響を与えないよ
うにしながら、誤り訂正符号化による遅延や冗長ビット
から生じる伝送速度と伝送効率を落とさずにデータ伝送
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ符号化部11及びフレーム構成部
12の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】フレーム構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図5】図1の可変遅延回路14の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図6】従来のデータ伝送装置の一例を示すブロック図
である。
【図7】図6のセル化回路の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図8】図6の可変長セルブロック化回路の動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
11 データ符号化部 12 フレーム構成部 13 誤り訂正符号化部 14 可変遅延回路 15 セレクタ 16 誤り訂正実施判定部 17 ネットワーク管理情報受信部 131 セルロス対策用誤り訂正符号化部 132 ビット誤り対策用誤り訂正符号化部 133 セレクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを符号化して符号化データを
    出力するデータ符号化手段と、データ伝送のためのネッ
    トワークの輻輳状態やビットエラー発生状態に応じて前
    記符号化データに関しての誤り訂正符号化処理の実施及
    び非実施を判定して判定情報を生成する判定手段と、こ
    の判定情報を前記符号化データに多重化して予め定めら
    れたフレーム構造を有するフレームデータを生成するフ
    レーム構成手段と、前記フレームデータ内の前記判定情
    報が実施を示すときにそのフレームの符号化データの誤
    り訂正符号化処理を実施しつつその符号化後のフレーム
    のフレーム長を示すフレーム長情報を生成する誤り訂正
    符号化手段と、前記判定情報が非実施を示すフレームデ
    ータを直前のフレームのフレーム長情報が示すフレーム
    長だけ遅延制御する可変遅延手段と、この可変遅延手段
    の出力と前記誤り訂正符号化手段の出力とを時系列的に
    導出する時系列導出手段とを含むことを特徴とするデー
    タ伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームデータは一定長のセルをn
    個(nは0を含む自然数)有する可変長データ構成であ
    り、前記誤り訂正符号化手段は、前記フレームデータの
    セルロス対策のためにセルロス対策用の誤り訂正符号化
    を行いつつその符号化後のフレーム長を示す前記フレー
    ム長情報を生成するセルロス対策用誤り訂正符号化部
    と、前記フレームデータのビット誤り対策をなすために
    ビット誤り対策用の誤り訂正符号化を行いつつその符号
    化後のフレーム長を示す前記フレーム長情報を生成する
    ビット誤り訂正符号化部と、前記判定情報に従って前記
    セルロス対策用誤り訂正符号化部と前記ビット誤り訂正
    符号化部との出力を択一的に導出する選択手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記ネットワークが輻
    輳状態にある場合は前記判定情報として前記セルロス対
    策用誤り訂正符号化を実施する判定信号を生成し、前記
    ネットワークが輻輳状態にない場合は前記ビットエラー
    発生状態に応じて前記ビット誤り対策用誤り訂正符号化
    を実施する判定信号を生成するよう構成されていること
    を特徴とする請求項2記載のデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記ビットエラーの発
    生率が所定率以上のときにのみ前記ビット誤り対策用誤
    り訂正符号化を実施する判定信号を生成するよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載のデータ伝送装
    置。
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