JPH08975A - 液体と粉体の連続混練装置 - Google Patents
液体と粉体の連続混練装置Info
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- JPH08975A JPH08975A JP6139056A JP13905694A JPH08975A JP H08975 A JPH08975 A JP H08975A JP 6139056 A JP6139056 A JP 6139056A JP 13905694 A JP13905694 A JP 13905694A JP H08975 A JPH08975 A JP H08975A
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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- B01F27/00—Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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- B01F25/00—Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
- B01F25/70—Spray-mixers, e.g. for mixing intersecting sheets of material
- B01F25/74—Spray-mixers, e.g. for mixing intersecting sheets of material with rotating parts, e.g. discs
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- B01F27/00—Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders
- B01F27/80—Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a substantially vertical axis
Abstract
(57)【要約】
【目的】 液体と粉末との混合物の見掛け粘度を低粘度
化することを可能にする液体と粉末の連続混練装置の提
供。 【構成】 上部に液体と粉体を投入する供給口２を設
け、下部に排出口３を設けたケーシング１の内部に回転
円盤９を設け、該回転円盤９により前記ケーシング１内
部を上部混練室１０と下部混練室１１に区分し、かつ該
回転円盤９の上面と下面とにそれぞれスクレーパ１２，
１４を固定した連続混練装置において、前記下部混練室
１１に液体を補給する液体供給管１８を連結すると共
に、該下部混練室１１の内壁にリング板１７を取り付
け、該リング板１７の内周端を前記回転円盤９下面側の
スクレーパ１４に設けた切り欠き１４ａに非接触状態に
挿入し、該挿入状態下にスクレーパ１４を前記リング板
１７に対して相対移動可能にした液体と粉体の連続混練
装置。
化することを可能にする液体と粉末の連続混練装置の提
供。 【構成】 上部に液体と粉体を投入する供給口２を設
け、下部に排出口３を設けたケーシング１の内部に回転
円盤９を設け、該回転円盤９により前記ケーシング１内
部を上部混練室１０と下部混練室１１に区分し、かつ該
回転円盤９の上面と下面とにそれぞれスクレーパ１２，
１４を固定した連続混練装置において、前記下部混練室
１１に液体を補給する液体供給管１８を連結すると共
に、該下部混練室１１の内壁にリング板１７を取り付
け、該リング板１７の内周端を前記回転円盤９下面側の
スクレーパ１４に設けた切り欠き１４ａに非接触状態に
挿入し、該挿入状態下にスクレーパ１４を前記リング板
１７に対して相対移動可能にした液体と粉体の連続混練
装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液体と粉体の連続混練装
置に関し、さらに詳しくは液体と粉体の混合物の見掛け
粘度を低粘度化することが可能であり、特に液状シリコ
ーンのような液状ポリマーに粉末充填材を配合したコン
パウンドの低粘度品を製造するのに好適な液体と粉体の
連続混練装置に関する。
置に関し、さらに詳しくは液体と粉体の混合物の見掛け
粘度を低粘度化することが可能であり、特に液状シリコ
ーンのような液状ポリマーに粉末充填材を配合したコン
パウンドの低粘度品を製造するのに好適な液体と粉体の
連続混練装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】液状シリコーンゴムコンパウンドは射出
成形、圧縮成形等の成形用に供されるほか、型取り材や
建築用シーリング材等の材料として種々の加工に供され
る。この液状シリコーンゴムコンパウンドは、液状シリ
コーンに補強性シリカ等の粉末充填剤を配合した粘性を
有する混合物であって、上記のように加工に供するとき
の加工性は、その見掛け粘度が低いほどよく、高くなる
ほど低下することがよく知られている。
成形、圧縮成形等の成形用に供されるほか、型取り材や
建築用シーリング材等の材料として種々の加工に供され
る。この液状シリコーンゴムコンパウンドは、液状シリ
コーンに補強性シリカ等の粉末充填剤を配合した粘性を
有する混合物であって、上記のように加工に供するとき
の加工性は、その見掛け粘度が低いほどよく、高くなる
ほど低下することがよく知られている。
【０００３】見掛け粘度の小さい液状シリコーンゴムコ
ンパウンドを製造する方法は、液状シリコーンゴムに対
して配合する粉末充填剤の分散性を出来るだけ高くする
ように混練することである。従来、液体と粉体の混練を
コンパクトな構造で効率的に行うようにした装置とし
て、ケーシング内に上部混練室と下部混練室とに区分す
る回転円盤を設け、その回転円盤にスクレーパを取り付
けた構成からなる特公昭５３−３８８２８号公報や特公
平２−２６１０号公報に記載のような連続混練装置が提
案されている。
ンパウンドを製造する方法は、液状シリコーンゴムに対
して配合する粉末充填剤の分散性を出来るだけ高くする
ように混練することである。従来、液体と粉体の混練を
コンパクトな構造で効率的に行うようにした装置とし
て、ケーシング内に上部混練室と下部混練室とに区分す
る回転円盤を設け、その回転円盤にスクレーパを取り付
けた構成からなる特公昭５３−３８８２８号公報や特公
平２−２６１０号公報に記載のような連続混練装置が提
案されている。
【０００４】しかし、これら従来の混練装置は、ヒュー
ムドシリカのような微粉末充填剤の配合量が１０パーセ
ント前後もの高配合になると、そのコンパウンド（混合
物）の見掛け粘度を成形等の加工性に支障をきたさない
程度まで短時間に低コストで低粘度化することはほとん
ど不可能であった。
ムドシリカのような微粉末充填剤の配合量が１０パーセ
ント前後もの高配合になると、そのコンパウンド（混合
物）の見掛け粘度を成形等の加工性に支障をきたさない
程度まで短時間に低コストで低粘度化することはほとん
ど不可能であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液体
と粉末との混合物の見掛け粘度を低粘度化することを可
能にする液体と粉末の連続混練装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、液体と粉体の混合物の粘度が
一定の場合、より多くの粉体を配合することができる液
体と粉末の連続混練装置を提供することにある。
と粉末との混合物の見掛け粘度を低粘度化することを可
能にする液体と粉末の連続混練装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、液体と粉体の混合物の粘度が
一定の場合、より多くの粉体を配合することができる液
体と粉末の連続混練装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、上部に液体と粉体を投入する供給口を設け、
下部に排出口を設けたケーシングの内部に回転円盤を設
け、該回転円盤により前記ケーシング内部を上部混練室
と下部混練室に区分し、かつ該回転円盤の上面と下面と
にそれぞれスクレーパを固定した連続混練装置におい
て、前記下部混練室に液体を補給する液体供給管を連結
すると共に、該下部混練室の内壁にリング板を取り付
け、該リング板の内周端を前記回転円盤下面側のスクレ
ーパに設けた切り欠きに非接触状態に挿入し、該挿入状
態下にスクレーパを前記リング板に対して相対移動可能
にしたことを特徴とするものである。
本発明は、上部に液体と粉体を投入する供給口を設け、
下部に排出口を設けたケーシングの内部に回転円盤を設
け、該回転円盤により前記ケーシング内部を上部混練室
と下部混練室に区分し、かつ該回転円盤の上面と下面と
にそれぞれスクレーパを固定した連続混練装置におい
て、前記下部混練室に液体を補給する液体供給管を連結
すると共に、該下部混練室の内壁にリング板を取り付
け、該リング板の内周端を前記回転円盤下面側のスクレ
ーパに設けた切り欠きに非接触状態に挿入し、該挿入状
態下にスクレーパを前記リング板に対して相対移動可能
にしたことを特徴とするものである。
【０００７】上記構成において、上部混練室に投入され
た液体と粉体は回転円盤上面のスクレーパにより第１段
目の混練を受け、次いで下部混練室に移動して回転円盤
下面のスクレーパにより第２段目の混練操作を受ける。
この第２段目の混練操作において、液体と粉体の混合物
はリング板の上に流下すると共にスクレーパの切り欠き
との間で強い剪断を与えられるため粉体の分散性を向上
し、かつそこに液体供給管から新たに液体の補給を受け
るため見掛け粘度を著しく低下させることになる。
た液体と粉体は回転円盤上面のスクレーパにより第１段
目の混練を受け、次いで下部混練室に移動して回転円盤
下面のスクレーパにより第２段目の混練操作を受ける。
この第２段目の混練操作において、液体と粉体の混合物
はリング板の上に流下すると共にスクレーパの切り欠き
との間で強い剪断を与えられるため粉体の分散性を向上
し、かつそこに液体供給管から新たに液体の補給を受け
るため見掛け粘度を著しく低下させることになる。
【０００８】本発明に適用される液体としては、水，水
飴，食用油，液状化合物、液状ポリマー等が例示され
る。液状ポリマーとしては、液状シリコーン，液状ポリ
ブタジエン，液状エポキシ樹脂等が例示される。また、
粉体としては、小麦粉，金属粉，粉末充填材等が例示さ
れる。粉末充填剤としては、ヒュームドシリカ，湿式シ
リカ，炭酸カルシウム，カーボンブラック等が例示され
る。
飴，食用油，液状化合物、液状ポリマー等が例示され
る。液状ポリマーとしては、液状シリコーン，液状ポリ
ブタジエン，液状エポキシ樹脂等が例示される。また、
粉体としては、小麦粉，金属粉，粉末充填材等が例示さ
れる。粉末充填剤としては、ヒュームドシリカ，湿式シ
リカ，炭酸カルシウム，カーボンブラック等が例示され
る。
【０００９】本発明の連続混練装置は、粘性を有し、か
つ粉体の配合によって更に粘性を上げるような液体、特
に液状シリコーンのような液状ポリマーに多量の微粉末
充填剤を配合したシリコーンゴムコンパウンドを製造す
る場合に有効である。以下、本発明を図に示す実施例に
よって具体的に説明する。図１は本発明の連続混練装置
の縦断面図、図２は側面図である。また、図３〜図５は
図１のＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ矢視による断面を示して
いる。
つ粉体の配合によって更に粘性を上げるような液体、特
に液状シリコーンのような液状ポリマーに多量の微粉末
充填剤を配合したシリコーンゴムコンパウンドを製造す
る場合に有効である。以下、本発明を図に示す実施例に
よって具体的に説明する。図１は本発明の連続混練装置
の縦断面図、図２は側面図である。また、図３〜図５は
図１のＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ矢視による断面を示して
いる。
【００１０】これらの図において、２０は混練装置本
体、３０はその原料供給部である。本体２０の外殻を形
成する円筒状のケーシング１は、その上板１ａの中央に
液体／粉体の混合物を受け入れる供給口２を設け、また
下部を倒立円錐状の傾斜面１ｂに形成し、その傾斜面１
ｂに排出口３を設けている。また、下部中央には円錐部
１９が設けられ、傾斜面１ｂとの間に環状のＶ溝底部を
形成している。
体、３０はその原料供給部である。本体２０の外殻を形
成する円筒状のケーシング１は、その上板１ａの中央に
液体／粉体の混合物を受け入れる供給口２を設け、また
下部を倒立円錐状の傾斜面１ｂに形成し、その傾斜面１
ｂに排出口３を設けている。また、下部中央には円錐部
１９が設けられ、傾斜面１ｂとの間に環状のＶ溝底部を
形成している。
【００１１】原料供給部３０の外殻を形成する円筒状の
ケーシング４は、側面に液体供給管５を接線方向に連結
すると共に、その内側に貯液槽６を形成している。一
方、本体２０の供給口２の上方には、倒立円錐状の溢流
管７が貯液槽６側に立ち上がるように連結され、さらに
溢流管７の入口に粉体供給管８の下端が臨んでいる。こ
の原料供給部３０には、原料の粘性液体が液体供給管５
から供給され、また原料の粉体が粉体供給管８から供給
される。液体供給管５から供給された液体は貯液槽６に
貯留されたのち、溢流管７の上縁から内壁に沿って流下
し、これに粉体供給管８から供給された粉体が混合して
供給口２に投下される。
ケーシング４は、側面に液体供給管５を接線方向に連結
すると共に、その内側に貯液槽６を形成している。一
方、本体２０の供給口２の上方には、倒立円錐状の溢流
管７が貯液槽６側に立ち上がるように連結され、さらに
溢流管７の入口に粉体供給管８の下端が臨んでいる。こ
の原料供給部３０には、原料の粘性液体が液体供給管５
から供給され、また原料の粉体が粉体供給管８から供給
される。液体供給管５から供給された液体は貯液槽６に
貯留されたのち、溢流管７の上縁から内壁に沿って流下
し、これに粉体供給管８から供給された粉体が混合して
供給口２に投下される。
【００１２】混練装置本体２０のケーシング１の内部に
は、供給口２に対面するように回転円盤９が水平に設け
られており、この回転円盤９によってケーシング内部が
第１段目の混練を行う上部混練室１０と、第２段目の混
練を行う下部混練室１１とに区分されている。回転円盤
９は回転中心を回転軸１５の上端に固定され、また回転
軸１５は軸受部１５ａに支持されてケーシング１の外側
に延長している。この回転軸１５の下端にはプーリが固
定され、このプーリ１６に図示しない原動機から回転動
力が入力されるようになっている。その回転数として
は、４００〜１５００ｒｐｍの範囲が好ましい。
は、供給口２に対面するように回転円盤９が水平に設け
られており、この回転円盤９によってケーシング内部が
第１段目の混練を行う上部混練室１０と、第２段目の混
練を行う下部混練室１１とに区分されている。回転円盤
９は回転中心を回転軸１５の上端に固定され、また回転
軸１５は軸受部１５ａに支持されてケーシング１の外側
に延長している。この回転軸１５の下端にはプーリが固
定され、このプーリ１６に図示しない原動機から回転動
力が入力されるようになっている。その回転数として
は、４００〜１５００ｒｐｍの範囲が好ましい。
【００１３】上記回転円盤９は、上面、外周、下面にそ
れぞれ３個ずつのスクレーパ１２，１３，１４を等角度
に取り付けており、これらスクレーパの攪拌作用や掻き
取り作用により混合物を混練操作する。上部混練室１０
のスクレーパ１２は上板１ａに付着した混合物を掻き落
とし、スクレーパ１３は上部混練室１０と下部混練室１
１との境界においてケーシング内側壁に付着した混合物
を掻き落とし、また下部混練室１１のスクレーパ１４は
ケーシング下部の傾斜面１ｂに付着した混合物を掻き取
ることによって混練を行うようになっている。
れぞれ３個ずつのスクレーパ１２，１３，１４を等角度
に取り付けており、これらスクレーパの攪拌作用や掻き
取り作用により混合物を混練操作する。上部混練室１０
のスクレーパ１２は上板１ａに付着した混合物を掻き落
とし、スクレーパ１３は上部混練室１０と下部混練室１
１との境界においてケーシング内側壁に付着した混合物
を掻き落とし、また下部混練室１１のスクレーパ１４は
ケーシング下部の傾斜面１ｂに付着した混合物を掻き取
ることによって混練を行うようになっている。
【００１４】これらスクレーパ１２，１３，１４の数
は、必ずしも図示のように３個ずつである必要はなく、
１個以上の任意の数を設ければよく、またスクレーパ相
互に異なった数であってもよい。このうち回転円盤９の
外周に設けたスクレーパ１３は、必要により設置を省略
するようにしてもよい。また、回転円盤９上面には、必
要により多数のピンを立設し、これらのピンによる攪拌
作用によって一層の攪拌混合を促進するようにしてもよ
い。
は、必ずしも図示のように３個ずつである必要はなく、
１個以上の任意の数を設ければよく、またスクレーパ相
互に異なった数であってもよい。このうち回転円盤９の
外周に設けたスクレーパ１３は、必要により設置を省略
するようにしてもよい。また、回転円盤９上面には、必
要により多数のピンを立設し、これらのピンによる攪拌
作用によって一層の攪拌混合を促進するようにしてもよ
い。
【００１５】下部混練室１１には、さらに高度の混練効
果を得るために、次のような構成が設けられている。ま
ず、下部混練室１１の側壁に、液体を補給するための液
体供給管１８が接線方向に取り付けられている。このよ
うにケーシング壁面の接線方向に取り付けることによ
り、内部の混合物に対する液体の混練効果を促進するこ
とができる。また、この液体供給管１８の取付け位置
は、排出口３から回転円盤９の回転方向に測ったときの
開き角θが１８０°〜２７０°の範囲になるようにする
のがよく、これによって液体補給による混練性を上げや
すくする。
果を得るために、次のような構成が設けられている。ま
ず、下部混練室１１の側壁に、液体を補給するための液
体供給管１８が接線方向に取り付けられている。このよ
うにケーシング壁面の接線方向に取り付けることによ
り、内部の混合物に対する液体の混練効果を促進するこ
とができる。また、この液体供給管１８の取付け位置
は、排出口３から回転円盤９の回転方向に測ったときの
開き角θが１８０°〜２７０°の範囲になるようにする
のがよく、これによって液体補給による混練性を上げや
すくする。
【００１６】また、下部混練室１１内に設けたスクレー
パ１４は、半径方向及び上下方向に延びる板状または格
子板状になっているが、その半径方向外端から内側に向
けて水平に延びる切り欠き１４ａを設けている。また、
この切り欠き１４ａの位置に対応して、ケーシング１の
内壁にリング板１７が固定され、このリング板１７の内
周端部が切り欠き１４ａの中に交差するように挿入され
ている。
パ１４は、半径方向及び上下方向に延びる板状または格
子板状になっているが、その半径方向外端から内側に向
けて水平に延びる切り欠き１４ａを設けている。また、
この切り欠き１４ａの位置に対応して、ケーシング１の
内壁にリング板１７が固定され、このリング板１７の内
周端部が切り欠き１４ａの中に交差するように挿入され
ている。
【００１７】上述した連続混練装置において、下部混練
室１１を上記構成にしたことにより、供給口２から上部
混練室１０に投入された液体／粉体混合物は、回転円盤
９上を半径方向外側に移動しながら、スクレーパ１２の
攪拌や掻き取りによって第１段目の混練操作を受ける。
第１段目の混練を受けた混合物は、回転円盤９の外周縁
部からリング板１７上に落下し、ここでスクレーパ１４
の狭隘な切り欠き１４ａとの間で強く扱かれて剪断され
る。この剪断は、リング板１７と狭隘な切り欠き１４ａ
との間で受けるため一段と強く、それによって粉体が液
体中に一層均一に分散されることになる。
室１１を上記構成にしたことにより、供給口２から上部
混練室１０に投入された液体／粉体混合物は、回転円盤
９上を半径方向外側に移動しながら、スクレーパ１２の
攪拌や掻き取りによって第１段目の混練操作を受ける。
第１段目の混練を受けた混合物は、回転円盤９の外周縁
部からリング板１７上に落下し、ここでスクレーパ１４
の狭隘な切り欠き１４ａとの間で強く扱かれて剪断され
る。この剪断は、リング板１７と狭隘な切り欠き１４ａ
との間で受けるため一段と強く、それによって粉体が液
体中に一層均一に分散されることになる。
【００１８】リング板１７で剪断を受けた混合物は、さ
らに傾斜面１ｂに落下すると共に、スクレーパ１４の端
部によって掻き取られながら剪断を受け、さらに粉体は
分散するため、混合物の見掛け粘度は低粘度化してい
く。また、さらに液体供給管１８から新たに原料の液体
が補給され、スクレーパ１４で剪断を受けるため、さら
に低粘度化して排出口３から取り出される。したがっ
て、上記連続混練装置によると、液体に対する粉体の配
合量が多い場合であっても、その混合物の見掛け粘度を
著しく低粘度化させることができる。
らに傾斜面１ｂに落下すると共に、スクレーパ１４の端
部によって掻き取られながら剪断を受け、さらに粉体は
分散するため、混合物の見掛け粘度は低粘度化してい
く。また、さらに液体供給管１８から新たに原料の液体
が補給され、スクレーパ１４で剪断を受けるため、さら
に低粘度化して排出口３から取り出される。したがっ
て、上記連続混練装置によると、液体に対する粉体の配
合量が多い場合であっても、その混合物の見掛け粘度を
著しく低粘度化させることができる。
【００１９】
【実施例】室温で粘度１５，０００センチポイズの両末
端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン１００部に疎水性
ヒュームドシリカ（日本アエロジル社製，商品名アエロ
ジルＲ−９７２）１０部を配合して低粘度のシリコーン
ゴムコンパウンドを製造するに当たり、下記３水準の本
発明装置、比較装置１、比較装置２を使用した。
端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン１００部に疎水性
ヒュームドシリカ（日本アエロジル社製，商品名アエロ
ジルＲ−９７２）１０部を配合して低粘度のシリコーン
ゴムコンパウンドを製造するに当たり、下記３水準の本
発明装置、比較装置１、比較装置２を使用した。
【００２０】得られた３種類のシリコーンゴムコンパウ
ンドについて、フローテスター（ノズル径１ｍｍ，管長
１０ｍｍ，荷重２ｋｇ）により剪断速度５０ｓｅｃ-1の
見掛け粘度を測定したところ、表１の結果が得られた。
この結果から、本発明の連続混練装置によれば、他の比
較装置に比べて、原料の混合比率を同一にしながら、最
も低粘度化することができることがわかった。
ンドについて、フローテスター（ノズル径１ｍｍ，管長
１０ｍｍ，荷重２ｋｇ）により剪断速度５０ｓｅｃ-1の
見掛け粘度を測定したところ、表１の結果が得られた。
この結果から、本発明の連続混練装置によれば、他の比
較装置に比べて、原料の混合比率を同一にしながら、最
も低粘度化することができることがわかった。
【００２１】本発明装置 構造： 図１〜図５ 回転円盤の直径：３００ｍｍ 回転円盤の回転数：９００ｒｐｍ リング板の幅：３０ｍｍ 排出口３と液体供給管１８との開き角：１８０° 供給方法： 疎水性ヒュームドシリカ１０部を粉体供給
管８から供給し、両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキ
サン１００部を液体供給管５から６０重量部、下部混練
室１１の液体供給管１８から４０重量部にして分離供給
した。
管８から供給し、両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキ
サン１００部を液体供給管５から６０重量部、下部混練
室１１の液体供給管１８から４０重量部にして分離供給
した。
【００２２】比較装置１ 構造： 図１〜図５においてリング板１７及び液体供給
管１８のいずれも設けない装置（従来装置） 回転円盤の直径：３００ｍｍ 回転円盤の回転数：９００ｒｐｍ 供給方法： 粉体供給管８から疎水性ヒュームドシリカ
１０部、液体供給管５から両末端水酸基封鎖ジメチルポ
リシロキサン１００部を供給した。
管１８のいずれも設けない装置（従来装置） 回転円盤の直径：３００ｍｍ 回転円盤の回転数：９００ｒｐｍ 供給方法： 粉体供給管８から疎水性ヒュームドシリカ
１０部、液体供給管５から両末端水酸基封鎖ジメチルポ
リシロキサン１００部を供給した。
【００２３】比較装置２ 構造： 図１〜図５においてリング板１７だけ設けない
装置 回転円盤の直径：３００ｍｍ 回転円盤の回転数：９００ｒｐｍ 排出口３と液体供給管１８との開き角：１８０° 供給方法： 疎水性ヒュームドシリカ１０部を粉体供給
管８から供給し、両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキ
サン１００部を液体供給管５から６０重量部、下部混練
室１１の液体供給管１８から４０重量部として分離供給
した。
装置 回転円盤の直径：３００ｍｍ 回転円盤の回転数：９００ｒｐｍ 排出口３と液体供給管１８との開き角：１８０° 供給方法： 疎水性ヒュームドシリカ１０部を粉体供給
管８から供給し、両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキ
サン１００部を液体供給管５から６０重量部、下部混練
室１１の液体供給管１８から４０重量部として分離供給
した。
【００２４】
【００２５】
【発明の効果】上述したように本発明の連続混練装置
は、回転円盤により区分した下部混練室に液体供給管を
設けて液体を新たに補給するようにすると共に、この下
部混練室内のスクレーパに切り欠きを設け、その切り欠
きにケーシング内壁に固定したリング板の内周端を交差
挿入する構成したので、この切り欠きとリング板との間
で混合物に強い剪断を与えることによって粉体の分散性
を向上し、かつそこに新たに液体を補給することによっ
て、混合物の見掛け粘度を著しく低下させることができ
る。そのため粉体の配合量が一定の場合には、より低粘
度品を製造することが可能であり、また粘度が一定の場
合には、より多くの粉体を配合することが可能である。
は、回転円盤により区分した下部混練室に液体供給管を
設けて液体を新たに補給するようにすると共に、この下
部混練室内のスクレーパに切り欠きを設け、その切り欠
きにケーシング内壁に固定したリング板の内周端を交差
挿入する構成したので、この切り欠きとリング板との間
で混合物に強い剪断を与えることによって粉体の分散性
を向上し、かつそこに新たに液体を補給することによっ
て、混合物の見掛け粘度を著しく低下させることができ
る。そのため粉体の配合量が一定の場合には、より低粘
度品を製造することが可能であり、また粘度が一定の場
合には、より多くの粉体を配合することが可能である。
【図１】本発明の実施例からなる連続混練装置の縦断面
図である。
図である。
【図２】図１の連続混練装置の側面図である。
【図３】図１のＡ−Ａ矢視図である。
【図４】図１のＢ−Ｂ矢視図である。
【図５】図１のＣ−Ｃ矢視図である。
１ ケーシング ２ 供給口 ３ 排出口 ５，１８ 液体供
給管 ７ 溢流管 ８ 粉体供給管 ９ 回転円盤 １０ 上部混練室 １１ 下部混練室 １２，１３，１４
スクレーパ １４ａ 切り欠き １７ リング板 ２０ 混練装置本体 ３０ 原料供給部
給管 ７ 溢流管 ８ 粉体供給管 ９ 回転円盤 １０ 上部混練室 １１ 下部混練室 １２，１３，１４
スクレーパ １４ａ 切り欠き １７ リング板 ２０ 混練装置本体 ３０ 原料供給部
Claims (2)
- 【請求項１】 上部に液体と粉体を投入する供給口を設
け、下部に排出口を設けたケーシングの内部に回転円盤
を設け、該回転円盤により前記ケーシング内部を上部混
練室と下部混練室に区分し、かつ該回転円盤の上面と下
面とにそれぞれスクレーパを固定した連続混練装置にお
いて、 前記下部混練室に液体を補給する液体供給管を連結する
と共に、該下部混練室の内壁にリング板を取り付け、該
リング板の内周端を前記回転円盤下面側のスクレーパに
設けた切り欠きに非接触状態に挿入し、該挿入状態下に
スクレーパを前記リング板に対して相対移動可能にした
液体と粉体の連続混練装置。 - 【請求項２】 前記ケーシング上部の供給口に、供給液
体の溢流筒を上方に立ち上がるように連結し、該溢流筒
の入口に粉体供給管を臨ませた請求項１に記載の液体と
粉体の連続混練装置。
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|---|---|---|---|
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| EP95304287A EP0688598B1 (en) | 1994-06-21 | 1995-06-20 | Device for continuously mixing liquid and powder |
| CA002152244A CA2152244A1 (en) | 1994-06-21 | 1995-06-20 | Device for continuously mixing liquid and powder |
| DE69501365T DE69501365T2 (de) | 1994-06-21 | 1995-06-20 | Vorrichtung zum kontinuierlichen Mischen von Flüssigkeit und Pulver |
| KR1019950016582A KR960000293A (ko) | 1994-06-21 | 1995-06-21 | 액체와 분말의 연속 혼합용 장치 |
| BR9502878A BR9502878A (pt) | 1994-06-21 | 1995-06-21 | Aparelho e método para misturação contínua de líquido e pó |
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ID=15236459
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| JP3739533B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2006-01-25 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 液状シリコーンゴムベースの連続的製造方法 |
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| DE102006036303A1 (de) | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Wacker Chemie Ag | Kontinuierliches Verfahren zur Herstellung von vernetzbaren Organopolysiloxanmassen |
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