JPH0999229A - 混合機 - Google Patents
混合機Info
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- JPH0999229A JPH0999229A JP19218996A JP19218996A JPH0999229A JP H0999229 A JPH0999229 A JP H0999229A JP 19218996 A JP19218996 A JP 19218996A JP 19218996 A JP19218996 A JP 19218996A JP H0999229 A JPH0999229 A JP H0999229A
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- JP
- Japan
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- mixer
- shaft
- main body
- casing
- angle
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- Accessories For Mixers (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】材料、特に粒体の破砕を適当に抑制することが
できる混合機を提供する。 【解決手段】材料の投入口および排出口を有し、内部が
球状のケーシング、該ケーシング内の前記投入口付近に
設置され、前記投入口より投入された材料を解砕および
/または分散する解砕、分散手段、投入された材料を攪
拌、混合する攪拌装置および前記ケーシングの内壁に付
着した材料をかき落す材料かき落し手段を有する混合機
本体と、該混合機本体を所定の角度に傾斜させる角度設
定手段とを有することにより、上記課題を解決する。
できる混合機を提供する。 【解決手段】材料の投入口および排出口を有し、内部が
球状のケーシング、該ケーシング内の前記投入口付近に
設置され、前記投入口より投入された材料を解砕および
/または分散する解砕、分散手段、投入された材料を攪
拌、混合する攪拌装置および前記ケーシングの内壁に付
着した材料をかき落す材料かき落し手段を有する混合機
本体と、該混合機本体を所定の角度に傾斜させる角度設
定手段とを有することにより、上記課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体同士や粉粒
体と液体等の材料をバッチ式にて、破砕を適当に抑制し
つつ高速で撹拌、混合する混合機に関する。
体と液体等の材料をバッチ式にて、破砕を適当に抑制し
つつ高速で撹拌、混合する混合機に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体等の材料の混合方式には、容器回
転型のミキサーや、容器固定型でバッチ式や連続式のミ
キサー等種々の混合機を用いた混合方式があるが、その
なかでも特に粉粒体を高速で撹拌、混合する場合には、
容器固定型でバッチ式の高速混合機が用いられている。
この高速混合機は、一般に、固定容器内に混合する粉粒
体を所定量投入し、容器内に設置された種々の形状の撹
拌羽根を高速(500〜10,000r.p.m 程度)で回
転させて粉粒体を強制的に流動させ撹拌することにより
混合を行うものである。この高速混合機には、ヘンシェ
ルミキサー、ハイスピードミキサー、ファインミキサー
等がある。
転型のミキサーや、容器固定型でバッチ式や連続式のミ
キサー等種々の混合機を用いた混合方式があるが、その
なかでも特に粉粒体を高速で撹拌、混合する場合には、
容器固定型でバッチ式の高速混合機が用いられている。
この高速混合機は、一般に、固定容器内に混合する粉粒
体を所定量投入し、容器内に設置された種々の形状の撹
拌羽根を高速(500〜10,000r.p.m 程度)で回
転させて粉粒体を強制的に流動させ撹拌することにより
混合を行うものである。この高速混合機には、ヘンシェ
ルミキサー、ハイスピードミキサー、ファインミキサー
等がある。
【0003】ところで、粉粒体には、粒径が比較的小さ
いもの(以下、「粉体」または「微粉体」という)と、
粒径が比較的大きいもの(以下、「粒体」という)があ
るが、特に粒体(例えば、粒径350〜800μm程度
のグラニュー糖)は高速回転する撹拌羽根により破砕さ
れ、その粒体本来の性質が変化するという欠点がある。
そこで、粒体の破砕が生じない程度まで撹拌羽根の回転
数を減少させることも可能であるが、これでは混合速度
が遅くなり好ましくない。
いもの(以下、「粉体」または「微粉体」という)と、
粒径が比較的大きいもの(以下、「粒体」という)があ
るが、特に粒体(例えば、粒径350〜800μm程度
のグラニュー糖)は高速回転する撹拌羽根により破砕さ
れ、その粒体本来の性質が変化するという欠点がある。
そこで、粒体の破砕が生じない程度まで撹拌羽根の回転
数を減少させることも可能であるが、これでは混合速度
が遅くなり好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点を解消し、材料、特に粒体の破砕を
適当に抑制することができる混合機を提供することにあ
る。
した従来技術の欠点を解消し、材料、特に粒体の破砕を
適当に抑制することができる混合機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明者らは鋭意研究の結果、ケーシング内
に撹拌装置を有する混合機本体を所定の角度傾斜させて
撹拌、混合を行うことにより、粒体の破砕を適当に抑制
することができることを見い出し、本発明に至った。
るために、本発明者らは鋭意研究の結果、ケーシング内
に撹拌装置を有する混合機本体を所定の角度傾斜させて
撹拌、混合を行うことにより、粒体の破砕を適当に抑制
することができることを見い出し、本発明に至った。
【0006】即ち、本発明は、材料の投入口および排出
口を有し、内部が球状のケーシング、該ケーシング内の
前記投入口付近に設置され、前記投入口より投入された
材料を解砕および/または分散する解砕、分散手段、投
入された材料を撹拌、混合する撹拌装置および前記ケー
シングの内壁に付着した材料をかき落す材料かき落し手
段を有する混合機本体と、該混合機本体を所定の角度に
傾斜させる角度設定手段とを有することを特徴とする混
合機を提供するものである。
口を有し、内部が球状のケーシング、該ケーシング内の
前記投入口付近に設置され、前記投入口より投入された
材料を解砕および/または分散する解砕、分散手段、投
入された材料を撹拌、混合する撹拌装置および前記ケー
シングの内壁に付着した材料をかき落す材料かき落し手
段を有する混合機本体と、該混合機本体を所定の角度に
傾斜させる角度設定手段とを有することを特徴とする混
合機を提供するものである。
【0007】本発明において、前記角度設定手段は、前
記混合機本体を鉛直方向に対し15〜45°の傾斜角度
に設定し得るものであるのがよい。また、前記撹拌装置
は、シャフトと、該シャフトに取付けられた撹拌羽根
と、前記シャフトを回転する駆動手段とを有するのがよ
く、特に、その撹拌羽根は、多段羽根であるのが好まし
い。前記材料かき落し手段は、前記ケーシングの内壁に
沿って回転するスクレーパーと、該スクレーパーを回転
する駆動手段とを有するのがよい。そして、そのスクレ
ーパーは、リング状をなし、ケーシングの内壁に接触す
る弾性部材を有するのがよい。
記混合機本体を鉛直方向に対し15〜45°の傾斜角度
に設定し得るものであるのがよい。また、前記撹拌装置
は、シャフトと、該シャフトに取付けられた撹拌羽根
と、前記シャフトを回転する駆動手段とを有するのがよ
く、特に、その撹拌羽根は、多段羽根であるのが好まし
い。前記材料かき落し手段は、前記ケーシングの内壁に
沿って回転するスクレーパーと、該スクレーパーを回転
する駆動手段とを有するのがよい。そして、そのスクレ
ーパーは、リング状をなし、ケーシングの内壁に接触す
る弾性部材を有するのがよい。
【0008】前記シャフトと前記スクレーパーとは同心
的に回転するよう設置されているのがよい。また、前記
解砕、分散手段は、前記撹拌装置のシャフトの先端に取
付けられ、複数の突起が立設された回転子であるのがよ
い。
的に回転するよう設置されているのがよい。また、前記
解砕、分散手段は、前記撹拌装置のシャフトの先端に取
付けられ、複数の突起が立設された回転子であるのがよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の混合機を添付図面
に示す好適実施例について詳細に説明する。図1は、本
発明の混合機の構成例を示す斜視図である。同図に示す
ように、混合機1は、混合機本体100と、該混合機本
体を支持する支持台28とで構成され、支持台28は混
合機本体100を鉛直方向に対し所定の角度傾斜させて
支持することができる角度設定手段29を備えている。
に示す好適実施例について詳細に説明する。図1は、本
発明の混合機の構成例を示す斜視図である。同図に示す
ように、混合機1は、混合機本体100と、該混合機本
体を支持する支持台28とで構成され、支持台28は混
合機本体100を鉛直方向に対し所定の角度傾斜させて
支持することができる角度設定手段29を備えている。
【0010】まず、混合機本体の構造について説明す
る。図2は、混合機本体100の部分断面側面図であ
る。同図に示すように、混合機本体100は材料混合の
ために必要な所定の容積を有し、その内部が少なくとも
球状のケーシング2を有する。
る。図2は、混合機本体100の部分断面側面図であ
る。同図に示すように、混合機本体100は材料混合の
ために必要な所定の容積を有し、その内部が少なくとも
球状のケーシング2を有する。
【0011】ケーシング2の内部形状を球状としたの
は、次の理由による。第1に、所定の容積を確保するた
めにケーシング内壁の表面積を最小とすることができ、
内壁への材料の付着を抑制し、第2にケーシング2内の
デッドゾーンをなくし、材料の滞留を防止して混合度を
高めることができる。ケーシング2の上部には材料を投
入するための投入口3が、下部には混合された材料を排
出するための排出口4が設けられている。本発明の混合
機1は、バッチ式で用いるので、材料の混合中にケーシ
ング2を密閉する必要があるため、材料の投入口3およ
び排出口4には、それぞれ蓋5および6が取り付けられ
ている。この蓋5および6は、所定時に開閉される。
は、次の理由による。第1に、所定の容積を確保するた
めにケーシング内壁の表面積を最小とすることができ、
内壁への材料の付着を抑制し、第2にケーシング2内の
デッドゾーンをなくし、材料の滞留を防止して混合度を
高めることができる。ケーシング2の上部には材料を投
入するための投入口3が、下部には混合された材料を排
出するための排出口4が設けられている。本発明の混合
機1は、バッチ式で用いるので、材料の混合中にケーシ
ング2を密閉する必要があるため、材料の投入口3およ
び排出口4には、それぞれ蓋5および6が取り付けられ
ている。この蓋5および6は、所定時に開閉される。
【0012】このようなケーシング2には、ケーシング
内の材料を撹拌または撹拌混合する撹拌装置7およびケ
ーシング2の内壁25に付着した材料をかき落す材料か
き落し手段16が装着されている。以下、撹拌装置7お
よび材料かき落し手段16の構造について説明する。
内の材料を撹拌または撹拌混合する撹拌装置7およびケ
ーシング2の内壁25に付着した材料をかき落す材料か
き落し手段16が装着されている。以下、撹拌装置7お
よび材料かき落し手段16の構造について説明する。
【0013】撹拌装置7は、ケーシング2内に所定長さ
突出するシャフト8を有し、このシャフト8の先端部分
には撹拌羽根、好ましくは多段羽根9が一定の間隔をお
いて固着されている。なお、撹拌羽根(多段羽根)9の
段数や枚数は、特に限定されずまた、羽根の平面形状
は、三角形、矩形等いかなるものでもよく、断面が三角
形や、平坦な板羽根あるいは、折れ曲りやねじれを有す
るもの等いずれでもよい。
突出するシャフト8を有し、このシャフト8の先端部分
には撹拌羽根、好ましくは多段羽根9が一定の間隔をお
いて固着されている。なお、撹拌羽根(多段羽根)9の
段数や枚数は、特に限定されずまた、羽根の平面形状
は、三角形、矩形等いかなるものでもよく、断面が三角
形や、平坦な板羽根あるいは、折れ曲りやねじれを有す
るもの等いずれでもよい。
【0014】シャフト8は、後述するスクレーパー17
の回転軸である中空シャフト18の内側にベアリング1
0、10により軸支されている。シャフト8の基端部に
はプーリー12が固着され、該プーリー12と、駆動源
であるモータ15の回転軸に固着されたプーリー14と
の間にベルト13が掛けられ、モータ15の回転力をシ
ャフト8に伝達しうるようになっている。
の回転軸である中空シャフト18の内側にベアリング1
0、10により軸支されている。シャフト8の基端部に
はプーリー12が固着され、該プーリー12と、駆動源
であるモータ15の回転軸に固着されたプーリー14と
の間にベルト13が掛けられ、モータ15の回転力をシ
ャフト8に伝達しうるようになっている。
【0015】一方、材料かき落し手段16は、中空シャ
フト18を有し、このシャフト18の先端部にケーシン
グ2の内壁25に沿って回転するスクレーパー17が取
付けられている。スクレーパー17は、ケーシング内径
より若干小さい外径を有するリング状部材171と、該
リング状部材171の所定位置に取付けられた複数の弾
性部材172で構成され、スクレーパー17を回転させ
ると各弾性部材172がケーシング2の内壁25に接触
しつつ摺動し、内壁25に付着した材料をかき落すよう
になっている。なお、弾性部材172のリング状部材1
71に対する配置は、図2に示すようにスクレーパーを
1回転させたとき、各弾性部材172によりケーシング
の内壁25の全面をカバーするように分割配置しておけ
ばよい。
フト18を有し、このシャフト18の先端部にケーシン
グ2の内壁25に沿って回転するスクレーパー17が取
付けられている。スクレーパー17は、ケーシング内径
より若干小さい外径を有するリング状部材171と、該
リング状部材171の所定位置に取付けられた複数の弾
性部材172で構成され、スクレーパー17を回転させ
ると各弾性部材172がケーシング2の内壁25に接触
しつつ摺動し、内壁25に付着した材料をかき落すよう
になっている。なお、弾性部材172のリング状部材1
71に対する配置は、図2に示すようにスクレーパーを
1回転させたとき、各弾性部材172によりケーシング
の内壁25の全面をカバーするように分割配置しておけ
ばよい。
【0016】弾性部材172は、例えば、ウレタンゴム
等のゴム材料、または、テフロン等の樹脂により構成さ
れており、耐摩耗性に優れたものが好ましい。なお、ス
クレーパー17は上述した構造のものに限らず、例えば
リング状部材にブラシを装着したもの等、いかなるもの
でもよい。中空シャフト18は、ケーシング2の下部に
形成されたスリーブ26の内側にベアリング19、19
により軸支されており、この中空シャフト18の内側に
はシャフト8が挿通され、ベアリング10、10により
中空シャフト18に対して軸支されている。即ち、撹拌
装置のシャフト8とスクレーパーの中空シャフト18と
は同心的に回転するようになっている。このような構造
とすることにより、混合機1を小型化することができ
る。
等のゴム材料、または、テフロン等の樹脂により構成さ
れており、耐摩耗性に優れたものが好ましい。なお、ス
クレーパー17は上述した構造のものに限らず、例えば
リング状部材にブラシを装着したもの等、いかなるもの
でもよい。中空シャフト18は、ケーシング2の下部に
形成されたスリーブ26の内側にベアリング19、19
により軸支されており、この中空シャフト18の内側に
はシャフト8が挿通され、ベアリング10、10により
中空シャフト18に対して軸支されている。即ち、撹拌
装置のシャフト8とスクレーパーの中空シャフト18と
は同心的に回転するようになっている。このような構造
とすることにより、混合機1を小型化することができ
る。
【0017】中空シャフト18の基端部にはプーリー2
1が固着され、該プーリー21と駆動源であるモータ2
4の回転軸に固着されたプーリー23との間にベルト2
2が掛けられ、モータ24の回転力を中空シャフト18
に伝達しうるようになっている。なお、スリーブ26の
上部と中空シャフト18との間、および中空シャフト1
8の先端部とシャフト8との間には、ケーシング2内の
材料が濡れ出すのを防止するために、それぞれリング状
のシール部材20および11が装着されている。このよ
うなシール部材20および11には、例えば、ゴム製O
リング、Vシール、オイルシール等が用いられる。
1が固着され、該プーリー21と駆動源であるモータ2
4の回転軸に固着されたプーリー23との間にベルト2
2が掛けられ、モータ24の回転力を中空シャフト18
に伝達しうるようになっている。なお、スリーブ26の
上部と中空シャフト18との間、および中空シャフト1
8の先端部とシャフト8との間には、ケーシング2内の
材料が濡れ出すのを防止するために、それぞれリング状
のシール部材20および11が装着されている。このよ
うなシール部材20および11には、例えば、ゴム製O
リング、Vシール、オイルシール等が用いられる。
【0018】図2に示す構成例では、2個のモータ15
および24によりそれぞれシャフト8および中空シャフ
ト18を回転させているが、1個のモータにより両シャ
フト8および18を回転させるような構成であってもよ
い。また、シャフト8および18への回転力の伝達は、
プーリーおよびベルトを用いた機構により行う場合に限
らず、ギヤー等の他の動力伝達手段を用いてもよい。
および24によりそれぞれシャフト8および中空シャフ
ト18を回転させているが、1個のモータにより両シャ
フト8および18を回転させるような構成であってもよ
い。また、シャフト8および18への回転力の伝達は、
プーリーおよびベルトを用いた機構により行う場合に限
らず、ギヤー等の他の動力伝達手段を用いてもよい。
【0019】シャフト8および中空シャフト18の回転
方向は各々いずれの方向でもよい。このうち、中空シャ
フト18は、所定の一定間隔で時計方向回転、停止、反
時計方向回転、停止を1サイクルとしてくり返し回転さ
せるのがよい。この理由は、中空シャフト18の先端に
取り付けられたスクレーパー17の回転方向が所定間隔
で変わるので、混合槽であるケーシング2内の材料の流
れがそれぞれの回転方向で異なることになり、材料の混
合が進むので、混合時間が速くなり、最終混合度も良く
なるからである。ここで、回転時間および停止時間は特
に限定されるものではないが、回転時間は時計方向と反
時計方向とも等しくするのがよく、停止時間は回転時間
より短くてよい。また、シャフト8は比較的高速(例え
ば、300〜10,000r.p.m )で、中空シャフト1
8は比較的低速(例えば10〜100r.p.m )で回転さ
せるのがよい。
方向は各々いずれの方向でもよい。このうち、中空シャ
フト18は、所定の一定間隔で時計方向回転、停止、反
時計方向回転、停止を1サイクルとしてくり返し回転さ
せるのがよい。この理由は、中空シャフト18の先端に
取り付けられたスクレーパー17の回転方向が所定間隔
で変わるので、混合槽であるケーシング2内の材料の流
れがそれぞれの回転方向で異なることになり、材料の混
合が進むので、混合時間が速くなり、最終混合度も良く
なるからである。ここで、回転時間および停止時間は特
に限定されるものではないが、回転時間は時計方向と反
時計方向とも等しくするのがよく、停止時間は回転時間
より短くてよい。また、シャフト8は比較的高速(例え
ば、300〜10,000r.p.m )で、中空シャフト1
8は比較的低速(例えば10〜100r.p.m )で回転さ
せるのがよい。
【0020】混合する材料の内、粉体、特に微粉体は凝
集(ブロック化)し易く、凝集状態で混合した場合に
は、混合度が低下する。そこで、本発明では、図2に示
すようにケーシング2内の投入口3付近(投入口をケー
シング上部に設ける場合にはその直下)に粉体を解砕お
よび/または分散する解砕、分散手段を設け、粉体の投
入直後にこの解砕、分散手段により凝集した粉体を解
砕、分散し、その後混合することにより混合度を向上す
ることができる。
集(ブロック化)し易く、凝集状態で混合した場合に
は、混合度が低下する。そこで、本発明では、図2に示
すようにケーシング2内の投入口3付近(投入口をケー
シング上部に設ける場合にはその直下)に粉体を解砕お
よび/または分散する解砕、分散手段を設け、粉体の投
入直後にこの解砕、分散手段により凝集した粉体を解
砕、分散し、その後混合することにより混合度を向上す
ることができる。
【0021】この解砕、分散手段は、具体的には図2に
示すように、シャフト8の先端に取り付けられた回転子
27で構成される。回転子27は、図3に示すように、
円板271上に複数のピン状の突起272が立設された
構造のものである。投入口3より投入された凝集状態の
粉体または微粉体は、撹拌羽根9と同時に高速回転する
回転子27の突起272に衝突して直ちに解砕され、さ
らに遠心力により四方八方に分散される。突起272の
形状、数、寸法(径、高さ)、配設パターン等は特に限
定されず、これらは、ケーシングの容積、投入される材
料の性質(粒度、比重等)等に応じて、解砕、分散効率
が最も良いように適宜設定すればよい。
示すように、シャフト8の先端に取り付けられた回転子
27で構成される。回転子27は、図3に示すように、
円板271上に複数のピン状の突起272が立設された
構造のものである。投入口3より投入された凝集状態の
粉体または微粉体は、撹拌羽根9と同時に高速回転する
回転子27の突起272に衝突して直ちに解砕され、さ
らに遠心力により四方八方に分散される。突起272の
形状、数、寸法(径、高さ)、配設パターン等は特に限
定されず、これらは、ケーシングの容積、投入される材
料の性質(粒度、比重等)等に応じて、解砕、分散効率
が最も良いように適宜設定すればよい。
【0022】上述したような混合機本体100は、角度
設定手段29を有する支持台28、28により支持さ
れ、その設定角度を調整することができるようになって
いる。以下、その構成について説明する。
設定手段29を有する支持台28、28により支持さ
れ、その設定角度を調整することができるようになって
いる。以下、その構成について説明する。
【0023】図1および図4に示すように、混合機本体
100のケーシング2およびモータ15、24は、傾斜
台101に支持、固定されている。この傾斜台101の
上部には、傾斜台101を支持台28、28に懸架する
ための軸30が固着されている。この軸30は、その両
端部にてそれぞれ支持台28、28に対し軸受35、3
6により回動可能に支持されている。一方、図4右側に
示すように、支持台28には、軸30に直交する軸32
が回転可能に取付けられ、この軸32の一端には、軸3
2を回転するためのハンドル34が取付けられている。
100のケーシング2およびモータ15、24は、傾斜
台101に支持、固定されている。この傾斜台101の
上部には、傾斜台101を支持台28、28に懸架する
ための軸30が固着されている。この軸30は、その両
端部にてそれぞれ支持台28、28に対し軸受35、3
6により回動可能に支持されている。一方、図4右側に
示すように、支持台28には、軸30に直交する軸32
が回転可能に取付けられ、この軸32の一端には、軸3
2を回転するためのハンドル34が取付けられている。
【0024】軸32にはスクリューねじ33(ウォーム
ギア)が形成されており、軸30の一端部には、このス
クリューねじ33に歯合する歯車31が固着されてい
る。ハンドル34を操作して軸32を所定方向に回転さ
せ、これにより軸30を回動させて傾斜台101および
混合機本体100を所定角度傾斜させることができるよ
うになっている。このようにして混合機本体100を傾
斜させた状態で材料の撹拌、混合を行うと、材料、特に
粒体の破砕を適当にあるいは所望の程度に抑制すること
ができる。
ギア)が形成されており、軸30の一端部には、このス
クリューねじ33に歯合する歯車31が固着されてい
る。ハンドル34を操作して軸32を所定方向に回転さ
せ、これにより軸30を回動させて傾斜台101および
混合機本体100を所定角度傾斜させることができるよ
うになっている。このようにして混合機本体100を傾
斜させた状態で材料の撹拌、混合を行うと、材料、特に
粒体の破砕を適当にあるいは所望の程度に抑制すること
ができる。
【0025】混合機本体100の設定傾斜角度は、特に
限定されず、撹拌、混合する材料の種類、組み合せ、性
質(特に粉粒体の粒径)、量等の要因や、シャフト8の
回転数等の条件によって適宜決定されるものであるが、
特に撹拌、混合する材料に粒体が含まれる場合には、好
適な範囲がある。即ち、混合機本体100の設定傾斜角
度は、鉛直方向に対する混合機本体100の角度、即
ち、図5に示すように鉛直線とシャフト8の軸線とのな
す角θ(絶対値)を15〜45°とするのが好ましい。
θが15°未満では粒体の破砕を抑制する効果が少な
く、またθが45°を超えると均一な混合がなされにく
いことがあるからである。
限定されず、撹拌、混合する材料の種類、組み合せ、性
質(特に粉粒体の粒径)、量等の要因や、シャフト8の
回転数等の条件によって適宜決定されるものであるが、
特に撹拌、混合する材料に粒体が含まれる場合には、好
適な範囲がある。即ち、混合機本体100の設定傾斜角
度は、鉛直方向に対する混合機本体100の角度、即
ち、図5に示すように鉛直線とシャフト8の軸線とのな
す角θ(絶対値)を15〜45°とするのが好ましい。
θが15°未満では粒体の破砕を抑制する効果が少な
く、またθが45°を超えると均一な混合がなされにく
いことがあるからである。
【0026】従って、本発明における角度設定手段は、
混合機本体の傾斜角θが少なくとも15〜45°の範囲
で設定し得るような構成となっていればよい。ただし、
破砕の問題が生じない場合等においては、混合機本体1
00を上記角度以外の角度に設定して撹拌、混合を行う
こともできる。例えば、破砕が生じ難い粉体または微粉
体のみを撹拌、混合する場合には、混合機本体100を
傾斜角θを0°以上45°未満の範囲に設定して撹拌、
混合することができる。また、粒体を撹拌、混合するに
際し、破砕の防止を優先する場合には、傾斜角θを45
°を超える角度例えば60°に設定して撹拌、混合する
こともできる。
混合機本体の傾斜角θが少なくとも15〜45°の範囲
で設定し得るような構成となっていればよい。ただし、
破砕の問題が生じない場合等においては、混合機本体1
00を上記角度以外の角度に設定して撹拌、混合を行う
こともできる。例えば、破砕が生じ難い粉体または微粉
体のみを撹拌、混合する場合には、混合機本体100を
傾斜角θを0°以上45°未満の範囲に設定して撹拌、
混合することができる。また、粒体を撹拌、混合するに
際し、破砕の防止を優先する場合には、傾斜角θを45
°を超える角度例えば60°に設定して撹拌、混合する
こともできる。
【0027】なお、本発明における角度設定手段とは、
上述した構成例のように、混合機本体100の傾斜角度
を連続的に変えて設定するものに限らず、傾斜角度を段
階的に変えることができるもの、あるいは単一の傾斜角
度に設定(固定)するものをも含み、またそれらの構造
も特に限定されない。
上述した構成例のように、混合機本体100の傾斜角度
を連続的に変えて設定するものに限らず、傾斜角度を段
階的に変えることができるもの、あるいは単一の傾斜角
度に設定(固定)するものをも含み、またそれらの構造
も特に限定されない。
【0028】本発明の混合機においては、殆ど全ての粉
粒体を撹拌、混合することができる。その例として、小
麦粉、澱粉、セメント、タンカル、アルミナ、薬品粉末
等の粉体や、食塩、化学調味料、鉄粉、砂、プラスチッ
ク粒、穀粒等の粒体等を挙げることができ、これらの1
種を撹拌または2種以上を混合する。また上記材料と液
体との混合に用いることもできる。特に、本発明の混合
機は、例えば粒径100μm以上の粒体のように破砕さ
れ易い粒体を含む撹拌、混合に適している。また、粉体
と粒体のように分離し易いものの混合、比重の異なる粉
粒体同士の場合および粉体と粉体の微量成分の高速混合
等に適する。
粒体を撹拌、混合することができる。その例として、小
麦粉、澱粉、セメント、タンカル、アルミナ、薬品粉末
等の粉体や、食塩、化学調味料、鉄粉、砂、プラスチッ
ク粒、穀粒等の粒体等を挙げることができ、これらの1
種を撹拌または2種以上を混合する。また上記材料と液
体との混合に用いることもできる。特に、本発明の混合
機は、例えば粒径100μm以上の粒体のように破砕さ
れ易い粒体を含む撹拌、混合に適している。また、粉体
と粒体のように分離し易いものの混合、比重の異なる粉
粒体同士の場合および粉体と粉体の微量成分の高速混合
等に適する。
【0029】
【作用】以下、本発明の混合機の作用について説明す
る。まず、混合機本体100を所定の角度に傾斜させ
る。即ち、ハンドル34を操作して軸32を所定方向に
回転させると、軸32に形成されたスクリューねじ33
およびこれに歯合する歯車31の作用により軸30が回
動し、傾斜台101およびこれに設置された混合機本体
100が傾斜する。混合機本体100が目的とする角度
まで傾斜したら、ハンドル34の操作を停止する。以後
は、スクリューねじ33の作用により、その状態が保持
される。以上の操作により混合機本体100の傾斜角度
が設定される。
る。まず、混合機本体100を所定の角度に傾斜させ
る。即ち、ハンドル34を操作して軸32を所定方向に
回転させると、軸32に形成されたスクリューねじ33
およびこれに歯合する歯車31の作用により軸30が回
動し、傾斜台101およびこれに設置された混合機本体
100が傾斜する。混合機本体100が目的とする角度
まで傾斜したら、ハンドル34の操作を停止する。以後
は、スクリューねじ33の作用により、その状態が保持
される。以上の操作により混合機本体100の傾斜角度
が設定される。
【0030】次に、材料の撹拌、混合を行う。排出口4
の蓋6を閉じておき、投入口3の蓋5を開いて1種また
は2種以上の材料Mを投入口3より投入する。次いで蓋
5を閉じ、モータ15および24を駆動させると、ケー
シング2内の材料は高速で回転する撹拌羽根9により撹
拌または混合がなされる。混合機本体100が所定の角
度傾斜しているため、材料同士の摩擦が少なくなり、こ
れにより投入した材料が粒体であった場合または粒体が
含まれていた場合にも、この粒体の破砕が抑制される。
の蓋6を閉じておき、投入口3の蓋5を開いて1種また
は2種以上の材料Mを投入口3より投入する。次いで蓋
5を閉じ、モータ15および24を駆動させると、ケー
シング2内の材料は高速で回転する撹拌羽根9により撹
拌または混合がなされる。混合機本体100が所定の角
度傾斜しているため、材料同士の摩擦が少なくなり、こ
れにより投入した材料が粒体であった場合または粒体が
含まれていた場合にも、この粒体の破砕が抑制される。
【0031】ところで、本発明においては、図2に示す
ような解砕、分散手段(回転子27)を設けている。従
って、凝集状態の粉体を含む材料Mの混合において、こ
の粉体を解砕、分散した後混合を行うので、混合度が向
上する。即ち、モータ15および24を駆動させ、撹拌
装置7および材料かき落し手段(スクレーパー17)を
作動させておき、ここへ材料M、特に凝集状態の粉体を
投入すると、その粉体は高速で回転する回転子27の突
起272に衝突して直ちに解砕され、さらに遠心力によ
り四方八方に分散される。また、凝集してない粒体を投
入した場合には、この粒体は、回転子27により分散さ
れる。このようにして解砕および/または分散された粉
体、粒体は、高速で回転する撹拌羽根9により撹拌また
は混合がなされる。粉体は混合される際に、すでに解砕
され、しかも分散されているため、高速で均一な混合が
可能となる。
ような解砕、分散手段(回転子27)を設けている。従
って、凝集状態の粉体を含む材料Mの混合において、こ
の粉体を解砕、分散した後混合を行うので、混合度が向
上する。即ち、モータ15および24を駆動させ、撹拌
装置7および材料かき落し手段(スクレーパー17)を
作動させておき、ここへ材料M、特に凝集状態の粉体を
投入すると、その粉体は高速で回転する回転子27の突
起272に衝突して直ちに解砕され、さらに遠心力によ
り四方八方に分散される。また、凝集してない粒体を投
入した場合には、この粒体は、回転子27により分散さ
れる。このようにして解砕および/または分散された粉
体、粒体は、高速で回転する撹拌羽根9により撹拌また
は混合がなされる。粉体は混合される際に、すでに解砕
され、しかも分散されているため、高速で均一な混合が
可能となる。
【0032】混合中の材料Mはケーシング2の内壁25
に付着し易いが、回転するスクレーパー17(内壁全面
をカバーする)により内壁25に付着した材料をかき落
し、材料の堆積を防止する。また、スクレーパー17
は、特に撹拌羽根9と逆回転させた場合、材料の流動を
助け、撹拌混合の効率を高める働きをする。
に付着し易いが、回転するスクレーパー17(内壁全面
をカバーする)により内壁25に付着した材料をかき落
し、材料の堆積を防止する。また、スクレーパー17
は、特に撹拌羽根9と逆回転させた場合、材料の流動を
助け、撹拌混合の効率を高める働きをする。
【0033】ケーシング2の内部形状は球状であるた
め、混合中の材料が滞留する部分、即ち、デッドゾーン
がなく、よって、材料の均一な撹拌、混合が短時間で行
える。特に、粒径の異なる粉体と粒体や、比重差の大き
い粉粒体同士を混合する場合でも均一に短時間で混合が
できる。以上のように材料の撹拌、混合が完了した後
は、モータ15および24を停止し、蓋6を開いて排出
口4より撹拌、混合済の材料を回収する。
め、混合中の材料が滞留する部分、即ち、デッドゾーン
がなく、よって、材料の均一な撹拌、混合が短時間で行
える。特に、粒径の異なる粉体と粒体や、比重差の大き
い粉粒体同士を混合する場合でも均一に短時間で混合が
できる。以上のように材料の撹拌、混合が完了した後
は、モータ15および24を停止し、蓋6を開いて排出
口4より撹拌、混合済の材料を回収する。
【0034】
(実施例1)図1、図2および図4に示す構造の混合機
を用いて、以下の条件下でバッチ式にて材料の撹拌、混
合を行った。 ケーシング内径:200mmφ 撹拌装置: 撹拌羽根:3段の板羽根 羽根直径:120mm,150mm,100mm 回転数:6000r.p.m スクレーパー:ステンレス製リング(外径190mm
φ)にウレタンゴム製部材を4カ所装着したもの 回転方向:撹拌羽根と逆回転 回転数 :50r.p.m 材料解砕、分散手段:直径60mmφの円板に高さ10
mmのピンを33本立設した回転子を攪拌装置のシャフ
トの先端に設置したもの 材料:グラニュー糖(350μmフルイ上)
を用いて、以下の条件下でバッチ式にて材料の撹拌、混
合を行った。 ケーシング内径:200mmφ 撹拌装置: 撹拌羽根:3段の板羽根 羽根直径:120mm,150mm,100mm 回転数:6000r.p.m スクレーパー:ステンレス製リング(外径190mm
φ)にウレタンゴム製部材を4カ所装着したもの 回転方向:撹拌羽根と逆回転 回転数 :50r.p.m 材料解砕、分散手段:直径60mmφの円板に高さ10
mmのピンを33本立設した回転子を攪拌装置のシャフ
トの先端に設置したもの 材料:グラニュー糖(350μmフルイ上)
【0035】上記混合機において、混合機本体の設置角
度を図5に示す鉛直方向に対する角θ=0°、15°、
30°の3段階に変え、それぞれの場合における材料の
破砕度R(%)(350μmフルイ下)の経時的変化を
調べた。その結果を図6のグラフに示す。図6のグラフ
から明らかなように、混合機本体を傾斜(角θ=15
°、30°)させた状態で材料の撹拌、混合を行った場
合、材料の破砕度が著減していることがわかる。
度を図5に示す鉛直方向に対する角θ=0°、15°、
30°の3段階に変え、それぞれの場合における材料の
破砕度R(%)(350μmフルイ下)の経時的変化を
調べた。その結果を図6のグラフに示す。図6のグラフ
から明らかなように、混合機本体を傾斜(角θ=15
°、30°)させた状態で材料の撹拌、混合を行った場
合、材料の破砕度が著減していることがわかる。
【0036】(実施例2)実施例1と同様の混合機を用
い、混合機本体を角θ=30°に設定し、凝集状態のア
ルミナ粉(平均粒径1μm)と、炭化ケイ素粒(平均粒
径57μm)を混合した。この混合済の材料を調べたと
ころ、アルミナ粉はほとんど解砕され、均一に混合され
ていた。
い、混合機本体を角θ=30°に設定し、凝集状態のア
ルミナ粉(平均粒径1μm)と、炭化ケイ素粒(平均粒
径57μm)を混合した。この混合済の材料を調べたと
ころ、アルミナ粉はほとんど解砕され、均一に混合され
ていた。
【0037】
【発明の効果】本発明の混合機によれば、混合機本体を
傾斜させる角度設定手段を設け、混合機本体を所定の角
度に傾斜させて材料の撹拌、混合を行うことにより、混
合度を低下させることなく、材料、特に粒体の破砕を適
度に抑制することができる。また、材料を解砕および/
または分散する解砕、分散手段を設けた本発明の混合機
では、上記効果に加え、凝集状態の粉体または微粉体を
混合する場合に、これを解砕、分散して混合を行うので
混合度が高まる。このように本発明の混合機は、例え
ば、小麦粉、澱粉等の食用粉の混合、薬品の混合、セラ
ミックス等無機品粉末の混合、樹脂粒の混合等、あらゆ
る種類、粒径、比重の粉粒体等の撹拌、混合に広く利用
可能であり、その有用性が高い。
傾斜させる角度設定手段を設け、混合機本体を所定の角
度に傾斜させて材料の撹拌、混合を行うことにより、混
合度を低下させることなく、材料、特に粒体の破砕を適
度に抑制することができる。また、材料を解砕および/
または分散する解砕、分散手段を設けた本発明の混合機
では、上記効果に加え、凝集状態の粉体または微粉体を
混合する場合に、これを解砕、分散して混合を行うので
混合度が高まる。このように本発明の混合機は、例え
ば、小麦粉、澱粉等の食用粉の混合、薬品の混合、セラ
ミックス等無機品粉末の混合、樹脂粒の混合等、あらゆ
る種類、粒径、比重の粉粒体等の撹拌、混合に広く利用
可能であり、その有用性が高い。
【図1】 本発明の混合機の構成例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】 本発明における混合機本体の構成例を示す部
分断面図である。
分断面図である。
【図3】 図2に示す混合機本体の解砕、分散手段の構
成例を示す平面図である。
成例を示す平面図である。
【図4】 本発明の混合機の構成例を示す部分断面平面
図である。
図である。
【図5】 図1に示す混合機の混合機本体の傾斜状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図6】 実施例における撹拌時間と材料の破砕度との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
1 混合機、 100 混合機本体、 101 傾斜台、 2 ケーシング、 3 投入口、 4 排出口、 5、6 蓋、 7 撹拌装置、 8 シャフト、 9 撹拌羽根、 10 ベアリング、 11 シール部材、 12、14…プーリー、 13 ベルト、 15 モータ、 16 材料かき落とし手段 17 スクレーパー、 171 リング状部材、 172 弾性部材、 18 中空シャフト、 19 ベアリング、 20 シール部材、 21、23 プーリー、 22 ベルト、 24 モータ、 25 内壁、 26 スリーブ、 27 回転子、 271 円板、 272 突起、 28 支持台、 29 角度設定手段、 30 軸、 31 歯車、 32 軸、 33 スクリューねじ、 34 ハンドル、 35、36 軸受 M 材料
Claims (7)
- 【請求項1】材料の投入口および排出口を有し、内部が
球状のケーシング、 該ケーシング内の前記投入口付近に設置され、前記投入
口より投入された材料を解砕および/または分散する解
砕、分散手段、 投入された材料を撹拌、混合する撹拌装置および前記ケ
ーシングの内壁に付着した材料をかき落す材料かき落し
手段を有する混合機本体と、 該混合機本体を所定の角度に傾斜させる角度設定手段と
を有することを特徴とする混合機。 - 【請求項2】前記角度設定手段は、前記混合機本体を鉛
直方向に対し15〜45°の傾斜角度に設定し得るもの
である請求項1に記載の混合機。 - 【請求項3】前記解砕、分散手段は、前記撹拌装置のシ
ャフトの先端に取付けられ、複数の突起が立設された回
転子である請求項1または2に記載の混合機。 - 【請求項4】前記撹拌装置は、シャフトと、該シャフト
に取付けられた多段羽根による撹拌羽根と、前記シャフ
トを回転する駆動手段とを有する請求項1ないし3のい
ずれかに記載の混合機。 - 【請求項5】前記材料かき落し手段は、前記ケーシング
の内壁に沿って回転するスクレーパーと、該スクレーパ
ーを回転する駆動手段とを有する請求項1ないし4のい
ずれかに記載の混合機。 - 【請求項6】前記スクレーパーは、リング状をなし、ケ
ーシングの内壁に接触する弾性部材を有する請求項5に
記載の混合機。 - 【請求項7】前記シャフトと前記スクレーパーとは同心
的に回転するよう設置されている請求項5または6に記
載の混合機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19218996A JP2888798B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 混合機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19218996A JP2888798B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 混合機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62221249A Division JPS6463025A (en) | 1987-09-04 | 1987-09-04 | Mixer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0999229A true JPH0999229A (ja) | 1997-04-15 |
JP2888798B2 JP2888798B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=16287167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19218996A Expired - Lifetime JP2888798B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 混合機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2888798B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104492319A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-04-08 | 重庆元创汽车整线集成有限公司 | 汽车漆连续出料搅拌装置 |
JP2018058001A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | 三協パイオテク株式会社 | 粉体分散装置 |
KR20180047393A (ko) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 주식회사 엘지생활건강 | 아로마 디퓨저 |
CN114733405A (zh) * | 2022-05-18 | 2022-07-12 | 山西贝特瑞新能源科技有限公司 | 温控式锂电池负极复合材料生产装置及其生产方法 |
CN114733431A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-07-12 | 赵义 | 一种水性涂料加工设备 |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19218996A patent/JP2888798B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104492319A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-04-08 | 重庆元创汽车整线集成有限公司 | 汽车漆连续出料搅拌装置 |
JP2018058001A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | 三協パイオテク株式会社 | 粉体分散装置 |
KR20180047393A (ko) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 주식회사 엘지생활건강 | 아로마 디퓨저 |
CN114733431A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-07-12 | 赵义 | 一种水性涂料加工设备 |
CN114733431B (zh) * | 2022-05-17 | 2024-01-23 | 江门市蓬江区文森装饰材料有限公司 | 一种水性涂料加工设备 |
CN114733405A (zh) * | 2022-05-18 | 2022-07-12 | 山西贝特瑞新能源科技有限公司 | 温控式锂电池负极复合材料生产装置及其生产方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2888798B2 (ja) | 1999-05-10 |
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Legal Events
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