JPH0897202A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0897202A
JPH0897202A JP6228402A JP22840294A JPH0897202A JP H0897202 A JPH0897202 A JP H0897202A JP 6228402 A JP6228402 A JP 6228402A JP 22840294 A JP22840294 A JP 22840294A JP H0897202 A JPH0897202 A JP H0897202A
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silicon nitride
film
nitride film
oxide film
forming
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JP6228402A
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Kazuo Itabashi
和夫 板橋
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Fujitsu Ltd
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    • H01L21/76216Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using a local oxidation of silicon, e.g. LOCOS, SWAMI, SILO introducing electrical inactive or active impurities in the local oxidation region, e.g. to alter LOCOS oxide growth characteristics or for additional isolation purpose introducing electrical active impurities in the local oxidation region for the sole purpose of creating channel stoppers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CMOSプロセスとの整合性に優れ、安定し
て素子分離膜を形成できる半導体装置の製造方法を提供
する。 【構成】 半導体基板10を酸化し、第1の酸化膜12
を形成する第1の酸化膜形成工程と、第1の酸化膜12
上に第1のシリコン窒化膜14を堆積する第1のシリコ
ン窒化膜堆積工程と、第1のシリコン窒化膜14をパタ
ーニングする第1のシリコン窒化膜パターニング工程
と、第1のシリコン窒化膜14をマスクとして、第1の
酸化膜12を等方的にエッチングする第1の酸化膜エッ
チング工程と、第1の酸化膜12よりも薄い第2の酸化
膜18を形成する第2の酸化膜形成工程と、少なくとも
第2の酸化膜18上に第1のシリコン窒化膜14よりも
酸化されやすい第2のシリコン窒化膜20を堆積する第
2のシリコン窒化膜堆積工程と、素子分離膜24を形成
する素子分離膜形成工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CMOSデバイスの素
子分離方法に係わる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSI等における素子分離膜の形
成には、製造工程の簡便さ等から、LOCOS(LOCal
Oxidation of Silicon)法が広く用いられてきた。LO
COS法による素子分離膜の形成方法は、まず、下地基
板を酸化してパッド酸化膜を形成し、その上部に、酸化
マスクとなるシリコン窒化膜を形成する。次いでリソグ
ラフィー工程及びエッチング工程により、素子領域にの
みシリコン窒化膜が残るようにパターニングする。シリ
コン窒化膜のパターンが形成された基板を酸化すると、
シリコン窒化膜の堆積された領域では酸化反応は起こら
ず、シリコン酸化膜が露出した領域のみが酸化されるこ
とになる。このようにして素子分離膜を選択的に形成す
ることができる。
【0003】しかし、LOCOS法では、シリコン窒化
膜のパターンのエッジから酸素がシリコン窒化膜の下に
拡散し、いわゆるバーズビークが形成されるため、結果
的に素子分離膜が素子領域に侵入し、素子の微細化にと
っての阻害要因の一つとなっている。従って、バーズビ
ーク長をできる限り抑えることが素子の微細化にとって
は望ましい。
【0004】バーズビーク長は、主にパッド酸化膜厚、
シリコン窒化膜厚、素子分離膜厚等のプロセス条件に大
きく依存するが、バーズビークは、酸化によるシリコン
基板へのストレスを小さくする役割を担っているので、
一般にバーズビーク長を抑制することはシリコン基板へ
のストレスを増大させることになる。バーズビークを抑
えるには、パッド酸化膜厚を薄くし、シリコン窒化膜厚
を厚くすることが効果的である。しかし、パッド酸化膜
厚が極端に薄いと、シリコン窒化膜をパターニングする
際にシリコン窒化膜とパッド酸化膜との選択比を十分に
確保できないので、エッチングによりシリコン基板中に
ダメージが導入され、時には、エッチング装置等からの
金属汚染により接合リークが増大し、例えばDRAMの
リフレッシュ不良などの問題を引き起こす原因となる。
【0005】これらの問題を抑制するために、改良LO
COS法が幾つか提案されている。その一つに、モトロ
ーラ社により提案されたナイトライドクラッドLOCO
S(以下NCL:Nitride-Clad LOCOS)法がある。図9
に、典型的なNCL法の製造フローを示す。まず、シリ
コン基板10を酸化して第1の酸化膜12を形成する。
次いで、第1のシリコン窒化膜14を堆積してパターニ
ングする(図9(a))。ウェットエッチングにより第
1の酸化膜12を除去した後に、第1の酸化膜12より
薄い第2の酸化膜18を形成する。次いで、第2のシリ
コン窒化膜20を堆積し(図9(b))、その状態で素
子分離膜24を形成するための酸化を行う(図9
(c))。最後に、第1のシリコン窒化膜14、第2の
シリコン窒化膜20、第1の酸化膜12、第2の酸化膜
18を除去する(図9(d))。このようにして、NC
L法を用いることにより、バーズビークが短く、欠陥の
導入が少ない素子分離膜を形成することができる。
【0006】ところで、CMOSデバイスを形成するた
めのウェル形成技術としては、セルフアラインツインウ
ェル法が広く知られている。まず、シリコン基板10上
にパッド酸化膜32を形成し、パッド酸化膜32上に酸
化マスクとなるシリコン窒化膜34を堆積する。次い
で、リソグラフィー工程及びエッチング工程によりシリ
コン窒化膜34をパターニングし、Nウェルの形成領域
のシリコン窒化膜を除去する。
【0007】シリコン窒化膜34のパターニング後、レ
ジスト36とシリコン窒化膜34をマスクとして、N型
の不純物をパッド酸化膜を通して注入する(図10
(a))。レジスト36を除去した後、シリコン窒化膜
34をマスクとして酸化を行い、選択的に厚い酸化膜3
8を形成する。同時にN型不純物を基板内部に拡散する
(図10(b))。
【0008】次いで、シリコン窒化膜34を除去した後
にP型の不純物を注入する(図10(c))。このと
き、N形不純物を導入した領域上には厚い酸化膜38が
形成されているので、P形不純物は注入されない。その
後、高温長時間の熱処理によりドライブイン拡散を行っ
た後、厚い酸化膜を除去することにより、Nウェル40
とPウェル42からなるCMOS用のツインウェルを形
成する(図10(d))。
【0009】このようにしてツインウェルを形成した
後、LOCOS工程などにより素子分離膜が形成されて
いた。他のツインウェルの形成方法としては、図11に
示す方法がある。まず、シリコン基板10上にパッド酸
化膜32を形成し、パッド酸化膜32上に酸化マスクと
なるシリコン窒化膜34を堆積する。次いで、リソグラ
フィー工程及びエッチング工程によりシリコン窒化膜3
4をパターニングし、素子分離領域のシリコン窒化膜3
4を除去する(図11(a))。
【0010】レジストを除去した後、リソグラフィー工
程によりレジスト36のパターニングを行い、Nウェル
の形成領域44にN型の不純物を注入する。レジスト3
6を除去した後、リソグラフィー工程によりレジスト4
8のパターニングを行い、Pウェルの形成領域46にP
型の不純物を注入する。レジスト48を除去した後、高
温長時間の熱処理によりドライブイン拡散を行うと共
に、注入したN形不純物とP形不純物の活性化し、Nウ
ェル40とPウェル42を形成する。
【0011】この後、最初にパターニングしたシリコン
窒化膜34をマスクとして酸化することにより、素子分
離膜が形成されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のNCL法により素子分離膜を形成する半導体装置の
製造方法では、酸化されにくい第2のシリコン窒化膜上
から酸化を行い、素子分離膜を形成しなければならない
ので、高温の酸化が必要であるとともに、酸化膜厚が大
きくばらつくといった問題があった。
【0013】また、NCL法により素子分離膜を形成す
る半導体装置の製造方法において、セルフアラインツイ
ンウェル法を用いてツインウェルを形成すると、ウェル
の境界でグローバル段差50が生じるため(図10
(d))、特にNCLを適用しなくてはならないような
微細なデバイスでは、パターニングの際のリソフラフィ
ーにおいて焦点深度(DOF)が減少し、微細なパター
ンの形成が困難であるといった問題があった。
【0014】また、ウェルの境界の段差によってハレー
ションが発生し、パターンが変形するといった問題があ
った。また、素子分離領域のパターニング後にツインウ
ェルを形成する、従来の半導体装置の製造方法では、素
子分離膜の形成にNCL法を用いると、第1のシリコン
窒化膜の膜厚が約140nmと厚いため、通常使用され
ているイオン注入装置の最大エネルギーである180k
eV程度までのエネルギーでウェルイオン注入を行った
場合、第1のシリコン窒化膜の膜厚の変動によりシリコ
ン基板中に注入される不純物濃度が変化し、結果として
トランジスタの特性、特にPチャネルトランジスタのし
きい値電圧が変動するといった問題があった。
【0015】本発明の目的は、CMOSプロセスとの整
合性に優れ、安定して素子分離膜を形成できる半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
を酸化し、前記半導体基板上に第1の酸化膜を形成する
第1の酸化膜形成工程と、前記第1の酸化膜上に、素子
分離膜を形成する際のマスクとなる第1のシリコン窒化
膜を堆積する第1のシリコン窒化膜堆積工程と、前記第
1のシリコン窒化膜を、前記素子分離膜を形成するパタ
ーンにパターニングする第1のシリコン窒化膜パターニ
ング工程と、パターニングされた前記第1のシリコン窒
化膜をマスクとして、前記第1の酸化膜を等方的にエッ
チングする第1の酸化膜エッチング工程と、前記第1の
酸化膜をエッチングした前記半導体基板を酸化し、前記
第1の酸化膜よりも薄い第2の酸化膜を形成する第2の
酸化膜形成工程と、少なくとも前記第2の酸化膜上に、
前記第1のシリコン窒化膜よりも酸化されやすい第2の
シリコン窒化膜を堆積する第2のシリコン窒化膜堆積工
程と、前記第1のシリコン窒化膜をマスクとして、前記
第1のシリコン窒化膜が堆積されていない領域を酸化
し、前記素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法により達
成される。
【0017】また、半導体基板を酸化し、前記半導体基
板上に第1の酸化膜を形成する第1の酸化膜形成工程
と、前記第1の酸化膜上に、素子分離膜を形成する際の
マスクとなる第1のシリコン窒化膜を堆積する第1のシ
リコン窒化膜堆積工程と、前記第1のシリコン窒化膜
を、前記素子分離膜を形成するパターンにパターニング
する第1のシリコン窒化膜パターニング工程と、パター
ニングされた前記第1のシリコン窒化膜をマスクとし
て、前記第1の酸化膜を等方的にエッチングする第1の
酸化膜エッチング工程と、前記第1の酸化膜をエッチン
グした前記半導体基板を酸化し、前記第1の酸化膜より
も薄い第2の酸化膜を形成する第2の酸化膜形成工程
と、少なくとも前記第2の酸化膜上に、第2のシリコン
窒化膜を堆積する第2のシリコン窒化膜堆積工程と、前
記素子分離膜を形成する領域に堆積された前記第2のシ
リコン窒化膜を除去する第2のシリコン窒化膜除去工程
と、前記第1のシリコン窒化膜をマスクとして、前記第
1のシリコン窒化膜が堆積されていない領域を酸化し、
前記素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程とを有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法により達成さ
れる。
【0018】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の酸化膜の膜厚は約20nm以下であり、
前記第1のシリコン窒化膜の膜厚は約130nm以下で
あることが望ましい。また、上記の半導体装置の製造方
法において、前記第1のシリコン窒化膜堆積工程では、
シリコン源としてSiCl22ガスを用いた化学気相成
長法により、前記第1のシリコン窒化膜を堆積し、前記
第2のシリコン窒化膜堆積工程では、シリコン源として
SiCl3Hガスを用いた化学気相成長法により、前記
第2のシリコン窒化膜を堆積することが望ましい。
【0019】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第2のシリコン窒化膜堆積工程では、前記第1
のシリコン窒化膜堆積工程において前記第1のシリコン
窒化膜を堆積する温度よりも高い温度において、前記第
2のシリコン窒化膜を堆積することが望ましい。また、
上記の半導体装置の製造方法において、前記第1のシリ
コン窒化膜は、750℃より低い成膜温度で堆積し、前
記第2のシリコン窒化膜は、750℃より高い成膜温度
で堆積することが望ましい。
【0020】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記素子分離膜は、950℃以上の温度での熱酸化
により形成することが望ましい。また、上記の半導体装
置の製造方法において、前記素子分離膜形成工程は、高
温短時間で酸化が可能な短時間高温酸化工程を含むこと
が望ましい。
【0021】
【作用】本発明によれば、半導体基板上の第1の酸化膜
上に形成され、所定のパターンを有する第1のシリコン
窒化膜をマスクとして第1の酸化膜を等方的にエッチン
グ除去した後、第2の酸化膜と第2のシリコン窒化膜を
堆積し、熱酸化により第1のシリコン窒化膜が形成され
ていない領域に素子分離膜を形成する半導体装置の製造
方法において、第2のシリコン窒化膜が第1のシリコン
窒化膜よりも酸化されやすいシリコン窒化膜により形成
したので、第2のシリコン窒化膜上から酸化を行い素子
分離膜を形成する際に、膜厚のばらつきを低減すること
ができる。
【0022】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、第2のシリコン窒化膜を堆積した後、第2のシリコ
ン窒化膜をエッチングすることにより、素子分離膜形成
領域のシリコン窒化膜を除去したので、従来のNCL法
よりも素子分離膜が形成されやすく、膜厚ばらつきを小
さく抑えることができる。また、上記の半導体装置の製
造方法において、第1の酸化膜の膜厚を約20nm以下
に、第1のシリコン窒化膜の膜厚を約130nm以下に
設定すれば、ウェルを形成する際にこれらの絶縁膜を通
過してシリコン基板中にドーピングされる不純物の濃度
は、酸化膜や窒化膜の膜厚のばらつきに対して変動を小
さくすることができる。また、これによりトランジスタ
特性の変動を防止することができる。
【0023】また、シリコン源としてSiCl22ガス
を用いた化学気相成長法により第1のシリコン窒化膜を
堆積し、シリコン源としてSiCl3Hガスを用いた化
学気相成長法により第2のシリコン窒化膜を堆積すれ
ば、第1のシリコン窒化膜よりも酸化されやすい第2の
シリコン窒化膜を堆積することができる。また、第2の
シリコン窒化膜堆積工程では、第1のシリコン窒化膜を
堆積する温度よりも低い温度において、第2のシリコン
窒化膜を堆積すれば、第1のシリコン窒化膜よりも酸化
されやすい第2のシリコン窒化膜を堆積することができ
る。
【0024】また、第1のシリコン窒化膜は、750℃
より低い成膜温度で堆積し、第2のシリコン窒化膜は、
750℃より高い成膜温度で堆積すれば、第1のシリコ
ン窒化膜よりも酸化されやすい第2のシリコン窒化膜を
堆積することができる。また、素子分離膜を950℃以
上の温度で熱酸化により形成すれば、素子分離膜の膜厚
がばらつくことなく、第2のシリコン窒化膜上から酸化
を行うことができる。
【0025】また、素子分離膜を形成する際の初期過程
において短時間酸化法を用いれば、容易に高温での酸化
を行うことができるので、酸化されにくい第2の窒化膜
を容易に酸化することができる。
【0026】
【実施例】本発明の第1の実施例による半導体装置及び
その製造方法を図1乃至図6を用いて説明する。図1及
び図2は本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明する工程断面図、図3及び図4は本実施例の
第1の変形例による半導体装置の製造方法を説明する工
程断面図、図5及び図6は本実施例の第2の変形例によ
る半導体装置の製造方法を説明する工程断面図である。
【0027】図1及び図2に示す半導体装置の製造方法
を説明する。まず、比抵抗10Ω−cmのP形(10
0)シリコン基板10を950℃のドライ雰囲気中で酸
化し、膜厚約15nmの第1の酸化膜12を形成する。
次いで、第1の酸化膜12上に、減圧CVD法により膜
厚約100nmの第1のシリコン窒化膜14を堆積す
る。なお、ソースガスにはジクロロシラン(SiCl2
2)を用い、基板温度は725℃とした(図1
(a))。
【0028】次いで、リソグラフィー工程によりレジス
トのパターニングを行い、素子分離領域に相当する場所
の第1のシリコン窒化膜14を、CHF3ガスを用いた
反応性イオンエッチング(RIE)により除去する。本
実施例では、ウェルの形成前に素子分離膜形成のための
パターニングを行うので、シリコン基板10表面にグロ
ーバル段差はなく、微細な素子分離パターンを有する半
導体装置においても、面内で均一にパターニングするこ
とができる(図1(b))。
【0029】レジストを除去した後、弗酸水溶液を用い
たウェットエッチングにより、パターニングされた第1
のシリコン窒化膜14をマスクとして第1の酸化膜12
を除去する。このとき、第1のシリコン窒化膜14のエ
ッジ部分では、弗酸水溶液が窒化膜の下部に侵入して第
1の酸化膜12がエッチングされるので、サイドエッチ
16が生じる(図1(c))。
【0030】次いで、950℃のドライ雰囲気中で酸化
を行い、膜厚約5nmの第2の酸化膜18を形成する。
続いて、第2の酸化膜18上に、減圧CVD法により膜
厚約10nmの第2のシリコン窒化膜20を堆積する。
なお、ソースガスにはトリクロロシラン(SiCl
3H)を用い、基板温度は775℃とした。ここで、S
iCl3Hを用い、750℃以上の基板温度により形成
された第2のシリコン窒化膜は、SiCl22を用いて
750℃以下の温度で形成したシリコン窒化膜、例えば
第1のシリコン窒化膜と比較して膜が粗になる(図1
(d))。
【0031】次いで、リソグラフィー工程によりレジス
トのパターニングを行い、ウェルを形成する領域にイオ
ン注入を行う。Pウェルの領域であれば、例えばボロン
(B)イオンを180keVのエネルギーにより1×1
13cmー2程度のドーズ量で、Nウェルの領域であれ
ば、例えばリン(P)イオンを180keVのエネルギ
ーにより1×1013cmー2程度のドーズ量でイオン注入
する。
【0032】この際、素子領域に注入される不純物は、
第1の酸化膜12、第1のシリコン窒化膜14、及び第
2のシリコン窒化膜20を通過してシリコン基板10内
にドーピングされるが、第1の酸化膜の膜厚を15n
m、第1のシリコン窒化膜の膜厚を100nmと、従来
のNCL法の場合よりも膜厚を薄く設定したので、これ
らの絶縁膜を通過してシリコン基板10中にドーピング
される不純物の濃度は、酸化膜や窒化膜の膜厚のばらつ
きに対して変動を小さくすることができる。なお、不純
物濃度の変動によって発生するトランジスタのしきい値
電圧等のばらつきを抑えるためには、第1の酸化膜の膜
厚は20nm以下に、第1のシリコン窒化膜の膜厚は1
30nm以下に設定することが望ましい。
【0033】レジストを除去した後、1200℃90分
間の熱処理を窒素雰囲気中で行い、注入した不純物のド
ライブイン拡散を行う。これによりウェル22が形成さ
れる(図2(a))。次いで、形成されたPウェル領域
を露出するようにレジストのパターニングを行い、この
レジストをマスクとしてイオン注入を行う。例えば、B
イオンを20keVのエネルギーで、4×1013cmー2
程度のドーズ量でイオン注入する。このイオン注入によ
る不純物は、いわゆるチャネルストップ不純物となる
(図2(b))。
【0034】レジストを除去した後、1000℃のウェ
ット雰囲気中にて酸化を行う。このとき、第2のシリコ
ン窒化膜20は膜が粗で、耐酸化性が低いので酸化反応
が進行する。一方、第1のシリコン窒化膜14は酸化マ
スクとして機能する。これにより、素子分離膜24を選
択的に成長することができる(図2(c))。従来のN
CL法により素子分離膜24を形成する場合には、酸化
されにくい第2のシリコン窒化膜が第2のシリコン酸化
膜18を覆っていたため、成膜時の第2のシリコン窒化
膜20の膜厚ばらつきが素子分離膜24の膜厚に影響を
与えた。しかし、本実施例では、膜が粗な第2のシリコ
ン窒化膜20を用いたので、膜が酸化され易く、従来の
NCL法よりも素子分離膜24の膜厚ばらつきを小さく
抑えることができる。
【0035】膜が粗で、耐酸化性が低い第2のシリコン
窒化膜20は、成膜時のソースガスにSiCl3Hを用
い、750℃以上の基板温度により成膜することが望ま
しい。また、第2のシリコン窒化膜20は、耐酸化性が
低いとはいえ酸化されにくい物質であるので、第2のシ
リコン窒化膜20の上部から酸化して素子分離膜を形成
するためには、酸化温度を950℃以上に設定すること
が望ましい。
【0036】なお、第2のシリコン窒化膜として、膜が
粗なシリコン窒化膜を用いたが、第2のシリコン窒化膜
は第1の酸化膜12を除去する際に発生したサイドエッ
チ16部に埋め込まれ、サイドエッチ16部の酸化レー
トを減少させるので、急峻なバーズビークプロファイル
を保持したままで上記の効果を得ることができる。この
ように、本実施例によれば、NCLを形成する半導体装
置の製造方法に比べて、第2のシリコン窒化膜が、第1
のシリコン窒化膜よりも酸化されやすいシリコン窒化膜
により形成したので、第2のシリコン窒化膜上から酸化
を行い素子分離膜を形成する際に、膜厚のばらつきを低
減することができる。
【0037】また、第1の酸化膜の膜厚を約20nm以
下に、第1のシリコン窒化膜の膜厚を約130nm以下
に設定すれば、ウェルを形成する際にこれらの絶縁膜を
通過してシリコン基板中にドーピングされる不純物の濃
度は、酸化膜や窒化膜の膜厚のばらつきに対して変動を
小さくすることができる。これにより、トランジスタ特
性の変動を防止することができる。
【0038】なお、本実施例では、ウェット雰囲気中に
おいて950℃以上の温度で酸化を行い、素子分離膜を
形成したが、第2の窒化膜を酸化する初期過程で短時間
酸化(RTO:Rapid Thermal Oxidation)を用いても
よい。これは、フィールド酸化の初期過程でRTOを用
いれば、容易に高温での酸化を行うことができるので、
酸化されにくい第2の窒化膜を酸化する際に有効なため
である。製造プロセスに導入するには、RTOにより第
2の窒化膜を酸化した後に、通常の酸化を行えばよい。
【0039】また、本実施例では、ウェルを形成するた
めのイオン注入工程及びドライブイン拡散工程は、第2
のシリコン窒化膜を形成した後に行ったが、図3及び図
4の工程断面図に示すように、第1のシリコン窒化膜を
パターニングした後に行ってもよい。それには、まず、
比抵抗10Ω−cmのP形(100)シリコン基板10
を950℃のドライ雰囲気中で酸化し、膜厚約15nm
の第1の酸化膜12を形成する。次いで、第1の酸化膜
12上に、減圧CVD法により膜厚約100nmの第1
のシリコン窒化膜14を堆積する(図3(a))。
【0040】次いで、リソグラフィー工程によりレジス
トのパターニングを行い、素子分離領域に相当する場所
の第1のシリコン窒化膜14を、CHF3ガスを用いた
RIEにより除去する(図3(b))。次いで、リソグ
ラフィー工程によりレジストのパターニングを行い、ウ
ェルを形成する領域にイオン注入を行う。Pウェルの領
域であれば、例えばBイオンを180keVのエネルギ
ーにより1×1013cmー2程度のドーズ量で、Nウェル
の領域であれば、例えばPイオンを180keVのエネ
ルギーにより1×1013cmー2程度のドーズ量でイオン
注入する。
【0041】レジストを除去した後、1200℃90分
間の熱処理を窒素雰囲気中で行い、注入した不純物のド
ライブイン拡散を行う。これによりウェル22が形成さ
れる(図3(c))。レジストを除去した後、弗酸水溶
液を用いたウェットエッチングにより、パターニングさ
れた第1のシリコン窒化膜14をマスクとして第1の酸
化膜12を除去する。このとき、第1のシリコン窒化膜
14のエッジ部分では、弗酸水溶液が窒化膜の下部に侵
入して第1の酸化膜12がエッチングされるので、サイ
ドエッチ16が生じる(図3(d))。
【0042】次いで、950℃のドライ雰囲気中で酸化
を行い、膜厚約5nmの第2の酸化膜18を形成する。
続いて、第2の酸化膜18上に、減圧CVD法により膜
厚約10nmの第2のシリコン窒化膜20を堆積する
(図4(a))。次いで、形成されたPウェル領域を露
出するようにレジストのパターニングを行い、このレジ
ストをマスクとしてイオン注入を行う。例えば、Bイオ
ンを20keVのエネルギーで、4×1013cmー2程度
のドーズ量でイオン注入する。このイオン注入による不
純物は、いわゆるチャネルストップ不純物となる(図4
(b))。
【0043】レジストを除去した後、1000℃のウェ
ット雰囲気中にて酸化を行う。このようにして、ウェル
及び素子分離膜24を形成することができる(図4
(c))。さらにまた、ウェルを形成するためのイオン
注入工程及びドライブイン拡散工程は、図5及び図6に
示すように、第1のシリコン窒化膜をパターニングした
後に行ってもよい。
【0044】それには、まず、比抵抗10Ω−cmのP
形(100)シリコン基板10を950℃のドライ雰囲
気中で酸化し、膜厚約15nmの第1の酸化膜12を形
成する。次いで、第1の酸化膜12上に、減圧CVD法
により膜厚約100nmの第1のシリコン窒化膜14を
堆積する(図5(a))。次いで、リソグラフィー工程
によりレジストのパターニングを行い、素子分離領域に
相当する場所の第1のシリコン窒化膜14を、CHF3
ガスを用いたRIEにより除去する(図5(b))。
【0045】次いで、リソグラフィー工程によりレジス
トのパターニングを行い、ウェルを形成する領域にイオ
ン注入を行う。Pウェルの領域であれば、例えばBイオ
ンを180keVのエネルギーにより1×1013cmー2
程度のドーズ量で、Nウェルの領域であれば、例えばP
イオンを180keVのエネルギーにより1×1013
ー2程度のドーズ量でイオン注入する。
【0046】レジストを除去した後、1200℃90分
間の熱処理を窒素雰囲気中で行い、注入した不純物のド
ライブイン拡散を行う。これによりウェル22が形成さ
れる(図5(c))。次いで、形成されたPウェル領域
を露出するようにレジストのパターニングを行い、この
レジストをマスクとしてイオン注入を行う。例えば、B
イオンを20keVのエネルギーで、4×1013cmー2
程度のドーズ量でイオン注入する。このイオン注入によ
る不純物は、いわゆるチャネルストップ不純物となる
(図5(d))。
【0047】レジストを除去した後、弗酸水溶液を用い
たウェットエッチングにより、パターニングされた第1
のシリコン窒化膜14をマスクとして第1の酸化膜12
を除去する。このとき、第1のシリコン窒化膜14のエ
ッジ部分では、弗酸水溶液が窒化膜の下部に侵入して第
1の酸化膜12がエッチングされるので、サイドエッチ
16が生じる(図6(a))。
【0048】次いで、950℃のドライ雰囲気中で酸化
を行い、膜厚約5nmの第2の酸化膜18を形成する。
続いて、第2の酸化膜18上に、減圧CVD法により膜
厚約10nmの第2のシリコン窒化膜20を堆積する
(図6(b))。レジストを除去した後、1000℃の
ウェット雰囲気中にて酸化を行う。このようにして、ウ
ェルと素子分離膜24を形成することができる(図6
(c))。
【0049】次に、本発明の第2の実施例による半導体
装置の製造方法を、図7及び図8を用いて説明する。図
7及び図8は本発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を説明する工程断面図である。上記第1の実施
例では、第2のシリコン窒化膜として、膜が粗で、耐酸
化性が低いシリコン窒化膜を用いることにより、素子分
離膜膜厚のばらつきを抑えたが、本実施例では、素子分
離領域の第2のシリコン窒化膜を除去する半導体装置の
製造方法を提案する。
【0050】まず、比抵抗10Ω−cmのP形(10
0)シリコン基板10を950℃のドライ雰囲気中で酸
化し、膜厚約15nmの第1の酸化膜12を形成する。
次いで、第1の酸化膜12上に、減圧CVD法により膜
厚約100nmの第1のシリコン窒化膜14を堆積す
る。なお、ソースガスにはSiCl22を用い、基板温
度は725℃とした(図7(a))。
【0051】次いで、リソグラフィー工程によりレジス
トのパターニングを行い、素子分離領域に相当する場所
の第1のシリコン窒化膜14を、CHF3ガスを用いた
RIEにより除去する。本実施例では、ウェルの形成前
に素子分離膜形成のためのパターニングを行うので、シ
リコン基板10表面にグローバル段差はなく、微細なパ
ターンを有する半導体装置においてもDOFが減少する
ことはない(図7(b))。
【0052】レジストを除去した後、弗酸水溶液を用い
たウェットエッチングにより、パターニングされた第1
のシリコン窒化膜14をマスクとして第1の酸化膜12
を除去する。このとき、第1のシリコン窒化膜14のエ
ッジ部分では、弗酸水溶液が窒化膜の下部に侵入して第
1の酸化膜12がエッチングされるので、サイドエッチ
16が生じる(図7(c))。
【0053】次いで、950℃のドライ雰囲気中で酸化
を行い、膜厚約5nmの第2の酸化膜18を形成する。
続いて、第2の酸化膜18上に、減圧CVD法により膜
厚約10nmの第2のシリコン窒化膜20を堆積する。
なお、ソースガスにはSiCl3Hを用い、基板温度は
775℃とした(図7(d))。次いで、素子分離領域
の第2のシリコン窒化膜20を、燐酸を用いたウェット
エッチング、或いはCF4ガスを用いたRIEにより除
去する。この際、第1の酸化膜を除去したときに生じた
サイドエッチ16部には、第2のシリコン窒化膜20が
残留する(図8(a))。
【0054】次いで、リソグラフィー工程によりレジス
トのパターニングを行い、ウェルを形成する領域にイオ
ン注入を行う。Pウェルの領域であれば、例えばBイオ
ンを180keVのエネルギーにより1×1013cmー2
程度のドーズ量で、Nウェルの領域であれば、例えばP
イオンを180keVのエネルギーにより1×1013
ー2程度のドーズ量でイオン注入する。
【0055】この際、素子領域に注入される不純物は、
第1の酸化膜12及び第1のシリコン窒化膜14を通過
してシリコン基板10内にドーピングされるが、第1の
酸化膜の膜厚を15nm、第1のシリコン窒化膜の膜厚
を100nmと、従来のNCL法の場合よりも膜厚を薄
く設定したので、これらの絶縁膜を通過してシリコン基
板10中にドーピングされる不純物の濃度は、酸化膜や
窒化膜の膜厚のばらつきに対して変動を小さくすること
ができる。
【0056】レジストを除去した後、1200℃90分
間の熱処理を窒素雰囲気中で行い、注入した不純物のド
ライブイン拡散を行う。これによりウェル22が形成さ
れる(図8(b))。次いで、形成されたPウェル領域
を露出するようにレジストのパターニングを行い、この
レジストをマスクとしてイオン注入を行う。例えば、B
イオンを20keVのエネルギーで、4×1013cmー2
程度のドーズ量でイオン注入する。このイオン注入によ
る不純物は、いわゆるチャネルストップ不純物となる
(図8(c))。
【0057】レジストを除去した後、1000℃のウェ
ット雰囲気中にて酸化を行う。このとき、第1の実施例
とは異なり、素子分離領域には第2のシリコン窒化膜2
0がなく、素子領域には第1のシリコン窒化膜14があ
るため、第1のシリコン窒化膜14を酸化マスクとして
素子分離膜24を選択的に成長することができる(図8
(d))。従来のNCL法により素子分離膜24を形成
する場合には、酸化されにくい第2のシリコン窒化膜2
0が第2のシリコン酸化膜18を覆っていたため、成膜
時の第2のシリコン窒化膜20の膜厚ばらつきが素子分
離膜24の膜厚に影響を与えた。しかし、本実施例で
は、素子分離領域には第2のシリコン窒化膜20は存在
しないので、従来のNCL法よりも素子分離膜24の膜
厚ばらつきを小さく抑えることができる。
【0058】なお、サイドエッチ16部に埋め込まれた
第2のシリコン窒化膜20は、サイドエッチ16部の酸
化レートを減少させるので、急峻なバーズビークプロフ
ァイルを保持したままで上記の効果を得ることができ
る。このように、本実施例によれば、第2のシリコン窒
化膜を堆積後、素子分離膜形成領域の第2のシリコン窒
化膜をエッチング除去したので、素子分離膜を形成する
際に、第2のシリコン窒化膜の影響を受けずに均一に酸
化できるので、素子分離膜の膜厚ばらつきを減少するこ
とができる。
【0059】なお、本実施例では、第2のシリコン窒化
膜20として、第1のシリコン窒化膜14よりも酸化さ
れやすい窒化膜を堆積したが、素子分離膜を形成する領
域では、後に第2のシリコン窒化膜20を除去するの
で、本実施例による半導体装置の製造方法では、シリコ
ン窒化膜の膜質に限定されることはない。
【0060】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、半導体基
板上の第1の酸化膜上に形成され、所定のパターンを有
する第1のシリコン窒化膜をマスクとして第1の酸化膜
を等方的にエッチング除去した後、第2の酸化膜と第2
のシリコン窒化膜を堆積し、熱酸化により第1のシリコ
ン窒化膜が形成されていない領域に素子分離膜を形成す
る半導体装置の製造方法において、第2のシリコン窒化
膜が第1のシリコン窒化膜よりも酸化されやすいシリコ
ン窒化膜により形成したので、第2のシリコン窒化膜上
から酸化を行い素子分離膜を形成する際に、膜厚のばら
つきを低減することができる。
【0061】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、第2のシリコン窒化膜を堆積した後、第2のシリコ
ン窒化膜をエッチングすることにより、素子分離膜形成
領域のシリコン窒化膜を除去したので、従来のNCL法
よりも素子分離膜が形成されやすく、膜厚ばらつきを小
さく抑えることができる。また、上記の半導体装置の製
造方法において、第1の酸化膜の膜厚を約20nm以下
に、第1のシリコン窒化膜の膜厚を約130nm以下に
設定すれば、ウェルを形成する際にこれらの絶縁膜を通
過してシリコン基板中にドーピングされる不純物の濃度
は、酸化膜や窒化膜の膜厚のばらつきに対して変動を小
さくすることができる。また、これによりトランジスタ
特性の変動を防止することができる。
【0062】また、シリコン源としてSiCl22ガス
を用いた化学気相成長法により第1のシリコン窒化膜を
堆積し、シリコン源としてSiCl3Hガスを用いた化
学気相成長法により第2のシリコン窒化膜を堆積すれ
ば、第1のシリコン窒化膜よりも酸化されやすい第2の
シリコン窒化膜を堆積することができる。また、第2の
シリコン窒化膜堆積工程では、第1のシリコン窒化膜を
堆積する温度よりも低い温度において、第2のシリコン
窒化膜を堆積すれば、第1のシリコン窒化膜よりも酸化
されやすい第2のシリコン窒化膜を堆積することができ
る。
【0063】また、第1のシリコン窒化膜は、750℃
より低い成膜温度で堆積し、第2のシリコン窒化膜は、
750℃より高い成膜温度で堆積すれば、第1のシリコ
ン窒化膜よりも酸化されやすい第2のシリコン窒化膜を
堆積することができる。また、素子分離膜を950℃以
上の温度で熱酸化により形成すれば、素子分離膜の膜厚
がばらつくことなく、第2のシリコン窒化膜上から酸化
を行うことができる。
【0064】また、素子分離膜を形成する際の初期過程
において短時間酸化法を用いれば、容易に高温での酸化
を行うことができるので、酸化されにくい第2の窒化膜
を容易に酸化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明する工程断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を説明する工程断面図(その2)である。
【図3】第1の実施例の第1の変形例による半導体装置
の製造方法を説明する工程断面図(その1)である。
【図4】第1の実施例の第1の変形例による半導体装置
の製造方法を説明する工程断面図(その2)である。
【図5】第1の実施例の第2の変形例による半導体装置
の製造方法を説明する工程断面図(その1)である。
【図6】第1の実施例の第2の変形例による半導体装置
の製造方法を説明する工程断面図(その2)である。
【図7】本発明の第2の実施例による半導体装置の製造
方法を説明する工程断面図(その1)である。
【図8】本発明の第2の実施例による半導体装置の製造
方法を説明する工程断面図(その2)である。
【図9】従来の素子分離膜の形成方法を示す工程断面図
である。
【図10】従来のセルフアラインツインウェルの形成方
法を説明する工程断面図である。
【図11】従来の他のツインウェルの形成方法を説明す
る工程断面図である。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…第1の酸化膜 14…第1のシリコン窒化膜 16…サイドエッチ 18…第2の酸化膜 20…第2のシリコン窒化膜 22…ウェル 24…素子分離膜 32…パッド酸化膜 34…シリコン窒化膜 36…レジスト 38…厚い酸化膜 40…Nウェル 42…Pウェル 44…Nウェルの形成領域 46…Pウェルの形成領域 48…レジスト 50…グローバル段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/76 27/08 331 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板を酸化し、前記半導体基板上
    に第1の酸化膜を形成する第1の酸化膜形成工程と、 前記第1の酸化膜上に、素子分離膜を形成する際のマス
    クとなる第1のシリコン窒化膜を堆積する第1のシリコ
    ン窒化膜堆積工程と、 前記第1のシリコン窒化膜を、前記素子分離膜を形成す
    るパターンにパターニングする第1のシリコン窒化膜パ
    ターニング工程と、 パターニングされた前記第1のシリコン窒化膜をマスク
    として、前記第1の酸化膜を等方的にエッチングする第
    1の酸化膜エッチング工程と、 前記第1の酸化膜をエッチングした前記半導体基板を酸
    化し、前記第1の酸化膜よりも薄い第2の酸化膜を形成
    する第2の酸化膜形成工程と、 少なくとも前記第2の酸化膜上に、前記第1のシリコン
    窒化膜よりも酸化されやすい第2のシリコン窒化膜を堆
    積する第2のシリコン窒化膜堆積工程と、 前記第1のシリコン窒化膜をマスクとして、前記第1の
    シリコン窒化膜が堆積されていない領域を酸化し、前記
    素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板を酸化し、前記半導体基板上
    に第1の酸化膜を形成する第1の酸化膜形成工程と、 前記第1の酸化膜上に、素子分離膜を形成する際のマス
    クとなる第1のシリコン窒化膜を堆積する第1のシリコ
    ン窒化膜堆積工程と、 前記第1のシリコン窒化膜を、前記素子分離膜を形成す
    るパターンにパターニングする第1のシリコン窒化膜パ
    ターニング工程と、 パターニングされた前記第1のシリコン窒化膜をマスク
    として、前記第1の酸化膜を等方的にエッチングする第
    1の酸化膜エッチング工程と、 前記第1の酸化膜をエッチングした前記半導体基板を酸
    化し、前記第1の酸化膜よりも薄い第2の酸化膜を形成
    する第2の酸化膜形成工程と、 少なくとも前記第2の酸化膜上に、第2のシリコン窒化
    膜を堆積する第2のシリコン窒化膜堆積工程と、 前記素子分離膜を形成する領域に堆積された前記第2の
    シリコン窒化膜を除去する第2のシリコン窒化膜除去工
    程と、 前記第1のシリコン窒化膜をマスクとして、前記第1の
    シリコン窒化膜が堆積されていない領域を酸化し、前記
    素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記第1の酸化膜の膜厚は約20nm以下であり、 前記第1のシリコン窒化膜の膜厚は約130nm以下で
    あることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1のシリコン窒化膜堆積工程では、シリコン源と
    してSiCl22ガスを用いた化学気相成長法により、
    前記第1のシリコン窒化膜を堆積し、 前記第2のシリコン窒化膜堆積工程では、シリコン源と
    してSiCl3Hガスを用いた化学気相成長法により、
    前記第2のシリコン窒化膜を堆積することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第2のシリコン窒化膜堆積工程では、前記第1のシ
    リコン窒化膜堆積工程において前記第1のシリコン窒化
    膜を堆積する温度よりも高い温度において、前記第2の
    シリコン窒化膜を堆積することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1のシリコン窒化膜は、750℃より低い成膜温
    度で堆積し、 前記第2のシリコン窒化膜は、750℃より高い成膜温
    度で堆積することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法において、 前記素子分離膜は、950℃以上の温度での熱酸化によ
    り形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法において、 前記素子分離膜形成工程は、高温短時間で酸化が可能な
    短時間酸化工程を含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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