JPH089684Y2 - スロット型光ケーブル - Google Patents
スロット型光ケーブルInfo
- Publication number
- JPH089684Y2 JPH089684Y2 JP1988112260U JP11226088U JPH089684Y2 JP H089684 Y2 JPH089684 Y2 JP H089684Y2 JP 1988112260 U JP1988112260 U JP 1988112260U JP 11226088 U JP11226088 U JP 11226088U JP H089684 Y2 JPH089684 Y2 JP H089684Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- optical fiber
- slot
- outside
- optical cable
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、スロット型光ケーブルに関し、特にスロ
ットの溝の構造に関するものである。
ットの溝の構造に関するものである。
[従来の技術] (1)スロット型光ケーブルについて: その断面の例を、第2図と第3図に示す。
10はスロットの全体、 20は溝で、スロット10の全長にわたり連続して、その
表面に、らせん状、またはSZ状に設けてある。
表面に、らせん状、またはSZ状に設けてある。
30は光フアイバである。
なお、図では光フアイバ30の1つの小さい円で示した
が、実際には、光フアイバ30は、1心のものが1本の
場合、1心のものが複数の場合、複数心が一体にな
った心線ユニットの場合、がある。
が、実際には、光フアイバ30は、1心のものが1本の
場合、1心のものが複数の場合、複数心が一体にな
った心線ユニットの場合、がある。
40は被覆である。
なお、溝20内にジェリーを充填することもある。
(2)溝20の構造について: スロットの溝20の構造にも種々あるが、代表的なもの
を、第2図と第3図に示した。
を、第2図と第3図に示した。
第2図のものは、溝の両壁が平行で、断面は四角であ
る。
る。
また、第3図のものは、溝の両壁が外側にゆくほど開
いており、断面は逆台形である。
いており、断面は逆台形である。
(3)ケーブルを曲げたとき: 曲げの内側にある溝20は、長さが縮小する。
そのため、光フアイバ30の長さに余りが出る。
特に溝20がSZになっている場合は、その反転部は撚ら
れていない部分となるため、光フアイバ30の余りが多く
なる。
れていない部分となるため、光フアイバ30の余りが多く
なる。
溝20の断面積は、光フアイバ30の断面積より大きくし
てあるので、上記のように長さが余った場合、光フアイ
バ30は溝20内で蛇行する。
てあるので、上記のように長さが余った場合、光フアイ
バ30は溝20内で蛇行する。
溝20の断面積が大きくて余裕のあるときは、光フアイ
バ30の蛇行はゆるい曲がりになる。
バ30の蛇行はゆるい曲がりになる。
溝20の断面積が小さくて余裕のないときは、光フアイ
バ30の蛇行は細かなピッチの曲がりになる。
バ30の蛇行は細かなピッチの曲がりになる。
[考案が解決しようとする課題] (1)第2図の場合、溝20の断面積は狭いので、光フア
イバ30の細かい曲がりが発生する。
イバ30の細かい曲がりが発生する。
細かい光フアイバ30の曲がりが発生すると、伝送損失
の増加を起し易い。
の増加を起し易い。
(2)第3図の場合は、光フアイバ30の断面積が大きい
ので、損失増加を起しにくい。
ので、損失増加を起しにくい。
しかし、図から分るように、スロットの隔壁22の厚さ
が薄く、側面からの外力に弱いという欠点がある。
が薄く、側面からの外力に弱いという欠点がある。
[考案の目的] 曲げ特性の良い、すなわち、曲げたとき伝送損失の増
加を起しにくく、かつ側面からの外力に強い、スロット
型光ケーブルを提供する。
加を起しにくく、かつ側面からの外力に強い、スロット
型光ケーブルを提供する。
[課題を解決するための手段] 第1a図、第1b図に例示するように、 溝20を、次のような構造にする。
(ア)横幅の狭い内側24と、それよりも横幅の広い外側
26とからなる。
26とからなる。
(イ)前記溝の内側24と外側26の何れにも光フアイバ30
が入り得るようになっており、かつ光フアイバ30は、溝
の内側24と外側26との間を移動自在である。
が入り得るようになっており、かつ光フアイバ30は、溝
の内側24と外側26との間を移動自在である。
(ウ)少なくとも前記溝の内側24は、両壁が、当該両壁
の中央並びに前記スロットの中心軸を通る中心面Cとほ
ぼ平行であり、かつ溝の内側24と外側26の境界に前記中
心面Cとほぼ直角方向の段部28を有する。
の中央並びに前記スロットの中心軸を通る中心面Cとほ
ぼ平行であり、かつ溝の内側24と外側26の境界に前記中
心面Cとほぼ直角方向の段部28を有する。
[その説明] 第1b図のように、幅の狭い内側24の部分は、両壁が中
心面Cとほぼ平行なU字形をなすようにし、少なくとも
光フアイバ30が容易に入ることができる横幅aを持つよ
うにする。
心面Cとほぼ平行なU字形をなすようにし、少なくとも
光フアイバ30が容易に入ることができる横幅aを持つよ
うにする。
なお、ここでいう光フアイバ30は、上記のように、
1心のものが1本の場合、1心のものが複数本の場
合、複数心が一体になった心線ユニットの場合、のす
べてを含む。
1心のものが1本の場合、1心のものが複数本の場
合、複数心が一体になった心線ユニットの場合、のす
べてを含む。
外側26の部分は内側24よりも横幅が広く、それらの境
界には段部28が形成される。後記のように、この外側26
の部分で光フアイバ30を横方向に蛇行させる。そのた
め、外側26の深さbは、少なくとも光フアイバ30の直径
あるいは厚みより大でなければならない。
界には段部28が形成される。後記のように、この外側26
の部分で光フアイバ30を横方向に蛇行させる。そのた
め、外側26の深さbは、少なくとも光フアイバ30の直径
あるいは厚みより大でなければならない。
また、外側26の部分の深さbの、溝20全体の深さcに
対する割合は、20〜70%程度になされている。
対する割合は、20〜70%程度になされている。
この割合は、複数心のフアイバで形状がつぶれやすい
ものではbが浅くて良く、溝の数が少なく、リブの強度
が強いものでは深くても良い。
ものではbが浅くて良く、溝の数が少なく、リブの強度
が強いものでは深くても良い。
その他は従来の場合と同じであり、40は被覆で、溝20
内にジェリーを充填する場合もある。
内にジェリーを充填する場合もある。
[作用] (1)光フアイバ30の蛇行について: 光フアイバ30は集合のとき張力をかけられるので、初
めは、溝20の一番底、すなわち内側24の底にある。
めは、溝20の一番底、すなわち内側24の底にある。
上記のように、ケーブル(すなわちスロット10)が曲
げられ、光フアイバ30の長さが余ってくると、光フアイ
バ30は次のような動作をする。
げられ、光フアイバ30の長さが余ってくると、光フアイ
バ30は次のような動作をする。
まず初め、幅の狭い内側24内を上下左右任意方向に向
蛇行する。
蛇行する。
さらに長さが余ってくると、光フアイバは溝24からは
みだし、外側26内を蛇行する。そのとき光フアイバ30
は、外側の押え巻で囲まれた溝26内を、段部28の上に載
った形で横方向(中心面Cと直角方向)に蛇行する。
みだし、外側26内を蛇行する。そのとき光フアイバ30
は、外側の押え巻で囲まれた溝26内を、段部28の上に載
った形で横方向(中心面Cと直角方向)に蛇行する。
外側26の横幅は広くとってあるので、蛇行のピッチは
緩くなり、伝送損失の増加を起しにくい。
緩くなり、伝送損失の増加を起しにくい。
(2)隔壁22の強度について: 隔壁22の外側部分は厚みが薄いが、内側部分は、厚み
が大になるので、側面からの外力に強い。
が大になるので、側面からの外力に強い。
[考案の効果] (1)ケーブルが曲げられ、光フアイバの長さ余りが大
きくなると、上記のように、光フアイバは、内側24か
ら、横幅の広い外側26に移動して、その中を蛇行するこ
とができる。
きくなると、上記のように、光フアイバは、内側24か
ら、横幅の広い外側26に移動して、その中を蛇行するこ
とができる。
そしてそのとき、光フアイバは、段部28に載った形
で、横方向(中心Cと直角の方向)に蛇行するので、蛇
行に無理が無く(捻れたり引っかかったりしない)緩い
ピッチで蛇行することができて、損失増加を起こしにく
い。
で、横方向(中心Cと直角の方向)に蛇行するので、蛇
行に無理が無く(捻れたり引っかかったりしない)緩い
ピッチで蛇行することができて、損失増加を起こしにく
い。
(2)隔壁22は内側で厚みが大になるので、側面からの
外力に対して強い。
外力に対して強い。
なお、第1c図のようにV形断面のスロット溝21を有す
る光ケーブルが発表されているが(特開昭54−126556号
公報等参照)、これに比べると斜線部分だけ肉厚にな
る。
る光ケーブルが発表されているが(特開昭54−126556号
公報等参照)、これに比べると斜線部分だけ肉厚にな
る。
第1a図は本考案実施例の説明図で、 第1b図は1つの溝20だけとりだして示した説明図、 第1c図は従来例と比較して示した本考案の効果の説明
図。 第2図と第3図は従来技術の異なる例の説明図。 10:スロット、20:溝 22:隔壁、24:内側 26:外側、28:段部 30:光フアイバ、40:被覆
図。 第2図と第3図は従来技術の異なる例の説明図。 10:スロット、20:溝 22:隔壁、24:内側 26:外側、28:段部 30:光フアイバ、40:被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡田 直樹 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (56)参考文献 特開 昭58−163905(JP,A) 特開 昭54−126556(JP,A) 特開 昭58−72109(JP,A) 特開 昭53−135344(JP,A) 実開 平1−103812(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】断面円形のスロットの表面に、当該スロッ
トの全長にわたって連続する複数本のらせん状またはSZ
状の溝が設けてあり、当該溝内に光フアイバが収容して
ある、スロット型光ケーブルにおいて、 前記溝が、次のようになっていることを特徴とする、ス
ロット型光ケーブル。 (ア)横幅の狭い内側と当該内側よりも横幅の広い外側
とからなる。 (イ)前記溝の内側と外側の何れにも光ファイバが入り
得るようになっており、かつ前記光ファイバは、前記溝
の内側と外側との間を移動自在である。 (ウ)少なくとも前記溝の内側は、両壁が、当該両壁の
中央並びに前記スロットの中心軸を通る中心面とほぼ平
行であり、かつ前記溝の内側と外側の境界に前記中心面
とほぼ直角方向の段部を有する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988112260U JPH089684Y2 (ja) | 1988-08-27 | 1988-08-27 | スロット型光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988112260U JPH089684Y2 (ja) | 1988-08-27 | 1988-08-27 | スロット型光ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0235107U JPH0235107U (ja) | 1990-03-07 |
JPH089684Y2 true JPH089684Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=31351038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988112260U Expired - Lifetime JPH089684Y2 (ja) | 1988-08-27 | 1988-08-27 | スロット型光ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089684Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2388930A1 (fr) * | 1977-04-27 | 1978-11-24 | Lignes Telegraph Telephon | Procede de fabrication en ligne d'elements de cablage a fibres optiques |
FR2419524A1 (fr) * | 1978-03-08 | 1979-10-05 | Lignes Telegraph Telephon | Elements de cable a fibres optiques et cables les incorporant |
CA1185468A (en) * | 1981-10-06 | 1985-04-16 | Northern Telecom Limited | Optical cables |
JPS58163905A (ja) * | 1982-03-25 | 1983-09-28 | Hitachi Cable Ltd | 光フアイバケ−ブル |
JPH01103812U (ja) * | 1987-11-12 | 1989-07-13 |
-
1988
- 1988-08-27 JP JP1988112260U patent/JPH089684Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0235107U (ja) | 1990-03-07 |
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