JP2996209B2 - 光ファイバケーブル用クロージャ - Google Patents
光ファイバケーブル用クロージャInfo
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- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ル用クロージャに関する。
ル用クロージャに関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来の光ファイバケーブル用クロ
ージャの概念図である。
ージャの概念図である。
【０００３】同図に示す光ファイバケーブル用クロージ
ャ１は、接続すべき光ファイバケーブル２ａ，２ｂ，３
の一端が固定されるクロージャ本体４と、クロージャ本
体４の内部に設けられ、光ファイバケーブル２ａ，２
ｂ，３の光ファイバ心線５ａ，５ｂ，６の接続部７を収
納する接続光ファイバ心線用収納トレイ８とで構成され
ている。
ャ１は、接続すべき光ファイバケーブル２ａ，２ｂ，３
の一端が固定されるクロージャ本体４と、クロージャ本
体４の内部に設けられ、光ファイバケーブル２ａ，２
ｂ，３の光ファイバ心線５ａ，５ｂ，６の接続部７を収
納する接続光ファイバ心線用収納トレイ８とで構成され
ている。
【０００４】入口側（図では左側）の幹線光ファイバケ
ーブル２ａ内の光ファイバ心線５ａの一部が、接続光フ
ァイバ心線用収納トレイ８内で、分岐線光ファイバケー
ブル３内の分岐線光ファイバ心線６に分岐接続されてい
る。分岐接続されていない入口側の幹線光ファイバケー
ブル２ａ内の光ファイバ心線５ａは、出口側（図では右
側）の幹線光ファイバケーブル２ｂの光ファイバ心線５
ｂと直線接続され、その光ファイバ心線５ａ，５ｂ，６
の接続部７が接続光ファイバ心線用収納トレイ８内に収
納されている。このような光ファイバケーブル用クロー
ジャ１は、クロージャ本体４内の全ての光ファイバ心線
５ａ，５ｂ，６を接続する。また、接続しない心線があ
る場合には、同じく収納トレイ８内に未接続の状態で収
容しておく。
ーブル２ａ内の光ファイバ心線５ａの一部が、接続光フ
ァイバ心線用収納トレイ８内で、分岐線光ファイバケー
ブル３内の分岐線光ファイバ心線６に分岐接続されてい
る。分岐接続されていない入口側の幹線光ファイバケー
ブル２ａ内の光ファイバ心線５ａは、出口側（図では右
側）の幹線光ファイバケーブル２ｂの光ファイバ心線５
ｂと直線接続され、その光ファイバ心線５ａ，５ｂ，６
の接続部７が接続光ファイバ心線用収納トレイ８内に収
納されている。このような光ファイバケーブル用クロー
ジャ１は、クロージャ本体４内の全ての光ファイバ心線
５ａ，５ｂ，６を接続する。また、接続しない心線があ
る場合には、同じく収納トレイ８内に未接続の状態で収
容しておく。
【０００５】また、分岐接続を行わない光ファイバ心線
を無切断とし、スルー状態（無切断スルー光ファイバ心
線）で収納トレイ内に収納することも実用化されてい
る。尚、無切断スルー光ファイバ心線は、光ファイバケ
ーブルの一部の被覆及びスロット又はスペーサを含むテ
ンションメンバを除去したものである。
を無切断とし、スルー状態（無切断スルー光ファイバ心
線）で収納トレイ内に収納することも実用化されてい
る。尚、無切断スルー光ファイバ心線は、光ファイバケ
ーブルの一部の被覆及びスロット又はスペーサを含むテ
ンションメンバを除去したものである。
【０００６】図５は他の従来の光ファイバケーブル用ク
ロージャの概念図である。
ロージャの概念図である。
【０００７】図５に示す光ファイバケーブル用クロージ
ャ１０において、入口側の幹線光ファイバケーブル２ａ
及び出口側の幹線光ファイバケーブル２ｂの光ファイバ
心線５，５ａのうち、無切断スルー光ファイバ心線５Ｓ
は、無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ９の内部
に収納される。分岐接続される入口側の幹線光ファイバ
ケーブル２ａの光ファイバ心線５ａは、分岐線光ファイ
バケーブル３の分岐線光ファイバ心線６と接続され、そ
の接続部７は接続光ファイバ心線用収納トレイ８の内部
に収納される。このクロージャ本体４の内部には従来か
ら用いられている接続光ファイバ心線用収納トレイ８と
共に、無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ９が設
けられている。
ャ１０において、入口側の幹線光ファイバケーブル２ａ
及び出口側の幹線光ファイバケーブル２ｂの光ファイバ
心線５，５ａのうち、無切断スルー光ファイバ心線５Ｓ
は、無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ９の内部
に収納される。分岐接続される入口側の幹線光ファイバ
ケーブル２ａの光ファイバ心線５ａは、分岐線光ファイ
バケーブル３の分岐線光ファイバ心線６と接続され、そ
の接続部７は接続光ファイバ心線用収納トレイ８の内部
に収納される。このクロージャ本体４の内部には従来か
ら用いられている接続光ファイバ心線用収納トレイ８と
共に、無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ９が設
けられている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】図４に示した従来の光
ファイバケーブル用クロージャ１においては、分岐接続
を必要としない光ファイバ心線も含め、全ての光ファイ
バ心線５ａ，５ｂ同士の接続を行うため、数多くの光フ
ァイバ心線接続工程と、それに見合った数の心線接続材
料と、接続光ファイバ心線用収納トレイ８とを必要とす
るので、極めて不経済である。しかも、不必要な光ファ
イバ心線接続を行うことによる光伝送損失が生じるの
で、光伝送特性の低下と品質の低下の要因となってい
た。
ファイバケーブル用クロージャ１においては、分岐接続
を必要としない光ファイバ心線も含め、全ての光ファイ
バ心線５ａ，５ｂ同士の接続を行うため、数多くの光フ
ァイバ心線接続工程と、それに見合った数の心線接続材
料と、接続光ファイバ心線用収納トレイ８とを必要とす
るので、極めて不経済である。しかも、不必要な光ファ
イバ心線接続を行うことによる光伝送損失が生じるの
で、光伝送特性の低下と品質の低下の要因となってい
た。
【０００９】また、図５に示した従来の光ファイバケー
ブル用クロージャ１０においては、無切断スルー光ファ
イバ心線５Ｓを、幹線光ファイバケーブル２ａ，２ｂか
ら取り出して無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ
９内に収納するに当り、無切断スルー光ファイバ心線５
Ｓに小さな曲がりや、うねり、捩じれ等を生じさせた
り、光ファイバ心線５Ｓ同士の交差や光ファイバ心線５
Ｓに異常な側圧を加えたり、光ファイバ心線のとびだし
等を生じさせることなく収納することは極めて困難であ
った。これは、光ファイバ心線が光ケーブル内で一方向
又は交互繰り返し方向に一定のピッチで撚合せ集合され
ていることにより、光ファイバ心線に曲がりくせや撚り
等が加わっているからである。さらに、無切断スルー光
ファイバ心線用収納トレイがこれらの曲がりやねじれ等
を考慮した寸法形状になっていないためである。
ブル用クロージャ１０においては、無切断スルー光ファ
イバ心線５Ｓを、幹線光ファイバケーブル２ａ，２ｂか
ら取り出して無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ
９内に収納するに当り、無切断スルー光ファイバ心線５
Ｓに小さな曲がりや、うねり、捩じれ等を生じさせた
り、光ファイバ心線５Ｓ同士の交差や光ファイバ心線５
Ｓに異常な側圧を加えたり、光ファイバ心線のとびだし
等を生じさせることなく収納することは極めて困難であ
った。これは、光ファイバ心線が光ケーブル内で一方向
又は交互繰り返し方向に一定のピッチで撚合せ集合され
ていることにより、光ファイバ心線に曲がりくせや撚り
等が加わっているからである。さらに、無切断スルー光
ファイバ心線用収納トレイがこれらの曲がりやねじれ等
を考慮した寸法形状になっていないためである。
【００１０】従って、光ファイバ心線の光ファイバケー
ブル用クロージャへの収納作業に長時間にわたる格別の
注意を要すると共に光ファイバ心線に無理な歪みを加え
ての収納となり、光伝送特性とその品質とを保つことは
困難であった。
ブル用クロージャへの収納作業に長時間にわたる格別の
注意を要すると共に光ファイバ心線に無理な歪みを加え
ての収納となり、光伝送特性とその品質とを保つことは
困難であった。
【００１１】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、信頼性を低下させることなく光ファイバ心線の分岐
接続作業を容易に行うことができる光ファイバケーブル
用クロージャを提供することにある。
し、信頼性を低下させることなく光ファイバ心線の分岐
接続作業を容易に行うことができる光ファイバケーブル
用クロージャを提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、接続すべき光ファイバケーブルの一端が固
定されるクロージャ本体と、このクロージャ本体内に設
けられ光ファイバケーブルの光ファイバ心線同士の接続
部或いはスロット又はスペーサを含むテンションメンバ
が除去されたループ状の無切断スルー光ファイバ心線を
収納する収納トレイとを備えた光ファイバケーブル用ク
ロージャにおいて、収納トレイの内法寸法が、光ファイ
バ心線の最小曲げ半径以上であり、光ファイバケーブル
に収納された光ファイバ心線の撚合わせ１ピッチの心線
長が円周となるような直径を確保することができ、か
つ、収納トレイの形状が光ファイバ心線を円形状に収納
できるように四角形以上の多角形或いは略円形又は真円
形に形成されているものである。
に本発明は、接続すべき光ファイバケーブルの一端が固
定されるクロージャ本体と、このクロージャ本体内に設
けられ光ファイバケーブルの光ファイバ心線同士の接続
部或いはスロット又はスペーサを含むテンションメンバ
が除去されたループ状の無切断スルー光ファイバ心線を
収納する収納トレイとを備えた光ファイバケーブル用ク
ロージャにおいて、収納トレイの内法寸法が、光ファイ
バ心線の最小曲げ半径以上であり、光ファイバケーブル
に収納された光ファイバ心線の撚合わせ１ピッチの心線
長が円周となるような直径を確保することができ、か
つ、収納トレイの形状が光ファイバ心線を円形状に収納
できるように四角形以上の多角形或いは略円形又は真円
形に形成されているものである。
【００１３】上記構成に加え本発明の光ファイバケーブ
ル用クロージャは、収納トレイは、光ファイバ心線の許
容曲げ直径を６０ｍｍにすることができる大きさを有
し、最小曲げ直径を確保するための円形状ガイドが光フ
ァイバ心線のループの中心になるように設けられている
のが好ましい。
ル用クロージャは、収納トレイは、光ファイバ心線の許
容曲げ直径を６０ｍｍにすることができる大きさを有
し、最小曲げ直径を確保するための円形状ガイドが光フ
ァイバ心線のループの中心になるように設けられている
のが好ましい。
【００１４】上記構成に加え本発明の光ファイバケーブ
ル用クロージャは、収納トレイは、ループ状の無切断ス
ルー光ファイバ心線を導入するための導入口を少なくと
も２箇所有し、収納された無切断スルー光ファイバ心線
の位置ずれを防止するための側壁を有するのが好まし
い。
ル用クロージャは、収納トレイは、ループ状の無切断ス
ルー光ファイバ心線を導入するための導入口を少なくと
も２箇所有し、収納された無切断スルー光ファイバ心線
の位置ずれを防止するための側壁を有するのが好まし
い。
【００１５】上記構成に加え本発明の光ファイバケーブ
ル用クロージャは、必要になったときに接続すべき光フ
ァイバ心線を取出すための光ファイバ心線の少なくとも
一部が収納されているのが好ましい。
ル用クロージャは、必要になったときに接続すべき光フ
ァイバ心線を取出すための光ファイバ心線の少なくとも
一部が収納されているのが好ましい。
【００１６】上記構成によって、ループ状に曲げた光フ
ァイバ心線を収納トレイ内に収納しても、収納トレイの
内法寸法が、光ファイバ心線の最小曲げ半径以上であ
り、収納トレイの形状が四角形以上の多角形或いは略円
形又は真円形に形成されており、光ファイバケーブルに
収納された光ファイバ心線の撚合わせ１ピッチの心線長
が円周となるような直径を確保することができるので、
光ファイバ心線に無理な力が加わることがない。このた
め、信頼性を低下させることなく光ファイバ心線の分岐
接続作業を容易に行うことができる。また、最小曲げ直
径を確保するための円形状ガイドが光ファイバ心線のル
ープの中心になるように設けられている場合には、収納
作業効率が向上する。収納トレイがループ状の無切断ス
ルー光ファイバ心線を導入するための導入口を少なくと
も２箇所有し、収納された無切断スルー光ファイバ心線
の位置ずれを防止するための側壁を有する場合には、収
納後の光ファイバ心線の位置ずれが防止され、信頼性が
向上する。さらに収納トレイに、必要になったときに接
続すべき光ファイバ心線を取出すための光ファイバ心線
の少なくとも一部が収納されている場合には、短時間に
容易に接続することができ、作業能率が向上する。
ァイバ心線を収納トレイ内に収納しても、収納トレイの
内法寸法が、光ファイバ心線の最小曲げ半径以上であ
り、収納トレイの形状が四角形以上の多角形或いは略円
形又は真円形に形成されており、光ファイバケーブルに
収納された光ファイバ心線の撚合わせ１ピッチの心線長
が円周となるような直径を確保することができるので、
光ファイバ心線に無理な力が加わることがない。このた
め、信頼性を低下させることなく光ファイバ心線の分岐
接続作業を容易に行うことができる。また、最小曲げ直
径を確保するための円形状ガイドが光ファイバ心線のル
ープの中心になるように設けられている場合には、収納
作業効率が向上する。収納トレイがループ状の無切断ス
ルー光ファイバ心線を導入するための導入口を少なくと
も２箇所有し、収納された無切断スルー光ファイバ心線
の位置ずれを防止するための側壁を有する場合には、収
納後の光ファイバ心線の位置ずれが防止され、信頼性が
向上する。さらに収納トレイに、必要になったときに接
続すべき光ファイバ心線を取出すための光ファイバ心線
の少なくとも一部が収納されている場合には、短時間に
容易に接続することができ、作業能率が向上する。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【００１８】図１（ａ）は本発明の光ファイバケーブル
用クロージャの一実施の形態を示す平面破断図であり、
図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ方向矢視図であり、図１
（ｃ）は図１（ａ）のＢ方向矢視破断図である。尚、図
４、図５に示した従来例と同様の部材には共通の符号を
用いた。
用クロージャの一実施の形態を示す平面破断図であり、
図１（ｂ）は図１（ａ）のＡ方向矢視図であり、図１
（ｃ）は図１（ａ）のＢ方向矢視破断図である。尚、図
４、図５に示した従来例と同様の部材には共通の符号を
用いた。
【００１９】図１（ａ）〜図１（ｃ）に示す光ファイバ
ケーブル用クロージャ２０は、接続すべき光ファイバケ
ーブル２ａ，２ｂ，３の一端が固定される箱型のクロー
ジャ本体２１と、このクロージャ本体２１の内部に設け
られ光ファイバケーブル２ａ，２ｂ，３の光ファイバ心
線５ａ，６同士の接続部７を収納する接続光ファイバ心
線用収納トレイ２２と、テンションメンバ（スロット又
はスペーサを含む）が除去されたループ状の無切断スル
ー光ファイバ心線５Ｓを収納する無切断スルー光ファイ
バ心線用収納トレイ２３とを備えている。
ケーブル用クロージャ２０は、接続すべき光ファイバケ
ーブル２ａ，２ｂ，３の一端が固定される箱型のクロー
ジャ本体２１と、このクロージャ本体２１の内部に設け
られ光ファイバケーブル２ａ，２ｂ，３の光ファイバ心
線５ａ，６同士の接続部７を収納する接続光ファイバ心
線用収納トレイ２２と、テンションメンバ（スロット又
はスペーサを含む）が除去されたループ状の無切断スル
ー光ファイバ心線５Ｓを収納する無切断スルー光ファイ
バ心線用収納トレイ２３とを備えている。
【００２０】図１（ａ）において、クロージャ本体２１
の左右両側には、入口側の幹線光ファイバケーブル２
ａ、出口側の幹線光ファイバケーブル２ｂ，分岐線光フ
ァイバケーブル３が導入されている。幹線光ファイバケ
ーブル２ａ，２ｂの光ファイバ心線５の一部（又は全
部）が無切断スルー光ファイバ心線５Ｓとして無切断ス
ルー光ファイバ心線用収納トレイ２３に案内されてい
る。分岐接続される光ファイバ心線５ａ，６は接続光フ
ァイバ心線用収納トレイ２２に案内されている。分岐線
光ファイバケーブル３がクロージャ本体２１に導入され
てその分岐線光ファイバ心線６が幹線光ファイバ心線５
ａの一部と分岐接続されて接続光ファイバ心線用収納ト
レイ２２に収納されている。幹線光ファイバケーブル２
ａ，２ｂと分岐線光ファイバケーブル３とはクロージャ
本体２１内にクランプ２４でそれぞれ固定されている。
の左右両側には、入口側の幹線光ファイバケーブル２
ａ、出口側の幹線光ファイバケーブル２ｂ，分岐線光フ
ァイバケーブル３が導入されている。幹線光ファイバケ
ーブル２ａ，２ｂの光ファイバ心線５の一部（又は全
部）が無切断スルー光ファイバ心線５Ｓとして無切断ス
ルー光ファイバ心線用収納トレイ２３に案内されてい
る。分岐接続される光ファイバ心線５ａ，６は接続光フ
ァイバ心線用収納トレイ２２に案内されている。分岐線
光ファイバケーブル３がクロージャ本体２１に導入され
てその分岐線光ファイバ心線６が幹線光ファイバ心線５
ａの一部と分岐接続されて接続光ファイバ心線用収納ト
レイ２２に収納されている。幹線光ファイバケーブル２
ａ，２ｂと分岐線光ファイバケーブル３とはクロージャ
本体２１内にクランプ２４でそれぞれ固定されている。
【００２１】図１（ｂ）に示すようにクロージャ本体２
１は、上下に分割可能であり、蓋部２１ａで覆われるよ
うになっている。蓋部２１ａは例えばボルト２５でクロ
ージャ本体２１に固定されるようになっている。
１は、上下に分割可能であり、蓋部２１ａで覆われるよ
うになっている。蓋部２１ａは例えばボルト２５でクロ
ージャ本体２１に固定されるようになっている。
【００２２】図１（ａ）、図１（ｃ）に示すようにクロ
ージャ本体２１には壁或いは床等に固定するための固定
部材２６が設けられている。
ージャ本体２１には壁或いは床等に固定するための固定
部材２６が設けられている。
【００２３】図２（ａ）は、本発明の光ファイバケーブ
ル用クロージャに用いられる無切断スルー光ファイバ心
線用収納トレイの平面図であり、図２（ｂ）は図２
（ａ）のＣ方向矢視図である。
ル用クロージャに用いられる無切断スルー光ファイバ心
線用収納トレイの平面図であり、図２（ｂ）は図２
（ａ）のＣ方向矢視図である。
【００２４】図２（ａ）及び図２（ｂ）に示す無切断ス
ルー光ファイバ心線用収納トレイ２３は、例えば八角形
状のトレイ床部２３ａと、一端がトレイ床部２３ａの対
向する４辺に立設され、収納された無切断スルー光ファ
イバ心線５Ｓの位置ずれを防止するための側壁２３ｂ
と、各側壁２３ｂの他端に折り返すように設けられ、収
納された無切断スルー光ファイバ心線５Ｓのとびだしを
防止するための上部２３ｃと、トレイ床部２３ａの中央
に設けられ、無切断スルー光ファイバ心線５Ｓの最小曲
げ直径（ｄ0 ＝６０ｍｍ）を確保するための円形状ガイ
ド２３ｄとで構成されている。この無切断スルー光ファ
イバ心線用収納トレイ２３の各側壁２３ｂの間の空間が
導入口２７となっている。
ルー光ファイバ心線用収納トレイ２３は、例えば八角形
状のトレイ床部２３ａと、一端がトレイ床部２３ａの対
向する４辺に立設され、収納された無切断スルー光ファ
イバ心線５Ｓの位置ずれを防止するための側壁２３ｂ
と、各側壁２３ｂの他端に折り返すように設けられ、収
納された無切断スルー光ファイバ心線５Ｓのとびだしを
防止するための上部２３ｃと、トレイ床部２３ａの中央
に設けられ、無切断スルー光ファイバ心線５Ｓの最小曲
げ直径（ｄ0 ＝６０ｍｍ）を確保するための円形状ガイ
ド２３ｄとで構成されている。この無切断スルー光ファ
イバ心線用収納トレイ２３の各側壁２３ｂの間の空間が
導入口２７となっている。
【００２５】幹線光ファイバケーブル２ａ，２ｂ（図
１）の光ファイバ心線５は、無切断スルー光ファイバ心
線収納トレイ２３にその導入口２７を通って案内され、
内径ｄ、外径Ｄの円形状の無切断スルー光ファイバ心線
５Ｓとして、無切断スルー光ファイバ心線収納トレイ２
３の中心に配置収納される。このとき、この円形状のス
ルー光ファイバ心線５Ｓは、その幹線光ファイバケーブ
ル２ａ，２ｂ内で光ファイバ心線５が撚合せ集合されて
いた１ピッチ当りの心線長さＬに略等しい円周を保たれ
ていることが必要である（図３（ａ）〜図３（ｃ）参
照）。すなわち、略πＤ〜πｄ＝Ｌ×撚込率の関係にあ
る。従って、この無切断スルー光ファイバ心線収納トレ
イ２３の内接円の直径ＤM は最小曲げガイドのＤよりも
大きい必要がある。また、無切断スルー光ファイバ心線
５Ｓの必要本数を充分収納できる高さ（厚さ）ｈがある
ことも必要である。
１）の光ファイバ心線５は、無切断スルー光ファイバ心
線収納トレイ２３にその導入口２７を通って案内され、
内径ｄ、外径Ｄの円形状の無切断スルー光ファイバ心線
５Ｓとして、無切断スルー光ファイバ心線収納トレイ２
３の中心に配置収納される。このとき、この円形状のス
ルー光ファイバ心線５Ｓは、その幹線光ファイバケーブ
ル２ａ，２ｂ内で光ファイバ心線５が撚合せ集合されて
いた１ピッチ当りの心線長さＬに略等しい円周を保たれ
ていることが必要である（図３（ａ）〜図３（ｃ）参
照）。すなわち、略πＤ〜πｄ＝Ｌ×撚込率の関係にあ
る。従って、この無切断スルー光ファイバ心線収納トレ
イ２３の内接円の直径ＤM は最小曲げガイドのＤよりも
大きい必要がある。また、無切断スルー光ファイバ心線
５Ｓの必要本数を充分収納できる高さ（厚さ）ｈがある
ことも必要である。
【００２６】この無切断スルー光ファイバ心線用収納ト
レイ２３内には、一部の被覆及びテンションメンバ（ス
ロット又はスペーサを含む）２ｃが除去された光ファイ
バケーブル２ａ，２ｂの光ファイバ心線５がループ状に
収納される。
レイ２３内には、一部の被覆及びテンションメンバ（ス
ロット又はスペーサを含む）２ｃが除去された光ファイ
バケーブル２ａ，２ｂの光ファイバ心線５がループ状に
収納される。
【００２７】尚、図３（ａ）は一部の被覆を除去した光
ファイバケーブルを示す図、図３（ｂ）はテンションメ
ンバ（スロット又はスペーサを含む）の一部を除去した
光ファイバケーブルを示す図、図３（ｃ）は図３（ｂ）
に示した光ファイバケーブルを光ファイバケーブル用ク
ロージャに収納した状態を示す図である。
ファイバケーブルを示す図、図３（ｂ）はテンションメ
ンバ（スロット又はスペーサを含む）の一部を除去した
光ファイバケーブルを示す図、図３（ｃ）は図３（ｂ）
に示した光ファイバケーブルを光ファイバケーブル用ク
ロージャに収納した状態を示す図である。
【００２８】ここで、無切断スルー光ファイバ心線５ｓ
の収納形態が、略完全な円形状にならない場合、例えば
収納トレイの形状が長方形や長楕円状の場合には、その
周長が光ケーブル内の光ファイバ心線の撚合せ集合ピッ
チ当りの長さと同程度であってもその光ファイバ心線に
曲がりを加え長円形状にしながらの収納方法となるため
に、極めて収納作業性が悪くなり、収納される光ファイ
バ心線に小さな曲げ、それに光ファイバ心線の交差や側
圧を加えやすくなり特性、信頼性（品質、寿命）等の低
下に至る可能性があり、充分に注意を要する。
の収納形態が、略完全な円形状にならない場合、例えば
収納トレイの形状が長方形や長楕円状の場合には、その
周長が光ケーブル内の光ファイバ心線の撚合せ集合ピッ
チ当りの長さと同程度であってもその光ファイバ心線に
曲がりを加え長円形状にしながらの収納方法となるため
に、極めて収納作業性が悪くなり、収納される光ファイ
バ心線に小さな曲げ、それに光ファイバ心線の交差や側
圧を加えやすくなり特性、信頼性（品質、寿命）等の低
下に至る可能性があり、充分に注意を要する。
【００２９】尚、本発明の無切断スルー光ファイバ心線
収納トレイ内に光ファイバ心線を収納する際、スポンジ
等のシートを用いて収納された光ファイバ心線を押える
ようにしてもよい。
収納トレイ内に光ファイバ心線を収納する際、スポンジ
等のシートを用いて収納された光ファイバ心線を押える
ようにしてもよい。
【００３０】一方、トレイ内に、将来接続を行う予定の
切断された接続光ファイバ心線を収納しておき、必要な
ときに接続される光ファイバ心線をそのトレイから取出
し、分岐線光ファイバ心線を接続して接続光ファイバ心
線収納トレイに収納するようにしてもよい。
切断された接続光ファイバ心線を収納しておき、必要な
ときに接続される光ファイバ心線をそのトレイから取出
し、分岐線光ファイバ心線を接続して接続光ファイバ心
線収納トレイに収納するようにしてもよい。
【００３１】光ケーブル内の光ファイバ心線の撚合せ集
合が一方向（Ｓ撚り又はＺ撚りのいずれか）である光ケ
ーブルにおいては、無切断スルー光ファイバ心線は必ず
束状になることから、略円形状の収納トレイへの収納が
容易に行える。
合が一方向（Ｓ撚り又はＺ撚りのいずれか）である光ケ
ーブルにおいては、無切断スルー光ファイバ心線は必ず
束状になることから、略円形状の収納トレイへの収納が
容易に行える。
【００３２】以上において本発明によれば、トレイ内へ
の無切断スルー光ファイバ心線の収納作業性が極めて良
い（容易かつ迅速に作業できる）。作業時も収納後も光
ファイバ心線に無理な歪みや曲がり、交差、圧縮等が加
わらないので、特性や品質の低下がなく、高い信頼性が
得られる。ケーブル化されていたことによって光ファイ
バ心線についている曲がりぐせ等の影響を受けずに収納
できる。
の無切断スルー光ファイバ心線の収納作業性が極めて良
い（容易かつ迅速に作業できる）。作業時も収納後も光
ファイバ心線に無理な歪みや曲がり、交差、圧縮等が加
わらないので、特性や品質の低下がなく、高い信頼性が
得られる。ケーブル化されていたことによって光ファイ
バ心線についている曲がりぐせ等の影響を受けずに収納
できる。
【００３３】
【発明の効果】以上から要するに本発明によれば、次の
ような優れた効果を発揮する。
ような優れた効果を発揮する。
【００３４】収納トレイの内法寸法が、光ファイバ心線
の最小曲げ半径以上であり、光ファイバケーブルに収納
された光ファイバ心線の撚合わせ１ピッチの心線長が円
周となるような直径を確保することができ、かつ、収納
トレイの形状が光ファイバ心線を円形状に収納できるよ
うに四角形以上の多角形或いは略円形又は真円形に形成
されているので、信頼性を低下させることなく光ファイ
バ心線の分岐接続作業を容易に行うことができる光ファ
イバケーブル用クロージャの提供を実現することができ
る。
の最小曲げ半径以上であり、光ファイバケーブルに収納
された光ファイバ心線の撚合わせ１ピッチの心線長が円
周となるような直径を確保することができ、かつ、収納
トレイの形状が光ファイバ心線を円形状に収納できるよ
うに四角形以上の多角形或いは略円形又は真円形に形成
されているので、信頼性を低下させることなく光ファイ
バ心線の分岐接続作業を容易に行うことができる光ファ
イバケーブル用クロージャの提供を実現することができ
る。
【図１】（ａ）は本発明の光ファイバケーブル用クロー
ジャの一実施の形態を示す平面破断図であり、（ｂ）は
（ａ）のＡ方向矢視図であり、（ｃ）は（ａ）のＢ方向
矢視破断図である。
ジャの一実施の形態を示す平面破断図であり、（ｂ）は
（ａ）のＡ方向矢視図であり、（ｃ）は（ａ）のＢ方向
矢視破断図である。
【図２】（ａ）は、本発明の光ファイバケーブル用クロ
ージャに用いられる無切断スルー光ファイバ心線用収納
トレイの平面図であり、（ｂ）は（ａ）のＣ方向矢視図
である。
ージャに用いられる無切断スルー光ファイバ心線用収納
トレイの平面図であり、（ｂ）は（ａ）のＣ方向矢視図
である。
【図３】（ａ）は一部の被覆を除去した光ファイバケー
ブルを示す図、（ｂ）はテンションメンバ（スロット又
はスペーサを含む）の一部を除去した光ファイバケーブ
ルを示す図、（ｃ）は（ｂ）に示した光ファイバケーブ
ルを光ファイバケーブル用クロージャに収納した状態を
示す図である。
ブルを示す図、（ｂ）はテンションメンバ（スロット又
はスペーサを含む）の一部を除去した光ファイバケーブ
ルを示す図、（ｃ）は（ｂ）に示した光ファイバケーブ
ルを光ファイバケーブル用クロージャに収納した状態を
示す図である。
【図４】従来の光ファイバケーブル用クロージャの概念
図である。
図である。
【図５】他の従来の光ファイバケーブル用クロージャの
概念図である。
概念図である。
２ａ，２ｂ，３ 光ファイバケーブル ５ａ，６ 光ファイバ心線 ５Ｓ 無切断スルー光ファイバ心線 ２１ クロージャ本体 ２２ 接続光ファイバ心線用収納トレイ ２３ 無切断スルー光ファイバ心線用収納トレイ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−43639（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−149507（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−49932（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−62630（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−194120（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G02B 6/46 G02B 6/24 H02G 15/08
Claims (4)
- 【請求項１】接続すべき光ファイバケーブルの一端が固
定されるクロージャ本体と、このクロージャ本体内に設
けられ上記光ファイバケーブルの光ファイバ心線同士の
接続部或いはスロット又はスペーサを含むテンションメ
ンバが除去されたループ状の無切断スルー光ファイバ心
線を収納する収納トレイとを備えた光ファイバケーブル
用クロージャにおいて、上記収納トレイの内法寸法が、
上記光ファイバ心線の最小曲げ半径以上であり、上記光
ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の撚合わ
せ１ピッチの心線長が円周となるような直径を確保する
ことができ、かつ、上記収納トレイの形状が上記光ファ
イバ心線を円形状に収納できるように四角形以上の多角
形或いは略円形又は真円形に形成されていることを特徴
とする光ファイバケーブル用クロージャ。 - 【請求項２】上記収納トレイは、光ファイバ心線の許容
曲げ直径を６０ｍｍにすることができる大きさを有し、
最小曲げ直径を確保するための円形状ガイドが光ファイ
バ心線のループの中心になるように設けられている請求
項１に記載の光ファイバケーブル用クロージャ。 - 【請求項３】上記収納トレイは、ループ状の無切断スル
ー光ファイバ心線を導入するための導入口を少なくとも
２箇所有し、収納された無切断スルー光ファイバ心線の
位置ずれを防止するための側壁を有する請求項１に記載
の光ファイバケーブル用クロージャ。 - 【請求項４】上記収納トレイには、必要になったときに
接続すべき光ファイバ心線を取出すための光ファイバ心
線の少なくとも一部が収納されている請求項１から３の
いずれかに記載の光ファイバケーブル用クロージャ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9182187A JP2996209B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 光ファイバケーブル用クロージャ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9182187A JP2996209B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 光ファイバケーブル用クロージャ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1123857A JPH1123857A (ja) | 1999-01-29 |
| JP2996209B2 true JP2996209B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=16113867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9182187A Expired - Fee Related JP2996209B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 光ファイバケーブル用クロージャ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2996209B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4104513B2 (ja) * | 2003-09-17 | 2008-06-18 | 株式会社ジャパンリーコム | 光ケーブル接続用クロージャ |
| JP5902925B2 (ja) * | 2011-11-25 | 2016-04-13 | 日本電信電話株式会社 | 光ケーブル用コネクタ収納ケース |
-
1997
- 1997-07-08 JP JP9182187A patent/JP2996209B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1123857A (ja) | 1999-01-29 |
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