JP3434472B2 - 光ファイバ心線接続部収納トレイ及び収納方法 - Google Patents
光ファイバ心線接続部収納トレイ及び収納方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線接
続部収納トレイに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の光ファイバ心線接続部収納トレイ
を図５に示す。図において、10はトレイ、12は光ファイ
バ心線、14は光ファイバ心線12の接続部である。16はト
レイ10の底板、18は底板16の上面に形成された光ファイ
バ心線12を長円形に案内するガイド壁、20Ａ、20Ｂはガ
イド壁18内の底板16の上面に形成された二つのガイド凸
部、22はガイド壁18の直線部分の内側に設けられた光フ
ァイバ心線接続部14の収納部、24は光ファイバ心線12の
導入導出口、26は光ファイバ心線12の飛び出し防止片で
ある。 【０００３】このようなトレイ10に光ファイバ心線接続
部14を収納する場合には通常、図６（ａ）〜（ｃ）のよ
うな作業が行われる。まず（ａ）のように接続部14を含
む光ファイバ心線12で１つの大きなループを作り、接続
部14の片側の光ファイバ心線12をガイド凸部20Ａ、20Ｂ
の間に通して、両側の光ファイバ心線12を同方向にそろ
える。次に（ｂ）のように光ファイバ心線12を８の字状
にひねり、交差部で折り畳むようにして複数のループを
重ね合わせる（これを８の字束取りという）。次に８の
字束取りしたものを、（ｃ）のようにトレイ10のガイド
壁18の内側に収納すると共に、接続部14を接続部収納部
22に収納する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかし従来の光ファイ
バ心線接続部収納トレイには次のような問題がある。 光ファイバ心線接続部の収納部がガイド壁の直線部
分の内側に設けられているため、収納できる接続部の数
が限られ、光ファイバ心線の収納本数を多くすること
（高密度収納）が困難である。 光ファイバ心線の８の字束取りは、光ファイバ心線
に捻じりを入れずに行うことが難しく、このため収納作
業に熟練を必要とし、時間がかかる。 収納状態で光ファイバ心線の交差部（図６のＫの部
分）ができるため、厚さ方向の収納スペースをとるだけ
でなく、光ファイバ心線に側圧がかかるおそれがある。 【０００５】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決した光ファイバ心線接続部収納トレイを提供すること
にある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
心線接続部収納トレイは、底板の上面に光ファイバ心線
を長円形に案内するガイド壁を有し、このガイド壁内に
当該ガイド壁の長軸方向に間隔をあけて二つのガイド凸
部が設けられ、この二つのガイド凸部は扇形に、かつ扇
の要部が対向するように形成されており、この二つのガ
イド凸部の間に光ファイバ心線接続部の収納部が設けら
れ、この光ファイバ心線接続部の収納部は底板の上面の
段差のある凹みによって区画されており、さらに、少な
くとも一方のガイド凸部に、他方のガイド凸部に向けて
光ファイバ心線接続部の押さえ片が形成されていること
を特徴とするものである。 【０００７】 【０００８】 【０００９】 【００１０】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図１（ａ）〜（ｃ）は本発明
に係る光ファイバ心線接続部収納トレイの一実施形態を
示す。図１において、図５に示した従来のトレイの各部
と同じ部分又は対応する部分には図５と同じ符号が付し
てある。重複する説明は省略するが、このトレイ30が従
来のものと大きく異なる点は、ガイド壁18内に当該ガイ
ド壁18の長軸方向に大きく間隔をあけて二つのガイド凸
部20Ａ、20Ｂが設けられ、この二つのガイド凸部20Ａ、
20Ｂの間に光ファイバ心線接続部14を収納する収納部22
が設けられていることである。 【００１１】光ファイバ心線接続部収納部22は、図１
（ｂ）に示すように、底板16の上面の段差のある凹みに
よって区画されている。このような凹みを設けておく
と、光ファイバ心線接続部14の適正収納位置の目安にな
ると共に、光ファイバ心線接続部14の移動範囲を規制す
ることができる。また一方のガイド凸部20Ｂの上端部に
は、他方のガイド凸部20Ａに向けて、光ファイバ心線接
続部14を押さえる押さえ片32が形成されている。この押
さえ片32は、光ファイバ心線接続部14の移動をより確実
に規制するためのものである。光ファイバ心線接続部収
納部22は、図３に示すように数本の光ファイバ心線接続
部14をまとめて収納できるだけの大きさを有している。 【００１２】図２（ａ）、（ｂ）は図１のトレイ20に光
ファイバ心線接続部を収納する方法を示す。この方法で
は、まず（ａ）のように接続部14とその付近の光ファイ
バ心線12で１つの小さなループを作り、接続部14の両側
の光ファイバ心線12を同方向にそろえる。次に２本そろ
えた光ファイバ心線12を、接続部14付近が内部でＳ字状
になるように、１方向にループ状に巻いて束取りする。
その後（ｂ）のように、接続部14をトレイ30の光ファイ
バ心線接続部収納部22に収納すると共に、光ファイバ心
線12のループをトレイ30のガイド壁18の内側に収納す
る。 【００１３】このようにすれば光ファイバ心線12を、従
来のように８の字束取りすることなく、簡単に捻じりを
入れずに束取りして、トレイ30に収納することができ
る。また光ファイバ心線接続部14は収納部22に、ガイド
壁18の長軸方向に対し斜めになるように収納され、かつ
接続部14付近の光ファイバ心線12は、光ファイバ心線12
のループの巻回方向に向くように収納されるため、光フ
ァイバ心線12が無理に屈曲されることがない。また接続
部収納部22には図３又は図４のように所望本数の接続部
14をまとめて収納でき、しかも光ファイバ心線12の交差
部ができないため、同じトレイサイズで従来より収納本
数を多くすること（高密度収納）が可能である。 【００１４】なお上記の実施形態において、二つのガイ
ド凸部20Ａ、20Ｂが、扇形に、かつ扇形の要部が対向す
るように形成されているのは、図３又は図４のように多
数本の光ファイバ心線接続部14を収納した場合に、収納
状態を安定させるためである。 【００１５】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果がある。 光ファイバ心線接続部の収納部を、ガイド壁内の二
つのガイド凸部の間に設けたことにより、接続部の収納
本数を多くしても接続部と光ファイバ心線のループが重
なり合うことがなく、このため接続部の収納本数を多く
することができ、高密度収納が可能である。 光ファイバ心線を１方向に巻いて捻じりを入れずに
簡単に束取りできるので、面倒な８の字束取りを行う必
要がなくなり、収納作業を簡単に効率よく行うことがで
きる。 収納状態で光ファイバ心線の交差部ができないた
め、この面からも高密度収納が可能になるだけでなく、
光ファイバ心線に側圧がかかるおそれが少なくなる。
続部収納トレイに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の光ファイバ心線接続部収納トレイ
を図５に示す。図において、10はトレイ、12は光ファイ
バ心線、14は光ファイバ心線12の接続部である。16はト
レイ10の底板、18は底板16の上面に形成された光ファイ
バ心線12を長円形に案内するガイド壁、20Ａ、20Ｂはガ
イド壁18内の底板16の上面に形成された二つのガイド凸
部、22はガイド壁18の直線部分の内側に設けられた光フ
ァイバ心線接続部14の収納部、24は光ファイバ心線12の
導入導出口、26は光ファイバ心線12の飛び出し防止片で
ある。 【０００３】このようなトレイ10に光ファイバ心線接続
部14を収納する場合には通常、図６（ａ）〜（ｃ）のよ
うな作業が行われる。まず（ａ）のように接続部14を含
む光ファイバ心線12で１つの大きなループを作り、接続
部14の片側の光ファイバ心線12をガイド凸部20Ａ、20Ｂ
の間に通して、両側の光ファイバ心線12を同方向にそろ
える。次に（ｂ）のように光ファイバ心線12を８の字状
にひねり、交差部で折り畳むようにして複数のループを
重ね合わせる（これを８の字束取りという）。次に８の
字束取りしたものを、（ｃ）のようにトレイ10のガイド
壁18の内側に収納すると共に、接続部14を接続部収納部
22に収納する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかし従来の光ファイ
バ心線接続部収納トレイには次のような問題がある。 光ファイバ心線接続部の収納部がガイド壁の直線部
分の内側に設けられているため、収納できる接続部の数
が限られ、光ファイバ心線の収納本数を多くすること
（高密度収納）が困難である。 光ファイバ心線の８の字束取りは、光ファイバ心線
に捻じりを入れずに行うことが難しく、このため収納作
業に熟練を必要とし、時間がかかる。 収納状態で光ファイバ心線の交差部（図６のＫの部
分）ができるため、厚さ方向の収納スペースをとるだけ
でなく、光ファイバ心線に側圧がかかるおそれがある。 【０００５】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決した光ファイバ心線接続部収納トレイを提供すること
にある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
心線接続部収納トレイは、底板の上面に光ファイバ心線
を長円形に案内するガイド壁を有し、このガイド壁内に
当該ガイド壁の長軸方向に間隔をあけて二つのガイド凸
部が設けられ、この二つのガイド凸部は扇形に、かつ扇
の要部が対向するように形成されており、この二つのガ
イド凸部の間に光ファイバ心線接続部の収納部が設けら
れ、この光ファイバ心線接続部の収納部は底板の上面の
段差のある凹みによって区画されており、さらに、少な
くとも一方のガイド凸部に、他方のガイド凸部に向けて
光ファイバ心線接続部の押さえ片が形成されていること
を特徴とするものである。 【０００７】 【０００８】 【０００９】 【００１０】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図１（ａ）〜（ｃ）は本発明
に係る光ファイバ心線接続部収納トレイの一実施形態を
示す。図１において、図５に示した従来のトレイの各部
と同じ部分又は対応する部分には図５と同じ符号が付し
てある。重複する説明は省略するが、このトレイ30が従
来のものと大きく異なる点は、ガイド壁18内に当該ガイ
ド壁18の長軸方向に大きく間隔をあけて二つのガイド凸
部20Ａ、20Ｂが設けられ、この二つのガイド凸部20Ａ、
20Ｂの間に光ファイバ心線接続部14を収納する収納部22
が設けられていることである。 【００１１】光ファイバ心線接続部収納部22は、図１
（ｂ）に示すように、底板16の上面の段差のある凹みに
よって区画されている。このような凹みを設けておく
と、光ファイバ心線接続部14の適正収納位置の目安にな
ると共に、光ファイバ心線接続部14の移動範囲を規制す
ることができる。また一方のガイド凸部20Ｂの上端部に
は、他方のガイド凸部20Ａに向けて、光ファイバ心線接
続部14を押さえる押さえ片32が形成されている。この押
さえ片32は、光ファイバ心線接続部14の移動をより確実
に規制するためのものである。光ファイバ心線接続部収
納部22は、図３に示すように数本の光ファイバ心線接続
部14をまとめて収納できるだけの大きさを有している。 【００１２】図２（ａ）、（ｂ）は図１のトレイ20に光
ファイバ心線接続部を収納する方法を示す。この方法で
は、まず（ａ）のように接続部14とその付近の光ファイ
バ心線12で１つの小さなループを作り、接続部14の両側
の光ファイバ心線12を同方向にそろえる。次に２本そろ
えた光ファイバ心線12を、接続部14付近が内部でＳ字状
になるように、１方向にループ状に巻いて束取りする。
その後（ｂ）のように、接続部14をトレイ30の光ファイ
バ心線接続部収納部22に収納すると共に、光ファイバ心
線12のループをトレイ30のガイド壁18の内側に収納す
る。 【００１３】このようにすれば光ファイバ心線12を、従
来のように８の字束取りすることなく、簡単に捻じりを
入れずに束取りして、トレイ30に収納することができ
る。また光ファイバ心線接続部14は収納部22に、ガイド
壁18の長軸方向に対し斜めになるように収納され、かつ
接続部14付近の光ファイバ心線12は、光ファイバ心線12
のループの巻回方向に向くように収納されるため、光フ
ァイバ心線12が無理に屈曲されることがない。また接続
部収納部22には図３又は図４のように所望本数の接続部
14をまとめて収納でき、しかも光ファイバ心線12の交差
部ができないため、同じトレイサイズで従来より収納本
数を多くすること（高密度収納）が可能である。 【００１４】なお上記の実施形態において、二つのガイ
ド凸部20Ａ、20Ｂが、扇形に、かつ扇形の要部が対向す
るように形成されているのは、図３又は図４のように多
数本の光ファイバ心線接続部14を収納した場合に、収納
状態を安定させるためである。 【００１５】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果がある。 光ファイバ心線接続部の収納部を、ガイド壁内の二
つのガイド凸部の間に設けたことにより、接続部の収納
本数を多くしても接続部と光ファイバ心線のループが重
なり合うことがなく、このため接続部の収納本数を多く
することができ、高密度収納が可能である。 光ファイバ心線を１方向に巻いて捻じりを入れずに
簡単に束取りできるので、面倒な８の字束取りを行う必
要がなくなり、収納作業を簡単に効率よく行うことがで
きる。 収納状態で光ファイバ心線の交差部ができないた
め、この面からも高密度収納が可能になるだけでなく、
光ファイバ心線に側圧がかかるおそれが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る光ファイバ心線接続部収納トレ
イの一実施形態を示す、（ａ）は平面図、（ｂ）は
（ａ）のＢ−Ｂ線断面図、（ｃ）は（ａ）のＣ−Ｃ線断
面図。 【図２】 （ａ）、（ｂ）は図１のトレイに光ファイバ
心線接続部を収納する方法を示す説明図。 【図３】 図１のトレイに多数本の光ファイバ心線接続
部を収納した状態を示す平面図。 【図４】 図１のトレイに図３と反対方向に多数本の光
ファイバ心線接続部を収納した状態を示す平面図。 【図５】 従来の光ファイバ心線接続部収納トレイを示
す平面図。 【図６】 （ａ）〜（ｃ）は図５のトレイに光ファイバ
心線接続部を収納する方法を示す説明図。 【符号の説明】 12：光ファイバ心線 14：接続部 16：底板 18：ガイド壁 20Ａ、20Ｂ：ガイド凸部 22：光ファイバ心線接続部14の収納部 26：光ファイバ心線12の飛び出し防止片 30：本発明のトレイ 32：接続部押さえ片
イの一実施形態を示す、（ａ）は平面図、（ｂ）は
（ａ）のＢ−Ｂ線断面図、（ｃ）は（ａ）のＣ−Ｃ線断
面図。 【図２】 （ａ）、（ｂ）は図１のトレイに光ファイバ
心線接続部を収納する方法を示す説明図。 【図３】 図１のトレイに多数本の光ファイバ心線接続
部を収納した状態を示す平面図。 【図４】 図１のトレイに図３と反対方向に多数本の光
ファイバ心線接続部を収納した状態を示す平面図。 【図５】 従来の光ファイバ心線接続部収納トレイを示
す平面図。 【図６】 （ａ）〜（ｃ）は図５のトレイに光ファイバ
心線接続部を収納する方法を示す説明図。 【符号の説明】 12：光ファイバ心線 14：接続部 16：底板 18：ガイド壁 20Ａ、20Ｂ：ガイド凸部 22：光ファイバ心線接続部14の収納部 26：光ファイバ心線12の飛び出し防止片 30：本発明のトレイ 32：接続部押さえ片
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G02B 6/24
G02B 6/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】底板（16）の上面に光ファイバ心線（12）
を長円形に案内するガイド壁（18）を有し、このガイド
壁（18）内に当該ガイド壁の長軸方向に間隔をあけて二
つのガイド凸部（20Ａ、20Ｂ）が設けられ、この二つの
ガイド凸部（20Ａ、20Ｂ）は扇形に、かつ扇の要部が対
向するように形成されており、この二つのガイド凸部
（20Ａ、20Ｂ）の間に光ファイバ心線接続部（14）の収
納部（22）が設けられ、この光ファイバ心線接続部の収
納部（14）は底板（16）の上面の段差のある凹みによっ
て区画されており、さらに、少なくとも一方のガイド凸
部（20Ｂ）に、他方のガイド凸部（20Ａ）に向けて光フ
ァイバ心線接続部（14）の押さえ片（32）が形成されて
いることを特徴とする光ファイバ心線接続部収納トレ
イ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19746599A JP3434472B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 光ファイバ心線接続部収納トレイ及び収納方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19746599A JP3434472B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 光ファイバ心線接続部収納トレイ及び収納方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001021731A JP2001021731A (ja) | 2001-01-26 |
| JP3434472B2 true JP3434472B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=16374956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19746599A Expired - Fee Related JP3434472B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 光ファイバ心線接続部収納トレイ及び収納方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3434472B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4726459B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2011-07-20 | Ｄｘアンテナ株式会社 | 光受信機の光ファイバ余長収納構造 |
| US20070244511A1 (en) * | 2006-04-14 | 2007-10-18 | Ethicon Endo-Surgery, Inc. | Endoscopic device and method of assembly |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP19746599A patent/JP3434472B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001021731A (ja) | 2001-01-26 |
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