JPH089675A - サーボ制御装置 - Google Patents

サーボ制御装置

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JPH089675A
JPH089675A JP6017043A JP1704394A JPH089675A JP H089675 A JPH089675 A JP H089675A JP 6017043 A JP6017043 A JP 6017043A JP 1704394 A JP1704394 A JP 1704394A JP H089675 A JPH089675 A JP H089675A
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/46Controlling, regulating, or indicating speed
    • G11B15/467Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/18Controlling the angular speed together with angular position or phase
    • H02P23/186Controlling the angular speed together with angular position or phase of one shaft by controlling the prime mover

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロプロセッサーに速度および位相サー
ボの主部分を担わせ極めて高精度の回転制御を達成す
る。 【構成】 駆動手段によって駆動される回転機構の回転
速度および位相を制御するサーボ制御装置において、
(イ)上記回転機構の回転速度を制御し、この回転機構
の回転周期を表わすディジタルカウント信号を発生する
第1のカウンタ手段を含んだ第1のサーボ手段と、
(ロ)上記回転機構の回転位相を制御し、この回転機構
の位相位置を表わすディジタルカウント信号を発生する
第2のカウンタ手段を含んだ第2のサーボ手段と、
(ハ)上記第1および第2のカウンタ手段のカウント値
を決定し、上記第1のカウンタ手段の決定されたカウン
ト値とある所定のカウント値とを比較して第1の誤差信
号を発生し、かつ上記第2のカウンタ手段の決定された
カウント値とある所定のカウント値とを比較して第2の
誤差信号を発生する処理手段と、(ニ)上記第1および
第2の誤差信号を加算し、この加算した信号を上記駆動
手段に与える手段とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、記録再生装置用
サーボシステム、特に、磁気テープ記録再生装置用マイ
クロプロセッサ制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像記録再生装置、特に放送用品質の映
像情報を記録再生する装置は、機構的のみならず高度に
電子的な部品やシステムを必要とする非常に技術的に複
雑な装置であることは明らかである。放送用品質の記録
再生装置の場合、とりわけビデオテープ記録再生装置で
は、放送用品質基準で高い信頼性を保ちながら装置を動
作させるのに必要な制御の量に関して技術的なレベルは
非常に高い。そのようなビデオテープ記録装置はその動
作を制御するサーボシステムを多数有し、これは、記録
再生トランスジューサ(変換器)すなわちヘッドを備え
る走査ドラムの回転を制御するサーボシステム、供給お
よび巻取りリールを駆動するリール駆動モータを制御す
るサーボシステム、および記録再生中に駆動されるテー
プの速度を制御するキャプスタンサーボシステムを含
む。記録再生装置の比較的新しい技術には、走査ドラム
に再生ヘッドを保持する可動部材を制御するサーボシス
テムが含まれ、この可動部材が再生ヘッドの再生中にト
ラックに再生ヘッドが追従するように制御され、特殊モ
ーション効果を行う場合、すなわち記録時のテープ走行
速度とは異なった速度でテープを走行させる場合にも放
送用品質で再生を行うことができる。この可動部材はト
ラックの長手方向に対して垂直な方向にヘッドを動か
し、これによって記録されたトラックに正確に追従し、
通常の記録速度より速い速度でテープが走行しているか
否かに関係なくファーストモーション効果を生ずる品質
の高い信号を再生することができ、また通常の速度より
遅い速度で走行している場合はスローモーション効果や
ストップモーション(スチルフレーム)効果さえも生ず
ることができる。このような特殊モーション再生効果に
ついての考察は、1976年4月16日に出願されたハ
サウェー(Hathaway)他による米国特許出願第
677,815号に詳しく記載されている。従来技術の
システムではさまざまなモータを制御するサーボシステ
ムは一般に互いに独立していた。換言すれば、リールお
よびキャプスタンのサーボシステムは、通常の制御スイ
ッチなどによって使用者が制御し、互いに独立して走査
して所望の機能を果たし、サーボシステム相互の間には
全体の制御を除いては実際にはほとんど相互関係がなか
った。従来のこのようなサーボシステムは別々なマイク
ロプロセッサによって制御されていたが、サーボシステ
ムはそれぞれ基本的にはそれまで行われていたのと同じ
機能を実行するように構成されていた。また、このよう
な従来のシステムでは、その回路の40%以上の部分が
その回路の相互関係を調整する回路との通信の機能に使
われていた。すべてのサーボを制御するマイクロプロセ
ッサの場合、このような通信は実質的に避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ビデオテー
プ記録再生装置におけるすべてのサーボの動作を制御
し、すべてのサーボシステム、および時間ベースコレク
タ(時間軸補正器)やテープ同期処理などの関連する装
置のために単一のマイクロプロセッサを使用することに
よって機能的な相互関係が発生し、これによって非常に
改良された動作性能および精度を生ずる改良されたマイ
クロプロセッサ制御サーボシステムを提供する。本発明
は、また、リールサーボ、キャプスタンサーボ、スキャ
ナサーボのみならず、ヘッドの縦の(即ちトラックに対
して横方向の)動きを制御してさまざまなテープ給送速
度で再生中にトラックに正確に追従することができる自
動走査トラックサーボを同時に制御する前述の方式の改
良されたマイクロプロセッサ制御サーボシステムを提供
する。本発明は、また、1つのサーボシステムのサーボ
制御中に受信した情報によってそのサーボシステムの他
の部分および装置全体の動作に対して高い性能および融
通性を生ずる前述の方式の改良されたサーボシステムを
提供する。本発明は、また、記録再生装置におけるすべ
ての重要なサーボおよび再生された信号の補助タイミン
グ情報回路の動作を制御し、その本質的な通信を単一の
マイクロプロセッサで制御するすべてのサーボによって
その装置のさまざまな状態および動作入力信号のサンプ
リングをかなり増大させることができ、これによって装
置全体の制御の応答性および精度を改善した改良された
マイクロプロセッサ制御サーボシステムを提供する。本
発明は、また、マイクロプロセッサで制御されているた
めに、さまざまなサーボシステムに対する実質的にすべ
てのコマンドがディジタルワードの形でデータバスに現
れるので遠隔制御に適している前述の方式の改良された
マイクロプロセッサ制御サーボシステムを提供する。本
発明は、また、単一のマイクロプロセッサで制御されて
いるので、各サーボの機能を容易入力分離できるだけで
なく、さまざまなサーボの機能の相互動作を容易にする
ことができ、この両方の特徴によって診断することがで
きる範囲を大きく拡大することができる前述の方式の改
良されたマイクロプロセッサ制御サーボシステムを提供
する。本発明は、また、すべてのサーボシステムが単一
のマイクロプロセッサで制御されているので、NTS
C,PALまたはSECAMのフォーマットのいずれに
おいてもテレビジョン映像信号を記録再生するように単
一の装置をたやすくプログラムすることができる前述の
方式の改良されたサーボシステムを提供する。特に、こ
のようなフォーマット選択の融通性が僅か2本の制御線
によって行われることができる。本発明は、また、シャ
トルモードにおいてリールサーボおよび走査ドラムサー
ボを同時に制御し、テープを1つのリールから他のリー
ルに巻き取り終わったときの給送速度を実質的に遅く
し、同時にそのときの走査ドラムの回転を実質的に遅く
することによって、走査ドラムに保持されているセラミ
ック変換ヘッドをチップするポテンシャルを少なくする
ように構成された前述の方式の改良されたマイクロプロ
セッサ制御サーボシステムを提供する。本発明は、ま
た、シャトルモードにおいて走査ドラムサーボおよびリ
ールサーボを制御し、走査ドラムがその最終的な速度に
ロックする前にテープを走行させることができ、これに
よってシャトル動作を指示したのちの応答時間を増大さ
せるように構成された前述の方式の改良されたマイクロ
プロセッサ制御サーボシステムを提供する
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明において、上述の
課題を解決するため、駆動手段によって駆動される回転
機構の回転速度および位相を制御するサーボ制御装置に
おいて、(イ)上記回転機構の回転速度を制御し、この
回転機構の回転周期を表わすディジタルカウント信号を
発生する第1のカウンタ手段を含んだ第1のサーボ手段
と、(ロ)上記回転機構の回転位相を制御し、この回転
機構の位相位置を表わすディジタルカウント信号を発生
する第2のカウンタ手段を含んだ第2のサーボ手段と、
(ハ)上記第1および第2のカウンタ手段のカウント値
を決定し、上記第1のカウンタ手段の決定されたカウン
ト値とある所定のカウント値とを比較して第1の誤差信
号を発生し、かつ上記第2のカウンタ手段の決定された
カウント値とある所定のカウント値とを比較して第2の
誤差信号を発生する処理手段と、(ニ)上記第1および
第2の誤差信号を加算し、この加算した信号を上記駆動
手段に与える手段とを具備したことを特徴とするサーボ
制御装置を提供する。従って、上記処理手段はマイクロ
プロセッサーによって実現でき、極めて高精度のサーボ
が与えられる。
【0005】
【実施例】一般に、実施例のサーボシステムはマイクロ
プロセッサを有し、これはテープ記録再生装置の主サー
ボシステムを制御する。このサーボシステムは、(1)
記録再生ヘッドを適当な速度で動作中回転させる走査ド
ラムサーボと、(2)記録動作、およびすべてではない
が多くの再生動作においてテープの走行を制御するキャ
プスタンサーボと、(3)再生ヘッドのトラックの長手
方向に対する横方向の動きを制御して再生動作中、特に
テープを通常の再生速度以外の速度で給送させる特殊モ
ーション効果の再生中に正確にトラックに追従させる自
動走査トラッキングサーボと、(4)記録再生動作にお
けるテープの張力、およびシャトル動作におけるテープ
の走行を制御するリールサーボとを含む。このマイクロ
プロセッサは、ディジタル情報およびディジタル変換さ
れたアナログ情報を回路や装置のさまざまな部分から受
け、このような情報を処理したのち、他の回路にディジ
タル出力信号として供給し、これらの信号のうちのいく
つかはアナログ領域に変換されて本装置によってさまざ
まなモードで行われるさまざまな動作を制御する。第1
図のブロック図をまず参照すると、マイクロプロセッサ
30が示され、これはデータバス31によってリールサ
ーボ32、キャプスタンサーボ34、スキャナサーボ3
6、ならびにマシン通信インターフェイスおよびデータ
38に接続され、これは基本的には使用者または遠隔操
作によって操作されたときに記録再生装置のさまざまな
モードを制御するものである。このマイクロプロセッサ
はまた、基準発生器40とともに動作し、これはその入
力としてライン42を通して基準ステーション複合同期
信号を受信する。この基準発生器はシステムクロックを
発生し、これはマイクロプロセッサをクロック同期させ
てサーボおよび頬の回路のすべてのクロックタイミング
を同期させる。マイクロプロセッサはまた自動走査トラ
ッキングサーボ44およびテープ同期プロセッサ46と
ともに動作し、これはライン48を通してテープ複合同
期信号入力を受ける。またテープ同期プロセッサは時間
ベースコレクタインターフェイス50に信号を与え、こ
れは適切なタイミング制御信号を与え、時間ベースコレ
クタによって必要な安定性とシステム基準に対する垂直
位置、ならびに正しいクロマ情報を有する放送用品質の
映像を与えるために使用され、この処理は本装置が動作
する再生モードに応じて変化する。第1図に示されてい
る機能ブロック図はマイクロプロセッサと本装置のさま
ざまなサーボシステム、マシン制御、および時間ベース
コレクタなどとの相互関係を示しているが、本システム
はまたマイクロプロセッサに入出力する入出力信号につ
いても機能的に示すことができ、この機能ブロック図を
第2図に示す。マイクロプロセッサ30は左上の機能ブ
ロックで示される周波数、位相およびタイミングデータ
を受け、これはスキャナタコパルス、リールタコパル
ス、キャプスタンタコパルス、基準垂直およびフレーム
タイミング信号などの入力信号を含み、これはディジタ
ル情報に変換されてマイクロプロセッサで処理される。
このマイクロプロセッサはまた、マイクロプロセッサの
左のブロックで示されるアナログ情報を受信し、これは
ディジタル情報に変換されてマイクロプロセッサで処理
され、このようなアナログ入力信号は自動走査トラッキ
ングエラー信号、テンションアームエラー信号、および
リール駆動モータ、キャプスタン駆動モータおよびスキ
ャナ駆動モータからのさまざまなモータ電流を含む。こ
のデータバスはまた、動作モード情報、および他のマシ
ン制御データを受信し、この情報を処理して状態情報お
よび他のデータを出力する。マイクロプロセッサはディ
ジタル情報を発生し、これはアナログ情報に変換され、
これらのアナログ出力情報はキャプスタンサーボ、リー
ルサーボ、スキャナサーボおよび自動走査トラッキング
サーボの制御信号を含む。同様に、マイクロプロセッサ
は周波数、位相およびタイミング出力情報を発生し、こ
れは遅延信号、位相およびタイミング出力情報を含み、
これらはさまざまななサーボおよび他の回路によって使
用される。実施例のマイクロプロセッサ制御システムは
つぎの点で特有の利点を有する。すなわち、いずれの標
準的な国際フォーマットの映像信号も記録再生すること
ができる。すなわちこれは525本の走査線を有するN
TSC信号、または625本の垂直走査線を有するPA
LもしくはSECAM信号を記録再生することができ
る。入力制御線をセットして525または625走査線
方式などのいずれかを操作し、本装置のサーボおよび他
の回路を制御するさまざまな定数および他のソフトウエ
アの値を選択して適当な動作を行うことができる。同様
に他の制御線をPALまたはSECAMフォーマット方
式のいずれかにセットすれば、625走査線方式を指定
することができる。メモリのソフトウエアは命令および
数字を含み、これによって本装置は使用するテレビジョ
ン信号フォーマットに関係なく適切に動作することがで
きる。本装置の1つの特徴によれば、ここで説明するマ
イクロプロセッサ制御サーボシステムは、記録および再
生ヘッドを保護するように高速シャトルモードにおいて
リールサーボシステムおよびスキャナサーボシステムを
制御するように構成され、この間テープが一方のリール
から他方のリールに巻き取られる。これまでは、高速シ
ャトル動作中テープが終わりに近づいて単一のリールに
巻き取られるにつれ、セラミックの記録および再生ヘッ
ドをチップするポテンシャルが極めて高かった。ここで
説明する装置の1つの特徴によれば、高速シャトル動作
中、リールテープパックの直径についての情報をマイク
ロプロセッサで判断し、これを使用してリールサーボお
よび走査ドラムサーボを制御し、ヘッドをチップする可
能性がなくならない場合にはこれを実質的に減らす一連
の動作を行う。テープが一方のリールの殆ど終わりに達
したことをマイクロプロセッサが判断すると、リールサ
ーボを制御してテープを停止させ、スキャナモータ電流
を反転してスキャナを制動する。テープが停止したの
ち、リールサーボはテープを比較的遅い速度、たとえば
通常の記録速度の2倍で走行させ、走査ドラムを慣性で
回転させ、この間にテープを一方のリールから他方のリ
ールに完全に巻き取らせる。
【0006】本装置は図3の(a)の全体フローチャー
トで示されるようなさまざまな動作モードで動作するよ
うにプログラムされている。マイクロプロセッサソフト
ウエアを表わすフローチャートは、マシンを初期設定す
ると1つのモードを選択し、これらのモードは停止、記
録、スローおよびファーストモーション動作、ストップ
モーションすなわちスチルフレーム動作、レディおよび
ノーマル再生を含むことを示している。本装置が動作モ
ードにある場合、これが有効なモードであるか否か、お
よびそうであればそのモードに戻って本装置をそのモー
ドで制御するプログラムを走らせることを判定するモー
ドテストを行う。このモードテストが無効であれば、停
止モードに戻り、本装置は停止する。本装置があるモー
ドにあると、モード変更またはある動作の完了などのあ
る事象が発生するまでそのモードを続ける。各動作モー
ドの一部として図3の(a)に示すようなさまざまなサ
ブルーチンが含まれる。これらのサブルーチンのうちの
あるものは動作モードのさまざまなものに使用される。
たとえば、再生モードは1ブロックのコード命令を含
み、これはさまざまなサブルーチンを特定の順序で呼び
出す。本装置が再生モードで動作している限り、このブ
ロックのコード命令を繰り返し実行する。スキャナタコ
メータが発生すると、図3の(b)に示すようにこれに
よってマイクロプロセッサに割り込みが生ずる。
【0007】マイクロプロセッサは割り込みベースで動
作し、割り込みは3つの入力のうちの1つによって生ず
る。ソフトウエアは割り込みを生じた入力を判定し、つ
ぎにマイクロプロセッサはそれが終了するまでさまざま
なサブルーチンを行う適当なブロックのコードを入力
し、つぎにその割り込みに先だって以前終了した命令に
戻る。スキャナタコメータパルスはもともとカウンタを
トリガし、これはマイクロプロセッサのスタックレジス
タにすべての現在の関連する情報を蓄積するのに必要な
最大の時間を超える係数値を有する。これを行うと、直
ちにスキャナ1ブロックのコードにおける命令を実行す
る状態になる。スキャナ割り込みブロックのコードによ
ってこれを実行し、これによってマイクロプロセッサは
その情報を蓄積して実際にスキャナ1割り込みを待つ。
スキャナ1ブロックのコードを実行したのち、マイクロ
プロセッサはこの情報をスタックレジスタからクリア
し、その動作モードによって指定される命令を再び実行
する。
【0008】このプログラムはさまざまな動作を実行す
るのに必要なメモリの量を最小にするような明確な方法
で記述されている。これについて図4は320,000
の記憶位置を有するメモリマップを示している。図1に
示すように、さまざまなサーボおよび他の動作を行う全
体の回路は2枚の印刷基板回路に含まれ、上半分の第1
の基板には大部分のサーボとマイクロプロセッサ自体が
含まれ、第2の基板には、自動査定トラックサーボ、基
準発生器、テープ同期プロセッサおよび時間ベースコレ
クタインターフェース回路が含まれている。図4に示す
メモリマップでは、32Kメモリのさまざまな記憶位置
を利用するプログラムが書かれており、このメモリは8
つの独立した4KのセクションS0 〜S7 に分割され、
これはアドレスビット12〜14でデコードされ、これ
を使用してそのメモリのある領域にメモリ命令を記憶さ
せる。たとえば、アドレス領域S4 を使用して第1の基
板の入出力回路を識別し、アドレス領域S5 は第2の基
板の入出力部の動作に関係する命令が含まれているメモ
リの4Kセクションを識別する。セクションS1 、S2
およびS3 は本装置の動作中にデコードされるように示
されているが、使用されない。したがって図4からわか
るように、図1および図2のブロック図に示されている
サーボおよび他の動作のすべての全体の動作は4K以下
のプログラムを使用して実行される。つぎに全体のシス
テムの動作を全般的に機能レベルの個々のサーボシステ
ムごとに説明し、つぎにマイクロプロセッサ制御システ
ムのサーボならびに他の部分のそれぞれについて詳しく
説明する。
【0009】本発明の重要な特徴によれば、ここでリー
ルサーボシステムを図5および図6の2つの機能ブロッ
ク図を参照して説明する。図5に示す上半分のブロック
図はキャプスタン係合モードにおけるリールサーボシン
テムを示し、図6のブロック図はキャプスタン非係合モ
ードにおけるリールサーボを示す。記録、通常再生、お
よびスチルフレーム再生以外のさまざまな速度の再生の
モードではキャプスタンが係合し、シャトル、キューお
よびスチルフレーム再生では係合しない。
【0010】図5および図6のブロック図は比較的それ
自体で明瞭であるが、それらの構成要素はマイクロプロ
セッサ30を有し、これはライン62を通して巻取りリ
ール60からのタコパルス、ライン66を通して供給リ
ール64からのタコパルス、およびライン68を通して
テープ72が巻き付いているテンションアーム70の位
置に関する入力情報などの入力情報を受信する。従っ
て、供給リールからのテープはガイド74およびテンシ
ョンアーム70の上を通ってヘリカル走査ドラム(図示
せず)の回りを回り、キャプスタン76を通過する。キ
ャプスタン76は、テープに当接したときにテープの反
対側にあるピンチローラ78と共働して動作する。そこ
でテープはアイドラ80、他のガイド82および巻取り
リール60の回りを回る。マイクロプロセッサ30はタ
コメータ入力情報を受信し、これによって供給リールお
よび巻取りリールに巻き取られたテープパックの直径を
算出し、また、テンションアーム70の位置を示す信号
も受信する。マイクロプロセッサはライン84を通して
ディジタルアナログ変換器86に出力信号を与え、これ
はモータ駆動増幅器88を制御するアナログ信号を発生
する。この増幅器は供給リール駆動モータを制御する。
同様に、マイクロプロセッサは出力ライン90、ディジ
タルアナログ変換器92、および巻取りリールモータを
駆動するモータ駆動増幅器94を通して巻取りリールを
制御する。図5および図6に示すように、アイドラ80
はタコメータを有し、これはライン85にテープ速度を
示すテープタコ信号を発生し、これはマイクロプロセッ
サ30に与えられる。使用者が調整できる分圧器87
(図6)はまたマイクロプロセッサに使用者が制御して
いるシャトル動作中のテープ速度に関する入力信号を与
える。
【0011】図5に示すようにリールサーボがキャブス
タン係合モードにあり、巻取りリール60がテープを受
けていると、テープに加わるトルクはリールに巻き取ら
れるテープパックの大きさ(リールサイズ)の関数とし
て制御され、これを制御することによってキャプスタン
駆動モータは既知の正確な量の仕事を行うことになる。
すなわち、キャプスタン係合モードで動作中、テープの
張力を制御すれば、キャプスタン駆動モータは正確な量
の仕事を行う。これによってキャプスタン駆動モータが
モータ駆動増幅器のクロスオーバ領域で動作するのを防
ぐことができる。このモードでは、供給リールは位置サ
ーボループによって制御され、これはその構成要素とし
てテンションアーム、マイクロプロセッサ、ディジタル
アナログ変換器およびモータ駆動増幅器を有する。この
モードでは、マイクロプロセッサはエラー情報、リール
テープパック直径情報、リール速度情報、テープ速度情
報を発生し、この情報を利用してディジタルアナログ変
換器にディジタル出力信号を与え、モータ駆動増幅器を
適切に制御する。マイクロプロセッサは、アイドラタコ
メータからのテープ速度情報とともにリールタコメータ
からの同じ利用できるタコメータパルスを計算すること
によってテープパックの直径を測定する。
【0012】正または逆のシャトルやキューにおいては
キャプスタン非係合モードで、およびスチルフレーム再
生モードでリールサーボが動作していると、図6のブロ
ック図はリールサーボが動作する方法を示している。リ
ールサーボが正または逆のシャトルないしはキューモー
ドで動作していると、巻取りリール60は速度サーボル
ープモードで制御される。この速度サーボループはアイ
ドラタコメータからのテープタコメータパルスを使用
し、これはテープ速度を示し、図6のシャトル分圧器制
御回路87のセット状態によって決まる8ビット数から
抽出される基準信号とこれを比較する。ここで示すよう
に、テープタコメータ信号を比較器96に加え、その他
方の入力には基準信号が供給され、これはディジタルア
ナログ変換器92にディジタル信号を供給してモータ駆
動増幅器94を制御し、巻取りリール駆動モータを動作
させる。このようにして巻取りリールはたとえば150
または300インチ/秒などの使用者が決めた速度でテ
ープ72を供給する。
【0013】この速度サーボループを使用することによ
って、前述のようにシャトル、キューおよびスチルフレ
ーム再生では係合しないキャプスタン76を使用するこ
となく低速で給送の正確な制御を行うことができる。テ
ープがいずれかの方向にシャトル動作していると、図5
について説明したのと同様な方法で巻取りリール動作は
速度サーボループによって制御され、供給リール動作は
位置サーボループによって制御される。テープが正の方
向にシャトル動作していると、テンションアームの基準
位置を右の方に動かし、これによってテープの張力が実
際に減少し、巻取りリールは通常の所定の張力でその上
にテープを巻き取ることになる。テープが逆の方向にシ
ャトル動作していると、テンションアームを左の方に動
かしテープの張力を減少させる。これは供給の摩擦に対
抗する効果を有し、通常の所定の張力で供給リールにテ
ープが巻き取られることになる。このようにして摩擦の
負荷が速度ループにおいて保持され、供給リールがテン
ションアームの張力の関数として制御される。正の方向
の動的特性は逆方向の動的特性とはまったく異なってい
るが、位置ループテンションアーム基準位置をつぎつぎ
と切り換えることによって正および逆の動的特性を互い
に同じようにすることができることは明らかである。
【0014】テープを逆方向に走行させればポテンシャ
ルの問題が生ずる。これはテープをテンションアームに
供給する巻取りリールの例をとれば理解することができ
る。その場合、かなりの量の摩擦が存在し、テープが給
送装置にステックし、テンションアームが供給されな
い。換言すれば、巻取りリールがアイドラの方にテープ
をたるませるほど充分に早く押し出すと(しばしば「混
乱状態」と称する)、アイドラと接触しなくなり、正確
なキューが不可能となる。これは、アイドラタコメータ
カウンタがこのようなテープの動きについての情報を与
えるためである。
【0015】アイドラ80と、従って、テープタコメー
タカウンタによる接触損失のために不利なキュー動作を
与えてしまうような混乱状態という起こりそうな問題を
克服するために、テンションアーム70は左側に位置を
替えられ、該テンションアームと巻取りリールとの間の
テープの張力を増し、よって、走査装置、案内装置、ア
イドラアームおよびその他同種の物によって生ずる摩擦
を含む、給送装置における摩擦を克服している。張力を
増すために、マイクロプロセッサは単にテンションアー
ムを左側に移すだけで該テープの張力を増している、そ
して該テンションアームがその新しい位置に移された
後、巻取りリールはテープをアイドラの方へ与えるまた
は押し出し始め、さらに、テンションアームによっても
たらされた増加張力は、テープの通路で発生するいかな
るたるみをも防ぐようになる。
【0016】リールサーボもまた、マイクロプロセッサ
によって与えられた加速ループ制御を有しており、シャ
トル中に、巻取りリールあるいは繰出しリールのどちら
に対しても、テープが余りにも速く動かされることがな
いように保証する。従って、前述したように、該テンシ
ョンアームが適切に置かれ、適切なテープ張力を与えて
該テープを一つのリール上に張った後、テンションアー
ム運動の限度がセットされ(該限度はテープの動きの各
方向に対して異なることが好ましい)、さらに、テープ
がそのシャトル速度に加速されるにつれ、該限度の一つ
を超えるようなアームのいかなる動きでも、巻取りリー
ルの速度を変化させて、該アームを必要張力に戻す該限
度内の位置に該アームを戻す。
【0017】該リールサーボにプログラムされているも
う一つのモードは、いかなる有効動作モードが実行され
る前に逐行される装填モードである。マイクロプロセッ
サは、基本的には、給送装置が装填されてから動作され
たかを確かめる。テープが装置上に置かれ、そのたるみ
を除去するように操作されない場合、さらに、それが有
効動作モードのうちの一つに置かれる場合、テープをピ
ンとさせてそれを伸ばしたり、テンションアームあるい
は同種の物を乱暴に動かしたりするようなこともあり得
るが、それは、テープおよび/または給送装置成分を損
なうことになる。従って、該装填モードによって繰出し
リールと巻取りリールを相対的にゆっくり巻くことが効
果的になされるのであって、その結果、テープを適切な
レベルに持って行き、かつ効果的にゆっくりと注意深く
テープのいかなるたるみをも取り除くのであり、このこ
とはプログラム制御によるマイクロプロセッサによって
行われるのである。基本的には、該プログラムは、有効
動作が開始される前に、テープが前以て装填されていた
か、装填されていなかったかを問う命令を有しており、
次いで、ゆっくりとリールモータを駆動させ、テンショ
ンアームの位置を測定することによってテープのたるみ
を取り除き、さらに、テープがその適切な張力レベルに
持って行かれるにつれて、該テンションアームは、達成
されるべき特定の動作にとって適切な位置的レンジに移
動されるのである。それが規格レンジに到達した時、該
プログラム制御装置は有効動作を開始させる。
【0018】本発明についての他の重要な特徴によれ
ば、該走査ドラムサーボもまた、図7の動作ブロック図
で示されているように、マイクロプロセッサ30によっ
て制御される。該ブロック図は、大半の動作がマイクロ
プロセッサ30内で行われ、さらに出力信号は該マイク
ロプロセッサの外の回路に利用されるために発生され
る。
【0019】該走査装置サーボは二つのループ、すなわ
ち位相ループと速度ループとを備えている。走査装置タ
コメータ入力は、線100を介して各ループに与えられ
る。該位相調整ループは、入力線102を介して位相調
整遅延発生装置104に与えられた垂直基準信号を有し
ており、該発生装置104は、位相検出器108に一つ
の入力を与える出力線106を有し、かつ、該検出器1
08は基本的には該基準信号とタコメータ信号との間の
位相差を測定する比較装置である。該位相差は、ディジ
タル/アナログ変換器110に与えられるエラー信号を
表わし、該変換器110は、接続点114に至る出力線
112上のアナログ出力信号を、モータ駆動増幅器11
6に与え、走査装置駆動モータ118を制御する。容量
抵抗器リード/ラグ位相エラー回路120は、走査装置
サーボの位相ループを補償するよう準備されている。
【0020】もう一方のループは、線100からのタコ
メータ信号を利用する標準速度ループであり、該タコメ
ータ信号は遅延装置122に与えられ、該遅延装置は遅
延走査装置タコメータ信号を線124に発生し、それは
第二の比較装置126の一つの入力に与えられる。該比
較装置126のもう一つの入力は、非遅延タコメータ信
号情報を受信する。比較装置126の出力128は、エ
ラー信号を発生するが、該信号もまた、ディジタル/ア
ナログ変換器130によって、線132上のアナログ信
号に変換され、接続点114で該モータ駆動増幅器の入
力になっている。該走査装置サーボは、遅延値が非常に
正確であるので、多くの従来技術による装置よりはるか
に正確である。これは、該遅延値がマイクロプロセッサ
によって非常に高い分解能まで計算されてるという事実
のゆえである。この事については、625PALあるい
はSECAM装置に対しては、内部マイクロプロセッサ
タイマは、20,000マイクロ秒の周期を有してお
り、それは、遅延が20,000マイクロ秒の1まで正
確であるという事を意味する。この事によって、該速度
ループの利得帯域幅がかなり顕著に増加することを可能
にし、一層正確な制御を得るのである。それはまた、該
速度ループが大半のエラー修正を行うことを可能にして
おり、該位相ループは走査装置の適切な位置を与えるだ
け、換言すれば、それはたゞ位置決めループ、なのであ
る。この二つのループのカウンティング動作とエラー決
定部分は、マイクロプロセッサによって行われ、マイク
ロプロセッサの外側で行われる機能ブロック図の部分だ
けが、モータ駆動増幅器によってディジタル/アナログ
変換器から行われる。
【0021】ところで、本発明のもう一つの重要な点を
考えてみると、キャプスタンサーボについては、図8の
機能ブロック図で示されている。該キャプスタンサーボ
機能ブロック図は、キャプスタン76によって制御され
ているテープ72を有しており、該キャプスタン76は
結合タコメータを有する駆動モータ150を備えてお
り、該タコメータは、内部サーボループ動作を備える線
152上のタコメータパルスを発生している。該タコメ
ータ信号は、アップ/ダウンカウンタ154に与えら
れ、その出力は線158を介して、ディジタル/アナロ
グ変換器156に与えられさらに、該変換器の出力は、
モータ150を制御するモータ駆動増幅器160に与え
られる。該アップ/ダウンカウンタ154は、16ビッ
トカウンタ164により発生される入力線162をも有
しており、該16ビットカウンタ164は、基準周波数
として、線166を介して与えられる4MHz信号を有
している。該カウンタは基本的には、出力線162によ
って該アップ/ダウンカウンタに与えられる基準信号の
周波数を制御している。マイクロプロセッサ30は、線
168を介して該カウンタに数をロードするが、該カウ
ンタは基本的には線162の出力周波数を制御する。カ
ウンタ164にロードされた数を変化させることによっ
て、除算動作を変え、よって出力基準信号周波数を変化
させ、さらにキャプスタンの速度を変える。該ブロック
図の左上方部は、制御トラック基準論理動作、すなわ
ち、線170を介して基準垂直情報を備える入力と、線
172を介してカラーフレーミング情報を備える入力と
を有するのであるが、について示している。これらの信
号は、論理回路174が、線176上に制御トラック録
画信号を、線178と線180上にそれぞれ1/4フレ
ームと1/2フレームのレート信号を、さらに、線18
2上に制御トラック基準フレーム信号を発生するように
動作させており後の三つの信号は、図のように、マイク
ロプロセッサ30に与えられて利用される。図の右側に
は同様な回路があるが、これは、再生中のテープから得
た、線184からの制御トラックプレイバック信号情報
を利用する。制御トラック動作論理回路186は、線1
88上に制御トラックフレームレート信号を、線190
と線192上にそれぞれ1/4フレームと1/2フレー
ムレート信号とを発生しており、該信号もまた、マイク
ロプロセッサに与えられている。該マイクロプロセッサ
は、レコーダーがカラーフレーム整合動作を行うべきか
どうかを判定する。該装置が525線NTSC録画再生
装置として動作している場合には、1/2フレームレー
ト信号利用のカラーフレーム整合をするであろうし、6
25線PALあるいはSECAMとして動作している場
合には、1/4レート信号利用のカラーフレーム整合を
するであろう。従って、該制御トラック動作論理装置は
テープを制御するように適用されて、必要に応じて適切
なカラーフレーミングを達成し、常に正常なフレーミン
グが達成されるよう補償する。
【0022】該マイクロプロセッサへの入力線194も
あり、キャプスタンと従ってテープ速度とを制御するレ
コーダの前パネル上の可変制御電位差計からの信号を与
える。該可変制御信号は、該マイクロプロセッサでの利
用のために、アナログ形式からディジタル形式に変換さ
れるが、この事は、必要に応じて、図17および図18
に示されているアナログ/ディジタル変換器によってな
される。該ディジタル可変制御信号は、マイクロプロセ
ッサに与えられ、次いで該マイクロプロセッサはカウン
タ164に、対応するディジタルワードを与え、速度を
制御する。後で説明するのであるが、該制御は非線形で
ありかつプログラム可能であって、電位差計位置および
実際のテープ速度の関数であるキャプスタン速度に非線
形の制御を行う。換言すれば、電位差計の可能回転運動
の多くは、正常運転速度の1/30から正常運転速度の
1/2までの範囲内に速度を制御し、かつ、該電位差計
の回転のほんの僅かの量が、正常運転の1/2から正常
運転および高速運転へと速度を制御することになるので
ある。この事によって、該電位差計の実際の回転範囲
は、より正確な制御を望むような速度範囲において、も
っとも有効に利用され得るのである。それはプログラム
可能であるので、それがもっとも適切に利用される場所
に、所望通りにバーニヤ制御を置けるのである。該非線
形動作によって、オペレータは該電位差計の感知を分類
し、低速(スローモーション)中に見られるべき映像に
プログラムされるようにすることができる。
【0023】それに加えて、ある非常にゆっくりとした
低速度運動速度とそれよりはやゝ早い低速運動速度との
間の変化がある場合、また、ある速度からもう一つの速
度へと変化する場合などに、該マイクロプロセッサはこ
の二つの速度の間で急速に変化するようにプログラムさ
れている。しかし、該速度が正常速度に近づきつつある
場合には、ある速度からもう一方の速度への実際のの変
化はもっとゆっくり行われる。給送装置は、さまざまな
速度上の変化におけるこれらの差異を、もっと容易に処
理するのであるが、映像は見えるので、極度にゆっくり
とした低速プレイバック中に生ずる急な変化の方が、正
常速度再生に近づいている低速運動速度で生ずる急速な
変化より、視聴者にとってはより快適である。
【0024】本発明のさらにまた他の重要な点によれ
ば、本発明による装置の、マイクロプロセッサ制御自動
走査トラッキング部分については、図11のブロック図
で説明されている。自動走査トラッキングサーボのその
他の面については、後に図14のブロック図でも説明さ
れる。
【0025】図11に示される自動走査トラッキング動
作ブロック図は、低速、静止フレーム、あるいは高速と
いうようなさまざまな動作速度モードにおける再生中の
ヘッドの自動的トラッキングを制御する。図11で示す
ように、アイドラ80タコメータは、テープ周期検出器
200にパネルを与えるが、該検出器は基本的には、テ
ープの運動の速度を測定するのであって、テープ運動の
周期を非常に正確に測定することによって、その測定を
行う。該テープ周期検出器は、テープ速度の関数として
所望のヘッド位置を予測するための周波数を効果的に測
定する。該テープ周期検出器は、マイクロプロセッサ3
0に二つの8ビットワードを与え、該マイクロプロセッ
サは計算された周期を利用して二つの動作を行う。該マ
イクロプロセッサは、傾斜(ランプ)発生装置202に
ディジタルワードを与えるが、該発生装置は、実際はエ
ラー発生装置であって、傾斜が速度の関数であるような
電圧・傾斜信号の2ディジット等価量を発生する。実
際、それは予測されたトラッキングエラーを発生してい
るのであるが、該エラーは、テープ速度が増加するにつ
れて、その傾斜が上昇するような電圧を備えている。反
対に、テープ速度が減少するにつれて、電圧の傾斜は下
降する。該トラッキングエラー出力は変更回路204に
与えられており、該回路はその値を増加させたり減少さ
せたりする、すなわち、検出される直流エラーに従っ
て、予測された傾斜トラッキングエラー信号を変調する
のである。それは、再生中のトラック上にヘッドを正確
に保持する、本当の傾斜トラッキングエラー信号を手に
入れるために、トラッキングエラーあるいは傾斜(ラン
プ)を変更する。該テープ速度信号はまた、該変更回路
の出力と比較され、トラックジャンプ命令が発せられる
べきかどうかを決める。換言すれば、ヘッドの高度、す
なわちその横方向の位置が、各回転中の適切な時間にお
いて、テープが動かされている速度として、ある特定の
延長位置に達するようなものである場合に、ジャンプ命
令がジャンプトラックブロック206に発せられ、該ブ
ロックは、その出力における傾斜(ランプ)トラッキン
グエラー信号にジャンプ信号を加算する。該複合傾斜ト
ラッキングエラー信号は、ディジタル的に発生され、か
つ、ディジタル/アナログ変換器208によって加算器
210へ利用のためにアナログ形式に変換されるのであ
るが、該加算器は、振動(ディター)発生装置212に
よって発生された信号と、コンデンサ216および増幅
器218を介する、ディジタル/アナログ変換器214
からの交流結合エラー信号とを該変換信号に加算する。
該加算信号は、駆動増幅器220に与えられて、ビデオ
変換ヘッドを搭載している、偏向可能な圧電セラミック
バイモルフ素子222を駆動させる。通常224で示さ
れる電子制御ループは、本発明の出願人と同一人による
ラビッツァ特許に述べられているものが提供されてい
る。また、ビデオヘッドからのRF信号は、振幅と位相
を持った包絡線を有するRF信号を検出する振幅変換検
出装置に与えられるが、この振幅と位相は、振動発生装
置212および記録トラックに関するヘッド位置によっ
て与えられた振動信号に従って変化する。この検出され
た信号は次いで、周期検出装置228によって同期的に
検出され、アナログ位置ぎめエラー信号を発生し、該エ
ラー信号は、マイクロプロセッサ内のアナログ/ディジ
タル変換器によって、アナログ領域からディジタル領域
に変換される。このディジタルエラー信号は、零エラー
信号と比較され、マイクロプロセッサは直流エラーを発
生して、傾斜変換回路204を介して該エラー信号を変
更する。該信号は、マイクロプロセッサ内のディジタル
フィルタにも与えられ、該フィルタはトラックや同種の
ものにおけるひずみによって生ずる高率幾何学的エラー
を検出し、さらに、その出力はディジタル/アナログ変
換器214に与えられて、与えられ変換しかつ、傾斜ト
ラッキングエラー信号と結合する。
【0026】図11で示すディジタルフィルタの動作
は、積分動作を行うことであるが、基本的には、マイク
ロプロセッサ内で達成される平均化動作である。それ
は、基本的に三つの記憶場所を利用して動作し、かつ、
数回の回転によって各サンプルの場所の平均化を行い、
各サンプル場所に対する平均値を得るのである。各サン
プル場所に対して、平均化動作に対応するディジタル番
号が、図11の交流エラー修正回路のディジタル/アナ
ログ変換器214に与えられる。基本的には、最初の記
憶場所において、もっとも新しいサンプルが先行するサ
ンプルで、平均化された先行サンプルの値をもっとも新
しい値に加算して2で割ることによって、平均される。
次いで、この値は第一記憶場所に挿入される。第二の記
憶場所は、先行する平均値を第二の場所に置くことによ
って、第一のサンプル場所に置かれた値を利用し、それ
らを加算し、2で割り、第二の記憶場所に対する新しい
値を得ている。第三の記憶場所は、その前の平均値を第
二の記憶場所からの新しい値に加え、2で割り、第三の
記憶場所の新しい値を発生するのである。これはディジ
タルフィルタの出力となって、ディジタル/アナログ変
換器214および交流修正回路に与えられる。
【0027】本発明を具体化している装置であるテープ
シンク処理回路については、図16のブロック図で参照
されているが、さまざまな成分における値を変化させる
ために、そこに示されている若干のブロックとインター
フェイスするマイクロプロセッサ30を有しており、レ
コーダが、フレームごとに525の垂直線を有するNT
SCビデオレコーダとして動作するか、あるいは、フレ
ームごとに625の水平線を有するPALまたはSEC
AMレコーダとして動作するか、どちらのレコーダを採
用するかによって、成分が変わってくる。該ブロック図
は、再生中のテープから線240を介して等価パルス隔
離板/水平シンク隔離板回路242に与えられる複合シ
ンク信号を有するように示されており、該回路242
は、垂直シンク再発生回路246へ達する出力線244
ともう一本の出力線248とを有しており、該出力線2
48は、ディジタルサンプル保持回路からなる比較装置
250にオフテープ水平信号を与える。該垂直再発生装
置246は垂直処理回路252に垂直シンク信号を与え
ており、該処理回路252は、再生中に時間ベース修正
回路に時間ベース修正装置垂直シンク信号を与え、ま
た、信号装置回路に垂直帰線消去信号を与えている。該
比較装置250は、自動周波数制御ループの一部であっ
て、該ループは、垂直処理回路252とクロック分割回
路258に達する出力線256を有する電圧制御発振装
置254を備えており、該分割回路258はマイクロプ
ロセッサにより与えられた分割数を持つ。該分割数は、
記録装置が525本線装置で動作するか625本線装置
で動作するかによって異なる。該分割出力線260は該
比較装置250のもう一方の入力に与えられて、該比較
装置は基準水平をテープ水平と比較し、エラー信号を電
圧制御発振装置254に与え、さらに該電圧制御発振装
置254からの周波数出力を適切に制御する。該制御ル
ープからも明らかなように、電圧制御発振装置254の
出力はオフテープ水平シンクに同期化される。さらに、
該テープシンク処理回路の出力はオフテープシンクに同
期化されるので、テープ速度が増加したり減少したりす
る場合、該水平および垂直のシンク信号は適切なタイミ
ングに従って変化し、同期を保持する。該垂直再発生回
路はまた、たとえ等価パルスが等価パルス隔離板から発
生していなくても自走するように適応されている。この
事が必要なのは、再生ヘッドの高度がその所望の規格位
置に関して延長される場合に、等価パルスが該隔離板2
42によって再生も検出もされないことがあり得るとい
う事実のためである。従って、該装置は自走可能出力を
発生し、さらに、等価パルスが実際に検出されない場合
に、それがあるべき場所に等価パルスを与え、その結
果、垂直シンク信号が存在し続けて、該時間ベース修正
装置を動作させるのである。該装置はもう一つの動作上
の利点を有しているが、それは、レコーダが初めてオン
されて、ヘッドが、等価パルスが検出されないような延
長、高度あるいは位置にある場合、レコーダは、該パル
スが以前に発生した事について何の記憶も持っていない
ので、適切な時間にパルスを与えることができないとい
う場合においてである。そのような場合に、該マイクロ
プロセッサはASTヘッドの高度を測定し、実際に等価
パルスを受信するのに不適当な高度かどうかを判定し、
不適当な場合は、該マイクロプロセッサが二つのトラッ
クシフトを命令し、その結果、等価パルスを受信し適切
な動作を開始するような正しい位置にヘッドが置かれる
のである。
【0028】今まで、各種のサーボについて、それぞれ
の機能ブロック図をもとに説明してきたが、さらにその
電気的回路図についての詳細な説明に入る前に、マイク
ロプロセッサ30を有する回路図について、図17、図
18に関連して簡単に説明する。なお、この両図は共通
に一つの回路図となっている。前述したように、そし
て、図1のブロック図で示されるように、ここで述べる
装置の回路の大部分は、ただ二つのプリント配線盤に載
っており、該プリント配線盤のうちの一つはマイクロプ
ロセッサそれ自体となっている。該回路の外形は、二方
向性緩衝器(バッファ)のアドレス制御が動作して、デ
ータバスを該マイクロプロセッサから、第一あるいは第
二のプリント配線盤のどちらかに結合されるようにして
いるものである。図17で示すように、該マイクロプロ
セッサ30は、モトローラ集積回路モデルMC6802
であるが、記憶回路の特定のアドレスだけでなく、回路
成分もアドレスする16のアドレス線を有している。図
17にあるマイクロプロセッサ30の下部に見られるよ
うに、アドレス線A0 からA15は、アドレス線A0 〜A
7 によって制御される等速呼び出し記憶装置280まで
右方に向かって伸びているが、同様に、アドレス線A0
からA11によって制御されるそれぞれプログラム可能な
固定記憶装置282と284にも達している(図1
8)。該アドレス線はまた、緩衝器(バッファ)286
にも達しているが、該緩衝器は、第二のプリント配線盤
アドレス線に達する、通常288で図示される出力線を
有している。これらの線288もまた、ポートP0 から
R15を選択するのに利用される、それぞれのデコード集
積回路290と292に向かって下方に伸びている。こ
れらのアドレス線もまたさらに、さまざまなプログラム
可能のタイマー集積回路TA からTH の選択を行うもう
一つのデコーダ294に達している。
【0029】デコーダ290,292および294は、
主デコード可能線S4 が付勢される場合に動作され、こ
れはデコーダ294の左側に置かれた主デコード回路2
96によって行われる。はっきり示されているようにマ
イクロプロセッサ30からのアドレス線A12,A13およ
びA14は、回路のさまざまな部分を動作させるアドレス
選択主デコード可能出力線S0 からS7 を制御する。例
えば、付勢されると、デコード出力線S0 は等速呼び出
し記憶装置280を動作させ、デコード出力S6 は記憶
装置282を動作させ、さらに同様にしてデコード出力
S7 は記憶内284を動作させる。マイクロプロセッサ
からのデータバス31は、八つの出力線D0 からD7 を
備えているが、これらは記憶装置280,282,28
4、さらに二方向性緩衝器298と300にも達してい
る。緩衝器298は該データバスを第二のプリント配線
盤に延長する出力線を有していて、デコード出力S5 に
よって付勢される。デコード出力S4 を付勢することに
よって、デコーダ290,292および294を動作さ
せ、さらにもう一つの二方向性緩衝器300も動作させ
るのであるが、該緩衝器は、該データバスを、図17お
よび図18の上部に示されている残りの回路と、第一の
プリント配線盤の残りの回路とを、効果的に延長してい
る。
【0030】図17に示すように、該データバス31は
そこに結合された入力ラッチ302と304を有してお
り、さらに図18で示す出力ラッチ306をも有してい
る。データ線308もまたこれらのラッチに結合されて
いて、これらの線308はマシン制御装置へのデータバ
スを表わすが、該マシン制御装置は別のマイクロプロセ
ッサ制御装置を有し、マイクロプロセッサ30による制
御の装置とは独立した装置の他のマシン制御動作を逐行
する。本発明のサーボ装置についてのオペレーター制御
とモード切り替え、診断およびその他の交互作用は、ラ
ッチ302,304および306を介してこのデータバ
スによって実行される。これらのラッチは、それぞれ動
作線E0 ,E1 およびE2 によって動作されるのである
が、これらの動作線は、マシン制御装置からの、オペレ
ータ動作のアドレス線A0 からA3 を有するデコード回
路310のデコード出力となっている。該デコード回路
310は、マシン制御装置からの線312によって動作
される。デコード出力線E0 ,E1 およびE21を選択的
に動作させることによって、データはラッチ302と3
04に入力されることができ、マイクロプロセッサ30
のデータバス上に通信を行うし、また、ラッチ306を
動作させることによって、マイクロプロセッサ30から
のデータをそこにラッチさせることができ、また、線3
08を介してマシン制御装置に通信を行う。
【0031】図17および図18の上部に示された回路
の残りの部分は、マイクロプロセッサ30に与えられる
アナログ情報入力に関係する。デコーダ292からのポ
ートP1 が有効である場合、データバスに結合されてい
るラッチ314は、アドレスをデコードし、多重変換ス
イッチ316を制御しているデータワードを受信する。
該スイッチ316は、その左方の入力の一つを選択し、
通常は320で表わされる、アナログ/ディジタル変換
器へ達する線318上で利用し、また、該変換器はラッ
チ324に達する出力線322を有しており、該ラッチ
はデータバス上にデータを与え、それはポート線P0 が
アドレスデコーダ292によって動作される場合に、マ
イクロプロセッサによって利用される。
【0032】該多重変換スイッチ316は、線326を
介して与えられたキャプスタンサーボ制御トラックエラ
ー信号、または、線328を介して与えられた自動走査
トラッキング可動要素位置エラー信号、あるいは、線3
30を介して与えられたテンションアーム70の位置を
表わす信号を選択することができる。図17の上部にあ
る回路は、線330上にアナログ信号を発生するが、該
信号は、通常は331で示される適切なループ補償回路
によって、前述のテンションアームの位置を表わす。シ
ャトルおよび静止フレーム再生中における順方向および
逆方向アームに対するアーム位置ぎめ基準は、マイクロ
プロセッサからの出力ラッチ314を利用して、符号線
333および335によってセットされる。さらに、線
337はテープを装填したり、出したりするための実際
の機械的アーム位置を測定するように選択されることが
できる。
【0033】自動走査トラッキング装置(AST)の動
作については、図11の機能ブロック図で広範囲にわた
って説明したが、修正装置および振動発生装置の制御に
ついて見ると、従来技術による装置(本発明の出願人と
同一の出願人によるもので通常同様な動作を行う、米国
特許出願第677,815号および同4,151,57
0号)と比較して、該ASTサーボのこの部分の制御と
動作に関してはかなりの改良がなされている。すでに広
範囲にわたって述べたように、該振動発生装置は、図1
1で示されるように、信号を発生しそれは加算器210
に与えられ、該加算器は該駆動増幅器220への駆動信
号を変え、さらにヘッドがトラックを再生する際に、記
録されたトラックに関して横切るようにヘッドの位置を
発振させるような態様で、バイモルフ222を偏向させ
ている。該横方向運動は振動あるいは正弦波信号の形を
しており、トラックに関して僅かにそれを動かすように
与えられて、トラック位置エラー信号を発生するのであ
るが、該信号は、振動されたヘッドによって再生された
RFビデオ信号の振幅変調の形をしている。
【0034】振動の利用については前述のラビッツァ米
国特許第4,151,570号で説明されているが、本
装置での利用としては、バイモルフに与えられる振動の
振幅は、かなり低減されたレベルに置かれ、トラッキン
グエラーを検出するために、トラック偏差に対する少量
の故意のヘッドを与えている。該エラー信号を監視する
ことはディジタルフィルタによって達成され、交流修正
を行い、かつ、もう一つのエラー信号成分を発生して、
存在する高率(高周波数)幾何学的エラーを除去する。
前述のラビッツァ特許第4,163,993号において
は、幾何学的エラーは検出されて、交流エラー信号が、
60,120および180Hzの周波数で成分信号を監
視することによって、アナログ領域で発生され、さら
に、これらのエラー信号はエラー修正信号を発生するよ
うに組み合わされて、高率幾何学的エラーを除去してい
た。該振動周波数は、望ましいことに、約450Hzの
周波数におかれているので、この理由については前述の
ラビッツァ特許第4,151,570号で十分説明され
ているが、次の事が明らかになる筈である、すなわち、
450Hzの周波数の周囲に生ずるエラーに対して閉ル
ープ修正を行うことは不可能である。それは、かかる閉
ループ装置では、そうすることによってほとんど45H
zだけの帯域幅しか与えないからである。従って、6
0,120および180の周波数でのサンプルは、数サ
イクル引きつがれ、積分されかつ加算されるとエラー駆
動信号を発生し、かかる高率幾何学的エラーに対するエ
ラー修正を行う。
【0035】エラーが実際に180Hz以上の周波数で
存在し、従って、動作中により正確な幾何学的エラー修
正が行われることが望ましいということが明らかになる
筈である。かかる動作が確実に行われるならば、幾何学
的エラーのより正確な修正が達成できるのである。また
この事はさらに、与えられた振動信号の必要振幅を低減
することもできる。
【0036】本発明による装置は、再生RFビデオ包絡
線から取られることのできるサンプル数をかなり増加さ
せ、ほとんど840Hzまでその帯域幅を増加させる方
法で、より正確な交流あるは幾何学的エラー修正信号を
発生することができるが、該840Hzは従来技術装置
を超える実質的な改良を表わすものである。さらに、該
振動、該同期検出、および信号のサンプリングなどはす
べて同期化されているので、エラー測定値は、一つの走
査ドラム回転から次の回転へと、また、振動動作中のヘ
ッドの最大行程値に関して正確である。
【0037】従来技術による装置とは異なり、本発明の
装置は完全に位相同期的、すなわち、位置同期的および
周波数同期時でもあるので、そうでなければ位相同期損
失の結果として生ずるであろう変化も起こらないし、従
って、幾何学的エラーを修正するのに適したカーブの精
度に不利な影響を及ぼすこともない。さらに、サンプル
の場所も有効ビデオRF信号に正確に適合するように動
かすこともできる。
【0038】上述の諸目的を達成する回路の機能ブロッ
ク図は、図12および図13にある添付のタイミング図
と共に、図14に示されている。先ず、図14のブロッ
ク図について見ると、該ブロック図は振動発生装置21
2を示しているが、これは基本的にはマイクロプロセッ
サ30によって制御されるプログラム可能なカウンタで
あって、出力340においてクロックパルスを発生し、
該クロックパルスはDフリップフロップ342をクロッ
クするが、それは除数2による除算器からなるように結
合されている。該フリップフロップ342は同期検出装
置228の動作を制御するように線344によって結合
されており、また、もう一つのDフリップフロップ34
6に入力を与えているが、該フリップフロップ346
は、次いで、マイクロプロセッサ30によって制御され
る振動位相変調回路348によってクロックされる。振
動位相調整主動プログラム可能スイッチ350は、マイ
クロプロセッサに結合されて、マイクロプロセッサにデ
ィジタル数を与えているが、該ディジタル数は、振動位
相変調回路348を制御するのに利用されて、振動発生
装置によって制御される振動信号の位相を歩進させたり
あるいは遅延させる。該振動位相変調回路の出力は、D
フリップフロップ346をクロックし、該フリップフロ
ップの出力は振動フィルタ352に与えられると該フィ
ルタはDフリップフロップ矩形波出力を正弦波に変換
し、それは駆動増幅器220に与えられて前述したよう
にバイモルフを駆動させる。ビデオヘッドからのRF再
生信号は、ドロップアウト制御線345を有するRF検
出装置226で受信され、各走査ドラムの回転中のドロ
ップアウト時間中に該RF信号を閉塞する。該RF検出
装置226の出力は同期検出装置228に与えられる
が、該同期検出装置は、線356を介してマイクロプロ
セッサ内のアナログ/ディジタル変換器に与えられるア
ナログ出力を有している。
【0039】除数2による除算器342からの出力は同
期検出装置228のスイッチングを制御するので、それ
はRF検出信号を適切なレートで反転し、存在するエラ
ーの振幅は、ドロップアウト時間中以外に、その出力3
56で発生される。マイクロプロセッサは割り込み命令
を有しており、該命令は、内部の記憶装置に、アナログ
値に対応するディジタルワードを、割り込みの発生で決
定されるサンプル時間に記憶するのに有効である。再生
ヘッドを搭載している走査ドラムの一回転の経過を通じ
て、つまり一ヘッドパス中に、14サンプルがNTSC
525本線装置の記憶装置に記憶され、(625本線P
ALあるいはSECAMフォーマットでは15サンプ
ル)、該装置から、図11で示したようなディジタルフ
ィルタと、交流修正回路は交流エラー修正信号を発生
し、該信号は高率幾何学的エラーを除去する。
【0040】本発明の装置のASTサーボの重要な点に
よると、振動信号動作の相対的なタイミング、同期検出
装置およびエラーサンプルのサンプリングを制御する割
り込み等は、各ヘッド回転に正確に同期化されていて、
正確なエラー測定値を発生し、該測定値から、ディジタ
ルフィルタは交流幾何学的エラー修正信号を発生する。
【0041】図14のブロック図の動作の本質について
は、図12,図13のタイミング図によってより容易に
理解できるであろう。先ず、図12の(1)から始める
と、静止フレーム再生中のバイモルフに与えられる信号
の電圧波形が示されているが、それは、全ヘッドパスす
なわちヘッドを搭載している走査ドラムの回転中、に生
ずる鋭い下方向リセットを有する、通常は上方向に傾斜
している部分からなっている。変換ヘッドのリセットと
傾斜運動に関して、静止フレーム中の通常の動作は、ハ
ザウェイ他による米国特許申請第677,815号に広
範囲にわたって説明されている。テープの記録トラック
に関して変換ヘッドで横断される角度は、正常速度(記
録中のテープ速度)以外の全テープ速度に対して異なる
ので、該変換ヘッドは、テープが正常速度よりもゆっく
り動くかあるいは正常速度より速く動くかによって、一
方向へあるいは他の方向へと次第に傾斜される筈であ
り、また、図12の(1)の電圧波形は、該変換ヘッド
が一回転を完了する際にリセットを必要とする静止フレ
ーム再生中の該変換ヘッドの動きを示している。図12
の(1)はまた、ヘッドを搭載するバイモルフに与えら
れる非常に拡大された正弦波すなわち振動信号を示して
おり、それは動作中のヘッドをトラックに沿って動く際
に、記録されたトラックを正弦波の態様で横断させてい
る。これによって、再生RF信号の包絡線の振幅変調を
与えており、該信号は検出され、エラー修正信号を発生
するのに利用されるが、その態様については前述のラビ
ッツァ特許第4,151,570号および同第4,16
3,993号で明らかにされている。図12の(1)に
示された偏向発生電圧波形の上向きの傾斜とリセット部
分および図12の(2)に示されたRF包絡線の相対的
な位置は、リセットが各RF部分の間に置かれるドロッ
プアウト中に発生することを示している。図12の
(3)に示される一サイクル走査タコメータ信号も、ド
ロップアウトおよびリセットパルスに非常に隣接してい
発生する。このタコメータパルス信号が図12の(4)
に示される割り込み命令(1RQ)動作、および同期検
出装置の動作に対する基本的なタイミングを発生してお
り、該同期検出装置は与えられた振動信号をスイッチ切
替えして、振動を利用することによって検出されたヘッ
ドトラッキングエラーを測定する。拡大振動信号は図1
2の(5)に、同期検出装置スイッチ波形は図12の
(6)に、そして同期検出装置の出力は図12の(7)
にそれぞれ示されている。
【0042】前述したように、14のサンプルが有効ビ
デオ部分に沿ってサンプルされているが、これらのサン
プルは、S1 からS14まで符号をつけられてRF包絡線
内に置かれており、図12の(1)の電圧波形、および
図12の(5)、図12の(6)さらに図12の(7)
の波形図で示されている。図12の(5)にあるよう
に、該サンプルの場所がバイモルフに与えられた振動信
号のピークに一致するように、有効RF領域に沿って該
サンプルを平均に配置することが望ましいし、また、ト
ラックに沿ってヘッドを再生する各走査あるいは各パス
の間、すべての14サンプルが表われているようにそれ
らを適切に配置することも望ましいのである。採用され
たサンプルは割り込み命令のタイミングに応じており、
走査装置タコメータパルスに時間合わせされているが、
該パルスは、ヘッドとタコメータの両方が回転する走査
ドラム上に設置されているので、変換器ヘッドと明らか
な位置関係を有している。
【0043】該14のサンプル(NTSCフォーマット
信号に対する数であって、PALあるいはSECAM信
号に対しては15)はRF包絡線に沿って平均に配置さ
れているのであるが、必要に応じて、さらに幾つかのサ
ンプルが採用されたり、または、同数のサンプルが異な
るやり方で配置されることも可能である。幾何学的エラ
ーの大半は通常、各再生RF部分の始めと終わりに表わ
れるので、図12で示され説明されているよりも終わり
に近い所でサンプルをまとめて、幾分異なる情報を得る
ことも望まれ得る。例えば、図12の(7)のサンプル
は同期検出装置の結果の出力のピークに置かれているけ
れども、必要に応じて、ピークに近い反対側でサンプル
されることもある。エラーは通常余弦関数であるので、
ピークから30段階の分散があり、なおかなり正確なエ
ラー測定値が得られる。サンプルがこの態様でまとめら
れるにしても、あるいはまたRF部分全体に平均に置か
れるにしても、採用されたエラーサンプルの値は次い
で、幾何学的エラー修正信号を発生するために、図11
のディジタルフィルタに与えられる。
【0044】該サンプルの場所は割り込み命令のタイミ
ングの関数であり、所望によりヘッドの有効走査に沿っ
て適切に配置され得るような態様でプログラムすること
ができる。サンプルが実際にプログラムされた場所に関
係なく、同期検出装置によるスイッチングは、振動正弦
波の零交差に置かれるのが都合よく、これは、図12の
(6)を図12の(5)と比較することによって示され
る。従って、該スイッチングは正弦波の下の部分を反転
して、図12の(7)に見られる整流正弦波を得るので
ある。該割り込み命令をスイッチングの半周期の中間、
すなわち、前述のスイッチング遷移の途中に発生させる
こともまた望ましい。その結果、測定されるエラーは、
実質的に下方向のカーブ上の場所におけるエラーではな
くて、図12の(7)で示されるようにピークエラーで
ある。明らかに、サンプル場所が実際のスイッチング場
所に近ければ、エラーはかなり小さく、実際のエラーの
値に関して不正確な値を与えてしまうであろう。割り込
みの場所だけでなく同期検出装置のスイッチングの場所
もマイクロプロセッサのソフトウエアにプログラムされ
ていて、容易に調整されかつ正確な制御を行う。さら
に、振動信号の位相は駆動増幅器に与えられてバイモル
フを駆動させているのであるが、これもまた、図14に
示されているディップスイッチ350の手動制御によっ
て調整することができる。
【0045】振動位相、同期検出装置の動作および該同
期検出装置からサンプルを得るための割り込み場所、相
互間の最適位相同期関係を得るために、これら三つの動
作は、ヘッドの各回転中の走査装置タコメータパルスの
発生に同期化されている。より特定的には、一サイクル
タコメータパルスの発生において、マイクロプロセッサ
の利用するカウンタは該タコメータの発生からカウント
し、割り込みタイミングを与えるので、最初の割り込み
は、タコメータパルス発生後の精密な時間場所に発生
し、次いで第二のカウンティング周期を利用して、各サ
イクル中に14のサンプルが最適条件で与えられるよう
に、連続する割り込みタイミングを制御する。次のタコ
メータパルスの発生において、第一周期が再びカウント
され、所望通りに第二周期が後に続く。タコメータ信号
の存在は、それと第一割り込みとの間の臨界タイミング
を制御するので、割り込み命令は、必要に応じて、走査
装置の回転ごとに再時間合わせされる。しかし、明らか
なことではあるが、割り込みタイミングの外見は図12
の(4)で示されるように変化しないがそれについては
図13でもう少しよく説明する。該タコメータパルスに
関する第一割り込みの場所を精密に制御することに加え
て、同期検出装置のスイッチングもまたよく似た態様で
制御されている。換言すれば、カウンタの精密なカウン
トに対応する第一の周期は該同期検出装置のスイッチン
グを制御し、後に続くスイッチングは他の周期に対応す
る第二のカウントによって制御されるので、同期検出装
置のスイッチ相互間のタイミングは基本的には、隣接す
る割り込み発生相互間の周期と同一なのである。この事
は、図12の(4)と図12の(6)とを比較すれば明
らかである。タコメータの発生さらに同期検出装置の第
一スイッチング後の最初の周期は次のようになってい
る。すなわち、それは割り込み間のちょうど中程に発生
する、換言すれば、これも図12の(4)と図12の
(6)を比較すれば分かるように、同期検出装置の連続
するスイッチング間の中程に割り込みが生ずるのであ
る。
【0046】前述の事から理解されるように、該タコメ
ータパルスは、所望通りにまた図14から明らかなよう
に、割り込みと該同期検出装置のスイッチングとのタイ
ミングを非常に精密に制御し、該振動基準発生装置は、
前記同期検出装置のカウンタによって制御される出力信
号を発生し、さらにこの制御信号はまたDフリップフロ
ップ346に与えられて、駆動増幅器220に振動信号
を発生するのである。従って、該振動は同期検出装置と
同期的に動作され、ゆえにそれと同期的である。ところ
で、図14のように、除数2の除算器342からの出力
はDフリップフロップ346のD入力に与えられてお
り、該フリップフロップは該振動の位相変調器によって
クロックされ、次いで該位相変調器はマイクロプロセッ
サの動作によるディップスイッチ350によって制御さ
れる。該位相変調器はDフリップフロップ346をクロ
ックするので、マイクロプロセッサへのディップスイッ
チ入力の値を変えることによって振動の位相を変化させ
ることになる。それは歩進されたり遅延されたりでき
て、該割り込みおよび同期検出装置に関して、振動位相
を正確に位置ぎめするので、図12の(5)、図12の
(6)および図12の(7)に示されるような関係が得
られるのである。この態様で、三つの成分、すなわち、
振動、同期検出装置の動作および割り込みは厳密に位相
同期的にされるので、ディジタルフィルタでの利用のた
めにマイクロプロセッサのアナログ/ディジタル変換器
に与えられる該エラー信号は(図11)位相同期的であ
り、しかもヘッドパスからヘッドパスまで一定であり、
従って、非常に正確な幾何学的エラー修正信号となるの
である。
【0047】同期検出装置のスイッチングの場所および
割り込みの場所を精密に制御する回路の動作についてよ
りよく理解されるために、図13について該後者の説明
をしよう。該同期検出装置のスイッチングは、割り込み
タイミングに関して説明されるであろう態様と実質的に
は同一の態様で達成されるのだが、ただ異なるのは、ス
イッチ相互間の最初の周期とそれに続く周期の間のカウ
ンタの特定のカウントであって、その結果前述したよう
に該スイッチングの割り込みに対する関係が得られるの
である。図13の(1)で示すようにタコメータパルス
はマイクロプロセッサ内のカウンタを始動させ、該カウ
ンタは図13の(2)で示すように周期Aに対してカウ
ントし、その最終カウントに達すると最初の割り込みが
発生する。該Aカウントが達成されると、マイクロプロ
セッサは、次いでBカウントにスイッチ切替えするが、
該Bカウントは実質的にはより長く、図12の(1)お
よび図12の(4)から図12の(7)までに示される
ように、有効走査領域に沿って、14サンプルを平均的
に間隔を置いて並べるカウントに対応している。割り込
みは、タコメータパルスの出現後の最初の割り込みに続
いて、次のタコメータパルスが発生するまで、発生し続
ける。該連続するタコメータパルスは最初の周期Aが再
度カウントされるようにし、また、それに続くヘッドの
回転に対して、タコメータパルス後の最初の割り込みを
トリガする。しかし、割り込みは、通常、各ヘッドの回
転に対して、都合のよいことに、平均して間隔を置かれ
ているので、該装置が一旦セットアップされると、それ
に続くヘッド回転中に位相変化は見られない。従って、
A周期の終了時間は最初の割り込み場所を制御している
が、基本的には、連続するタコメータの発生前の、最終
割り込み周期のB周期の終了の結果として発生するであ
ろう場所と同一になる筈である。しかし、タコメータパ
ルス後の最初の割り込みは、実際にはA周期カウンタに
よって制御されており、従って、該装置は、各ヘッド回
転中に割り込みが生ずるので精度については安心であ
る。換言すれば、割り込みは、時間再調整が必要であろ
うとなかろうと、ヘッドの回転ごとに再時間合わせされ
る。このことは、動作中の位相周期におけるいかなるド
リフトをも妨げるという、該装置の精度に対する保護手
段となっているのである。
【0048】自動走査トラッキングサーボについては、
図11で、ジャンプが行われ、エラー修正も達成される
態様を機能的に説明したが、エラー修正の達成される態
様は図15のブロック図で示される。この事は、図23
および図24で示される特定回路によって達成される。
図15で示されるブロック図では、マイクロプロセッサ
30は、カウンタ区分362,364および366を有
するプログラム可能なタイマチップ360と通信し、該
区分364は単発マルチバイブレータとして動作する。
線368上の1MHz入力信号はカウンタ362および
366をクロックし、これらカウンタの動作としては、
カウンタ362は線370上に固定している出力周波数
カウントを発生する(但し、525本線装置か625本
線装置かによって異なるレートで)。該カウンタ366
はプログラム可能であり、線372上に可変周波数出力
を発生しているが、該カウンタは、テープ速度周期に作
用するデータバス31を介して与えられる16ビットワ
ードに従って変化する。通常374で示されるアップ/
ダウンカウンタクロック論理装置は、線370上と線3
72上の信号の周波数間の差の関数であるクロックレー
トを効果的に制御し、かつ該クロックは、クロック線3
78を介してアップ/ダウンカウンタ376をクロック
しており、またアップ/ダウン制御線379もアップ/
ダウンカウンタクロック論理装置によって制御されてい
る。該カウンタ376の増分または減衰によって傾斜が
発生するが、それはテープ速度により決定される予測値
である。該アップ/ダウンカウンタは、ディジタル/ア
ナログ変換器382に達する線380上に、直流エラー
信号を表わす8ビット値を与え、該変換器はアナログ出
力線384を有しており、それが該直流エラー信号を増
幅器386ならびに増幅器210に与える。線380は
また該アップ/ダウンカウンタの値をラッチするラッチ
390にも与えられていて、マイクロプロセッサはこの
8ビットワードを利用して、ジャンプが適切な時間にな
されるかどうかを決める目的でヘッドの位置を決定す
る。ジャンプが生ずると、線392のジャンプ命令が発
生し、線394の走査ドラムタコメータ信号が表われる
場合、アンドゲート396は信号を発生して単発マルチ
364をトリガする。線398のジャンプ方向信号もク
ロック論理装置374に与えられてジャンプの適切な方
向を決定する。直流修正ループはラッチ390にラッチ
されている情報を利用するし、処理後、マイクロプロセ
ッサはデータバス31を介してデータを与えて、さらに
カウントを増分したり減衰したりして直流位置修正を行
うために、該アップ/ダウンカウンタ378をハードロ
ードする。また異なる時間に、該マイクロプロセッサは
ディジタル/アナログ変換器214をハードロードする
が、該変換器は増幅器218に出力を与えており、増幅
器218はコンデンサ216によって増幅器210に容
量的に結合される。該アップ/ダウンカウンタは、カウ
ンタ362および366によって制御することができる
しさらに、マイクロプロセッサによってハードロードす
ることもできて、交流ならびに直流エラー修正を発生
し、それが、最終自動走査トラッキングエラー信号とな
る。
【0049】図15の機能ブロック図の動作を行う詳細
な回路図は、図23および図24の電気的回路図で示さ
れる。その動作については図11および図15のブロッ
ク図に関して説明したので、ここでは詳しい動作は説明
されない。図23の上部に見られるような自動走査トラ
ッキング制動ループ224は、アンペックスモデルVP
R−2レコーダに使用されているものとほとんど同一で
ある。該動作を説明するプロダクトマニュアル(製品手
引)の一部が特にここに参照されている。図24にある
ように、マイクロプロセッサはデータバスに信号を与
え、前述したように、ジャンプ命令を制御し、さらに線
392上のジャンプ命令は単発マルチ364にゲートさ
れ、該単発マルチ364は一サイクル走査ドラムタコメ
ータ信号が与えられるとトリガされてアンドゲート39
6を動作させる。該単発マルチ364はクロック論理装
置374が64カウントをアップ/ダウンカウンタ37
6に与えるように制御し、所定の振幅を有する離散ジャ
ンプを発生して可動要素を動かし該ヘッドをトラックで
ジャンプさせる。線398は、ジャンプが順方向か逆方
向かを制御しさらに、該論理装置374がアップ/ダウ
ンカウンタ376のアップ/ダウン線を適切に制御する
ようにし向ける。有効ジャンプ線392はゲート40
2,404,406および408にも達しているので、
これらのゲートの各々の一入力は、ジャンプが生ずる時
に動作される。順方向および逆方向線398もまた、順
方向ゲートが動作されるか逆方向ゲートが動作されるか
を制御し、さらに、第三の線410は単一トラックジャ
ンプに対して二トラックジャンプが生ずるかどうかを制
御する。402から408までの出力線は、時間ベース
修正装置回路に与えられて、それに、適切な振幅と方向
を有するジャンプが発生しようとしているという事を知
らせる。
【0050】リールサーボ装置については、図5および
図6のブロック図ですでに説明したが、該装置は、マイ
クロプロセッサ30ならびに図19に示された特定回路
および図9と図10のタイミング図などによって大きく
制御されている。図19の回路について見ると、それは
各種の線を介して主データバスに相互接続されており、
またさまざまな情報を備える入力を有している。すなわ
ち、線440と442を介する巻取りリールタコメータ
情報、線444と446を介する繰出しリールタコメー
タ情報、さらに線448からのテープ方向情報および線
450を介するテープタコメータ情報等である。マイク
ロプロセッサ30の出力信号はデータバス31によって
ディジタル/アナログ変換器452と454へ向けら
れ、該変換器は、線456を介して、巻取りリールモー
ター駆動増幅器へ、および、線458を介して繰出しリ
ールモータ駆動増幅器へ、それぞれ出力駆動信号を発生
する。前述したように、各リール上に巻かれたテープの
直径は、トルクをプログラムするためにリールサーボ回
路によって測定されるのであるが、該トルクは、さまざ
まな動作モードの中のリールに必要とされるのである。
より特定すれば、巻取りリール60および供給リール6
4のテープパックの直径を知ることによって、トルクは
プログラムされることができ、テープのテンション(張
力)が各種のモード中にも適切な範囲に保持される。適
切なトルクを保持することが望ましいので、動作中、テ
ンションは適切なレベルに保持される。該リールテープ
パック直径情報もまた該装置の動作を監視するに当たっ
て有用であり、測定されたリール直径が最大既知実際値
より大きい場合には、マイクロプロセッサによって装置
内に何か異常のあることを知らされる。さらに、テープ
がリールの一つを巻き進んだり巻き戻したりしている場
合には、動作が終わりに近づいているので、マイクロプ
ロセッサはリール速度を落としてテープがリールから離
れないようにすることができるということが、その直径
値によって知られる。
【0051】該、リールサーボ装置は、巻き取りと供給
の両方のリールパックの直径を測定することができるだ
けでなく、リールが回転している方向をも即座に判定す
る。また、該サーボ装置はテープ速度および方向に関す
る情報を有し、かつ、自動走査トラッキングサーボ装置
での利用のために、該テープ周期情報を利用して、特
に、トラックジャンプが次の機会に生ずるかどうかを判
定させる。
【0052】巻取りと供給リールのテープパックの直径
を判定するという面に戻ると、カウンタチップ460
は、巻取りリールテープパックの直径を判定する情報を
得るのに適応され、第二の積分回路カウンタチップ46
2は、供給リールのための比較できる情報を与えるのに
適応される。これらの回路は同一であり、かつ、データ
バス31に相互結合された8ビット二方向性データ線を
有してマイクロプロセッサと通信している。該カウンタ
チップ460の有するカウンタのうちの二つのカウンタ
464および466は、処理されたテープタコメータか
ら、交互に1カウントのタコメータパルスを累算する
し、また第三のカウンタ468は、アイドラ80から直
接にテープタコメータパルスを累算して、テープ速度の
指示を与える。該チップ460回路内のどのカウンタで
も、TF動作ラインによって動作されると、アドレス線
A1 とA2 によってアドレスされることができるので、
マイクロプロセッサは、カウンタ468回路からテープ
速度カウントを手に入れることができ、従って該カウン
トは、供給リールに関して比較できる情報を有している
もう一つの積分回路チップ462において、同じ目的の
ために必要とされることはない。しかし、該カウンタ4
69はマイクロプロセッサ30で利用されて、テープ装
填動作中の繰出しリールの速度を決定する。これらのカ
ウンタ464と466は交互にテープタコメータカウン
トを累算するのであるが、該カウンタが動作されて、リ
ールタコメータ周期に対応する期間中カウントを累算す
る場合に、該カウントはカウンタをクロックする。従っ
て、巻取りリールの各回転中に、カウンタ464および
466に独特の態様で累算されたテープタコメータカウ
ントが生ずるのであるが、その態様については図9のタ
イミング図で説明する。一つのカウンタがカウント累算
している場合に、もう一方のカウンタは先に累算された
カウントを効果的に記憶し、巻取りリールの回転によっ
て発生されているタコメータパルスの結果として正方向
の遷移が生ずる時は何時でも、カウントしていたカウン
タは停止し、もう一方のカウンタが開始する。これらの
二つのカウンタはこのような態様で動作を交替するの
で、一つのカウンタが常に、テープ速度に関するリール
速度を表わしているカウント値を有しており、よってリ
ールのテープパック直径を与えるのである。
【0053】図19においてカウンタを制御する該回路
は、線440と線442上に、入力巻取りリールタコメ
ータ信号を有しており、これらの線は90度離れてい
て、その入力は、それぞれの2による乗算回路478と
480に達する出力線474と476を有する個別の比
較装置470と472に与えられているが、該乗算回路
の各々は、排他的オアゲート、反転器およびコンデンサ
からなっており、これらは、各々の縁もしくは、結合さ
れた比較装置によって発生される遷移に対する排他的オ
アゲート出力において出力パルスを発生するよう動作す
る。乗算回路478に対する排他的オアの出力はDラッ
チ482をトリガし、該ラッチはもう一つのラッチ48
4のD入力に達するそのQ出力を有しており、さらに該
ラッチ484は、データバス31上に信号を発生する緩
衝器488に達する線486に方向値を与えている。該
線レベルは巻取りリールが回転している方向を表わす。
2による乗算回路480の出力は、線474によって発
生されたD入力を有するもう一つのDラッチ490をク
ロックし、線492上のQ出力と第二ラッチ490の線
494上のQ(バー)出力とは、信号を発生してカウン
タ464あるいは466のどちらかを動作させる。該Q
出力線492は、線450のテープタコメータパルス信
号によって発生される一入力を有する排他的オアゲート
496にも与えられている。該排他的オアゲート496
の出力は線498をクロック信号を発生して両方のカウ
ンタをクロックするのであるが、それは動作された方
を、テープタコメータ信号のレートに対応するレートで
クロックする。該排他的オアゲート496を利用するこ
とによって、テープが装填され、リールが走行し続ける
結果生ずる問題を克服する。テープが装填される場合、
テープタコメータパルスは受信されず、従って、カウン
タ464と466は正確ではなくなる。次のクロックパ
ルスがもう一方のカウンタをクリアし、開始させるの
で、テープタコメータパルスが発生されない場合は該回
路の動作は停止するであろう。この問題を克服するた
め、該排他的オアゲート496はクロックの縁を発生し
て、それは、テープタコメータパルスの不在の間、該カ
ウンタを有効にする。リールタコメータは、カウンタの
一つに単一クロックパルスを与えてカウンタにそのカウ
ントを累算させ、さらにこの事は、テープが停止してい
る間、リールがなお回転している事を示す無効状態にあ
るとして、マイクロプロセッサによって検出される。次
いで該マイクロプロセッサはすでに説明したように、リ
ールモータの運転を停止する。
【0054】上の回路の動作については図9を参照する
ことでよりはっきり理解される。図9の(1)は、カウ
ンタ464および466によって受信される処理された
テープタコメータパルスの拡大された図を表わす。図9
の(2)および図9の(3)は、二つのカウンタ464
および466のそれぞれへ達する線498と494上の
入力信号を示しており、図9の(2)は図9(3)の反
転図であることが理解できるのである。正方向の遷移が
入力線498と494の何れかに表われる時は何時で
も、この正方向の縁を受信するカウンタはリセットさ
れ、かつ、図9の(4)および図9の(5)に見られる
ようにカウントを累算し始めるのである。もう一方のカ
ウンタ入力で、それに続く正方向の遷移が発生する場
合、最初のカウンタは停止し、第二のカウンタがクリア
されてカウントを累算し始める。図9の(2)は変化持
続時間周期を示しているが、それはリールテープパック
直径における明らかな変化を示すため拡大されて示され
ている。レベルの該持続時間が長ければ、該リールテー
プパックの大きさも大になり、反対に、非常に狭いすな
わち短い持続時間レベルが生ずると、それは該リールテ
ープパックの大きさがより小さいことを表わし、その結
果、該作動カウンタにおいて少ないカウントを累算する
のである。
【0055】該マイクロプロセッサ30がカウンタ46
6および468に質問をする場合、両方のカウンタから
値を得て、二つのうちのより高いカウントを利用するよ
うプログラムされる。従って、時間P1 の時点で質問が
発生すると、カウンタ464はカウンタ466より高い
カウントを有することになり、該マイクロプロセッサ
は、その計算を行う際にカウンタ464のこのより高い
カウントを利用することになる。しかし、時間P2 の時
点で質問が発生する場合には、従って、カウンタ466
はより大きい累算カウントを有し、この値を利用するこ
とになる。該リールテープパック直径が、時点P2 の場
合のように、増加しつつある場合には、カウンタ466
からの最も正確な値は、それが増加中であって、この情
報は事実上即座に利用できるということを実際に示して
いる。反対に、該リールテープパック直径が、時間P3
の時点で発生するように、減少しつつある場合には、両
カウンタは動作されてより急速に零となるので、図9の
(2)および図9の(3)で示すようにP3 における値
は非常に素早く利用される。従って、二つのカウンタの
うちのより高い値のカウンタを利用することによって、
該マイクロプロセッサは、いかなる特定の時間における
リールテープパック直径に関する固有の情報でも利用で
きるのである。供給リールの回路も該巻取りリールのそ
れと同一であるので、供給リールのテープ直径もまた何
時でも計算され得ることが理解されるはずである。
【0056】入手される直径の数字はマイクロプロセッ
サによって積分されて、テープラップ安定平均直径値を
得るのである。
【0057】該リールサーボの他の重要な点によって、
図19もまた、テープ周期、すなわち、テープ速度の反
転を測定する回路を有しており、また該テープ周期情報
は、主としてマイクロプロセッサによって利用されて、
傾斜を予測し、また変換ヘッドの各回転中の適切な時間
に、トラックジャンプ動作が達成されるかどうかを予測
する。このために、該テープ周期回路は、主として自動
走査トラッキング装置に利用されるが、それはテープタ
コメータ情報を利用してクロック時間周期を与えるの
で、それは、リールサーボ回路を有する回路の範囲内に
都合よく位置されている。該テープ周期の値は、前記巻
取りリールテープパック直径測定に関して説明したのと
非常によく似た態様で決定され、さらに、これに関し
て、該回路はカウンタ積分回路チップ500を有してお
り、該チップは二つのプログラム可能なカウンタ502
と504を備えており、該カウンタは、線450のテー
プタコメータパルスの関数であるテープ運動の周期の
間、524を介して2Hレートカウントを交互に累算す
る。従って、入力線450上のテープタコメータ信号は
分割装置として動作するようにプログラムされたカウン
タ506のクロック入力に与えられ、それはNTSC信
号に対するタコメータレートを5で乗算し、かつその出
力信号は、ナンドゲート510および反転器512に達
する線508上に表われる。また該反転器の出力は、Q
およびQ(バー)出力を有する除数2による除算器とし
て構成されるDフリップフロップ514をクロックする
が、該QとQ(バー)出力はそれぞれの線516と51
8によって、カウンタ502と504の入力に与えられ
る。該ナンドゲート510はDラッチ520を制御しか
つそれをセットして、そのQ出力がアンドゲート522
を動作させるのであるが、該アンドゲート522はその
他の入力として、線524上にクロック信号を有してお
り、それは2Hレートであり、それぞれのアンドゲート
526と528とによってカウンタをクロックする。
【0058】動作中、該2Hクロックパルスは、適切に
動作されたカウンタ502または504をクロックす
る。図10の(1)で、該2Hクロックは発生するパル
スの実際の数より少なく拡大されて示してある。図10
の(3)の波形は、図10の(2)で示されているもの
の副波である。テープが急速に走行している場合には、
図10の(2)および図10の(3)の信号の周期は、
テープがもっとゆっくり走行している場合より短くなる
のである。従って、図10の(2)および図10の
(3)の波形は、該テープ速度の変化するレートを実証
するために拡大されているのである。図10の(2)あ
るいは図10の(3)のどちらかの波形に正方向の縁が
生ずることによって、適切なカウンタがリセットされ、
もう一方のカウンタが動作正方向縁を受信するまで、発
生する2Hクロックパルスの数をカウントし始める。こ
の事は、もう一方のカウンタをもリセットし、カウント
し始めるようにさせ、また同時に、先にカウントしてい
るカウンタのカウントを停止させる。図10の(4)お
よび図10の(5)で示すように、該テープがもっとゆ
っくり走行している場合、作動カウンタは、テープがも
っと速く走行している場合より大きいカウントを累算す
ることになる。
【0059】巻取りリールカウンタおよび供給リールカ
ウンタの場合のように、マイクロプロセッサがカウンタ
502および504に質問し、テープ周期を決定する場
合、正確な値として二つのカウントのうちの大きい方を
取る。マイクロプロセッサで利用できる二つのカウンタ
を有するとの利点は、これらのカウンタがテープ周期に
関する正確かつ素早い情報を提供してくれることであ
る。二つのカウンタを利用することによって、大きい方
のカウントはかなり正確になり、その値は、動作中のマ
イクロプロセッサにより利用されるためにすぐに応用さ
れるのである。
【0060】テープが実際に停止した時間をマイクロプ
ロセッサが気付くこともまた重要なことである。テープ
がゆっくりになるにつれてカウントは増加し、テープが
停止すると、カウントは遂には該カウンタの最終カウン
トに達し、ロールオーバしてまた新しく始めるのであ
る。この事によって不正確なカウントを発生することも
あるので、それが起こらないようにする用意もなされて
おり、それは、カウンタ502と504の出力によって
与えられる入力線を有するゲート530によって達成さ
れる。どちらかのカウンタが最終カウントに達すると、
それはゲート530の一入力に出力信号を与え、次いで
該ゲート530は、反転器534を介してDフリップフ
ロップのクロック入力に達する線532に低い出力を発
生する。該Dフリップフロップ520をクロックするこ
とによって、そのQ出力を低下させかつゲート522を
不動作にし、該ゲート522は2H周波数クロックを閉
塞するので、カウンタ502および504はもはやカウ
ントしない。これは、該カウンタの最終カウントで発生
するので、マイクロプロセッサは、質問の際に最終カウ
ントが受信される事によって、実際にテープが停止した
ことを知るのである。テープが再び動き出すと、テープ
タコメータパルスが発生し、信号がカウンタ506によ
ってゲート510の一入力に与えられ、それはフリップ
フロップ520をセットして、そのQ出力を低下させ、
さらにゲート522を動作させて、カウンタ502また
は504のクロッキングを再開するのである。
【0061】図7のブロック図で示した走査ドラムある
いは走査装置サーボの動作を逐行する回路についての詳
細は図22に示されている。前述したように、該走査装
置サーボは二つのサーボループ、すなわち速度サーボル
ープと位相サーボループとからなっている。該速度サー
ボループの精度は極度に高いので、該位相サーボは実際
には、位置ぎめサーボループとして動作し、速度サーボ
ループの動作のために、走査装置が一旦同期化された
り、ロックされた場合、それを適切な位相場所に置く。
該走査装置サーボ回路は、一部はそれがマイクロプロセ
ッサの制御下にあるという理由のために、その動作能力
の幅において非常に強力でありしかも融通がきく。こう
いう事実のために、該走査装置位相位置は基準垂直に関
して容易に歩進したり遅延したりすることができるし、
さらに、変化するリード時間を必要とする、各種の時間
ベース修正装置を備えるよう操作することもできる。
【0062】ところで、特に図22に戻って、ヘッドの
回転に同期的な走査装置タコメータパルスは、入力ライ
ン550に与えられ、それは、低インピーダンス入力増
幅器552に結合され、該増幅器552の出力は、スラ
イサ556に容量的に結合されている線554上に発生
する。該スライサの出力線558はタイミングパルスを
発生し、それは、入力線550に与えられた走査装置タ
コメータからの入力信号の振幅とは独立している。この
パルスは、Dフリップフロップ560をクロックし、そ
れは三状態ラッチ559を介して、線561上のマイク
ロプロセッサ30から走行命令を受信する。該フリップ
フロップは、タイマチップ566のタコメータ遅延単発
マルチ564およびゲート568に結合されるQ(バ
ー)出力563を有している。そのQ出力線562は、
三状態緩衝器570に結合され、それは次いでデータバ
ス31に結合される。走査装置タコメータパルスが入力
線550に与えられると、低い信号が線562に発生さ
れ、それは三状態緩衝器570をセットし、さらに、ゲ
ート574と568を介して線572に割り込み信号
(1RQ)を発生する。該割り込みはマイクロプロセッ
サに与えられてその現在の活動を停止させ、該割り込み
の発生源を判定させる。三状態緩衝器570が付勢され
ることによって、マイクロプロセッサは、該割り込みが
第一の走査装置タコメータパルス信号に由来しているこ
とを判定することができる。
【0063】該走査装置サーボ回路の特に重要な点は、
タコメータの位相を正確に判定するマイクロプロセッサ
の能力であり、これは、該プロセッサに、第一の走査装
置割り込み信号に続いて第二のそれを与えることによっ
て達成されるのであるが、該第二の割り込みは、マイク
ロプロセッサが必要とする最大時間を僅かに超える所定
の時間周期だけ遅延していて、現在の指令を中止し、か
つ現在処理中のすべてのデータを記憶する。換言すれ
ば、次の割り込みを処理できる前に、ハウスキーピング
活動を完成するには20マイクロ秒以上必要であるの
で、該第二の走査装置割り込み信号は第一割り込みに続
いてほゞ20マイクロ秒遅延しており、よってマイクロ
プロセッサも現在の動作を完成する時間があり、また第
二の走査装置割り込みを即座に処理する準備が整うので
ある。この事によって、該走査装置サーボは1マイクロ
秒以内のタイミング分解能を有するヘッド回転の制御を
行うことができるのであり、それは該マイクロプロセッ
サの分解能力の範囲内である。
【0064】該遅延を達成するために、線563上の走
査装置タコメータ信号は単発マルチ564に与えられ、
該単発マルチ564は20マイクロ秒遅い遅延走査装置
タコメータ信号を出力576に発生する。これはDフリ
ップフロップ578をクロックし、その結果、そのQ出
力線580はゲート574に与えられて、線572に第
二の割り込み命令を与える。同時にそれはゲート574
を付勢し、該Q出力もまた三状態緩衝器582をセット
し、該緩衝器の出力はデータバスに与えられるので、第
二の割り込みが生ずると、マイクロプロセッサは該三状
態緩衝器582をストローブすることができるし、実際
に、それが遅延走査装置タコメータ割り込みであると判
定することもできる。一旦、該第二の割り込みが受信さ
れると、マイクロプロセッサはタイマチップ566およ
びタイマチップ584における値を即座に調べ、かつ何
らかの速度および/または位相エラーがあるかどうかを
判定することができる。これに関して、該タイマチップ
566は速度傾斜発生装置586を有しており、該発生
装置586は基準発生装置からの1MHzクロックによ
ってクロックされ、さらに第二の走査装置タコメータ割
り込みが発生する際に、マイクロプロセッサは、該速度
傾斜発生装置内に生ずるディジタル値を、出力線587
で検査し次いでそれを再トリガする。
【0065】同様に、タイマチップ584も垂直位相単
発マルチ588を有していて、それは基準発生装置に由
来する入力590の基準垂直によってトリガされるが、
この単発マルチは、マイクロプロセッサ制御下にあるこ
とで可変であり、走査装置位相を歩進させたり遅延させ
たりすることに関して前述した点も含めて、その周期も
マイクロプロセッサにより与えられた指令に従って歩進
したり遅延したりすることができる。該垂直位相単発マ
ルチの出力は、位相傾斜発生装置594の入力に結合さ
れる線592に表われるが、該位相傾斜発生装置594
もまた1MHzクロックによってクロックされる。出力
線595における該位相傾斜発生装置のディジタル値も
同様に第二の走査装置タコメータ割り込みの発生におい
て調べられ、何らかの位相エラーがあるかどうかを判定
する。線592上に入力信号が存在することによって、
位相傾斜発生装置594を再トリガし、さらにそれは、
第二の割り込みが生ずるまでクロックされ続けるのであ
る。
【0066】速度傾斜発生装置586および位相傾斜発
生装置594から、マイクロプロセッサが値を得ている
ために、次いで、位相エラーあるいは速度エラーが、も
しあれば、それを判定し、データバス31によって、そ
れぞれのディジタル/アナログ変換器596と598に
エラー信号を与える。該ディジタル/アナログ変換器5
96は増幅器600に結合される出力線を有しており、
該増幅器は線602上に速度エラーを表わす出力を発生
し、これは加算点603で位相エラー成分信号の中に加
算されるのであるが、該位相エラー成分信号は、増幅器
604に結合される線によって、ディジタル/アナログ
変換器598から得られており、該増幅器604の出力
は次いで線605によって、第二の増幅器606に結合
される。速度エラーと位相エラーの和はモータ駆動増幅
器に達する線608上に表われ、該増幅器は走査装置モ
ータを駆動する。
【0067】タイマチップ566もまた、自動走査トラ
ッキング割り込みとして定められた部分610を有して
いるが、それは1MHzクロックによってクロックされ
るレート発生装置カウンタであって、出力612で高い
信号を発生し、Dフリップフロップ614をクロック
し、それはゲート568に達する線616に割り込み信
号を与えさらにマイクロプロセッサに割り込みを発生す
る。三状態緩衝器570と582の両方が不動作である
という事実によって、該マイクロプロセッサは、自動走
査トラッキングカウンタからの割り込みが、走査装置あ
るいは遅延走査装置タコメータ割り込みに対するものと
しての自動走査トラッキング割り込みであるという事に
気付いている。割り込みが発生した後、マイクロプロセ
ッサは、三状態ラッチ624,626および628にそ
れぞれ結合されたリセット線618,620および62
2を介して、フリップフロップ560,578および6
14をクリアするように適応されるのであるが、これら
の三状態ラッチは、データバスを介してマイクロプロセ
ッサからその付勢信号を受信しているのである。
【0068】前述したように、本装置はさまざまな型の
時間ベース修正装置、すなわち特定のタイムベース修正
装置の動作に必要な量の遅延によって変化する走査装置
位相歩進の量を必要とするような時間ベース修正装置
に、有効的に結合され得るが、これに関して、入力緩衝
器630は8ビット情報を有するように準備されていて
該情報は、走査装置の位相調整のための適切な量を与え
るようセットされ得る、ディップスイッチ632によっ
て、効果的に与えられる。8ビットのタコメータ位相調
整は必要とされないので、入力緩衝器630は次のよう
な二つの動作に効果的に分割されることもできる。すな
わち、最も右側の四本線は、走査装置位相タコメータ調
整を発生し、従って、最も左側の四本線はテストモード
の始動を発生する、ということが考えられる。マイクロ
プロセッサが該緩衝器630をストローブする場合、そ
れは走査装置位相調整を行う番号を得て、これを利用し
て垂直位相単発マルチ588の時間を変化させ、該単発
マルチ588は位相傾斜発生装置594をトリガする。
この態様で、該垂直位相は、本装置で利用されている特
定の時間ベース修正装置にとっても適切に走行されるこ
とができるのである。
【0069】図8のブロック図で説明したキャプスタン
サーボは、図20および図21の詳細な回路によって実
行される。キャプスタンタコメータ信号は、カッドDラ
ッチ積分回路642の一部であるDラッチに達する線6
40(図21)に与えられ、かつ、基準入力周波数信号
は線644を介して与えられる。これらのラッチは、線
646を介してマイクロプロセッサ出力クロックEによ
ってクロックされ、さらにこのクロックはアップ/ダウ
ンカウンタ648をもクロックし、その出力はディジタ
ル/アナログ変換器650に与えられ、該変換器650
は、通常652で示される駆動増幅器回路にアナログ出
力信号を発生する。該回路は、高利得部分654と低利
得部分656および、高または低利得エラー信号のどち
らかを発生するようにマイクロプロセッサによって制御
されたスイッチ回路658とからなっている。マイクロ
プロセッサ制御の線660は該スイッチ回路658を制
御して、線662上のスイッチによって、上方の回路6
54から高利得信号を、あるいは、下方の回路656か
ら低利得信号を、のいずれかの信号を与えさせ、その結
果、該キャプスタンエラー信号が出力線664で発生さ
れる。
【0070】図21で示される回路は、線644の基準
位相を線640のキャプスタンタコメータの位相と効果
的に比較し、キャプスタンサーボエラー信号を発生して
キャプスタンの正確な速度を制御する。ここに示された
回路は、サーボ装置を暴走させてしまうような一般的な
諸問題に煩わされないという利点を有しているが、その
ようなことは、キャプスタン方向感度あるいは上方また
は下方の速度の限界がないという理由のために起こり得
ないのである。該回路は、過度のオーバシュートなしに
位相ロックを達成するアナログ出力を発生し、たとえ制
御可変レート、すなわちキャプスタンタコメータが、反
対方向における基準レートを超えるようなことがあって
も、反方向の暴走が起こり得ないようにしている。より
特定的には、一般の従来技術によるキャプスタンサーボ
は二通りの異なる方法で暴走が起こり得る。第一の方法
は、フィードバックの極性が、発生したエラーの対応反
転なしに、正常なキャプスタン方向に従って定められた
極性から反転される場合に生ずる。キャプスタンの暴走
し得る第二の方法は、アップ/ダウンカウンタが、カウ
ント限界条件に達して、ロールオーバすることが可能な
場合に生ずる。本発明による回路は、それがキャプスタ
ン方向あるいはエラー変化に対して自動的に補償すると
いう事実によってこれらの問題を克服している。
【0071】該回路は、完全に同期的なアップ/ダウン
二進カウンタ648および適切なゲートを利用して該カ
ウンタを動作させ、かつアップ/ダウン制御線666を
制御する。基準入力およびタコメータ入力は方向線に従
って、カウンタ648を増分したり減衰したりするよう
に自動的に誘導される。キャプスタンタコメータ線64
0に対するDラッチの出力はナンドゲート668に与え
られ、また、該基準信号はDラッチによってゲートさ
れ、それは排他的オアゲート670に結合される。該ナ
ンドゲート668は、該キャプスタンタコメータパルス
のあらゆる正の遷移に対して低い出力を発生し、この低
い出力信号は1クロック周期の持続時間を有している。
該Dラッチによって排他的オアゲート670に与えられ
ている該基準信号は、そのあらゆる遷移に対して低い信
号を発生し、この低い信号もまた1クロック周期持続す
る。該排他的オア670の出力は反転器672、および
もう一つの排他的オアゲート674の一つの入力に与え
られ、一方反転器672の出力はナンドゲート676に
与えられる。ナンドゲート668の出力は、反転器67
8および排他的オアゲート674のもう一つの入力に与
えられる。反転器678の出力は、ナンドゲート680
の一入力に与えられ、ナンドゲート680および676
の出力はナンドゲート682に与えられ、さらにその出
力は、反転器684および線666を介して、アップ/
ダウンカウンタ648のアップ/ダウン制御に達してい
る。排他的オアゲート674の出力は、反転器686お
よび線688によって該アップ/ダウンカウンタ648
の入力を動作させるように与えられる。
【0072】該論理回路の動作によって、該アップ/ダ
ウン制御線666を効果的に制御し、その結果、該カウ
ンタのディジタル値を適切な方向で変化させ、エラーを
低減させる。該装置がどんなエラーをも有していない場
合には、基準およびキャプスタンタコメータ信号は一致
するであろうし、またそのような際には、低い出力がナ
ンドゲート668および排他的アオゲート670によっ
て発生されるであろう。さらに両方の入力は、該排他的
オアゲート674にアップ/ダウンカウンタを不動作に
するようにさせるので、それはクロックによっても増分
もされないし、減衰されもしないのである。ゲート66
8はあるいは670の一方だけが作動的な場合には、該
論理回路は、該アップ/ダウン線を適切な信号レベルで
制御されるようにして、正しい方向で該カウンタを増分
させるか減衰させるかして、エラーを低減させる。該ゲ
ート680もまた、キャプスタン順方向および逆方向制
御線689により与えられた入力を有しており、それは
該論理回路をアップ/ダウン制御線を制御するようにし
向け、該キャプスタンが駆動されている方向に関係な
く、エラーを低減している。
【0073】該キャプスタンサーボの他の点によると、
記録された制御トラック情報は通常の態様で利用され、
この動作もまたマイクロプロセッサ制御のもとで完成さ
れる。図20に見られるように、入力線690上の制御
トラック信号は、反転器692および排他的オアゲート
694を介して与えられるが、該ゲート694の出力
は、アンドゲート698(図21)にまで下方に伸びて
いる線696上に表われ、また、該アンドゲート698
は、プログラム可能なタイマチップ704の一部である
単発マルチバイブレータ702の入力に与えられる、自
らの出力線700を有している。線700もまた延長し
て、Q(バー)出力線708を有するDフリップフロッ
プ(図20)をクロックしており、さらに線708は、
プレーバックフラグを発生するフリップフロップ710
をクリアしている。該フリーホイリング単発マルチ70
2は、アンドゲート698のもう一つの入力に達する出
力線712を有しており、該アンドゲートと単発マルチ
は、該制御トラックパルスが発生しそうな直前まで、線
696上に表われ得るいかなる擬似制御トラック信号を
も閉塞するよう動作するのであるが、その時に該フリー
ホイリング単発マルチは状態を変化して、正当な制御ト
ラックパルスが与えられ、アンドゲート698によって
ゲートされ、さらに再び該単発マルチ702をトリガす
るようにさせる。制御トラックパルスが存在しない場合
には、このフリーホイリング単発マルチ702の時間切
れという状態の変化は、同様に線712上に出力信号を
発生させ、かつ、該アンドゲートは、実際の制御トラッ
クパルスが動作するのと同じ態様で、線700上のクロ
ック信号をフリップフロップ706に与える。唯一の違
いは、それが発生すべき時に関して僅かに先行している
ということであるが、それも該制御トラックのレートに
おいて僅かのドリフトを生ずるが、それも、制御トラッ
クが存在しない時間中、重要な問題をひき起こすほどの
大きさを持つものではない。フリップフロップ706の
出力線714は、プログラム可能なタイマチップ718
のフラグサンプルゲートカウンタ716の入力、および
1/2傾斜遅延単発マルチ720に与えられており、該
後者は線722に出力を発生してディジタル/アナログ
変換器724をトリガし、該変換器724は、該制御ト
ラック信号のディジタル値を有するアップ/ダウンカウ
ンタ726の値をサンプルする。該1/2傾斜遅延装置
720は、ディジタル/アナログ変換器724に、フレ
ーム信号の中点値で、カウンタ726の値を効果的にサ
ンプルさせ、次いで、制御トラックプレイバック信号を
適切に時間合わせする。換言すれば、該ディジタル/ア
ナログ変換器724は該1/2傾斜遅延装置720によ
ってトリガされるので、1/2傾斜遅延装置によって実
際の制御トラックから遅延されている該制御トラックサ
ンプルが実際の制御トラックとなりかつ、実際の基準は
同位相にある。
【0074】該キャプスタンサーボ回路のプログラム可
能なタイマチップ704(図21)は、トラッキング単
発マルチ732に与えられている線730上に基準垂直
入力信号を有している。再生している間、該トラッキン
グ単発マルチは基準垂直に直接従うようにプログラムさ
れて、カウンタ分割装置736に与えられている出力線
734にパルスを与え、次いで該分割装置は異なって出
力信号、すなわち、線738上のフレームレート信号、
線740上の1/2フレームレート信号および線742
上の1/4フレームレート信号等を発生する。正常な動
作中、これらのフレーム信号は基準垂直に同期化される
であろうし、また、制御トラック位相制御の動作によっ
て、位相調整できるのである。
【0075】本発明の装置の重要な点によれば、非常に
重要な、動作的に望ましい能力が、該プログラム可能な
タイマチップ704そして特定的にはその中の該トラッ
キング単発マルチ732によって可能になったのである
が、その中で、それは再プログラムされて、レート発生
装置として動作しかつ、入力基準に関して僅かに変化す
る出力を発生する。従って、線734上の該出力信号
は、基準垂直に関して、40,000カウント中1カウ
ント異なり得るか、あるいは、その他の差分がマイクロ
プロセッサによってプログラムされ得るので、再生につ
いての明確な時間縮少または時間延長が所望すれば得ら
れるのである。この事によって全プログラムが所望され
るタイムスロットに適合するよう速度上昇されたり速度
低下されたりできるようになり、かつ、それは該プログ
ラムのどれか特定のセグメントを除去することなく行わ
れ得るのである。なされなければならないすべての事
は、タイマチップ704のトラッキング単発マルチ部分
を再プログラムして、該プログラムについての時間延長
または時間縮少をひき起こし、さらに、該プログラム内
容のすべてが、再生時間中なお存在しているような時間
差を発生することである。
【0076】ビデオテープがある装置で記録され、次い
で他の装置にプレイバックされる場合、該トラッキング
単発マルチにプログラムされ得る差分を大きく超えるよ
うな時間変化を起こし得る交換問題が生ずることが明ら
かであろう。従って、該プログラムが所望の量によって
実際に延長したり縮少したりすることを保証するため
に、該装置はキャプスタンサーボの制御トラッククロッ
クを保持する必要がある。そのような事がなされると、
トラッキング単発マルチのレート発生装置動作は、所望
通りに該装置内にプログラムされている時間延長あるい
は時間短縮を効果的に行うのである。
【0077】今まで述べてきた該非同期的プレイバック
を達成するために、前述したように入力線730を介し
て与えられた基準垂直信号を有する図21を参照して見
る。正常プレイバックの間、該単発マルチ732の出力
は、制御トラック位相調整電位差計の関数である遅延時
間を発生しており、該電位差計は該装置の前パネル上に
置かれ、かつ、オペレータ制御のマシン制御装置の一部
となっている。該トラッキング単発マルチ732の出力
は除算器736への線734上に表われ、次いで線73
8上の該フレーム出力は、図20のカウンタ726のア
ップ/ダウン線を制御するのに利用される。該カウンタ
の値は、線722上の制御トラックプレイバックフレー
ムパルスによって、ディジタル/アナログ変換器724
にラッチされるが、そこで、該ディジタル/アナログ変
換器724の出力に表われる制御トラックエラー電圧を
発生し、さらに、究極的には出力線326での信号にな
るのであるが、それは、図18で示されたアナログ/デ
ィジタル変換器回路320への入力の一つとなってい
る。図18の該回路は、アナログ値を8ビットワードに
変換し、それは図17,18の多重アナログ/ディジタ
ル変換器320によってマイクロプロセッサ30に与え
られる。該マイクロプロセッサは該データを16ビット
ワードに変換し、それを内部ループ基準カウンタ744
(図21)に与え、該カウンタ744はDフリップフロ
ップ746をクロックするのであるが、該フリップフロ
ップは除数2による除算器として動作し、かつ線644
上に基準入力信号を与えて、該制御トラックサーボルー
プを閉じる。
【0078】本装置が非同期的プレイバックモードにお
いて動作している場合、マイクロプロセッサ30は、ゲ
ート752と754(図21)に達する出力線750を
有するラッチ748に、高い信号を書き込むようにプロ
グラムされている。線750上の該高信号は、除算器7
36内で発生するようなローディング動作を効果的に不
動作にし、かつ、それに加えて、トラッキング単発マル
チ732高への入力を、カウントし始めるように動作さ
せる。よって、該トラッキング単発マルチはレート発生
装置となるように変化され、マイクロプロセッサによっ
てプログラム可能な出力垂直基準周波数を発生する。カ
ウンタ732への入力は、スタジオ基準クロック周波数
であるので、該出力はプログラムされることができ、次
の式によって正常基準垂直とは区別される。 (F入力クロック)/(正常カウント)± (F入力クロック)(プログラムカウント)
【0079】該プログラムカウントは、局部または遠方
源から発生される。理解されるように、該テープは、正
常記録または正常再生の速度と僅かに異なる速度で動い
ていて、所望の時間縮少あるいは時間延長を達成するの
で、自動走査トラッキングヘッドは、しばしばトラック
ジャンプをする必要がある。この理由のために、該自動
走査トラッキングサーボおよび時間ベース修正装置動作
は、正常動作から可動動作へとスイッチされるので、所
望のトラックジャンプが実現されるのである。
【0080】図8のキャプスタンサーボのブロック図で
すでに説明したように、本装置の低速再生を制御する可
変電位差計196は、アナログ電位差計信号を発生し、
それは8ビットワードに変換されて、マイクロプロセッ
サに与えられる。次いで、マイクロプロセッサ31は、
該8ビットデータワードを処理して、応答速度に関する
本装置の所望の感知を、該電位差計の弧状運動の量の関
数として達成するために、非線形動作を行うのである
が、該弧状運動量の関数はまた、該キャプスタンが駆動
されている速度の関数でもある。この動作は、該電位差
形196の処理された入力データワードに対する速度の
伝達関数を表わす図31によって、より容易に理解でき
るのである。図8について説明したように、該マイクロ
プロセッサはロード線168(実際にはデータバス3
1)を介してカウンタ164に16ビットワードをロー
ドしているのであるが、これは図21では、タイマチッ
プ704の内部ループ基準カウンタ744となってい
る。該カウンタに与えられた16ビット数を変化させる
ことによって、線162上の異なる出力値がアップ/ダ
ウンカウンター154に与えられ、該カウンタは内部ル
ープ制御によって該キャプスタンの速度を効果的に変化
させるのである。
【0081】該マイクロプロセッサは8ビットワードを
受信している間、乗算動作を行って16ビットワードを
得て、それはカウンタ164に与えられる。該積は、図
31に見られるように非線形伝達関数となっていて、こ
こでは、16ビット数の値が減少するにつれて速度は増
加している。該出力速度は、カウンタに与えられた数値
に対して反比例している。図31の伝達関数は次の理由
のために望ましくない、すなわち、それは、可変モーシ
ョン再生中の速度を制御するための所望の感触をオペレ
ータに与えないからである。
【0082】該装置が非常に低速で動作している場合、
電位差計の2ユニット角変化は、再生速度における1パ
ーセントの変化を引き起こすこともあり得るので、該電
位差計の2ユニット角変化をするに際して何ら顕著な段
階的速度変化は起こらない。しかし、該装置が高速で再
生している場合、すなわち、正常再生速度に近いかある
いはまた正常速度より早い場合、該電位差計のセッティ
ングにおける2ユニット角変化は、出力周波数において
20%の変化を生じ、それは、眺められている映像に、
非常に著しいそして段階的な速度変化を作ることにもな
るのである。
【0083】従って、該伝達関数の形を図32で示すよ
うな態様に変化させることが望ましいし、またこの事は
該8ビットワードを単なる乗算を超えて、さらに処理す
ることによって達成される。これは該8ビットワードを
係数Kプラス(8ビットワードを3乗して255で割っ
たもの)で乗算することによって達成される。この結果
は、図32の実線で表わされている。マイクロプロセッ
サもまた、カウンタに与えられ得る最少数を限定してお
り、出力速度を、正常再生速度の1 1/2 倍に限定して
いる。ところで、図32の曲線は、該電位差計の位置に
関する1ユニット変化あたりの実際の速度変化について
のより少ない増分をも与えるように形作られていて、遂
にはそれは正常動作速度以下に低減し、そこで該電位差
計の値の変化はより急速に、該速度を低速へと変化させ
るのである。実線表示の両側にある点線表示は、式を変
えることによって達成され得る係数での可能な変化例を
示している。該係数の除数である数255は、該16ビ
ットワードを、16ビットカウンタの範囲である、0と
64,000の両極限値内に保持しようと意図されてい
る。最終の乗算の積が64,000より大きくなること
があれば、曲線に不連続が生じ、それは非常に好ましく
ないのである。
【0084】該低速可変電位差計制御の非線形化につい
てのその他の点によれば、視聴者は、低速においてより
も高速においての方が、可変運動映像の変化レートに関
する視覚的な効果を、よりよく観察できるのである。換
言すれば、非常にゆっくりとした低速速度において、例
えば、正常速度の1/30から1/15の範囲におい
て、一つの速度ともう一方の速度との間の変化は、視聴
者に何ら妨害的な視覚効果を与えることなく、急速にな
される。しかし、高速では、例えば、正常速度から正常
の1 1/2 倍の速度への変化は、視聴者にかなりの妨害
的効果を与えずには急速になされ得ないのである。従っ
て、ゆっくりとした低速速度での変化中になされるより
以上にゆっくりと、高速での速度間の変化をすることが
望ましい。そのような変化例もまた本発明の装置によっ
て達成されるし、この事は図33および図34で示され
ている。図33では、零から正常運転速度の1 1/2 倍
への電位差計における瞬時変化、例えば、図33の実線
表現で示される入力線が実際の応答時間となって、点線
表現で示される速度変化を達成している。同様に、図3
3の右側に示されるように、該速度が1 1/2 倍運転速
度から零へと瞬間的に変化する場合、実際の速度は、そ
の点線表現で示されるように、下向きの傾斜になるので
ある。
【0085】本発明による装置は該応答を所望のように
変化させ、該速度が正常速度に近くまたそれ以上で動作
している場合に、効果的に該応答を遅延させる。この事
は、該応答に時間遅延を挿入することによって達成され
るのであるが、該応答において、発生された遅延の量
は、テープが動いている実際の速度の関数となってい
る。必要とされる速度は、カウンタ164に与えられた
ある16ビット数を指定し、この数字は、該カウンタに
与えられるべきカウントを増すために、あるいは減ずる
ために実際の速度と比較される。この実際の速度が、正
常なプレイバック速度またはより速い速度の範囲内にあ
るものである場合には、増加した時間遅延が、必要数に
近づきながら発生されるので、速度変化のレートは、実
際速度が増加するにつれて減少するのである。この事は
図34で示され、零から1 1/2 倍動作への瞬時的な変
化への実際速度応答は、急速に上昇する応答、すなわ
ち、その始めの部分では非常に少ない遅延を示してお
り、次いで増加した遅延量が挿入されて該速度変化レー
トは、実際速度が増加するにつれて減少するのである。
該速度が正常速度の1 1/2 倍から零へと瞬間的に変化
する場合には、実際の速度変化は遅延されて、該高速度
からむしろゆっくりと変化し、次いで低速度においては
より速く変化する。
【0086】ここで示され、説明された各種のサーボ装
置は主として、螺旋ラップ記録再生装置で利用されるよ
う意図されたものであるが、本装置は他の形式の記録再
生装置にも、また、利用され得る。該螺旋ラップ記録再
生装置は記録中のテープにトラックを与えるが、該トラ
ックは、テープの縦の方向に関して傾斜した角度で置か
れる。該装置は、走査ドラムの各回転に対する全フィー
ルドの情報を記録することが望ましいので、各トラック
が1フィールドのビデオ情報を有し、かつ、NTSCフ
ォーマット装置に対するものは262 1/2 本線のビデ
オ情報を備えており、またPALあるいはSECAMフ
ォーマットに対するものは、312 1/2 本線のビデオ
情報を備えている。該螺旋装置はまた、前述したように
自動走査トラッキングを備えていることも望ましく、そ
れは、変換ヘッドが細長い可動要素の端に取り付けられ
ていて、該要素は該トラックの縦の方向に関して横切る
ように動かされることができ、よって正確にトラックを
追ったりあるいは、特定効果再生中に一つのトラックか
ら他方へとジャンプしたりするのである。
【0087】一つのトラックから他方へジャンプするこ
とによって必然的に、垂直および水平シンク信号のタイ
ミングを含めて、ビデオ情報の相対タイミングが行われ
る。NTSC装置に対しては、一つのトラックから隣接
するトラックへのジャンプによって、ほぼ2 1/2 本だ
け、該相対タイミングを歩進させたり遅延させたりする
のである。(PALあるいはSECAMフォーマット信
号に対しては3 1/2本線である。)該タイミング変化
は、もしテープシンク処理および時間ベース修正装置イ
ンターフェイス回路によって発生された命令に従って、
時間ベース修正装置回路により該信号に与えられた補償
がなければ、ビデオモニタに表われている映像を、垂直
にジャンプさせるであろう。
【0088】時間補償命令を発する該回路は、図27お
よび図28に示されており、テープシンク処理回路とさ
れているが、該回路は、線760(図28)で与えられ
た複合シンクオフテープ入力信号を有し、またそれと共
に、テープ速度を表わすタコメータ信号762をも有し
ている。この情報を利用することによって、該テープシ
ンクプロセッサは時間ベース予測垂直信号を時間ベース
修正装置に与え、該装置は時間調整されて、行われるべ
きヘッドジャンプの方向についての関数としての必要な
補償を与え、また、先の回転において特定の方向にジャ
ンプが発生したかどうかも知らせる。ある一方向でのジ
ャンプは垂直シンクのタイミングを歩進させ得るが、一
方では反対方向でのジャンプは必然的に垂直シンクのタ
イミングを遅延させているのである。先行の回転中に発
生したタイミングにおけるいかなる変化でも該タイミン
グに影響を与えるので、先行の回転についての履歴(ヒ
ストリ)は、意図するジャンプに対するタイミングの必
要な補償を達成するために必要であり、さらに、この履
歴は、ジャンプが一体発生するのかどうか、および、も
し発生するとしたらどの方向でか、などということに関
する情報を必然的に備えていなければならない。
【0089】該テープシンクプロセッサはマイクロプロ
セッサ制御下にあり、各垂直区間における第二の等化パ
ルスを検出する。マイクロプロセッサは該第二の等化パ
ルスをタイミングベースとして利用し、タイミングを調
整する。該第二の等化パルスが選択される理由は、それ
が垂直区間中の最も早く、一貫して利用できるタイミン
グ情報であって、しかも該区間において信頼できる検出
を行いかつ、時間ベース修正装置垂直信号の場所への調
整を予測するのに必要なタイミング情報を与えるからで
ある。該第二の等化パルスは各回転ごとに検出され、す
でに行われた先の回転と補償タイミング変化についての
履歴によって、すなわちソフトウエア制御によって、ジ
ャンプがどの方向で発生しようとしているかに依存して
いる現在の回転にとって、必要な予測変化を計算する。
さらに、該テープシンクプロセッサ回路の基本クロック
は、オフテープ水平シンクの倍数であるという事実のた
めに、それはテープ速度に正比例しており、従ってこの
クロックは正確でありその結果、カウンタ内の一定数の
カウントは、該時間ベース修正装置に与えられる該装置
垂直シンクの補償を発生するよう利用されることができ
るのである。この一定数のカウントは加算されたり、マ
イクロプロセッサによって制御されている単発カウンタ
の時間から減算されたりするし、また該補償も、この時
間ベース修正装置垂直信号と、再発生された等化パルス
の両方を、適切な場所に置くよう正確に予測されて、再
生中の安定画像を維持するのである。
【0090】再び図27および図28に戻ってみると、
再生信号の複合シンクは入力線760(図28)に与え
られていて、それは反転器764によって反転され、次
いでナンドゲート766に与えられるが、該ゲートは、
ドロップアウト信号がドロップアウト検出回路(図示さ
れていない)によって発生される場合、線768のドロ
ップアウト信号によって不動作にされる。該ナンドゲー
ト766の出力は、抵抗器とコンデンサとからなる低域
フィルタ770に与えられ、次いで、スライサ演算増幅
器772の入力に与えられる。該入力信号は、垂直シン
クの立ち上がり区間では高くなり、さらにこれは、プロ
グラム可能なタイマチップ778の単発マルチバイブレ
ータ776および反転器780にも与えられている。出
力線774上に表われる。線774上の該信号は図29
の(1)のタイミング図で示され、図29の(1)の反
転は図29の(2)で示される。図29の(2)の点線
表現は、より短い等化パルスを表わし、実線表現による
水平シンクパルスのほぼ1/2の持続時間である。図2
9の(2)に示された該水平シンクパルスは、単発マル
チ776の入力に与えられたその立ち上がり区間を有し
ており、それを始動させる。線782の単発出力の持続
時間は等化パルスよりは長くかつシンクパルスよりは短
く、この信号は図29の(3)に示されている。その出
力は反転器784で反転される。出力線786は、ナン
ドゲート788の一入力およびアンドゲート790の一
入力に与えられる。線786の該信号(図29の
(3))および入力線792の反転器780の出力信号
は、両方の入力が高い場合に、ナンドゲート788を有
効にさせるので、ナンドゲート788の出力線794
は、図29の(5)で示されるように等化パルスがある
場合にだけ、正方向の遷移が後に続く、負の遷移を備え
ている。図29の(4)で示されるように、水平シンク
パルスは、線786(図29の(3))が高い時間の
間、低い。図29の(3)の高いパルス(図29の
(3)の点798)の完了に先立って、図29の(4)
の等化パルスの反転が高くなる(図29の(4)の点7
96)ような場合には、有効低信号が、図29の(5)
のように該等化パルスの発生中だけ発生される。ナンド
ゲート788の有効信号は単発800をトリガし、その
出力は線802上に表われそして、これは反転器804
によって反転され、図29の(6)にある線806の信
号を発生する。線806の該信号は、アンドゲート80
8(図27)の一入力に与えられ、そのもう一つの入力
は、線794と反転器810、および線809を介して
ナンドゲート788(図28)によって発生される。反
転器810の該出力信号は図29の(7)で示されてい
る。
【0091】これら二つの入力とも、第二等化パルスの
間だけアンドゲート808を満足させるので、アンドゲ
ート808は、所望の第二の等化パルスの発生で、線8
12上の真の出力を与える。該第二等化パルスはアンド
ゲート814の一つの入力に与えられており、該アンド
ゲート814はもう一つのプログラム可能なタイマチッ
プ818のロックアウト単発マルチ816に結合される
その出力を有している。該単発マルチ816の出力は線
819上に表われるが、それはアンドゲート814のも
う一つの入力および第二アンドゲート820の一入力に
与えられている。有効出力線819は、第二等化パルス
の発生後、垂直区間の残りの部分をロックアウトする。
アンドゲート808,アンドゲート814および単発マ
ルチ816から出る信号の波形は、それぞれ図30の
(1)、図30の(2)および図30の(3)で示され
ている。線824上の垂直単発マルチ822の出力は、
単発マルチ830の入力に与えられているほかに、タイ
マチップ828の単発マルチ826の入力にも与えられ
ている。単発マルチ830はナンドゲート834に与え
られている出力線832を有しており、ナンドゲート8
34の出力は、アンドゲート820への線836上に信
号を発生していて、該アンドゲート820は、線838
とオアゲート840とを介して、単発マルチ822に自
己再発生入力信号を与えている。従って、該信号がない
場合、垂直レート信号が単発マルチ822および830
によって発生され続けるのである。
【0092】単発マルチ822の出力は図30の(4)
に示されており、前述したように、先行回転の履歴に従
って、プログラムするに適当な立ち上がり区間を有する
ように示されている。一旦、該立ち上がり区間の上向き
の遷移が発生すると、それは単発マルチ826をトリガ
し、該単発マルチ826もまた、先行回転がいかなる方
向でのジャンプを備えていたかによって調整できるので
ある。出力線844は定持続時間を有する単発マルチ8
46に与えられ、その出力は線848上に表われ、さら
に反転器850および852を介して与えられて、時間
ベース修正装置への線854上に時間ベース修正装置垂
直信号を発生するのであるが、この信号は図30の
(6)の波形で示される。
【0093】図30の(4)、図30の(5)および図
30の(6)を見て明らかなように、該時間ベース修正
装置垂直パルスの位置は、図30の(5)の波形を発生
する単発マルチ826の持続時間に加えて、図30の
(4)の波形を発生する単発マルチ822の周期の持続
時間を加算したものの関数である。それは、単発マルチ
826の周期の完了の際における上向きの遷移であっ
て、単発マルチ846をトリガし、時間ベース修正装置
垂直信号を発生する。該タイマチップ類、とりわけ単発
マルチ822と826ははプログラム制御のもとにあ
り、マイクロプロセッサは、内部に、先行のヘッド回転
において発生した動作の履歴を、つまり、ジャンプが発
生したかどうか、どの方向で発生したのかということ
を、記憶しているので、該マイクロプロセッサは、単発
マルチの中のカウントを変化させ、適切な補償を与え、
その結果、該時間ベース修正装置垂直パルスをその適切
な場所に置くのである。同様にして、該単発マルチ82
2と830はマイクロプロセッサによって別々にプログ
ラム制御されており、線838上に予測された第二の等
化パルスを発生しているが、それは、テープ等化パルス
の不在の間に自動的に挿入されたものである。コンピュ
ータのリストに含まれる情報は、ジャンプの存在あるい
は不在、およびヘッドの瞬間的なレベルや位置、さらに
ジャンプが今回の回転中に生ずるかどうか等に関する、
先行回転の履歴に従って、補償を達成するのである。ジ
ャンプが発生することになると、該時間ベース修正装置
垂直パルスについての適切な補償がなされて画像は、再
生期間中、縦方向に安定することになる。
【0094】タイマチップ778,818,828およ
びタイマチップ856は、電圧制御発振器860(図2
8)に由来するクロック線858によってすべてクロッ
クされており、該発振器は、ラッチ866の出力線86
4に結合されたディジタル/アナログ変換器862の出
力によって制御される。ラッチ866はアップ/ダウン
カウンタ868を有するディジタルサンプル保持回路の
一部であって、該カウンタのアップ/ダウン制御線は除
数64の除算器872の出力線によって制御されてお
り、また、その入力は、電圧制御発振器860の出力周
波数である水平レートの64倍である。該カウンタ86
8はクロック線858によってクロックされる。
【0095】1/2ラインエリミネータ874は、水平
レートにありかつオフテープ複合シンク信号から与えら
れている出力を線876上に発生する。線876上の該
水平レート信号は、反転器878によって反転されて、
ラッチ866を制御し、アップ/ダウンカウンタ868
に存在するエラーをラッチ時間に書き込ませる。該オフ
テープ信号がない場合には、RF不在信号が、二つの反
転器を介してカウンタ868とラッチ866に動作可能
的に結合されている線880に与えられている。有効R
F不在信号の影響によって該カウンタ868に零エラー
を指示させ、それは、ラッチ866によって、零エラー
を該ディジタル/アナログ変換器862の出力上に出さ
せるように送信されるので、該電圧制御発振器860は
64Hクロックレートで自走するのである。
【0096】該装置がプレイバック中に正確なフィール
ド整合を有しているかどうかを判定するために、該装置
は線882上の基準フレーム信号(図27)を、線88
4上のプレイバックフレーム信号と比較するが、この二
本の線とも排他的オアゲート886に入力を与えてい
る。該プレイバックフレーム信号は、Dフリップフロッ
プ888に与えられた時間ベース修正装置垂直ならびに
水平信号から発生する。該D入力はカウンタ872(図
27)の線870の水平信号によって発生され、また、
反転器850の出力からの該時間ベース修正装置垂直信
号は、該Dフリップフロップをクロックし、次いで、排
他的オアゲート886に与えられているQ(バー)出力
線884上に、プレイバックフレームレート信号を発生
する。該排他的オアゲートへの両方の入力が高い場合に
は、その出力線890は低くなり、対応的に、両方の入
力が低い場合には、該出力線もまた低くなるのである。
この両入力が異なるレベルを有する場合は、該排他的オ
アの出力レベルは高くなるであろう。線890の出力信
号は、フレーム周期の中間部分で三状態緩衝器892を
介して、マイクロプロセッサによりサンプルされ、該プ
レイバック信号が基準信号に関して適切にフレーム整合
しているかどうか判定する。該フレーム整合が妥当でな
い場合には、マイクロプロセッサは該自動走査トラッキ
ングサーボに、1トラックヘッドジャンプを発生するよ
うに命令し、次いで該ジャンプは、ヘッドを搭載してい
る圧電セラミックバイモルフの中央あるいは規格非偏向
位置へ向かう方向に生ずる。出力線890も積分器89
4まで達しており、該積分器は多くのフィールド上の信
号レベルを積分しかつアナログ信号を発生するが、それ
は編集中にレコーダによって利用されて適切な編集を助
ける。マイクロプロセッサもまた、幾つかの連続フィー
ルドにおける該排他的オアゲート886の出力値を平均
するが、それは、該フレーム整合信号が正確であること
を保証するためであって、もし正確であれば、それは、
必要に応じてジャンプを命令するのである。
【0097】本発明のまた別の点によると、図25の基
準発生装置は、該装置の回路での利用のために各種の基
準クロックを発生する動作が可能であり、また、二つの
モードで動作するように適応されるが、その一つは、複
合ステーション同期信号と同期して、各種の同期基準ク
ロック信号、すなわち、フレームレート信号、垂直基準
同期化信号および水平シンク信号の各種の倍数など、を
発生する。該基準発生装置はステーション複合シンクに
同期化されていて、該全装置に対してクロック信号を与
えるので、よって該クロック信号はここに記載の装置の
全回路を通じて完全に同期化されている。該基準発生装
置はまた勝手(ランダム)な態様で、すなわち、複合シ
ンクが悪くなると、さまざまなクロックが該基準発生装
置回路によって、複合シンクの不在中の該装置の適切な
動作を保証するために不可欠の安定性を有するという態
様で発生する、という意味における勝手な態様で、動作
するようにも適応される。該基準発生装置は、マイクロ
プロセッサ31の制御のもとで、該複合シンクに位相ロ
ックされており、よって、525本線NTSCフォーマ
ットあるいは625水平線PALまたはSECAMフォ
ーマットのどちらにでも適応できるようになっている。
【0098】特に図25について見ると、基準複合シン
クは線900に与えられ、反転器902によって反転さ
れているが、該反転器の出力は、ダイオード906の陰
極に結合されている線904上に表われ、該ダイオード
の陽極は、比較装置908の負入力、およびコンデンサ
910さらに抵抗器912を通じて正電圧の電源にも結
合されている。該比較装置908は、水平シンクパルス
を垂直シンクパルスから効果的に区別しかつ、垂直シン
クシーケンスの最初の広いパルスの発生において、低い
出力を与える。これは反転器914によって反転され次
いでアンドゲート916に与えられるが、該ゲート91
6は、プログラム可能なタイマチップ920の有する単
発マルチ918の入力に結合された出力を有しており、
また、該タイマチップ920は、次の垂直区間の発生す
るすぐ前にリセットされる。従って、該単発マルチの動
作は、垂直同期化シーケンス中の最初の広いパルス発生
の際にトリガされるのが効果的であり、また出力線92
2は垂直レートで低くなり、低いパルスはゲート916
を不動作にするので該垂直同期化区間の連続する広いパ
ルスは、該単発マルチ918を再びトリガすることはな
い。該出力もまた同期カウンタ924および再トリガ可
能な単発マルチ296に結合されている。該同期カウン
タは出力928に垂直パルスを与え、それはDフリップ
フロップ930をクロックして、さらにゲート932お
よび934を介して線936に垂直基準信号を発生し、
それは反転器938によって反転されて、該反転信号は
出力線940上に表われる。
【0099】基準複合シンクが入力900にある限り、
基準垂直は、所望通りに該基準複合シンクに同期化され
ている出力線上に発生される。基準複合シンクが何らか
の理由で割り込まれる場合には、再トリガ可能な単発マ
ルチ926が時間切れとなる。これに関して、例えば、
それは、編集中に生ずる正常なスイッチ動作より実質的
に長い時定数を持っているのである。該再トリガ可能な
単発マルチ926が線922を介して後に続く入力パル
スを与えられない場合には、それは出力線942上に低
い信号を発生し、それがフリップフロップ930をセッ
トするので、該単発マルチ918からの検出された垂直
パルス出力ではなく、線940上の基準垂直が同期カウ
ンタ出力928によって発生されるのである。該同期カ
ウンタ924はデータバス31によりプログラムされて
いて垂直シンクの周期に一致するカウンタ値を備えてお
り、さらに該同期カウンタは、該基準複合シンクの垂直
シンク成分を検出することによって再トリガされるので
はなく、内部のカウンタによって、出力線928上に垂
直シンクパルスを発生しているのである。
【0100】線900上の基準複合シンクは、反転され
た後、二つのゲート944と946に与えられるのであ
るが、これらは結合された抵抗器とコンデンサと共に、
アンドゲート950の一入力に与えられる、出力線94
8上の非常に狭いパルスを形成しており、該ゲート95
0の出力は、線956を介してプログラム可能なタイマ
チップ954の1/2ラインエリミネータカウンタ95
2に与えられている。該1/2ラインエリミネータカウ
ンタの出力は、アンドゲート950のもう一つの入力に
与えられている線958上に表われる。よって、線95
6は、基本的には入力基準水平信号である1H周波数レ
ートパルスを有しており、それは、ラッチ960のクロ
ック入力に与えられており、該ラッチ960は、該入力
基準水平信号が発生する時間に、アップ/ダウンカウン
ター962から与えられた入力値を効果的にラッチす
る。
【0101】電圧制御発振装置964は出力線966を
有しているが、それは反転器968によって反転され
て、除数2による除算器回路972および、アップ/ダ
ウンカウンター962のクロック入力にまで達している
線970上に4MHz出力を発生している。線974上
の除算された2MHzクロックは、単発マルチ918お
よび同期カウンタ924をクロックするように与えら
れ、また、カウンタ976にも与えられるのであるが、
該カウンタ976は除数4によるカウンタして動作し、
かつ、出力線978に32Hレート信号を発生し、それ
は次いで、各種の出力クロック信号、すなわち、図示さ
れているように、16H,8H,4Hおよび2H,を有
する除算器980に与えられる。該除算器980はま
た、2Hレート出力982をも有していて、該出力は除
数2による除算器984に与えられ、該除算器は線98
6にHレート信号を発生し、それは再トリガ可能の単発
マルチ926をクロックし、さらにアップ/ダウンカウ
ンタ962へのアップ/ダウン制御線を制御もする。該
アップ/ダウンカウンタはラッチ960と共にディジタ
ルサンプル保持回路を形成している。該アップ/ダウン
カウンタ962は、線970上の4MHzクロック信号
によってクロックされて、Hレート信号のディジタル表
現を発生するよう動作するが、それは該カウンタが上方
レベルまたは下方レベルのどちらにもあるし、また、瞬
間的な値が、線956を介して、基準水平の発生時に、
ラッチ960にラッチされる場合、レベルの一方から他
方へと変化しているからである。該ラッチ960は、抵
抗器はしご形回路網と、ディジタル/アナログ変換器9
88として動作する演算増幅器とに与えられている出力
線を有しており、該変換器の出力は可変容量ダイオード
990に与えられ、該ダイオードは電圧制御発振器96
4を制御し、よって、該電圧制御発振器を該基準複合シ
ンクに、所望通り位相同期化させる。
【0102】前述したように、該基準複合シンクが欠け
ている場合には、該再トリガ可能な単発マルチ926
は、Dフリップフロップ930に、線992上の低信号
を発生させるが、それはアップ/ダウンカウンタ962
およびラッチ960に与えられている。線992上の低
信号は該アップ/ダウンカウンタ962をセットして零
エラーを発生し、また同時に該ラッチ960を透明にさ
せるので、零エラーはラッチ960から無理に出され
て、該ラッチは零エラーを可変容量ダイオード990に
与えさらに該電圧制御発振器964を勝手な態様で動作
させるが、それは、該装置がそこに同期化され得るよう
な基準複合シンクがないからである。
【0103】
【発明の効果】今までの詳細な説明から、記録再生装置
に利用される、多くの望ましい属性を有する、改良され
たマイクロプロセッサ制御の多サーボ装置について説明
したことが明らかであろう。該装置は、タイミング信号
情報を制御するのに加えて、記録再生装置のすべての主
要サーボを制御し、かつたゞ一つのマイクロプロセッサ
を利用する。単独マイクロプロセッサ制御のために、該
装置は、NTSCとSECAMおよびPALビデオフォ
ーマット間で文字通りスイッチ切替えが可能である。ま
た単独マイクロプロセッサ制御によって、装置内で利用
できる、膨大に増加した各種の信号のサンプリングを容
易にし、その結果、各種のサーボ装置のより多方面にわ
たるかつ正確な制御が実行され得るのである。さらに、
単独マイクロプロセッサ制御によりサーボ装置相互間の
固有の通信が行われるようになり、それは該装置を隔離
させると同時に相互関係を持たせ、よって、該装置のさ
まざまな部分およびサブシステムの診断テストをより容
易にしているのである。
【0104】さらに、本発明は、正常な記録/再生速度
以外の再生速度での再生情報信号方式に特色があり、よ
って、可動変換装置は制御されて、記録トラックを有利
に追従し、さらに、再生に続いて、変換装置を移動さ
せ、次に再生されるべきトラックを追従し始めるようそ
れを位置ぎめする。そのようなトラック追従を行わせる
に利用される制御信号は、図11で示されるように、情
報信号再生中の、検出されたテープの給送速度および可
動変換装置の位置に従って、単独段階あるいは一連の段
階のどちらにおいても発生され得る。特に有利な点は、
該制御信号がトラッキングエラー信号を表わすディジタ
ル的に発生した値から発生される場合に実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロプロセッサと装置の各種のサーボ装置
とにおける、また、マイクロプロセッサと他の重要な回
路とにおける、機能的相互作用を示す機能的ブロック図
である。
【図2】マイクロプロセッサの別の機能的ブロック図で
あって、それが該装置の動作に関する入力情報を受信
し、かつ、該装置の動作を制御するのに利用される出力
信号を発生する態様を示す。
【図3】aおよびbで、マイクロプロセッサのソフトウ
エアの機能的な動作を示す非常に広いフローチャートを
示す。
【図4】ソフトウエアの命令が結合されたマイクロプロ
セッサの記憶装置内で位置決めされる態様を示す図であ
る。
【図5】キャプスタンが係っている記録、再生(プレ
ー)およびさまざまな再生モードで動作中のリールサー
ボ装置についての機能的ブロック図である。
【図6】キャプスタンの係っていないキュー動作中、お
よび静止フレーム再生モード中のシャトルモードにおい
て動作しているリールサーボ装置についての機能的ブロ
ック図である。
【図7】スキャナサーボ装置の機能ブロック図である。
【図8】キャプスタンサーボ装置の機能ブロック図であ
る。
【図9】リールサーボ装置の動作を説明する上で有用な
タイミング図である。
【図10】同様リールサーボ装置の動作を説明する上で
有用なタイミング図である。
【図11】自動走査トラッキングサーボ装置についての
機能ブロック図である。
【図12】自動走査トラッキングサーボの動作を説明す
る上で有用なタイミング図である。
【図13】自動走査トラッキングサーボ装置の動作を説
明する上で同様に有用なタイミング図である。
【図14】自動走査トラッキングサーボ装置同期検出装
置を示す機能ブロック図である。
【図15】自動走査トラッキングサーボ装置、特に、図
11に示された装置のエラー修正部分を示す機能ブロッ
ク図である。
【図16】テープシンクプロセッサおよび時間ベース修
正装置インターフェイス回路を示す機能ブロック図であ
る。
【図17】機械制御インターフェイス回路および多重ア
ナログ/ディジタル変換回路を備えたマイクロプロセッ
サを示す詳細な電気回路図である。
【図18】図17と共ににマイクロプロセッサを示す電
気回路図である。
【図19】図5及び図6に示したリールサーボ回路につ
いての詳細な電気回路図である。
【図20】図8に示したキャプスタンサーボ回路の詳細
な電気回路図である。
【図21】図20と共にキャプスタンサーボ回路を示す
電気回路図である。
【図22】図7に示したスキャナサーボ回路を示す詳細
な電気回路図である。
【図23】図11,図14および図15に示した自動走
査トラッキングサーボ装置制動、同期検出および傾斜信
号発生動作等を実行する回路の詳細な電気回路図であ
る。
【図24】自動走査トラッキングサーボ装置制動、同期
検出および傾斜信号発生動作等を実行する回路を図23
と共に示す電気回路図である。
【図25】基準信号発生装置の詳細な電気回路図であ
る。
【図26】基板デコード回路の詳細な電気回路図であ
る。
【図27】テープシンクプロセッサと時間ベース修正装
置インターフェイス回路の詳細な電気回路図である。
【図28】図27と共にテープシンクプロセッサと時間
ベース修正装置インターフェイス回路を示す電気回路図
である。
【図29】図25で示したテープシンクプロセッサの動
作を理解する上で有用なタイミング図を示す。
【図30】図27および図28に示した時間ベース修正
装置インターフェイス回路の動作を理解する上で有用な
タイミング図を示す。
【図31】キャプスタンサーボに対する伝達関数、特に
可変速度電位差計制御および合成キャプスタン速度の非
線形伝達関数を示すグラフ図である。
【図32】図31と同様のグラフ図である。
【図33】図31と同様のグラフ図である。
【図34】図31と同様のグラフ図である。
【符号の説明】
30 マイクロプロセッサー 31 データバス 100 線 102 入力線 104 位相調節遅延発生装置 106 出力線 108 位相検出器 110 ディジタル/アナログ変換器 112 出力線 114 接続線 116 モーター駆動増幅器 118 走査装置駆動モーター 120 容量抵抗器リード/ラグ位相エラー回路 122 遅延装置 124 線 126 比較装置 128 出力 130 ディジタル/アナログ変換器 132 線 560 Dフリップフロップ 564 タコメーター遅延マルチ 566 タイマーチップ 578 Dフリップフロップ 584 タイマーチップ 586 速度傾斜発生装置 587 出力線 594 位相傾斜発生装置 595 出力線 596 ディジタル/アナログ変換器 598 ディジタル/アナログ変換器 603 加算点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段によって駆動される回転機構の
    回転速度および位相を制御するサーボ制御装置におい
    て、(イ)上記回転機構の回転速度を制御し、この回転
    機構の回転周期を表わすディジタルカウント信号を発生
    する第1のカウンタ手段を含んだ第1のサーボ手段と、
    (ロ)上記回転機構の回転位相を制御し、この回転機構
    の位相位置を表わすディジタルカウント信号を発生する
    第2のカウンタ手段を含んだ第2のサーボ手段と、
    (ハ)上記第1および第2のカウンタ手段のカウント値
    を決定し、上記第1のカウンタ手段の決定されたカウン
    ト値とある所定のカウント値とを比較して第1の誤差信
    号を発生し、かつ上記第2のカウンタ手段の決定された
    カウント値とある所定のカウント値とを比較して第2の
    誤差信号を発生する処理手段と、(ニ)上記第1および
    第2の誤差信号を加算し、この加算した信号を上記駆動
    手段に与える手段とを具備したことを特徴とするサーボ
    制御装置。
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