JPH0895347A - 帯電部材 - Google Patents

帯電部材

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JPH0895347A
JPH0895347A JP6254117A JP25411794A JPH0895347A JP H0895347 A JPH0895347 A JP H0895347A JP 6254117 A JP6254117 A JP 6254117A JP 25411794 A JP25411794 A JP 25411794A JP H0895347 A JPH0895347 A JP H0895347A
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JP6254117A
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Akihiko Nakazawa
明彦 仲沢
Hiroshi Inoue
宏 井上
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】直流電圧に交流電圧を重畳して印加した場合で
も、スジや点状の画像欠陥のない良好な画像が得られ、
温度や湿度の影響を受けずあらゆる環境で安定した帯電
特性を発揮でき、長期に渡って使用しても帯電部材表面
の汚れに起因する画像欠陥を生じない帯電部材を提供す
ることである。 【構成】被帯電体表面に当接し、被帯電体を帯電する帯
電部材において、該帯電部材表面が高抵抗材質R
低抵抗材質R を分布した構造を有し、Rは体積抵
抗1×10 〜1×1015Ωcmの有機高分子物質
であり、Rが体積抵抗1×10−3〜1×10 Ω
cmの導電性粒子で低抵抗材質Rの帯電部材表面積に
占める割合が下式の範囲であることを特徴とする帯電部
材。 0.05≦R A/Aall ≦0.6 式中、Aallは帯電部材表面の単位面積を示し、R
AはAall 内における低抵抗材質の面積を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は帯電部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置に用いられる帯電装
置は、金属ワイヤ−に電圧を印加して発生するコロナに
よって被帯電体である感光体の帯電を行う方式が多く用
いられている。この方式では高い電圧が必要であり、し
かも、実際に感光体の帯電に利用される電流は全体のご
く一部であるなど効率の面で十分なものではない。更に
このような帯電方式では多量のオゾンが発生し複写機や
プリンタ−を使用する環境の保全を考慮すると好ましい
ものではなかった。
【0003】この問題を解決するために感光体に接触配
置した帯電部材に電圧を印加して感光体の帯電を行う接
触帯電方式が提案され、小型のプリンタ−や複写機の間
で主流になりつつある。この方式はオゾンの発生量が大
幅に減少し、帯電効率も高くなる等多くの利点を有して
いる。
【0004】接触帯電方式では直流電圧に交流電圧を重
畳して印加すると均一な帯電を得る上で効果が高い。し
かし、交流電圧によって帯電部材と感光体の間で振動が
生じ、不快な音を発生したり、交流用の電源装置が必要
となるため、製品のコストアップや小型化の妨げになる
等の問題も有している。従って、接触帯電部材に印加す
る電圧は直流のみの方が望ましいが、直流のみでは帯電
ムラを発生しやすくなり、帯電部材の表面状態の差異や
抵抗値の若干のばらつき等によって斑点状やスジ状の画
像欠陥を生じてしまう場合がある。
【0005】また、このような接触帯電方式ではトナ−
がクリ−ニングされず感光体上に残留した場合に帯電部
材上にトナ−が付着して蓄積され、帯電不良を生じると
いった問題がある。
【0006】一方で、装置の小型化、低価格化によって
ユ−ザ−の幅が広がり、その使用環境も幅広くなってき
ている。従って、温度や湿度等の環境の変化によって帯
電部材の抵抗値が大きく変動すると各環境間の帯電能力
に格差が生じて均質な画像が得難くなり、画像欠陥を招
きやすい。このように接触帯電部材には様々な性能が求
められているが、これ等を同時に満足するには技術的に
困難が伴う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、直流
電圧に交流電圧を重畳して印加した場合でも、スジや点
状の画像欠陥のない良好な画像が得られる帯電部材を提
供すること、別の目的は温度や湿度の影響を受けずあら
ゆる環境で安定した帯電特性を発揮できる帯電部材を提
供すること、更に別の目的は長期に渡って使用しても、
帯電部材表面の汚れに起因する画像欠陥を生じない帯電
部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は被帯電体表面に
当接し、被帯電体を帯電する帯電部材において、該帯電
部材表面が高抵抗材質RH に低抵抗材質RL を分布した
構造を有し、RH は体積抵抗1×105 〜1×1015Ω
cmの有機高分子物質であり、RL が体積抵抗1×10
-3〜1×104 Ωcmの導電性粒子で低抵抗材質RL
帯電部材表面積に占める割合が下式の範囲であることを
特徴とする帯電部材から構成される。 0.05≦R A/Aall ≦0.6 式中、Aallは帯電部材表面の単位面積を示し、R
AはAall 内における低抵抗材質の面積を示す。
【0009】高抵抗材質RH の体積抵抗が1×105 Ω
cm未満であるか、低抵抗材質RLの体積抵抗が1×1
-3Ωcmより小さいと耐圧性能が不十分となる。ま
た、それぞれの体積抵抗が、1×1015Ωcm、1×1
4 Ωcmを超えると帯電能力が低下して感光体に十分
な電位を与えることができなくなる。上記の式が0.0
5未満の場合は表面の抵抗が高すぎ帯電能力の不足を起
こす。一方、0.6を超える場合は表面抵抗が低く、表
面方向の過大な電流の流れを生じて帯電ムラの原因とな
る。
【0010】同様に低抵抗材質RL の粒子が単体または
凝集体として最長径30μm以下で帯電部材の表面に分
布していることが望ましい。最長径が30μmを超える
と局所的な放電を生じて帯電ムラを発生する。
【0011】また環境安定性と耐久性を考慮すると高抵
抗材質RH はフッ素樹脂を含有する高分子物質であるこ
とが望ましい。
【0012】フッ素樹脂は吸湿性が低いため温度や湿度
の差による抵抗変動を起こしにくく、広い環境で安定し
た帯電特性が得られる。同時にフッ素樹脂は表面の汚れ
に対して強く、トナ−やその他の物質の付着を防ぎ、長
期に渡って安定した画質を維持できるものである。
【0013】本発明における帯電部材の表面状態を形成
する方法としては特に制限されるものではないが、樹脂
及び導電性粒子等を混合、分散し、塗料化した後に導電
性を有する弾性基体の上に塗工する方法が好適に用いら
れる。この時に所定の表面状態に調整するために、導電
性粒子の混合量や塗料粘度、混合方法及び混合強度等を
制御する。これ等を分散する方法は例えばボ−ルミル、
サンドミル、液流衝突型分散装置(ナノマイザ−、マイ
クロフルイタイザ−)等公知の方法が適用できる。
【0014】本発明で帯電部材表面に使用される低抵抗
材質である導電性粒子は粒径0.1〜10μm程度が望
ましく、抵抗値が本発明に規定する範囲であれば特に制
限されるものではないが、例えば球状カ−ボン、グラフ
ァイト、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛等の金属酸化
物や金、銀、銅、ニッケル等の金属粉や硫酸バリウム等
も挙げられ、これ等の表面を処理して所定の抵抗値にな
るように調整してもよい。
【0015】本発明において高抵抗材質として、帯電部
材表面形成に使用されるフッ素樹脂は特に制限されない
が、例えばフッ化ビニリデン系共重合体(FKM)、テ
トラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−パ−フルオロメチルビニルエ−テル共
重合体(FFKM)等のフッ素ゴムの他、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン
−パ−フルオロアルキルビニルエ−テル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン−パ−フルオロアルキルビニル
エ−テル(EPE)、テトラフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体(ETFT)、ポリクロロトリフルオロエチ
レン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エ
チレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオ
ライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PV
F)等が挙げられる。これ等を単独あるいは2種以上を
用いてもよく、他の樹脂に混合してもよい。
【0016】他の樹脂としては、例えばポリウレタン、
ポリメチルメタクリレ−ト、ポリブチルメタクリレ−ト
等のアクリル樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニル
アセタ−ル、ポリアリレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリ
エステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルピリジン、セルロ−ス系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル、ポリアミド、RB(ブタジエン樹脂)、シリコ−ン
樹脂やSBS、SIS、SEBS等のポリスチレン系や
ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマ−等が挙げら
れる。
【0017】また、弾性層を形成する樹脂成分として
は、例えばエチレン−プロピレン−ジエン−タ−ポリマ
−(EPDM)、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソ
プレン、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルブタジエンゴム(NB
R)、シリコ−ンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒド
リンゴム等のゴムやブタジエン樹脂(RB)、スチレン
−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン
−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEB
S)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SI
S)等のポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエス
テル系、ポリウレタン系、PVD等の熱可塑性エラスト
マ−やポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、アクリル系樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合
体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等の高分子
材料を用いることができる。
【0018】本発明の帯電部材は、一次帯電、転写帯電
はもちろんのこと、その他の帯電制御用途全般に適用で
きる。
【0019】次に、本発明の帯電部材を用いた電子写真
装置の1例を説明する。図1は、本発明の帯電部材を用
いた電子写真装置の概略構成の1例の横断面図である。
【0020】1は被帯電体としての像担持体であり、こ
の例ではアルミニウム等の導電性基体層1bと、その外
周面に形成した光導電層1aを基本構成層とするドラム
型の電子写真感光体である。支軸1cを中心に図面上時
計方向に所定の周速度をもって回転駆動する。
【0021】2はこの感光体1面に接して感光体面を所
定の極性・電位に一様に一次帯電処理する帯電部材であ
り、この例ではロ−ラ−タイプのものである。以下、帯
電ロ−ラと言う。帯電ロ−ラ−2は中心芯金2cとその
外周に形成した弾性層2bと更にその外周に形成した保
護層2aとからなり、芯金2cの両端部を不図示の軸受
け部材に回転自在に軸受けさせてドラム型の感光体1に
平行に配置し、パネル等不図示の押圧手段で感光体1面
に対して所定の押圧力をもって圧接され、感光体1の回
転駆動に伴い従動回転する。
【0022】しかして、電源3から摺擦電極3aを介し
て、芯金2cへ所定の直流(DC)バイアス、あるいは
直流+交流(DC+AC)バイアスを印加することで回
転感光体1の周面が所定の極性・電位に接触帯電され
る。
【0023】帯電部材2で均一に帯電処理を受けた感光
体1面は、次いで露光手段4により目的画像情報の露光
(レ−ザ−ビ−ム走査露光、原稿画像のスリット露光
等)を受けることで、その周面に目的の画像情報に対応
した静電潜像が形成される。その潜像は、次いで現像手
段5によりトナ−画像として順次可視像化される。
【0024】このトナ−画像は、次いで、転写手段6に
より不図示の給紙手段部から感光体1の回転と同期どり
されて適正なタイミングをもって感光体1と転写手段6
との間の転写部へ搬送された転写材8の面に順次転写さ
れていく。この例の転写手段6は転写ロ−ラ−であり、
転写材8の裏からトナ−と逆極性の帯電を行うことで感
光体1面側のトナ−画像が転写材8の表面側に転写され
ていく。この転写手段として、本発明の帯電部材を用い
ることが有効である。
【0025】トナ−画像の転写を受けた転写材8は感光
体1面から分離されて不図示の像定着手段へ搬送されて
像定着を受け、画像形成物として出力される。あるいは
裏面にも像形成するものでは転写部への再搬送手段へ搬
送される。
【0026】像転写後の感光体1面はクリ−ニング手段
7で転写残りトナ−等の付着汚染物の除去を受けて清浄
面化されて繰り返して作像に供される。
【0027】帯電部材2は図1に示した画像形成装置に
像担持体1の帯電処理手段として装置したようなロ−ラ
−タイプ以外にも、ブレ−ド状タイプ、ブロック状タイ
プ、ロッド状タイプ、ベルト状タイプ等の形態に構成で
きる。
【0028】ロ−ラ−タイプの帯電部材2は面移動駆動
される被帯電体1に従動駆動させてもよく、非回転のも
のとさせてもよく、被帯電体1の面移動方向に順方向ま
たは逆方向に所定の周速度をもって積極的に回転駆動さ
せるようにしてもよい。
【0029】また、電子写真装置として、上述の感光体
や現像手段、クリ−ニング手段等の構成要素のうち、複
数のものを装置ユニットとして一体に結合して構成し、
このユニットを装置本体に対して着脱自在に構成しても
よい。例えば、帯電手段、現像手段及びクリ−ニング手
段の少なくとも1つを感光体と共に一体に支持してユニ
ットを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットと
し、装置本体のレ−ル等の案内手段を用いて着脱自在の
構成にしてもよい。このとき、上記の装置ユニットの方
に帯電手段及び/または現像手段を伴って構成してもよ
い。
【0030】また、光像露光は、電子写真装置を複写機
やプリンタ−として使用する場合には、原稿からの反射
光や透過光あるいは原稿を読み取り信号化し、この信号
によりレ−ザ−ビ−ムの走査、LEDアレイの駆動また
は液晶シャッタ−アレイの駆動等により行われる。
【0031】次に、本発明における体積抵抗率及び低抵
抗材質RL (導電性粒子)の表面分布の最長径及び単位
面積当りの低抵抗材質RL の専有面積率を測定する方法
を説明する。本発明における体積抵抗率はJIS K6
911により測定した。粉体物質は100Kg/cm2
の圧力でプレス成型した後、測定を行った。
【0032】帯電部材表面状態の計測方法は帯電部材の
表面のSEM写真を撮影し、それを基に測定した。倍率
は導電性粒子の粒径によって2000倍〜10000倍
程度が望ましい。表面の単位面積内に露出している導電
性粒子の面積の総和を画像処理装置(ピアスFA11)
によって計測して算出した。導電性粒子の最長径も同様
にして求めた。このときの最長径は複数の粒子が凝集し
て存在した場合は一つの粒子としてカウントし、その粒
子の最も長い部分である。視野を変えつつ粒子数が50
0を超えるまで計測した。
【0033】図2に帯電部材の表面の導電性粒子の計測
例を示す。図2は帯電部材表面のSEM写真を基に画像
処理によって導電性粒子部分を抽出したものである。こ
の図2から粒子の最長径及び単位面積内に占める導電性
粒子の面積を算出した。SEM写真で粒子部分の明暗の
差が小さく、画像解析装置による粒子部分の分離が行わ
れにくい場合には、SEM写真の粒子部分に着色するな
どの操作を行ってもよい。
【0034】
【実施例】
実施例1 弾性層の成型は、スチレンブタジエンゴム(SBR)1
00重量部、導電性カ−ボンブラック8重量部、パラフ
ィンオイル20重量部、脂肪酸1重量部を20℃に冷却
した2本ロ−ルにて約30分間混練し、弾性層原料コン
パウンドを調製する。この原料コンパウンドに硫黄0.
5重量部とチアゾ−ル系加硫促進剤1重量部とチウラム
系加硫促進剤1重量部を混合して更に30分間混練し
た。このコンパウンドを予めステンレス製芯金をセット
して160℃に加熱しておいた型に注入し、10分間そ
のままの温度を保持した後、型から取り出し、6φの芯
金の周囲に外径12φになるようにロ−ラ−状に弾性層
を加硫成型した。
【0035】表面層の調製は、フッ素樹脂(体積抵抗1
×1014Ωcm)100重量部、導電性酸化チタン(体
積抵抗2Ωcm、重量平均粒径0.5μm)100重量
部、DMF550重量部をビ−ズミルで2時間混合し、
更にナノマイザ−を使用して5回繰り返して循環させ表
面層用塗料を調製した。この塗料を前記弾性層の表面に
浸漬コ−ティングにて塗布した後150℃で30分間加
熱し、膜厚15μmの表面層を設けたロ−ラ−状帯電部
材(帯電ロ−ラ−)を作成した。この帯電ロ−ラ−の帯
電部材表面のSEM写真を画像解析した結果、最長粒子
径は3.2μm、導電性粒子の表面占有率はRL A/A
all =0.31であった。
【0036】複写機(商品名FC−2、キヤノン(株)
製)を改造して帯電装置に前記帯電ロ−ラ−を取り付
け、図1と同様の構造とした。(転写はコロナ帯電器を
使用)直流電流のみ−1.65KVを印加して常温低湿
(23℃、5%RH)、常温常湿(23℃、65%R
H)、高温高湿(30℃、80%RH)の各環境で毎分
6枚の速さで連続3000枚のプリントを行った。その
結果、いずれの環境においても帯電不良に起因するスジ
状や点状の画像欠陥は発生せず、良好な画像が得られ
た。
【0037】実施例2 表面層用塗料の材料配合をフッ素樹脂(体積抵抗1×1
14Ωcm)100重量部、導電性酸化チタン(体積抵
抗2Ωcm、重量平均粒径0.5μm)30重量部、D
MF500重量部とした他は、実施例1と同様にして帯
電ロ−ラ−を作成した。この帯電ロ−ラ−の表面層の膜
厚は18μm、表面のSEM写真を画像解析した結果、
導電性粒子の表面占有率はRL A/Aall =0.18、
表面の最長粒子径は2.2μmであった。この帯電ロ−
ラ−を使用して実施例1と同様のプリント試験を行っ
た。いずれの環境においても良好な画像が得られた。
【0038】実施例3 表面層用塗料の材料配合をフッ素樹脂(体積抵抗1×1
14Ωcm)100重量部、導電性酸化チタン(体積抵
抗0.3Ωcm、重量平均粒径1.5μm)50重量
部、DMF500重量部とした他は、実施例1と同様に
して帯電ロ−ラ−を作成した。この帯電ロ−ラ−の表面
層の膜厚は16μm、表面のSEM写真を画像解析した
結果、導電性粒子の表面占有率はRL A/Aall =0.
21、表面の最長粒子径は7.8μmであった。この帯
電ロ−ラ−を使用して実施例1と同様のプリント試験を
行った。いずれの環境においても良好な画像が得られ
た。
【0039】実施例4 弾性層の材料配合をシリコ−ンゴム100重量部、導電
性カ−ボンブラック10重量部、パラフィンオイル15
重量部、脂肪酸1重量部を20℃に冷却した2本ロ−ル
にて約30分間混練し、弾性層原料コンパウンドを調製
し、この原料コンパウンドに有機過酸化物1重量部を混
合して更に30分間混練した。このコンパウンドを予め
ステンレス製芯金をセットして160℃に加熱しておい
た型に注入し、10分間そのままの温度を保持した後、
型から取り出し、6φの芯金の周囲に外径12φになる
ようにロ−ラ−状に弾性層を加硫成型した。型から取り
出した後、更に170℃で4時間加熱した。
【0040】この弾性層の表面に実施例1と同様にして
表面層を設けて帯電ロ−ラ−を作成した。表面層の膜厚
は14μm、表面のSEM写真を画像解析した結果、導
電性粒子の表面占有率はRL A/Aall =0.30、表
面の最長粒子径は3.4μmであった。この帯電ロ−ラ
−を使用して実施例1と同様のプリント試験を行ったと
ころ、いずれの環境においても良好な画像が得られた。
【0041】実施例5 表面層用塗料の材料配合をフッ素樹脂(体積抵抗1×1
14Ωcm)100重量部、導電性硫酸バリウム(体積
抵抗10Ωcm、重量平均粒径2.0μm)50重量
部、DMF500重量部とした他は、実施例1と同様に
して帯電ロ−ラ−を作成した。この帯電ロ−ラ−の表面
層の膜厚は18μm、表面のSEM写真を画像解析した
結果、導電性粒子の表面占有率はRL A/Aall =0.
23、表面の最長粒子径は8.7μmであった。この帯
電ロ−ラ−を使用して実施例1と同様のプリント試験を
行った。いずれの環境においても良好な画像が得られ
た。
【0042】実施例6 実施例4で作成した帯電ロ−ラ−をLBP(商品名レ−
ザ−ジェット4、ヒュウレットパッカ−ド社製)に組み
込み、高温高湿環境を32℃、80%RHとした他は、
実施例1と同様の環境において、直流−1.65KVを
印加して毎分8枚の速さで連続6000枚のプリント試
験を行った。その結果、いずれの環境においても帯電不
良に起因するスジ状や点状の画像欠陥は発生せず、良好
な画像が得られた。
【0043】比較例1 表面層用塗料の材料配合をフッ素樹脂(体積抵抗1×1
14Ωcm)100重量部、導電性酸化チタン(体積抵
抗2Ωcm、重量平均粒径0.5μm)3重量部、DM
F450重量部とした他は、実施例1と同様にして帯電
ロ−ラ−を作成した。この帯電ロ−ラ−の表面層の膜厚
は15μm、表面のSEM写真を画像解析した結果、導
電性粒子の表面占有率はRL A/Aall =0.02、表
面の最長粒子径は1.5μmであった。この帯電ロ−ラ
−を使用して実施例1と同様のプリント試験を行ったと
ころ、常温常湿及び常温低湿環境において、初期より画
像濃度が非常に低く、黒い点状の欠陥も認められた。
【0044】比較例2 表面層用塗料の材料混合方法を機械式スタ−ラ−で30
分間混合する方法賭した他は、実施例1と同様にして帯
電ロ−ラ−を作成した。この帯電ロ−ラ−の表面層の膜
厚は11μm、表面のSEM写真を画像解析した結果、
導電性粒子の表面占有率はRL A/Aall =0.32、
表面の最長粒子径は32.5μmであった。この帯電ロ
−ラ−を使用して実施例1と同様のプリント試験を行っ
たところ、全ての環境において、初期より黒い点状の画
像欠陥が多数発生したため、プリント試験を中止した。
【0045】比較例3 表面層用塗料の材料配合をアクリル樹脂(体積抵抗2×
1014Ωcm)100重量部、導電性酸化チタン(体積
抵抗2Ωcm、重量平均粒径0.5μm)300重量
部、キシレン550重量部とした他は、実施例1と同様
にして帯電ロ−ラ−を作成した。この帯電ロ−ラ−の表
面層の膜厚は12μm、表面のSEM写真を画像解析し
た結果、導電性粒子の表面占有率はRL A/Aall
0.65、表面の最長粒子径は38.8μmであった。
この帯電ロ−ラ−を使用して実施例1と同様のプリント
試験を行ったところ、全ての環境において画像濃度の低
下を生じ、高温高湿環境では2000枚付近より画像黒
色部に白い点状の欠陥が発生し始め、3000枚終了後
に帯電ロ−ラ−表面を観察すると顕著なトナ−の付着が
認められた。
【0046】
【発明の効果】本発明の帯電部材によれば、接触帯電部
材の表面の高抵抗材質と低抵抗材質の分布の状態を一定
の範囲とすることによって、直流電圧のみを印加した場
合においても、帯電不良に起因する欠陥のない良好な画
像が得られ、更に、フッ素樹脂を使用することによっ
て、環境特性及び汚れに強くなり、使用環境を問わず長
期に渡って良好な画像が得るという顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電部材を用いた一般的な電子写真装
置の概略構成図である。
【図2】本発明の帯電部材の表面のSEM写真画像解析
を行い、導電性粒子部分を抽出した例である。
【符号の説明】 1 電子写真感光体 1a 光導電層 1b 導電性基体層 1c 支軸 2 帯電ロ−ラ− 2a 表面層 2b 弾性層 2c 芯金 3 電源 3a 摺擦電極 4 露光手段 5 現像手段 6 転写手段 7 クリ−ニング手段 8 転写材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体表面に当接し、被帯電体を帯電
    する帯電部材において、該帯電部材表面が高抵抗材質R
    H に低抵抗材質RL を分布した構造を有し、RH は体積
    抵抗1×105 〜1×1015Ωcmの有機高分子物質で
    あり、RL が体積抵抗1×10-3〜1×104 Ωcmの
    導電性粒子で低抵抗材質RL の帯電部材表面積に占める
    割合が下式の範囲であることを特徴とする帯電部材。 0.05≦RL A/Aall ≦0.6 式中、Aallは帯電部材表面の単位面積を示し、RL
    AはAall 内における低抵抗材質の面積を示す。
  2. 【請求項2】前記低抵抗材質RL の粒子が単体または凝
    集体として、その最長径が30μm以下で帯電部材表面
    に分布している請求項1記載の帯電部材。
  3. 【請求項3】前記高抵抗材質RH が少なくともフッ素樹
    脂を含有する高分子化合物である請求項1記載の帯電部
    材。
  4. 【請求項4】帯電部材が導電性弾性体外周に被覆層を設
    けた構成である請求項1または2記載の帯電部材。 【0001】
JP6254117A 1994-09-26 1994-09-26 帯電部材 Pending JPH0895347A (ja)

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