JP2007272091A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスマイナス両方の高電圧を出力する電源を用いることなく、導電性ブラシ116aをクリーニングして、本来のクリーニング性能を回復できる画像形成装置100を提供する。
【解決手段】回転駆動されて中間転写ベルト9を摺擦する導電性ブラシ116aには、金属ローラ117aを通じて直流電源121aからバイアス電圧が供給される。制御部140は、中間転写ベルト9の二次転写残トナーをクリーニングする期間、直流電源121aから−1.3KVを出力させる。画像形成が終了した後の後回転時、制御部140は、直流電源121aから2.5KVを出力させる。導電性ブラシ116aと中間転写ベルト9との間でトナーを介した放電が起こり、放電によって帯電極性が反転したトナーが導電性ブラシ116aから中間転写ベルト9へ移動して、導電性ブラシ116aがクリーニングされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、バイアス電圧を印加されたブラシ部材を用いて像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置、詳しくは、ブラシ部材に付着したトナーを除去してクリーニング性能を回復させる制御に関する。
中間転写ベルトを用いた静電写真プロセスにより、記録材にカラー画像を形成する画像形成装置が実用化されている。そのような画像形成装置の例では、感光体ドラムに個別形成されたシアン、マゼンタ、イエロ、ブラックのトナー画像が、中間転写ベルト上に順次重ねて一次転写される。そして、中間転写ベルトから最終的な記録材へ4色のトナー像が一括して二次転写される。
中間転写ベルトを用いる画像形成装置では、中間転写ベルトにおける二次転写位置と一次転写位置との間に、中間転写ベルト上の二次転写残トナーを除去するクリーニング装置を必要とする。中間転写ベルトに残った二次転写残トナーが次回に一次転写されるトナー像に混合すると、混色を生じて画像品質が低下するからである。
そのようなクリーニング装置として、バイアス電圧を印加したブラシ部材を中間転写ベルトに回転摺擦させて二次転写残トナーを静電吸着させる静電ファーブラシ方式が実用化されている。静電ファーブラシ方式は、クリーニングに係る圧力や摩擦力が極めて小さいため、中間転写ベルトの走行が安定する。
特許文献1には、中間転写ベルト上に一次転写されたシアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの原色トナー画像を記録材に一括して二次転写するカラー画像形成装置が示される。中間転写ベルトに沿ってブラシ部材(静電ファーブラシ)を2個並べて配置し、それぞれのブラシ部材に接触させた金属ローラに、逆極性の静電バイアス電圧をそれぞれ印加している。静電ファーブラシ方式は、静電バイアス電圧と同極性の転写残トナーを吸着できないからである。
ところで、静電ファーブラシ方式のクリーニング装置は、ま新しいブラシ部材を用いた初期段階でのクリーニング能力には問題がない。しかし、耐久時間の経過とともにブラシ部材にトナーが付着して、バイアス電圧に逆らってブラシ部材から中間転写ベルトへ移動するトナーが増える結果、クリーニング性能が次第に低下する。ブラシ部材に蓄積したトナーが増えると、ブラシ部材が中間転写ベルトに新たなトナーを付着させるので、付着面に形成された画像の品質が損なわれる。
特許文献2には、このようなブラシ部材からトナーを静電的に除去してクリーニング性能を回復させる技術が示される。ここでは、像担持体をクリーニングする際とは逆極性のバイアス電圧をブラシ部材に印加することにより、ブラシ部材に付着していたトナーを像担持体へ移動させる。像担持体をクリーニングする際には、像担持体からブラシ部材へ静電吸着されていたトナーが、逆極性のバイアス電圧によって、逆にブラシ部材から像担持体へ静電吸着される。像担持体へ静電的に付着したトナーは、像担持体に接触させたクリーニングブレードによって掻き取られる。
特開2002−207403号公報 特開2002−72697号公報
特許文献2に記載されたクリーニング装置のクリーニング方法では、ブラシ部材に逆極性のバイアス電圧を印加する必要がある。つまり、ブラシ部材にバイアス電圧を出力する電源は、プラスマイナスの高電圧(例えば2KV)を出力する必要がある。プラスマイナス両方の高電圧を出力する電源装置は、片方を出力する電源装置に比較して高価で、体積や重量が大きくなるという問題がある。
また、特許文献2に示されるクリーニング方法を中間転写ベルトに応用(図12参照)して、ブラシ部材のトナーを中間転写ベルトに付着させる場合、中間転写ベルト部材をクリーニングする手段が必要となる。しかし、中間転写ベルト部材にクリーニングブレードを圧接配置することは、中間転写ベルト部材の走行を不安定にして意味が無い。
そこで、中間転写ベルトから感光体ドラムへトナーを静電的に移動させ、感光体ドラムを摺擦するクリーニングブレードでトナーを掻き取ることが提案された(図12参照)。
しかし、この場合、中間転写ベルトを介して感光体ドラムに圧接された一次転写ローラに逆極性の転写バイアス電圧を印加する必要がある。つまり、転写バイアス電圧の電源装置にもプラスマイナス両方の高電圧(例えば4KV)を出力させる必要がある。
本発明は、プラスマイナス両方の高電圧を出力する電源を用いることなくブラシ部材をクリーニングして、本来のクリーニング性能を回復できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像を転写媒体へ転写する転写部材と、前記像担持体に接触し、前記トナー像が転写された前記像担持体に残留するトナーを静電的に回収する回収部材と、前記回収部材に電圧を印加する電源手段とを備えるものである。前記回収部材に付着する前記トナーを前記像担持体へ静電的に移動させることにより、前記回収部材から前記トナーを除去する。前記回収部材から前記トナーを除去するために前記回収部材に印加される第2電圧は、前記像担持体から前記トナーを回収するために印加される第1電圧に対して同極性かつ絶対値が大きく、放電開始電圧よりも大きい。
本発明の画像形成装置は、像担持体をクリーニングする際の第1電圧よりも高い同極性のバイアス電圧である第2電圧を回収部材に印加して、回収部材と像担持体との間でトナーを介した放電を発生させる。放電によってトナーの帯電極性が反転して、回収部材で像担持体をクリーニングする際とは、回収部材と像担持体との間におけるトナーの反発/吸着の関係が反転する。放電の通り道となったトナーが回収部材と同極性に帯電して、回収部材に反発し、像担持体に吸着される。
従って、放電を継続することで、回収部材に吸着/付着していたトナーが次第に像担持体へ移動して回収部材がクリーニングされ、トナーが吸着/付着していない状態での本来のクリーニング性能が回復する。
第1電圧と同極性のバイアス電圧を用いるので、回収部材にバイアス電圧を供給する電源手段は、プラスマイナス片方の高電圧を可変に供給できればよく、プラスマイナス両方の高電圧を出力する必要がない。
第1電圧は、像担持体の表面に付着した転写残トナーの帯電極性を保持したまま像担持体から回収部材へ静電的に移動させるバイアス電圧である。回収部材から像担持体への移動を回避するために、回収部材に付着したトナーを介した放電を起しにくい低いバイアス電圧である。第1電圧よりも一段高い第2電圧を印加することによって、像担持体から回収部材へ移動するトナーの個数よりも回収部材から像担持体へ移動するトナーの個数のほうが優勢となる。これにより、回収部材がクリーニングされる。
以下、本発明の画像形成装置の一実施形態であるカラー複写機について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。像担持体の転写残トナーを静電的に除去する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本発明の画像形成装置は、感光体ドラム、二次転写ベルトを始めとする一般的な像担持体以外、例えば一般的な像担持体に当接回転して不必要なトナーが付着する特殊な像担持体(第2実施形態等)をクリーニングする仕組みとしても実施できる。
なお、特許文献1、2に示される画像形成装置の一般的な構造、材料、制御、運転方法等については一部図示を省略し、詳細な説明も省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の概略構成の説明図、図2はクリーニング装置の概略構成の説明図、図3は中間転写ベルトの断面構成の説明図である。図4はバイアス電圧とクリーニング電流との関係を示す線図、図5はバイアス電圧とクリーニング効果との関係を示す線図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、感光体ドラム1に形成した4色の原色トナー像を、中間転写ベルト9に一次転写して重ね合わせる。中間転写ベルト2に形成されたフルカラーのトナー像は、その後、転写材40へ一括して二次転写される。
感光体ドラム1は、矢線A方向へ回転する潜像担持体である。帯電装置2によって一様に帯電された感光体ドラム1の表面に、画像情報に基づいて露光する露光装置3等の周知の電子写真プロセスによって画像情報に応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム1の周囲には、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各色に対応した現像器4、5、6、7を含む現像器ユニット8が配設されている。感光体ドラム1上に形成された各原色の静電潜像は、対応する現像器4、5、6、7で現像してトナー像に現像される。
第1実施形態では、感光体ドラム1が負極性に帯電するもので構成され、また、現像は反転現像方式にて行われる。従って、使用されるトナーはすべて負極性に帯電するタイプのものである。
感光体ドラム1の表面に当接されるよう配設された無端状の中間転写ベルト9は、複数の張架ローラ10、11、12、13、14に張架されて矢印Bの方向へ循環する。張架ローラ10、11は、感光体ドラム1による一次転写位置の近傍に配置された金属製の従動ローラであって、中間転写ベルト9の平坦な一次転写面を形成する。
張架ローラ12は、中間転写ベルト9の張力を一定に制御するテンションローラである。張架ローラ14は、中間転写ベルト9の駆動ローラである。張架ローラ13は、トナーと同極性バイアスが印加されて、中間転写ベルト9上のトナー像を転写材40に二次転写する二次転写内ローラである。中間転写ベルト9を介して張架ローラ13に圧接された二次転写ローラ16は、二次転写するための接地された二次転写外ローラである。張架ローラ10、11、12、14は接地されている。
中間転写ベルト9は、転写材40へのトナーの転写性を改善するために、弾性中間転写ベルトを用いている。弾性中間転写ベルトは、表面の通常粗さRz(十点平均粗さ)が1μm以上あることが多い。そして、表面の粗さRzが1μmを超えるような材質になってくると、トナーをクリーニングブレードで掻き取るブレードクリーニングでは完全に転写残トナーを除去することが困難になる。そこで、クリーニングブレードの代わりにクリーニングブラシを用いて、静電的に転写残トナーを除去するクリーニング手法が採用される。
二次転写部と一次転写部との間に配置されて張架ローラ14に対向するクリーニング装置41は、クリーニングブラシを用いて、中間転写ベルト9上の二次転写残トナーを静電的に除去する。クリーニング装置41は、図2に示すように、装置ハウジング118内にファー状の一対の導電性ブラシ116a、116bを配置している。
導電性ブラシ116a、116bは、それぞれ金属ローラ117a、117bに当接回転する。金属ローラ117a、117bには、逆極性のバイアス電圧がそれぞれ直流電源121a、121bから供給される。上流側の導電性ブラシ116aには、マイナスのバイアス電圧が印加され、下流側の導電性ブラシ116bには、プラスのバイアス電圧が印加される。
金属ローラ117aに印加されたバイアス電圧は、導電性ブラシ116a、中間転写ベルト9、張架ローラ14の直列回路によって分圧される。導電性ブラシ116aのブラシ上の回収トナーは、より電圧の高い(マイナス側に)金属ローラ117aの表面へ静電的に移動する。金属ローラ117aの表面に担持されたトナーは、金属ローラ117aに当接させたクリーニングブレード120aによって掻き落とされる。
従って、中間転写ベルト9上の正極性に帯電した二次転写残トナーは、中間転写ベルト9から導電性ブラシ116aへ静電的にクリーニングされる。さらに、導電性ブラシ116aから金属ローラ117aへも静電的に移動し、最後に、クリーニングブレード120aで金属ローラ117aから完全に除去される。
金属ローラ117bに印加されたバイアス電圧は、導電性ブラシ116b、中間転写ベルト9、張架ローラ14の直列回路によって分圧される。導電性ブラシ116bのブラシ上の回収トナーは、より電圧の高い(プラス側に)金属ローラ117bの表面へ静電的に移動する。金属ローラ117bの表面に担持されたトナーは、金属ローラ117bに当接させたクリーニングブレード120bによって掻き落とされる。
従って、中間転写ベルト9上の負極性に帯電したトナーは、中間転写ベルト9から導電性ブラシ116bへ静電的にクリーニングされる。さらに、導電性ブラシ116bから金属ローラ117bへも静電的に移動し、最後に、クリーニングブレード120bで金属ローラ117bから完全に除去される。
中間転写ベルト9は、弾性層を配置した弾性中間転写ベルトである。図3に示すように、中間転写ベルト9は、引張り強度を担う樹脂層181aの上に、表面弾性を付与する弾性層181b、表面性状を調整する表層181cを積層した三層構造である。
樹脂層181aを構成する樹脂材料としては、ポリカーボネート、フッ素系樹脂(ETFE、PVDF)、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、変性ポリカーボネート等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
弾性層181bを構成する弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)としては、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
表層181cの材料は特に制限は無いが、中間転写ベルト9表面へのトナーの付着力を小さくして2次転写性を高めるものが要求される。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類の樹脂材料か、弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)、ブチルゴム,フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴムの弾性材料のうち、2種類以上を使用し、表面エネルギーを小さくし、潤滑性を高める材料、例えばフッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化炭素、2酸化チタン、シリコンカーバイト等の粉体、粒子を1種類あるいは2種類以上または粒径を異ならしたものを分散させ使用することができる。
樹脂層181aや弾性層181bには、抵抗値調節用導電剤が添加される。抵抗値調節用導電剤は特に制限はないが、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物を利用できる。導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。ただし、これらの導電剤に限定されるものではない。
第1実施形態では、樹脂層181aの厚みを100μm、弾性層181bの厚み200μm、表層181cの厚みを5μmとした。転写性を考慮すると中間転写ベルト9の体積抵抗率ρ(Ωcm)は、10≦ρ≦1015 (JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23℃50%RH)が望ましい。第1実施形態では中間転写ベルト9の体積抵抗率は、10(Ωcm)(JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23℃50%RH)である。
図1に示すように、中間転写ベルト9の感光体ドラム1に対向する一次転写位置において、中間転写ベルト9の裏面側には、一次転写ローラ15が配設される。一次転写ローラ15に、転写バイアス電源15Pからトナーの帯電極性と逆極性の正極性の一次転写バイアスHV1を印加することで、感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト9上に一次転写される。
一次転写後、感光ドラム1の表面に残留した一次転写残トナーは、ウレタンゴム等のクリーニングブレードを有する感光ドラムクリーニング装置49によってクリーニングされる。
一方、中間転写ベルト9上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト9と二次転写ローラ16の間に形成された二次転写ニップ部で転写材40に二次転写される。二次転写ニップ部には、レジストローラ17から転写材40がタイミングよく送り出される。トナー像を二次転写された転写材40は、不図示の搬送部材によって不図示の定着器へ搬送されて加熱加圧を受ける。これにより、転写材40にトナー像が溶融固着される。
二次転写ローラ16は、ウレタンゴム等のイオン導電性の弾性ゴム層とコーティング層とを有する2層以上の構成からなる。弾性ゴム層は、セル径0.05〜1.0mm のカーボンブラック分散の発泡層からなる。表面層は、イオン導電性ポリマーを分散してなる厚み0.1〜1.0mmのフッ素樹脂系材料からなる。二次転写ローラ16の表面硬度は、ASKER―C硬度値で、35度である。
また、二次転写性を考慮すると、二次転写ローラ16の抵抗値R(Ω)は、10≦R≦10(φ20金属ローラに総圧9.8Nで当接させて20rpmで回転させて2KVを印加した時の抵抗値)が望ましい。第1実施形態では、10(Ω)の二次転写ローラ16を用いた。
二次転写後に中間転写ベルト9上に残留する二次転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置41は、図2に示すように、中間転写ベルト9の近傍に配置される。導電性ブラシ116aを用いた第1クリーニング部と、導電性ブラシ116bを用いた第2クリーニング部とは、バイアス電圧の極性が異なるのみで、共通の部材を用いて構成される。従って、以下では、第1クリーニング部について部材を説明し、第2クリーニング部については説明を省略する。
導電性ブラシ116aは、抵抗値10、繊維太さ6デニールのカーボン分散型ナイロン繊維をその植毛密度50万本/平方インチの割合で金属ローラ上に植毛して成る導電性ファーブラシである。なお、抵抗値は、金属ローラ117aに侵入量1mmで侵入させて100rpmで回転させた状態で100V印加したときの値である。
導電性ブラシ116aは、中間転写ベルト9に対し約1mmの侵入量を保って摺擦配置され、不図示の駆動モータによって50mm/秒の周速度で矢印方向へ回動する。金属ローラ117aは、導電性ブラシ116aに対して約1mmの侵入量を保って配置され、導電性ブラシ116aと同等の速度で矢印方向へ回転駆動されている。金属ローラ117aに当接するクリーニングブレード120は、ウレタンゴムからなり、金属ローラ117aに侵入量1mmを保って配置されている。
上流側の導電性ブラシ116aに接続する金属ローラ117aには、トナーと同極性である負極性(−)の定電圧のバイアス電圧が直流電源121aから印加される。下流側の導電性ブラシ116bに接続する金属ローラ117bには、トナーと逆極性である正極性(+)の定電圧のバイアス電圧が直流電源121bから印加される。
金属ローラ117aにバイアス電圧を印加することより、中間転写ベルト9と導電性ブラシ116aとの間に電位差が生じる。中間転写ベルト9上にある二次転写残トナー中に存在するポジトナーを導電性ブラシ116aでクリーニングし、二次転写残トナー中のネガトナーを導電性ブラシ116bでクリーニングする。クリーニングしたトナーをさらに、金属ローラ117aと導電性ブラシ116a間の電位差により導電性ブラシ116aから金属ローラ117aに転移させて、クリーニングブレード120aにより掻き落とす。
ここで、第1実施形態のクリーニング装置41に印加するバイアス電圧の設定について詳細に説明する。
図4に第1実施形態の構成において金属ローラ117bに可変のバイアス電圧を印加した際のクリーニング電流測定結果を示す。クリーニング電流は、導電性ブラシ116bと二次転写ベルト9との間に流れる電流である。
測定時に使用した導電性ブラシ116bの抵抗値は、上下とも前述した10Ωであり、中間転写ベルト9の体積抵抗率は、同じく前述の10(Ωcm)である。正極性側と負極性側でおおよそ同じ曲線を示したので、正極性側の電圧、電流の関係を代表して載せる。図4の横軸は印加電圧(V)、縦軸は測定電流(μA)を示す。
図4に示すように、導電性ブラシ116bと中間転写ベルト9との間の電圧と電流の関係は以下のようである。金属ローラ117bに印加する電圧を上げていくと、ファーブラシと中間転写ベルト間に流れる電流は、1.5KVを過ぎた付近まで直線的に増加する。
しかし、1.5KVを過ぎた付近から電流が急激に増加する。これは、導電性ブラシ116b表面と中間転写ベルト9表面との間で放電が始まり、導電性ブラシ116bと中間転写ベルト9との間に流れる電流が急激に増えていると考えられる。この変化領域の電圧を放電開始電圧と呼ぶ。
次に、中間転写ベルト9上の二次転写残トナーと導電性ブラシ116bのクリーニング性について行った検討結果を説明する。図5は、第1実施形態の構成で導電性ブラシ116bに印加する電圧を変化させたときの、中間転写ベルト9上の残トナーのクリーニング性を示している。
実験方法としては、転写効率が約90%となる条件で1枚目の転写材40を通紙して二次転写を行い、二次転写残トナーを導電性ブラシ116bによりクリーニングする。そして、次にべた白画像となる条件で2枚目の転写材40を通紙して、白画像上に転写されたクリーニング不良のトナー濃度を、分光濃度計(X-Rite社製の分光濃度計使用)で測定した。そして、1枚目で画像のあった箇所とない箇所との濃度差を汚れ量と表現した。
従って、完全にクリーニングされていれば汚れ量は0となる。これを縦軸に表示した。横軸の印加電圧は、クリーニング性を確認した際、上流側、下流側の印加電圧の絶対値は同じとしたので、代表して正極性側の下流側の電圧を示している。
尚、ここでいう転写時における転写効率(T)とは、中間転写ベルト9上から転写材40へ二次転写する際、転写材40へ二次転写されたトナー載り量(t1)と元々中間転写ベルト9上に載っていた画像のトナー載り量(t2)との比(t1/t2)で表される。
図5に示すように、金属ローラ117bに印加する電圧が1KV付近から完全にクリーニングされるようになり、2KV付近から再びトナーの再付着が始まっていることが分かった。そして、図4の実験結果と図5の実験結果とを照合してみると、放電開始電圧と再びクリーニング不良が始まっている電圧とが概ね一致することが判明した。
また、2KV付近で起きているクリーニング不良で再び二次転写ベルト9上に排出されたトナーの極性を確認した。すると、上流側の導電性ブラシ116aから排出されたトナーは導電性ブラシ116aと同じ(−)極性、下流側の導電性ブラシ116bから排出されたトナーは、導電性ブラシ116bと同じ(+)極性であった。
第1実施形態の画像形成装置100は、この実験結果を利用して、導電性ブラシ116a、116bから中間転写ベルト9へ蓄積したトナーを吐き出させる。図2に示すように、制御部140は、トナー像が中間転写ベルト9上にない状態のときに、再付着の始まる2KV以上(−2KV以下)の電圧を直流電源121b(121a)から出力させる。これにより、中間転写ベルト9から二次転写残トナーを除去する通常のクリーニング時と逆極性のバイアス電圧を使用することなく、導電性ブラシ116a、116bのクリーニングが可能となる。
この場合、上流側の導電性ブラシ116aから吐き出されたトナーは、下流側の導電性ブラシ116bで再び回収される。また、導電性ブラシ116bから吐き出されたトナーは、一次転写部の一次転写バイアス電圧HV1によって、感光体ドラム1側へ移動し、感光ドラムクリーニング装置49によって完全に除去される。導電性ブラシ116bから吐き出されたトナーは、ポジ化されているので、一次転写部では通常の転写バイアス電圧HVをそのまま印加することで、トナーは感光体ドラム1側へ移動する。
ところで、図5に示す実験において、吐き出し時の電圧を上げすぎてしまうと、導電性ブラシ116b内でも放電現象が発生してしまい、導電性ブラシ116b内の奥の方に蓄積したトナーも逆帯電し、次の通常のクリーニング時に吐き出してしまう現象が発生した。この実験により、およそ放電開始から2KV程度を上限とするのが好ましいことが分かった。
以上の結果から、第1実施形態では、制御部140が、二次転写残トナーが来る中間転写ベルト9のクリーニング時の印加電圧値を上流側−1.3KV、下流側1.3KVと設定する。そして、印刷ジョブ終了後の中間転写ベルト9の後回転時には、制御部140が、上流側2.5KV、下流側2.5KV と設定して、導電性ブラシ116a、116bをクリーニングする。
第1実施形態の画像形成装置100における耐久試験の実験結果を表1に示す。表中の比較例1は、中間転写ベルト9のクリーニング時と後回転時とで常に上流側−1.3KV、下流側1.3KVと設定した場合である。従来例は、特許文献2に示されるように、中間転写ベルト9のクリーニング時と後回転時とでバイアス電圧を反転させた場合であって、後回転時の上流側1.3KV、下流側−1.3KVと設定している。
Figure 2007272091
表中に示すように、耐久試験の初期には導電性ブラシ116a、116bにトナーが詰まっていないために、どの場合においても、クリーニングは可能である。しかし、通紙枚数が増して導電性ブラシ116a、116bにトナーが蓄積されてくると、比較例1では、二次転写残トナーをクリーニングする時に、クリ−ニング能力が低下する。そして、蓄積したトナーが吐き出されて、次に来るトナー像や転写材を汚してしまう。また、従来例では、第1実施形態と同様な効果があるが、直流電源121a、121b、一次バイアス電源15Pに両極性の高圧電源を要する。従って、クリーニング装置41全体にかかるコストが高くなってしまうデメリットが発生するので望ましくない。
以上のように、トナーの逆極性のバイアス電圧を新たに設けることなく、耐久試験による導電性ブラシ116a、116bのクリーニング性の低下を防止できる。従来よりも簡易で安価なクリーニング装置41を提供できる。
第1実施形態によれば、導電性ブラシ116a、116bに蓄積したトナーを排出し、これを感光体ドラム1の感光体ドラムクリーニング装置49で除去できる。従って、耐久試験後もクリーニング性を持続したクリーニング装置41を提供できる。さらに、導電性ブラシ116a、116bに印加するバイアス電圧の印加装置として両極性の高圧電源を用意する必要がない。さらには、クリーニング装置41から中間転写ベルト9に吐き出したトナーを、通常の一次転写バイアス電圧で感光体ドラム1に移動させて既存のクリーニング装置で除去する。従って、感光体ドラム1へトナーを戻すための逆極性のバイアス印加装置を用意する必要がない。従って、従来よりも簡易で安価な画像形成装置100を提供できる。
<第2実施形態>
図6は第2実施形態の画像形成装置における二次転写部の拡大図である。図7はバイアス電圧とクリーニング電流との関係を示す線図、図8はバイアス電圧とクリーニング効果との関係を示す線図、図9は第2実施形態におけるバイアス電圧制御のタイムチャートである。第2実施形態では、図1の二次転写ローラ16をクリーニングする導電性ブラシ50を備えて、導電性ブラシ50に印加するバイアス電圧の制御により導電性ブラシ50のクリーニングを行う。従って、図6中、図1と共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明を省略する。
近年、静電写真プロセスを用いる画像形成装置では、色味安定性、濃度均一性などの維持のために、非画像部に制御画像を中間転写ベルト上に形成し、その画像の反射濃度等を検知し、フィードバックを行うことによって、安定した画像を維持する技術が広く用いられている。
制御画像は、ダウンタイムを防止するためにも、連続画像形成中では、紙間に形成し、画像形成動作を止めないことが望ましい。このため、図6に示すように、紙間に形成された制御画像は、二次転写ローラ(張架ローラ13)に二次転写バイアス電圧HV2が印加された状態の時に、二次転写ローラ16と接触し、制御画像の多くのトナーが二次転写ローラ16の表面に付着する結果となる。つまり、制御画像のトナー像が二次転写ローラ16を汚染する。
そこで、制御画像を用いた制御を行う画像形成装置200に対して、第2実施形態では、二次転写ローラ16に、第1実施形態におけるクリーニング装置41と同じ原理で作動するクリーニング装置42を設けた。第2実施形態に用いた二次転写ローラ16は、第1実施形態で説明したとおり、ウレタンゴム等のイオン導電性の弾性ゴム層とコーティング層とを有する。弾性ゴム層は、セル径0.05〜1.0mm のカーボンブラック分散の発泡層からなる。表面層は、イオン導電性ポリマーを分散してなる厚み0.1〜1.0mmのフッ素樹脂系材料からなる。表面硬度は、ASKER―C硬度値で、35度である。また、二次転写性や二次転写ローラ16のクリーニング性を考慮すると、二次転写ローラ16の抵抗値R(Ω)は、10≦R≦10が望ましい。抵抗値Rは、φ20の金属ローラ51に導電性ブラシ50を総圧9.8Nで当接させて20rpmで回転させて金属ローラ51に2KVを印加した時の抵抗値である。第2実施形態では、10(Ω)の二次転写ローラ16を用いた。
二次転写ローラ16に設けるクリーニング装置42としては、第1実施形態における中間転写ベルト9のクリーニング装置41と同様である。クリーニング対象物の表面粗さの観点から静電ファーブラシ方式によるクリーニング装置が良く、第2実施形態でも、第1実施形態と同様のファーブラシクリーニング装置とした。
第2実施形態のクリーニング装置42では、二次転写ニップ部の上流側に、ファーブラシクリーニング部材である導電性ブラシ50が配置されている。導電性ブラシ50は、外径20mm、毛の長さ5mm、二次転写ローラ16に対する侵入量を1mm、毛の密度は50万本/平方インチ、導電性ブラシ50としての抵抗値は10(Ω)である。抵抗値は、金属ローラ51に侵入量1mmで侵入させて100rpmで回転させた状態で金属ローラ51に100Vを印加したときの値である。
導電性ブラシ50は、不図示のモータで回転駆動され、回転方向は二次転写ローラ16の回転方向に対してカウンター方向、周速は、二次転写ローラ16の周速の20%である。制御部140は、二次転写ローラ16の回転中、トナーと逆極性である正極性(+)のバイアス電圧を直流電源53から金属ローラ51へ出力させる。接地された高抵抗の二次転写ローラ16に対して正極性(+)のバイアス電圧が導電性ブラシ50に印加される。金属ローラ51には、金属ローラ51に移動してきたトナーを掻き落とすためのウレタンゴム製のクリーニングブレード52が当接している。
金属ローラ51に可変のバイアス電圧を印加した際に導電性ブラシ50と二次転写ローラ16との間に流れるクリーニング電流の測定結果を図7に示す。また、バイアス電圧と二次転写ローラ16上の制御画像のクリーニング性能との関係の実験結果を図8に示す。
図8に示すように、第2実施形態では、導電性ブラシ50に印加するバイアス電圧が0.5KV付近から1.0KV未満の範囲で完全に制御画像をクリーニングすることができる。そして、放電開始電圧となる1KV強を越える高いバイアス電圧では、導電性ブラシ50の表面から二次転写ローラ16側へ再びトナーが排出されて付着する現象が確認された。
第2実施形態の画像形成装置200では、図9のタイムチャートに従って、制御部140が直流電源53を制御して、導電性ブラシ50により二次転写ローラ16をクリーニングする。
図9に示すように、時刻t0でジョブ(COPY)が指令されると、時刻t1で導電性ブラシ50に第1電圧(CLN部材高圧)が印加される。時刻t2では張架ローラ13に直流電源13Pから二次転写バイアス電圧(2転高圧)が出力される。時刻t3から時刻t4までで転写材40への二次転写が完了する。時刻t5では紙間に形成された制御画像が二次転写ニップに進入して二次転写ローラ16にトナーが付着する。二次転写ローラ16に付着したトナーは、時刻t7で導電性ブラシ50に達してクリーニングされる。その間も時刻t6から時刻t8まで次の記録材への二次転写が進行している。時刻t8で最後の記録材の二次転写が終了すると、導電性ブラシ50に第2電圧(吐き出しバイアス)が印加されて時刻t10で印加終了するまで、導電性ブラシ50に蓄積したトナーが二次転写ローラ16へ移動して、二次転写ニップで中間転写ベルト9へ受け渡され続ける。時刻t9では二次転写バイアス電圧(2転高圧)が停止され、時刻t10では第1電圧(CLN高圧)も停止される。これにより、導電性ブラシ50のクリーニング性能が回復する。
つまり、画像形成動作中の少なくとも制御画像が二次転写ローラ16上を通過する期間においては、制御部140は、直流電源53からクリーニング電圧として0.7KVを金属ローラ51に印加する。二次転写ローラ16と導電性ブラシ50とのニップ部A1(図7)において制御画像のクリーニング動作を行う。
そして、画像形成動作終了後の後回転で、トナー像が来ないタイミングにおいて、制御部140は、直流電源53から通常のクリーニング電圧よりも高い1.5KVを印加して吐き出し動作を行う。このとき、二次転写ローラ(張架ローラ13)には、通常の二次転写動作と同様の二次転写バイアス電圧HV2を印加する。これにより、ニップ部A1で帯電極性が反転した吐き出しトナーは、中間転写ベルト9上に移動し、中間転写ベルト9上のクリーニング装置であるクリーニング装置41(図1)によって完全に除去できた。
図9に示すクリーニングシーケンスを用いることで、二次転写ローラ16にクリーニング装置42としてファーブラシクリーニングを採用した場合でも、簡易で安価な構成が可能となる。そして、初期だけでなく、耐久試験後も良好に制御画像のクリーニング性を維持し続けることを可能にした。
<第3実施形態>
図10は第3実施形態のクリーニング制御の説明図である。第3実施形態では、第2実施形態と同一の構成を用いて二次転写ローラ16のクリーニングを行う。そして、ブラシ部材50から蓄積したトナーを吐き出させるタイミングが第2実施形態と異なる。第3実施形態においては、第2実施形態の画像形成装置200とまったく同一の構成とされるので、必要の無い限り重複する説明を省略する。
図9は制御画像が来ない場合の二次転写ローラ16ニップ部のシーケンスである。しかし、中間転写ベルト9を用いて連続して画像形成が行われ続ける場合、制御画像は、中間転写ベルト9の紙間に形成される。第3実施形態では、紙間に形成されて二次転写ローラ16に転写された制御画像をクリーニング装置42によりクリーニングする。
第3実施形態では、図10に示すように、第2電圧を印加して二次転写ローラ16へ移動させたトナーが連続した記録材40の間隔で二次転写ニップへ移動するタイミング(時刻t14)で、第2電圧をブラシ部材50に印加する。第2電圧は、ブラシ部材50へ移動したトナーが後続の記録材に影響を与えないで済むタイミングで通常の第1電圧へ戻される。時刻t13で転写材が二次転写ニップへ進入すると、時刻t14で一段高い第2電圧がブラシ部材50に印加される。時刻t15で記録材が二次転写ニップを抜けた後の時刻t16に、第2電圧によってブラシ部材50から二次転写ローラ16へ吐き出されたトナーが二次転写ニップへ進入して中間転写ベルト9へ回収される。吐き出されたトナーが時刻t17に二次転写ニップへ進入する後続の記録材40に付着しないように、第2電圧の印加時間が制御されている。時刻t18で最後の記録材40が二次転写ニップを通過すると、時刻t19で二次転写バイアス電圧(2転高圧)が停止され、時刻t20で第1電圧(CLN高圧)も停止される。
つまり、図6に示すように、パルス状に第1電圧(吐き出しバイアス)を印加して、中間転写ベルト9と二次転写ローラ16の間の二次転写ニップを制御する。金属ローラ51に対して第2電圧1.5KVを印加した部分A1(図6)が、連続画像形成中のN枚目とN+1枚目の転写材40の紙間A2(図6)に来るように制御する。第2電圧を印加する部分A1以外のタイミングでは、通常の第1電圧0.7KVを金属ローラ51に印加する。制御画像が来た際には、第2実施形態と同様に、転写動作中には第1電圧を印加し続けることで、二次転写ローラ16に付着した制御画像をクリーニングできる。
このような第3実施形態の制御を行うことで、連続した画像形成中にダウンタイムをわざわざ設ける必要がなく、第2実施形態と同等の効果を得ることができ、より生産性が高まる。
<比較例の画像形成装置>
図11は比較例の画像形成装置の概略構成を示す説明図である。比較例の画像形成装置300は、第1実施形態の画像形成装置におけるクリーニング装置41を特許文献2に示されるファーブラシクリーニング装置に置き換えたものである。図6における従来例に該当する。従って、図1と共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明を省略する。
図11に示すように、画像形成装置300のクリーニング装置43は、中間転写ベルト9に当接して回転するファー状の導電性ブラシ116a、116bを用いている。導電性ブラシ116a、116bには、金属ローラ117a、117bを通じて、直流電源122a、122bからバイアス電圧が供給される。直流電源122a、122bは、それぞれプラスマイナス両極性の高電圧を出力可能である。
そして、中間転写ベルト9をクリーニングする期間については、上流側の導電性ブラシ116aに−1.3KV、下流側の導電性ブラシ116bに1.3KVが印加される。しかし、導電性ブラシ116a、116bから蓄積したトナーを吐き出させる期間については、上流側の導電性ブラシ116aに1.3KV、下流側の導電性ブラシ116bに−1.3KVが印加される。
ファーブラシクリーニング方式は、初期的なクリーニング能力に問題がないが、導電性ブラシ116a、116bから金属ローラ117a、117b側へのトナーの移動量を100%にはできない。耐久試験を続けていくと、徐々に導電性ブラシ116a、116b内にトナーが蓄積してしまう。導電性ブラシ116a、116b内に蓄積されたトナーはあるタイミングで中間転写ベルト9側に移動して、次に来る転写材40にクリーニング不良画像として現れていた。このような課題に対して、画像形成装置300は、転写終了後の非画像形成時に、導電性ブラシ116a、116bと中間転写ベルト9との間に通常のクリーニング時とは逆のバイアス電圧を印加する。これにより、導電性ブラシ116a、116bに蓄積されたトナーを中間転写ベルト9側に移動させ、感光体ドラム1の感光体ドラムクリーニング装置49でクリーニングする。
しかし、画像形成装置300は、導電性ブラシ116a、116bの耐久試験後のクリーニング性を維持するために、バイアス電圧の印加装置として、両極性の高圧電源を用意する必要性が出てくる。さらには、中間転写ベルト9に戻ったトナーを感光体ドラム1に戻すためには、一次転写バイアス電源にも逆バイアス電圧を発生させるための高圧電源を余分に用意する必要性が出てきてしまう。
<発明との対応>
第1実施形態の画像形成装置100は、第1実施形態の画像形成装置100は、トナー像を担持する中間転写ベルト9と、中間転写ベルト9上のトナー像を記録材40へ転写する一次転写ローラ15と、中間転写ベルト9に接触し、トナー像が転写された中間転写ベルト9に残留するトナーを静電的に回収する導電性ブラシ116aと、導電性ブラシ116aに電圧を印加する直流電源121aとを備える。導電性ブラシ116aに付着する前記トナーを中間転写ベルト9へ静電的に移動させることにより、導電性ブラシ116aから前記トナーを除去する。導電性ブラシ116aから前記トナーを除去するために導電性ブラシ116aに印加される第2電圧は、中間転写ベルト9から前記トナーを回収するために印加される第1電圧に対して同極性かつ絶対値が大きく、放電開始電圧よりも大きい。
画像形成装置100は、感光体ドラム1をクリーニングする際の第1電圧−1.3KVよりも高い同極性のバイアス電圧である第2電圧−2.5KVを導電性ブラシ116aに印加して、導電性ブラシ116aと感光体ドラム1との間でトナーを介した放電を発生させる。放電によってトナーの帯電極性が反転して、導電性ブラシ116aで感光体ドラム1をクリーニングする際とは、導電性ブラシ116aと感光体ドラム1との間におけるトナーの反発/吸着の関係が反転する。放電の通り道となったトナーが導電性ブラシ116aと同極性に帯電して、導電性ブラシ116aに反発し、感光体ドラム1に吸着される。
従って、放電を継続することで、導電性ブラシ116aに吸着/付着していたトナーが次第に感光体ドラム1へ移動して導電性ブラシ116aがクリーニングされる。導電性ブラシ116aにトナーが吸着/付着していない状態での本来のクリーニング性能が回復する。
第1電圧−1.3KVと同極性のバイアス電圧を用いるので、導電性ブラシ116aにバイアス電圧を供給する直流電源121aは、プラスマイナス片方の高電圧を可変に供給できればよく、プラスマイナス両方の高電圧を出力する必要がない。
第1電圧−1.3KVは、感光体ドラム1の表面に付着した転写残トナーの帯電極性を保持したまま感光体ドラム1から導電性ブラシ116aへ静電的に移動させるバイアス電圧である。導電性ブラシ116aから感光体ドラム1への移動を回避するために、導電性ブラシ116aに付着したトナーを介した放電を起しにくい低いバイアス電圧である。第1電圧−1.3KVよりも一段高い第2電圧−2.5KVを印加することによって、感光体ドラム1から導電性ブラシ116aへ移動するトナーの個数よりも導電性ブラシ116aから感光体ドラム1へ移動するトナーの個数のほうが優勢となる。これにより、導電性ブラシ116aがクリーニングされる。
第1実施形態における回収部材は、中間転写ベルト9に接触して回転する導電性ブラシ116aである。画像形成装置100は、中間転写ベルト9とは異なる位相位置で導電性ブラシ116aに接触して回転する金属ローラ117aと、導電性ブラシ116aとは異なる位相位置で金属ローラ117aの表面をクリーニングするクリーニングブレード120aとを備える。
画像形成装置100では、中間転写ベルト9上のトナー像と重なる領域を避けた部分が導電性ブラシ116aに接触している期間に、導電性ブラシ116aからトナーを除去するための第2電圧−2.5KVが導電性ブラシ116aに印加される。
画像形成装置100では、導電性ブラシ116a、116bは、中間転写ベルト9に沿って一対配置される。一対の導電性ブラシ116a、116bには、それぞれの直流電源121a、121bを通じて別極性の電圧が印加される。中間転写ベルト9の移動方向の下流側に位置する導電性ブラシ116bに第1電圧1.3KVを印加した状態で、上流側に位置する導電性ブラシ116aに第2電圧−2.5KVを印加する。
画像形成装置100では、像担持体は、複数の回転部材に巻回されて循環する無端ベルト状の中間転写ベルト9である。
導電性ブラシ116aからトナーを除去するために導電性ブラシ116aに印加される第1電圧1.3KVをV1とし、中間転写ベルト9からトナーを回収するために印加される第2電圧2.5KVをV2とする。このときV1<V2≦V1+2000ボルトである。
画像形成装置100は、気温23℃、湿度50%RHの環境下でJIS−K6911法準拠プローブによって印加電圧100V、印加時間60secの条件で測定された中間転写ベルト9の体積抵抗率をρ(Ωcm)とするとき、10≦ρ≦1015である。
第2実施形態の画像形成装置200では、像担持体は、張架ローラ10、11、12、13、14に巻回されて循環する無端ベルト状の中間転写ベルトとの間に二次転写ニップを形成する二次転写ローラ16である。直径20mmの金属ローラ51に総圧9.8Nで当接させ、導電性ブラシ50を20rpmで回転させ、直流電源140によって金属ローラ51に2KVを印加した際の二次転写ローラ16の抵抗値をR(Ω)とする。このとき、10≦R≦10である。
第3実施形態の画像形成装置200の制御部140は、二次転写ローラ16におけるトナー像に重なる領域(記録材40に重なる領域)を避けた部分(紙間)が導電性ブラシ50に接触している期間に、第1電圧0.7KVに代えて、第2電圧1.5KVを直流電源53から出力させる。
画像形成装置100の導電性ブラシ116aは、ファーブラシ状である。金属ローラ117aに侵入量1mmで侵入させて100rpmで回転させた状態で100Vを印加したときの導電性ブラシ116aの抵抗をRfとするとき、10≦Rf≦10である。
第1実施形態のクリーニング装置41は、感光体ドラム1の感光体ドラムクリーニング装置49としても利用可能である。感光体ドラムクリーニング装置49と置き換えてクリーニング装置41を配置することにより、導電性ブラシ116a、161bは、トナー像を担持して移動させる感光体ドラム1の表面を回転状態で摺擦する。感光体ドラム1とは異なる位相位置で導電性ブラシ116a、161bに接触する金属ローラ117a、117bと、導電性ブラシ116a、161bとは異なる位相位置で金属ローラ117a、117bの表面をクリーニングするクリーニングブレード120a、120bと、可変のバイアス電圧を金属ローラ117a、117bに出力する直流電源121a、121bとを備えさせる。
感光体ドラム1の表面に付着したトナーをクリーニングする際の第1電圧よりも高い同極性の第2電圧を直流電源121a、121bから出力させることにより、導電性ブラシ116a、161bに付着したトナーの帯電極性を反転させて、導電性ブラシ116a、161bから感光体ドラム1へ静電的に移動させる。
第1実施形態の画像形成装置の概略構成の説明図である。 クリーニング装置の概略構成の説明図である。 中間転写ベルトの断面構成の説明図である。 バイアス電圧とクリーニング電流との関係を示す線図である。 バイアス電圧とクリーニング効果との関係を示す線図である。 第2実施形態の画像形成装置における二次転写部の拡大図である。 バイアス電圧とクリーニング電流との関係を示す線図である。 バイアス電圧とクリーニング効果との関係を示す線図である。 第2実施形態におけるバイアス電圧制御のタイムチャートである。 第3実施形態のクリーニング制御の説明図である。 比較例の画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1 像担持体(感光体ドラム)
2 一次帯電器
3 露光装置
8 現像器ユニット
9 被転写部材(中間転写ベルト)
13 張架ローラ(二次転写ローラ)
13P 二次転写バイアス電源
14 張架ローラ(駆動ローラ)
15 一次転写ローラ
15P 一次転写バイアス電源
16 二次転写ローラ
40 記録材
41、42 クリーニング装置
49 感光体ドラムクリーニング装置
116a、116b、50 回収部材、ブラシ部材(導電性ブラシ)
117a、117b、51 電極部材(金属ローラ)
120a、120b、52 電極清掃手段(クリーニングブレード)
121a、121b、53 電源手段(直流電源)
140 制御手段(制御部)

Claims (9)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体上のトナー像を転写媒体へ転写する転写部材と、
    前記像担持体に接触し、前記トナー像が転写された前記像担持体に残留するトナーを静電的に回収する回収部材と、
    前記回収部材に電圧を印加する電源手段と、を備え、
    前記回収部材に付着する前記トナーを前記像担持体へ静電的に移動させることにより、前記回収部材から前記トナーを除去する画像形成装置において、
    前記回収部材から前記トナーを除去するために前記回収部材に印加される第2電圧は、前記像担持体から前記トナーを回収するために印加される第1電圧に対して同極性かつ絶対値が大きく、放電開始電圧よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回収部材は、前記像担持体に接触して回転するブラシ部材であって、
    前記像担持体とは異なる位相位置で前記ブラシ部材に接触して回転する電極部材と、
    前記ブラシ部材とは異なる位相位置で前記電極部材の表面をクリーニングする電極清掃手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体上の前記トナー像と重なる領域を避けた部分が前記回収部材に接触している期間に、前記回収部材から前記トナーを除去するための前記第2電圧が前記回収部材に印加されることを特徴とする請求項2項の画像形成装置。
  4. 前記回収部材は、前記像担持体に沿って一対配置され、
    一対の前記回収部材には、それぞれの前記電源手段を通じて別極性の電圧が印加され、
    前記像担持体の移動方向の下流側に位置する前記回収部材に前記第1電圧を印加した状態で、上流側に位置する前記回収部材に前記第2電圧を印加することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体は、複数の回転部材に巻回されて循環する無端ベルト状の中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記回収部材から前記トナーを除去するために前記回収部材に印加される前記第1電圧をV1とし、前記像担持体から前記トナーを回収するために印加される前記第2電圧をV2とするとき、
    V1<V2≦V1+2000ボルトであることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 気温23℃、湿度50%RHの環境下でJIS−K6911法準拠プローブによって印加電圧100V、印加時間60secの条件で測定された前記中間転写ベルトの体積抵抗率をρ(Ωcm)とするとき、
    10≦ρ≦1015であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体は、複数の回転部材に巻回されて循環する無端ベルト状の中間転写ベルトとの間に二次転写ニップを形成する二次転写ローラであって、
    直径20mmの前記電極部材に総圧9.8Nで当接させて、前記ブラシ部材を20rpmで回転させて、前記電源手段によって前記電極部材に2KVを印加した際の前記二次転写ローラの抵抗値をR(Ω)とするとき、
    10≦R≦10であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  9. 前記ブラシ部材は、ファーブラシ状であり、前記電極部材に侵入量1mmで侵入させて100rpmで回転させた状態で100Vを印加したときの前記ブラシ部材の抵抗をRfとするとき、
    10≦Rf≦10であることを特徴とする請求項2乃至8いずれか1項記載の画像形成装置。
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