JPH0894109A - 空気調和装置の内部機器支持構造 - Google Patents

空気調和装置の内部機器支持構造

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JPH0894109A
JPH0894109A JP6234658A JP23465894A JPH0894109A JP H0894109 A JPH0894109 A JP H0894109A JP 6234658 A JP6234658 A JP 6234658A JP 23465894 A JP23465894 A JP 23465894A JP H0894109 A JPH0894109 A JP H0894109A
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air conditioner
heat insulating
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internal equipment
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真人 東村
Toshiyuki Tanaka
俊行 田中
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井埋込型空気調和装置のケーシングに吊下
げ支持されるドレンポンプの支持構造に対し、該ドレン
ポンプをケーシングに対して弾性支持し、且つこの支持
部分でのケーシング内外の断熱性を良好に得ながら部品
点数の低減を図る。 【構成】 ケーシングの天板2aの内面に断熱材14を
設ける。この断熱材14におけるドレンポンプの支持部
分を部分的に切除し、防振ゴム21を介して支持ボルト
20によりドレンポンプを天板2aに弾性支持する。防
振ゴム21の外周面に傘状の鍔部21cを全周に亘って
突設し、この鍔部21cの周縁部を断熱材14に当接さ
せて、天板2aと鍔部21cとの間に断熱空気層Aを形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置の内部機
器支持構造に係り、特に、空調機ケーシング内に収容さ
れるドレンポンプ等の内部機器の支持構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平6−2018号
公報に開示されているような天井埋込型等の空気調和装
置では、ケーシングの内面に沿って断熱材が設けられ、
これによりケーシング内部空間と天井裏等の外部空間と
の間を断熱して、空調性能の向上及び冷房運転時におけ
るケーシング外面での結露発生の抑制を図っている。
【0003】また、上記ケーシング内面にはドレンポン
プ等の複数の内部機器が支持されている。そして、この
内部機器の支持部分に上述のような断熱材を設けると、
該内部機器とケーシングとの間に断熱材が介在されるこ
とになって、その支持強度が十分に得られない虞れがあ
る。このため、この支持部分では、断熱材を除去して、
ケーシングに内部機器を直接支持させている。
【0004】しかし、これでは、この内部機器の支持部
分においてケーシング内部空間と外部空間との間の断熱
が不十分になってしまう。
【0005】このため、この支持部分には、断熱材以外
の断熱構造が採用されている。以下、この断熱構成を具
体的に説明する。図6は、ドレンポンプの支持部分を示
しており、このように、ケーシングの天板(a) 内面に設
けられた断熱材(b) が部分的に除去され、この部分にド
レンポンプを支持するための支持ボルト(c) の上端が固
着されている。そして、この支持ボルト(c) には円筒状
の防振ゴム(d) が外装され、この防振ゴム(d) の外周面
に形成された溝(e) に、ドレンポンプを支持した取付け
部材(f) に形成された係止部(g) が係止され、これによ
ってドレンポンプが天板(a) に弾性支持されている。ま
た、支持ボルト(c) は天板(a) の内面に沿って延びるフ
ランジ(h) を備えており、このフランジ(h) と防振ゴム
(d) との間には、断熱材(b) の内面に沿って延びる断熱
用のシール板(i) が介設されている。更に、支持ボルト
(c) の下端部には防振ゴム(d) の下面に当接するように
座付きナット(j) が螺合されており、この座付きナット
(j) を支持ボルト(c) に対して締め込むことによって防
振ゴム(d) によりシール板(i) を断熱材(b) に押し当
て、この両者(i),(b) 間に隙間を生じさせないようにし
てケーシング内外の断熱を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の空
気調和装置では、できるだけ部品点数を少なくし、これ
によって組立て作業を簡略化することが望ましい。
【0007】しかしながら、上述したドレンポンプ等の
内部機器の支持構造では、該内部機器を弾性支持する部
材としての防振ゴム(d) と、この内部機器周辺でのケー
シング内外の断熱を行う部材としてのシール部材(i) と
の製作作業及び組付け作業を個別に行わねばならず、こ
れら作業の簡略化に関して未だ改良の余地があった。
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、ケーシング内面に支持される内部機器の支持構
造に対し、この内部機器をケーシングに対して弾性支持
し、且つこの支持部分でのケーシング内外の断熱性を良
好に得ながら部品点数の低減を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、防振ゴムにシール板と同様の機能を兼
ね備えさせるようにした。具体的に、請求項1記載の発
明は、内部機器(17)を支持するための内部機器支持部を
備えたケーシング(2) と、該ケーシング(2) の内面にお
ける上記内部機器支持部を除いた部分に設けられてケー
シング(2) の内部空間と外部空間(S) とを断熱する断熱
材(14)とを備え、上記内部機器(17)が、ケーシング(2)
における内部機器支持部に弾性部材(21)を介して弾性支
持されて成る空気調和装置の内部機器支持構造を前提と
している。そして、上記弾性部材(21)の外側面を断熱材
(14)から離して、この弾性部材(21)と断熱材(14)との間
に空間を形成し、該弾性部材(21)に、内部機器支持部の
周辺部の断熱材(14)に当接してケーシング(2) との間で
密閉された断熱空気層(A) を形成するシール部(21c) を
一体形成した構成としている。
【0010】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の内部機器支持構造において、弾性部材
(21)を、ケーシング(2) の内面に固着された支持部材(2
0)の外周囲に装着させ、シール部(21c) を、弾性部材(2
1)の外側面から断熱材(14)に向って延長させた構成とし
ている。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の空気調和装置の内部機器支持構造において、弾性部材
(21)を、支持部材(20)が挿通される挿通孔(21a) を有す
る略円筒状の部材とし、上記挿通孔(21a) の内面の延長
方向の両端部分を、該延長方向外側に向うに従って挿通
孔(21a) の内径寸法が次第に大きくなるように形成し
た。
【0012】請求項4記載の発明は、上記請求項1、2
または3記載の空気調和装置の内部機器支持構造におい
て、天井設置型空気調和装置のケーシング(2) の内面に
内部機器(17)を弾性支持した構成としている。
【0013】請求項5記載の発明は、上記請求項1、
2、3または4記載の空気調和装置の内部機器支持構造
において、内部機器を、ケーシング(2) の天板(2a)に吊
下げ支持されるドレンポンプ(17)とした構成としてい
る。
【0014】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、弾性部
材(21)に一体形成されたシール部(21c) が、内部機器支
持部の周辺部の断熱材(14)に当接してケーシング(2) と
の間で密閉された断熱空気層(A) を形成しているので、
この内部機器支持部の周辺部におけるケーシング(2) 内
外の断熱構造が得られる。つまり、弾性部材(21)に、内
部機器(17)を弾性支持する機能ばかりでなく、この内部
機器(17)の支持部分における断熱機能をも兼ね備えさせ
ている。
【0015】請求項2記載の発明では、シール部(21c)
を内部機器支持部の周辺部の断熱材(14)に当接させた
際、このシール部(21c) が弾性変形し、その反力によっ
て断熱空気層(A) の気密性が十分に確保される。
【0016】請求項3記載の発明では、弾性部材(21)の
内面と支持部材(20)との接触面積が小さくなっているた
めに、この弾性部材(21)の変形可能な方向及びその変形
量を大きくすることができ、特に、内部機器(17)が振動
を発するものである場合には、この振動が効果的に減衰
される。また、この構成により、空気調和装置を組立て
機械により組立てる際、支持部材(20)を弾性部材(21)に
対して挿入させる場合には、該弾性部材(21)の内面がガ
イド面となって支持部材(20)の挿入動作が円滑且つ正確
に行える。
【0017】請求項4及び5記載の発明では、空気調和
装置及び内部機器が具体的に得られる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。先ず、本例に係る空気調和装置の全体構成について
説明する。図1は天井埋込型空気調和装置(1) の断面図
を示している。本空気調和装置(1) は、天井(R) に形成
された開口(H) に挿入配置されており、下方に開放する
ケーシング(2) が天井裏空間(S) に据付けられている。
このケーシング(2) は天板(2a)と該天板(2a)の外縁部か
ら下方に延びる側板(2b)とを備えている。
【0019】また、ケーシング(2) 内の中央部にはター
ボファン(3) が配設されている。このターボファン(3)
は、シュラウド(3a)とハブ(3b)との間にブレード(3c)が
保持されてなっており、ハブ(3b)の中心部が、ケーシン
グ(2) 中央部に配置されたモータ(4) の駆動軸下端部に
直結され、このモータ(4) の駆動に伴うブレード(3c)の
回転によって、下側から吸込んだ空気を径方向外側に吹
出すようになっている。また、このターボファン(3) の
下側には、該ターボファン(3) へ室内空気を案内するた
めのベルマウス(5) が配設されている。
【0020】そして、ターボファン(3) の外周囲には熱
交換器(6) が配設されている。この熱交換器(6) は、図
示しない室外機に冷媒配管を介して連結され、冷房運転
時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能
するようになっており、ターボファン(3) から導出され
た空気を温度調整する。
【0021】また、ケーシング(2) の下端部には化粧パ
ネル(9) が取付けられている。この化粧パネル(9) は、
その中央部に空気吸込口(9a)が、側縁部の複数箇所(例
えば4箇所)に空気吹出口(9b),(9b), …が夫々形成さ
れている。また、空気吸込口(9a)には空気吸込口(9a)か
ら吸込まれた空気中の塵埃を除去するためのエアフィル
タ(9c)が備えられている。
【0022】このようにして、化粧パネル(9) の空気吸
込口(9a)と空気吹出口(9b)とに亘ってケーシング内部空
間としての空気流通路(10)が形成され、この空気流通路
(10)には、上流から下流に亘ってエアフィルタ(9c)、ベ
ルマウス(5) 、ターボファン(3) 、熱交換器(6) が順に
配置されていることになる。
【0023】そして、本空気調和装置(1) のケーシング
(2) の内面には断熱材(13)が設けられている。以下、こ
の断熱材(13)について説明する。この断熱材(13)は、上
側断熱材(14)と下側断熱材(15)とが上下に重合わされて
成っている。各断熱材(14),(15) は、スチロール等の樹
脂により形成されており、夫々がケーシング(2) 内面の
上側部分及び下側部分に沿うように略椀型に形成され
て、この両者(14),(15)が上下方向で対向して、内部に
上記空気流通路(10)を形成するようにケーシング(2) 内
に収容されている。
【0024】具体的に説明すると、上側断熱材(14)は、
ケーシング(2) の天板(2a)内面における熱交換器(6) よ
りも外側の部分に沿って延びる上側水平部(14a) と、該
上側水平部(14a) の外周縁から下方に延びてケーシング
(2) の側板(2b)内面における上側半分に沿って延びる上
側鉛直部(14b) とから成っている。一方、下側断熱材(1
5)は、上記上側断熱材(14)の下側に位置してケーシング
(2) の側板(2b)内面における下側半分に沿って延びる下
側鉛直部(15a) と、該下側鉛直部(15a) の下端部から熱
交換器(6) の下端部近傍までケーシング(2) 中央側に延
びて一部がドレンパン(15c) に形成された下側水平部(1
5b) とから成っている。また、この下側水平部(15b)
は、化粧パネル(9) の空気吹出口(9b)に向って流れる空
調空気の流通路を確保するように、空気吹出口(9b)に対
向した部分に開口(15d) が形成されている。更に、この
下側水平部(15b) には、ドレンパン(15c) のドレン水を
回収するドレン水回収部(15e) が一体形成されている。
【0025】次に、ケーシング(2) に支持される内部機
器としてドレン水を排出するためのドレンポンプ(17)に
ついて説明する。該ドレンポンプ(17)は、図2及び図3
にも示すように、上記下側断熱材(15)のドレン水回収部
(15e) に対応した位置において吊下げ部材(18)によって
ケーシング(2) の天板(2a)に吊り下げ支持されている。
また、このドレンポンプ(17)には室外側へ延びる排水パ
イプ(19)が接続されており、冷房運転時にドレンパン(1
5c) からドレン水回収部(15e) に回収されたドレン水を
汲み上げてこの排水パイプ(19)により室外へ排出するよ
うになっている。
【0026】次に、ドレンポンプ(17)の支持構造につい
て説明する。図2及び図3に示すように、ケーシング
(2) の天板(2a)におけるドレンポンプ(17)の支持部分
は、僅かに下側へ屈曲されて剛性が高く設定されてお
り、この部分では、上側断熱材(14)の上側水平部(14a)
が部分的に切除されている。具体的には、この部分にお
いて上側断熱材(14)の一部が円柱状に除去されている。
【0027】そして、ドレンポンプ(17)は、この部分に
上記吊下げ部材(18)、支持ボルト(20)及び防振ゴム(21)
を介して天板(2a)に弾性支持されている。具体的には、
支持ボルト(20)は、図4に示すように、円柱状の本体部
(20a) と、該本体部(20a) の上端に設けられ、上側断熱
材(14)の除去部分の形状に略対応した円盤状のフランジ
部(20b) と、本体部(20a) の下端部に突設されたオネジ
部(20c) とが一体形成されて成っている。そして、この
支持ボルト(20)は、フランジ部(20b) が天板(2a)に対し
て溶接若しくはカシメ加工されることによって天板(2a)
に強固に固着されている。
【0028】また、この支持ボルト(20)の本体部(20a)
には略円筒状の防振ゴム(21)が外装されている。この防
振ゴム(21)は、図4に示すように、内径寸法が支持ボル
ト(20)の本体部(20a) の外径寸法に略一致した挿通孔(2
1a) を備えており、この挿通孔(21a) の上下方向両端部
分は上下方向外側に向うにしたがって内径寸法が次第に
大きくなるように形成されている。また、この防振ゴム
(21)の外周面における上下方向の中央部には、その全周
に亘って溝(21b) が形成されている。
【0029】そして、この防振ゴム(21)の特徴とする構
成として、その外周面における上記溝(21b) の上下両側
には、薄肉の鍔部(21c),(21d) が一体形成されている。
この各鍔部(21c),(21d) の形状について説明すると、上
側の鍔部(21c) は、防振ゴム(21)の外周面から外周側に
向うに従って上方に傾斜されている一方、下側の鍔部(2
1d) は、防振ゴム(21)の外周面から外周側に向うに従っ
て下方に傾斜された形状となっている。これら鍔部(21
c),(21d) は、防振ゴム(21)の外周面から傘状にその全
周に亘って形成されており、その外周縁の位置は、防振
ゴム(21)の上下両端よりも僅かに後退された位置となっ
ている。また、特に上側の鍔部(21c) は、防振ゴム(21)
の上端部が支持ボルト(20)のフランジ部(20b) に当接さ
れた状態にあっては、その外周縁が上側断熱材(14)の上
側水平部(14a) に当接して僅かに弾性変形するようにな
っている。
【0030】一方、吊下げ部材(18)は、上下両面が開放
された略箱状の部材であって、その下端部に形成されて
水平方向に延びる下側フランジ(18a) がドレンポンプ(1
7)の上端面に重ね合わされてネジ止めされている一方、
上端部に形成されて水平方向に延びる上側フランジ(18
b) の先端部には係止爪(18c) が設けられており、この
係止爪(18c) が防振ゴム(21)の溝(21b) に嵌め込まれる
ことによってドレンポンプ(17)を天板(2a)に弾性支持し
ている。
【0031】更に、支持ボルト(20)の下端部のオネジ部
(20c) には防振ゴム(21)の下面に当接するように座付き
ナット(22)が螺合されており、この座付きナット(22)を
オネジ部(20c) に対して締め込むことによって防振ゴム
(21)の上側の鍔部(21c) が上側断熱材(14)に当接されて
いる。この当接により、上側の鍔部(21c) の外周縁部
は、僅かに下側へ弾性変形されることになり、その反力
によって、この鍔部(21c) は上側断熱材(14)に対して所
定の押圧力をもって押付けられることになる。このた
め、この鍔部(21c) と天板(2a)との間には、この両者(2
1c),(2a)により密閉された空気層(A) が形成され、これ
によってケーシング(2) 内外の断熱が行われている。
尚、図2及び図3における(23)は、ドレンポンプ(17)の
駆動、停止を行うスイッチとしてのフロートスイッチで
ある。
【0032】次に、上述した構成による本空気調和装置
(1) の冷房運転時の動作について説明する。この冷房運
転時には、ターボファン(3) の駆動に伴って空気吸込口
(9a)から吸込まれた室内空気が、熱交換器(6) において
冷媒との間で熱交換が行われて空調空気となった後、空
気吹出口(9b)から室内へ供給される。
【0033】この際、ケーシング(2) 内における熱交換
器(6) の下流側では、ケーシング(2) の内面に断熱材(1
3)が設けられていることにより、ケーシング(2) 内空間
と天井裏空間(S) との間での熱交換が抑制されて、空調
性能の向上及び冷房運転時におけるケーシング(2) 外面
での結露発生の抑制が図られる。
【0034】そして、この冷房運転に伴って熱交換器
(6) において発生するドレン水はドレンパン(15c) に落
下した後、ドレン水回収部(15e) に回収され、ドレンポ
ンプ(17)により汲み上げられて排出パイプ(19)により室
外に排出される。
【0035】このような冷房運転動作において、ドレン
ポンプ(17)の支持部分では、該ドレンポンプ(17)が吊下
げ部材(18)及び防振ゴム(21)を介して支持ボルト(20)に
よりケーシング(2) の天板(2a)に支持されているので、
このドレンポンプ(17)において発生した振動がケーシン
グ(2) に伝播することが抑制される。これにより、空気
調和装置(1) に対する振動による悪影響が回避され、且
つこの振動に伴う騒音の発生が抑制されて空気調和装置
(1) の運転時の静粛性が良好に得られる。また、このド
レンポンプ(17)の配設部分において断熱材(13)の設けら
れていない部分では、防振ゴム(21)の上側の鍔部(21c)
によってケーシング(2) 内部空間と天井裏空間(S) との
間を断熱することができる。つまり、ケーシング(2) の
天板(2a)と防振ゴム(21)の鍔部(21c) との間に形成され
ている空気層(A) が断熱層として機能し、これにより、
空調性能の向上及びケーシング(2) 外面での結露発生の
抑制を図ることができる。
【0036】このように、本例の構成によれば、防振ゴ
ム(21)に、ドレンポンプ(17)を弾性支持する機能ばかり
でなく、このドレンポンプ(17)の支持部分においてケー
シング(2) 内外の断熱機能をも兼ね備えさせたために、
この両機能を維持したままでドレンポンプ(17)を支持す
るための構造の部品点数を低減でき、これによって、空
気調和装置(1) の組立て作業の簡略化を図ることができ
る。
【0037】また、上述したように防振ゴム(21)は、上
下方向の両端部分が上下方向外側に向うにしたがって、
この内径寸法が次第に大きくなるように設定されている
ので、この防振ゴム(21)の内周面と支持ボルト(20)との
接触面積が小さいことに伴って該防振ゴム(21)の変形可
能な方向及びその変形量を大きくすることができる。こ
のため、ドレンポンプ(17)から発せられる振動を効果的
に減衰させることができ、振動による他部品に対する悪
影響の回避及び運転時の静粛性をより確実に得ることが
できる。また、この構成により、空気調和装置(1) を組
立て機械により組立てる際、支持ボルト(20)を防振ゴム
(21)に対して挿入させる場合には、該防振ゴム(21)の内
面がガイド面となって支持ボルト(20)の挿入動作を円滑
且つ正確に行うことができ、組立て作業の自動化を図る
ことができる。
【0038】尚、本例ではケーシング(2) に弾性支持さ
れる機器としてドレンポンプ(17)について説明したが、
本発明は、これに限らず、熱交換器(6) などその他の機
器の支持部分に適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、内部機器をケーシングにおける内部機
器支持部に弾性支持する弾性部材に、内部機器支持部の
周辺部の断熱材に当接してケーシングとの間で密閉され
た断熱空気層を形成するシール部を一体形成したため
に、弾性部材に、内部機器を弾性支持する機能ばかりで
なく、この内部機器の支持部分においてケーシング内外
の断熱機能をも兼ね備えさせることができ、この両機能
を維持したままで内部機器を支持するための構造の部品
点数を低減でき、これによって、空気調和装置の組立て
作業の簡略化を図ることができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、弾性部材
を、ケーシングの内面に固着された支持部材の外周囲に
装着させ、シール部を、弾性部材の外側面から断熱材に
向って延長させたために、シール部を内部機器支持部の
周辺部の断熱材に当接させた際、このシール部が弾性変
形し、その反力によって断熱空気層の気密性が十分に確
保することができる。このため、この内部機器の支持部
分におけるケーシング内外の断熱機能の信頼性を向上す
ることができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、弾性部材の
挿通孔の内面の延長方向の両端部分を、外側に向うに従
って挿通孔の内径寸法が次第に大きくなるように形成し
たために、弾性部材の内面と支持部材との接触面積を小
さくでき、これに伴って該弾性部材の変形可能な方向及
びその変形量を大きくすることができる。このため、特
に、内部機器が振動を発するものである場合には、この
振動を効果的に減衰させることができ、振動による他部
品に対する悪影響の回避及び運転時の静粛性を確実に得
ることができる。また、この構成により、空気調和装置
を組立て機械により組立てる際、支持部材を弾性部材に
対して挿入させる場合には、該弾性部材の内面がガイド
面となって支持部材の挿入動作を円滑且つ正確に行うこ
とができ、組立て作業の自動化を図ることができる。
【0042】請求項4及び5記載の発明によれば、空気
調和装置及び内部機器が具体的に得られ、空気調和装置
の内部機器支持構造として実用性の高い構成を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井埋込型空気調和装置の断面図である。
【図2】ドレンポンプの支持構造を示す断面図である。
【図3】ドレンポンプの支持構造を示す平面図である。
【図4】吊下げ部材の上端部分を示す断面図である。
【図5】防振ゴムを示す図である。
【図6】従来例における図5相当図である。
【符号の説明】 (1) 空気調和装置 (2) ケーシング (14) 上側断熱材 (17) ドレンポンプ(内部機器) (20) 支持ボルト(支持部材) (21) 防振ゴム(弾性部材) (21a) 挿通孔 (21c) 鍔部(シール部) (S) 天井裏空間(外部空間) (A) 空気層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部機器(17)を支持するための内部機器
    支持部を備えたケーシング(2) と、 該ケーシング(2) の内面における上記内部機器支持部を
    除いた部分に設けられてケーシング(2) の内部空間(10)
    と外部空間(S) とを断熱する断熱材(14)とを備え、 上記内部機器(17)が、ケーシング(2) における内部機器
    支持部に弾性部材(21)を介して弾性支持されて成る空気
    調和装置の内部機器支持構造において、 上記弾性部材(21)の外側面は、断熱材(14)から離されて
    該断熱材(14)との間に空間を形成しており、該弾性部材
    (21)には、内部機器支持部の周辺部の断熱材(14)に当接
    してケーシング(2) との間で密閉された断熱空気層(A)
    を形成するシール部(21c) が一体形成されていることを
    特徴とする空気調和装置の内部機器支持構造。
  2. 【請求項2】 弾性部材(21)は、ケーシング(2) の内面
    に固着された支持部材(20)の外周囲に装着されており、
    シール部(21c) は、弾性部材(21)の外側面から断熱材(1
    4)に向って延長されていることを特徴とする請求項1記
    載の空気調和装置の内部機器支持構造。
  3. 【請求項3】 弾性部材(21)は、支持部材(20)が挿通さ
    れる挿通孔(21a) を有する略円筒状の部材であって、上
    記挿通孔(21a) の内面は、その延長方向の両端部分が該
    延長方向外側に向うに従って挿通孔(21a) の内径寸法が
    次第に大きくなるように形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の空気調和装置の内部機器支持構造。
  4. 【請求項4】 天井設置型空気調和装置のケーシング
    (2) の内面に内部機器(17)が弾性支持されていることを
    特徴とする請求項1、2または3記載の空気調和装置の
    内部機器支持構造。
  5. 【請求項5】 内部機器は、ケーシング(2) の天板(2a)
    に吊下げ支持されるドレンポンプ(17)であることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の空気調和装置の
    内部機器支持構造。
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