JPS6229689B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空気調和機におけるフアンモータの
取付装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 空気調和機におけるフアンモータの取付け装置
は、最近の機器本体の小型化にともない、組立時
の容易さ、また故障などによる交換作業の際の取
付け、取りはずしの簡便さが要求されている。

従来のフアンモータの取付装置について第１図
〜第４図を参考に説明する。

図において１は空気調和機本体、１ａは外箱、
２は室内側空気吸入グリル、３は室内側空気吹出
しグリル、４は電源操作部、５は室外側空気吸入
ルーバである。この空気調和機本体１の内部に
は、第２図に示すようにクロスフローフアンなど
の室内送風機６、室外用送風機７、室内送風機用
フアンモータ８、室外送風機用フアンモータ９、
圧縮機１０がそれぞれ配設されている。１１は室
内側熱交換器１２は室外側熱交換器で、これらは
基板１３に配設されており、さらに基板１３に
は、空気調和機を室内側Ａと室外側Ｂとに区画す
る仕切壁１４、室内側フアンモータ固定台１５、
防振ゴム１６、フアンモータ支持金具１７が配設
されている。１８は電装品収納室１９と熱交換室
２０とを上下に仕切る仕切壁である。２１は室外
フアンモータ取付台である。

そして室内送風機用フアンモータ８は、第３図
に示すように基板１３上にフアンモータ固定台１
５が溶接などにより固定され、その上に防振ゴム
１６、フアンモータ本体８が置かれ、さらにフア
ンモータ８と防振ゴム１６とを上から圧縮するよ
うにフアンモータ支持金具１７が置かれ、ネジ３
０によりフアンモータ固定台１５に固定されてい
る。フアンモータシヤフト２０は上部に位置する
室内用送風機と連結するように仕切壁１８にあけ
られた穴２１を貫通している。

ところがかかる構造は、フアンモータ８とフア
ンモータ支持金具１７とを取付け、または取りは
ずす場合に、まずねじ３０をはずし、そしてフア
ンモータシヤフト２０が穴２１にあたらぬように
斜めに傾けなければならない。

ところが仕切壁１８の位置は最低限の高さＤの
位置に設定しているため、フアンモータ支持金具
１７の対角線距離Ｃがフアンモータ８の取付け取
りはずしの高さとして最低限必要となる。またフ
アンモータ固定台１５とフアンモータ支持金具１
７とを固定するねじ３０を締めつけるにも高さｃ
が工具の長さに比べ工具の挿入が容易でなく作業
性を害するものである。

したがつて、従来のフアンモータ取付装置は前
述した機器の小型化を妨げるものでありかつ、組
立て時または部品交換時の作業の容易さにも欠け
る欠点があつた。

発明の目的 本発明は、上記従来の欠点を除去するもので、
室内送風機用フアンモータの取付けが強固にかつ
容易に行えるようにすることを目的とするもので
ある。

発明の構成 この目的を達成するために本発明は、基板に貫
通孔を有する取付部を設け、この取付部上に防振
ゴムを介してフアンモータを取付けたフアンモー
タ支持金具を設け、そして前記フアンモータ支持
金具とでフアンモータ固定用箱板を設けてモータ
ユニツトを構成し、さらに前記貫通孔の相対する
辺に前記フアンモータ固定用箱板の固定フランジ
部と当接するフランジ部を設け、また前記貫通孔
のフランジ部と隣接する相対する辺に、前記フア
ンモータ固定用箱板の固定フランジ部が貫通する
貫通空間部を設けたものである。

この構成によつて、フアンモータの取付けが強
固に行え、またフアンモータの取付け、取りはず
しがフアンの軸方向より行え、保守、点検作業の
容易化がはかれるものである。

実施例の説明 以下、本発明をその一実施例を示す添付図面の
第６図〜第１０図を参考に説明する。ここで、空
気調和機の構造については第１図〜第３図と同じ
であるため、フアンモータの取付装置について説
明する。

同図において、１３は基板、１５はフアンモー
タ固定用箱板で、このフアンモータ固定用箱板１
５には室内送風機のフアンモータ８、防振ゴム１
６、フアンモータ支持金具１７が取付けられてい
る。２７は前記基板１３に絞り加工により下方へ
突出するよう形成された取付部で、この取付部２
７には貫通孔２８およびこの貫通孔２８をはさん
で相対するフランジ部２７ａと相対する貫通空間
部２７ｂが形成されている。前記フラジ部２７ａ
と貫通空間部２７ｂは、フアンモータ固定用箱板
１５の固定フランジ部１５ａが貫通空間部２７ｂ
を貫通しそして水平に回動することによりフラン
ジ部２７ａと重合する。２９は前記固定フランジ
部１５ａとフランジ部２７ａを締結するねじであ
る。

上記構成において、フアンモータ８の取付け
は、まず第９図に示すように貫通孔２８にフアン
モータ固定用箱板１５を挿入し、その後第６図の
矢印で示す方向にフアンモータ固定用箱板１５を
回転し、第１０図に示すように固定フランジ部１
５ａとフランジ部２７ａを重合してねじ止めしフ
アンモータ固定用箱板１５を固定する。

なお、機器本体に設置したフアンモータ８の運
転の際の振動などにより、またフアンモータ固定
用箱板１５を固定しているねじ２９の機械的強度
が低下した際に、機器本体に騒音、異常振動など
が発生しないように、フアンモータ固定用箱板１
５の長手方向寸法は、第８図におけるＡ寸法より
わずかに小さい寸法とし、またフアンモータ固定
用箱板１５に、フアンモータ８、防振ゴム１６、
フアンモータ支持金具１７が取り付けられた時
の、フアンモータ固定用箱板の底面からフアンモ
ータ支持金具１７の上面までの高さは、機器本体
の電装品収納室１９の高さより、わずかに小とし
て、フアンモータが基板１３上で上下、左右に動
かないように規制している。

発明の効果 上記実施例より明らかなように本発明における
空気調和機のフアンモータ取付装置は、フアンモ
ータ取付時に、フアンモータ固定用箱板を貫通孔
より挿入した後固定することにより、基板にてフ
アンモータ固定用箱板を支持することができ、ね
じ止め作業等の簡便さを向上することができ、ま
た固定強度も向上できる効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は空気調和機の外観斜視図、第２図は同
空気調和機の側面断面図、第３図は同空気調和機
の平面断面図、第４図は従来例を示すフアンモー
タ取付装置の正面図、第５図は同フアンモータ取
付装置におけるフアンモータの取りはずし状態を
示す説明図、第６図は本発明の一実施例を示すフ
アンモータ取付装置の斜視図、第７図は同フアン
モータ取付装置の側面断面図、第８図は同フアン
モータ取付装置における基板の取付部の斜視図、
第９図、第１０図はそれぞれ同フアンモータ取付
装置におけるフアンモータの取付け手順を示す説
明図である。 ８……フアンモータ、１３……基板、１５……
フアンモータ固定用箱板、１５……固定フランジ
部、１６……防振ゴム、１７……フアンモータ支
持金具、２７……取付部、２７ａ……フランジ
部、２７ｂ……貫通空間部、２８……貫通孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フアンモータ固定用箱板を取付ける基板に、
   基板表面より突出した取付部を設け、この取付部
   に、前記フアンモータ固定用箱板が挿入される貫
   通孔を設け、さらにフアンモータの一端を防振ゴ
   ムを介して支持するフアンモータ支持金具と、前
   記フアンモータの他端を防振ゴムを介して固定
   し、前記フアンモータ支持金具にフアンモータ固
   定用箱板を取付けてモータユニツトを構成し、さ
   らに前記貫通孔の相対する辺に前記フアンモータ
   固定用箱板の固定フランジ部と当接するフランジ
   部を設け、また前記貫通孔のフランジ部と隣接す
   る相対する辺に、前記フアンモータ固定用箱板の
   固定フランジ部が貫通する貫通空間部を設けた空
   気調和機のフアンモータ取付装置。