JPH089409B2 - 高速低速切換運転型移動棚装置 - Google Patents

高速低速切換運転型移動棚装置

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JPH089409B2
JPH089409B2 JP26920892A JP26920892A JPH089409B2 JP H089409 B2 JPH089409 B2 JP H089409B2 JP 26920892 A JP26920892 A JP 26920892A JP 26920892 A JP26920892 A JP 26920892A JP H089409 B2 JPH089409 B2 JP H089409B2
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清 原島
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株式会社文祥堂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷役作業の通路となる
べき少なくとも一つの作業空間を残し、密集して配置さ
れた複数の可動棚から成り、物品の荷役作業時には適宜
可動棚を移動させて所望の棚間に荷役作業用の通路を形
成する電動式移動棚装置で、特に業種、用途等によって
異なる荷役形態に適合するよう、可動棚の移動速度を高
速走行と低速走行の複数の運転パターンに切換設定でき
る電動式移動棚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】狭いスペースに多数の可動棚を配列でき
るようにするため、棚と棚との間に形成される荷役作業
用の作業空間を一通路分だけ残し、他の可動棚は間隔を
開けないで密集した状態に配置し、各通路に対応した通
路選択操作により、これら可動棚をインバータ制御によ
り移動させ、所望の棚間に作業用通路を形成して荷役作
業を行わせる移動棚設備が従来より知られていた。
【0003】前記移動棚設備は、各可動棚毎に棚間相互
の接近を検知する接近検出器を設置すると共に、可逆モ
ータの制御装置にインバータを介して棚を一定加速度で
速度を増加させるソフトスタート機能、一定加速度で減
速させるソフトダウン機能およびブレーキ機能を設置し
ており、起動スイッチの操作によりそれらの棚を移動さ
せる場合は、接近検出器および制御装置が作動し、接近
検出器からの検出信号に基づいてソフトスタート機能を
作動させて棚をソフトに加速させた後、棚を高速度での
一定速度で走行させ、その後棚間相互の間隔が少なくな
ったことを検知した時点で、ソフトダウン機能を作動さ
せて棚の速度をソフトに減少させ、更にブレーキ機能を
作動させて棚を定位置に停止させるように構成されてい
る。
【0004】また、前記移動棚設備の停止精度を向上さ
せるため、棚のソフトダウンの開始位置を検出する機能
に加えて、棚の停止位置を検知する機能を設けた移動棚
設備も従来より知られていた。
【0005】前記移動棚設備は、各可動棚毎に棚間相互
の接近を検知する第1の接近検出器を設置すると共に、
特に棚間相互のより接近された具体的な停止位置を検知
する第2の接近検出器を設置しており、起動スイッチの
操作により棚を移動させる場合は、インバータを介する
制御装置の作動により、まず第1の接近検出器の検出信
号に基づいてソフトダウン機能を作動させた後、第2の
接近検出器の検出信号に基づいて棚の停止すべき具体的
な位置を検出した時点で、ブレーキ機能を作動させた棚
を定位置に停止させるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記移
動棚設備においては、可動棚の加速時、減速時および停
止時に対する安全性に対しては配慮がなされているが、
可動棚の運転パターンは一つに設定されており、通路幅
の大小、荷役形態の変化、積載物の種類、形状等、棚の
用途に拘らず、可動棚の加速後の移動速度は常に一定に
固定化されているため、場合によっては高速走行時に荷
崩れを起こすといった不具合を未然に回避することがで
きず、用途変更、多目的用途に適合しにくいという問題
点があった。
【0007】また、荷役作業設備によっては、棚間の通
路幅(移動距離)が大きく異なるため、移動速度が不十
分であって遅い場合には開閉時間が多くかかり、作業能
率の低下を招くという問題点があった。
【0008】更に、人力ピッキング等通路幅が狭い構成
の設備、あるいは広い通路幅を複数に分割して使用する
複数通路同時作業、棚卸作業等においては、通路幅が狭
く、移動距離が短いため、余り移動速度が速いと棚間の
開閉時間が短くなり、万一通路内から退避する場合でも
緊急度を要し、また緊急に停止させる場合の途中停止手
段の操作、あるいは図示していないが安全バー装置の作
動時に、走行中の棚が停止するまでの制動距離が大きく
なって棚間が狭まるため、圧迫感があり、作業者に危険
な心理的影響を与え、高速走行では安全性が損なわれる
という問題点があった。
【0009】本発明は前記従来の各問題点を解決し、棚
の移動速度の制御を高速走行と低速走行の複数の運転パ
ターンを設定し、通路幅が狭い棚配置では予め移動速度
切換手段の切換スイッチにより、低速走行に設定して使
用することができ、また通路幅が広い棚配置では作業能
率向上のため高速走行で使用し、複数通路形成時は一つ
の通路幅が複数に分割されるため、必然的に通路幅が狭
くなり、このような使用方法のときは自動的に低速走行
に切換わり、荷役形態の変化、棚の用途変更等、多目的
用途に適合し得るようにし、もって作業能率の向上、安
全性能の向上を図ることができる高速低速切換運転型移
動棚装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定棚あるい
は側壁で区分される区画内に、夫々に走行用の可逆モー
タを備えた可動棚を少なくとも一つの作業用通路に相当
する余裕空間をもって複数個配列し、物品出納時には、
所望通路の通路選択手段の操作により、前記余裕空間と
前記所望通路間にある複数の前記可動棚を移動させるよ
うにし、且つ前記余裕空間を複数の前記棚間に分割して
複数通路を形成できるようにした電動式移動棚装置にお
いて、前記可動棚の移動速度を高速走行と低速走行の複
数の運転パターンに切換えるための切換スイッチ、およ
び前記複数通路形成時に自動的に低速走行に切換えるた
めの低速指令信号より成る移動速度切換手段と、前記各
通路ごとに前記余裕空間の減少を検出して、前記可動棚
を定位置に停止させるための減速空間検出スイッチと、
前記可逆モータの起動時に無段加速させるスロースター
ト機能、前記高速走行あるいは低速走行の夫々で定速度
走行させる運転周波数、移動中の前記可動棚を途中停止
手段の操作により、中途位置で停止させる途中停止減速
機能、および前記定位置での停止時に同一の減速走行距
離で無段減速させる前記高速走行あるいは低速走行の夫
々に対応するスローストップ機能とを設定し、且つ前記
可逆モータの正・逆転指令および前記高速走行・低速走
行の夫々の走行・停止に対応する移動速度の指令・減速
指令に基づき作動するインバータとを有し、前記通路選
択手段の操作により該通路を形成すべく前記可動棚が移
動するとき、前記余裕空間に対応する前記減速空間検出
スイッチの空間検出信号で移動すべき前記各可動棚の前
記可逆モータを前記インバータを介して前記スロースタ
ート機能で起動させ、前記移動速度切換手段の切換スイ
ッチで設定された前記高速走行あるいは低速走行の一つ
で定速度走行し、前記減速空間検出スイッチの減速検出
信号で、前記設定された前記高速走行あるいは低速走行
の一つに対応するスローストップ機能で前記定位置に停
止させると共に、前記複数通路形成時には前記途中停止
手段の操作により、前記移動中の前記可動棚を前記途中
停止減速機能で中途位置に停止させて、分割通路を形成
し、該通路のロックにより低速指令信号を発して、前記
移動速度切換手段の設定が高速走行にあるとき、自動的
に該移動速度切換手段が低速走行に切換わるという手段
を採用することにより、上記問題点を解決した。
【0011】
【作用】上記構成より成る本発明によれば、物品出納時
において所望の棚間に出納作業用の通路を形成する場合
には、移動速度切換手段の切換スイッチの操作により用
途に適した可動棚の移動速度を設定した上で、通路選択
手段であるオープンスイッチを操作して該通路を形成す
べく可動棚の移動を開始させる。このとき、インバータ
は減速空間検出スイッチの空間検出信号でスロースター
ト機能を作動させて可動棚を徐々に加速させ、更に可動
棚を移動速度切換手段で設定される高速走行あるいは低
速走行の一つの移動速度で走行させる。その後、可動棚
の走行と共に通路幅の減少を検出する減速空間検出スイ
ッチの減速検出信号で、高速走行あるいは低速走行の一
つの移動速度に応じた、スローストップ機能を作動させ
て可動棚を徐々に減速させ、且つ定位置に停止させる。
また、複数通路形成時、あるいは緊急に棚を停止させた
り、任意に棚を停止させる場合は、移動中の途中停止手
段であるリセットスイッチの操作により、途中停止信号
を発し、途中停止減速機能を作動させて可動棚を中途位
置で停止させる。これにより第一所望通路は分割通路が
形成され、該通路がロックされて出納作業が可能とな
る。このとき、移動速度切換手段の設定が高速走行の場
合、該分割通路の通路ロックにより低速指令信号を発し
て、自動的に前記移動速度切換手段が低速走行に切換わ
り、通路空間の残っている側の他の通路を形成すべきオ
ープンスイッチを操作することにより、第二の所望通路
以降は低速走行で新たに通路を形成する側の棚を移動さ
せ複数の作業用通路を形成する。
【0012】
【実施例】本発明の実施の一例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明装置において、作業用通路に
相当する余裕空間、通路1が形成された状態の棚の配列
および外観を示す平面図、図2は同正面図、図3は同背
面図であり、図中、Rは床上に敷設されたガイドレール
で、そのレールR両端位置に固定棚A・Fが配置される
と共に、前記固定棚A・F間において、可動棚B・C・
D・Eが前記ガイドレールR上を走行車輪を介して左右
方向に移動可能に配置されている。
【0013】前記固定棚A・F並びに可動棚B・C・D
・Eは実施例では棚装置であるが、このうち、前記固定
棚A・Fは必要により配置するが、なくてもよく、また
は壁面であってもよい。本実施例では説明の都合上固定
棚A・Fとして説明する。
【0014】前記各棚A・B・C・D・E・F間には、
夫々相隣る棚間に通路1・2・3・4・5が形成でき、
図1では前記可動棚B・C・D・Eを夫々右側に移動さ
せて密集し、通路1部分を最大限に広く開けて出納作業
用通路とし、出納作業が円滑に行われるようにしてい
る。
【0015】前記各可動棚B・C・D・Eの下部には、
夫々自走用の可逆モータ(三相誘導電動機)M1・M2
・M3・M4が取付けられ、減速機を介して走行車輪を
回転させると共に、前記各可動棚B・C・D・Eの正面
側には、所望の棚間に作業通路を形成するためのオープ
ンスイッチ(通路選択手段)OS1・OS2・OS3・
OS4・OS5、並びに形成された通路のロックを解除
するためのリセットスイッチ(移動中の途中停止手段で
もある)RS1・RS2・RS3・RS4・RS5が夫
々設けられており、特に前記可動棚Bの正面の略中央に
は、前記各可動棚B・C・D・Eの移動速度を設定する
ための移動速度切換手段CSが設けられている。
【0016】前記オープンスイッチOS1・OS2・O
S3・OS4・OS5は、各棚間の通路を選択する選択
スイッチであり、そのうちOS1とOS2とは可動棚B
の正面において両端に夫々取付けられており、OS1は
固定棚Aと前記可動棚B間の通路1を、またOS2は前
記可動棚Bと可動棚C間の通路2を選択する選択スイッ
チであり、オープンスイッチOS3は前記可動棚Cの正
面において右端側に取付けられており、前記可動棚Cと
可動棚D間の通路3を選択する選択スイッチである。ま
た、オープンスイッチOS4は前記可動棚Dの正面にお
いて右端側に取付けられており、前記可動棚Dと可動棚
E間の通路4を選択する選択スイッチであり、オープン
スイッチOS5は前記可動棚Eの正面において右端側に
取付けられており、前記可動棚Eと固定棚F間の通路5
を選択する選択スイッチである。
【0017】前記リセットスイッチRS1・RS2・R
S3・RS4・RS5のうち、RS1・RS2とは可動
棚Bの正面において夫々両端に取付けられており、RS
1は形成された通路1を、またRS2は形成された通路
2のロックを解除するためのリセットスイッチであり、
リセットスイッチRS3は可動棚Cの正面において右端
側に取付けられており、形成された通路3のロックを解
除するためのリセットスイッチである。また、リセット
スイッチRS4は可動棚Dの正面において右端側に取付
けられており、形成された通路4のロックを解除するた
めのリセットスイッチであり、リセットスイッチRS5
は可動棚Eの正面において右端側に取付けられており、
形成された通路5のロックを解除するためのリセットス
イッチである。
【0018】前記移動速度切換手段CSは、前記可動棚
Bの正面略中央に取付けられており、本実施例では前記
各可動棚B・C・D・Eの夫々の移動速度を低速、高速
の二段階に適宜選択して切換えられる切換スイッチと、
複数通路形成時に自動的に低速走行に切換えることを指
令する低速指令信号とから構成されている。なお、前記
移動速度切換手段は可動棚B以外の棚に取付けてもよ
く、場合によっては側壁等に取付けてもよい。
【0019】前記各可動棚B・C・D・Eの背面側に
は、各通路ごとに余裕空間(作業用通路に相当)の減少
を検出して、前記可動棚を定位置に停止させるための減
速空間検出スイッチBS1・BS2・BS3・BS4・
BS5が設置されている。前記各減速空間検出スイッチ
BS1・BS2・BS3・BS4・BS5は、棚間空
間、すなわち相隣り合う棚との空間並びに空間の減少を
検出する光電スイッチを用いて構成されている。
【0020】前記各減速空間検出スイッチBS1・BS
2・BS3・BS4・BS5のうち、BS1・BS2と
は可動棚Bの背面側における左右の側面に夫々取付けら
れており、一方側の減速空間検出スイッチBS1は固定
棚Aと可動棚Bとの間の空間並びに空間の減少を検出す
る検出スイッチ、他方側の減速空間検出スイッチBS2
は可動棚Bと可動棚Cとの間の空間並びに空間の減少を
検出する検出スイッチである。また、減速空間検出スイ
ッチBS3は可動棚Cの背面側における右側の側面に取
付けられており、可動棚Cと可動棚Dとの間の空間並び
に空間の減少を検出する検出スイッチである。更に、減
速空間検出スイッチBS4は可動棚Dの背面側における
右側の側面に取付けられており、可動棚Dと可動棚Eと
の間の空間並びに空間の減少を検出する検出スイッチで
ある。また更に、減速空間検出スイッチBS5は可動棚
Eの背面側における右側の側面に取付けられており、可
動棚Eと固定棚Fとの間の空間並びに空間の減少を検出
する検出スイッチである。
【0021】前記各可動棚B・C・D・Eの背面側に
は、詳しい構成等は後述するが、前記各可動棚B・C・
D・Eの移動を制御するための制御装置CL1・CL2
・CL3・CL4が夫々設置されており、制御装置CL
1・CL2・CL3・CL4は、各棚A〜Eの背面部に
配設された渡りケーブルYを介して互いに接続されてい
ると共に、固定棚Aを経由して前記渡りケーブルYは電
源に接続されている。
【0022】図4は、本発明装置における可動棚の移動
選択回路図であり、移動指令リレーの接点so、途中停
止リレーの接点sd、オープンスイッチOS1〜OS5
の操作により作動する通路選択リレーの接点c1・c2
・c3・c4・c5、各可動棚B〜Eを左方向に移動さ
せるときに作動する左走行リレーR1・R2・R3・R
4、左走行リレーR1〜R3の接点r1・r2・r3、
各可動棚B〜Eを右方向に移動させるときに作動する右
走行リレーF1・F2・F3・F4、右走行リレーF2
〜F4の接点f2・f3・f4、各減速空間検出スイッ
チBS1〜BS5の接点bs1・bs2・bs3・bs
4・bs5、通路ロックリレーの接点rl1・rl2・
rl3・rl4・rl5、および電流を一方向のみに流
すダイオードDとにより構成されている。尚、これらの
回路は後述の制御装置CL1・CL2・CL3・CL4
内に分散して構成され、渡りケーブルYで接続されてい
る。
【0023】図5は、本発明装置における制御系の主要
部を示すブロック図であり、図中、R・S・Tは三相電
源端子であり、前記可動棚Bの制御装置CL1は、オー
プンスイッチOS1・OS2、リセットスイッチRS1
・RS2、減速空間検出スイッチBS1・BS2の操作
信号あるいは検出信号が入力され、通路選択リレーC1
・C2(図示せず)、通路ロックリレーRL1・RL2
(図示せず)、左走行リレーR1、右走行リレーF1等
で制御される通路1・2の選択とロック機能、また通路
ロックの解除機能、可動棚Bの走行方向と運転、停止等
の機能を備え、更に移動指令リレーSO、途中停止リレ
ーSD(共に図示せず)等で制御される統轄制御部を備
えて構成されている。
【0024】前記可動棚Cの制御装置CL2は、オープ
ンスイッチOS3、リセットスイッチRS3、減速空間
検出スイッチBS3の操作信号あるいは検出信号が入力
され、通路選択リレーC3、通路ロックリレーRL3
(共に図示せず)、左走行リレーR2、右走行リレーF
2等で制御される通路3の選択とロック機能、また通路
ロックの解除機能、可動棚Cの走行方向と運転、停止等
の機能を備えて構成されている。
【0025】前記可動棚Dの制御装置CL3は、前記と
同様に、オープンスイッチOS4、リセットスイッチR
S4、減速空間検出スイッチBS4の操作信号あるいは
検出信号が入力され、通路選択リレーC4、通路ロック
リレーRL4(共に図示せず)、左走行リレーR3、右
走行リレーF3等で制御される通路4の選択とロック機
能、また通路ロックの解除機能、可動棚Dの走行方向と
運転、停止等の機能を備えて構成されている。
【0026】前記可動棚Eの制御装置CL4は、前記と
同様に、オープンスイッチOS5、リセットスイッチR
S5、減速空間検出スイッチBS5の操作信号あるいは
検出信号が入力され、通路選択リレーC5、通路ロック
リレーRL5(共に図示せず)、左走行リレーR4、右
走行リレーF4等で制御される通路5の選択とロック機
能、また通路ロックの解除機能、可動棚Eの走行方向と
運転、停止等の機能を備えて構成されている。
【0027】前記可動棚B〜Eの制御装置CL1〜CL
4は、夫々互いに接続されており、例えば前記可動棚B
〜Eのうち全ての可動棚、あるいは相隣り合う複数の可
動棚が同時に同一方向に移動する場合には、先頭を移動
する可動棚の制御装置が入手する種々の情報、もしくは
前記先頭を移動する可動棚の制御装置が出力する種々の
指令に従った指令を夫々自己が受け持つ可動棚に対して
出力するという機能をも備えている。この機能によって
前記可動棚B〜Eは複数の可動棚との従列移動、および
従列状態を維持しながらの定位置での同時停止が可能と
なる。
【0028】前記可動棚B〜Eのインバータ指令制御部
CC1・CC2・CC3・CC4は、夫々移動速度切換
手段の切換スイッチの移動速度の選択操作に応じて各可
動棚B〜Eごとに移動速度を低速、高速の二段階のうち
の一つに設定し、制御装置CL1〜CL4の指令と共
に、後述するインバータIV1・IV2・IV3・IV
4に指令する。
【0029】前記可動棚BのインバータIV1は、前記
可動棚Bの制御装置CL1およびインバータ指令制御部
CC1の指令に従って作動し、それら各種機能の指令に
応じて前記可動棚Bの可逆モータM1の作動を制御する
機能を備えている。前記インバータIV1は具体的には
可逆モータM1を変速するための可変周波数電源装置で
あり、本発明装置に使用するために低速走行、高速走行
の各運転モードに応じた運転周波数を設定し、また起動
時のスロースタート機能を構成する加速時間(周波数を
増加させる変化率の時間)および各運転モードから減速
走行距離を減速走行し停止させる各運転モードに応じて
スローストップ機能を構成する減速時間(周波数を減少
させる変化率の時間)および途中停止手段等による途中
停止信号で、移動中の棚を停止させる途中停止減速機能
を構成する減速時間を設定する機能を備えている。
【0030】前記可動棚CのインバータIV2は、前記
可動棚Cの制御装置CL2およびインバータ指令制御部
CC2の指令に従って作動し、それら各種機能の指令に
応じて前記可動棚Cの可逆モータM2の作動を制御する
機能を備えており、その他は前記インバータIV1と同
様である。
【0031】前記可動棚DのインバータIV3は、前記
可動棚Dの制御装置CL3およびインバータ指令制御部
CC3の指令に従って作動し、それら各種機能の指令に
応じて前記可動棚Dの可逆モータM3の作動を制御する
機能を備えており、その他は前記インバータIV1と同
様である。
【0032】前記可動棚EのインバータIV4は、前記
可動棚Eの制御装置CL4およびインバータ指令制御部
CC4の指令に従って作動し、それら各種機能の指令に
応じて前記可動棚Eの可逆モータM4の作動を制御する
機能を備えており、その他は前記インバータIV1と同
様である。
【0033】図6は、前記各インバータIV1〜IV4
の入出力回路図であり、正転指令接点である左走行リレ
ーの接点r1〜r4、逆転指令接点である右走行リレー
の接点f1〜f4、移動速度切換手段CSと関係する低
速指令接点sl、低速減速指令接点dsl、途中停止減
速指令接点sds、インバータ制御用グランド端子G、
インバータ正転指令端子I1、インバータ逆転指令端子
I2、インバータ低速指令端子I4、インバータ減速指
令端子I5,I6、三相電源入力端子R・S・T、およ
び可逆モータM1〜M4用の出力端子U・V・Wとから
構成されている。
【0034】前記各インバータIV1〜IV4の入出力
回路図では、前記低速指令接点slが開いているときに
は高速指令がなされているのと等価であり、前記低速減
速指令接点dslが開いているときには高速時の減速指
令がなされているのと等価である。また、各運転モード
に応じた運転周波数、起動時の加速時間および減速時間
の設定値は、インバータの操作パネル等で予め入力して
機能を設定する。
【0035】図7は、前記移動速度切換手段CSの切換
スイッチと低速指令信号の構成を示す図であり、移動速
度切換手段CSの切換スイッチは、ON−OFFを交互
に切換えられる切換スイッチであって、ON操作で低速
走行の運転パターンが選択されて低速指令接点slを閉
じ、OFF操作で低速指令接点slを開き、インバータ
IV1〜IV4に低速走行あるいは高速走行を検知させ
るように構成されている。
【0036】一方、移動速度切換手段CSの低速指令信
号はオープンスイッチOS1〜OS5の操作で所望通路
が形成され、該通路が閉じないよう該通路の通路ロック
リレーRL1・RL2・RL3・RL4・RL5が動作
により入力され、この低速指令信号によって移動速度切
換手段CSは自動的に低速走行に設定されて、低速指令
接点slを閉じてインバータIV1〜IV4に低速走行
を検知させるように構成されている。
【0037】図8は、高速走行、低速走行の運転パター
ンの具体例を示す図であり、前記移動速度切換手段CS
の切換スイッチで低速走行を選択されて移動を指令され
た可動棚は、スロースタート機能により所定時間の間加
速走行UPを継続した後、低速移動速度VLに達した時
点で低速走行SLを維持し、その後減速走行距離LBが
検知された時点で低速減速走行DLを行って定位置に停
止するという運転パターンに則って移動する。高速走行
を選択されて移動を指令された可動棚は、スロースター
ト機能により所定時間の間加速走行UPを継続した後、
高速移動速度VHに達した時点で高速走行SHを維持
し、その後減速走行距離LBが検知された時点で高速減
速走行DHを行って定位置に停止するという運転パター
ンに則って移動する。なお、減速走行距離LBは減速空
間検出スイッチが余裕空間の減少を検出した位置から棚
が定位置に停止するまでの距離である。
【0038】低速走行SL中に安全バー装置(図示せ
ず)が作動した場合、あるいは途中停止手段の操作によ
る途中停止信号を検知した場合には、制動力の大きな低
速途中停止減速走行SDLを行って停止し、高速走行S
H中に前記同様に途中停止信号を検知した場合には、制
動力の大きな高速途中停止減速走行SDHを行って停止
するが、これらの制御は所定の操作により行う任意停止
操作時の運転制御に等しい制御である。
【0039】図9は、複数通路形成時における高速走行
と低速走行の運転パターンの切換わりを示す説明図であ
り、例えば、図1の状態において可動棚B,Cを移動さ
せて通路2,3を分割形成する場合、前記移動速度切換
手段CSの切換スイッチで高速走行を選択されて移動を
指令された可動棚B,Cは、スロースタート機能により
双方共に前記高速走行での運転パターンに則って加速走
行UP,高速走行SHによる走行中にリセットスイッチ
の操作による途中停止信号の出力時点で高速途中停止減
速走行SDHを行って共に中途位置に停止する。この時
点で分割通路3が形成され、可動棚C,Dのロックをも
って低速指令信号を発し、移動速度切換手段CSが自動
的に低速走行に切換わり、その後の通路3のオープンス
イッチの操作により先頭の可動棚Bのみ前記低速走行で
の運転パターンに則って加速走行UP,低速走行SLを
行った後、減速走行距離LBが検出された時点で低速減
速走行DLを行って定位置に停止する。
【0040】図10,図11は、本発明装置における低
速走行のフローチャートで、これは図1〜図3に示す棚
間通路1が開いている状態から、低速走行して通路4を
形成する場合のフローチャートであり、図4〜図8に示
す回路図等をも参照しながら説明する。
【0041】先ず、電源を投入し、図2,図7に示す移
動速度切換手段CSの切換スイッチをON操作して(ス
テップ20)、予め低速走行に設定し(ステップ2
1)、次に図2に示すオープンスイッチOS4を操作す
ると(ステップ22)、図5に示す本発明装置における
制御系の制御装置CL1・CL2・CL3が作動し、図
4に示す移動選択回路図において通路選択リレーC4が
動作して(ステップ23)、移動指令リレーSOが動作
すると(ステップ24)、減速空間検出スイッチBS1
が固定棚Aと可動棚Bとの間の空間を検出し(ステップ
25)、左走行リレーR1・R2・R3が動作する(ス
テップ26)。この状態において、前記移動速度切換手
段CSの切換スイッチが低速走行に設定されていると、
図5に示す本発明装置における制御系のインバータ指令
制御部CC1・CC2・CC3が作動して低速指令を出
力する(ステップ27)。この結果、図6に示すインバ
ータIV1・IV2・IV3の入出力回路図では正転指
令入力がなされて左走行リレーの接点r1・r2・r3
が閉じると共に、低速指令入力がなされて低速指令接点
slが閉じる(ステップ28)。これにより、可逆モー
タM1・M2・M3は低速加速正回転を開始し(ステッ
プ29)、各可動棚B・C・Dは図8に示す運転パター
ンにおける低速加速左走行UPを開始する(ステップ3
0)。
【0042】その後、各可動棚B・C・Dの移動速度が
図8に示す運転パターンにおける移動速度VL(低速走
行の運転周波数)に達すると、可逆モータM1・M2・
M3は低速一定正回転の状態を維持し(ステップ3
1)、各可動棚B・C・Dは低速一定左走行SLを維持
する(ステップ32)。そして、前記減速空間検出スイ
ッチBS1が固定棚Aと可動棚Bとの間の空間の減少を
検出して減速開始位置を検出すると(ステップ33)、
図4に示す移動選択回路図において左走行リレーR1・
R2・R3が復帰し(ステップ34)、前記インバータ
指令制御部CC1・CC2・CC3が低速減速指令を出
力する(ステップ35)。図6のインバータIV1・I
V2・IV3の入出力回路図では停止指令入力がなされ
て左走行リレーの接点r1・r2・r3が開くと共に、
低速減速指令入力がなされて低速減速指令接点dslが
閉じる(ステップ36)。これにより、可逆モータM1
・M2・M3は低速減速正回転を開始し(ステップ3
7)、各可動棚B・C・Dは図8に示す運転パターンに
おける低速減速左走行DLを開始する(ステップ3
8)。そして、減速走行距離LBを走行して定位置に達
すると、可逆モータM1・M2・M3は停止し(ステッ
プ39)、各可動棚B・C・Dは左定位置に停止する
(ステップ40)。
【0043】そして、前記各可動棚B・C・Dが停止す
ると、図5に示す本発明装置における制御系の制御装置
CL3の通路ロック機能が作動し、図4に示す移動選択
回路図において通路ロックリレーRL4が動作して接点
rl4を開くことにより、棚間通路4を形成した可動棚
D・Eがロックされ(ステップ41)、更に通路選択リ
レーC4が復帰し(ステップ42)、移動指令リレーS
Oが復帰する(ステップ43)。この状態で可動棚D・
E間に形成された棚間通路4において荷役作業を実施し
(ステップ44)、更に荷役作業が終了した後(ステッ
プ45)、リセットスイッチRS4を操作すると(ステ
ップ46)、図5に示す本発明装置における制御系の制
御装置CL3の通路ロックの解除機能が作動して通路ロ
ックリレーRL4が復帰し(ステップ47)、制御装置
CL3が復帰する(ステップ48)。これにより次の通
路形成が可能となる。
【0044】図12,図13は、本発明装置における高
速走行のフローチャートで、これは棚間通路4が開いて
いる状態から、高速走行して通路2を形成する場合のフ
ローチャートであり、図4〜図8に示す回路図等をも参
照しながら説明する。
【0045】先ず、電源を投入し、図2,図7に示す移
動速度切換手段CSの切換スイッチをOFF操作して
(ステップ50)、予め高速走行に設定し(ステップ5
1)、次に図2に示すオープンスイッチOS2を操作す
ると(ステップ52)、図5に示す本発明装置における
制御系の制御装置CL1〜CL3が作動し、図4に示す
移動選択回路図において通路選択リレーC2が動作して
(ステップ53)、移動指令リレーSOが動作すると
(ステップ54)、減速空間検出スイッチBS4が可動
棚D・E間の空間を検出し(ステップ55)、右走行リ
レーF2・F3が動作する(ステップ56)。この状態
において、高速走行に設定されていると、図5に示す本
発明装置における制御系のインバータ指令制御部CC2
・CC3が作動して高速指令を出力する(ステップ5
7)。この結果、図6に示すインバータIV2・IV3
の入出力回路図では逆転指令入力がなされて右走行リレ
ーの接点f2・f3が閉じると共に、高速指令入力がな
されて低速指令接点slが開いたままとなる(ステップ
58)。これにより、可逆モータM2・M3は高速加速
逆回転を開始し(ステップ59)、各可動棚C・Dは図
8に示す運転パターンにおける高速加速右走行UPを開
始する(ステップ60)。
【0046】その後、各可動棚C・Dの移動速度が図8
に示す運転パターンにおいて高速である移動速度VH
(高速走行の運転周波数)に達すると、可逆モータM2
・M3は高速一定逆回転の状態を維持し(ステップ6
1)、各可動棚C・Dは高速一定右走行SHを維持する
(ステップ62)。そして、前記減速空間検出スイッチ
BS4が可動棚D・Eとの間の空間の減少を検出して減
速開始位置を検出すると(ステップ63)、図4に示す
移動選択回路図において右走行リレーF2・F3が復帰
し(ステップ64)、前記インバータ指令制御部CC2
・CC3が高速減速指令を出力する(ステップ65)。
図6のインバータIV2・IV3の入出力回路図では停
止指令入力がなされて右走行リレーの接点f2・f3が
開くと共に、高速減速指令入力がなされて低速減速指令
接点dslが開いたままとなる(ステップ66)。これ
により、可逆モータM2・M3は高速減速逆回転を開始
し(ステップ67)、各可動棚C・Dは図8に示す運転
パターンにおける高速減速右走行DHを開始する(ステ
ップ68)。そして、減速走行距離LBを走行して定位
置に達すると、可逆モータM2・M3は停止し(ステッ
プ69)、各可動棚C・Dは右定位置に停止する(ステ
ップ70)。
【0047】そして、前記各可動棚C・Dが停止する
と、図5に示す本発明装置における制御系の制御装置C
L1の通路ロック機能が作動し、図4に示す移動選択回
路図において通路ロックリレーRL2が動作して接点r
l2を開くことにより、棚間通路2を形成した可動棚B
・Cがロックされ(ステップ71)、更に通路選択リレ
ーC2が復帰し(ステップ72)、移動指令リレーSO
が復帰する(ステップ73)。この状態で可動棚B・C
間に形成された棚間通路2において荷役作業を実施し
(ステップ74)、更に荷役作業が終了した後(ステッ
プ75)、リセットスイッチRS2を操作すると(ステ
ップ76)、図5に示す本発明装置における制御系の制
御装置CL1の通路ロック解除機能が作動して通路ロッ
クリレーRL2が復帰し(ステップ77)、制御装置C
L1が復帰する(ステップ78)。これにより次の通路
形成が可能となる。
【0048】図14〜図16は、本発明装置における複
数通路形成のフローチャートで、これは棚間通路1が開
いている状態から、通路5を分割形成中に、途中停止手
段(移動中のリセットスイッチ操作)の操作で、棚を中
途位置で停止させ、更に残り空間のある側の通路3を分
割形成する場合の高速走行・低速走行のフローチャート
であり、図4〜図9に示す回路図等をも参照しながら説
明する。
【0049】先ず、電源を投入し、図2,図7に示す移
動速度切換手段CSの切換スイッチをOFF操作して
(ステップ80)、高速走行に設定してあるとき(ステ
ップ81)、次に図2に示すオープンスイッチOS5を
操作すると(ステップ82)、図5に示す本発明装置に
おける制御系の制御装置CL1〜CL4が作動し、図4
に示す移動選択回路図において通路選択リレーC5が動
作して(ステップ83)、移動指令リレーSOが動作す
ると(ステップ84)、減速空間検出スイッチBS1が
固定棚Aと可動棚Bとの間の空間を検出し(ステップ8
5)、左走行リレーR1・R2・R3・R4が動作する
(ステップ86)。この状態において、高速走行に設定
されていると、図5に示す本発明装置における制御系の
インバータ指令制御部CC1・CC2・CC3・CC4
が作動して高速指令を出力する(ステップ87)。この
結果、図6に示すインバータIV1・IV2・IV3・
IV4の入出力回路図では正転指令入力がなされて左走
行リレーの接点r1・r2・r3・r4が閉じると共
に、高速指令入力がなされて低速指令接点slが開いた
ままとなる(ステップ88)。これにより、可逆モータ
M1・M2・M3・M4は高速加速正回転を開始し(ス
テップ89)、各可動棚B・C・D・Eは図8あるいは
図9に示す運転パターンにおける高速加速左走行UPを
開始する(ステップ90)。
【0050】その後、各可動棚B・C・D・Eの移動速
度が図8あるいは図9に示す運転パターンにおいて高速
である移動速度VH(高速走行の運転周波数)に達する
と、可逆モータM1・M2・M3・M4は高速一定正回
転の状態を維持し(ステップ91)、各可動棚B・C・
D・Eは高速一定左走行SHを維持する(ステップ9
2)。この走行中に、通路5が約半分ぐらい開いた時点
で途中停止手段でもあるリセットスイッチRS1・RS
2・RS3・RS4・RS5のうちいずれかのスイッチ
を操作して任意の途中停止操作をすると途中停止信号を
発し(ステップ93)、図4に示す移動選択回路図にお
いて途中停止リレーSDが動作し(ステップ94)、左
走行リレーR1・R2・R3・R4が復帰し(ステップ
95)、前記インバータ指令制御部CC1・CC2・C
C3・CC4が途中停止減速指令を出力する(ステップ
96)。図6のインバータIV1・IV2・IV3・I
V4の入出力回路図では停止指令入力がなされて左走行
リレーの接点r1・r2・r3・r4が開くと共に、途
中停止減速指令入力がなされて途中停止減速指令接点s
dsが動作する(ステップ97)。これにより、可逆モ
ータM1・M2・M3・M4は途中停止減速正回転を開
始し(ステップ98)、各可動棚B・C・D・Eは図9
に示す運転パターンにおける途中停止減速左走行SDH
を開始する(ステップ99)。
【0051】その後僅かな所定時間の経過後、制動力に
応じて可逆モータM1・M2・M3・M4は停止し(ス
テップ100)、各可動棚B・C・D・Eは中途位置に
停止する(ステップ101)。これにより、棚間通路5
が分割形成され、荷役作業が行われる(ステップ10
2)。一方、各可動棚B・C・D・Eが停止すると、図
5に示す本発明装置における制御系の制御装置CL4の
通路ロック機能が作動し、通路ロックリレーRL5が動
作して可動棚Eはロックされ(ステップ103)、通路
選択リレーC5が復帰し(ステップ104)、移動指令
リレーSOが復帰して(ステップ105)、途中停止リ
レーSDが復帰する(ステップ106)。
【0052】また、通路ロックリレーRL5が動作(ス
テップ103)した時には、移動速度切換手段CSに低
速指令信号が入力され(ステップ107)、これにより
移動速度切換手段CSは自動的に低速走行に設定される
(ステップ108)。
【0053】次に、オープンスイッチOS3を操作する
と(ステップ109)、図4の移動選択回路図において
通路選択リレーC3が動作して(ステップ110)、移
動指令リレーSOが動作し(ステップ111)、減速空
間検出スイッチBS1が固定棚Aと可動棚Bとの間の空
間を検出し(ステップ112)、左走行リレーR1・R
2が動作する(ステップ113)。この状態において、
図7の移動速度切換手段CSは低速走行に設定されてい
ると、図5に示すインバータ指令制御部CC1・CC2
が作動して、低速指令信号を出力する(ステップ11
4)。この結果、図6に示すインバータIV1・IV2
の入出力回路図では正転指令入力がなされて左走行リレ
ーの接点r1・r2が閉じると共に、低速指令入力がな
されて低速指令接点slが閉じる(ステップ115)。
これにより、可逆モータM1・M2は低速加速正回転を
開始し(ステップ116)、可動棚B・Cは図9に示す
運転パターンにおける低速加速左走行UPを開始する
(ステップ117)。
【0054】かくして所定時間が経過し、可逆モータM
1・M2が低速一定正回転を維持し(ステップ11
8)、可動棚B・Cが図9に示す運転パターンにおける
低速一定左走行SLを維持した後(ステップ119)、
減速空間検出スイッチBS1が固定棚Aと可動棚Bとの
間の減少を検出して減速開始位置を検出すると(ステッ
プ120)、図4に示す移動選択回路図において前記左
走行リレーR1・R2が復帰する(ステップ121)。
この段階で前記インバータ指令制御部CC1・CC2が
低速減速指令を出力し(ステップ122)、図6のイン
バータIV1・IV2の入出力回路図では停止指令入力
がなされて左走行リレーの接点r1・r2が開くと共
に、低速減速指令入力がなされて低速減速指令接点ds
lが閉じる(ステップ123)。
【0055】そして、前記左走行リレーの接点r1・r
2が開くと共に、低速減速指令接点dslが閉じると、
可逆モータM1・M2は低速減速正回転をなし(ステッ
プ124)、可動棚B・Cは低速減速左走行DLをなし
(ステップ125)、更に図9に示す運転パターンにお
ける減速走行距離LBを走行した時点で可逆モータM1
・M2は駆動を停止し(ステップ126)、可動棚B・
Cは左定位置に停止する(ステップ127)。これによ
り、棚間通路3が分割形成され、こちらでも荷役作業が
開始される(ステップ128)。一方、可逆モータM1
・M2が停止すると、図4に示す移動選択回路図におい
て、通路ロックリレーRL3が動作して可動棚C・Dが
ロックされ(ステップ129)、更に通路選択リレーC
3が復帰し(ステップ130)、移動指令リレーSOが
復帰する(ステップ131)。
【0056】また、通路ロックリレーRL3が動作(ス
テップ129)したときには、移動速度切換手段CSに
低速指令信号が入力される(ステップ132)。従っ
て、この段階では引き続き低速走行での運転パターンが
実行されることになる。
【0057】その後、分割通路5において荷役作業が終
了し(ステップ133)、リセットスイッチRS5が操
作されると(ステップ134)、図4に示す移動選択回
路図において通路ロックリレーRL5が復帰し(ステッ
プ135)、棚間通路4の通路形成選択が可能となる
(ステップ136)。一方、棚間通路3の荷役作業が終
了し(ステップ137)、リセットスイッチRS3が操
作されると(ステップ138)、図4に示す移動選択回
路図において、通路ロックリレーRL3が復帰し(ステ
ップ139)、これにより制御回路が復帰する(ステッ
プ140)。
【0058】また、通路ロックリレーRL5,RL3が
復帰(ステップ139)したときには、移動速度切換手
段CSの低速指令信号の入力がOFFとなる(ステップ
141)。これにより高速走行の設定に戻る(ステップ
142)。すなわち、移動速度切換手段CSの切換スイ
ッチの設定である高速走行の運転パターンの選択に切換
わり、前記各インバータ指令制御部CC1・CC2・C
C3・CC4が高速指令を出力し得る状態となる。
【0059】以上、実施例について説明したように、本
発明は移動速度切換手段CSの切換スイッチの操作によ
り低速走行、高速走行の二段階の運転パターンから用途
に応じた運転パターンを選択して可動棚を移動し、もっ
て棚内の物品や作業者自身の安全性を向上させた高速低
速切換運転型移動棚装置であり、運転中であってもリセ
ットスイッチの操作により任意に可動棚を中途位置で停
止させることができ緊急事態発生に対処でき、より安全
性を充実させたばかりでなく、通路幅に応じて移動速度
を選択して使用することができ、安全性、作業性にも優
れており、更にインバータに加速時間、減速時間および
移動速度を決定する運転周波数を設定して実際上の運転
制御を行う構成により、用途変更、多目的用途に容易に
適合することができ、作業能率が向上するものである。
【0060】また、特に本発明は、物品出納作業の用途
に合わせて棚間の通路を複数の通路に分割形成する場
合、第一所望通路が分割形成された後は、停止すべき可
動棚にロックをかけた時点で低速指令信号を発し、他の
分割形成通路形成のために移動すべき可動棚の移動を自
動的に低速走行の運転パターンに切換えるようにしたの
で、作業の時間的余裕、および確実性等を確保する観点
から、残余の狭い通路空間内では低速で走行させたい作
業者の要望を自動的に満たし、不注意に高速走行させて
しまって事故を起こす等という危険を未然に、且つ確実
に回避することができ、作業者に危険な心理的影響を与
えず、安全に対する信頼性が大きく向上するものであ
る。
【0061】なお、本発明装置では図示していないが、
棚間通路に面する可動棚面に安全バー装置を備え、閉じ
る通路内の障害物を検知し、その時点で速やかに停止さ
せる構成を有することは勿論である。また、本実施例の
回路に代えて、半導体回路、あるいはシーケンサ等で構
成しても同一の効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、移動速度切換手段の切
換スイッチで運転する可動棚の移動速度を高速走行、あ
るいは低速走行に選択的に設定した上で、インバータを
介してスロースタートを図りつつ、設定された移動速度
での運転を実施する構成を採用したので、目的の用途に
適合した可動棚の運転パターンを適宜設定することがで
き、物品出納作業の作業能率が向上すると共に、棚内の
物品や作業者自身の安全性が向上する。また、緊急ある
いは任意に可動棚を移動途中で停止させる構成、および
一つの作業用通路空間を複数の棚間に分割して複数通路
を形成する場合、第一所望通路の分割通路形成後は、移
動速度切換手段が低速指令信号によって自動的に低速走
行に切換わる構成を採用したので、荷役機械を使用する
ため広い通路幅を必要とするものから、人力ピッキング
等狭い通路幅ですみ、しかも複数通路で同時に出納を行
う作業態様に至るまで、作業の時間的余裕、および確実
性を確保して不慮の事故を未然に回避して作業者に安心
感を与えつつ、その都度目的の用途に応じた安全な移動
速度で運転することが可能となり、棚内の物品や作業者
自身の安全性の向上をはかれるほか、物品出納作業の作
業性および作業能率が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置における棚の配列および外観を示す
平面図である。
【図2】本発明装置における棚の配列および外観を示す
正面図である。
【図3】本発明装置における棚の配列および外観を示す
背面図である。
【図4】本発明装置における可動棚の移動選択回路図で
ある。
【図5】本発明装置における制御系の主要部を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明装置におけるインバータの入出力回路図
である。
【図7】本発明装置における移動速度切換手段の切換ス
イッチと低速指令信号の構成を示す図である。
【図8】本発明装置において設定する高速走行、低速走
行の運転パターンの具体例を示す説明図である。
【図9】本発明装置において複数通路形成時の高速走行
と低速走行の運転パターンの切換わりを示す説明図であ
る。
【図10】本発明装置における低速走行のフローチャー
トである。
【図11】本発明装置における低速走行のフローチャー
トである。
【図12】本発明装置における高速走行のフローチャー
トである。
【図13】 本発明装置における高速走行のフローチャー
トである。
【図14】 本発明装置における複数通路形成のフローチ
ャートである。
【図15】 本発明装置における複数通路形成のフローチ
ャートである。
【図16】 本発明装置における複数通路形成のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
A・F 固定棚、 B〜E 可動棚、 1〜5 棚間の
通路、 OS1〜OS5 オープンスイッチ、 RS1
〜RS5 リセットスイッチ、 M1〜M4可逆モー
タ、 BS1〜BS5 減速空間検出スイッチ、 CS
移動速度切換手段、 so 移動指令リレーの接点、
c1〜c5 通路選択リレーの接点、R1〜R4 左
走行リレー、 r1〜r4 左走行リレーの接点、 F
1〜F4 右走行リレー、 f1〜f4 右走行リレー
の接点、 bs1〜bs5 減速空間検出スイッチの接
点、 rl1〜rl5 通路ロックリレーの接点、 s
d 途中停止リレーの接点、 CL1〜CL4 各可動
棚の制御装置、 CC1〜CC4 各可動棚のインバー
タ指令制御部、 IV1〜IV4 各可動棚のインバー
タ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定棚あるいは側壁で区分される区画内
    に、夫々に走行用の可逆モータを備えた可動棚を少なく
    とも一つの作業用通路に相当する余裕空間をもって複数
    個配列し、物品出納時には、所望通路の通路選択手段の
    操作により、前記余裕空間と前記所望通路間にある複数
    の前記可動棚を移動させるようにし、且つ前記余裕空間
    を複数の前記棚間に分割して複数通路を形成できるよう
    にした電動式移動棚装置において、 前記可動棚の移動速度を高速走行と低速走行の複数の運
    転パターンに切換えるための切換スイッチ、および前記
    複数通路形成時に自動的に低速走行に切換えるための低
    速指令信号より成る移動速度切換手段と、前記各通路ご
    とに前記余裕空間の減少を検出して、前記可動棚を定位
    置に停止させるための減速空間検出スイッチと、前記可
    逆モータの起動時に無段加速させるスロースタート機
    能、前記高速走行あるいは低速走行の夫々で定速度走行
    させる運転周波数、移動中の前記可動棚を途中停止手段
    の操作により、中途位置で停止させる途中停止減速機
    能、および前記定位置での停止時に同一の減速走行距離
    無段減速させる前記高速走行あるいは低速走行の夫々
    に対応するスローストップ機能とを設定し、且つ前記可
    逆モータの正・逆転指令および前記高速走行・低速走行
    の夫々の走行・停止に対応する移動速度の指令・減速指
    令に基づき作動するインバータとを有し、前記通路選択
    手段の操作により該通路を形成すべく前記可動棚が移動
    するとき、前記余裕空間に対応する前記減速空間検出ス
    イッチの空間検出信号で移動すべき前記各可動棚の前記
    可逆モータを前記インバータを介して前記スロースター
    ト機能で起動させ、前記移動速度切換手段の切換スイッ
    チで設定された前記高速走行あるいは低速走行の一つで
    定速度走行し、前記減速空間検出スイッチの減速検出信
    号で、前記設定された前記高速走行あるいは低速走行の
    一つに対応するスローストップ機能で前記定位置に停止
    させると共に、前記複数通路形成時には前記途中停止手
    段の操作により、前記移動中の前記可動棚を前記途中停
    止減速機能で中途位置に停止させて、分割通路を形成
    し、該通路のロックにより低速指令信号を発して、前記
    移動速度切換手段の設定が高速走行にあるとき、自動的
    に該移動速度切換手段が低速走行に切換わることを特徴
    とする高速低速切換運転型移動棚装置。
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