JPH0893870A - ベルトテンショナー - Google Patents
ベルトテンショナーInfo
- Publication number
- JPH0893870A JPH0893870A JP6254345A JP25434594A JPH0893870A JP H0893870 A JPH0893870 A JP H0893870A JP 6254345 A JP6254345 A JP 6254345A JP 25434594 A JP25434594 A JP 25434594A JP H0893870 A JPH0893870 A JP H0893870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tensioner
- belt
- torsion spring
- pulley
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダンピング力の効果を有しつつ、部品点数が
従来より少なく抑えられ、外形が小さく製造も容易なベ
ルトテンショナーを提供する。 【構成】 固定部２０と、この固定部２０に揺動可能に
設けられたテンショナーアーム３０と、このテンショナ
ーアーム３０に回転可能に設けられてベルトを受けるテ
ンショナープーリー４０と、固定部２０とテンショナー
アーム３０の間に介装され、金属線５３が螺旋状に巻回
されてなるコイル状のねじりスプリング５０とを備え
る。ねじりスプリング５０では、テンショナーアーム３
０に対する回動付勢力が発生すると共に、隣り合う金属
線５３が接している密部５４において、テンショナーア
ーム３０の揺動時の振動を減衰させる摩擦力が発生す
る。
従来より少なく抑えられ、外形が小さく製造も容易なベ
ルトテンショナーを提供する。 【構成】 固定部２０と、この固定部２０に揺動可能に
設けられたテンショナーアーム３０と、このテンショナ
ーアーム３０に回転可能に設けられてベルトを受けるテ
ンショナープーリー４０と、固定部２０とテンショナー
アーム３０の間に介装され、金属線５３が螺旋状に巻回
されてなるコイル状のねじりスプリング５０とを備え
る。ねじりスプリング５０では、テンショナーアーム３
０に対する回動付勢力が発生すると共に、隣り合う金属
線５３が接している密部５４において、テンショナーア
ーム３０の揺動時の振動を減衰させる摩擦力が発生す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、主として自動車用エ
ンジンのベルト駆動機構に利用されるベルトテンショナ
ーの改良に関する。
ンジンのベルト駆動機構に利用されるベルトテンショナ
ーの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のベルトテンショナーは、単一の
ベルトで複数の装置に駆動力を伝達する際に、ベルトの
たるみを防止して駆動力を確実に伝達させるために使用
される。この種のベルトテンショナーは、例えば特公昭
６２−２１８２号公報に開示される。
ベルトで複数の装置に駆動力を伝達する際に、ベルトの
たるみを防止して駆動力を確実に伝達させるために使用
される。この種のベルトテンショナーは、例えば特公昭
６２−２１８２号公報に開示される。
【０００３】この公報に開示されるような従来のベルト
テンショナーは、エンジンブロック等に固定される固定
部にテンショナーアームを揺動可能に取付け、このアー
ムにプーリーを回転自在に設けて構成されている。固定
部とテンショナーアームとの間には、ねじりスプリング
が取り付けられており、このねじりスプリングは、テン
ショナーアームをベルトを緊張させる方向に付勢する。
また、ねじりスプリングは、テンショナーアーム側に設
けられたダンピング部材を固定部側の部材に押し付ける
作用を有しており、これによりテンショナーアームの揺
動時の振動を減衰させるためのダンピング力を発生させ
ている。
テンショナーは、エンジンブロック等に固定される固定
部にテンショナーアームを揺動可能に取付け、このアー
ムにプーリーを回転自在に設けて構成されている。固定
部とテンショナーアームとの間には、ねじりスプリング
が取り付けられており、このねじりスプリングは、テン
ショナーアームをベルトを緊張させる方向に付勢する。
また、ねじりスプリングは、テンショナーアーム側に設
けられたダンピング部材を固定部側の部材に押し付ける
作用を有しており、これによりテンショナーアームの揺
動時の振動を減衰させるためのダンピング力を発生させ
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のベルトテンショナーは、ダンピング力を得るた
めのダンピング部材を必要とし、装置全体が大型化する
とともに、部品点数が増加し、製造工程も煩雑である。
た従来のベルトテンショナーは、ダンピング力を得るた
めのダンピング部材を必要とし、装置全体が大型化する
とともに、部品点数が増加し、製造工程も煩雑である。
【０００５】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、ダンピング力の効果を有し
つつ、部品点数が従来より少なく抑えられ、外形が小さ
く製造も容易なベルトテンショナーを提供することを目
的とする。
鑑みてなされたものであり、ダンピング力の効果を有し
つつ、部品点数が従来より少なく抑えられ、外形が小さ
く製造も容易なベルトテンショナーを提供することを目
的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベルトテン
ショナーは、上記の目的を達成させるため、固定部と、
この固定部に揺動軸を介して揺動可能に設けられたテン
ショナーアームと、このテンショナーアームに揺動軸と
平行な回転軸を介して回転可能に設けられてベルトを受
けるプーリーと、固定部とテンショナーアームの間に介
装され、金属線が螺旋状に巻回されてなるコイル状のね
じりスプリングとを備え、このねじりスプリングが、隣
り合う金属線が接している密部を有することを特徴とし
ている。
ショナーは、上記の目的を達成させるため、固定部と、
この固定部に揺動軸を介して揺動可能に設けられたテン
ショナーアームと、このテンショナーアームに揺動軸と
平行な回転軸を介して回転可能に設けられてベルトを受
けるプーリーと、固定部とテンショナーアームの間に介
装され、金属線が螺旋状に巻回されてなるコイル状のね
じりスプリングとを備え、このねじりスプリングが、隣
り合う金属線が接している密部を有することを特徴とし
ている。
【０００７】密部が、少なくとも金属線が１周以上巻回
されてなるものが効果的であり、またねじりスプリング
が、隣り合う金属線が接していない疎部を有しているも
のが好ましい。
されてなるものが効果的であり、またねじりスプリング
が、隣り合う金属線が接していない疎部を有しているも
のが好ましい。
【０００８】
【作用】上述したこの発明の構成によれば、ねじりスプ
リングは、テンショナーアームに対する回動付勢力を発
生させると共に、隣り合う金属線が接している密部にお
いて、テンショナーアームの揺動時の振動を減衰させる
摩擦力を発生させる。
リングは、テンショナーアームに対する回動付勢力を発
生させると共に、隣り合う金属線が接している密部にお
いて、テンショナーアームの揺動時の振動を減衰させる
摩擦力を発生させる。
【０００９】
【実施例】以下、この発明にかかるベルトテンショナー
の実施例を説明する。実施例のベルトテンショナーは、
例えば、図１に示すような自動車用エンジンのベルトシ
ステムに利用される。このベルトシステムは、エンジン
の出力軸に取り付けられた駆動プーリー１と、エアーコ
ンディショナー、パワーステアリング装置、オルタネー
タ用の各従動プーリー２，３，４と、アイドラー用プー
リー５，６、そしてベルトテンショナー１０とを備えて
おり、各プーリーの間に単一の駆動ベルト７が懸架され
ている。
の実施例を説明する。実施例のベルトテンショナーは、
例えば、図１に示すような自動車用エンジンのベルトシ
ステムに利用される。このベルトシステムは、エンジン
の出力軸に取り付けられた駆動プーリー１と、エアーコ
ンディショナー、パワーステアリング装置、オルタネー
タ用の各従動プーリー２，３，４と、アイドラー用プー
リー５，６、そしてベルトテンショナー１０とを備えて
おり、各プーリーの間に単一の駆動ベルト７が懸架され
ている。
【００１０】ベルトテンショナー１０は、エンジンブロ
ックに固定される固定部２０と、この固定部２０に対し
て揺動軸であるピボットボルト２３を軸として回動可能
に設けられたテンショナープーリー４０とを備えてい
る。テンショナープーリー４０は、固定部２０内に設け
られた付勢手段により図中上側に付勢されており、この
付勢力により駆動ベルト７を緊張させる。また、駆動ベ
ルト７の装着時には、テンショナープーリー４０を図中
破線で示した位置にまで回動させた状態で装着する。
ックに固定される固定部２０と、この固定部２０に対し
て揺動軸であるピボットボルト２３を軸として回動可能
に設けられたテンショナープーリー４０とを備えてい
る。テンショナープーリー４０は、固定部２０内に設け
られた付勢手段により図中上側に付勢されており、この
付勢力により駆動ベルト７を緊張させる。また、駆動ベ
ルト７の装着時には、テンショナープーリー４０を図中
破線で示した位置にまで回動させた状態で装着する。
【００１１】次に、実施例のベルトテンショナー１０の
概略構成を、その外観を示す図２〜図４に基づいて説明
する。
概略構成を、その外観を示す図２〜図４に基づいて説明
する。
【００１２】固定部２０には、テンショナーアーム３０
が揺動可能に設けられており、テンショナープーリー４
０は、揺動軸と平行な回転軸であるプーリーボルト４１
を介してテンショナーアーム３０に回転可能に設けられ
ている。固定部２０は、取り付け穴２１ａが２箇所に形
成された取り付け部２１と、後述するねじりスプリング
が配設されたテンショナーカップ２２とから構成され
る。
が揺動可能に設けられており、テンショナープーリー４
０は、揺動軸と平行な回転軸であるプーリーボルト４１
を介してテンショナーアーム３０に回転可能に設けられ
ている。固定部２０は、取り付け穴２１ａが２箇所に形
成された取り付け部２１と、後述するねじりスプリング
が配設されたテンショナーカップ２２とから構成され
る。
【００１３】図５および図６は本実施例のベルトテンシ
ョナーの構造を示す。ねじりスプリング５０が配設され
たテンショナーカップ２２の底面中央には、カップ内に
向けて立ち上がるボルト係合部２２ａが形成されてお
り、このボルト係合部２２ａに揺動軸であるピボットボ
ルト２３が螺合している。ピボットボルト２３は、先端
にネジ部２３ａとパイロット部２３ｂとが形成された段
付形状を呈している。
ョナーの構造を示す。ねじりスプリング５０が配設され
たテンショナーカップ２２の底面中央には、カップ内に
向けて立ち上がるボルト係合部２２ａが形成されてお
り、このボルト係合部２２ａに揺動軸であるピボットボ
ルト２３が螺合している。ピボットボルト２３は、先端
にネジ部２３ａとパイロット部２３ｂとが形成された段
付形状を呈している。
【００１４】ピボットボルト２３には、テンショナーア
ーム３０に固定されたピボットブッシング３１が取り付
けられており、このピボットブッシング３１の上下には
上側Ｏリング２４と下側Ｏリング２５とが固定されてい
る。なお、上側Ｏリング２４、下側Ｏリング２５は、省
略してもよい。
ーム３０に固定されたピボットブッシング３１が取り付
けられており、このピボットブッシング３１の上下には
上側Ｏリング２４と下側Ｏリング２５とが固定されてい
る。なお、上側Ｏリング２４、下側Ｏリング２５は、省
略してもよい。
【００１５】ピボットブッシング３１は、軸方向の移動
がピボットボルトの頭部により規制され、回転方向へは
所定の抵抗で摺動可能とされている。これにより、テン
ショナーアーム３０が固定部２０に対して揺動可能とな
る。
がピボットボルトの頭部により規制され、回転方向へは
所定の抵抗で摺動可能とされている。これにより、テン
ショナーアーム３０が固定部２０に対して揺動可能とな
る。
【００１６】テンショナープーリー４０は、ボールベア
リング４２を介してプーリーボルト４１によりテンショ
ナーアーム３０に回転自在に取り付けられている。プー
リーボルト４１の頭部とボールベアリング４２との間に
は、塵埃の進入を防止するダストシールド４３が介装さ
れている。
リング４２を介してプーリーボルト４１によりテンショ
ナーアーム３０に回転自在に取り付けられている。プー
リーボルト４１の頭部とボールベアリング４２との間に
は、塵埃の進入を防止するダストシールド４３が介装さ
れている。
【００１７】図６は、図５のベルトテンショナーのテン
ショナーアーム３０を図５のVI-VI線に沿って下側から
見た平面図であり、図７は、ねじりスプリング５０の正
面図である。
ショナーアーム３０を図５のVI-VI線に沿って下側から
見た平面図であり、図７は、ねじりスプリング５０の正
面図である。
【００１８】ねじりスプリング５０は、図７に示すよう
なコイル状のねじりスプリングであり、その断面がほぼ
円形の金属線５３が螺旋状に巻回されて成形される。ね
じりスプリング５０は、隣り合う金属線５３が隙間のな
い状態で接している密部５４と、隣り合う金属線５３が
間隙を持っている状態、すなわち接していない疎部５５
とを有している。密部５４では金属線５３が約３周半巻
回され、疎部５５では約１周半巻回されている。
なコイル状のねじりスプリングであり、その断面がほぼ
円形の金属線５３が螺旋状に巻回されて成形される。ね
じりスプリング５０は、隣り合う金属線５３が隙間のな
い状態で接している密部５４と、隣り合う金属線５３が
間隙を持っている状態、すなわち接していない疎部５５
とを有している。密部５４では金属線５３が約３周半巻
回され、疎部５５では約１周半巻回されている。
【００１９】ねじりスプリング５０は、一端５１近傍が
テンショナーカップ２２に形成された溝（図示せず）に
嵌入係止してテンショナーカップ２２に固定され、他端
５２がテンショナーアーム３０の底面から突出する第１
突起２２ｂに係止するとともに金属線５３が第２突起２
２ｃに当接することによりテンショナーアーム３０に固
定されている（図６参照）。
テンショナーカップ２２に形成された溝（図示せず）に
嵌入係止してテンショナーカップ２２に固定され、他端
５２がテンショナーアーム３０の底面から突出する第１
突起２２ｂに係止するとともに金属線５３が第２突起２
２ｃに当接することによりテンショナーアーム３０に固
定されている（図６参照）。
【００２０】ねじりスプリング５０は、適度にねじられ
状態で固定部２０とテンショナーアーム３０との間に、
圧縮状態、すなわち疎部５５がねじりスプリング５０の
軸方向に圧縮された状態で介装されており、テンショナ
ープーリー４０に懸架された駆動ベルトを緊張させる方
向にテンショナーアーム３０を付勢するようになってい
る。
状態で固定部２０とテンショナーアーム３０との間に、
圧縮状態、すなわち疎部５５がねじりスプリング５０の
軸方向に圧縮された状態で介装されており、テンショナ
ープーリー４０に懸架された駆動ベルトを緊張させる方
向にテンショナーアーム３０を付勢するようになってい
る。
【００２１】金属線５３の表面は、ダクロタイズド処理
やアニオン電着塗装などによる防錆処理が施されてお
り、接触部分で適度の摩擦力が得られるようになってい
る。なお、金属線５３は、適度の摩擦力を得ることがで
きるものであれば、表面処理を施していないものでもよ
い。
やアニオン電着塗装などによる防錆処理が施されてお
り、接触部分で適度の摩擦力が得られるようになってい
る。なお、金属線５３は、適度の摩擦力を得ることがで
きるものであれば、表面処理を施していないものでもよ
い。
【００２２】上記のように構成された本実施例のベルト
テンショナーは、ねじりスプリング５０の付勢力により
テンショナーアーム３０が回動付勢されて駆動ベルト７
を緊張させると共に、テンショナーアーム３０が駆動ベ
ルトの振動等により揺動する際には、密部５４の隣り合
う金属線５３の接触部分で発生する摩擦力（ダンピング
力）により振動を減衰させる。
テンショナーは、ねじりスプリング５０の付勢力により
テンショナーアーム３０が回動付勢されて駆動ベルト７
を緊張させると共に、テンショナーアーム３０が駆動ベ
ルトの振動等により揺動する際には、密部５４の隣り合
う金属線５３の接触部分で発生する摩擦力（ダンピング
力）により振動を減衰させる。
【００２３】図８はテンショナーアームのねじり角（回
動角度）θとテンショナーアーム３０に作用する荷重と
の関係を示す。図中、上側の線Ｌ１はテンショナーアー
ム３０の回転角度を増加させた時の荷重（正転荷重）の
変化を示し、下側の線Ｌ２はテンショナーアーム３０の
回転角度を減少させた時の荷重（逆転荷重）の変化を示
している。ダンピング力Ｆは正転荷重Ｌ１と逆転荷重Ｌ
２の荷重平均Ｍと逆転荷重Ｌ１との差で示される。この
図より明らかなように、本実施例の構成によれば使用領
域内においてほぼ均一な値に定められたダンピング力Ｆ
が得られる。
動角度）θとテンショナーアーム３０に作用する荷重と
の関係を示す。図中、上側の線Ｌ１はテンショナーアー
ム３０の回転角度を増加させた時の荷重（正転荷重）の
変化を示し、下側の線Ｌ２はテンショナーアーム３０の
回転角度を減少させた時の荷重（逆転荷重）の変化を示
している。ダンピング力Ｆは正転荷重Ｌ１と逆転荷重Ｌ
２の荷重平均Ｍと逆転荷重Ｌ１との差で示される。この
図より明らかなように、本実施例の構成によれば使用領
域内においてほぼ均一な値に定められたダンピング力Ｆ
が得られる。
【００２４】以上のように本実施例によれば、ねじりス
プリング５０自体がダンピング力の効果を有しているた
め、従来のようにダンピング部材を設ける必要がなく、
従来のものに比し部品点数を少なくできるとともに、装
置全体の外形を小さくでき、製造も容易となる。
プリング５０自体がダンピング力の効果を有しているた
め、従来のようにダンピング部材を設ける必要がなく、
従来のものに比し部品点数を少なくできるとともに、装
置全体の外形を小さくでき、製造も容易となる。
【００２５】また、ダンピング力は、ねじりスプリング
５０のねじり方向の付勢力とは異なり、密部５４の接触
部分における摩擦力により得られるため、テンショナー
アーム３０の回動角度の使用領域内でほぼ一定に保たれ
る。
５０のねじり方向の付勢力とは異なり、密部５４の接触
部分における摩擦力により得られるため、テンショナー
アーム３０の回動角度の使用領域内でほぼ一定に保たれ
る。
【００２６】さらに、密部５４における金属線５３の接
触部分の面積を変える等により、この部分に発生するダ
ンピング力Ｆを回動トルクとは独立して設定することが
できるため、それぞれの値を自由に組み合せることがで
き、より多様な要求に対して容易に応じることができ
る。
触部分の面積を変える等により、この部分に発生するダ
ンピング力Ｆを回動トルクとは独立して設定することが
できるため、それぞれの値を自由に組み合せることがで
き、より多様な要求に対して容易に応じることができ
る。
【００２７】なお金属線の厚さ、材質、形状は、必要と
される回動付勢力およびダンピング力に応じて適宜選択
される。例えば金属線の断面形状は、矩形、楕円形およ
びこれらを組み合せた形状であってもよい。金属線の断
面形状が矩形の場合、隣り合う金属線の接触面積が増加
し、大きなダンピング力を得やすくなるが、ねじりスプ
リングのねじれる度合により上記接触面積が変化してダ
ンピング力が安定し難くなる虞があり、注意が必要であ
る。
される回動付勢力およびダンピング力に応じて適宜選択
される。例えば金属線の断面形状は、矩形、楕円形およ
びこれらを組み合せた形状であってもよい。金属線の断
面形状が矩形の場合、隣り合う金属線の接触面積が増加
し、大きなダンピング力を得やすくなるが、ねじりスプ
リングのねじれる度合により上記接触面積が変化してダ
ンピング力が安定し難くなる虞があり、注意が必要であ
る。
【００２８】また、金属線の巻回数も、仕様に応じて適
宜定めてよいが、通常密部、疎部それぞれ１周以上巻回
されているものが効果的である。
宜定めてよいが、通常密部、疎部それぞれ１周以上巻回
されているものが効果的である。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来のダンピング部材にかわって、コイル状のねじ
りスプリングの隣り合う金属線を接触させることによ
り、テンショナーアームの揺動時の振動を減衰するダン
ピング力を得ている。したがってダンピング力の効果を
有しつつ、部品点数が従来より少なく抑えられ、外形が
小さく製造も容易なベルトテンショナーを提供できる。
ば、従来のダンピング部材にかわって、コイル状のねじ
りスプリングの隣り合う金属線を接触させることによ
り、テンショナーアームの揺動時の振動を減衰するダン
ピング力を得ている。したがってダンピング力の効果を
有しつつ、部品点数が従来より少なく抑えられ、外形が
小さく製造も容易なベルトテンショナーを提供できる。
【図１】自動車用エンジンのベルトシステムを示す正面
図である。
図である。
【図２】本実施例にかかるベルトテンショナーの外観を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図３】本実施例にかかるベルトテンショナーの外観を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図４】本実施例にかかるベルトテンショナーの外観を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図５】図２のベルトテンショナーのV-V線に沿う断面
図である。
図である。
【図６】図５のテンショナーアームをVI-VI線に沿って
下側から見た平面図である。
下側から見た平面図である。
【図７】本実施例で使用されるねじりスプリングの正面
図である。
図である。
【図８】ねじり角θと荷重との関係を示すグラフであ
る。
る。
２０ 固定部 ２１ 取付け部 ２２ テンショナーカップ ２３ ピボットボルト ３０ テンショナーアーム ３１ ピボットブッシング ４０ テンショナープーリー ４１ プーリーボルト ５０ ねじりスプリング ５３ 金属線 ５４ 密部 ５５ 疎部
Claims (3)
- 【請求項１】 固定部と、この固定部に揺動軸を介して
揺動可能に設けられたテンショナーアームと、このテン
ショナーアームに前記揺動軸と平行な回転軸を介して回
転可能に設けられてベルトを受けるプーリーと、前記固
定部とテンショナーアームの間に介装され、金属線が螺
旋状に巻回されてなるコイル状のねじりスプリングとを
備え、このねじりスプリングが、隣り合う金属線が接し
ている密部を有することを特徴とするベルトテンショナ
ー。 - 【請求項２】 前記密部が、少なくとも前記金属線が１
周以上巻回されてなることを特徴とする請求項１に記載
のベルトテンショナー。 - 【請求項３】 前記ねじりスプリングが、隣り合う金属
線が接していない疎部を有することを特徴とする請求項
１に記載のベルトテンショナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254345A JPH0893870A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ベルトテンショナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254345A JPH0893870A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ベルトテンショナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893870A true JPH0893870A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=17263709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6254345A Pending JPH0893870A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ベルトテンショナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0893870A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103089945A (zh) * | 2013-01-14 | 2013-05-08 | 上海贝尼汽车科技有限公司 | 一种汽车发动机的皮带张紧轮 |
| CN113499116A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-10-15 | 四川大学华西医院 | 一种采血辅助装置 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS622182B2 (ja) * | 1981-07-08 | 1987-01-19 | Ritensu Otomooteibu Inc | |
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-
1994
- 1994-09-22 JP JP6254345A patent/JPH0893870A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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