JP2972561B2 - ベルトテンショナー - Google Patents
ベルトテンショナーInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
エンジンのベルト駆動機構に利用されるベルトテンショ
ナーの改良に関する。
複数の装置に駆動力を伝達する伝動装置において、ベル
トのたるみを防止して駆動力を確実に伝達させるために
使用される。ベルトテンショナーは通常、次のような構
成を有する。すなわち、テンショナーアームの先端に、
ベルトに係合するテンショナープーリが設けられ、この
テンショナーアームの基部はテンショナーカップの開口
部に取り付けられる。テンショナーアームの基部とテン
ショナーカップの内周面との間には、ダンピング部材が
設けられ、これにより、テンショナーアームの揺動に応
じて摩擦抵抗が発生し、テンショナーアームの揺動が抑
制される。
来、ナイロン樹脂から成形されているが、テンショナー
アームの揺動により、金属製のテンショナーカップとダ
ンピング部材の間に摩擦音が発生し、これを防止するこ
とが望まれていた。このため、ポリアセタール樹脂(P
OM)をダンピング部材として採用することも可能であ
るが、テンショナーカップとの摺動面の摩耗量が多く、
またテンショナーアームへの取り付け部であるポスト部
にクラックが発生しやすいという問題がある。
るものであり、ベルトテンショナーにおいて、摩擦音の
発生を防止するとともにダンピング部材の摺動面の摩耗
量を少なく抑え、かつポスト部におけるクラックの発生
を防止することを目的としている。
ショナーは、動摩擦係数が0.20以下、限界PV値が
1400以上、かつ比摩耗量が0.2以下である一部芳
香族ポリアミド樹脂を用いてダンピング部材が成形され
ることを特徴としている。
1600、比摩耗量は約0.16であることが好まし
い。
ばアルミ合金により成形される。
を参照して説明する。本実施形態のベルトテンショナー
は、例えば図1に示すような自動車用エンジンのベルト
システムに利用される。このベルトシステムは、エンジ
ンの出力軸に取り付けられた駆動プーリー1と、エアー
コンディショナー、パワーステアリング装置、オルタネ
ータ用の各従動プーリー2、3、4と、アイドラー用プ
ーリー5、6、そしてベルトテンショナー10とを備え
ており、各プーリーの間に単一の駆動ベルト7が懸架さ
れている。
ックに固定される固定部20と、この固定部20に対し
て揺動軸であるピボットボルト23を軸として回動可能
に設けられたテンショナープーリー40とを備えてい
る。テンショナープーリー40は、固定部20内に設け
られた付勢手段により図中上側に付勢されており、この
付勢力により駆動ベルト7を緊張させる。また、駆動ベ
ルト7の装着時には、テンショナープーリー40を図中
破線で示した位置にまで回動させた状態で装着する。
の概略構成を、その外観を示す図2に基づいて説明す
る。固定部20は、エンジンブロックに固定するための
ボルト(図示せず)が挿入される取り付け穴21aが2
箇所に形成された取り付け部21と、ねじりスプリング
50(図3)が配設されたテンショナーカップ22とか
ら構成される。テンショナーカップ22にはテンショナ
ーアーム30が、ピボットボルト23回りに揺動可能に
設けられる。テンショナープーリー40は、ピボットボ
ルト23と平行な回転軸であるプーリーボルト41を介
してテンショナーアーム30に回転可能に設けられてい
る。テンショナーアーム30には摩擦部材であるダンピ
ングバンド(ダンピング部材)32が取り付けられ、こ
のダンピングバンド32の外周面はテンショナーカップ
22の内周面に摺接している。
の構造を示す断面図であり、図4はベルトテンショナー
の部品を分解して示す図である。
ーリー取付け部30cを有している。蓋部30bはテン
ショナーカップ22の開口部に揺動自在に取り付けら
れ、プーリー取付け部30cにはプーリー40が回転自
在に取付けられている。テンショナーアーム30とテン
ショナーカップ22は金属製であり、例えばアルミ合金
により成形される。蓋部30bにはダンピングバンド3
2が固定され、ダンピングバンド32はテンショナーカ
ップ22の開口部の近傍の周面に摺接する。ダンピング
バンド32は合成樹脂製であり、後述するよう一部芳香
族ポリアミド樹脂から成形される。
カップ内に向けて立ち上がるボルト係合部22aが形成
されており、このボルト係合部22aにピボットボルト
23が螺合している。ピボットボルト23にはネジ部2
3aが形成され、ネジ部23aはボルト係合部22aに
螺合されている。
上方には円柱部23bが形成されている。円柱部23b
は、テンショナーアーム30の蓋部30bの孔30hに
嵌合されたピボットブッシング31内に挿入されてい
る。ピボットブッシング31の軸方向の移動はピボット
ボルト23の頭部23cによって規制され、回転方向へ
は所定の摩擦抵抗で摺動可能である。すなわちテンショ
ナーアーム30は固定部20に対して揺動可能である。
に巻回してなり、一端がテンショナーカップ22の底面
に固定されるとともに、他端がテンショナーアーム30
に固定されている。ねじりスプリング50は、適度にね
じられ状態でテンショナーカップ22とテンショナーア
ーム30との間に圧縮状態で介装され、この状態でテン
ショナープーリー40に懸架された駆動ベルト(図示せ
ず)を緊張させる方向にテンショナーアーム30を回転
方向に付勢している。
リング42を介してプーリーボルト41によりテンショ
ナーアーム30のプーリー取付け部30cに回転自在に
取り付けられている。プーリーボルト41の頭部とボー
ルベアリング42との間には、塵埃の進入を防止するダ
ストシールド43が介装されている。
は、テンショナーアーム30に取り付けられる。ダンピ
ングバンド32の外周面32aはテンショナーカップ2
2の内周面22bに摺接し、ダンピングバンド32の内
周面であってピン30aの下方にはC形のリングスプリ
ング33が径方向に収縮された状態で取り付けられてい
る。このリングスプリング33は、ダンピングバンド3
2を略均一かつ一定の圧力でテンショナーカップ22側
に押圧付勢し、これによりテンショナーアーム30の揺
動時、摺接部において摩擦力によるダンピング力が発生
する。リングスプリング33による付勢力は、必要なダ
ンピング力に応じて適宜設定される。
示している。
部において切断され、その切断部である端面32bは対
向している。この端面32bとは反対側には逆U字状の
ジョイント32cが形成され、このためダンピングバン
ド32はジョイント32cにおいて変形し易く、テンシ
ョナーカップ22への取り付け作業が容易である。ジョ
イント32cの近傍には、一対のポスト部32dが設け
られている。ポスト部32dはダンピングバンド32の
内側に突出し、ポスト部32dに形成された円形穴32
eは、テンショナーアーム30の蓋部30bに形成され
た突起(図示せず)に嵌合される。またポスト部32d
には切欠32fが形成され、円形穴32eは変形可能と
なっている。したがって、ダンピングバンド32をテン
ショナーアーム30に取り付ける際、テンショナーアー
ム30の突起と円穴32eとの位置の誤差が吸収され
る。また、ダンピングバンド32には、内周側に向かっ
て突出し、テンショナーアーム30の蓋部30bに係合
する支持部32gが設けられている。
0.20以下、限界PV値が1400以上、かつ比摩耗
量が0.2以下である一部芳香族ポリアミド樹脂により
成形されている。耐摩耗性と耐疲労性を向上させるため
には、アミド結合に芳香族構造が直結した構造を有する
芳香族ポリアミド樹脂が好ましいが、この樹脂は融点が
高いことから、通常の加工によっては熱分解を起こし、
ダンピングバンド32を成形することはできない。一
方、主鎖中に芳香族構造を有するが、アミド結合のいず
れか一方にメチレン結合を介して結合しているポリアミ
ド樹脂、すなわち一部芳香族ポリアミド樹脂は、芳香族
ポリアミド樹脂よりも融点が低くなるため、加工が容易
になる。そこで本実施形態では、ダンピングバンド32
を一部芳香族ポリアミド樹脂により成形している。
ば、ねじりスプリング50の付勢力によりテンショナー
アーム30が回動付勢され、駆動ベルト7にテンション
が付与される。テンショナーアーム30が駆動ベルトの
振動等により揺動すると、ダンピングバンド32の外周
面32aとテンショナーカップ22の内周面22bが摺
接する摺接部においてリングスプリング33の付勢力に
よりダンピング力が発生し、これにより振動が抑制され
る。
用において、ダンピングバンド32とテンショナーカッ
プ22の間に発生する摩擦音は、ダンピングバンド32
がナイロン樹脂により成形された場合よりも小さい。ま
たダンピングバンド32がポリアセタール樹脂により成
形された場合と比較し、ダンピングバンド32の摩耗量
は少なく、ポスト部32dのクラックは生じにくい。
ポリアミド樹脂を含む共重合体から成形することもでき
る。
ンテレフタルアミド(APAすなわちナイロン6T)に
よりダンピングバンドを成形し、ナイロン樹脂(PA)
およびポリアセタール樹脂(POM)により成形された
ダンピングバンドとの性能を実験的に比較した。その結
果を以下に示す。
この図に示すように、無端状のベルト61をテンショナ
ー62のプーリ63と駆動プーリ64とに巻回し、駆動
プーリ64を回転駆動させてダンピングバンドの耐久性
と摩耗量を計測した。この試験において、ダンピングバ
ンドの摺動速度は21cm/s、摺動圧力は5Kgf/cm2 、摺
動量は4.1mm、揺動時間は300時間であり、耐久性
と摩耗量の計測値はそれぞれ2つずつ求めた。なお摺動
量とは、テンショナーアームの揺動の正方向のピーク点
から逆方向のピーク点までの距離を意味する。
る。
験方法はいずれも「JIS K 7218 A法」であ
る。
POMから成るダンピングバンドの場合、実線S1、S
2により示すように、150〜200時間でポスト部3
2d(図5参照)にクラックが発生している。これに対
し、本発明の実施例であるAPAから成るダンピングバ
ンドの場合、破線B1、B2により示すように、300
時間以上クラックは発生しておらず、十分な耐久性を示
している。
いる。POMから成るダンピングバンドの場合、摩耗量
は約0.4mmに達しているのに対し、本発明の実施例で
あるAPAから成るダンピングバンドの場合、摩耗量は
約0.1mmであり、十分に小さい。
ンショナーにおいて、摩擦音の発生を防止するとともに
ダンピング部材の摺動面の摩耗量を少なく抑え、かつポ
スト部におけるクラックの発生を防止することができ
る。
図である。
観を示す側面図である。
す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 テンショナーアームの揺動に応じてテン
ショナーカップの内周面との間に摺接するダンピング部
材を備えたベルトテンショナーにおいて、前記ダンピン
グ部材が、動摩擦係数が0.20以下、限界PV値が1
400以上、かつ比摩耗量が0.2以下である一部芳香
族ポリアミド樹脂を用いて成形されることを特徴とする
ベルトテンショナー。 - 【請求項2】 前記動摩擦係数が約0.16であること
を特徴とする請求項1に記載のベルトテンショナー。 - 【請求項3】 前記限界PV値が約1600であること
を特徴とする請求項1に記載のベルトテンショナー。 - 【請求項4】 前記比摩耗量が約0.16であることを
特徴とする請求項1に記載のベルトテンショナー。 - 【請求項5】 前記テンショナーカップが金属製である
ことを特徴とする請求項1に記載のベルトテンショナ
ー。 - 【請求項6】 前記テンショナーカップがアルミ合金に
より成形されることを特徴とする請求項5に記載のベル
トテンショナー。
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DE102009014263B4 (de) * | 2009-03-20 | 2019-03-28 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Zugmitteltrieb mit Schwingungsdämpfer |
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CN102943853B (zh) * | 2012-11-29 | 2015-08-26 | 南车戚墅堰机车有限公司 | 除冰雪机车张紧轮 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP7299206A patent/JP2972561B2/ja not_active Expired - Fee Related
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