JPH0893196A - 目地材支持用部材 - Google Patents

目地材支持用部材

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JPH0893196A
JPH0893196A JP25142594A JP25142594A JPH0893196A JP H0893196 A JPH0893196 A JP H0893196A JP 25142594 A JP25142594 A JP 25142594A JP 25142594 A JP25142594 A JP 25142594A JP H0893196 A JPH0893196 A JP H0893196A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、目地材本体を床面に立てつけ、支持
脚やモルタルによる固定を行わない状態でコンクリート
の打設を行い目地を形成する目地施工法で利用するもの
であり、利用・運搬・保管などに利便性があり、使い勝
手のよい目地材支持用部材を明らかにすることを目的と
する。 【構成】本発明に係る目地材支持用部材20は、目地材
本体10の側面に直接又は間接的に当接して支える側面
構造を有すると共に、基盤面に配置するための底面を有
する中空部材とし、外表面の一部に注入口21が用意さ
れており、水などの流動体を注入することで目地材を固
定するのに必要な重量が付与される構造であることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目地本体が板状発泡材
であり、これを床面に立てつけ、支持脚やモルタルによ
る固定を行わない状態でコンクリートの打設を行い目地
を形成する目地施工法で利用する目地材支持用部材に関
する。
【0002】
【発明の背景】従来、所謂伸縮目地と呼ばれる目地材が
広く利用されている。この目地材は、例えば、実公昭53
-51611号公報に示されているように、目地本体が板状発
泡材で形成されており、その頭部に補強用キャップが被
冠されている態様のもので、専用の支持脚を利用して基
盤面上に立設させ、更に、脚部材の周囲をモルタルで固
定するものである。
【0003】上記の所謂伸縮目地材による目地施工に対
しては、モルタルによる固定作業が煩雑である、モルタ
ルの存在部分では押えコンクリートの厚みが薄くなるの
で亀裂などが発生し易い、所謂底目地が切れない、等の
問題点が指摘されている。
【0004】かような問題点を解決した目地施工法とし
て、本発明者は基盤面上に一定の区画毎に桝状に目地材
本体を立てつけると共に、目地材本体の側面側(桝の外
側)に固定用部材を配置して、コンクリート打設時の圧
力で目地材本体がずれたり撓んだりしないようにして押
えコンクリートの打設を行い、コンクリートの養生をま
って支持用部材を取り外し、次の目地施工に再利用する
という改良された目地施工法を特公平5-53909 号公報に
よって提案した。
【0005】この公報に開示されている支持用部材は、
重量物、例えば鉄等で形成されるものであり、また、目
地材本体の湾曲などを防止するための各種の補助部材を
必要とするものであり、実際の目地施工に適用する段に
なると更に様々な改善を必要とする目地施工法であるこ
とが、本発明者の研究により判明した。
【0006】本発明は、上記した公報に示されている目
地施工法を行う場合における改善を提案するものであ
り、目地材本体のずれや撓みを防止するのに利用される
目地材支持用部材の改良を明らかにすることを目的とす
るものであり、本発明の具体的目的は、利用・運搬・保
管などに利便性があり、使い勝手のよい目地材支持用部
材を明らかにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る目地材支持
用部材は、 基盤面上に配列した目地材本体の側面に
沿って配置してこれを支持し、コンクリート打設の際の
衝撃から目地材本体のづれや撓みを防止する目地材支持
用部材であり、目地材本体の側面に直接又は間接的に当
接して支える側面構造を有すると共に、基盤面に配置す
るための底面を有する中空部材とし、外表面の一部に注
入口が用意されており、流動体を注入することで目地材
を固定するのに必要な重量が付与される構造であるこ
と、 流動体が水であること、 流動体がモルタル
若しくはコンクリート又は砂若しくは砂利であること、
目地材支持用部材が、ブロー成形体であること、
目地材支持用部材が取手構造を有すること、をそれぞ
れ特徴とする。
【0008】
【発明の具体的構成】次に、本発明に係る目地材支持用
部材の詳細を添付図面に従って説明する。
【0009】図1において、符号10は従来知られてい
る目地材本体であり、合成樹脂の発泡体で形成されてお
り、上部に補強用のキャップ11が被冠されている。本
発明が適用される目地施工法においては、従来慣用の支
持脚或いは固定用のモルタルは使用されず、目地材本体
10の下面に介在させるブチルゴム或いは両面接着テー
プ12などにより基盤上に貼着して固定すると共に、以
下で説明する目地材支持用部材20により側面支持が行
われる。
【0010】目地材支持用部材20は、図1及び図2に
示す如く中空構造であり、好ましくは合成樹脂材でブロ
ー成形され、注入口21を通して水・モルタル・コンク
リート・砂・砂利などの流動体を注ぎ込み重量物として
利用する。また、持ち運びに便利なように取手構造22
を形成しておくが、この取手22は、図1に示すように
外表面から突出部分がない構造とすることが好ましい。
尚、注入口21及び取手構造22は、図示の如き位置で
なくとも、任意の面に設けることができる。
【0011】図2に示す如く、目地材支持用部材20の
底面に凹凸を形成しておき、滑り防止用のゴム材23な
どをはめ込む構造とすることも好ましい。ゴム材23は
下面に凹凸などを形成した単一の板材とする態様であっ
てもよい。
【0012】更に、目地材支持用部材20の底面に剥離
紙で被覆された粘着剤などを配備しておく態様も、基盤
上に配列した際の横づれを防止するのに有益である。
【0013】目地材支持用部材20の長さは、例えば1
m 以上の長尺物に構成することも、或いは30cm程度の
部材とすることも可能であり、更に、目地材本体10の
長手方向の全面に配置する態様であろうと、点状に配置
する態様であってもよい。点状に配置して目地材本体1
0を支持する態様では、コンクリートの打設の際の圧力
で目地材本体10がずれたり或いは撓んだりすることが
考えられるので、図3に示すように、補強用の板材24
を用いることが好ましい。この補強用の板材24は、図
3のBに示すように、目地材支持用部材10の側面に差
し込むだけで取り付けられる構成であることが好まし
い。このような補強用の板材24は、目地材本体10の
高さが高く撓みが生じ易いような態様での目地施工の際
の補強材としても利用することができる。このような態
様の利用法では、目地材支持用部材20と同じ程度の長
さの板材であってもよい。また、高さの異なる板材を何
種類か用意することで目地材本体10の高さに対応させ
ることが可能である。
【0014】図3に示すように、目地材支持用部材20
を点状に配置して利用する場合、一度に水の注入・排出
を可能にするために、目地材支持用部材20を導通管2
5・26で連結しておくのも好ましい態様である。更
に、導通管25・26をポンプに連結しておくことで、
水の注入・排出を簡単に行うことができ、作業負担の軽
減、能率の向上に有効なだけでなく、水が再利用できる
ので省資源、コスト低減にも有効である。また、この構
成によれば、水の注入量を調整することで目地材本体側
への当接押圧力を加減できる。
【0015】更に、目地材支持用部材20は、図示する
外形形状に限定されず、任意に設計可能であるが、表面
に凹凸のない立方形を基本とすることが好ましい。図示
した階段状の形状の態様では、相似形ないし互い違いに
重ね合わせることが可能である形状であることが、管理
保管の際に好ましい。
【0016】以上説明した本発明に係る目地材支持用部
材20は、ブロー成形法、真空成形法などで一体成形が
可能であるが、型材の如く押し出し成形したものを適当
な長さに裁断し、その両端に蓋部材を取り付けた構造と
することもできる。このような製造態様では、蓋部材側
に水の注入口21並びに取手構造22を配置する。
【0017】以上、本発明に係る目地材支持用部材が、
目地材本体の側面に直接当接して支える側面を有する場
合について述べたが、他の部材を介して間接的に目地材
本体の側面に当接して支える構造であってもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、目地材支持用部材20
を利用すれば、目地材本体10を基盤面上に配列して、
その側面に目地材支持用部材20を配列するだけで、押
えコンクリートの打設を行うことができるものであり、
特に、目地材支持用部材20を重量物とするのに、鉄な
どでこれを形成する必要がなく、特に流動体として水・
砂または砂利の如き流動性を保持する物質を利用する態
様では、現場において水などの流動体を注入するだけで
利用することができ、水などの流動体を抜いてしまえば
輸送・保管がすこぶる容易となるものであるから、頭記
した目的が達成可能である。一方、コンクリートやモル
タルの如き流動体であっても固化するものは現場におい
て注入するだけで利用できる利点がある。
【0019】特に、本発明の目地材支持用部材をブロー
成形体として得る際には、各コーナー部分の面取りが十
分なため基盤面が防水層である場合にも、これを傷付け
るおそれがない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す斜視図
【図2】本発明の1実施例を示す断面図
【図3】本発明の他の実施例を示す斜視図及び一部断面
【符号の説明】
10−目地材本体 11−補強用のキャップ 12−ブチルゴムないし両面接着テープ 20−目地材支持用部材 21−水などの注入口 22−取手構造 23−滑り止め用のゴム材 24−補強用の板材 25−導通管 26−導通管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基盤面上に配列した目地材本体の側面に沿
    って配置してこれを支持し、コンクリート打設の際の衝
    撃から目地材本体のづれや撓みを防止する目地材支持用
    部材であり、目地材本体の側面に直接又は間接的に当接
    して支える側面構造を有すると共に、基盤面に配置する
    ための底面を有する中空部材とし、外表面の一部に注入
    口が用意されており、流動体を注入することで目地材を
    固定するのに必要な重量が付与される構造であることを
    特徴とする目地材支持用部材。
  2. 【請求項2】流動体が水であることを特徴とする請求項
    1に記載した目地材支持用部材。
  3. 【請求項3】流動体がモルタル若しくはコンクリート又
    は砂若しくは砂利であることを特徴とする請求項1に記
    載した目地材支持用部材。
  4. 【請求項4】目地材支持用部材が、ブロー成形体である
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載した目地材
    支持用部材。
  5. 【請求項5】目地材支持用部材が取手構造を有すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の目地材支持
    用部材。
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