JPH0893085A - 出隅コーナ部の防水構造 - Google Patents
出隅コーナ部の防水構造Info
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- JPH0893085A JPH0893085A JP25889094A JP25889094A JPH0893085A JP H0893085 A JPH0893085 A JP H0893085A JP 25889094 A JP25889094 A JP 25889094A JP 25889094 A JP25889094 A JP 25889094A JP H0893085 A JPH0893085 A JP H0893085A
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- JP
- Japan
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- corner
- wall
- waterproof sheet
- joint
- wall plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 壁面が無機質外壁板で構成された建築物の出
隅外壁部分の漏水及び雨水浸透を防止し、しかも施工も
容易な出隅コーナ部の防水構造を提供することを目的と
する。 【構成】 コーナ柱１の出隅外面に、該出隅外面のそれ
ぞれの面に連なる壁面の下地防水シート２が出隅線１Ａ
よりそれぞれの壁面側に入った部分を始端として貼付け
られ、該コーナ柱１の出隅直角二面を覆い、かつ端部３
Ａがコーナ柱１面上で壁面外面側に折り返されたコーナ
用粘着防水シート３が前記コーナ柱１の下地防水シート
２外面を覆うように張りつけられ、該コーナ用粘着防水
シート３面上で、壁面のコーナ部外面を形成するコーナ
役物４と壁板５とが接合固定され、かつ前記コーナ役物
４と壁板５との接合面には底面に非粘着層６が形成され
た目地状凹溝７が形成され、該目地状凹溝７内には、前
記コーナ役物４端面と壁板５端面との間をシールする弾
性シーリング材８が充填されて構成される。
隅外壁部分の漏水及び雨水浸透を防止し、しかも施工も
容易な出隅コーナ部の防水構造を提供することを目的と
する。 【構成】 コーナ柱１の出隅外面に、該出隅外面のそれ
ぞれの面に連なる壁面の下地防水シート２が出隅線１Ａ
よりそれぞれの壁面側に入った部分を始端として貼付け
られ、該コーナ柱１の出隅直角二面を覆い、かつ端部３
Ａがコーナ柱１面上で壁面外面側に折り返されたコーナ
用粘着防水シート３が前記コーナ柱１の下地防水シート
２外面を覆うように張りつけられ、該コーナ用粘着防水
シート３面上で、壁面のコーナ部外面を形成するコーナ
役物４と壁板５とが接合固定され、かつ前記コーナ役物
４と壁板５との接合面には底面に非粘着層６が形成され
た目地状凹溝７が形成され、該目地状凹溝７内には、前
記コーナ役物４端面と壁板５端面との間をシールする弾
性シーリング材８が充填されて構成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は出隅コーナ部の防水構
造に関する。
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築物外壁の出隅部分の構造は、
図３に示すように、コーナ柱Ａの出隅外面に一方の壁面
Ｂ1 に貼付けられる下地防水シートＣ1 を出隅柱Ａの同
一側側面に貼付け、次いでこの下地防水シートＣ1 を覆
って他方の壁面Ｂ2 に貼付けられる下地防水シートＣ2
をコーナ柱Ａ外面を囲むように貼付けて下地処理を行い
次いでコーナ柱Ａの出隅外面にコーナ役物Ｄ及び壁板
Ｅ、Ｅを縦目地ジョイナーＦを介して目地隙間Ｇをあけ
て接合固定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリング材Ｋを
充填した構造、あるいは図４に示すように、同様に下地
処理された下地防水シートＣ1 Ｃ2 上に、予め目地隙間
Ｇができるように接合段部Ｈを有するコーナ役物Ｄと壁
板Ｅ、Ｅとを縦目地ジョイナーを介することなく接合固
定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリング材Ｋを充填した
構造とされていた。
図３に示すように、コーナ柱Ａの出隅外面に一方の壁面
Ｂ1 に貼付けられる下地防水シートＣ1 を出隅柱Ａの同
一側側面に貼付け、次いでこの下地防水シートＣ1 を覆
って他方の壁面Ｂ2 に貼付けられる下地防水シートＣ2
をコーナ柱Ａ外面を囲むように貼付けて下地処理を行い
次いでコーナ柱Ａの出隅外面にコーナ役物Ｄ及び壁板
Ｅ、Ｅを縦目地ジョイナーＦを介して目地隙間Ｇをあけ
て接合固定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリング材Ｋを
充填した構造、あるいは図４に示すように、同様に下地
処理された下地防水シートＣ1 Ｃ2 上に、予め目地隙間
Ｇができるように接合段部Ｈを有するコーナ役物Ｄと壁
板Ｅ、Ｅとを縦目地ジョイナーを介することなく接合固
定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリング材Ｋを充填した
構造とされていた。
【０００３】
【従来技術の問題点】ところで、上記出隅コーナ部の構
造は、コーナ柱Ａの出隅外面における下地防水シートＣ
1 Ｃ2 の重なり具合が、必ず一方の面は単層となり、こ
の単層部分のシートに施工上の不注意など何らかの原因
で破口が生じると下地防水シート裏面に雨水などが浸透
し易い欠点があった。
造は、コーナ柱Ａの出隅外面における下地防水シートＣ
1 Ｃ2 の重なり具合が、必ず一方の面は単層となり、こ
の単層部分のシートに施工上の不注意など何らかの原因
で破口が生じると下地防水シート裏面に雨水などが浸透
し易い欠点があった。
【０００４】もっとも、このような問題は、下地防水シ
ートＣ1 も下地防水シートＣ2 と同様コーナ柱Ａの他面
側まで覆うように貼付ければかなり解消されると考えら
れるが、一般に下地防水シートＣ1 Ｃ2 は出来るだけ継
ぎ目が無いよう長尺とする必要があり、従って長尺の防
水シートＣ1 Ｃ2 をこのようにコーナ柱Ａ外面に沿わせ
折り曲げて貼付けていくのは、かなり作業が面倒となり
効率が悪く、また既述のようにどちらかの下地防水シー
トＣ1 Ｃ2 に破口が生ずるとその防水効率は図示例のも
のとあまり変わらないことなどから、上述の構造とされ
るのが一般的である。
ートＣ1 も下地防水シートＣ2 と同様コーナ柱Ａの他面
側まで覆うように貼付ければかなり解消されると考えら
れるが、一般に下地防水シートＣ1 Ｃ2 は出来るだけ継
ぎ目が無いよう長尺とする必要があり、従って長尺の防
水シートＣ1 Ｃ2 をこのようにコーナ柱Ａ外面に沿わせ
折り曲げて貼付けていくのは、かなり作業が面倒となり
効率が悪く、また既述のようにどちらかの下地防水シー
トＣ1 Ｃ2 に破口が生ずるとその防水効率は図示例のも
のとあまり変わらないことなどから、上述の構造とされ
るのが一般的である。
【０００５】またコーナ役物Ｄと壁板Ｅとの目地隙間Ｇ
に充填されるシーリング材Ｋは、壁板Ｅが収縮変形した
場合、図６に示すように簡単に目地切れを生じ、この隙
間Ｍから漏水する問題があった。
に充填されるシーリング材Ｋは、壁板Ｅが収縮変形した
場合、図６に示すように簡単に目地切れを生じ、この隙
間Ｍから漏水する問題があった。
【０００６】もっとも、このような問題を解消するた
め、目地切れの原因となる、いわゆる三面接着を防止す
るため、目地隙間Ｇの底面部分だけシーリング材Ｋと接
着を防止する剥離処理などが施されるが、シーリング材
Ｋの弾性が壁板Ｅの収縮率に対応できなければ目地切れ
は完全に防止できない問題があった。従って、従来の建
築物の出隅壁面部分におけるコーナ役物Ｄと壁板Ｅとの
接合部は目地切れと下地防水シートの貼付け状態との両
者から水漏れを生じやすく、また水漏れを生じると簡単
に下地柱まで浸透し易い問題があった。
め、目地切れの原因となる、いわゆる三面接着を防止す
るため、目地隙間Ｇの底面部分だけシーリング材Ｋと接
着を防止する剥離処理などが施されるが、シーリング材
Ｋの弾性が壁板Ｅの収縮率に対応できなければ目地切れ
は完全に防止できない問題があった。従って、従来の建
築物の出隅壁面部分におけるコーナ役物Ｄと壁板Ｅとの
接合部は目地切れと下地防水シートの貼付け状態との両
者から水漏れを生じやすく、また水漏れを生じると簡単
に下地柱まで浸透し易い問題があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、建築物の出隅外壁部分の漏水及び浸透を防止
し、しかも施工も容易な出隅コーナ部の防水構造を提供
することを目的としてなされたものである。
点に鑑み、建築物の出隅外壁部分の漏水及び浸透を防止
し、しかも施工も容易な出隅コーナ部の防水構造を提供
することを目的としてなされたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の出隅コ
ーナ部の防水構造は、コーナ柱の出隅外面に、該出隅外
面のそれぞれの面に連なる壁面の下地防水シートが出隅
線よりそれぞれの壁面側に入った部分を始端として貼付
けられ、該コーナ柱の出隅直角二面を覆いかつ端部がコ
ーナ柱面上で壁面外面側に折り返されたコーナ用粘着防
水シートが前記コーナ柱の下地防水シート外面を覆うよ
うに貼付けられ、該コーナ用粘着防水シート面上で、壁
面のコーナ部外面を形成するコーナ役物と壁板とが接合
固定され、かつ前記コーナ役物と壁板との接合面には底
面に非粘着層が形成された目地状凹溝が形成され、該目
地状凹溝内には、前記コーナ役物端面と壁板端面との間
をシールする弾性シーリング材が充填されてなることを
特徴とするものである。
ーナ部の防水構造は、コーナ柱の出隅外面に、該出隅外
面のそれぞれの面に連なる壁面の下地防水シートが出隅
線よりそれぞれの壁面側に入った部分を始端として貼付
けられ、該コーナ柱の出隅直角二面を覆いかつ端部がコ
ーナ柱面上で壁面外面側に折り返されたコーナ用粘着防
水シートが前記コーナ柱の下地防水シート外面を覆うよ
うに貼付けられ、該コーナ用粘着防水シート面上で、壁
面のコーナ部外面を形成するコーナ役物と壁板とが接合
固定され、かつ前記コーナ役物と壁板との接合面には底
面に非粘着層が形成された目地状凹溝が形成され、該目
地状凹溝内には、前記コーナ役物端面と壁板端面との間
をシールする弾性シーリング材が充填されてなることを
特徴とするものである。
【０００９】
【作用】この発明の出隅コーナ部の防水構造は、一次防
水を行うシーリング材と二次防水を行う下地防水シート
の両者の構造を改良することにより相乗的に防水効果を
高める。
水を行うシーリング材と二次防水を行う下地防水シート
の両者の構造を改良することにより相乗的に防水効果を
高める。
【００１０】即ち、下地防水シートは、コーナ柱外面の
二面をそれぞれ貼付け始端としているので、コーナ柱の
角部に沿って折り曲げる作業が全く不要となり、通常の
壁面に対する貼付け作業と同じ作業となり、作業性が改
良される結果、施工上の不注意などを原因とする破口等
が生じ難くなる。
二面をそれぞれ貼付け始端としているので、コーナ柱の
角部に沿って折り曲げる作業が全く不要となり、通常の
壁面に対する貼付け作業と同じ作業となり、作業性が改
良される結果、施工上の不注意などを原因とする破口等
が生じ難くなる。
【００１１】次に、コーナ柱二面にそれぞれ貼付けられ
た防水シートの端部を覆ってコーナ柱外面にはコーナ用
粘着防水シートが貼付けられる。コーナ用粘着防水シー
トは、裏面の粘着層により簡単に貼付け作業ができ、か
つコーナ柱外面を下地防水シートと共に二重に覆うこと
になるので、仮に下地防水シートに破口が生じていたと
しても、粘着によりこれら破口は完全に覆われ、防水が
完全となる。
た防水シートの端部を覆ってコーナ柱外面にはコーナ用
粘着防水シートが貼付けられる。コーナ用粘着防水シー
トは、裏面の粘着層により簡単に貼付け作業ができ、か
つコーナ柱外面を下地防水シートと共に二重に覆うこと
になるので、仮に下地防水シートに破口が生じていたと
しても、粘着によりこれら破口は完全に覆われ、防水が
完全となる。
【００１２】さらに、このコーナ用粘着防水シートの端
部の折り返し部は、水返しを行うため、仮にコーナ役物
と壁板との隙間から漏水があったとしても、コーナ用粘
着防水シート裏面に浸透していくのを有効に防止する。
部の折り返し部は、水返しを行うため、仮にコーナ役物
と壁板との隙間から漏水があったとしても、コーナ用粘
着防水シート裏面に浸透していくのを有効に防止する。
【００１３】また、コーナ役物と壁板との接合部は、い
わゆる三面接着防止処理がされた目地隙間に、弾性シー
リング材を充填した構成であるから、壁板が収縮して
も、これに追従して弾性変形し、目地切れを防止する。
なお、この弾性シーリング材としては、３mm以上の変形
に耐え得る一液変性シリコーン系のものが好適に使用さ
れる。
わゆる三面接着防止処理がされた目地隙間に、弾性シー
リング材を充填した構成であるから、壁板が収縮して
も、これに追従して弾性変形し、目地切れを防止する。
なお、この弾性シーリング材としては、３mm以上の変形
に耐え得る一液変性シリコーン系のものが好適に使用さ
れる。
【００１４】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１はこ
の発明の実施例の平面断面図、図２はこの発明の実施例
の要部斜視図である。
の発明の実施例の平面断面図、図２はこの発明の実施例
の要部斜視図である。
【００１５】図２に示すように、10cm角のコーナ柱１の
出隅外面に、出隅外面のそれぞれの面に連なる壁面の下
地防水シート２、２を出隅線１Ａよりそれぞれ10mm壁面
側に入った部分を始端として貼付け、次いで、コーナ柱
１の出隅直角二面を覆いかつ端部３Ａ、３Ａがコーナ柱
１面上で壁面外面側に折り返されたコーナ用粘着防水シ
ート３を前記コーナ柱１上の下地防水シート２、２外面
を覆うように貼付けた。
出隅外面に、出隅外面のそれぞれの面に連なる壁面の下
地防水シート２、２を出隅線１Ａよりそれぞれ10mm壁面
側に入った部分を始端として貼付け、次いで、コーナ柱
１の出隅直角二面を覆いかつ端部３Ａ、３Ａがコーナ柱
１面上で壁面外面側に折り返されたコーナ用粘着防水シ
ート３を前記コーナ柱１上の下地防水シート２、２外面
を覆うように貼付けた。
【００１６】なお、このコーナ用粘着防水シート３は透
湿防水シートの裏面に感圧粘着層を有するものを使用
し、貼付け寸法は図示のようにコーナ柱１の側面におい
て壁面側端部より約15mm内側に端部３Ａが位置するよう
にした。また端部の折り返し量は折り返し片３Ｂ、３Ｂ
が壁板裏面に接するよう６mm以上とした。
湿防水シートの裏面に感圧粘着層を有するものを使用
し、貼付け寸法は図示のようにコーナ柱１の側面におい
て壁面側端部より約15mm内側に端部３Ａが位置するよう
にした。また端部の折り返し量は折り返し片３Ｂ、３Ｂ
が壁板裏面に接するよう６mm以上とした。
【００１７】これにて二次防水処理を完了し、次にコー
ナ用粘着防水シート３上で、壁面のコーナ部外面を形成
する繊維補強セメント製のコーナ役物４と厚さ10mmの繊
維補強セメント製の壁板５、５とを底面に非粘着層６を
有する目地状凹溝７を形成して接合固定し、この目地状
凹溝７内に一液変性シリコーン系の弾性シーリング材８
を充填して一次防水処理を行った。なお、目地状凹溝７
は、端部に幅8.2mm 段状の切り欠き４Ａが形成されたコ
ーナ役物４を、端面切り落としの壁板５の端面に突き合
わせることにより形成し、非粘着層６は段面にマスキン
グテープを貼ることにより得た。
ナ用粘着防水シート３上で、壁面のコーナ部外面を形成
する繊維補強セメント製のコーナ役物４と厚さ10mmの繊
維補強セメント製の壁板５、５とを底面に非粘着層６を
有する目地状凹溝７を形成して接合固定し、この目地状
凹溝７内に一液変性シリコーン系の弾性シーリング材８
を充填して一次防水処理を行った。なお、目地状凹溝７
は、端部に幅8.2mm 段状の切り欠き４Ａが形成されたコ
ーナ役物４を、端面切り落としの壁板５の端面に突き合
わせることにより形成し、非粘着層６は段面にマスキン
グテープを貼ることにより得た。
【００１８】なお、図中９…９はコーナ役物４及び壁板
５をコーナ柱１上に固定する釘を示し、壁板５を固定す
る釘９は図示のようにコーナ用粘着防水シート３の外側
となるように打ち込んだ。
５をコーナ柱１上に固定する釘を示し、壁板５を固定す
る釘９は図示のようにコーナ用粘着防水シート３の外側
となるように打ち込んだ。
【００１９】〔比較例１〕図３に示すように、実施例と
同じ寸法のコーナ柱Ａの出隅外面に一方の壁面Ｂ1 に貼
付けられる実施例と同じ材質の下地防水シートＣ1 を出
隅柱Ａの同一側側面に貼付け、次いでこの下地防水シー
トＣ1 を覆って他方の壁面Ｂ2 に貼付けられる下地防水
シートＣ2 をコーナ柱Ａ外面を囲むように貼付けて下地
処理を行い、次いでコーナ柱Ａの出隅外面にコーナ役物
Ｄ及び壁板Ｅ、Ｅを縦目地ジョイナーＦを介して目地隙
間Ｇをあけて接合固定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリ
ング材Ｋを充填して出隅コーナ部を組立てた。
同じ寸法のコーナ柱Ａの出隅外面に一方の壁面Ｂ1 に貼
付けられる実施例と同じ材質の下地防水シートＣ1 を出
隅柱Ａの同一側側面に貼付け、次いでこの下地防水シー
トＣ1 を覆って他方の壁面Ｂ2 に貼付けられる下地防水
シートＣ2 をコーナ柱Ａ外面を囲むように貼付けて下地
処理を行い、次いでコーナ柱Ａの出隅外面にコーナ役物
Ｄ及び壁板Ｅ、Ｅを縦目地ジョイナーＦを介して目地隙
間Ｇをあけて接合固定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリ
ング材Ｋを充填して出隅コーナ部を組立てた。
【００２０】〔比較例２〕図４に示すように、比較例１
と同様の下地処理とした下地防水シートＣ1 Ｃ2上に、
予め目地隙間Ｇができるように接合段部Ｈを有するコー
ナ役物Ｄ及び壁板Ｅ、Ｅを縦目地ジョイナーを介するこ
となく接合固定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリング材
Ｋを充填して出隅コーナ部を組立てた。
と同様の下地処理とした下地防水シートＣ1 Ｃ2上に、
予め目地隙間Ｇができるように接合段部Ｈを有するコー
ナ役物Ｄ及び壁板Ｅ、Ｅを縦目地ジョイナーを介するこ
となく接合固定し、この目地隙間Ｇ部分にシーリング材
Ｋを充填して出隅コーナ部を組立てた。
【００２１】実施例及び比較例１及び２について、ウエ
ザーサンシャインテストを実施した結果、比較例のもの
は200 サイクルで目地接合部にヘアクラックが観察され
たが実施例のものは全く以上がなかった。
ザーサンシャインテストを実施した結果、比較例のもの
は200 サイクルで目地接合部にヘアクラックが観察され
たが実施例のものは全く以上がなかった。
【００２２】また、実施例及び比較例のものについて、
シーリング材８及びＫに裏面へ貫通する切れ目をカッタ
ーナイフで刻み、この部分に１時間シャワー散水し防水
試験を行なったところ、実施例のものは、漏水は全てコ
ーナ用粘着防水シート３部分で遮断され、コーナ柱１表
面まで浸透することはなかった。一方比較例のものは、
下地防水シートの単層部分の境目から僅かに水が浸透し
ているのが観察された。
シーリング材８及びＫに裏面へ貫通する切れ目をカッタ
ーナイフで刻み、この部分に１時間シャワー散水し防水
試験を行なったところ、実施例のものは、漏水は全てコ
ーナ用粘着防水シート３部分で遮断され、コーナ柱１表
面まで浸透することはなかった。一方比較例のものは、
下地防水シートの単層部分の境目から僅かに水が浸透し
ているのが観察された。
【００２３】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、壁下
地における二次防水を行う防水シートが、コーナ柱の二
面側にそれぞれ分離して貼付けられているため、貼付け
作業時に長尺の防水シートの端部を折り曲げる手間が全
く不要で、貼付作業が容易となり、またこの防水シート
上に貼付けられるコーナ用粘着防水シートとの相乗によ
りコーナ柱外面の防水が確実とさる。また壁面の一次防
水を行うシーリング材は三面接着防止処理と弾性に富む
材質との組み合わせにより、壁板収縮などの寸法変化に
対しても良く追従し、長期間に渡って目地切れに起因す
る漏水を防止し、その裏面のコーナ用粘着防水シート端
部の折り返し部との組み合わせによって、仮に漏水が生
じてもコーナ柱まで湿潤させることがないなど種々の効
果を有する。
地における二次防水を行う防水シートが、コーナ柱の二
面側にそれぞれ分離して貼付けられているため、貼付け
作業時に長尺の防水シートの端部を折り曲げる手間が全
く不要で、貼付作業が容易となり、またこの防水シート
上に貼付けられるコーナ用粘着防水シートとの相乗によ
りコーナ柱外面の防水が確実とさる。また壁面の一次防
水を行うシーリング材は三面接着防止処理と弾性に富む
材質との組み合わせにより、壁板収縮などの寸法変化に
対しても良く追従し、長期間に渡って目地切れに起因す
る漏水を防止し、その裏面のコーナ用粘着防水シート端
部の折り返し部との組み合わせによって、仮に漏水が生
じてもコーナ柱まで湿潤させることがないなど種々の効
果を有する。
【図１】この発明の実施例の平面断面図である。
【図２】この発明の実施例の要部斜視図である。
【図３】従来例の平面断面図である。
【図４】他の従来例の平面断面図である。
【図５】従来例の目地切れの状態を示す断面図である。
１…コーナ柱 １Ａ…出隅線 ２…下地防水シート ３…コーナ用粘着防水シート ３Ａ…端部 ３Ｂ…折り返し片 ４…コーナ役物 ４Ａ…段状の切り欠き ５…壁板 ６…非粘着層 ７…目地状凹溝 ８…弾性シーリング材 ９…釘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６２１ Ａ 6951−2Ｅ ６２２ Ｃ 6951−2Ｅ Ｈ 6951−2Ｅ 1/682 Ｅ０４Ｆ 13/08 Ｙ 9127−2Ｅ １０１ Ｑ 9127−2Ｅ
Claims (1)
- 【請求項１】 コーナ柱の出隅外面に、該出隅外面のそ
れぞれの面に連なる壁面の下地防水シートが出隅線より
それぞれの壁面側に入った部分を始端として貼付けら
れ、該コーナ柱の出隅直角二面を覆いかつ端部がコーナ
柱面上で壁面外面側に折り返されたコーナ用粘着防水シ
ートが前記コーナ柱の下地防水シート外面を覆うように
貼付けられ、該コーナ用粘着防水シート面上で、壁面の
コーナ部外面を形成するコーナ役物と壁板とが接合固定
され、かつ前記コーナ役物と壁板との接合面には底面に
非粘着層が形成された目地状凹溝が形成され、該目地状
凹溝内には、前記コーナ役物端面と壁板端面との間をシ
ールする弾性シーリング材が充填されてなることを特徴
とする出隅コーナ部の防水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25889094A JPH0893085A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 出隅コーナ部の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25889094A JPH0893085A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 出隅コーナ部の防水構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893085A true JPH0893085A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17326457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25889094A Pending JPH0893085A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 出隅コーナ部の防水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0893085A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104532967A (zh) * | 2014-12-12 | 2015-04-22 | 苏州工业园区设计研究院股份有限公司 | 钢管柱与地下室混凝土外墙相交的自防水结构及方法 |
| JP2021099002A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | ケイミュー株式会社 | シート材施工構造及びシート材の施工方法 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP25889094A patent/JPH0893085A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104532967A (zh) * | 2014-12-12 | 2015-04-22 | 苏州工业园区设计研究院股份有限公司 | 钢管柱与地下室混凝土外墙相交的自防水结构及方法 |
| CN104532967B (zh) * | 2014-12-12 | 2017-01-18 | 中衡设计集团股份有限公司 | 钢管柱与地下室混凝土外墙相交的自防水结构及方法 |
| JP2021099002A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | ケイミュー株式会社 | シート材施工構造及びシート材の施工方法 |
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