JPH0892487A - 摺動部材組成物 - Google Patents
摺動部材組成物Info
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- JPH0892487A JPH0892487A JP6254733A JP25473394A JPH0892487A JP H0892487 A JPH0892487 A JP H0892487A JP 6254733 A JP6254733 A JP 6254733A JP 25473394 A JP25473394 A JP 25473394A JP H0892487 A JPH0892487 A JP H0892487A
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- Japan
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- fine particles
- sliding member
- member composition
- vol
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/20—Sliding surface consisting mainly of plastics
- F16C33/201—Composition of the plastic
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2208/00—Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
- F16C2208/20—Thermoplastic resins
- F16C2208/52—Polyphenylene sulphide [PPS]
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は,各種産業機器,事務用機器等に使
用する滑り軸受用組成物に関し,極めて優れた耐摩耗性
を有し,かつ安定した低摩擦係数が得られる新しい摺動
部材用の組成物の開発を目的とする。 【構成】 上記の目的は,モ−ス硬度(旧)2.5〜
7,粒径0.1〜30μmの無機質酸化物の微粒子の1
種又は2種以上を0.25〜10VOL%;固体潤滑材
3〜30VOL%;残余が合成樹脂からなる組成物によ
って達せられる。
用する滑り軸受用組成物に関し,極めて優れた耐摩耗性
を有し,かつ安定した低摩擦係数が得られる新しい摺動
部材用の組成物の開発を目的とする。 【構成】 上記の目的は,モ−ス硬度(旧)2.5〜
7,粒径0.1〜30μmの無機質酸化物の微粒子の1
種又は2種以上を0.25〜10VOL%;固体潤滑材
3〜30VOL%;残余が合成樹脂からなる組成物によ
って達せられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,各種産業機器,事務機
器等に使用する滑り軸受用組成物に関するものであっ
て,更に詳しくは極めて優れた耐摩耗性を有し,かつ安
定した低摩擦係数が得られる新しい組成物の発明であ
る。
器等に使用する滑り軸受用組成物に関するものであっ
て,更に詳しくは極めて優れた耐摩耗性を有し,かつ安
定した低摩擦係数が得られる新しい組成物の発明であ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような滑り軸受において,その摺
動形態にはジャ−ナル,スラスト,往復摺動と多様な形
態があり,摺動部材組成物の摺動特性は摺動形態により
変化することが知られている。
動形態にはジャ−ナル,スラスト,往復摺動と多様な形
態があり,摺動部材組成物の摺動特性は摺動形態により
変化することが知られている。
【0003】例えば,上記のような滑り軸受に使用され
る従来の合成樹脂製摺動部材組成物は,ポリアセタ−
ル,ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド等の合成
樹脂をマトリックスとし,カ−ボン繊維,芳香族ポリア
ミド繊維等の補強材と4フッ化エチレン樹脂,黒鉛等の
固体潤滑剤を充填して,ジャ−ナル軸受のような摺動形
態では耐摩耗性と低摩擦係数を得ているものが多かっ
た。
る従来の合成樹脂製摺動部材組成物は,ポリアセタ−
ル,ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド等の合成
樹脂をマトリックスとし,カ−ボン繊維,芳香族ポリア
ミド繊維等の補強材と4フッ化エチレン樹脂,黒鉛等の
固体潤滑剤を充填して,ジャ−ナル軸受のような摺動形
態では耐摩耗性と低摩擦係数を得ているものが多かっ
た。
【0004】然し,上記の摺動部材組成物は,摺動形態
が異なるスラスト摺動及び往復摺動では耐摩耗性が極め
て悪い場合が多くあり,最近の厳しい耐摩耗特性に対す
る要求に応えることが出来なく成ってきている。即ち,
耐摩耗性が低い場合は,使用中に軸と軸受の間の間隙が
大きくなり,作動精度を低下する原因になる。
が異なるスラスト摺動及び往復摺動では耐摩耗性が極め
て悪い場合が多くあり,最近の厳しい耐摩耗特性に対す
る要求に応えることが出来なく成ってきている。即ち,
耐摩耗性が低い場合は,使用中に軸と軸受の間の間隙が
大きくなり,作動精度を低下する原因になる。
【0005】又カ−ボン繊維は硬度が高く相手面を損傷
する傾向が大であって,その結果耐摩耗性と低摩擦係数
を得るのが難しいのが現状であった。
する傾向が大であって,その結果耐摩耗性と低摩擦係数
を得るのが難しいのが現状であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のよう
に,従来の合成樹脂をマトリックスとする摺動部材組成
物の欠点たるスラスト摺動形態及び往復摺動形態での耐
摩耗性を格段に向上し,かつ摩擦係数を低位安定させる
為各種無機物質を充填した合成樹脂組成物を検討,実験
することにより,作動精度の向上を要求される機器類の
摺動部材に関する組成物を開発し,提供することを目的
として,それを完成したものである。
に,従来の合成樹脂をマトリックスとする摺動部材組成
物の欠点たるスラスト摺動形態及び往復摺動形態での耐
摩耗性を格段に向上し,かつ摩擦係数を低位安定させる
為各種無機物質を充填した合成樹脂組成物を検討,実験
することにより,作動精度の向上を要求される機器類の
摺動部材に関する組成物を開発し,提供することを目的
として,それを完成したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】往復摺動形態及びスラス
ト摺動形態において4フッ化エチレン樹脂,黒鉛等の固
体潤滑剤を一定量充填することにより摩擦係数は低減す
ることが出来るが,固体潤滑剤を充填するのみでは耐摩
耗性を向上することは困難であった。本発明者らが種々
実験を行った結果,特定の範囲内の硬度と粒径を有する
無機質酸化物微粒子を特定量充填することにより優れた
耐摩耗性と低摩擦係数が得られることを見出した。
ト摺動形態において4フッ化エチレン樹脂,黒鉛等の固
体潤滑剤を一定量充填することにより摩擦係数は低減す
ることが出来るが,固体潤滑剤を充填するのみでは耐摩
耗性を向上することは困難であった。本発明者らが種々
実験を行った結果,特定の範囲内の硬度と粒径を有する
無機質酸化物微粒子を特定量充填することにより優れた
耐摩耗性と低摩擦係数が得られることを見出した。
【0008】即ち,酸化物微粒子0.25〜10VO
L.%,芳香族ポリアミド繊維0〜30VOL.%,固
体潤滑剤3〜30VOL.%,残部合成樹脂からなる組
成の摺動材によって上記のような好結果を得たのであ
る。但し,酸化物微粒子として,モ−ス硬度(旧)2.
5〜7,粒径0.1〜30μmの無機微粒子を1種又は
2種以上使用したものによって良好な結果を得ることが
出来た。
L.%,芳香族ポリアミド繊維0〜30VOL.%,固
体潤滑剤3〜30VOL.%,残部合成樹脂からなる組
成の摺動材によって上記のような好結果を得たのであ
る。但し,酸化物微粒子として,モ−ス硬度(旧)2.
5〜7,粒径0.1〜30μmの無機微粒子を1種又は
2種以上使用したものによって良好な結果を得ることが
出来た。
【0009】又,固体潤滑剤として,4フッ化エチレン
樹脂,黒鉛,二硫化モリブデンの1種又は2種以上を使
用することが必要であった。
樹脂,黒鉛,二硫化モリブデンの1種又は2種以上を使
用することが必要であった。
【0010】芳香族ポリアミド繊維は摺動特性には影響
しないが,摺動材料組成物の耐熱性,強度の向上の観点
から使用することが望ましい。
しないが,摺動材料組成物の耐熱性,強度の向上の観点
から使用することが望ましい。
【0011】マトリックス用合成樹脂としては,ポリフ
ェニレンサルファイド(PPS),ポリエ−テルエ−テ
ルケトン(PEEK),ポリアセタ−ル,ポリアミド,
ポリイミド,ポリアミドイミド,フェノ−ル樹脂,エポ
キシ樹脂等の耐熱性の高い熱可塑性又は反応硬化性の合
成樹脂を用いることが好ましい。
ェニレンサルファイド(PPS),ポリエ−テルエ−テ
ルケトン(PEEK),ポリアセタ−ル,ポリアミド,
ポリイミド,ポリアミドイミド,フェノ−ル樹脂,エポ
キシ樹脂等の耐熱性の高い熱可塑性又は反応硬化性の合
成樹脂を用いることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明に係る摺動部材組成物は,合成樹脂をマ
トリックスとして,固体潤滑剤とモ−ス硬度(旧)2.
5〜7,粒径0.1〜30μmの酸化物微粒子を充填材
として他の材料と共に用いることにより,酸化物微粒子
が相手面を僅かに削り取り,固体潤滑剤と合成樹脂から
なる安定な移着皮膜を相手面に形成させることにより耐
摩耗性の著しい向上に寄与したものと思考される。モ−
ス硬度(旧)が7以上の硬い酸化物微粒子,例えばアル
ミナ(硬度9)では,相手面を著しく荒らし,移着皮膜
の形成を阻害し,高摩擦となる。又,モ−ス硬度(旧)
が2.5以下の柔らかい酸化物微粒子,例えば酸化鉛
(硬度2)では相手面を研磨すること無く,移着皮膜の
形成が僅かとなり耐摩耗性の向上が困難であった。
トリックスとして,固体潤滑剤とモ−ス硬度(旧)2.
5〜7,粒径0.1〜30μmの酸化物微粒子を充填材
として他の材料と共に用いることにより,酸化物微粒子
が相手面を僅かに削り取り,固体潤滑剤と合成樹脂から
なる安定な移着皮膜を相手面に形成させることにより耐
摩耗性の著しい向上に寄与したものと思考される。モ−
ス硬度(旧)が7以上の硬い酸化物微粒子,例えばアル
ミナ(硬度9)では,相手面を著しく荒らし,移着皮膜
の形成を阻害し,高摩擦となる。又,モ−ス硬度(旧)
が2.5以下の柔らかい酸化物微粒子,例えば酸化鉛
(硬度2)では相手面を研磨すること無く,移着皮膜の
形成が僅かとなり耐摩耗性の向上が困難であった。
【0013】0.1μmより小さな粒径の酸化物微粒子
では,モ−ス硬度(旧)2.5以下の酸化物微粒子を用
いた場合と同様に耐摩耗性の改善が認められず,粒径が
30μmより大きくなると,モ−ス硬度(旧)2.5程
度の酸化物微粒子を用いた場合においても相手面を著し
く荒し,高摩擦となる。従って,酸化物微粒子としては
モ−ス硬度(旧)2.5〜7,粒径0.1〜30μmの
無機質微粒子が耐摩耗性の向上,摩擦係数の低位安定に
寄与したものと思考される。
では,モ−ス硬度(旧)2.5以下の酸化物微粒子を用
いた場合と同様に耐摩耗性の改善が認められず,粒径が
30μmより大きくなると,モ−ス硬度(旧)2.5程
度の酸化物微粒子を用いた場合においても相手面を著し
く荒し,高摩擦となる。従って,酸化物微粒子としては
モ−ス硬度(旧)2.5〜7,粒径0.1〜30μmの
無機質微粒子が耐摩耗性の向上,摩擦係数の低位安定に
寄与したものと思考される。
【0014】
【実施例】以下に本発明に係る摺動部材について実施の
例に基づいて具体的に説明する。表1に示す実施例(1
〜10)及び,表2に示す比較例(1〜8)は,下記の
条件下にて行われた。
例に基づいて具体的に説明する。表1に示す実施例(1
〜10)及び,表2に示す比較例(1〜8)は,下記の
条件下にて行われた。
【0015】(1)テストピ−スの製造 表中に示す配合割合による成分をミキサ−で混合し,混
練押出機により以下の温度条件で成型用ペレットを得
た。(PPS−300℃,PEEK−400℃,アラル
キルエ−テル−100℃)得たペレットを射出成形機に
よりテストピ−スを成形した。
練押出機により以下の温度条件で成型用ペレットを得
た。(PPS−300℃,PEEK−400℃,アラル
キルエ−テル−100℃)得たペレットを射出成形機に
よりテストピ−スを成形した。
【0016】(2)使用材料 PPS───ト−プレンT4〔ト−プレン(株)製〕 PEEK───Victrex PEEK 450P
〔ICI(株)製〕 アラルキルエ−テル樹脂───ミレックスXL・225
M〔三井東圧化学(株)製〕 芳香族繊維───コ−ネックス チョップド ファイバ
−〔帝人(株)製〕 4フッ化エチレン樹脂───PTFE・KTL 610
〔喜多村(株)製〕 黒鉛───鱗片状天然黒鉛,平均粒径10μm
〔ICI(株)製〕 アラルキルエ−テル樹脂───ミレックスXL・225
M〔三井東圧化学(株)製〕 芳香族繊維───コ−ネックス チョップド ファイバ
−〔帝人(株)製〕 4フッ化エチレン樹脂───PTFE・KTL 610
〔喜多村(株)製〕 黒鉛───鱗片状天然黒鉛,平均粒径10μm
【0017】酸化亜鉛〔ZnO(1)〕───大粒酸化
亜鉛〔堺化学(株)製,粒径2μm〕 酸化亜鉛〔ZnO(2)〕───UF・ZnO〔三井金
属鉱業(株)製,粒径0.02μm〕 酸化亜鉛〔ZnO(3)〕───微粒〔三井金属鉱業
(株)製,粒径0.17μm〕 二酸化珪素───サイリシア350〔富士シリシア化学
(株)製,粒径2μm〕 二酸化マンガン───試薬1級〔片山化学工業(株)
製,粒径5μm〕 酸化マグネシウム〔MgO(1)〕───パイロキスマ
3320〔協和化学工業(株)製,粒径20μm〕 酸化マグネシウム〔MgO(2)〕───細粒状〔協和
化学工業(株)製,粒径106〜500μm〕 アルミナ───WA#4000〔富士見研磨材工業
(株)製,粒径2μm〕 酸化鉛───試薬1級〔片山化学工業(株)製,粒径5
μm〕 酸化銅───試薬1級〔上に同じ〕 酸化錫───試薬1級〔上に同じ〕
亜鉛〔堺化学(株)製,粒径2μm〕 酸化亜鉛〔ZnO(2)〕───UF・ZnO〔三井金
属鉱業(株)製,粒径0.02μm〕 酸化亜鉛〔ZnO(3)〕───微粒〔三井金属鉱業
(株)製,粒径0.17μm〕 二酸化珪素───サイリシア350〔富士シリシア化学
(株)製,粒径2μm〕 二酸化マンガン───試薬1級〔片山化学工業(株)
製,粒径5μm〕 酸化マグネシウム〔MgO(1)〕───パイロキスマ
3320〔協和化学工業(株)製,粒径20μm〕 酸化マグネシウム〔MgO(2)〕───細粒状〔協和
化学工業(株)製,粒径106〜500μm〕 アルミナ───WA#4000〔富士見研磨材工業
(株)製,粒径2μm〕 酸化鉛───試薬1級〔片山化学工業(株)製,粒径5
μm〕 酸化銅───試薬1級〔上に同じ〕 酸化錫───試薬1級〔上に同じ〕
【0018】尚,酸化物のモ−ス硬度(旧)は酸化亜
鉛:4〜4.5,二酸化珪素:7,二酸化マンガン:
2.5,酸化マグネシウム:5〜6,アルミナ:9,酸
化鉛:2,酸化銅:4,酸化錫:6.5である。但しこ
れ等化合物のモ−ス硬度の数値は化学便覧2版(日本化
学会)601頁(Al2 O3 ,SiO2 ),カ−クオス
マ−化学大辞典2版(丸善)404頁(Al2 O3 ,S
iO2 ),粉体物性図説(日経技術図書)484頁(Z
nO),576頁(MgO),固体潤滑ハンドブック
(幸書房,昭和53年)540頁(PbO,Cu
2 O),理科年表・昭和56年度版(丸善)地114頁
(MnO2,SnO2 )の記載値によった。
鉛:4〜4.5,二酸化珪素:7,二酸化マンガン:
2.5,酸化マグネシウム:5〜6,アルミナ:9,酸
化鉛:2,酸化銅:4,酸化錫:6.5である。但しこ
れ等化合物のモ−ス硬度の数値は化学便覧2版(日本化
学会)601頁(Al2 O3 ,SiO2 ),カ−クオス
マ−化学大辞典2版(丸善)404頁(Al2 O3 ,S
iO2 ),粉体物性図説(日経技術図書)484頁(Z
nO),576頁(MgO),固体潤滑ハンドブック
(幸書房,昭和53年)540頁(PbO,Cu
2 O),理科年表・昭和56年度版(丸善)地114頁
(MnO2,SnO2 )の記載値によった。
【0019】又粒径は各メ−カ−のカタログ記載の表示
に従った。但し,酸化銅,酸化鉛,二酸化マンガン及び
酸化錫については,該試薬をジェット粉砕機〔ホソカワ
ミクロン(株)製〕を用い,平均粒径5μmに調整し,
レ−ザ−ビ−ム式粒度分布測定装置を用いて粒径を測定
した。
に従った。但し,酸化銅,酸化鉛,二酸化マンガン及び
酸化錫については,該試薬をジェット粉砕機〔ホソカワ
ミクロン(株)製〕を用い,平均粒径5μmに調整し,
レ−ザ−ビ−ム式粒度分布測定装置を用いて粒径を測定
した。
【0020】 (3)試験条件 面圧───0.3MPa 速度───0.5m/s 温度───25℃ 相手材───SUS303 軸粗さ───Rmax 3〜5μm 試験機───ピンディスク型摩擦摩耗試験機 テストピ−ス───φ5ピン試料 潤滑の有無───無潤滑 に基づき行った。
【0021】試験結果を表1(実施例)及び表2(比較
例)にそれぞれ示す。両者を対比すると各実施例に示す
本発明に係る摺動部材は,各比較例に示す従来の摺動部
材又は,本発明の範囲外の条件に比して何れも,比摩耗
量が格段に小さくかつ低摩擦であることが認められた。
又,安定した低摩擦が保持され,相手軸材の表面の損傷
も認められなかった。
例)にそれぞれ示す。両者を対比すると各実施例に示す
本発明に係る摺動部材は,各比較例に示す従来の摺動部
材又は,本発明の範囲外の条件に比して何れも,比摩耗
量が格段に小さくかつ低摩擦であることが認められた。
又,安定した低摩擦が保持され,相手軸材の表面の損傷
も認められなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る摺動部材組成物は,充填材
としてモ−ス硬度(旧)2.5〜7,粒径0.1〜30
μmの無機質酸化物の微粒子と固体潤滑材及び耐熱性樹
脂を最適比に混合した組成物であって,これに必要に応
じ芳香物ポリアミド繊維を添加する組成を採用すること
によって,精密機器用軸受等の耐摩耗性等の摺動特性を
著しく向上させ,産業機械,事務機器等の耐久性の向上
に大きく寄与することが出来た。
としてモ−ス硬度(旧)2.5〜7,粒径0.1〜30
μmの無機質酸化物の微粒子と固体潤滑材及び耐熱性樹
脂を最適比に混合した組成物であって,これに必要に応
じ芳香物ポリアミド繊維を添加する組成を採用すること
によって,精密機器用軸受等の耐摩耗性等の摺動特性を
著しく向上させ,産業機械,事務機器等の耐久性の向上
に大きく寄与することが出来た。
【0023】
【表1】 実 施 例 (注)但し表中上段の数字,記号は下記の略記である。 (1)数字は組成物の配合比率をVOL%で表したもの。 (2)記号,AER:アラルキルエ−テル樹脂,芳・PAR:芳香族ポリアミド 樹脂,化学記号ZnO,MgO(X)のXは0017の説明と整合して,それぞ れ記載した。残余のPPS,PEEK,PTFEについては0016の説明と同 じ。 (3)下段の比摩耗量の単位は〔10-6 mm3 /N・m〕である。
【0024】
【表2】 比 較 例 (注) 数字,記号及び単位表示は前表1の脚注の記載要領と同じ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 101/00 27:18 77:00)
Claims (5)
- 【請求項1】 モ−ス硬度(旧)2.5〜7,粒径0.
1〜30μmの無機質酸化物の微粒子の1種又は2種以
上を,0.25〜10VOL.%;固体潤滑材3〜30
VOL.%;残余が合成樹脂から成る摺動部材組成物。 - 【請求項2】 酸化物微粒子が,酸化亜鉛,酸化錫,酸
化マグネシウム,酸化銅,二酸化マンガン及び二酸化珪
素(水晶,熔融石英含む)の微粒体である,請求項1記
載の摺動部材組成物。 - 【請求項3】 固体潤滑材が,4フッ化エチレン樹脂,
鱗片状黒鉛,二硫化モリブデンの1種又は2種以上の粉
状物の混合物である請求項1記載の摺動部材組成物。 - 【請求項4】 合成樹脂が,ポリフェニレンサルファイ
ド,ポリエ−テルエ−テルケトン,ポリアセタ−ル,ポ
リアミド,ポリイミド,ポリイミドアミド,フェノ−ル
樹脂,エポキシ樹脂等の耐熱性の高い合成樹脂である請
求項1記載の摺動部材組成物。 - 【請求項5】 モ−ス硬度(旧)2.5〜7,粒径0.
1〜30μmの無機質酸化物の微粒子の1種又は2種以
上を0.25〜10VOL.%;固体潤滑材3〜30V
OL.%に対し,更に芳香族ポリアミド繊維を0〜30
VOL.%を加え,残余が合成樹脂から成る摺動部材組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254733A JPH0892487A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 摺動部材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254733A JPH0892487A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 摺動部材組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892487A true JPH0892487A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17269108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6254733A Pending JPH0892487A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 摺動部材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892487A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000169738A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-06-20 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用樹脂組成物およびすべり軸受 |
US6284322B1 (en) * | 1999-10-06 | 2001-09-04 | Turbine Controls, Inc. | Low-friction coating composition |
JP2001323115A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-20 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用樹脂組成物および摺動部材 |
WO2009041653A1 (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Taiho Kogyo Co., Ltd. | 摺動部材用組成物及び該組成物を被着した摺動部材 |
WO2013047625A1 (ja) | 2011-09-28 | 2013-04-04 | 株式会社リケン | 樹脂組成物及びそれを用いた摺動部材 |
JP2016519702A (ja) * | 2013-03-22 | 2016-07-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 乾式運転能力を有するポリマー摺動材料および乾式運転能力を有するメカニカルシール |
JP2017145277A (ja) * | 2016-02-15 | 2017-08-24 | 大同メタル工業株式会社 | 摺動装置 |
US9771994B2 (en) * | 2015-11-06 | 2017-09-26 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Wet friction materials including cristobalite as filler material |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6254733A patent/JPH0892487A/ja active Pending
Cited By (15)
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