JPH05112723A - 導電性摺動部材組成物 - Google Patents
導電性摺動部材組成物Info
- Publication number
- JPH05112723A JPH05112723A JP3304035A JP30403591A JPH05112723A JP H05112723 A JPH05112723 A JP H05112723A JP 3304035 A JP3304035 A JP 3304035A JP 30403591 A JP30403591 A JP 30403591A JP H05112723 A JPH05112723 A JP H05112723A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の軟質合金軸用軸受の問題点を解決し,
高負荷条件,高温度条件においても良好な軸受性能,耐
久性を保持する無給油滑り軸受であると共に,軸受組成
を導電性とすることによって,別途のア−ス回路等を要
せずして静電気の蓄積,放電による電子回路の誤動作等
を防止する新規な摺動部材を提供する。 【構成】 マトリックスとして合成樹脂40〜70vol
%,補強繊維として芳香族ポリアミド繊維3〜30vol
%,固体潤滑剤として4フッ化エチレン樹脂5〜30vo
l %,炭酸塩又は炭酸塩とリン酸塩0.1〜30vol
%,及び導電性付与剤としてカ−ボンブラック3〜10
vol%により構成される。
高負荷条件,高温度条件においても良好な軸受性能,耐
久性を保持する無給油滑り軸受であると共に,軸受組成
を導電性とすることによって,別途のア−ス回路等を要
せずして静電気の蓄積,放電による電子回路の誤動作等
を防止する新規な摺動部材を提供する。 【構成】 マトリックスとして合成樹脂40〜70vol
%,補強繊維として芳香族ポリアミド繊維3〜30vol
%,固体潤滑剤として4フッ化エチレン樹脂5〜30vo
l %,炭酸塩又は炭酸塩とリン酸塩0.1〜30vol
%,及び導電性付与剤としてカ−ボンブラック3〜10
vol%により構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,各種産業機器,事務機
器等に使用される例えば無給油軸受のような摺動部材の
組成物に係り,軽量化,耐蝕性の理由によりSUS並び
にアルミニウム合金等の比較的軟質の金属が相手軸とし
て使用される場合においても,高温で良好な自己潤滑
性,耐摩耗性,相手軸に対する非損傷性を示す耐熱性摺
動部材に関するものである。
器等に使用される例えば無給油軸受のような摺動部材の
組成物に係り,軽量化,耐蝕性の理由によりSUS並び
にアルミニウム合金等の比較的軟質の金属が相手軸とし
て使用される場合においても,高温で良好な自己潤滑
性,耐摩耗性,相手軸に対する非損傷性を示す耐熱性摺
動部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,無給油滑り軸受としては,種々の
耐熱性,耐摩耗性合成樹脂をマトリックスとし,各種の
潤滑剤,補強材を配合した摺動部材が用いられている。
例えば,本願発明の発明者による出願に係る特願昭62
−128779号(特開昭291944号),特願平2
−37796号等が提案されている。
耐熱性,耐摩耗性合成樹脂をマトリックスとし,各種の
潤滑剤,補強材を配合した摺動部材が用いられている。
例えば,本願発明の発明者による出願に係る特願昭62
−128779号(特開昭291944号),特願平2
−37796号等が提案されている。
【0003】然し,これらの組成物は,摺動材料として
は優れた性能を有するものの,電気的には絶縁体であ
る。従って,特に相手軸が電気的に絶縁されていると,
運転時に摩擦その他によって発生した静電気が蓄積し,
この静電気が放電すると電子回路にノイズが発生して装
置の誤動作を生じることがある。そのため,軸端に金属
ブラシ等を接触させる等の方法でア−スすることによ
り,帯電を防止する必要があった。然しこのような方法
では,機器組立てのコスト低減が困難な為,軸受それ自
体に導電性を付与して,軸受を通じてア−スする方法が
開発されてきた。
は優れた性能を有するものの,電気的には絶縁体であ
る。従って,特に相手軸が電気的に絶縁されていると,
運転時に摩擦その他によって発生した静電気が蓄積し,
この静電気が放電すると電子回路にノイズが発生して装
置の誤動作を生じることがある。そのため,軸端に金属
ブラシ等を接触させる等の方法でア−スすることによ
り,帯電を防止する必要があった。然しこのような方法
では,機器組立てのコスト低減が困難な為,軸受それ自
体に導電性を付与して,軸受を通じてア−スする方法が
開発されてきた。
【0004】導電性の固体潤滑剤としては,一般にグラ
ファイトが知られているが,これを合成樹脂に添加して
導電性を発揮させるためには高濃度の添加が必要とな
り,その場合組成物の機械的強度や成形性が大きく低下
するだけでなく,他の充填剤の添加量が大きな制約を受
ける欠点がある。他の導電性充填剤,例えばカ−ボン繊
維,金属繊維,金属粉末,ニッケルやアルミニウムを被
覆した固体粒子を添加して,導電性を得ても,相手軸を
損傷しやすく,その結果摩擦係数並びに摩耗率の上昇が
あり,満足した摺動特性が得られていないという欠点が
あった。
ファイトが知られているが,これを合成樹脂に添加して
導電性を発揮させるためには高濃度の添加が必要とな
り,その場合組成物の機械的強度や成形性が大きく低下
するだけでなく,他の充填剤の添加量が大きな制約を受
ける欠点がある。他の導電性充填剤,例えばカ−ボン繊
維,金属繊維,金属粉末,ニッケルやアルミニウムを被
覆した固体粒子を添加して,導電性を得ても,相手軸を
損傷しやすく,その結果摩擦係数並びに摩耗率の上昇が
あり,満足した摺動特性が得られていないという欠点が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように,従来
の滑り軸受用摺動部材組成物は絶縁体であるために,運
転時に発生した静電気が蓄積すると,その放電により電
子回路の誤動作を招く恐れがあり,これを防止する為に
は別途ア−ス回路を設置する必要があった。また,従来
の導電性摺動部材組成物は,相手軸がSUSやアルミニ
ウム合金のような比較的軟質金属の場合,軸を損傷させ
て摺動性能が著しく悪化するという欠点があり,軟質金
属用軸受としては,不適であった。
の滑り軸受用摺動部材組成物は絶縁体であるために,運
転時に発生した静電気が蓄積すると,その放電により電
子回路の誤動作を招く恐れがあり,これを防止する為に
は別途ア−ス回路を設置する必要があった。また,従来
の導電性摺動部材組成物は,相手軸がSUSやアルミニ
ウム合金のような比較的軟質金属の場合,軸を損傷させ
て摺動性能が著しく悪化するという欠点があり,軟質金
属用軸受としては,不適であった。
【0006】本発明は,上記のような軟質金属用軸受の
問題点を解決し,高温条件下の使用においても良好な軸
受性能,耐久性を有し,かつ導電性を有する無給油滑り
軸受用摺動部材組成物を提供することを目的とし,これ
を完成させたものである。
問題点を解決し,高温条件下の使用においても良好な軸
受性能,耐久性を有し,かつ導電性を有する無給油滑り
軸受用摺動部材組成物を提供することを目的とし,これ
を完成させたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は,上記のよう
な軟質金属軸に対する摺動部材の従来の問題点を解決す
るために,相手軸表面に強固な潤滑用皮膜を形成させて
相手軸を損傷することなく,良好な潤滑効果を得ると共
に,材料自身に導電性を付与させることを企図したもの
である。
な軟質金属軸に対する摺動部材の従来の問題点を解決す
るために,相手軸表面に強固な潤滑用皮膜を形成させて
相手軸を損傷することなく,良好な潤滑効果を得ると共
に,材料自身に導電性を付与させることを企図したもの
である。
【0008】即ち,マトリックスとして耐熱性を有する
合成樹脂,アブレ−シブな性質を有しない補強繊維,固
体潤滑剤並びに導電性付与剤の組合せについて研究した
結果,固体潤滑剤としてPTFEと,アルカリ金属或い
はアルカリ土類金属の炭酸塩単独,或いはアルカリ金属
或いはアルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩の所定の
比率の混合物を組合せ,導電性付与剤としてカ−ボンブ
ラックを使用すると,相手が軟質合金軸であっても軸を
損傷することなく優れた摺動特性並びに導電性を有し,
更に補強繊維として芳香族ポリアミド繊維を組み合わせ
ることにより耐摩耗性も大幅に向上することを見出した
ものである。
合成樹脂,アブレ−シブな性質を有しない補強繊維,固
体潤滑剤並びに導電性付与剤の組合せについて研究した
結果,固体潤滑剤としてPTFEと,アルカリ金属或い
はアルカリ土類金属の炭酸塩単独,或いはアルカリ金属
或いはアルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩の所定の
比率の混合物を組合せ,導電性付与剤としてカ−ボンブ
ラックを使用すると,相手が軟質合金軸であっても軸を
損傷することなく優れた摺動特性並びに導電性を有し,
更に補強繊維として芳香族ポリアミド繊維を組み合わせ
ることにより耐摩耗性も大幅に向上することを見出した
ものである。
【0009】静電気除去に必要とされる電気抵抗性(1
06 Ω以下)を得るにはカ−ボンブラックの添加量は少
なくとも3vol %以上必要であるが,多過ぎると流動性
並びに成形品物性に対して悪影響を及ぼすようになる。
06 Ω以下)を得るにはカ−ボンブラックの添加量は少
なくとも3vol %以上必要であるが,多過ぎると流動性
並びに成形品物性に対して悪影響を及ぼすようになる。
【0010】固体潤滑剤であるPTFE存在下で,炭酸
塩単独,或いは炭酸塩並びにリン酸塩を所定の比率で組
合わせた混合物を加えることにより,相手軸に形成され
る潤滑皮膜が更に強固なものとなり,軸の損傷を防止出
来る。また,芳香族ポリアミド繊維を配合しないと,相
手軸の損傷はないが,軸受の摩耗率が著しく高くなる。
塩単独,或いは炭酸塩並びにリン酸塩を所定の比率で組
合わせた混合物を加えることにより,相手軸に形成され
る潤滑皮膜が更に強固なものとなり,軸の損傷を防止出
来る。また,芳香族ポリアミド繊維を配合しないと,相
手軸の損傷はないが,軸受の摩耗率が著しく高くなる。
【0011】マトリックス用合成樹脂としてポリフェニ
レンサルファイド,ポリエ−テルサルホン,ポリエ−テ
ル芳香族ケトン,芳香族ポリエステル,ポリエ−テルイ
ミド,ポリサルホン,ポリアミドイミド,芳香族ポリア
ミド,ポリエ−テルニトリル,ポリエチレンナフタレ−
ト,熱可塑性ポリイミドなどの耐熱性の高い熱可塑性樹
脂を使用することが有効である。
レンサルファイド,ポリエ−テルサルホン,ポリエ−テ
ル芳香族ケトン,芳香族ポリエステル,ポリエ−テルイ
ミド,ポリサルホン,ポリアミドイミド,芳香族ポリア
ミド,ポリエ−テルニトリル,ポリエチレンナフタレ−
ト,熱可塑性ポリイミドなどの耐熱性の高い熱可塑性樹
脂を使用することが有効である。
【0012】更にマトリックス用合成樹脂として,フェ
ノ−ル樹脂,エポキシ樹脂,熱硬化性ポリエステル,ポ
リイミド,ジアリルフタレ−ト樹脂,アラルキルエ−テ
ル樹脂などの熱硬化性樹脂を使用することも出来る。
ノ−ル樹脂,エポキシ樹脂,熱硬化性ポリエステル,ポ
リイミド,ジアリルフタレ−ト樹脂,アラルキルエ−テ
ル樹脂などの熱硬化性樹脂を使用することも出来る。
【0013】本発明に使用する炭酸塩及びリン酸塩は,
アルカリ金属又はアルカリ土類金属からなるものが好ま
しく,例えば炭酸カルシウム,炭酸リチウム,炭酸マグ
ネシウム,炭酸バリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウ
ムなどの炭酸塩,及びリン酸カルシウム,リン酸リチウ
ム,リン酸マグネシウム,リン酸バリウム,リン酸ナト
リウム,リン酸カリウムなどのリン酸塩が挙げられる。
アルカリ金属又はアルカリ土類金属からなるものが好ま
しく,例えば炭酸カルシウム,炭酸リチウム,炭酸マグ
ネシウム,炭酸バリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウ
ムなどの炭酸塩,及びリン酸カルシウム,リン酸リチウ
ム,リン酸マグネシウム,リン酸バリウム,リン酸ナト
リウム,リン酸カリウムなどのリン酸塩が挙げられる。
【0014】炭酸塩単独では添加量を0.1〜30vol
%とすると優れた特性が得られ,また,炭酸塩に対する
リン酸塩の比率を0.1〜10とした混合物を0.1〜
30vol %としても優れた特性が得られる。何れの場合
も添加量が0.1vol %未満では充分な潤滑皮膜を形成
する効果が得られず,摩擦係数並びに摩耗率が上昇した
り,或いは軟質合金軸の損傷を生じたりする。両者の合
計が30vol %以上では組成物の強度が著しく低下する
等の欠点を生じる。また,カ−ボンブラックの添加量は
3〜10vol %が適切であることを見出した。
%とすると優れた特性が得られ,また,炭酸塩に対する
リン酸塩の比率を0.1〜10とした混合物を0.1〜
30vol %としても優れた特性が得られる。何れの場合
も添加量が0.1vol %未満では充分な潤滑皮膜を形成
する効果が得られず,摩擦係数並びに摩耗率が上昇した
り,或いは軟質合金軸の損傷を生じたりする。両者の合
計が30vol %以上では組成物の強度が著しく低下する
等の欠点を生じる。また,カ−ボンブラックの添加量は
3〜10vol %が適切であることを見出した。
【0015】
【作用】本発明の導電性摺動部材組成物は,耐熱性の高
い合成樹脂をマトリックスとして使用し,更にアブレ−
シブ性の少ない補強繊維並びに固体潤滑剤としてPTF
E及び炭酸塩単独或いは炭酸塩とリン酸塩を所定の比率
で組合わせた混合物を適正量配合し,導電性付与剤とし
てカ−ボンブラックを配合することによって,通常の鉄
鋼製軸のみならず,アルミニウム合金等の軟質金属軸に
おいても高温領域で相手軸を損傷させることなく,低摩
擦性,低摩耗率を示すと共に,静電気の帯電防止の優れ
た作用を有するものである。
い合成樹脂をマトリックスとして使用し,更にアブレ−
シブ性の少ない補強繊維並びに固体潤滑剤としてPTF
E及び炭酸塩単独或いは炭酸塩とリン酸塩を所定の比率
で組合わせた混合物を適正量配合し,導電性付与剤とし
てカ−ボンブラックを配合することによって,通常の鉄
鋼製軸のみならず,アルミニウム合金等の軟質金属軸に
おいても高温領域で相手軸を損傷させることなく,低摩
擦性,低摩耗率を示すと共に,静電気の帯電防止の優れ
た作用を有するものである。
【0016】
【実施例】以下に本発明に係る導電性摺動部材組成物に
ついて,実施例に基づいてその有効性を説明する。表1
に示す配合物をミキサ−で混合し,混練押出機でペレッ
ト化した後,射出成形により軸受試験片(φ23×φ2
0×L15)を得た。
ついて,実施例に基づいてその有効性を説明する。表1
に示す配合物をミキサ−で混合し,混練押出機でペレッ
ト化した後,射出成形により軸受試験片(φ23×φ2
0×L15)を得た。
【0017】表1の試験片をジャ−ナル型軸受試験機を
用いて,下記の条件で試験を行った。結果を表2に示
す。 試験条件 速度 6 m /min 面圧 5 kgf /cm2 温度 200℃ 潤滑 無潤滑 相手軸(ヒ−タ内蔵) アルミ合金 A5056−H34 表面粗さ Rmax = 5μm
用いて,下記の条件で試験を行った。結果を表2に示
す。 試験条件 速度 6 m /min 面圧 5 kgf /cm2 温度 200℃ 潤滑 無潤滑 相手軸(ヒ−タ内蔵) アルミ合金 A5056−H34 表面粗さ Rmax = 5μm
【0018】表2の試験の結果,組成物中,PTFE及
び炭酸塩単独或いは炭酸塩とリン酸塩を所定の比率で組
合わせた混合物を適正量配合した実施例1〜3と,PT
FE量の著しく少ない比較例1,或いは炭酸塩を配合し
ていない比較例2とでは,カ−ボンブラック添加に基づ
く導電性はほぼ同様であるが500h当り摩耗高さ及び
軸の損傷の程度に格段の相違があり,比較例は導電性軸
受としては不適格であることが認められた。
び炭酸塩単独或いは炭酸塩とリン酸塩を所定の比率で組
合わせた混合物を適正量配合した実施例1〜3と,PT
FE量の著しく少ない比較例1,或いは炭酸塩を配合し
ていない比較例2とでは,カ−ボンブラック添加に基づ
く導電性はほぼ同様であるが500h当り摩耗高さ及び
軸の損傷の程度に格段の相違があり,比較例は導電性軸
受としては不適格であることが認められた。
【0019】
【発明の効果】前述のように,本発明に係る摺動部材組
成物は,200℃,無潤滑という苛酷な条件下において
も,アルミニウム合金のような軟質軸を損傷することな
く、かつ低摩擦係数,低摩耗率の優れた軸受性能を示
し,静電気の帯電に基づく弊害の防止効果をも有する導
電性摺動部材組成物である。
成物は,200℃,無潤滑という苛酷な条件下において
も,アルミニウム合金のような軟質軸を損傷することな
く、かつ低摩擦係数,低摩耗率の優れた軸受性能を示
し,静電気の帯電に基づく弊害の防止効果をも有する導
電性摺動部材組成物である。
【表ー1】
【表ー1】
【表ー2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/24 Z 7244−5G //(C08L 87/00 77:00 27:12)
Claims (5)
- 【請求項1】 マトリックスとして合成樹脂40〜70
vol %,補強繊維として芳香族ポリアミド繊維3〜30
vol %,固体潤滑剤として4フッ化エチレン樹脂(以下
PTFEという)5〜30vol %,炭酸塩0.1〜30
vol %,及び導電性付与剤としてカ−ボンブラック3〜
10vol %とすることにより構成される導電性摺動部材
組成物。 - 【請求項2】 固体潤滑剤としてPTFE5〜30vol
%,炭酸塩とリン酸塩の混合物を0.1〜30vol %と
し,かつ炭酸塩に対するリン酸塩の比率を0.1〜10
とした請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 マトリックス用合成樹脂としてポリフェ
ニレンサルファイド,ポリエ−テルサルホン,ポリエ−
テル芳香族ケトン,芳香族ポリエステル,ポリエ−テル
イミド,ポリサルホン,ポリアミドイミド,芳香族ポリ
アミド,ポリエ−テルニトリル,ポリエチレンナフタレ
−ト,熱可塑性ポリイミドなどの耐熱性の高い熱可塑性
樹脂を使用した請求項1記載の組成物。 - 【請求項4】 マトリックス用合成樹脂として,フェノ
−ル樹脂,エポキシ樹脂,熱硬化性ポリエステル,ポリ
イミド,ジアリルフタレ−ト樹脂,アラルキルエ−テル
樹脂などの熱硬化性樹脂を使用した請求項1記載の組成
物。 - 【請求項5】 炭酸塩及びリン酸塩がアルカリ金属又は
アルカリ土類金属の炭酸塩及びリン酸塩である請求項1
記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304035A JPH05112723A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 導電性摺動部材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304035A JPH05112723A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 導電性摺動部材組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112723A true JPH05112723A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17928276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304035A Pending JPH05112723A (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 導電性摺動部材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05112723A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1129691A (ja) * | 1997-07-09 | 1999-02-02 | Oiles Ind Co Ltd | ポリアセタール樹脂組成物 |
JP2000169738A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-06-20 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用樹脂組成物およびすべり軸受 |
CN1123602C (zh) * | 2000-03-13 | 2003-10-08 | 中国科学院化学研究所 | 一种耐高温耐磨耗聚酰亚胺密封材料及其制备方法和用途 |
GB2407579A (en) * | 2002-09-24 | 2005-05-04 | Daido Metal Co | Slide member composition comprising thermoset, PTFE and alkaline earth salt |
WO2006013838A1 (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-09 | Ntn Corporation | 動圧軸受装置 |
JP2010037382A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Hitachi Cable Ltd | 改質ふっ素樹脂組成物及び改質ふっ素樹脂成形体 |
JP2010180302A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Hitachi Cable Fine Tech Ltd | エンジニアリングプラスチック組成物及びその成形体 |
JP2019099640A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 帝人株式会社 | 樹脂組成物、その製造方法、およびそれからなる動力伝達用成形品 |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP3304035A patent/JPH05112723A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8177433B2 (en) | 2004-08-03 | 2012-05-15 | Ntn Corporation | Hydrodynamic bearing unit |
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