JPH0891363A - 梱包用ケース - Google Patents

梱包用ケース

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JPH0891363A
JPH0891363A JP6233913A JP23391394A JPH0891363A JP H0891363 A JPH0891363 A JP H0891363A JP 6233913 A JP6233913 A JP 6233913A JP 23391394 A JP23391394 A JP 23391394A JP H0891363 A JPH0891363 A JP H0891363A
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JP
Japan
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case
side plates
case body
cover
fitting
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Pending
Application number
JP6233913A
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English (en)
Inventor
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Takashi Saito
尚 斉藤
Tetsuhiro Yamamoto
哲浩 山本
Koji Ishikawa
浩二 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶飲料等の梱包手段として、繰り返し使用で
き、生産から廃棄に至るまでのトータル的なコストダウ
ンを図り得る梱包用ケースを提供する。 【構成】 平板状展開状態にあるケース本体1と蓋体2
とを、それぞれ側板6a、6b、11a、11bを薄肉
ヒンジ5、10を介して起立させるとともに、各嵌合片
7に嵌合凸起8を嵌着して組み立てた後、ケース本体1
内に缶飲料Cを収納して、蓋体2を被せたうえ、結束バ
ンド3をケース本体1と蓋体2の外周をループ状に周回
して結束することにより、両者1、2を一体的に固定保
持する。また、使用後は結束バンド3を取り外すととも
に、ケース本体1と蓋体2とを再び展開して元の平板状
とし多数のケース本体1と蓋体2とを多層に積層して取
り扱えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶やボトル入りの飲料
や缶詰食品等を単位個数毎に梱包し、その状態で輸送、
保管、店頭販売等を行えるようにした梱包用ケース、特
に、繰り返し使用、再生可能な梱包用ケースに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば瓶詰飲料は、容器である瓶がガラ
ス製であるため僅かな衝撃で破損する危険性が高い。こ
のため、輸送時や保管時における取り扱いに注意を要す
ることもあり、通常は、例えば24本もしくは30本を
1単位として取り扱うような場合、単位本数の瓶をコン
テナに収納するようにしている。
【0003】このような瓶類等を収納する目的で使用さ
れるコンテナは、従来より比較的剛性の高い合成樹脂成
型品からなるものが普及しており、なかには例えば実開
昭62−150321号公報、実開平3−56527号
公報や、特開平4−142248号公報等に開示されて
いるように折り畳み可能なものも提案されている。
【0004】これに対し、缶ジュースや缶ビール等の缶
飲料は瓶詰飲料等とは異なり、容器である金属缶の強度
が大きいため、手荒に取り扱っても容易に変形あるいは
破壊しない。このように缶飲料は取扱性に優れているた
め、輸送や保管に際し、通常は単位本数を段ボール箱に
収納して取り扱われている。
【0005】このような目的で使用される段ボール箱
は、安価なうえに非常に軽量であり、しかも保形性、ク
ッション性に優れているため、収納された缶を傷つける
ことも少なく、また、持ち運びも簡単である。また、使
用前の輸送時や使用済箱の回収時には折り畳んで一度に
多量の箱を処理することができる等の利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、段ボー
ル箱は、自動販売機に缶飲料を補充する際などに、缶飲
料を取り出して空箱となった後は、大半のものは回収さ
れたうえ、そのまま廃棄されており、再度缶飲料の梱包
には使用されていないため、非常に無駄が多く、また、
廃棄性にも大きな問題点があった。
【0007】この点に関して、近年は、資源の有効活用
の観点から、このような一過性の使用によって生じる資
源の無駄使い、廃棄時に生じる公害等の問題が指摘され
ることが多く、梱包の分野では特に、再利用、再生可能
な使用形態を実現した梱包手段の要請が大きい。
【0008】本発明は、このような社会的要請に対応す
べくなされたものであって、缶飲料等の梱包手段とし
て、繰り返し使用でき、しかも段ボール箱に代わる梱包
形態を実現するとともに、生産から廃棄に至るまでのト
ータル的なコストダウンを図り得る梱包用ケースを提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、ケース本体と、立体的に組み立てられた
ケース本体内に物品を収納した状態で該ケース本体の少
なくとも上面を被覆する被覆体と、これらケース本体及
び被覆体を一体的に固定保持する固定手段を具備する梱
包用ケースを提供するものであり、前記ケース本体を箱
形状に組立及び平板状に展開可能な単一の合成樹脂成型
品からなるものとし、また、被覆体を繰り返し使用また
は再生可能な合成樹脂からなるもので構成している。
【0010】より具体的な構成としては、前記合成樹脂
製のケース本体は、多角形状に形成された底板と、この
底板の各辺縁から薄肉ヒンジを介して一体に延出され且
つ前記薄肉ヒンジを支点として起立、倒伏自在な複数枚
の側板とにより構成し、複数枚の側板を起立姿勢に保持
して組み立てることができるものとする。
【0011】また、前記合成樹脂製の被覆体は、ケース
本体の底板と略同形同大に形成された天板と、この天板
の各辺縁から薄肉ヒンジを介して一体に延出され且つ前
記薄肉ヒンジを支点として起立、倒伏自在な複数枚の側
板とにより構成し、複数枚の側板を起立姿勢に保持して
組み立てることができるものとする。この場合、被覆体
をケース本体と合同形状のものとしてもよい。
【0012】また、ケース本体と被覆体における側板間
の結合構造としては、隣り合う側板の一方の接合端に嵌
合凹部を形成するとともに、他方の接合端に両方の側板
を起立姿勢で接合した状態において前記嵌合凹部に嵌脱
可能な嵌合凸部を形成したものが製造面等からみて好都
合である。
【0013】さらに、ケース本体及び被覆体の各側板の
起立姿勢の保持構造としては、ケース本体の底板と各側
板のいずれか一方及び、被覆体の天板と各側板のいずれ
か一方に、それぞれ薄肉ヒンジの近傍に嵌合凹部を形成
するとともに、前記ケース本体の底板と各側板のいずれ
か他方、及び被覆体の天板と各側板のいずれか他方に、
それぞれ側板を起立させた状態において前記各嵌合凹部
に嵌脱可能な嵌合凸部を形成したものが好都合である。
【0014】さらに、固定手段は、ケース本体内に物品
を収納し、該ケース本体の上面を被覆体で蓋をした状態
で、これらケース本体及び被覆体を一体的に固定保持す
る機能を備えたものとする。
【0015】この場合、該固定手段としては、ケース本
体と被覆体の外周をループ状に周回して結束するテープ
体により構成したもの、あるいはケース本体の側板と、
これらの側板と対向する被覆体の側板間にまたがって貼
付される粘着テープからなり、且つ、該粘着テープの前
記側板に沿って中央帯域が粘着剤が塗布されていない非
粘着剤部に形成されているもの、さらには、ケース本体
と被覆体の外周をループ状に周回して、両端部を接着す
る合成樹脂フィルムにより形成され、且つ、該フィルム
は端縁部に開封を容易にするための多数の欠落のない傷
痕が形成されているものを使用することができる。
【0016】また、ケース本体の外底面または被覆体の
外天面あるいは固定手段の表面に滑り止め手段を施すこ
とが望ましい。
【0017】
【作用】上記構成によると、ケース本体を立体的に組み
立てたうえで、該ケース本体内に物品を収納した後、該
ケース本体の上面を例えばケース本体と共通の構造を有
する箱型の被覆体をかぶせて被覆することにより、ケー
ス本体内の物品を該ケース本体及び被覆体と一体的に固
定することができ、従来の段ボール箱を用いる場合と同
様の取扱性が得られる。
【0018】また、ケース本体から被覆体を取り除き、
物品を取り出した後は、ケース本体を各側板を薄肉ヒン
ジを支点として展開する等の操作を行うことにより平板
状とする。同様に、ケース本体と共通した構造を有する
被覆体の場合は、該ケース本体と同様にして平板状に展
開する。このようにすれば多数のケース本体及び被覆体
を輸送または保管する際にかさばらず便利である。そし
て、これらのケース本体、被覆体を工場等において再度
組み立てることにより、繰り返しの利用が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を缶飲料の梱包用ケースに適用
した実施例を図面を参照しながら説明する。図1〜図6
は本発明の第1実施例を示している。これらの図に示し
た本実施例の梱包用ケースは、規定寸法の缶飲料Cを単
位本数(通常は24本または30本)毎に梱包するために
使用されるもので、該単位本数の缶飲料Cを収納するケ
ース本体1と、ケース本体1の上面に被せる被覆体とし
ての蓋体2及び、ケース本体1の上面を蓋体2で蓋をし
た状態においてケース本体1と蓋体2とを一体的に固定
保持する固定手段としての結束バンド3とを備えてい
る。
【0020】図2は平板状に展開した状態のケース本体
1及び蓋体2を示している。この図に示すように、ケー
ス本体1は例えば缶飲料Cを縦4列、横5列に整列させ
てほぼ隙間なく納まる直方体の箱形状に組み立て可能な
合成樹脂射出成型品であって、底板4と、この底板4の
各辺縁からそれぞれ薄肉ヒンジ5を介して一体に延出さ
れた4枚の側板6a、6bとにより構成されている。
【0021】各側板6a、6bのうち、底板4の長辺か
ら延出された対向側板6aには、これら側板両側の接合
端面からそれぞれ嵌合片7が突出して設けられており、
各嵌合片7にはそれぞれ組立時において上下方向となる
嵌合凹溝7aが刻設されている。一方、底板4の短辺か
ら延出された対向側板6bには、これら側板両側の接合
端内面にそれぞれ嵌合凸起8が設けられている。
【0022】そして、図3に示すように、各側板6a、
6bをそれぞれ薄肉ヒンジ5を支点としてほぼ直角に起
立させ、隣り合う側板6a、6bの接合端に設けられた
嵌合片7の嵌合凹溝7aと嵌合凸起8を強制的に嵌着す
ることにより、各側板6a、6bがその起立姿勢を保持
された組立状態とすることができる。
【0023】また、ケース本体1を元の展開状態に戻す
必要があるときは、嵌合凹溝7aと嵌合凸起8との嵌合
状態を強制的に解除し、各側板6a、6bを薄肉ヒンジ
5を支点として倒伏させることにより、平板状とする。
【0024】図2において、蓋体2はケース本体1の底
板4と略同形同大に形成された天板9と、この天板9の
各辺縁から薄肉ヒンジ10を介して一体に延出され且つ
該薄肉ヒンジ10を支点として起立、倒伏自在な4枚の
側板11a、11bとにより構成されており、また、各
側板11a、11bにはケース本体1の側板6a、6b
と同様に嵌合片7と嵌合凸起8が形成されているが、本
実施例では、該蓋体2とケース本体1とは同一製品とし
て構成されている。
【0025】このように両者1、2を同一製品とすれ
ば、缶飲料Cを梱包する際、ケース本体1内に缶飲料C
を収納した後、ケース本体1と同じ製品を蓋体2として
使用できるので、取り扱い、保管等に好都合となる。な
お、ケース本体1及び蓋体2を突き合わせた状態で缶飲
料Cが妄動しないように、両者1、2の側板6a、6
b、11a、11bの内法高さは、缶飲料Cのほぼ1/
2に設定されている。但し、蓋体2は天板9がケース本
体1の底板4と同形同大であればよく、特にケース本体
1と合同形状とすることに限定されるものではない。
【0026】また、この種の梱包用ケースは輸送時や保
管時等において、多段に積み重ねることが一般的であ
る。また、量販店等においては積み上げて陳列すること
も一般的に行われており、このように積層状態としたと
き、滑って荷崩れを起こさないようにするため、本実施
例では図4に示すように、ケース本体1の外底面に滑り
止め手段としての滑り止め突条12を設けている。
【0027】ケース本体1及び蓋体2の構成材料として
は、ポリプロピレン樹脂が機械的強度、耐熱性、耐スト
レスクラッキング性およびヒンジ適性に優れ、しかも安
価である点で推奨されるが、必ずしもポリプロピレン樹
脂に限定されるものではない。なお、ケース本体1と蓋
体2を半透明に形成すれば、内部に収納されている缶飲
料Cの表示を該ケース本体1及び蓋体2を透かして外部
から視認することができ、梱包用ケースに梱包物を表示
するラベルを貼付する等の必要がなくなる点で有利であ
る。
【0028】前記滑り止め突条12は前記ケース本体や
蓋体のポリプロピレン材料に対し接着性のよい樹脂シリ
コン樹脂やポリプロピレン系熱可塑性エラストマー(商
品名:ラバロン)等からなり、ケース本体外底面の両側
及び中央にH字形状に配設したもので、例えば2色成形
により形成することができる。なお、この滑り止め手段
は蓋体2の外天面に設けるようにしてもよく、また、ケ
ース本体1と蓋体2の双方に設けるようにしてもよい。
【0029】図1に戻って、上記構成のケース本体1と
蓋体2とを用いて単位本数の缶飲料Cを梱包するとき
は、まず、平板状に展開されているケース本体1と蓋体
2とを、それぞれ側板6a、6b、11a、11bを薄
肉ヒンジ5、10を介して起立させるとともに、各嵌合
片7に嵌合凸起8を嵌着して組み立てた後、ケース本体
1内に缶飲料Cを収納して、蓋体2を被せたうえ、結束
バンド3をケース本体1と蓋体2の外周をループ状に周
回して結束することにより、両者1、2を一体的に固定
保持する。この結束バンド3としては、一般に結束用と
して広く使用されているポリプロピレン樹脂製のバンド
を用いることができる。
【0030】缶飲料Cを梱包した梱包用ケースは、結束
バンド3を切断して開封した後、蓋体2を除去すること
により、図3に示すように缶飲料Cの上半部がケース本
体1から突出する形となるので、例えば量販店等におい
ては、この状態で店頭販売に供することができる。
【0031】また、図5に示すように、十字状に締め込
んだ結束バンド3の一方のみを切断して、ケース本体1
と蓋体2の突き合わされた側板6b、11bの嵌合状態
を解除して開封するようにすれば、ケース本体1と蓋体
2とを結束バンド3により一体的に固定保持したまま、
缶飲料Cを取り出すことができるので、自動販売機等に
缶飲料Cを補給する際に使い勝手の良いものとなる。
【0032】そして、缶飲料Cを取り出し終えた後は、
図6に示すように、結束バンド3を取り外すとともに、
ケース本体1と蓋体2とを再び展開して元の平板状とす
れば、輸送時や保管時において、スペースを取ることな
く多数のケース本体1と蓋体2とを多層に積層して取り
扱うことができる。また、ケース本体1と蓋体2はその
後、再び組み立てることにより繰り返し使用することが
できる。なお、結束バンド3は通常は廃棄処分に付され
ることになる。
【0033】ところで、前記結束バンド3として使用さ
れるポリプロピレンバンドは、強度が大き過ぎてカッタ
ー等によらなければ切断することが困難であるため、開
封に手間取る。そこで、これに代わるものとして例えば
ガムテープ等の紙テープを用いたり、あるいは開封が容
易な樹脂フィルムで包装するようにしてもよい。
【0034】図7はケース本体1と基体2をそれぞれ浅
く形成し、内部の缶飲料Cが一部露出するように梱包す
る場合を示している。このようにすると、ケース本体1
と基体2の材料が少なくて済み、その分、材料の樹脂が
節約できるとともに、全体が軽量になるという利点を享
受できる。この場合、上記結束バンドを用いて固定して
もよいが、結束バンド3に代えて粘着テープ13を使用
すると更に好都合である。この粘着テープ13は粘着面
側の中央帯域が非粘着部13aとして、粘着剤が塗布さ
れていないため、ケース本体1に収納された缶飲料Cの
上部を蓋体2で蓋をした状態において、ケース本体1の
対向側板6a、6bと、蓋体2の対向側板11a、11
b間にまたがって該粘着テープ13を貼付したとき、非
粘着部13aが側板6a、6bと、11a、11bの間
に形成される窓部に沿うことになる。
【0035】このため、開封時に粘着テープ13を剥が
した状態においても、缶飲料Cが粘着剤によってべたつ
くことがないため、缶飲料Cに塵埃等が付着するといっ
た不都合もなく、開封後の取扱性が良好なものとなる。
【0036】図8は更に他の固定手段を示している。こ
の図に示すものでは、特殊構造の広幅な合成樹脂フィル
ム14を使用している。すなわち、このフィルム14は
ケース本体1の上面に蓋体2を被せた状態において、ケ
ース本体1と蓋体2の外周をループ状に周回して、両端
部をヒートシールやホットメルト等の手法により接着す
ることにより、バンド状に巻回するもので、端縁部に開
封を容易にするための多数の欠落のない傷痕14aが形
成されており、この傷痕14aを利用して、カッター等
を用いることなく、任意位置から容易に切り開くことが
できる。
【0037】その他図示省略するが、固定手段として
は、ポリエチレン樹脂からなるシュリンクフィルムをケ
ース本体1と蓋体2とに亙って巻き付け、その適宜部位
に開封用のミシン目を入れたもの等も使用することが可
能である。
【0038】図9は上記実施例に適用可能なケース本体
1の他の例を示している。この図に示すケース本体1は
滑り止め手段として、外底面の四隅にゴム片17を表面
が僅かに突出する状態で埋設している。すなわち、図1
0に示すように、ケース本体1の四隅には、それぞれ奥
端部が拡開する取付穴18が穿設してあり、各取付穴1
8にゴム片17を無理入れすることにより、抜け止め状
に埋設している。
【0039】また、図11に示すように、隣り合う側板
6a、6bどうしの接合構造として、一方の側板6aの
両端部に上下3カ所に嵌合孔19a、19b、19cを
形成し、他方の側板6bの両端部に各嵌合孔19a、1
9b、19cに対応する嵌合凸起20a、20b、20
cを設けている。
【0040】図12はこれら嵌合孔19a、19b、1
9cと嵌合凸起20a、20b、20cの嵌合の様子を
示している。すなわち、図12(A)に示すように、上下
端の嵌合孔19a、19cは板厚方向に亙って等寸の角
孔に形成され、これに嵌合する上下端の嵌合凸起20
a、20cも該上下嵌合孔19a、19cとほぼ同一断
面の角形凸起に形成されている。一方、中央の嵌合孔1
9bは図12(B)に示すように、板厚方向の中間部に係
止突部21が形成されており、これに嵌合する中央の嵌
合凸起20bにも先端に係止突部22が形成されてい
る。
【0041】このような側板接合構造を備えたケース本
体1を組み立てるときは、各側板6a、6bを起立させ
るに際し、嵌合凸起20a、20b、20cを嵌合孔1
9a、19b、19cに嵌合する。この嵌合状態では図
12(C)に示すように、中央の嵌合孔19bと嵌合凸起
20bは係止突部21、22どうしの係合によって、各
嵌合部を抜け止め保持することになる。また、ケース本
体1を平板状に展開するときは、係止突部21、22の
係合を強制的に解除するようにする。
【0042】なお、係止突部21、22どうしの係止力
を小さく設定して、3カ所全ての嵌合部に係止突部2
1、22を設けるようにしてもよい。また、図13に示
すように、嵌合孔19a、19b、19cを円孔とし、
嵌合凸起20a、20b、20cを円ピンとして、中央
の円ピン19bの先端に大径部22を形成し、中央の嵌
合孔19bの形状を該中央の円ピン20bの形状とほぼ
等しい形状としたものや、図14に示すように、中央の
嵌合凸起20bを先割れピンとし、これと嵌合する中央
の嵌合孔19bに先割れピンの先端部22が抜け止め保
持される段部21を形成したものとしてもよく、さらに
その他諸種のファスナー構造を用いることも可能であ
る。
【0043】図15〜図18は上記実施例に適用可能な
ケース本体1の更に他の例を示している。これらの図に
示したケース本体1では軽量化を図るために各側板6
a、6bを薄肉に形成するとともに、薄肉化に伴う強度
低下をなくすために縦横に走る3〜5mm程度の高さの補
強リブ23を形成している。なお、短辺側の側板6bに
はそれぞれ把手として機能する長孔24を設けている。
また、図16に示すように、一つの側板6aの適所に缶
飲料Cの商品名等を表示したラベルを貼付するための平
板部25を設けている。
【0044】また、図17に示すように、底板4にも格
子状のリブ26を設けており、これらのリブ26の存在
により、底板4の薄肉化による軽量化と補強を達成する
とともに、滑り止め機能をも付加するようにしている。
【0045】このケース本体1の組立要領も図18の如
く前述のものと同様であり、また、側板接合構造も前記
他の例におけるものと同様に構成されているが、本例で
はこれに加えて、底板4と各側板6a、6bとの接合構
造も強化している。すなわち、図19(A)に示すよう
に、底板4の薄肉ヒンジ5の近傍となる部位に嵌合凸部
27を形成するとともに、各側板6a、6bに嵌合凹部
28を形成し、図19(B)に示すように、側板6a、6
bを起立させる際に、各嵌合凹部28に嵌合凸部27が
嵌合する構造としている。
【0046】なお、上記接合構造では、薄肉ヒンジ5を
底板4の上面エッジ部と側板6a、6bの下端外面側エ
ッジ部とを接合する形で形成しているが、その他、例え
ば図20(A)(B)に示すように、側板6a、6bの下端
部外面側に底板4と重合させる補強片29を設け、この
補強片29の下端部と底板4の下面エッジ部間に薄肉ヒ
ンジ5を設け、さらに底板4の上面エッジ部から上方に
嵌合凸部27を突設し、この嵌合凸部27と対応する側
板6a、6bの補強片29に沿う部位に嵌合凹部28を
形成して、図20(C)に示すように、側板6a、6bを
起立させたとき、底板4の薄肉化された外面部分が側板
6a、6bの補強片29に補強された状態で、嵌合凸部
27と嵌合凹部28とにより、側板6a、6bの起立姿
勢が保持されるようにしてもよい。
【0047】以上、単位本数の缶飲料Cを収納する梱包
用ケースに適用した実施例について縷々説明したが、本
発明は、ペットボトル飲料等、種々の飲料や食品その他
の製品の梱包にも適用できることは言うまでもない。ま
た、既述の各実施例においては、直方体状のケース本体
1を有するものについて説明したが、その他、商品性を
高める等の目的で方形以外の多角形箱状とすることも可
能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の梱包用ケー
スは、ケース本体を立体的に組み立てたうえで、該ケー
ス本体内に物品を収納した後、該ケース本体の上面をケ
ース本体と共通の構造を有する箱型の被覆体をかぶせて
被覆することにより、ケース本体内の物品を該ケース本
体及び被覆体と一体的に固定することができるので、従
来の段ボール箱を用いる場合と同様の取扱性が得ること
ができる。
【0049】また、ケース本体から被覆体を取り除き、
物品を取り出した後は、ケース本体を各側板を薄肉ヒン
ジを支点として展開する等の操作を行うことにより平板
状とすることができ、同様に、ケース本体と共通した構
造を有する被覆体の場合は、該ケース本体と同様にして
平板状に展開することができるので、多数のケース本体
及び被覆体を輸送または保管する際に有利である。そし
て、これらのケース本体、被覆体を工場等において再度
組み立てることにより、繰り返しの利用が可能となるの
で、コストダウンを図ることができる。
【0050】さらに、請求項3、請求項4のように側板
どうし、あるいは側板と底板との嵌合による接合構造を
有するものにおいても、回収時に側壁どうしの嵌合を外
すだけで、簡単に解体することができ、解体後は1枚の
シートとなり、嵩張らず取り扱いやすい。また、簡単に
組み立てることができる。
【0051】以上要するに本発明によるときは、缶飲料
等の梱包手段として、繰り返し使用でき、しかも段ボー
ル箱に代わる梱包形態を実現することができるととも
に、生産から廃棄に至るまでのトータル的なコストダウ
ンを図り得る梱包用ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における梱包状態を示す
斜視図。
【図2】 その展開状態を示す斜視図。
【図3】 蓋体を取り除いた状態を示す斜視図。
【図4】 ケース本体を反転した状態を示す概略斜視
図。
【図5】 結束バンドの一部を切断して開封した状態を
示す斜視図。
【図6】 廃棄時におけるケース本体、蓋体及び結束バ
ンドの状態を示す斜視図。
【図7】 高さの低いケース本体および蓋体と粘着テー
プを用いた梱包状態を示す概略斜視図。
【図8】 合成樹脂フィルムを用いた梱包状態を示す概
略斜視図。
【図9】 第1、第2いずれの実施例にも適用可能なケ
ース本体の他の例を反転して示す概略斜視図。
【図10】 ゴム片の嵌着状態を示す要部断面図。
【図11】 側板どうしの接合構造を示す要部分解斜視
図。
【図12】 その嵌合の態様を順を追って示す要部断面
図。
【図13】 側板どうしの接合構造の他の例を示す要部
断面図。
【図14】 側板どうしの接合構造のさらに他の例を示
す要部断面図。
【図15】 第1、第2いずれの実施例にも適用可能な
ケース本体のさらに他の例を示す概略斜視図。
【図16】 そのラベル貼付用平板部を示す要部概略斜
視図。
【図17】 そのケース本体を反転した状態を示す概略
斜視図。
【図18】 側板の展開状態を示す要部概略斜視図。
【図19】 底板と側板との接合構造の一例を示す概略
図。
【図20】 底板と側板との接合構造の他の例を示す概
略図。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 蓋体 3 結束テープ 4 底板 5 薄肉ヒンジ 6、6a、6b 側板 7 嵌合片 7a 嵌合凹溝 8 嵌合突起 9 天板 10 薄肉ヒンジ 11a、11b 側板 12 滑り止め突条 13 粘着テープ 14 合成樹脂フィルム 14a 傷痕 17 ゴム片 19a、19b、19c 嵌合孔 20a、20b、20c 嵌合凸起 27 嵌合凸部 28 嵌合凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 浩二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形状に組立及び平板状に展開可能な単
    一の合成樹脂成型品からなるケース本体と、繰り返し使
    用または再生可能な合成樹脂からなり前記組み立てられ
    たケース本体の内部に物品を収納した状態で該ケース本
    体の少なくとも上面を被覆する被覆体と、組み立てられ
    たケース本体内に物品を収納し、該ケース本体の上面を
    被覆体で被覆した状態で、これらケース本体及び被覆体
    を一体的に固定保持する固定手段を具備することを特徴
    とする梱包用ケース。
  2. 【請求項2】 多角形状に形成された底板と、この底板
    の各辺縁から薄肉ヒンジを介して一体に延出され且つ前
    記薄肉ヒンジを支点として起立、倒伏自在な複数枚の側
    板とにより構成された合成樹脂製のケース本体を有する
    とともに、このケース本体の底板と略同形同大に形成さ
    れた天板と、この天板の各辺縁から薄肉ヒンジを介して
    一体に延出され且つ前記薄肉ヒンジを支点として起立、
    倒伏自在な複数枚の側板とにより構成された合成樹脂製
    の被覆体を有し、さらに、複数枚の側板を起立姿勢に保
    持して組み立てたケース本体内に物品を収納し、該ケー
    ス本体の上面を複数枚の側板を起立姿勢に保持して組み
    立てた被覆体で蓋をした状態で、これらケース本体及び
    被覆体を一体的に固定保持する固定手段を有することを
    特徴とする梱包用ケース。
  3. 【請求項3】 ケース本体及び被覆体は、隣り合う側板
    の一方の接合端に嵌合凹部が形成されているとともに、
    他方の接合端に両方の側板を起立姿勢で接合した状態に
    おいて前記嵌合凹部に嵌脱可能な嵌合凸部が形成されて
    いる請求項2の梱包用ケース。
  4. 【請求項4】 ケース本体の底板と各側板のいずれか一
    方及び、被覆体の天板と各側板のいずれか一方にはそれ
    ぞれ薄肉ヒンジの近傍に嵌合凹部が形成されているとと
    もに、前記ケース本体の底板と各側板のいずれか他方、
    及び被覆体の天板と各側板のいずれか他方にはそれぞれ
    側板を起立させた状態において前記各嵌合凹部に嵌脱可
    能な嵌合凸部が形成されている請求項2または3の梱包
    用ケース。
  5. 【請求項5】 固定手段は、ケース本体の上面を被覆体
    で蓋をした状態において、該ケース本体と被覆体の外周
    をループ状に周回して結束するテープ体により構成され
    ている請求項2の梱包用ケース。
  6. 【請求項6】 固定手段は、ケース本体の上面を被覆体
    で蓋をした状態において、ケース本体の側板と、これら
    の側板と対向する被覆体の側板間にまたがって貼付され
    る粘着テープからなり、且つ、該粘着テープの前記側板
    に沿って中央帯域が粘着剤が塗布されていない非粘着剤
    部に形成されている請求項2の梱包用ケース。
  7. 【請求項7】 固定手段は、ケース本体の上面を被覆体
    で蓋をした状態において、該ケース本体と被覆体の外周
    をループ状に周回して、両端部を接着する合成樹脂フィ
    ルムにより形成され、且つ、該フィルムは端縁部に開封
    を容易にするための多数の傷痕が連続的に形成されてい
    る請求項2の梱包用ケース。
  8. 【請求項8】 ケース本体の外底面または被覆体の外天
    面あるいは固定手段の表面に滑り止め手段が施されてい
    る請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の梱包用ケー
    ス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000033938A (ja) * 1998-02-26 2000-02-02 Norio Ohashi 自立開口、折り畳み可能な箱状容器
WO2015053240A1 (ja) * 2013-10-09 2015-04-16 小島プレス工業株式会社 ボックス

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