JPH08113237A - トレー容器 - Google Patents

トレー容器

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Publication number
JPH08113237A
JPH08113237A JP24361594A JP24361594A JPH08113237A JP H08113237 A JPH08113237 A JP H08113237A JP 24361594 A JP24361594 A JP 24361594A JP 24361594 A JP24361594 A JP 24361594A JP H08113237 A JPH08113237 A JP H08113237A
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JP
Japan
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bottom plate
tray container
side plate
plate
side plates
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Pending
Application number
JP24361594A
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English (en)
Inventor
Koji Ishikawa
浩二 石川
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Takashi Saito
尚 斉藤
Tetsuhiro Yamamoto
哲浩 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP24361594A priority Critical patent/JPH08113237A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業性の向上を図るとともに、空箱回収
後における荷造り等を安全且つ効果的に行うことが可能
な梱包用トレー容器を提供する。 【構成】 四方の側板5a(5b)を起立させて組立状態
としたトレー容器1内に複数本の缶飲料Cを収納した状
態で、その全体をシュリンクラップによりほぼ全面的に
被覆し、さらにそのラップを熱収縮させることにより缶
飲料Cを固定保持するものであって、トレー容器1の薄
肉ヒンジ部4を介して接続される底板3と各側板5a
(5b)との対向端縁部分を、展開状態において底板外底
面と各側板外面とが同一平面上となる形態に形成し、さ
らに、前記底板3と各側板5a(5b)との非接続対向端
縁部分の一方に被係合部18、20を設けるとともに、
他方に被係合部18、20と節度的に係合して個々の側
板5a、5bを単独で自立可能に保持する係合部19、
21を設けた梱包用トレー容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶やボトル入りの飲料
や缶詰食品等を単位個数毎に梱包し、その状態で輸送、
保管、店頭販売等を行えるようにした繰り返し使用可能
な梱包用トレー容器、特に、組立容易性及び輸送効率の
向上を図った梱包用トレー容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、缶ジュースや缶ビール等の缶飲
料は単位本数を段ボール箱に収納して取り扱われている
が、このような用途に使用される段ボール箱は通常、一
度きりの使用の後、廃棄されているため、非常に無駄が
多いだけでなく、廃棄時における公害の発生等を指摘す
る声が高まりつつある。
【0003】このような社会的要請に対応すべく、本発
明者は本出願に先立って出願した特願平6−23391
3号において、大要、多角形状に形成された底板と該底
板の各辺縁から薄肉ヒンジを介して一体に延出され且つ
前記薄肉ヒンジを支点として起立、倒伏自在な複数枚の
側板とによりケース本体を構成し、立体的に組み立てら
れたケース本体内に物品を収納した状態で、該ケース本
体と同形の蓋体で上面を被覆し、これらケース本体及び
蓋体を結束バンド等の固定手段によって一体的に固定す
る梱包用ケースを提案した。
【0004】また、本発明者は同じように本出願に先立
って出願した特願平6−233919号において、大
要、底板と、この底板の各辺縁からそれぞれ薄肉ヒンジ
部を介して一体に延出され且つ前記薄肉ヒンジ部を支点
として起立、倒伏可能な複数枚の側板とからなる合成樹
脂製のケース本体と、熱収縮性合成樹脂フィルム(シュ
リンクフィルム)からなる包装フィルムとを備え、前記
各側板を起立させて組立状態としたケース本体内に物品
を収納するとともに、該ケース本体及びこのケース本体
上面開口部から突出した物品部分を前記包装フィルムに
よりほぼ全面的に被覆し、さらに該包装フィルムを熱収
縮させることにより物品を固定保持するように構成され
た梱包用ケースを提案した。
【0005】上記構成のケース本体(即ちトレー容器)
によると、該トレー容器内に例えば単位本数の缶飲料を
収納した後、蓋体又はシュリンクフィルムで包装するこ
とにより、トレー容器とこれに収納した缶飲料とを蓋体
又はシュリンクフィルムによって一体的に固定するもの
であるので、従来の段ボール箱を用いる場合と同様の取
扱性が実現されるものでありながら、空箱となった後
は、トレー容器の繰り返しの利用が可能となるうえ、各
側板を倒伏させて展開することにより平板状とすれば、
多数のトレー容器を積層することが可能となるので、輸
送上や保管上有利である等の優れた効果を奏するもので
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術例の構成には、第1に組立作業性、第2に空箱回
収後の輸送または保管時における荷造り等に問題点が存
在することが明らかとなった。
【0007】図15及び図16は上記先行技術例におけ
る底板と側板との薄肉ヒンジ部による接続部の構成を示
し、図17は側板どうしの接続部の構成を示している。
図15に示すように、底板3と各側板5a、5bとの端
縁部はいずれも薄肉ヒンジ部4により接続されており、
各側板5a、5bは薄肉ヒンジ部4を支点として起立、
倒伏可能に構成されている。また、隣り合う側板5a、
5bの接合端の一方には例えば先割れ形状の嵌合突起2
6を突設してあり、また、他方には該嵌合突起26が嵌
入可能な嵌合孔27を形成している。
【0008】そして、図16(A)に示すように、側板5
a、5bを倒伏させた展開状態から、図16(B)に示す
ように、薄肉ヒンジ部4を支点として側板5a、5bを
ほぼ直角に起立させることにより、側板5a、5b端縁
部のほぼ直角に切り欠かれた係合部28が底板3の端縁
部上側コーナー部29に係合し、これによって側板5
a、5bが底板3に対してほぼ直立する姿勢とすること
ができる。
【0009】但し、この係合状態では、縦横いずれの側
板5a、5bにも薄肉ヒンジ部4の弾性復元力等が作用
することになるため、倒伏するか、あるいは倒伏しない
までも中途半端に傾いた姿勢まで戻ってしまう。このた
め、縦横の側板5a、5bを起立させる際に、同時に嵌
合孔27に嵌合突起26を強制嵌入し、これによって各
側板5a、5bの起立姿勢を保持するようにしている。
【0010】しかし、このような先行技術例の構成で
は、側板5a、5bを起立させて組み立てる場合、縦横
の側板5a、5bの嵌合突起26と嵌合孔27とを嵌合
するまではいずれの側板5a、5bも直立姿勢を保持す
ることができないため、組立作業性が悪い。
【0011】さらに、底板3と側板5a、5bとの係合
構造として、薄肉ヒンジ部4とつながる側板5a、5b
の端縁係合部28を底板3の端縁コーナー部29と同
形、同大に切り欠いた形状としているため、展開状態に
おいては、必然的に側板5a、5bの端縁部外面が底板
3の外底面に対し、段差を有した形状となることが避け
られない。このため、輸送時、保管時等において、展開
状態とした複数枚のケースを積み重ねたとき、不安定な
スタッキング状態となるため、多数枚を積層することは
困難であり、また、荷造りもしにくい。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、組立、展開可能なトレー容器において、
組立作業性の向上を図るとともに、空箱回収後の輸送ま
たは保管時における荷造り等を安全且つ効果的に行うこ
とが可能な梱包用トレー容器を提供することを目的とす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、上記先行技術例と同等の基本構成を備え
た梱包用トレー容器において、トレー容器の薄肉ヒンジ
部を介して接続される底板と各側板との対向端縁部分を
それぞれ、各側板が倒伏した展開状態において底板外底
面と各側板外面とが同一平面上となる形態に形成し、さ
らに、前記底板と各側板との非接続対向端縁部分の一方
に被係合部を設けるとともに、他方に前記被係合部と節
度的に係合して個々の側板を単独で自立可能に保持する
係合部を設けたものとしている。
【0014】上記構成において具体的には、トレー容器
の薄肉ヒンジ部を介して接続される底板と各側板との対
向端縁部分をそれぞれ各側板が倒伏した展開状態におい
て、底板内底面と各側板内面とが同一平面上に形成され
るようにするとよい。
【0015】また、トレー容器の底板と各側板との非接
続対向端縁部分に設けられた被係合部は、薄肉ヒンジ部
よりも高い位置において係合部側へ水平に突出し、且
つ、前記底板または側板の端縁部分に沿う方向に延びる
突条形状に形成されたものとし、係合部は、前記突条の
ほぼ全長に亙ってに係合可能な凹溝形状に形成されたも
のとするか、あるいは被係合部は、前記底板または側板
の端縁部分と直交する方向に突出し、且つ、薄肉ヒンジ
部よりも高い部位において前記端縁部分に沿う方向に突
出する突起を有する板状片により構成し、係合部は、前
記板状片の突起に係合する凹入形状に形成されたものと
することができる。さらに、これら両方の構成を組み合
わせるようにしてもよい。
【0016】
【作用】上記構成によると、トレー容器は薄肉ヒンジ部
を介して接続される底板と各側板との対向端縁部分をそ
れぞれ、各側板が倒伏した展開状態において底板外底面
と各側板外面とが同一平面上となる形態に形成されてお
り、底板と各側板の対向端縁部間に段差が生じないた
め、展開状態においては、1枚の板状体として取り扱う
ことができ、多層にスタッキングした状態においても、
荷崩れの生じにくい安定した荷造りを容易に行うことが
可能となる。
【0017】また、組立の際に、トレー容器の各側板を
薄肉ヒンジ部を支点として起立させたとき、被係合部に
係合部が節度的に係合し、これによって個々の側板が単
独で確実強固に自立するため、組立作業を極めて容易に
行うことができるとともに、包装フィルムの一端部を破
袋し、その場合に上面側となる側板を展開することによ
り、トレー容器を立てて使用できるようにした場合に、
左右の側板は被係合部と係合部との係合により自立状態
が保持されているため、缶飲料等の物品がトレー容器内
で崩れるといった不都合もなく、安全、確実に保持する
ことが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を缶飲料の梱包用トレー容器に
適用した実施例について図面を参照しながら説明する。
図1〜図4は本実施例トレー容器の全体構成を示し、図
1は使用状態の一例を、図2は展開状態での平面を、図
3は同じく底面を、図4は同じく底板と側板との縦断側
面を示している。これらの図に示した本実施例の梱包用
トレー容器は、規定寸法の缶飲料Cを単位本数(図では
2ダース)毎に梱包するために使用されるもので、該単
位本数の缶飲料Cを収納するトレー容器1と、熱収縮性
フィルムからなる包装フィルム(以下、シュリンクラッ
プという)2とにより構成されている。
【0019】図2において、トレー容器1は例えば缶飲
料Cを縦6列、横4列に整列させてほぼ隙間なく納まる
直方体の箱形状に組み立て可能な合成樹脂射出成型品で
あって、矩形状の底板3と、この底板3の各端縁からそ
れぞれ薄肉ヒンジ部4を介して一体に延出された長短各
2枚ずつ、都合4枚の側板5a、5bとにより構成され
ており、各側板5a、5bをそれぞれ薄肉ヒンジ部4を
支点としてほぼ直角に起立姿勢に保持することにより組
立状態とすることができ、また、元の展開状態に戻すと
きは、各側板5a、5bを薄肉ヒンジ部4を支点として
倒伏させることにより平板状とすることができる。この
ようにトレー容器1は組立、展開を繰り返すことがで
き、多数回の使用が可能である。
【0020】底板3は例えば缶飲料Cの底面形状に適合
する放射状のリブ6を一単位とし、これを左右にマトリ
クス状に配列した形態としており、リブ6とリブ6との
間は抜き孔7としており、これによって効果的な軽量化
を図ることができるものでありながら、底板全体を平板
で構成する場合よりも高い強度を実現している。
【0021】なお、この種の梱包用トレー容器は輸送時
や保管時等あるいは量販店等における店頭陳列におい
て、多段に積み重ねることが一般的に行われているが、
このようなスタッキング状態としたとき、上段のトレー
容器底板3の各単位のリブ6が下段のトレー容器内の缶
飲料Cの上端周縁に当接することにより、滑り止め作用
をなすため、荷崩れを極力防止する効果がある。
【0022】各側板5a、5bも底板3と同様に、各側
板5a、5bも長方形状の枠体8内の適宜間隔毎にリブ
9を配することにより、中央部は抜き孔10としてい
る。また、各側板5a、5bはいずれも起立姿勢におい
て缶飲料Cの半ばまでカバーし得る高さに形成されてい
る。
【0023】図5及び図6は側板5aと底板3及び薄肉
ヒンジ部4を拡大して示している。これらの図に示すよ
うに、トレー容器1の薄肉ヒンジ部4を介して接続され
る底板3と各側板5aとの対向端縁部分はいずれも、各
側板5aが倒伏した展開状態において、底板3の外底面
と側板5aの外面とが同一平面上、つまり面一となるよ
うに形成されている。
【0024】すなわち、薄肉ヒンジ部4を介して接続さ
れる底板3と側板5aとの対向端縁部分の上面はそれぞ
れ、薄肉ヒンジ部4から上方に向かって傾斜する傾斜面
12、13に形成されている。この傾斜面12、13の
角度は、図6の想像線で示すように、側板5aを薄肉ヒ
ンジ部4を支点として起立させたとき、ほぼ垂直姿勢と
なるように、それぞれ水平面に対してほぼ45°としてい
る。なお、実際には薄肉ヒンジ部4の肉厚(0.3mm程度)
との関係から、両傾斜面12、13間の開き角θは95°
程度と、やや広い目に設定されている。また、側板5b
の対向端縁部も側板5aと同様に構成されている。
【0025】また、この傾斜面12、13、底板3のリ
ブ6及び側板5a、5bのリブ9の高さは全て同一に設
定されており、これによってトレー容器1を展開状態と
したとき、底板3及び縦横の側板5a、5bが面一に揃
った平板状となる。したがって、使用前のトレー容器1
が平板状に展開された出荷時や、使用後、トレー容器1
を再び展開して元の平板状としたとき等においては、多
数のトレー容器1を安全性を確保しつつ、多層にスタッ
キングすることができるので、輸送や保管に際してスペ
ースを取ることがない。
【0026】トレー容器1の構成材料としては、ポリプ
ロピレン樹脂が機械的強度、耐熱性、耐ストレスクラッ
キング性に優れ、しかも安価である点で推奨されるが、
必ずしもポリプロピレン樹脂に限定されるものではな
い。また、シュリンクラップ2としてはポリエチレンフ
ィルムが代表として挙げられる。なお、本実施例では50
〜80μm厚のフィルムが好適である。
【0027】トレー容器1とシュリンクラップ2とを用
いて単位本数の缶飲料Cを梱包するときは、まず、平板
状に展開されているトレー容器1の側板5a、5bをそ
れぞれ薄肉ヒンジ部4を介して起立させることにより箱
状に組み立てた後、トレー容器1内に缶飲料Cを収納
し、トレー容器1及びこのトレー容器1の上面開口部か
ら突出した缶飲料Cの上半部をシュリンクラップ2によ
りほぼ全面的に被覆した後、該ラップ2を熱収縮させ、
缶飲料Cをトレー容器1内に固定保持する。
【0028】このようにシュリンクラップパッケージを
施すことにより、シュリンクラップ2が備える固定機能
により、従来の段ボール箱で必要とした粘着テープや結
束バンドのような固定手段を使用せずに済む点で有利で
ある。また、梱包状態においては、陳列、輸送、保管時
において多段に積み重ねてもシュリンクラップ2の特性
により滑りが防止されるため、底板3に設けたリブ6の
滑り止め作用と相俟って一層確実な滑り止め効果を得る
ことができる。
【0029】図1に戻って、シュリンクラップ2には、
その開封を容易にするためにティアテープ11が周回状
に設けられている。このティアテープ11の取付部位は
任意に設定してもよいが、剥離作業や使用態様の観点か
らトレー容器1の一端側に偏した部位が望ましい。した
がって、缶飲料Cを梱包した梱包用トレー容器を開封す
るとき、一つには、ティアテープ11を剥離することに
より、シュリンクラップ2を除去するようにすれば、缶
飲料Cの上半部がトレー容器1から突出した形となるの
で、量販店等においては、この状態のままでも店頭販売
に供することができる。
【0030】また、ティアテープ11を剥離した後、シ
ュリンクラップ2の一端側部分のみを除去し、シュリン
クラップ2の大半部分を残して開封するようにすれば、
トレー容器1内の缶飲料Cをシュリンクラップ2の残存
部分によって一体的に固定保持したまま、該缶飲料Cを
取り出すことができるので、自動販売機等に缶飲料Cを
補給する際等に使い勝手の良いものとなる。
【0031】そして、缶飲料Cを取り出し終えた後は、
トレー容器1から取り除かれたシュリンクラップ2は量
的に見て僅かであるので、廃棄処分にしても従来の段ボ
ール箱のような問題は生じない。また、回収後、溶解し
て再生することにより商品としてのリサイクルが可能と
なる。
【0032】図7〜図10は、側板5a、5b間の接合
構造を示している。図7の拡大図及び図8の斜視図に示
すように、隣り合う側板5a、5bどうしの接合構造
は、一方の側板5aの両端部上下3カ所にほぼ一列に嵌
合孔14、15を形成し、他方の側板5bの両端部に各
嵌合孔14、15に対応する嵌合凸起16、17を設け
ている。
【0033】図9に示すように、上下端の嵌合孔14は
板厚方向に亙って等寸の角形盲穴に形成され、これに嵌
合する上下端の嵌合凸起16も上下嵌合孔14とほぼ同
一断面の角形凸起に形成されている。一方、図10に示
すように、中央の嵌合孔15は板厚方向に貫通する角孔
に形成されており、これに嵌合する中央の嵌合凸起17
には先端に係止突条17aが形成されている。
【0034】そして、各側板5a、5bを起立させるに
際し、嵌合凸起16、17をそれぞれ対応する嵌合孔1
4、15に嵌合する。この嵌合状態では、中央の嵌合孔
15と嵌合凸起17は係止突条17aが嵌合孔15の他
端側開口部に係止されることによって、各嵌合部を抜け
止め保持することになる。また、トレー容器1の展開時
には、係止突条17aと嵌合孔15との係合を強制的に
解除すればよい。
【0035】なお、係止突条17aと嵌合孔15とによ
る係止力を小さく設定して、3カ所全ての嵌合部に同様
の係止突条を設けるようにしてもよく、その他、公知の
諸種の係合構造を用いることができる。
【0036】図11〜図14は側板5aを自立させるた
めの係合構造を示している。なお、もう一方の側板5b
の係合構造も同様であるので、ここでは側板5aについ
てのみ説明する。図2及び図3に示すように、薄肉ヒン
ジ部4は底板3の各辺それぞれの全長に亙って形成され
ているのではなく、一定間隔毎に空隙を設けて配設され
ており、これら薄肉ヒンジ部4間の空隙、つまり底板3
と側板5aとの非接続対向端縁部分に側板係合構造が設
けられている。
【0037】すなわち、底板3の非接続対向端縁部分に
は第1、第2被係合部18、20が、また、側板5aの
非接続対向端縁部分には第1、第2係合部19、21が
設けられている。このうち、第1被係合部18は薄肉ヒ
ンジ部4よりも高い位置、具体的には底板3の上面と面
一で第1係合部19側へ水平に突出する突条形状に形成
されており、底板3の端縁部分に沿う方向に延びる矩形
板片状を呈している。
【0038】第1係合部19は側板5aの端縁部から延
びる断面フック形状の板片22に形成されており、第1
被係合部18のほぼ全長に亙ってに係合可能な凹溝形状
を呈している。この凹溝状第1係合部19は、図13
(B)に示すように、側板5aを薄肉ヒンジ部4を支点と
して起立させると、突条形状の第1被係合部18に節度
的に係合する。
【0039】一方、第2被係合部20は第1被係合部1
8の前後に空隙を介して形成されたもので、底板3から
その端縁部分と直交する方向に突出する板状片23を備
え、この板状片23の薄肉ヒンジ部4よりも高い最上端
部外側面から底板端縁部分に沿う方向に半球状突起24
を突出させてなるものである。
【0040】第2係合部21は側板5aの薄肉ヒンジ部
4とつながる傾斜面13部分の切欠端面25に形成され
ている。この第2係合部21は、第2被係合部18の突
起24に係合する凹部であって、上半部が半球状凹部
に、下半部が上半部から一連に延びる円筒状凹部を呈し
ている。この第2係合部21は、図14(B)に示すよう
に、側板5aを薄肉ヒンジ部4を支点として起立させる
と、まず前記切欠端面25が第2被係合部20の半球状
突起24に当接し、板状片23を撓曲変位させ、次い
で、半球状突起24に節度的に嵌合する。
【0041】このように本実施例では、2種類の被係合
部18、20と係合部19、21との係合により、側板
5aの起立姿勢における単独での自立性が実現される。
したがって、組立時においては、側板5a、5bを薄肉
ヒンジ部4を支点として起立させたとき、第1、第2被
係合部18、20に第1、第2係合部19、21が節度
的に係合し、これによって個々の側板5a、5bが単独
で確実強固に自立するため、組立作業を極めて容易に行
うことができる。
【0042】また、図1の想像線で示すように、シュリ
ンクラップ2の一端部を破袋し、その場合に上面側とな
る側板5aを展開することにより、トレー容器を立てて
使用できるようにした場合に、左右の側板5bは被係合
部18、20と係合部19、21との係合により自立状
態が保持されることになる。
【0043】以上、単位本数の缶飲料Cを収納する梱包
用トレー容器に適用した実施例について縷々説明した
が、本発明は、ペットボトル飲料等、種々の飲料や食品
その他の製品の梱包にも適用できることは言うまでもな
い。また、既述の各実施例においては、直方体状のトレ
ー容器1を有するものについて説明したが、その他、商
品性を高める等の目的で方形以外の多角形箱状とするこ
とも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明のトレー容器
は次のような構成としたことにより、従来に見られない
画期的な効果を奏するものとなった。
【0045】すなわち、トレー容器の薄肉ヒンジ部を介
して接続される底板と各側板との対向端縁部分をそれぞ
れ、各側板が倒伏した展開状態において底板外底面と各
側板外面とが同一平面上となる形態に形成しているの
で、底板と各側板の対向端縁部間に段差が生じないた
め、展開状態においては、1枚の板状体として取り扱う
ことができ、多層にスタッキングした状態においても、
荷崩れの生じにくい安定した荷造りを容易に行うことが
できる。
【0046】また、底板と各側板との非接続対向端縁部
分の一方に被係合部を設けるとともに、他方に前記被係
合部と節度的に係合して個々の側板を単独で自立可能に
保持する係合部を設けたものとしているので、組立の際
に、トレー容器の各側板を薄肉ヒンジ部を支点として起
立させたとき、被係合部に係合部が節度的に係合し、こ
れによって個々の側板が単独で確実強固に自立するた
め、組立作業を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における飲料缶の梱包状態を
示す斜視図。
【図2】 その展開状態を示す平面図。
【図3】 同底面図。
【図4】 同縦断側面図。
【図5】 図4におけるA部拡大図。
【図6】 図5におけるB部拡大図。
【図7】 底板及び側板端部の接合部を示す要部拡大平
面図。
【図8】 同要部分解斜視図。
【図9】 図7におけるC−C、D−D断面図を並置し
て示す図。
【図10】 図7におけるE−E、F−F断面図を並置
して示す図。
【図11】 係合部を拡大して示す要部斜視図。
【図12】 係合部を拡大して示す要部平面図。
【図13】 図12における切断線G−Gに沿う断面
図。
【図14】 図12における切断線H−Hに沿う断面
図。
【図15】 先行技術例の係合部を示す要部拡大断面
図。
【図16】 その展開状態及び係合状態を示す要部縦断
面図。
【図17】 その組立嵌合構造を示す要部平面図。
【符号の説明】
1 トレー容器 2 包装フィルム(シュリンクラップ) 3 底板 4 薄肉ヒンジ部 5a 側板 5b 側板 11 ティアテープ 12 傾斜面 13 傾斜面 18 第1被係合部 19 第1係合部 20 第2被係合部 21 第2係合部 23 板状片 C 物品(缶飲料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 哲浩 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状に形成された底板と、この底板
    の各端縁からそれぞれ薄肉ヒンジ部を介して一体に延出
    され且つ前記薄肉ヒンジ部を支点として起立、倒伏可能
    な複数枚の側板とからなる合成樹脂製のトレー容器であ
    って、 前記トレー容器の薄肉ヒンジ部を介して接続される底板
    と各側板との対向端縁部分をそれぞれ、各側板が倒伏し
    た展開状態において底板外底面と各側板外面とが同一平
    面上となる形態に形成し、さらに、前記底板と各側板と
    の非接続対向端縁部分の一方に被係合部を設けるととも
    に、他方に前記被係合部と節度的に係合して個々の側板
    を単独で保持する係合部を設けたことを特徴とするトレ
    ー容器。
  2. 【請求項2】 トレー容器の薄肉ヒンジ部を介して接続
    される底板と各側板との対向端縁部分をそれぞれ各側板
    が倒伏した展開状態において、底板内底面と各側板内面
    とが同一平面上に形成されている請求項1のトレー容
    器。
  3. 【請求項3】 トレー容器の底板と各側板との非接続対
    向端縁部分に設けられた被係合部は薄肉ヒンジ部よりも
    高い位置において係合部側へ水平に突出し、且つ、前記
    底板または側板の端縁部分に沿う方向に延びる突条形状
    に形成されているとともに、係合部は前記突条のほぼ全
    長に亙ってに係合可能な凹溝形状に形成されている請求
    項1のトレー容器。
  4. 【請求項4】 トレー容器の底板と各側板との非接続対
    向端縁部分に設けられた被係合部は前記底板または側板
    の端縁部分と直交する方向に突出し、且つ、薄肉ヒンジ
    部よりも高い部位において前記端縁部分に沿う方向に突
    出する突起を有する板状片からなり、係合部は前記板状
    片の突起に係合する凹入形状に形成されている請求項1
    のトレー容器。
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