JPH07329960A

JPH07329960A - 包装容器保持用折り畳み透かし箱

Info

Publication number: JPH07329960A
Application number: JP6325973A
Authority: JP
Inventors: Harijs B Marovskis; ビーマロヴスキスハリース; Brian N Lipsius; エヌリップシウスブライアン
Original assignee: TETRA RABUERU HOLDINGS and FUAINANSU SA; Tetra Laval Holdings and Finance SA
Current assignee: TETRA RABUERU HOLDINGS and FUAINANSU SA; Tetra Laval Holdings and Finance SA
Priority date: 1993-12-30
Filing date: 1994-12-27
Publication date: 1995-12-19
Also published as: EP0662426A1; NO945066L; AU8167694A; TW302341B; AU678315B2; NO945066D0; CA2138341A1; RU94044529A; US5538153A; NZ270216A

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】折り畳むことができ、保管スペースの量を減
じることができる包装容器保持用折り畳み透かし箱を提
供すること。【構成】ベース１２の各側は、支持面の平面から垂直
方向に間隔を隔てた長手方向軸線を有するヒンジピン部
材４２を備え、各ヒンジピン部材は、横断面がほぼ卵形
又は楕円形であり、横断面の短軸は支持面の平面と実質
的に平行に位置し、横断面の長軸は、支持面の平面と実
質的に垂直に位置する。各側壁１４は下端から延びる少
なくとも１つのナックルを有し、ナックルは、側壁を直
立位置から内方に折り畳んだ位置まで回動させることが
できるように、ヒンジピン部材を緩く受け入れる実質的
に円形の貫通穴５０を有する。各側壁のナックルは、側
壁をヒンジピン部材に取り付けるためにナックルの壁を
通して貫通穴の中へ延びるスロット開口５２を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は包装容器保持用透かし箱
に関する。特に、本発明は、切り妻トップ型包装容器の
ような包装容器保持用折り畳み透かし箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、液体のような種々の種類の製品
を入れた包装容器は、通常は、該包装容器を輸送用透か
し箱に入れて輸送される。代表的には、透かし箱は、多
数の包装容器を容易に輸送することができるように、複
数のかかる包装容器を受け入れて保持するように寸法決
めされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】上記の目的で用いら
れる透かし箱はしばしば一体の剛性ユニットとして構成
される。このような透かし箱は、これを容易に輸送しう
ることの意図した目的にかなうけれども、このような透
かし箱は或る不利益及び欠点を有している。例えば、包
装容器を、卸売業者への輸送のために透かし箱に入れる
前、透かし箱を包装施設の或る領域に保管しなければな
らない。透かし箱の剛性構造によりその寸法を減ずるこ
とができないから、典型的には、大きな保管領域が透か
し箱を保管するのに必要とされる。製造の観点から、包
装プラントの大きな部分を、空の透かし箱を保管するた
めに利用するのはコスト的に効果てきではない。加え
て、包装容器を透かし箱から取り出した後、空の透かし
箱を卸業者又は包装プラントに戻さなければならない。
もう一度、透かし箱の剛性構造は、空の透かし箱を輸送
するための大きな量の保管スペースを必要とする。更
に、透かし箱の剛性特性は、透かし箱をテーブル、棚等
を構成する上での用途に特に魅力的なものにする。かく
して、剛性の透かし箱は安価な家具部品としての用途に
しばしば盗まれることが分かった。

【０００４】上記に照らして、上記の不利益及び欠点を
受けない包装容器保持用透かし箱の要望がある。本発明
は、他の周知の透かし箱と関連した少なくとも上記の不
利益及び欠点をと取り組むのに大変適した包装容器保持
用透かし箱を提供する。本発明による透かし箱は折り畳
むことが出来、これにより、透かし箱を保管し輸送する
のに必要とされる保管スペースの量を減じる。加えて、
透かし箱が折り畳めるから、透かし箱を棚装置の支持部
品として使用しようとして盗むつもりにはならない。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】本発明の１つの観点に
よれば、包装容器保持用折り畳み透かし箱は、実質的に
平らな支持面を有するベースと、各々、ベースの側の各
々に沿って位置した４つの側壁とを有する。ベースの各
側は、支持面の平面から垂直方向に間隔を隔てた長手方
向軸線を有するヒンジピン部材を備えている。各ヒンジ
ピン部材は、横断面がほぼ卵形又は楕円形であり、横断
面の短軸は支持面の平面と実質的に平行に位置し、横断
面の長軸は、支持面の平面と実質的に垂直に位置する。
各側壁は下端から延びる少なくとも１つのナックルを有
する。各側壁のナックルは、側壁を直立位置から内方に
折り畳んだ位置まで回動させることができるように、ヒ
ンジピン部材を緩く受け入れる実質的に円形の貫通穴を
有する。各側壁のナックルは、側壁をヒンジピン部材に
取り付けるためにナックルの壁を通して貫通穴の中へ延
びるスロット開口を備える。スロット開口は、長軸に沿
って計った、ヒンジピン部材の横断面の寸法よりも小さ
い幅を有する。加えて、側壁の少なくとも１つは、側壁
の囲み領域から外方に延びる突起を外面に備える。突起
は中空であり、透かし箱及びその上に積み重ねられた他
の複数の透かし箱を移動させる際に用いられる工具を受
け入れるための開放下端を有する。

【０００６】本発明の他の観点は、包装容器を支持する
するための実質的に平らな支持面を有するベースと、各
々、下端にナックルを備えた複数の側壁とを有する包装
容器保持用折り畳み透かし箱を含む。ベースは、各々ヒ
ンジピン部材を備えた複数の側を有する。ヒンジピン部
材は、支持面の平面と実質的に垂直に延びる線に沿う横
断面形状の第１寸法が、支持面の平面と実質的に平行に
延びる線に沿う前記横断面形状の第２寸法よりも大きい
ような横断面形状を有する。これらの側壁の各々のナッ
クルは、側壁を実質的に垂直な直立位置から内方に折り
畳んだ位置に移動させるためにヒンジピン部材を緩く受
け入れる貫通穴を備える。これらの側壁の各々のナック
ルは、ナックルの壁を貫通し、側壁をヒンジピン部材に
取り付けるためにナックルの壁の貫通穴と連通するスロ
ット開口を有しる。スロット開口は、ヒンジピン部材の
横断面形状の第１寸法よりも小さい幅を有する。本発明
の他の観点によれば、包装容器保持用折り畳み透かし箱
は、包装容器を支持するするための実質的に平らな支持
面を有するベースと、各々、ベースの各側に位置する複
数の側壁とを有する。ベースの各側は支持面の平面より
上に上方に間隔を隔てた長手方向軸線を有するヒンジピ
ン部材を備える。各ヒンジピン部材の長手方向軸線は支
持面の平面から異なる距離だけ垂直方向に間隔を隔て
る。各側壁と側壁をそれぞれのヒンジピン部材に取り付
けるためのナックルを備える。各ヒンジピン部材は、各
側壁を垂直直立位置から内方に折り畳んだ水平位置まで
移動させることができるようにそれぞれの側壁のナック
ルルに設けられた貫通穴に緩く受け入れられる。側壁の
１つは、その側壁が垂直直立位置にあるとき、側壁の重
心がそれぞれのヒンジピン部材の長手方向軸線の内方に
位置するように構成されている。

【０００７】本発明の更なる観点は、包装容器を支持す
るするための実質的に平らな支持面を有するベースと、
ベースに取り付けられた複数の側壁とを有する。側壁の
少なくとも１つは、側壁の囲み領域から外方に延びる突
起を外面に備える。突起は、中空領域を構成する前面及
び側面を有し、突起の下端は中空領域に開放し、透かし
箱及びその上に積み重ねられた他の複数の透かし箱を移
動させる際に用いられる工具を開放端から中空領域へ差
し込めるようになっている。本発明の好ましい実施例
を、添付図面を参照してより詳細に説明する。図におい
て、同じ要素は同じ参照番号で示されている。

【０００８】

【実施例】最初に図１を参照すると、本発明による透か
し箱１０は、四辺のベース１２と、このベース１２に取
り付けられた複数の側壁とを有する。複数の側壁は第１
側壁１４、第２側壁１６、第３側壁１８及び第４側壁２
０を含む。透かし箱１０を、切妻トップ型カートン２２
のような包装容器を受け入れるために、側壁１４、１
６、１８、２０を垂直直立位置にした状態で図１に示
す。包装容器２２が透かし箱内に置かれたとき、囲いス
トラップ２４が側壁１４、１６、１８、２０の外周に付
けられ、直立の側壁１４、１６、１８、２０をきつく結
合させることによって透かし箱１０に剛性を与える。側
壁１４、１６、１８、２０の外方に面した隅に、ストラ
ップ２４を受け入れて側壁の周りに正しく位置決めする
ための凹部を設けることができる。又、所望ならば、１
っ本以上のストラップを利用してもよい。ストラップ２
４は端を溶着した一定長さのプラスチックからなるのが
よい。図２でわかるように、ベース１２は包装容器を支
持するためのほぼ平らな支持面２６を備える。支持面２
６は格子模様の貫通開口によって特徴付けられるのがよ
い。その方法で、透かし箱１０の全体の重量及び透かし
箱１０を作るのに要する材料の量を減らすことが出来
る。

【０００９】ベース１２は４つの直立の側２８、３０、
３２、３４を含む。第１側壁１４はベース１２の第１の
側２８に取り付けられ、第２側壁１６はベース１２の第
２の側３０に取り付けられ、第３側壁１８はベース１２
の第３の側に取り付けられ、そして第４側壁２０はベー
ス１２の第４の側３４に取り付けられる。ベース１２の
各隅は又直立の支持ポスト３６を備え、この支持ポスト
により、以下に詳細に説明するように、側壁１４、１
６、１８、２０が内方に折り畳まれたとき、透かし箱を
互いに積み重ねることができる。支持ポスト３６の頂部
は透かし箱の均一な積み重ねを可能にするために同一平
面であるのが好ましい。ベース１２は又、側壁１４、１
６、１８、２０を実質的に垂直な直立位置から内方に折
り畳まれた実質的に水平な位置まで移動させることがで
きるように、側壁１４、１６、１８、２０の各々をベー
ス１２のそれぞれの側にヒンジ連結させるための構造を
備える。その構造はベース１２の各側２８、３０、３
２、３４に配置されたヒンジピン部材４０を含む。ヒン
ジピン部材４０は支持面２６の平面と平行又は実質的に
平行である長手方向軸線を有する。加えて、ベース１２
の側２８、３０、３２、３４の各々と関連したヒンジピ
ン部材４０の長手方向軸線は支持面２６の平面から異な
る距離に置かれる。特に、ベース１２の第１の側２８に
沿って位置するヒンジピン部材４０の長手方向軸線は支
持面２６の平面に最も近くに位置決めされ、ベース１２
の第４の側３４と関連したヒンジピン部材４０の長手方
向軸線は支持面２６の平面から最も遠くに位置決めされ
る。第２の側３０と関連したヒンジピン部材４０の長手
方向軸線は、ベース１２の第１の側２８のヒンジピン部
材４０の長手方向軸線に対して支持面２６の平面からよ
り遠くに位置決めされる。又、ベース１２の第３の側３
０と関連したヒンジピン部材４０の長手方向軸線は、ベ
ースの第２の側３２と関連したヒンジピン部材４０の長
手方向軸線よりも、支持面２６の平面からより遠くに位
置決めされる。かくして、図２で見て、第１の側２８で
始まって時計方向に及んで、ベースの次々の各側と関連
したヒンジピン部材４０の長手方向軸線は、支持面２６
の平面から増える垂直距離に位置決めされる。

【００１０】好ましくは、ベース１２の各側と関連した
ヒンジピン部材４０の長手方向軸線は、先行する側と関
連したヒンジピン部材４０の長手方向軸線から、側壁の
厚さにほぼ等しい距離だけ間隔を隔てる。このような構
成により、ベース１２の側２８、３０、３２、３４に取
り付けられた側壁１４、１６、１８、２０をほぼ水平な
向きに順次内方に折り畳まれる。ヒンジピン部材４０の
各々は複数の間隔を隔てたヒンジピンセグメント４２を
有する。ベース１２の各側に沿って位置した隣接したヒ
ンジピンセクメント４２は直立の側壁支持体４４によっ
て間隔を隔てられている。ヒンジピンセクメント４２は
ベース１２の側壁支持体４４と又その残部と一体に形成
されている。即ち、ヒンジピンセクメントは取り外すこ
とができない。以下に詳細に示すように、側壁支持体４
４は、側壁が垂直直立位置にあるとき、側壁１４、１
６、１８、２０の支持体をなす。加えて、透かし箱１０
に包装容器を詰めて透かし箱を互いに積み重ねたとき、
側壁支持体４４は荷重をベース１２に伝達するのを助け
る。複数の間隔を隔てた補強要素４６をベース１２の各
側２８、３０、３２、３４に配置してもよい。側壁支持
体４４の各々は、側壁支持体４４に伝達された荷重が補
強要素４６に、次いでベース１２に伝達されるように、
隣接した補強要素４６間に延びるのが好ましい。補強要
素４６の代替として、側壁支持体４４の下に位置した各
側２８、３０、３２、３４の部分は、実質的に一定の厚
さを有するように作られてもよい。

【００１１】図８は、側壁がベース１２に取り付けられ
るときに外方に面する側から見た、第１側壁１４を示
す。第１側壁１４と関連した特徴は又、側壁の各々の高
さ（即ち、側壁の上縁と下縁との間の距離）が異なって
いることを除けば、他の側壁１６、１８、２０の特徴で
ある。図８で分かるように、側壁は形状がほぼ長方形で
ある。側壁の上部分９０及び垂直な側部分９２は補強リ
ブの十字模様配列によって構成された貫通穴模様を備え
る。補強リブの十字模様配列によって構成された一連の
凹部領域が側壁の中間部分９４に設けられ、補強リブの
ない凹部領域が側壁の下部分８１に沿って設けられてい
る。透かし箱の持ち上げを容易にするための手掛けとし
て役立つ開口４９が側壁１４の上領域に設けられる。側
壁１４をベースのそれぞれの側に取り付けられるように
するため、複数の間隔を隔てたナックル又はラグ４８が
側壁１４の下縁から延びている。側壁の下縁の隣接した
ナックル４８間には複数の間隔を隔てた支持面５８が位
置する。図４及び５は、第１側壁１４がベース１２に取
り付けられるときに、ベース１２の第１の側２８を通る
断面を示す。しかしながら、図４及び５に示す特徴はま
た、他の側壁１６、１８、２０をベース１２のそれぞれ
の側３０、３２、３４に取り付ける方法の特徴である。
図４でわかるように、側壁１４の下縁に沿って配置され
たナックルの各々は、ベース１２の第１の側２８に沿っ
て配置されたヒンジピンセクメント４２の１つを自由に
受け入れるほぼ円形の貫通穴５０を備える。各ナックル
４８の壁は又、貫通穴５０と連通するスロット開口５２
を備えている。

【００１２】図４及び５から分かるように、ナックル４
８の貫通穴５０に緩く受け入れられたヒンジピンセクメ
ント４２は卵形又は楕円形断面形状を有する。ベースの
４つの側２８、３０、３２、３４に沿って配置されたヒ
ンジピンセクメント４２の全ては同じ卵形又は楕円形断
面形状を有する。卵形又は楕円形断面の長軸は支持面２
６の平面と垂直に又は実質的に垂直に向けられ、短軸は
支持面２６の平面と平行に又は実質的に平行に向けられ
る。かくして、楕円形断面の最小寸法は、断面の中心
を、支持面２６の平面と平行に又は実質的に平行に通る
線に沿って向けられる。ヒンジピンセクメントの断面の
最大寸法は、断面の中心を通り、支持面２６の平面と垂
直に又はほぼ垂直に向けられた線に沿って位置する。ス
ロット開口５２の幅はヒンジピンセクメントの断面の最
大寸法（即ち長軸に沿う距離）よりも小さいように特に
選択されている。他方、スロット開口５２の幅は、好ま
しくは、ヒンジピンセクメントの断面の最小寸法（即ち
短軸に沿う距離）と等しく又はほぼ等しい。図４及び５
に示すヒンジ構成により、側壁１４をベース１２のそれ
ぞれの側２８に容易に取り付けることができ、しかも、
側壁１４が垂直直立位置にあるときに側壁１４がベース
から外れるのを防止する。即ち、図５に示すように、側
壁が水平位置に置かれて支持面２６に関して外方に位置
決めされるとき、ナックル４８の各々のスロット開口５
２は下方に向けられる。スロット開口５２の幅はヒンジ
ピンセクメントの断面の最小寸法と実質的に等しいか
ら、ヒンジピンセクメント４２は、側壁がベース１２に
取り付けられるとき、スロット開口５２の中を容易に通
る。勿論、スロット開口５２の幅は、例えば、側壁１４
を作るプラスチック材料の柔軟性に応じて、ヒンジピン
セクメントの断面の最小寸法よりも僅かに小さくても大
きくてもよい。

【００１３】側壁１４が図５に示す方法でベース１２に
取り付けられると、側壁１４を図４に示す垂直直立位置
に上方に回動させることが出来る。図４に示す垂直直立
位置に位置決めされたとき、スロット開口５２は外方に
向き、ヒンジピンセクメント４２の楕円形断面に対する
スロット開口５２の向きは側壁１４がベース１２の側か
らたやすく外れるのを防止する。かくして、側壁１４を
ベース１２に容易に取り付けることができるが、透かし
箱の使用中、不用意な外れを受けない。図４及び５は
又、側壁支持体４４の各々の上端に配置された直立の支
持出っ張り５６を示す。図４でわかるように、側壁１４
が垂直直立位置にあるとき、特に、荷重が側壁１４を通
して加えられるとき（透かし箱が互いに積み重ねられる
ときに起こるような）、側壁１４は支持出っ張り５６に
載る。側壁１４が垂直直立位置にあるとき、側壁の下縁
の支持面５８がベース１２の支持出っ張り５６に直接当
たるように、好ましくは、ヒンジピンセクメント４２と
ナックルの貫通穴５０との間に少量の遊びが設けられ
る。かくして、ヒンジピンセクメント４２は側壁１４を
通して伝達される全荷重力を受けない。むしろ、側壁１
４を通して伝達される荷重は側壁支持体４４及び補強要
素を経てベース１２に伝達される。このようにして、ヒ
ンジピンセクメント４２の潜在的な損傷を回避すること
がてきる。

【００１４】加えて、ヒンジピンセクメント４２とナッ
クル４８の貫通開口５０との間に遊びを設けることによ
って、側壁１４の下縁５８の支持面５８は、側壁１４を
図５に示す水平位置から図４に示す垂直直立位置まで回
動させるとき支持出っ張り５６の上面を離れることがで
きる。側壁１４がベース１２のそれぞれの側２８に取り
付けられ、そして図４に示す垂直直立位置に移動される
と、支持出っ張り５６は側壁１４が不用意に外方に回動
するのを防止する。支持面５８と支持出っ張り５６との
間の干渉に打ち勝つのに十分な力を加えることによっ
て、側壁１４を図５に示す位置まで再度外方に回動させ
ることができる。その位置では、側壁１４を所望なら
ば、ベース１２から取り外すことができる。図４及び５
に示す構造の変形として、側壁が支持面２６の上に位置
する関係に水平に位置決めされたとき、側壁をベース１
２のそれぞれの側に取り付けられるように側壁を設計し
てもよい。このような変形構造では、ナックル４８のス
ロット開口５２は、側壁がヒンジピン部材４０に取り付
けられるとき下方に向き、側壁が垂直直立位置にあると
き、内方に向く。図１に示す如き本発明による透かし箱
１０は、内方に折り畳むべき第１側壁が第１側壁１４で
あり、内方に折り畳むべき次の側壁が第２側壁１６であ
り、内方に折り畳むべき第３の側壁が第３側壁１８であ
り、内方に折り畳むべき最後の側壁が第４側壁２０であ
るように設計されている。かくして、図１で分かるよう
に、側壁１４、１６、１８、２０が垂直直立位置にある
とき、第１側壁１４の両垂直側面は、第２側壁１６及び
第４側壁２０の内方に面した内面間に位置決めされ、第
２側壁１６の一方の側面は第３側壁１８の内方に面した
内面に面し、第２側壁１６の反対側の側面は露出され、
第３側壁１８の一方の垂直側面は第４側壁２０の内方に
面した内面に面し、第３側壁１８の反対側の垂直側面は
露出され、第４側壁２０の両垂直側面は露出される。

【００１５】側壁１４、１６、１８、２０は又、隣接し
た側壁間の相互係合を行うための構成を備える。図３を
参照すると、ある側壁の内方に面した内面は、合う側壁
の側面に設けられた盲穴６８に係合するための、その内
面から延びる突出部７０を備える。盲穴６８はそれぞれ
の側壁の部分であらゆる側面が完全に囲まれる。突出部
７０と盲穴６８との間の相互係合は側壁１４、１６、１
８、２０を垂直向きに正しく向けるのを助け、従って、
ストラップ２４を側壁１４、１６、１８、２０のが外周
に付けることが出来る。所望ならば、側壁のそれぞれの
側面及び内面に１つ以上の突出部７０及び盲穴６８を設
けてもよい。加えて、側壁の垂直向きをさらに維持する
のを助けるために、それぞれの側壁の内方に面した内面
に係合する長手方向に延びた突出要素７２を突出部７０
に隣接して設けてもよい。突出要素７２はそれぞれの側
壁の内面に沿って所定距離長手方向に延びるのがよい。
包装容易２２を透かし箱１０から取り出した後、側壁１
４、１６、１８、２０の内向きの折り畳みを可能にする
ためにストラップ２４を取り外す。上記のように、透か
し箱は、第１側壁１４が内方に折り畳まれるべき最初の
側壁になるように設計される。透かし箱は又、ストラッ
プ２４を取り外したとき、第１側壁１４が内方に自動的
に倒れるように設計されるのが好ましい。この結果を達
成するために、第１側壁１４は、これが垂直直立位置に
あるとき、側壁の重心が、ベース１２の第１の側２８に
沿って位置するヒンジピン部材４０の長手方向軸線に関
して内方に位置するように構成される。ストラップ２４
が取り外されると、突出部７０と盲穴６８は互いに外れ
る傾向があり、第１側壁１４は、その重心が関連したヒ
ンジピン部材４０の長手方向軸線の内方に位置している
ことにより内方に自動的に倒れる。加えて、他の側壁１
６、１８、２０は、それらの重心が、側壁を取り付ける
ヒンジピン部材の長手方向軸線に関して外方に位置する
ように設計されるのが好ましい。第１側壁１４が内方に
倒れたら、第２、第３及び第４側壁をその順序に内方に
容易に押すことができる。かくして、本発明による透か
し箱は内方に折り畳まれる第１側壁を自動的に特定す
る。

【００１６】包装容器２２を取り出しそしてストラップ
２４を取り外したとき第１側壁が内方に自動的に倒れる
傾向があるように設計された透かし箱は、これの側を折
り畳むために２段階の操作を要する。即ち、先ず、スト
ラップ２４を取り外さなければならないわけであるが、
典型的には、ストラップ２４を切断し、さもなければ、
その両端を分離することができるように設計されるべき
である。ストラップ２４を切ったら、次に側壁を内方に
折り畳まなければならない。変形例として、透かし箱を
一段階操作を容易にするように設計してもよい。図９
は、このような一段階操作を可能にする側壁１４、１
６、１８、２０の相互係合特徴の構成を示す。図９で分
かるように、第３側壁１８は図３に示す第３側壁１８と
同じである。加えて、第３側壁１８に最も近く位置した
第２側壁１６’の側面及び第４側壁２０’の側面は図３
におけると同じであり（即ち第２側壁１６’の側面に盲
穴６８が設けられ、第４側壁２０’の内方に面した内面
に突出要素７２が設けられる）。違いは、第１側壁１
４’及びこれに最も近く位置した第２側壁１６’及び第
４側壁２０’にある。特に、第１側壁１４’の両側面
は、外後面７６’（第１側面１４’が垂直直立位置に位
置決めされるとき、外方に向く第１側面１４’の面）に
開放する凹部６８’を備える。凹部６８’は第２側壁１
６’及び第４側壁２０’の側面から延びる突出部７０’
を受け入れるようになっている。又、突出要素７２’が
突出部７０’に隣接して設けられている。しかしなが
ら、突出部７０’及び突出要素７２’はそれぞれの側壁
１６’、２０’の内面から他の突出部７０及び突出要素
７２よりも短く内方に延びている。

【００１７】側壁を図９に示す方法で設計するときに
は、ストラップ２４を切ったり、ストラップ２４の端を
分離する必要なく、側壁を内方に折り畳むことが出来
る。第１側壁１４’を比較的小さい力で内方に引っ張り
さえすれば、側壁の折り畳み工程を開始することができ
る。突出部７０’を受け入れる凹部６８’が第１側壁１
４’の外後面に開放しているから、第１側壁１４’の内
向きの折り畳みを開始するために、第２側壁１６’及び
第４側壁２０’を引き離す必要はない。更に、突出要素
７２’は大きく内方に延びていないから、比較的小さい
力で突出要素７２’を通り越して第１側壁１４’を引っ
張ることが可能である。第１側壁１４’を内方に折り畳
むと、ストラップ２４に十分な弛みが作られ、従って、
残りの側壁１６’、１８’、２０’を内方に折り畳むこ
とができる。その結果、ソトラップ２４を切ったり分離
したりすることなく取り外すことが出来る。第１側壁１
４’を内方に折り畳むべき第１側壁と確認するために第
１側壁１４’に適当な可視表示を設けてもよい。図１に
示すように、側壁１４、１６、１８、２０の各々の上端
は同じ高さに位置する。他方、上記の如く、又図２に示
すように、ベース１２の各側に沿って位置したヒンジピ
ン部材４０の長手方向軸線は支持面２６の平面から異な
る距離だけ垂直方向に間隔を隔てられている。かくし
て、側壁１４、１６、１８、２０の各々は異なる垂直高
さを有する。特に、第１側壁１４は最も大きい高さを有
し、第２側壁１６は高さが第１側壁１４よりも僅かに短
く、第３側壁１８は高さが第２側壁１６よりも僅かに短
く、第４側壁２０は最も小さい高さを有する。

【００１８】図１及び２で分かるように、ベース１２の
下側は、ベース下部６６（図４及び５参照）を構成する
ようにベース１２の全周に延びる嵌め込み肩６４を備え
る。ベース下部６６の外周は嵌め込み肩の上に位置した
ベースの部分の外周よりも小さい。側壁１４、１６、１
８、２０が図１に示すように垂直直立位置にあるとき、
又側壁１４、１６、１８、２０が内方に折り畳まれたと
き、嵌め込み肩６４により、透かし箱１２を互いに積み
重ねることができる。側壁１４、１６、１８、２０が垂
直直立位置にあるとき、透かし箱１０は図７に示す方法
で互いに積み重ねられる。特に、ベース下部６６の外周
は直立の側壁１４、１６、１８、２０の内面によって定
められた内周と実質的に等しく又はそれよりも僅かに小
さい。かくして、透かし箱１０が互いに積み重ねられた
とき、ベース１２の嵌め込み肩６４は垂直直立の側壁１
４、１６、１８、２０の上面に載り、ベース下部６６は
垂直直立の側壁１４、１６、１８、２０の内側に嵌ま
る。側壁１４、１６、１８、２０が内方に折り畳まれる
とき、透かし箱１０は図６に示す方法で互いに積み重ね
られる。ベース下部６６の外周はベース１２の各隅に位
置する垂直支持ポスト３６によって定められる内周と実
質的に等しく又はこれよりも僅かに小さい。かくして、
折り畳まれた透かし箱１０が互いに積み重ねられたと
き、ベース１２の嵌め込み肩６４は垂直支持ポスト３６
の上面に載り、ベース下部６６は支持ポスト３６の内側
に嵌まる。

【００１９】ベース１２の側２８、３０、３２、３４
は、ベース１２が正方形をなすように同じ長さを有す
る。加えて、側壁１４、１６、１８、２０の各々は同じ
幅を有する。かくして、透かし箱を上に位置する各透か
し箱の向きに関係なく、互いに積み重ねることができ
る。即ち、透かし箱が図６に示す折り畳み状態にあると
き、例えば、一方の透かし箱のベース１２の第１の側２
８が下に位置する透かし箱のベース１２の第２の側３０
の上に位置するように透かし箱を積み重ねることができ
る。同様に、透かし箱に包装容器を詰め、側壁が図７に
示すように垂直直立位置にあるとき、例えば、一方の透
かし箱の第１側壁１４が下に位置する透かし箱の第２側
壁１６の上に位置し且つ第２側壁と整合するように透か
し箱を互いに積み重ねることができる。それ故に、折り
畳まれてない状態と折り畳まれた状態の両方において、
各透かし箱を下に位置する透かし箱に関して特別な方法
で方位差せる必要なしに透かし箱を互いに積み重ねるこ
とができる。透かし箱が図６及び７に示す積み重ね状態
にあるとき、透かし箱を積み重ねとして床を横切って移
動させることがしばしば望ましい。これは、積み重ねの
最も下の透かし箱にフックを掛けて透かし箱の積み重ね
を床を横切って引くことによって達成しうる。透かし箱
の積み重ねにフックを掛けやすくするために、ベース１
２の隅に位置すた支持ポストの少なくとも１つが図６で
分かるように貫通開口７２を備える。貫通開口７２は支
持ポスト３６の直立した側壁を貫いて延びる。好ましく
は、最も下の透かし箱にその向きに関係なくフックを掛
けることができるように、支持ポストの全てがかかる貫
通開口７２を備える。貫通開口７２は、透かし箱の側壁
１４、１６、１８、２０が図６に示すように内方に折り
畳まれたときに、透かし箱の積み重ねを移動させるのに
用いられるのが好ましい。

【００２０】透かし箱に包装容器を詰め、そして積み重
ねたとき、最も下の透かし箱にフックを掛けるための異
なる機構を利用することが好ましい。図８で分かるよう
に、例えば、側壁１４の少なくとも１つの下方凹み領域
８１が、その部分に関して外方に延びる突起又はチャン
ネル８０を備える。突起又はチャンネル８０は、その下
端８２が側壁１４の下部に沿って延びる肩８３から間隔
を隔てるように下方凹み領域８１の高さのほんの一部に
そって延びる。突起８０は中空であり、フックをうけい
れるために下端８２が開放している。図１０で分かるよ
うに、突起８０又はチャンネル８０は側壁１４に形成さ
れた外凹み領域によって構成される。外凹み領域によっ
て構成された突起又はチャンネル８０は側壁９８と、下
方凹み領域８１を囲む側壁１４の部分の外方に面した外
面８８と同一平面又は実質的に同一平面である前壁９６
とを有する。突起８０の頂部は中間領域９４の下側に当
接し、突起８０の中空内部は側壁１４の内面に開放して
いる。図示した実施例では、突起又はチャンネル８０は
側壁１４の幅方向中央に位置し、従ってフックの使用に
よって透かし箱の積み重ねに加えられる力は中央にな
る。しかしながら、突起８０を側壁１４の幅方向に沿う
他の位置に置いてもよい。好ましくは、最も下の透かし
箱にその向きに関係なくフックを掛けることができるよ
うに突起又はチャンネル８０を側壁の各々に設ける。

【００２１】透かし箱１０のベース１２及び側壁はプラ
スチック、特に、良好な寒冷気候特性並びに耐衝撃特性
を有するプラスチック材料で作られるのが好ましい。こ
れらの材料の例はポリプロピレン及び高密度ポリエチレ
ン（ＨＤＰＥ）であり、後者は、衝撃に耐えるのに適し
ているので、特に望ましい。本発明を好ましい実施例に
従って図示し且つ説明したけれども、変更をなしてもよ
く、又請求の範囲に記載されているように発明の精神か
ら逸脱することなく均等物をここに採用してもよいこと
が認識される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による折り畳み透かし箱の中に切り妻ト
ップ型包装容器を示す、折り畳み透かし箱の上から見た
斜視図である。

【図２】本発明の折り畳み透かし箱の一部をなすベース
の上から見た斜視図である。

【図３】側壁を垂直な向きに維持するのを助ける、側壁
上の相互係合要素を示す折り畳み透かし箱の側壁の平面
図である。

【図４】側壁を内方に折り畳ためるヒンジ構造を示す透
かし箱のベース及び側壁の一部の横断面図である。

【図５】側壁をベースに取り付ける方法を示す図４と同
様な横断面図である。

【図６】透かし箱の側壁が垂直直立位置にあるとき、ど
のように透かし箱が互いに積み重なるかを示す側面図で
ある。

【図７】側壁が垂直直立位置にあるとき、どのように透
かし箱が互いに積み重なるかを示す他の側面図である。

【図８】透かし箱のベースに取り付けられた側壁の１つ
の正面図である。

【図９】側壁を垂直の向きに維持するのを助ける、側壁
上の相互係合要素を示す折り畳み透かし箱の他の実施例
の側壁の平面図である。

【図１０】透かし箱の積み重ねをフックを使って床に沿
って引けるようにするため、側壁に形成された突起を示
す、図８の１０─１０線における断面図である。

【符号の説明】

１０折り畳み透かし箱１２ベース１４側壁１６側壁１８側壁２０側壁２６支持面２８側３０側３２側３４側４０ヒンジピン部材４８ナックル５０貫通穴５２スロット開口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】平面に位置していて包装容器を支持する
ための実質的に平らな支持面を有する長方形のベースの
形態の、包装容器保持用折り畳み透かし箱であって、前
記ベースは各々ヒンジピン部材を備えた４つの側を有
し、且つ側をそれぞれのヒンジピン部材に接合するため
の構造を有する折り畳み透かし箱において、各ヒンジピ
ン部材の横断面形状の中心を通り、支持面の平面と実質
的に垂直に延びる線に沿う前記横断面形状の第１寸法
が、横断面形状の中心を通り、支持面の平面と実質的に
平行に延びる線に沿う前記横断面形状の第２寸法よりも
大きく、側壁が各々下端に少なくとも１つのナックルを
備え、側壁の各々の少なくとも１つのナックルが、側壁
を実質的に垂直な直立位置から内方に折り畳んだ位置に
移動させるためにヒンジピン部材を位置決めする貫通穴
を備え、各側壁の少なくとも１つのナックルが、側壁を
ヒンジピン部材に取り付けるためにナックルの壁を通し
て貫通穴の中へ延びるスロット開口を有し、該スロット
開口が、ヒンジピン部材の横断面形状の第１寸法よりも
小さい幅を有する、ことを特徴とする折り畳み透かし
箱。
【請求項２】前記第１側壁は、側壁が実質的に垂直直
立位置にあるとき、第２側壁の内面と第４側壁の内面と
の間に位置決めされる、請求項１に記載の折り畳み透か
し箱。
【請求項３】１つの側壁が、長手方向軸線が支持面の
平面に最も近く位置するヒンジピン部材に取り付けられ
る、請求項１に記載の折り畳み透かし箱。
【請求項４】ヒンジピン部材が、支持面の平面と実質
的に垂直に配置された長軸及び支持面の平面と実質的に
平行に配置された短軸を有する楕円形横断面形状を有す
る、請求項１に記載の折り畳み透かし箱。
【請求項５】側壁が垂直直立位置にあるとき、側壁の
外周をきつく囲むストラップを有し、前記側壁の各々
は、該側壁がストラップで囲まれたとき、側壁を実質的
に垂直直立位置に維持するために、隣接した側壁に係合
するための手段を備えている、請求項１に記載の折り畳
み透かし箱。