JP2990330B2 - 包装用支持枠 - Google Patents

包装用支持枠

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JP2990330B2
JP2990330B2 JP6320421A JP32042194A JP2990330B2 JP 2990330 B2 JP2990330 B2 JP 2990330B2 JP 6320421 A JP6320421 A JP 6320421A JP 32042194 A JP32042194 A JP 32042194A JP 2990330 B2 JP2990330 B2 JP 2990330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にパソコンに内蔵さ
れるハードディスクやCD−ROMを挿入するドライブ
その他の電子機器部品等を包装箱内に収納して包装する
際、包装箱内に収納される複数の包装対象物を、包装箱
内壁面から離してかつ相互に接触しないように支持して
保護するための中仕切り兼用の包装用支持枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ハードデ
ィスクやCD−ROMを挿入するドライブその他の電子
機器部品を輸送する場合、段ボール箱等の包装箱に複数
個が相互に接触しないように支持されて収納される。
【0003】従来、上記の包装形態としては、例えば図
9に示すように、上下で対をなす合成樹脂シートよりな
る支持パッド(101)(102)を用い、まず下パッド(102) を
包装箱(100) 内にセットするとともに、この下パッド(1
02) の上に段ボールよりなる保持筒体(103) をセット
し、包装対象となる電子機器部品を帯電防止のためのフ
ィルム製袋(図示省略)で包みこんだ状態で、保持筒体
(103) 内部に挿入して下パッド(102) に有する受支用の
凸部(104) に載置するとともに、部品相互間に段ボール
紙を二つ折した緩衝兼用の仕切材(105) を挿入し、さら
にその上部に前記下パッド(102) と対称形状をなす上パ
ッド(101) をセットして梱包するようにしている。
【0004】しかしながら、上記の包装形態による場
合、包装対象物(B′)の収納部分と包装箱(100) との
間に比較的大きな空隙(S3')(S4')を保有するため
に、この包装体の落下等に対しては満足できる緩衝、保
護効果を発揮することができる反面、前記の空隙(S
3')(S4')のために包装体が大きくなり、荷役および
輸送上の積載効率が悪く、輸送費が高くなるものであっ
た。
【0005】また上記のように上下パッドのほかに、保
持筒体や仕切材を用いる包装形態では、そのセットおよ
び収納作業に手数がかかるものであり、この点も包装コ
ストの高騰の一因となっていた。
【0006】そこで、上記の包装に使用する包装用支持
枠として、セット作業および包装対象物の収納作業を容
易にしてかつコンパクトに包装するために、底板と両側
板を折曲可能に連接構成した支持枠を使用することとし
たものである。
【0007】なお、例えば実公平3−50057号公報
に見られるように、瓶等を包装する場合に、折畳み式の
中仕切り兼用の緩衝材を用いることが提案されている
が、この提案の中仕切り兼用の緩衝材は、瓶等の比較的
強度の高い製品の包装にはその包装作業およびセット作
業を容易にできるものの、その構造上、包装体の落下に
対する強度や緩衝性、特に稜落下に対しては包装対象物
の包装箱内壁面に対する底つき防止については配慮がな
されておらず、電子機器部品等の特に高い緩衝性や安全
性が要求される物品の包装材としては不適である。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、包装対象物を包装箱に収納し梱包した包装体の落
下、特に稜落下等に対する強度や緩衝性を低下させるこ
となく、複数の包装対象物を包装箱内壁面から離してか
つ相互に隔離状態に支持してコンパクトに包装でき、そ
の包装作業が行ない易く、しかも積載効率および輸送効
率を大幅に向上できるようにした中仕切り兼用の包装用
支持枠を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の第1は、合成樹脂発泡シートより成形され、底板
とその左右の相対向両側縁にヒンジ部を介して折曲起立
可能に連設された側板とを有し、底板および両側板に
は、それぞれヒンジ部延在方向に包装対象物に略相当す
る間隔をおいて間隔保持用の凸状部が周縁部にシート部
を残存させて並設されるとともに、各凸状部間に前記シ
ート部から膨出形成された受支用の凸部が設けられてな
る包装用支持枠であって、少なくとも底板の受支用の凸
部は、通常の支持状態において包装対象物が当接する両
側部の受支面部と、該受支面部より低く段差を有し包装
対象物との間に空間を保有するように膨出形成された段
面部との2段構造をなしていることを特徴とするもので
ある。
【0010】また本発明の第2は、前記同様の包装用支
持枠において、前記底板の受支用の凸部の両側端部に
は、包装対象物が当接する両側部の受支面部よりさらに
上方へ膨出して受支面部に載置された包装対象物の横移
動を規制するストッパー部が設けられ、このストッパー
部に続く側端面が周縁のシート部から連続した斜面をな
し、該ストッパー部および側端面が包装体の稜落下に対
し緩衝および支えの役目を果すように設けられてなるこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】上記した本発明の包装用支持枠は、例えばハー
ドディスク等を収容したボックスその他の電子機器部品
等の包装に際し、両側板をヒンジ部により底板に対し折
曲起立させて相対向させた状態で、包装箱内に収納しセ
ットする。底板とその両側縁に折曲規律可能に連設され
た両側板とを1組の支持枠部として複数組の支持枠部を
連接構成してある場合は、連設された側板同士をその連
設境界部で背中合せに折曲して各組の支持枠部を組立構
成し、包装箱内に収納セットする。
【0012】この状態で、包装対象物を、相対向する両
側板の各間隔保持用の凸状部間に嵌め込み、そのまま底
板の間隔保持用の凸状部間に落し込んで、受支用の凸部
の上に載置すればよい。
【0013】収納された各包装対象物は、その周縁部に
おいて、下面および側面がそれぞれ底板および両側板に
有する受支用の凸部により受支されて、包装箱内壁面と
の間にそれぞれ受支用凸部の高さに相当する空隙を保有
するとともに、底板および両側板の各間隔保持用の凸状
部により保持されて、包装対象物相互間に所要の間隔を
保有した状態に支持される。
【0014】なお、上部には必要に応じて底板と上下に
対称形状をなす天板を被着する。天板を少なくとも一端
部の側板に連接構成してある場合は、該天板を折曲して
被着すればよく、しかも収納された包装対象物の上端部
も底板と同様に保持されることになる。
【0015】そして、請求項1の包装用支持枠によれ
ば、少なくとも底板の受支用の凸部、すなわちシート部
から膨出形成された受支用の凸部が、両側部の受支面部
とこれとは段差を有するように低くなっている段面部と
の2段構成をなしているため、収納された包装対象物は
両側部の受支面部で受支されて、段面部に対し当接する
ことなく空間を保有した状態に保持される。その一方、
荷役および輸送等の取扱いにおいて、該包装用支持枠を
使用して前記のように梱包した包装体が落下した場合、
底板の凸部の受支面部がまず座屈することによって良好
な緩衝作用を果すとともに、受支面部の座屈がある程度
以上進行したときは、これより低く段差を有する段面部
が第2段の受支面として作用し、しかもこの段面部もシ
ート部から膨出形成されて凸となっていることで、落下
による包装対象物の荷重を該段面部でも緩衝性よく受支
でき、落下が何度か繰返された場合にも充分な受支強度
を保ち、凸部が過度に座屈変形し底付きするのを防止で
きる。
【0016】また、請求項2の場合、少なくとも底板の
受支用の凸部の両側端部に、受支面部よりさらに膨出し
て包装対象物の横移動を規制するストッパー部が設けら
れているので、仮に包装体が荷役作業や輸送途中におい
て稜落下した場合には、前記膨出形状のストッパー部が
包装対象物の角部の緩衝部としての役目を果し、また該
ストッパー部に続く側端面が周縁のシート部から連続し
た斜面をなすことで、該側端面が斜めの支えの役目を果
すとともに、稜落下の際には荷重を確実に支えることが
でき、被包装物の角部の底つきを防止できる。
【0017】
【実施例】次に本発明の1実施例を図面に基いて説明す
る。
【0018】図1は適度の剛性と弾性を有し比較的腰の
ある合成樹脂発泡シートから一体に展開状に成形されて
なる本発明に係る包装用支持枠(A)を示し、図2は同
包装用支持枠(A)の1組の支持枠部を拡大して示して
いる。図3および図4はそれぞれ前図のX−X線および
Y−Y線の拡大断面図である。
【0019】この包装用支持枠(A)は、底板(1)と
その左右の相対向両側縁にヒンジ部(21)(31)を
介して折曲起立可能に連設された左右に相対向する両側
板(2)(3)とを有し、これらと天板(4)とにより
1組の支持枠部(10)を構成する。
【0020】図示する実施例の場合は、中央部のごく細
幅の連接部(5)にヒンジ部(51)(51)を介して
2枚の側板(2)(3)が背中合せに折曲可能に連接さ
れるとともに、この両側板(2)(3)に、それぞれ底
板(1)(1)および前記側板(2)(3)と対向する
側板(3)(2)がヒンジ部(21)(31)を介して
順次折曲可能に連接され、2組の支持枠部(10)(1
0)が一体に連接構成されている。
【0021】また前記の2組の支持枠部(10)の外側
の側板(2)(3)の上端縁に底板(1)とは上下に対
称形状をなす天板(4)(4)がそれぞれヒンジ部(4
1)(41)を介して折曲可能に連接されている。この
天板(4)(4)は、底板(1)および両側板(2)
(3)よりなる本体部とは別体に構成しておくこともで
きるが、部品数の減少、取扱い管理の容易性等の点から
前記のように一体に連接構成しておくのが望ましい。2
組分の天板(4)(4)を一体に形成して一方の側板
(2)または(3)に連設しておくこともできる。
【0022】底板(1)には、ヒンジ部(21)(3
1)の延在方向すなわち前後方向に、電子機器部品等の
包装対象物(B)の厚みに略相当する間隔をおいて、素
材シートの周縁部をシート部として残存させて膨出形成
した間隔保持用の凸状部(6)が並設されている。各凸
状部(6)は、左右方向に連続状をなすものであっても
よいが、図の場合は、左右幅方向の中央部に非膨出部
(1b)を残存させてその左右部に山形状の二つの凸状
部(6)を形成している。(1a)は周縁のシート部を
示す。
【0023】前後に隣接する各凸状部(6)(6)間に
は、挿入される包装対象物(B)を受ける受支用の凸部
(7)が前記凸状部(6)と連続状にシート部(1a)
から膨出形成されている。
【0024】この受支用の凸部(7)は、その左右方向
の両側部と中央部とに包装対象物(B)を受ける受支面
部(7a)(7a)(7b)が設けられるとともに、そ
の間に、前記受支面部(7a)(7b)より低く段差を
有して包装対象物(B)の下面との間に空間(S1 )を
保有するように膨出形成された段面部(7c)が設けら
れている。図の場合、中央部の受支面部(7b)を両側
部の受支面部(7a)(7a)よりごく僅かに(例えば
1〜3mm)低く形成し、通常時は両側部の受支面部
(7a)(7a)のみで包装対象物(B)を受支し、落
下作用等による荷重の増大によって中央部の受支面部
(7b)を含めて3個所で受支できるようになってい
る。
【0025】受支用の凸部(7)の両側端部には、受支
面部(7a)(7a)よりさらに上方へ膨出して包装対
象物(B)の横移動を規制するストッパー部(8)が設
けられ、さらにこのストッパー部(8)に続く側端面は
シート部(1a)から連続した斜面をなしている。これ
によって包装体の稜落下時の緩衝性を高めるとともに、
前記側端面が斜めの支えの役目を果し、包装対象物
(B)の角部の包装箱内壁面に対する底付きを防止でき
るようになっている。
【0026】また両側板(2)(3)には、それぞれ底
板(1)の間隔保持用の凸状部(6)および受支用の凸
部(7)と同列に、周縁部を残存させて膨出形成した間
隔保持用の凸状部(9)(9)が並設されるとともに、
各凸状部(9)(9)間には、収納される包装対象物
(B)の側面を受ける受支用の凸部(11)(11)が
前記凸状部(9)と連続状に膨出形成されている。
【0027】この側板(2)(3)の受支用の凸部(1
1)についても、底板(1)の受支用の凸部(7)と同
様に、その左右両端部すなわち折曲起立時の上下両端部
と中央部とにそれぞれ通常の支持状態において包装対象
物(B)を受ける受支面部(11a)(11a)(11
b)を設けるととともに、その間に前記受支面部より低
く段差を有する段面部(11c)との2段構造に構成し
ておくのが、緩衝性および側面落下時の受支強度の保持
の点から特に好ましい。またこの受支用凸部(11)に
おける中央部の受支面部(11b)を、両端部の受支面
部(11a)より僅かに低く形成しておくこともでき
る。
【0028】なお、前記の側板(2)(3)の凸状部
(9)の下端部と、底板(1)の凸状部(6)の側端部
とが側板(2)(3)の折曲起立状態において弾力的に
対接するようにその高さが設定されていると、起立状態
および包装箱内に挿入した状態での保形性が一層良好に
なる。
【0029】天板(4)は、組立時に底板(1)と上下
に対称形状をなすように、すなわち展開状態においては
底板(1)と全く同形状をなすように形成され、底板
(1)の間隔保持用の凸状部(6)および受支用の凸部
(7)に対応する間隔保持用の凸状部(16)および受
支用の凸部(17)が同列同間隔に設けられている。
【0030】なお、上記の実施例における各ヒンジ部
(21)(31)、(41)および(51)は、通常、
素材シートからのトリミングと同時に行なわれる各凸部
(7)(11)(17)や凸状部(6)(9)(16)
の成形の際に、該部分を例えばV溝状に加熱押圧するこ
とにより形成するもので、その折曲角度つまりV溝状の
開き角度を約90°弱になるように設定しておけばよ
い。
【0031】上記実施例の包装用支持枠(A)では、2
組の支持枠部(10)(10)を連接構成した場合を示
しているが、1組の支持枠部のみの構成とすることも、
また3組以上の支持枠部を連接構成することもできる。
【0032】上記の構成素材である合成樹脂発泡シート
としては、ポリエステル系樹脂の発泡シートが、適度に
剛性および弾性があってかつ強靭性があり、充分なヒン
ジ強度を保持できることから、特に好適に用いられる。
【0033】ポリエステル系樹脂は、芳香族ジカルボン
酸に、二価アルコールを反応させて得られる高分子量の
鎖状ポリエステルであり、中でも耐熱性等の機械的特性
や経済性の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートを主成分とするものが好適に用
いられる。このポリエステル系樹脂は結晶性であり、こ
の結晶化度を高くするほうが、耐熱性等の機械的特性は
向上する。従って結晶化度は15%以上、好ましくは2
0%以上とするのがよい。
【0034】このほか、ポリスチレン系樹脂、ポリプロ
ピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂その他の適度の剛性および弾性を有して
比較的腰のある合成樹脂発泡シートを用いることがで
き、中でも前記の発泡シートに非発泡樹脂をラミネート
してヒンジ強度を持たせた発泡シートを好適に用いるこ
とができる。さらに比較的硬い発泡シートと比較的柔軟
性のある発泡シートとを積層した発泡シートを用いるこ
ともできる。
【0035】前記の発泡シートの厚みは、使用素材によ
っても異なるが、ポリエステル系樹脂発泡シートの場
合、0.5〜8.0mm、好ましくは1.0〜3.0m
m程度であり、発泡倍率は5〜50倍程度のものが好適
である。厚みが前記より小さくなると、充分な受支強度
が得られなくなり、また厚みが前記より大きくなると、
シートからの成形が困難になる上に嵩高になる。また発
泡倍率が前記より小さいと、緩衝性が劣ることになる
上、使用樹脂量が多くなり、また発泡倍率が前記より大
きくなると、強度上問題がある。もちろん包装対象物の
種類や使用素材によっては前記以外のものを使用するこ
ともできる。
【0036】上記した本発明の実施例の包装用支持枠
(A)は、使用までの取扱いにおいては、展開状態で多
数枚を重ねて嵩低くしておくことができる。そして、例
えばハードディスク、CD−ROMを挿入するドライブ
等の電子機器部品その他の包装対象物(B)を集合状態
で段ボール箱等の包装箱(C)内に収納して包装する際
に組立てて使用する。
【0037】この使用の際、中央部のヒンジ部(51)
(51)で2組の支持枠部(10)(10)の隣接する
側板(2)(3)同士を背中合せに折曲するとともに、
各組の両側板(2)(3)を底板(1)に対し略直角に
折曲して相対向させるように起立させ、図5のように組
立てる。この状態で、図6のように包装箱(C)内にセ
ットする。
【0038】そして包装対象物(B)を、相対向する両
側板(2)(3)の各間隔保持用の凸状部(9)(9)
間に嵌め込み、そのまま底板(1)の間隔保持用の凸状
部(6)(6)間に落し込んで、受支用の凸部(7)の
上に載置すればよい。さらに底板(1)と上下に対称形
状をなす天板(4)を上部に被着し、包装箱(C)を梱
包する。
【0039】これによって、複数の各包装対象物(B)
は、その下端部および両側端部さらには上端部が、それ
ぞれ底板(1)、両側板(2)(3)および天板(4)
の各受支用の凸部(7)(11)(17)により、包装
箱(C)内面との間に前記凸部に相当する空隙(S3 )
を保有するように受支された上、各間隔保持用の凸状部
(6)(9)(16)により一定の間隔(S2 )を保有
して相互に接触することなく保持される。
【0040】したがって、図9に示す従来の包装形態の
ように、段ボールよりなる内側の保持筒体や物品相互間
のスペーサーの役目をする段ボール等の仕切材を必要と
せず、包装用支持枠(A)のセット作業および包装対象
物(B)の収納作業が行ない易く、しかも包装対象物を
その周縁部で隔離状態に安定性よく保持できる。
【0041】そして上記の支持状態においては、底板
(1)の受支用の凸部(7)の中央部の受支面部(7
b)が両側部の受支面部(7a)より僅かに低くなって
いるために、包装対象物(B)は両側部の受支面部(7
a)のみで受支されており、包装体の落下等によって受
支面部(7a)が僅かに弾性変形あるいは座屈変形した
場合に、中央部の受支面部(7b)を含めて3個所で受
支でき、充分な支持作用を果せるようになっている。
【0042】しかも、少なくとも底板(1)の受支用の
凸部(7)は、両側部の受載面部(7a)とこれより低
く包装対象物(B)との間に空間(S1 )を保有する段
面部(7c)との2段構成をなしているため、輸送等の
取扱いにおいて包装体が落下した場合、底板(1)の凸
部(7)の受支面部(7a)さらには(7b)がまず弾
性変形あるいは座屈変形することによって良好な緩衝作
用を果すとともに、この受支面部(7a)(7b)の座
屈変形がある程度以上進行したときは、これとは段差を
有する段面部(7c)が第2段の受支面として作用し、
落下による包装対象物(B)の荷重を該段面部(7c)
でも受支でき、落下が何度か繰返された場合にも充分な
受支強度を保ち、良好な緩衝効果を発揮する。
【0043】さらに、底板(1)の受支用凸部(7)の
両側端部には、受支面部(7a)よりさらに膨出して包
装対象物の横移動を規制するストッパー部(8)が設け
られているので、仮に包装体が荷役作業や輸送途中にお
いて稜落下した場合(図8)には、前記膨出形状のスト
ッパー部(8)が包装対象物(B)の角部の緩衝部とし
ての作用をなし、またストッパー部(8)に続く側端面
がシート部(1a)から連続した斜面をなすことで、該
側端面が斜めの支えの役目を果して、包装対象物(B)
の角部が底付きするのを防止できる。これが前記の受支
用凸部(7)の2段構造よる支持作用と相俟って、緩衝
性、安全性に一層優れることになる。
【0044】したがって、包装対象物(B)を受ける受
支用の凸部(7)(11)(17)の高さをそれほど大
きくしなくても、充分な緩衝および支持作用を果すこと
ができるので、包装対象物(B)と包装箱(C)内壁面
との間の空隙(S3 )(S4)を従来よりも小さくする
ことができ、受支強度や緩衝性を低下させることなく、
従来よりもコンパクトに包装することができる。
【0045】例えば、ハードディスクを包装対象物とし
て、ポリエステル系樹脂発泡シートよりなる本発明の包
装用支持枠(A)を使用して段ボール箱に収納し梱包し
た図7の包装体(縦305mm×横265mm×高さ1
85mm)と、図9の従来の包装方式により梱包した包
装体(縦310mm×横310mm×高さ225mm)
とについて、それぞれ落下試験による衝撃値測定(ハー
ドディスクにかかる衝撃値(G)を測定)を実施した。
なお、試験方法は、JIS Z0200に準拠し、落下
高さは80cm、1角3稜落下後、6面自由落下とし
た。
【0046】この試験の結果、両者の衝撃値(G)に殆
ど差はなく、本発明の包装用支持枠(A)を使用するこ
とにより、収納された包装対象物(B)の収納部分と包
装箱(C)内壁面との間の空隙(S3 )(S4 )が小さ
くても、従来と遜色のない緩衝保護効果を発揮できるも
のとなった。すなわち、緩衝保護効果を低下させること
なく、体積を約30%ダウンさせてコンパクトに包装す
ることができた。
【0047】そのため、パレットによる荷役作業におい
て、例えば従来方式であれば、1パレット上に3×3×
4個(36個)しか積載できないものが、本発明の包装
用支持枠(A)を使用した包装体であれば、3×4×5
個(60個)位を積載することが可能になり、その積載
効率、輸送効率を大幅に向上できることになる。
【0048】特に、図示する実施例のように複数組の支
持枠部を連接構成したものにあっては、包装対象物を相
互に接触させることなく複数列に容易にかつ効率よく収
納できることになり、包装効率および輸送効率をさらに
高めることができる。また底板と対称形状をなす天板を
連接構成してある場合、包装作業が一層容易になる上、
包装体の天地が逆転して落下した場合にも、上記同様の
緩衝効果を奏するものとなる。
【0049】なお、本発明の包装用支持枠(A)は、上
記したようにハードディスクやCD−ROMを挿入する
ドライブ等の電子機器部品に限らず、緩衝性が要求され
る他の各種物品を集合包装するのに使用することができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の包装用支持枠よれ
ば、折曲操作によって組立て構成できて包装箱内に容易
にセットでき、また包装対象物を対向する両側板の間隔
保持用の凸状部間に嵌め込んで落し込むだけで、間隔保
持用の凸状部と受支用の凸部とにより周縁部で確実に保
持できて、包装箱内壁面から離してかつ物品相互間に間
隔を存した状態に安定性よく支持でき、包装作業を容易
に行なえる。
【0051】殊に、請求項1の場合は、底板の受支用の
凸部がシート部から膨出形成されている受支面部と段面
部との2段構造をなしていることで、包装体の1〜数回
の落下に対しては受支面部が座屈変形することで良好な
緩衝性を発揮するとともに、受支面部の座屈変形が進行
した場合は、これより低い段面部が第2の受支面として
作用して凸部全体で包装対象物を受ることができて、充
分な受支強度を保有し、包装対象物の底付きを防止で
き、緩衝性を良好に維持できる。
【0052】また請求項2のように、受支用凸部の両側
端部に、包装対象物の横移動を規制するストッパー部を
設け、かつこのストッパー部に続く側端面が斜面をなし
ている場合、このストッパー部および側端面が包装体の
稜落下に対する緩衝および支えの役目を果し、稜落下に
より包装対象物の角部が底付きするのを防止できる。し
たがって、特に緩衝性や安全性が要求される電子機器部
品の包装に好適に使用することができる。
【0053】しかも、前記のように充分な緩衝保護作用
を発揮できるので、包装対象物を支える受支用の凸部を
低くして、収納された包装対象物と包装箱内面との間の
空隙を小さく設定でき、それだけコンパクトな包装体と
することができ、ひいては、この種物品の包装、輸送に
おける積載効率を高め、輸送費用の低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す斜視図である。
【図2】同上の一組の支持枠部の拡大斜視図である。
【図3】同上のX−X線の拡大断面図である。
【図4】同上のY−Y線の拡大断面図である。
【図5】包装用支持枠を組立ててた状態の斜視図であ
る。
【図6】同上の包装対象の物品の収納状態を示す断面図
である。
【図7】包装状態の前図Z−Z線の断面図である。
【図8】稜落下状態を示す一部の拡大断面図である。
【図9】従来の包装形態を例示する断面図である。
【符号の説明】
(A) 本発明の包装用支持枠 (1) 底板 (2)(3) 両側板 (4) 天板 (5) 連接部 (6)(9)(16) 間隔保持用の凸状部 (7)(11)(17) 受支用の凸部 (7a) 両側の受支面部 (7b) 中央部の受支面部 (7c) 段面部 (8) ストッパー部 (10) 1組の支持枠部 (S1 ) 空間 (S2 ) 間隔 (S3 )(S4 ) 空隙 (B) 包装対象物 (C) 包装箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 85/38 B65D 85/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂発泡シートより成形され、底板と
    その左右の相対向両側縁にヒンジ部を介して折曲起立可
    能に連設された側板とを有し、底板および両側板には、
    それぞれヒンジ部延在方向に包装対象物に略相当する間
    隔をおいて間隔保持用の凸状部が周縁部にシート部を残
    存させて並設されるとともに、各凸状部間に前記シート
    部から膨出形成された受支用の凸部が設けられてなる包
    装用支持枠であって、少なくとも底板の受支用の凸部
    は、通常の支持状態において包装対象物が当接する両側
    部の受支面部と、該受支面部より低く段差を有し包装対
    象物との間に空間を保有するように膨出形成された段面
    部との2段構造をなしていることを特徴とする包装用支
    持枠。
  2. 【請求項2】前記底板の受支用の凸部の両側端部には、
    包装対象物が当接する両側部の受支面部よりさらに上方
    へ膨出して受支面部に載置された包装対象物の横移動を
    規制するストッパー部が設けられ、このストッパー部に
    続く側端面が周縁のシート部から連続した斜面をなし、
    該ストッパー部および側端面が包装体の稜落下に対し緩
    衝および支えの役目を果すように設けられてなることを
    特徴とする請求項1に記載の包装用支持枠。
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