JPH088931Y2 - マスタシリンダ - Google Patents
マスタシリンダInfo
- Publication number
- JPH088931Y2 JPH088931Y2 JP2592691U JP2592691U JPH088931Y2 JP H088931 Y2 JPH088931 Y2 JP H088931Y2 JP 2592691 U JP2592691 U JP 2592691U JP 2592691 U JP2592691 U JP 2592691U JP H088931 Y2 JPH088931 Y2 JP H088931Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- piston
- hole
- seal
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、車両等のブレーキある
いはクラッチ装置などにおいて使用されるマスタシリン
ダに関する。
いはクラッチ装置などにおいて使用されるマスタシリン
ダに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のマスタシリンダとしては、従
来、実開昭５８−１６０８６５号公報に記載されたもの
がある。このマスタシリンダのシリンダ本体が有するシ
リンダ孔は、その開口側が他部より大径に形成され、こ
の大径部にピストンの軸部が貫通する案内装置を収納し
ている。
来、実開昭５８−１６０８６５号公報に記載されたもの
がある。このマスタシリンダのシリンダ本体が有するシ
リンダ孔は、その開口側が他部より大径に形成され、こ
の大径部にピストンの軸部が貫通する案内装置を収納し
ている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】この案内装置はピスト
ンの軸部が摺動するリップ型シールで該軸部との間を密
封するとともにピストン戻り時（あるいは、車両への組
み込み前等）にピストンの頭部を受けるストッパの役目
を持たせるが、シリンダ作動時に、内部に発生する負圧
でリップ型シールが挙動し、この挙動時に内側リップが
圧力室側へ引き込まれてシール性を失い、シリンダ孔内
へ外部空気が侵入する恐れがあるので、このリップ型シ
ールの挙動を防止する必要がある。
ンの軸部が摺動するリップ型シールで該軸部との間を密
封するとともにピストン戻り時（あるいは、車両への組
み込み前等）にピストンの頭部を受けるストッパの役目
を持たせるが、シリンダ作動時に、内部に発生する負圧
でリップ型シールが挙動し、この挙動時に内側リップが
圧力室側へ引き込まれてシール性を失い、シリンダ孔内
へ外部空気が侵入する恐れがあるので、このリップ型シ
ールの挙動を防止する必要がある。
【０００４】しかし、このシールの挙動を防止し、かつ
上記ストッパの役目を持たせようとすると、案内装置の
構造が複雑で部品点数が多くなるので、寸法管理が面倒
になになるという問題が生じる。
上記ストッパの役目を持たせようとすると、案内装置の
構造が複雑で部品点数が多くなるので、寸法管理が面倒
になになるという問題が生じる。
【０００５】本考案はこの問題を解消するためになされ
たもので、案内装置の部品点数が少なくて済み、従来に
比し、寸法管理を容易にすることができるマスタシリン
ダを提供することを目的とする。
たもので、案内装置の部品点数が少なくて済み、従来に
比し、寸法管理を容易にすることができるマスタシリン
ダを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、案内装置を構成するプレートに、ピストンの
頭部とシールの内側リップに各々当接可能な突起を形成
するようにした。
するため、案内装置を構成するプレートに、ピストンの
頭部とシールの内側リップに各々当接可能な突起を形成
するようにした。
【０００７】
【作用】本考案では、１枚のプレートがピストンストッ
パとカップシール押さえを兼ねる。
パとカップシール押さえを兼ねる。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の１実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【０００９】図１において、１はタンデムマスタシリン
ダのシリンダ本体であって、一端開口のシリンダ孔２を
有し、このシリンダ孔２の開口側は所定長に亘り、他部
２Ａより拡径した大径部２Ｂとなっており、この大径部
２Ｂには、プレート４とリップ型シール５とシールバッ
クアップ６からなる案内装置７がシリンダ孔開口端に嵌
着したストッパリング８で抜け止めして収納されてい
る。プレート４は他部２Ａと大径部２Ｂとを境界する段
部９に係合し、シール５はシールバックアップ６に形成
した環状溝６Ａに嵌入されてプレート４に係合してい
る。
ダのシリンダ本体であって、一端開口のシリンダ孔２を
有し、このシリンダ孔２の開口側は所定長に亘り、他部
２Ａより拡径した大径部２Ｂとなっており、この大径部
２Ｂには、プレート４とリップ型シール５とシールバッ
クアップ６からなる案内装置７がシリンダ孔開口端に嵌
着したストッパリング８で抜け止めして収納されてい
る。プレート４は他部２Ａと大径部２Ｂとを境界する段
部９に係合し、シール５はシールバックアップ６に形成
した環状溝６Ａに嵌入されてプレート４に係合してい
る。
【００１０】プレート４は、図２及び図３に示すよう
に、中央孔１０を有する環体であって、外周寄りに通孔
１１が形成され、内周側に、一方の表面に突出する突起
（ピストンストッパになる）１２と裏面に突出する突起
（シール押さえとなる）１３とが周方向に交互にかつ所
定間隔を隔てて形成されており、シール５の内側リップ
５Ｄが突起１３に係合している。この突起１２と１３は
図４に示す如く台状をなしている。
に、中央孔１０を有する環体であって、外周寄りに通孔
１１が形成され、内周側に、一方の表面に突出する突起
（ピストンストッパになる）１２と裏面に突出する突起
（シール押さえとなる）１３とが周方向に交互にかつ所
定間隔を隔てて形成されており、シール５の内側リップ
５Ｄが突起１３に係合している。この突起１２と１３は
図４に示す如く台状をなしている。
【００１１】シリンダ孔２には、その底側に、従ピスト
ン１４が、開口側に主ビストン１５の頭部１５Ａが相互
にボルト１６で相対移動可能に連結されて摺動可能に挿
入されており、それぞれ戻しばね１７、１８で開口側へ
付勢されている。
ン１４が、開口側に主ビストン１５の頭部１５Ａが相互
にボルト１６で相対移動可能に連結されて摺動可能に挿
入されており、それぞれ戻しばね１７、１８で開口側へ
付勢されている。
【００１２】従ピストン１４はシリンダ孔２の底との間
に従圧力室Ａを区画し、前後２つの摺動部１９と２０で
シリンダ孔２内周面との間に液補給室Ｂを区画してい
る。シリンダ本体１には、リザーバ接続部２１の底と従
圧力室Ａに開口する弛め孔２２と、リザーバ接続部２１
の底と液補給室Ｂに開口する通孔２３が形成されてい
る。２４は摺動部１９に隣接して嵌着されたリップ型シ
ール、２４摺動部２０に間着されたリップ型シールであ
る。主ピストン１５は、その頭部１５Ａの外周部１５ａ
に形成された軸方向の通孔２６を有し、該頭部１５Ａで
従ピストン１４との間に主圧力室Ｃを区画し、頭部１５
Ａから伸びる軸状部１５Ｂは、案内装置７との間に、通
孔２６の一端が開口する液補給室Ｄを区画して該案内装
置７を貫通してシリンダ孔２の開口から外へ伸びてい
る。通孔２６の他端は頭部１５Ａの先端部１５ｃに嵌着
されたリップ型シール２７で閉鎖されている。シリンダ
本体１には、リザーバ接続部２８の底と主圧力室Ｃに開
口する弛め孔２９と、リザーバ接続部２８の底と液補給
室Ｄに開口する通孔３０が形成されている。上記ボルト
１６のねじ側端は頭部１５Ａの主圧力室Ｃ側面に螺入
し、頭部側が従ピストン１４の主圧力室Ｃ側面に戻しば
ね１８で押しつけられているリテーナ３１に遊貫してい
る。３２は戻しばね１８の一端を受けるばね受けで、シ
ール２７の押さえを兼ねている。
に従圧力室Ａを区画し、前後２つの摺動部１９と２０で
シリンダ孔２内周面との間に液補給室Ｂを区画してい
る。シリンダ本体１には、リザーバ接続部２１の底と従
圧力室Ａに開口する弛め孔２２と、リザーバ接続部２１
の底と液補給室Ｂに開口する通孔２３が形成されてい
る。２４は摺動部１９に隣接して嵌着されたリップ型シ
ール、２４摺動部２０に間着されたリップ型シールであ
る。主ピストン１５は、その頭部１５Ａの外周部１５ａ
に形成された軸方向の通孔２６を有し、該頭部１５Ａで
従ピストン１４との間に主圧力室Ｃを区画し、頭部１５
Ａから伸びる軸状部１５Ｂは、案内装置７との間に、通
孔２６の一端が開口する液補給室Ｄを区画して該案内装
置７を貫通してシリンダ孔２の開口から外へ伸びてい
る。通孔２６の他端は頭部１５Ａの先端部１５ｃに嵌着
されたリップ型シール２７で閉鎖されている。シリンダ
本体１には、リザーバ接続部２８の底と主圧力室Ｃに開
口する弛め孔２９と、リザーバ接続部２８の底と液補給
室Ｄに開口する通孔３０が形成されている。上記ボルト
１６のねじ側端は頭部１５Ａの主圧力室Ｃ側面に螺入
し、頭部側が従ピストン１４の主圧力室Ｃ側面に戻しば
ね１８で押しつけられているリテーナ３１に遊貫してい
る。３２は戻しばね１８の一端を受けるばね受けで、シ
ール２７の押さえを兼ねている。
【００１３】主ピストン１５の外周部１５ａより内周側
の頭部本体部分１５ｂは外周部１５ａに対してシリンダ
孔２開口側へ肉厚であって、シリンダ非作動時、この頭
部本体部分１５ｂのシリンダ孔２開口側面がプレート４
の突起１２に圧接している。本実施例では、シリンダ孔
２の主ピストン１５が摺動する部分２Ａと案内装置７を
収納する開口端側の大径部２Ｂとを境界する段部９に係
合する部材をプレート４とし、このプレート４に案内装
置７のリップ型シール５の内周リップ５Ｄを受ける、も
しくは押さえる突起１３を形成したので、ピストン戻り
時に、シリンダ孔２Ａ内に前記負圧が発生時しても、該
負圧によりリップ型シール５の内周リップ５Ｄが引き込
まれるような現象が防止され、圧力室側へのエアの吸い
込みを防止することができる。
の頭部本体部分１５ｂは外周部１５ａに対してシリンダ
孔２開口側へ肉厚であって、シリンダ非作動時、この頭
部本体部分１５ｂのシリンダ孔２開口側面がプレート４
の突起１２に圧接している。本実施例では、シリンダ孔
２の主ピストン１５が摺動する部分２Ａと案内装置７を
収納する開口端側の大径部２Ｂとを境界する段部９に係
合する部材をプレート４とし、このプレート４に案内装
置７のリップ型シール５の内周リップ５Ｄを受ける、も
しくは押さえる突起１３を形成したので、ピストン戻り
時に、シリンダ孔２Ａ内に前記負圧が発生時しても、該
負圧によりリップ型シール５の内周リップ５Ｄが引き込
まれるような現象が防止され、圧力室側へのエアの吸い
込みを防止することができる。
【００１４】しかも、このプレート４の突起１２はピス
トンストッパとなるので、１枚のプレート４で、エアの
吸い込みの防止と、ピストンストッパの役目を果たさせ
ることができ、案内装置７の構成が簡単になるので、寸
法管理が楽になる。
トンストッパとなるので、１枚のプレート４で、エアの
吸い込みの防止と、ピストンストッパの役目を果たさせ
ることができ、案内装置７の構成が簡単になるので、寸
法管理が楽になる。
【００１５】
【考案の効果】本考案は以上説明した通り、１枚のプレ
ートがピストンストッパとカップシール押さえを兼ねる
ので、案内装置の部品点数が少なくて済み、従来に比
し、寸法管理が容易になる。
ートがピストンストッパとカップシール押さえを兼ねる
ので、案内装置の部品点数が少なくて済み、従来に比
し、寸法管理が容易になる。
【図１】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【図２】上記実施例におけるプレートの平面図である。
【図３】図２のアーア矢視図である。
【図４】上記実施例におけるプレートの突起を示す図で
ある。
ある。
１ シリンダ本体 ２ シリンダ孔 ２Ｂ 大径部 ４ プレート ５ リップ型シール ５Ｄ リップ型シールの内周リップ ６ シールのバックアッパ ７ 案内装置 ８ ストッパリング ９ 段部 １２ 突起 １３ 突起
Claims (1)
- 【請求項１】 開口部に段部を介在して大径部を形成し
たシリンダ孔を有するシリンダ本体と、シリンダ孔に摺
動自在に挿入されシリンダ孔内に圧力室を区画する頭部
とシリンダ孔外方に向って伸びる軸部とを有するピスト
ンと、ピストンの軸部と大径部との間に設けられた案内
装置とを備え、案内装置が段部に係合するプレートと、
プレートに隣接したリップ型シールと、シールのバック
アップと、バックアップの抜け止めとを有しているマス
タシリンダにおいて、一端側がピストンの頭部に他端側
がシールの内側リップに各々当接可能に成して前記プレ
ートの内周側に軸方向双方に突出する突起を形成するよ
うにしたマスタシリンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2592691U JPH088931Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | マスタシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2592691U JPH088931Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | マスタシリンダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04122269U JPH04122269U (ja) | 1992-11-02 |
| JPH088931Y2 true JPH088931Y2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=31910555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2592691U Expired - Lifetime JPH088931Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | マスタシリンダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088931Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4578782B2 (ja) * | 2003-04-08 | 2010-11-10 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | マスタシリンダおよびマスタシリンダ本体の加工方法 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP2592691U patent/JPH088931Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04122269U (ja) | 1992-11-02 |
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