JP2547160Y2 - ブレーキマスタシリンダ - Google Patents

ブレーキマスタシリンダ

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JP2547160Y2
JP2547160Y2 JP1991019072U JP1907291U JP2547160Y2 JP 2547160 Y2 JP2547160 Y2 JP 2547160Y2 JP 1991019072 U JP1991019072 U JP 1991019072U JP 1907291 U JP1907291 U JP 1907291U JP 2547160 Y2 JP2547160 Y2 JP 2547160Y2
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JP
Japan
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peripheral surface
inner peripheral
secondary cup
piston
retainer
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JP1991019072U
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JPH04114863U (ja
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恒由 山田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブレーキマスタシリン
ダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーキマスタシリンダとして
は、例えば、実開平1−154062号公報に記載のも
のが知られており、図7、図8のように示される。図8
において、1は図示しないプッシュロッドにより駆動さ
れるプライマリーピストンであり、プライマリーピスト
ン1は液圧室3および補給室4を画成する。プライマリ
ーピストン1はガイド部材5に案内されてシリンダ本体
6に対して摺動する。補給室4はサプライポート7を通
してリザーバタンク8に連通し、プライマリーピストン
1が図7の矢印A方向に移動した場合、リザーバタンク
8からサプライポート7を通して補給室4にブレーキ液
が補給されるようになっている。ガイド部材5はセカン
ダリーカップ9を支持しており、補給室4内とシリンダ
外部とはセカンダリーカップ9によりシールされてい
る。セカンダリーカップ9の外周部には図8に示すリテ
ーナ10が当接しており、リテーナ10によりセカンダリー
カップ9の位置が保持されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブレーキマスタシリンダにあっては、ガイド
部材5とセカンダリーカップ9とのシール面はプライマ
リーピストン1の移動方向に平行であり、また、リテー
ナ10はセカンダリーカップ9の内周部には接触しない構
成となっていたため、プライマリーピストン1が図7の
矢印A方向に移動して補給室に負圧が発生し、この負圧
がセカンダリーカップ9に加わった場合、リテーナ10お
よびガイド部材5だけではセカンダリーカップ9のシー
ル性を保持することが困難になるといった問題点があっ
た。
【0004】そこで、本考案は、補給室に発生した負圧
がセカンダリーカップに加わった場合でも、リテーナお
よびガイド部材によりセカンダリーカップの内周面をピ
ストン外周面に確実に摺接させ、セカンダリーカップの
シール性を確実に保持することができるブレーキマスタ
シリンダを提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するため、リザーバタンクに連通したサプライポート
を有するシリンダ本体と、シリンダ本体に摺動自在に支
持され、ブレーキ作動用の液圧を発生する液圧室および
サプライポートに連通する補給室を画成するピストン
と、シリンダ本体とピストンの間に設けられ、ピストン
を案内する筒状のガイド部材と、ガイド部材の内周面に
密着する外周面およびピストンの外周面に摺接する内周
面を有するとともに、円周方向に沿って形成された溝部
を有し、補給室をシールするセカンダリーカップと、セ
カンダリーカップに当接してセカンダリーカップの位置
を保持するリテーナと、を備えたブレーキマスタシリン
ダにおいて、前記ガイド部材のセカンダリーカップに密
着する内周面の少なくとも一部が液圧室側に向うに従っ
て小径となるテーパ面から構成され、リテーナが自身の
内周部近傍にセカンダリーカップ側に突出する突出部を
有するとともに、突出部の内周面の少なくとも一部が液
圧室側に向うに従って小径となるテーパ面から構成さ
れ、突出部のテーパ面からなる内周面がセカンダリーカ
ップに当接するように突出部がセカンダリーカップの溝
部に係合されたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本考案では、ピストンの移動により補給室に負
圧が発生した場合、この負圧によりセカンダリーカップ
が液圧室側に移動しようとするが、テーパ面であるガイ
ド部材の内周面およびリテーナの突出部の内周面によ
り、セカンダリーカップがピストン側に押圧される。し
たがって、セカンダリーカップの内周面とピストンの外
周面との摺接が確実に保持される。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1〜図6は本考案に係るブレーキマスタシリンダの一実
施例を示す図である。まず、構成を説明する。
【0008】図1〜図3において、21はシリンダ本体で
あり、シリンダ本体21にはリザーバタンク22に連通した
サプライポート21aが形成されている。シリンダ本体21
は図示しないブレーキペダルの操作により駆動されるプ
ライマリーピストン23を摺動自在に支持しており、プラ
イマリーピストン23は液圧室24および補給室25を画成し
ている。液圧室24はブレーキ作動用の液圧を発生し、補
給室25はサプライポート21aに連通している。シリンダ
本体21とプライマリーピストン23の間にはガイド部材26
が設けられており、ガイド部材26はプライマリーピスト
ン23を案内する。27はセカンダリーカップであり、セカ
ンダリーカップ27はガイド部材26の内周面26aに密着す
る外周面およびピストンの外周面に摺接する内周面を有
するとともに、円周方向に沿って形成された溝部27aを
有し、補給室25をシールしている。さらにガイド部材26
およびシリンダ本体21間はシールリング21bによりシー
ルされている。セカンダリーカップ27にはリテーナ28が
当接しており、セカンダリーカップ27の位置はリテーナ
28により保持されるようになっている。
【0009】ここで、ガイド部材26のセカンダリーカッ
プ27に密着する内周面26aの一部は液圧室24側に向うに
従って小径となるテーパ面から構成される。また、リテ
ーナ28は自身の内周部近傍にセカンダリーカップ27側に
突出する突出部28aを有し、突出部28aの内周面28bの
一部は液圧室24側に向うに従って小径となるテーパ面か
ら構成される。本実施例では、突出部28aは曲げ加工に
より形成されている。さらに、突出部28aの内周面28b
がセカンダリーカップ27に当接するように、突出部28a
はセカンダリーカップ27の溝部27aに係合している。
【0010】図4〜図6はリテーナの他の実施態様を示
しており、図4に示されるリテーナ31は平板部材31aお
よび筒状部材31bから構成される。筒状部材31bにより
本考案の突出部が構成され、筒状部材31bの一部の内周
面31cがテーパ面となっている。筒状部材31bは図5に
示すように平板部材31aのフランジ部の外周側に圧入さ
れている。図6に示されるリテーナ41も平板部材41aお
よび筒状部材41bから構成される。筒状部材41bにより
本考案の突出部が構成され、筒状部材41bの一部の内周
面41cがテーパ面となっている。筒状部材41bは平板部
材41aのフランジ部の内周側に圧入されている。
【0011】次に、作用を説明する。プライマリーピス
トン23が図1、図2の矢印B方向に移動すると、補給室
25には負圧が発生する。この負圧がセカンダリーカップ
27に加わり、セカンダリーカップ27を図1、図2の矢印
B方向に移動させようとする。このとき、ガイド部材26
の内周面26aおよびリテーナ28の突出部28aの内周面28
bが液圧室24側に向うに従って小径のテーパ面であるた
め、セカンダリーカップ27の外周部および内周部の両方
がこれらのテーパ面に乗り上げ、セカンダリーカップ27
がプライマリーピストン23側に押圧される。したがっ
て、セカンダリーカップ27の内周面が常にプライマリー
ピストン23の外周面に確実に摺接する。したがって、セ
カンダリーカップ27のシール性を常に確実に保持するこ
とができる。
【0012】なお、51はプライマリーカップ、52はプラ
イマリーリターンスプリング、53はセカンダリーピスト
ン、54はセカンダリーリターンスプリングである。ま
た、ガイド部材26およびリテーナ28以外のブレーキマス
タシリンダの構成および作動自体は公知のものであるた
め、ここではこれらの説明は省略する。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、ガイド部材の内周面お
よびリテーナの突出部の外周面が液圧室側に向うに従っ
て小径のテーパ面であるので、セカンダリーカップの内
周面をプライマリーピストンに確実に摺接させることが
でき、セカンダリーカップのシール性を常に確実に保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブレーキマスタシリンダの断面図
である。
【図2】図1に示されるブレーキマスタシリンダの要部
拡大断面図である。
【図3】図2に示されるリテーナの斜視図である。
【図4】図3に示されるリテーナの他の実施態様の第1
例を示す図であり、(a)はその断面図、(b)はその
斜視図である。
【図5】図4に示されるリテーナの組み立て方法を説明
するための図である。
【図6】図3に示されるリテーナの他の実施態様の第2
例を示す図であり、(a)はその断面図、(b)はその
斜視図である。
【図7】従来のブレーキマスタシリンダの一部断面を含
む全体図である。
【図8】図7に示されるリテーナを示す図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)におけるK−K矢視断
面図である。
【符号の説明】
21 シリンダ本体 22 リザーバタンク 23 プライマリーピストン(ピストン) 24 液圧室 25 補給室 26 ガイド部材 26a ガイド部材の内周面 27 セカンダリーカップ 27a セカンダリーカップの溝部 28、31、41 リテーナ 28a リテーナの突出部 28b 突出部の内周面 31b、41b 筒状部材(突出部) 31c、41c 突出部の内周面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リザーバタンクに連通したサプライポート
    を有するシリンダ本体と、シリンダ本体に摺動自在に支
    持され、ブレーキ作動用の液圧を発生する液圧室および
    サプライポートに連通する補給室を画成するピストン
    と、シリンダ本体とピストンの間に設けられ、ピストン
    を案内する筒状のガイド部材と、ガイド部材の内周面に
    密着する外周面およびピストンの外周面に摺接する内周
    面を有するとともに、円周方向に沿って形成された溝部
    を有し、補給室をシールするセカンダリーカップと、セ
    カンダリーカップに当接してセカンダリーカップの位置
    を保持するリテーナと、を備えたブレーキマスタシリン
    ダにおいて、前記ガイド部材のセカンダリーカップに密
    着する内周面の少なくとも一部が液圧室側に向うに従っ
    て小径となるテーパ面から構成され、リテーナが自身の
    内周部近傍にセカンダリーカップ側に突出する突出部を
    有するとともに、突出部の内周面の少なくとも一部が液
    圧室側に向うに従って小径となるテーパ面から構成さ
    れ、突出部のテーパ面からなる内周面がセカンダリーカ
    ップに当接するように突出部がセカンダリーカップの溝
    部に係合されたことを特徴とするブレーキマスタシリン
    ダ。
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