JPH088932Y2 - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH088932Y2
JPH088932Y2 JP4816691U JP4816691U JPH088932Y2 JP H088932 Y2 JPH088932 Y2 JP H088932Y2 JP 4816691 U JP4816691 U JP 4816691U JP 4816691 U JP4816691 U JP 4816691U JP H088932 Y2 JPH088932 Y2 JP H088932Y2
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JP
Japan
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hole
valve
piston
guide device
cylinder
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JP4816691U
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JPH05573U (ja
Inventor
隆 村山
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両等のブレーキある
いはクラッチ装置で用いられるマスタシリンダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のマスタシリンダとしては、従
来、実開平1−68976号公報に記載されたものがあ
る。このマスタシリンダでは、開口側が増径しこの増径
部に、カップシールを内装したガイドブロックを有する
ピストン案内装置を収納したシリンダ孔を有し、頭部を
このシリンダ孔に摺動可能に挿入し軸状部が上記ピスト
ン案内装置を貫通してシリンダ孔の開口から外へのびる
ピストンに弁を持たせ、この弁の弁体を保持するステム
が係合するピン部材(開弁軸)を備え、このピン部材を
保持する環状部材を上記軸状部に外装して、常時、ばね
でピストン案内装置側へ付勢している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このマスタシリンダ
おいては、シリンダ非作動時に、環状部材が当接するピ
ストン案内装置が上記弁の開弁位置を規定することにな
るが、上記ガイドブロックの巾、上記カップシールの
巾、カップシールを装着する凹部の深さ、シリンダ孔開
口端にあってピストン案内装置を受けるストッパリング
板厚、更に環状部材の板厚等が上記開弁位置に影響を
与えるので、上記弁の開弁位置の公差を一定値内に収め
るための各部材の寸法管理が著しく面倒であった。
【0004】本考案はこの問題を解消するためになされ
たもので、開弁位置に影響を与える部材の寸法管理が楽
になり、開弁位置の公差を、より精度よく一定値内に管
理することができるマスタシリンダを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、案内装置に、段部及び環状部材に係合可能な
ストッパ部材と、このストッパ部材を段部に向って付勢
するばねとを設けるようにした。
【0006】
【作用】本考案では、案内装置に環状部材を受けるスト
ッパ部材を設け、このストッパ部材をばねで段部に向か
って付勢するようにしたので、開弁位置の決定に影響を
与える部材が少なくて済む。
【0007】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面を参照して説
明する。
【0008】図1において、1はタンデムマスタシリン
ダのシリンダ本体であって、一端が開口するシリンダ孔
2を有し、このシリンダ孔2の開口部の所定長さ部分が
他部2Aとは段部3を介して増径された増径部2Bとな
っている。シリンダ本体1はこの段部3に対応する外周
部に取付けフランジ4を形成されている。
【0009】シリンダ孔2の増径部2Bは、その開口端
に嵌着されたストッパリング5と段部3との間に、段部
3側からストッパ部材であるプレート6、スプリングワ
ッシャ7およびガイドブロック8を収納しており、スプ
リングワッシャ7のばね作用により、プレート6は段部
3の段面3Aに圧接し、ガイドブロック8はストッパリ
ング5に押圧されている。9はガイドブロック8の外周
部に嵌着されたシールリングである。プレート6、スプ
リングワッシャ7およびガイドブロック8はピストン案
内装置10を構成している。
【0010】シリンダ孔2には、その底側に従ピストン
11、開口側に主ピストン12の頭部12Aを摺動可能
に挿入されており、従ピストン11は主ピストン12
に、一端が従ピストン11の後端面(シリンダ孔開口側
端面)に螺入するボルト13で相対移動可能に連結され
ており、それぞれが戻しばね14と15でシリンダ孔2
の開口側へ付勢されている。主ピストン12の軸状部1
2Bはプレート6、スプリングワッシャ7を遊貫し、更
にガイドブロック8を貫通してシリンダ本体1の外へ伸
びている。
【0011】従ピストン11は前後にそれぞれ摺動部1
6、17を備えるとともに前端に開口する弁収納凹部1
8を有し、この弁収納凹部18の底18Aに一端が開口
し他端が横孔19に開口する軸方向の弁孔20が形成さ
れている。この横孔19は図の紙面表裏方向に従ピスト
ン11を貫通し軸方向に伸びる偏平形状の孔であって、
この横孔19に開弁軸であるピン部材21が通されてい
る。この開弁軸21の両端はシリンダ本体1に固定され
る。弁収納凹部18には、底18Aを弁座とする弁体2
2が弁ばね23で該弁座側へ付勢されて収納されてお
り、この弁体22を一端側に取着したステム24は弁孔
20内を遊嵌して横孔19へ伸び、開弁軸21に他端が
当接している。25、26はそれぞれ摺動部16、17
に隣接して形成された周溝に嵌着されているカップシー
ルである。
【0012】主ピストン12は、摺動部27を形成され
た頭部12Aの前端面に開口する弁収納凹部28を有
し、この弁収納凹所28の底28Aに一端が開口し他端
が横孔30に開口する軸方向の弁孔29が形成されてい
る。この横孔30は図の上下方向に主ピストン12を貫
通する所定軸方向巾の孔であって、この横孔30に開弁
軸31が通されている。この開弁軸31の横孔30から
突出する両端は軸状部12Bに摺動可能に外嵌された
状部材32に保持されている。環状部材32はばね33
により付勢されてプレート6に押圧されている。弁収納
凹所28には、底28Aを弁座とする弁体34が弁ばね
35で該弁座側へ付勢されて収納されており、この弁体
34を一端側に取着したステム36は弁孔29内を遊嵌
して横孔30へ伸び、開弁軸31に他端が当接してい
る。頭部12Aの前端面には戻しばね15の一端を受け
るリテーナ37が係合しており、前記ボルト13の頭部
側がこのリテーナ37を遊貫している。38は摺動部2
7に隣接して形成された周溝に嵌着されているカップシ
ールである。
【0013】従ピストン11は、シリンダ孔2の底との
間に従圧力室Aを区画するとともに摺動部16、17と
シリンダ孔2Aの内周面との間に液補給室Bを区画して
おり、シリンダ本体1には従圧力室Aに開口する図示し
ない吐出口と、液補給室Bをリザーバ接続部39に連通
する通孔40が形成されている。主ピストン12は、従
ピストン11との間に主圧力室Cを区画するとともに摺
動部27でシリンダ孔2Aの内周面と案内装置10との
間に液補給室Dを区画しており、シリンダ本体1には主
圧力室Cに開口する図示しない吐出口と、液補給室Dを
リザーバ接続部41に連通する通孔42が形成されてい
る。
【0014】図は、マスタシリンダ非作動時の状態を示
してあり、横孔19の前端が開弁軸21に当接し、この
開弁軸21にステム24の後端が圧接して、弁体22は
弁座18Aから離座している。また、横孔30の前端も
開弁軸31に当接し、この開弁軸31にステム36の後
端が圧接して、弁体35は弁座28Aから離座してい
る。即ち、ステム24と36は開弁位置にある。
【0015】この状態で、主ピストン12が図示矢印方
向へ駆動されると、従ピストン11も同方向へ駆動さ
れ、弁体35が弁座28Aに着座して液補給室Dと主圧
力室Cとが遮断されて、主圧力室Cに液圧が発生し、弁
体22が弁座18Aに着座して液補給室Bと従圧力室A
とが遮断されて、従圧力室Aに液圧が発生する。
【0016】主ピストン12が図示の位置へ戻される
と、従ピストン11も戻しばね11の作用で、図示位置
へ戻り、ステム24の後端が開弁軸21に当接して、弁
体22が弁座18Aから離れて液補給室Bと従圧力室A
とが連通する。ステム36もその後端が開弁軸31に当
接して、弁体35が弁座28Aから離れて液補給室Dと
従圧力室Cとが連通する。
【0017】本実施例では、弁体35の開弁位置は、開
弁軸31を保持する環状部材32の位置で決るが、この
環状部材32はプレート6に圧接係合するので、プレー
ト6が弁体35の開弁位置を規定することになる。ピス
トン案内装置10は、このプレート6とスプリングワッ
シャ7とガイドブロック8からなり、プレート6は段面
3Aに、ガイドブロック8はストッパリング5に、それ
それ常に押圧されている上、ガイドプロック7、ストッ
パリング5の軸方向巾の製作誤差はスプリングワッシャ
7が吸収するので、弁体35の開弁位置を一定の公差範
囲に容易に収めることができる。
【0018】
【考案の効果】本考案は以上説明した通り、案内装置に
環状部材を受けるストッパ部材を設け、このストッパ部
材をばねで段部に向かって付勢するようにしたので、開
弁位置の決定に影響を与える部材が少なく、その分、公
差決定上の寸法管理が容易になるので、より精度よく公
差を一定値内に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ本体 2 シリンダ孔 2B 増径部 3 段部 5 ストッパリング 6 ストッパ部材 7 ばね 8 ガイドブロック 12 ピストン 29 孔 30 横孔 31 ピン部材 32 環状部材 33 ばね 35 弁体 36 ステム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に段部を介して増径部を形成した
    シリンダ孔を有するシリンダ本体と、シリンダ孔に摺動
    自在に挿入され外方に向かって延びる軸状部を有するピ
    ストンと、軸状部と増径部の間に設けた案内装置と、ピ
    ストンの前方に形成される液圧室と、軸方向にみて案内
    装置の前方側に位置してピストンの軸状部に形成した横
    孔と、横孔と液圧室とを連通するように形成した孔と、
    該孔の液圧室側開口を閉鎖可能に配置した弁体と、弁体
    から横孔まで延びるステムと、該ステムに当接可能に横
    孔内に軸方向に可動に配置したピン部材と、ピン部材の
    横孔からの突出部に取付けられピストンの軸状部に沿っ
    て移動可能な環状部材と、環状部材を案内装置側に向っ
    て付勢するばねとを有し、環状部材の案内装置に対する
    係合によりピン部材及びステムを介在して弁体を前記開
    口を開く位置に移動させるようにしたマスタシリンダに
    おいて、案内装置に、段部及び環状部材に係合可能なス
    トッパ部材と、このストッパ部材を段部に向って付勢す
    るばねとを設けるようにしたマスタシリンダ。
JP4816691U 1991-06-25 1991-06-25 マスタシリンダ Expired - Lifetime JPH088932Y2 (ja)

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JP4816691U JPH088932Y2 (ja) 1991-06-25 1991-06-25 マスタシリンダ

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JPH05573U JPH05573U (ja) 1993-01-08
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JPH05573U (ja) 1993-01-08

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