JPH0888963A - ブラシレスdcモータ - Google Patents

ブラシレスdcモータ

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JPH0888963A
JPH0888963A JP7146620A JP14662095A JPH0888963A JP H0888963 A JPH0888963 A JP H0888963A JP 7146620 A JP7146620 A JP 7146620A JP 14662095 A JP14662095 A JP 14662095A JP H0888963 A JPH0888963 A JP H0888963A
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Kazunobu Oyama
和伸 大山
Akio Yamagiwa
昭雄 山際
Katsutaka Hara
勝高 原
Hiroaki Kojima
浩明 小島
Sumikazu Matsuno
澄和 松野
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 永久磁石に高精度の加工を行なうことなく、
回転子の永久磁石収容空間に確実に収容し、かつ保持す
る。 【構成】 回転子3に永久磁石収容空間3bおよび磁束
短絡防止用の空間3cを形成し、永久磁石収容空間3b
の厚み、幅を永久磁石4の寸法公差を考慮して設定し、
永久磁石収容空間3bに収容された永久磁石4の端部
に、端板5に一体形成された突部5aにより保持のため
の押圧力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はブラシレスDCモータ
に関し、さらに詳細にいえば、固定子と回転子とを有し
ているとともに、回転子内部に、回転子の回転軸方向と
平行に開口部が形成され、永久磁石が上記開口部に埋装
されてなるブラシレスDCモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2次銅損がないことに起因し
て高効率化が可能であるという利点に着目してブラシレ
スDCモータを種々の分野に適用することの研究開発が
進められている。ここで、ブラシレスDCモータは、回
転子の表面に永久磁石を装着してなる構成のもの(以
下、表面DCモータと称する)と、回転子の内部に永久
磁石を埋め込んで保持してなる構成のもの(以下、埋込
DCモータと称する)とに大別される。
【0003】この埋込DCモータは、表面DCモータと
比較して高範囲な運転が可能であり、高トルクを発生す
ることができ、高トルクにより高効率な運転が可能であ
るという利点を有している。また、埋込DCモータで
は、回転子の回転軸寄りに永久磁石収容空間を形成し
て、この永久磁石収容空間内に永久磁石を収容するので
あるが、収容された永久磁石の位置ずれが発生しないよ
うにするために、種々の永久磁石保持方法が提案されて
いる。
【0004】例えば、(1)高い寸法精度で永久磁石収
容空間および永久磁石を作製し、永久磁石を永久磁石収
容空間に圧入する方法(図14参照)、(2)回転子に
形成された永久磁石収容空間の一方の境界面(回転子の
回転軸側の境界面)の幅方向の両端寄り部に係合突部を
形成するとともに、他方の境界面(上記一方の境界面と
対向する境界面)の幅方向の中央部に係合突部を形成
し、これら係合突部の基部に対応する位置に変形吸収用
の孔(図15中A参照)または溝(図15中B参照)を
形成してなる永久磁石保持機構を採用し、永久磁石収容
空間に永久磁石を圧入する方法(図15および特開平5
−56583号公報参照)、また、これに類似する永久
磁石保持機構として、回転子を構成すべく積層される電
磁鋼板に形成される4つの永久磁石収容空間のうち、1
つおきの電磁石収容空間の一方の境界面(回転子の回転
軸側の境界面)の幅方向の中央部に凹部、凸部、凹部を
この順に形成するとともに、残りの永久磁石収容空間の
一方の境界面(回転子の回転軸側の境界面)の幅方向の
中央部に、上記凹部、凸部、凹部の全体幅と等しい幅の
凹部を形成し、この構成の電磁鋼板を順次90度ずつ回
転させた状態で積層してなる機構を採用し、多数枚の電
磁鋼板を積層することにより構成された永久磁石収容空
間に永久磁石を圧入する方法(図16および特開平5−
146103号公報参照)、(3)回転子に形成された
永久磁石収容空間の一方の境界面(回転子の回転軸側の
境界面)の幅方向の中央部に溝を形成し、永久磁石収容
空間に永久磁石を収容した後に、溝内に割りピン(図1
7中A参照)またはポリエステル成形材料(図17中B
参照)を収容するようにした永久磁石保持機構(図17
および特開平5−83892号公報参照)、(4)回転
子に形成された永久磁石収容空間の一方の境界面(回転
子の回転軸側の境界面)と、永久磁石収容空間に収容さ
れた永久磁石との間に線細工の弾性部材(正面図を示す
図18中B、側面図を示す図18中C参照)を圧入する
ようにした永久磁石保持機構(図18および特開平5−
219668号公報参照)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の方法を採
用した場合には、回転子との接触面において永久磁石の
欠け、傷が発生し、または拡大され、これら欠け、傷の
部分に錆が発生して永久磁石の磁力を低下させてしまう
ことになるのみならず、欠け、傷の発生に伴なって生じ
る粉末が動作時に回転子の外部に出てコンプレッサ等に
含まれる可動部周辺に傷がついてしまうという不都合が
ある。
【0006】また、永久磁石が錆防止用のコーティング
を施してなるものである場合には、圧入に伴なってコー
ティングの剥がれが生じ、コーティングが剥がれた部分
に錆が発生して永久磁石の磁力を低下させてしまうとい
う不都合がある。さらに、永久磁石を圧入寸法に仕上げ
るためには高精度の加工が必要であり、このような加工
を施すことにより永久磁石が大幅にコストアップしてし
まうという不都合がある。また、このように高精度の加
工を施した場合であっても、永久磁石の欠け、傷、コー
ティングの剥がれを完全には防止することができない。
さらにまた、永久磁石を圧入するのであるから、電磁鋼
板のにげに起因して回転子の表面全体に凹凸が発生す
る。そして、この凹凸により固定子と回転子との間のギ
ャップが空間的、磁気的に変動するので磁気騒音、トル
クリプルが発生するという不都合がある。
【0007】上記(2)の永久磁石保持機構を採用した
場合には、(1)の方法と比較して永久磁石と回転子と
の接触面積を大幅に減少させることができるが、係合突
部に当てて永久磁石を圧入するのであるから、欠け、傷
が発生し、または欠け、傷が拡大されるという不都合が
ある。もちろん、コーティングが施された永久磁石を採
用する場合にはコーティングの剥がれが発生する。
【0008】また、係合突部が存在することに起因して
この部分に磁束が集中し易くなるので、固定子からの逆
磁界も集中し易くなり、集中した逆磁界が永久磁石に作
用することにより永久磁石の減磁が発生し易くなるとい
う不都合もある。そして、減磁が発生すると、初期の磁
石特性を維持することができなくなる。さらに、上記
孔、溝だけでは回転子の変形を十分には吸収することが
できないので、回転子の表面全体に凹凸が発生し、上述
同様の不都合がある。
【0009】さらにまた、係合突部が回転子の回転軸と
平行な方向における全範囲に存在するのであるから、永
久磁石の周辺に永久磁石の公差以上の間隙が存在するこ
とになる。この間隙の存在は、固定子と回転子との間に
もともと形成されているギャップを増加させたのと等価
であるから、主磁束の低下を招いてしまう。したがっ
て、主磁束の低下を防止しようとすれば大きいサイズの
永久磁石が必要になり、コストアップを招いてしまう。
【0010】上記(3)の永久磁石保持機構を採用した
場合には、割りピンを圧入する時に、永久磁石の1点
(割りピンの先端と係合する1点)に力が集中し、欠
け、傷が発生し、または欠け、傷が拡大されてしまうと
いう不都合がある。もちろん、コーティングが施された
永久磁石を採用する場合には、コーティングの剥がれが
発生することになる。
【0011】また、割りピンの圧入に起因するにげを回
転子が完全には吸収できない場合には、回転子の表面全
体に凹凸が発生するという不都合がある。さらに、割り
ピンを挿入する溝が回転子の回転軸方向の全範囲に存在
するので、そのままでは主磁束が低下する。そして、主
磁束の低下を防止しようとすれば、大きな永久磁石を採
用することになるので、コストアップを招いてしまうと
いう不都合がある。
【0012】さらにまた、割りピンを圧入する代わりに
ポリエステル成形材料を射出成形する場合には、欠け、
傷の発生、コーティングの剥がれの発生、回転子の表面
全体における凹凸の発生という不都合を防止することが
できるが、特別に射出成形工程が必要になるので、工数
が増加するとともに、特別な設備(射出成形設備)が必
要になり、大幅なコストアップを招いてしまうという新
たな不都合がある。
【0013】また、ポリエステル成形材料を射出成形す
るための溝が回転子の回転軸方向の全範囲に存在するの
で、そのままでは主磁束が低下する。そして、主磁束の
低下を防止しようとすれば、大きな永久磁石を採用する
ことになるので、コストアップを招いてしまうという不
都合がある。上記(4)の永久磁石保持機構を採用した
場合には、線細工の弾性部材を圧入する場合に、永久磁
石との接触面積が小さいので、力が集中し易く、欠け、
傷が発生し易くなり、上記力を小さくすれば、永久磁石
を確実に保持することが困難になってしまうという不都
合がある。
【0014】また、永久磁石毎に線細工の弾性部材が必
要であり、全体として部品点数が増加するとともに工数
が増加するので、コストアップを招くことになる。さら
に、線細工の弾性部材を圧入するための間隙が回転子の
回転軸と平行な方向の全範囲に存在するのであるから、
そのままでは主磁束が低下する。そして、主磁束の低下
を防止しようとすれば、大きな永久磁石を使用すること
になるので、コストアップを招いてしまうという不都合
がある。
【0015】尚、以上の説明において、永久磁石として
例えば鋳造圧延または鋳造により作製されたものを採用
する場合には、欠け、傷の発生は当初から問題になら
ず、また、コーティングされていない永久磁石を採用す
る場合にはコーティングの剥がれは当初から問題になら
ない。また、フェライト磁石を採用する場合には、コー
ティングの剥がれは当初から問題にならない。
【0016】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、永久磁石装着時における永久磁石の欠
け、傷の発生または拡大を防止し、また、永久磁石がコ
ーティングされたものである場合に、コーティングの剥
がれを防止し、かつ永久磁石に対する高精度の加工を必
要とすることなく、永久磁石を安定に保持し、しかも特
別な設備を必要としないブラシレスDCモータを提供す
ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
子端部側の開口部に、永久磁石が占有する空間に加えて
拡張された空間が形成されており、この空間に侵入して
永久磁石と係合し、永久磁石を開口部内に保持するため
の突部が、回転子の端面に装着される端板に形成されて
いる。
【0018】請求項2のブラシレスDCモータは、上記
突部に隣接し、かつ、この突部の係合側に永久磁石の端
部を収容可能な凹部が、回転子の端面に装着される端板
に形成されたものである。請求項3のブラシレスDCモ
ータは、回転子端部側の開口部に、永久磁石が占有する
空間に加えて拡張された空間が形成されており、この空
間に侵入して永久磁石と係合し、永久磁石を開口部内に
保持する弾性体からなる磁石押圧部を有する板状部材が
回転子の端面に装着されている。
【0019】請求項4のブラシレスDCモータは、回転
子端部側の開口部に、永久磁石が占有する空間に加えて
拡張された空間が形成されており、この空間に収容さ
れ、永久磁石を押圧し、永久磁石を開口部内に保持する
弾性筒状部材が設けられている。請求項5のブラシレス
DCモータは、回転子の回転軸と平行な方向における永
久磁石の長さが回転子の長さよりも長く設定されてあ
り、上記永久磁石の回転子からの突出端部を収容して永
久磁石と係合し、永久磁石を開口部内に保持するための
凹所が、回転子の端面に装着される端板に形成されてい
る。
【0020】請求項6のブラシレスDCモータは、上記
永久磁石として、ネオジウム磁石、サマリウム−コバル
ト磁石、またはセリウム磁石を採用するものである。請
求項7のブラシレスDCモータは、上記永久磁石が、開
口部の上記厚み方向のうち、回転子の中心に向かう方向
に押圧されたものである。請求項8のブラシレスDCモ
ータは、永久磁石収容空間の、回転子の中心軸と平行な
方向の所定位置に空間が形成されているとともに、回転
子を構成する電磁鋼板のうち、この空間と永久磁石収容
空間との間に位置する部分が塑性変形されて永久磁石を
永久磁石収容空間の上記厚み方向に押圧してあるもので
ある。
【0021】請求項9のブラシレスDCモータは、空間
として、永久磁石収容空間を基準として回転子の中心軸
と反対側の所定位置に形成されたものを採用している。
請求項10のブラシレスDCモータは、空間よりも外方
の所定位置に変形吸収用の開口がさらに形成されたもの
である。請求項11のブラシレスDCモータは、空間と
して、永久磁石収容空間よりも中心軸寄りの所定位置に
形成されたものを採用している。
【0022】請求項12のブラシレスDCモータは、空
間として、局部的に永久磁石収容空間と連通されたもの
を採用している。請求項13のブラシレスDCモータ
は、上記開口部の、回転子の回転軸と直交する平面内に
おいて、開口部の上記厚み方向と直交する方向における
永久磁石の位置ずれを防止する位置ずれ防止部材をさら
に有するものである。
【0023】
【作用】請求項1のブラシレスDCモータであれば、固
定子と回転子とを有しているとともに、回転子内部に、
回転子の回転軸方向と平行に開口部が形成され、永久磁
石が上記開口部に埋装されてなるブラシレスDCモータ
において、回転子端部側の開口部に、永久磁石が占有す
る空間に加えて拡張された空間が形成されており、この
空間に侵入して永久磁石と係合し、永久磁石を開口部内
に保持するための突部が、回転子の端面に装着される端
板に形成されているので、永久磁石の寸法公差を考慮し
て永久磁石収容空間を形成しておくことにより、欠け、
傷の発生または拡大、永久磁石がコーティングされたも
のである場合にコーティングの剥がれの発生を伴なうこ
となく、永久磁石を永久磁石収容空間内に簡単に挿入す
ることができ、しかも永久磁石を安定に保持することが
できる。換言すれば、永久磁石に高精度の加工を施す必
要がなくなるのであるから、高精度の加工に伴なうコス
トアップを未然に防止することができる。また、特別の
成形装置等を必要としないのみならず、特別の部材を必
要としないのであるから、工数の増加を未然に防止し、
工数の増加に伴なうコストアップを未然に防止すること
ができる。また、永久磁石を圧入しないのであるから、
回転子の表面全体に凹凸が発生し、電磁騒音、トルクリ
プルを発生させるという不都合を未然に防止することが
できる。さらに、永久磁石の減磁の原因となる固定子か
らの逆磁界が局部的に集中するという不都合の発生を未
然に防止することができる。さらにまた、永久磁石の寸
法公差を越える間隙は発生しないのであるから、永久磁
石による主磁束が必要以上に低下するという不都合の発
生を防止し、ひいては永久磁石のサイズを必要以上に大
きくする必要がないので、永久磁石の大形化に伴なうコ
ストアップを防止することができる。
【0024】さらに、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができる。したがって、欠け、
傷の部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を抑制することができ、また、コーティング
の剥がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下す
るという不都合を防止することができる。
【0025】請求項2のブラシレスDCモータであれ
ば、上記突部に隣接し、かつ、この突部の係合側に永久
磁石の端部を収容可能な凹部が、回転子の端面に装着さ
れる端板に形成されているので、永久磁石の寸法公差を
考慮して永久磁石収容空間を形成しておくことにより、
欠け、傷の発生または拡大、永久磁石がコーティングさ
れたものである場合にコーティングの剥がれの発生を伴
なうことなく、永久磁石を永久磁石収容空間内に簡単に
挿入することができ、しかも永久磁石を安定に保持する
ことができる。換言すれば、永久磁石に高精度の加工を
施す必要がなくなるのであるから、高精度の加工に伴な
うコストアップを未然に防止することができる。また、
特別の成形装置等を必要としないのみならず、特別の部
材を必要としないのであるから、工数の増加を未然に防
止し、工数の増加に伴なうコストアップを未然に防止す
ることができる。さらに、永久磁石収容空間が形成され
ていることに起因して、永久磁石の回転軸方向の寸法公
差、および回転子の電磁鋼板の積層公差を簡単に吸収す
ることができる。さらにまた、上記寸法公差、積層公差
が存在していても、端板の浮きを未然に防止することが
でき、回転子の密閉構造を確保することができる。ま
た、永久磁石を圧入しないのであるから、回転子の表面
全体に凹凸が発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生さ
せるという不都合を未然に防止することができる。さら
に、永久磁石の減磁の原因となる固定子からの逆磁界が
局部的に集中するという不都合の発生を未然に防止する
ことができる。さらにまた、永久磁石の寸法公差を越え
る間隙は発生しないのであるから、永久磁石による主磁
束が必要以上に低下するという不都合の発生を防止し、
ひいては永久磁石のサイズを必要以上に大きくする必要
がないので、永久磁石の大形化に伴なうコストアップを
防止することができる。
【0026】さらに、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができる。したがって、欠け、
傷の部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を抑制することができ、また、コーティング
の剥がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下す
るという不都合を防止することができる。
【0027】請求項3のブラシレスDCモータであれ
ば、固定子と回転子とを有しているとともに、回転子内
部に、回転子の回転軸方向と平行に開口部が形成され、
永久磁石が上記開口部に埋装されてなるブラシレスDC
モータにおいて、回転子端部側の開口部に、永久磁石が
占有する空間に加えて拡張された空間が形成されてお
り、この空間に侵入して永久磁石と係合し、永久磁石を
開口部内に保持する弾性体からなる磁石押圧部を有する
板状部材が回転子の端面に装着されているので、板状部
材が必要になることに伴なって部品点数が少しだけ増加
し、工数が少し増加するので、多少コストアップを招い
てしまう。しかし、請求項1と同様に、高精度の加工に
伴なうコストアップを未然に防止することができるとと
もに、永久磁石を安定に保持することができる。また、
永久磁石を圧入しないのであるから、永久磁石に欠け、
傷が発生し、または拡大され、また、永久磁石がコーテ
ィングされたものである場合にコーティングが剥がれる
という不都合、回転子の表面全体に凹凸が発生し、電磁
騒音、トルクリプルを発生させるという不都合を未然に
防止することができる。さらに、永久磁石の減磁の原因
となる固定子からの逆磁界が局部的に集中するという不
都合の発生を未然に防止することができる。さらにま
た、永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないので
あるから、永久磁石による主磁束が必要以上に低下する
という不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイ
ズを必要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の
大形化に伴なうコストアップを防止することができる。
また、特別の成形装置等を必要としないのみならず、工
数の増加を未然に防止し、工数の増加に伴なうコストア
ップを未然に防止することができる。
【0028】さらに、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができる。したがって、欠け、
傷の部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を抑制することができ、また、コーティング
の剥がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下す
るという不都合を防止することができる。
【0029】請求項4のブラシレスDCモータであれ
ば、固定子と回転子とを有しているとともに、回転子内
部に、回転子の回転軸方向と平行に開口部が形成され、
永久磁石が上記開口部に埋装されてなるブラシレスDC
モータにおいて、回転子端部側の開口部に、永久磁石が
占有する空間に加えて拡張された空間が形成されてお
り、この空間に収容され、永久磁石を押圧し、永久磁石
を開口部内に保持する弾性筒状部材が設けられているの
で、弾性筒状部材が必要になることに伴なって部品点数
が少しだけ増加し、工数が少し増加するので、多少コス
トアップを招いてしまう。しかし、請求項1と同様に、
高精度の加工に伴なうコストアップを未然に防止するこ
とができるとともに、永久磁石を安定に保持することが
できる。また、永久磁石を圧入しないのであるから、永
久磁石に欠け、傷が発生し、または拡大され、また、永
久磁石がコーティングされたものである場合にコーティ
ングが剥がれるという不都合、回転子の表面全体に凹凸
が発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生させるという
不都合を未然に防止することができる。さらに、永久磁
石の減磁の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集
中するという不都合の発生を未然に防止することができ
る。さらにまた、永久磁石の寸法公差を越える間隙は発
生しないのであるから、永久磁石による主磁束が必要以
上に低下するという不都合の発生を防止し、ひいては永
久磁石のサイズを必要以上に大きくする必要がないの
で、永久磁石の大形化に伴なうコストアップを防止する
ことができる。また、特別の成形装置等を必要としない
のみならず、工数の増加を未然に防止し、工数の増加に
伴なうコストアップを未然に防止することができる。
【0030】さらに、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができる。したがって、欠け、
傷の部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を抑制することができ、また、コーティング
の剥がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下す
るという不都合を防止することができる。
【0031】請求項5のブラシレスDCモータであれ
ば、固定子と回転子とを有しているとともに、回転子内
部に、回転子の回転軸方向と平行に開口部が形成され、
永久磁石が上記開口部に埋装されてなるブラシレスDC
モータにおいて、回転子の回転軸と平行な方向における
永久磁石の長さが回転子の長さよりも長く設定されてあ
り、上記永久磁石の回転子からの突出端部を収容して永
久磁石と係合し、永久磁石を開口部内に保持するための
凹所が、回転子の端面に装着される端板に形成されてい
るので、永久磁石の長さが回転子の長さよりも長く設定
されていることに伴なって永久磁石の必要体積が多少増
加し、この結果、多少のコストアップを招くことにな
る。しかし、請求項1と同様に、高精度の加工に伴なう
コストアップを未然に防止することができるとともに、
永久磁石を安定に保持することができる。また、永久磁
石を圧入しないのであるから、永久磁石に欠け、傷が発
生し、または拡大され、また、永久磁石がコーティング
されたものである場合にコーティングが剥がれるという
不都合、回転子の表面全体に凹凸が発生し、電磁騒音、
トルクリプルを発生させるという不都合を未然に防止す
ることができる。さらに、永久磁石の減磁の原因となる
固定子からの逆磁界が局部的に集中するという不都合の
発生を未然に防止することができる。さらにまた、永久
磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないのであるか
ら、永久磁石による主磁束が必要以上に低下するという
不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイズを必
要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の必要以
上の大形化に伴なうコストアップを防止することができ
る。また、特別の成形装置等を必要としないのみなら
ず、特別の部材を必要としないのであるから、工数の増
加を未然に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを
未然に防止することができる。
【0032】さらに、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができる。したがって、欠け、
傷の部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を抑制することができ、また、コーティング
の剥がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下す
るという不都合を防止することができる。
【0033】請求項6のブラシレスDCモータであれ
ば、上記永久磁石として、ネオジウム磁石、サマリウム
−コバルト磁石、またはセリウム磁石を採用しているの
で、永久磁石にはコーティングが必須であるが、上述の
ように永久磁石を圧入しないのであるからコーティング
に剥がれが発生するという不都合を未然防止することが
でき、しかも永久磁石を安定に保持することができる。
その他、永久磁石の欠け、傷の発生、欠け、傷の拡大を
防止する点を除いて、請求項1から請求項5の何れかと
同様の作用を達成することができる。
【0034】請求項7のブラシレスDCモータであれ
ば、永久磁石が、永久磁石収容空間の上記厚み方向のう
ち、回転子の中心に向かう方向に押圧されているのであ
るから、押圧力の影響で回転子ににげが発生する場合で
あっても、にげの影響が回転子の表面側に出現すること
を確実に防止することができ、ひいては電磁騒音、トル
クリプルの発生を未然に防止することができる。
【0035】請求項8のブラシレスDCモータであれ
ば、固定子と回転子とを有し、かつ、回転子の中心寄り
所定位置に、回転子の中心軸と平行になるように所定厚
みの板状の永久磁石が収容されてあるとともに、永久磁
石収容空間の、上記中心軸と直交する方向の端部から回
転子の外周に向かって延びる磁束短絡防止用の空間が形
成されてあるブラシレスDCモータにおいて、永久磁石
収容空間の、回転子の中心軸と平行な方向の所定位置に
空間が形成されているとともに、回転子を構成する電磁
鋼板のうち、この空間と永久磁石収容空間との間に位置
する部分が塑性変形されて永久磁石を永久磁石収容空間
の上記厚み方向に押圧してあるので、永久磁石の寸法公
差を考慮して永久磁石収容空間を形成しておくことによ
り、永久磁石を永久磁石収容空間内に簡単に挿入するこ
とができる。換言すれば、永久磁石に高精度の加工を施
す必要がなくなるのであるから、高精度の加工に伴なう
コストアップを未然に防止することができる。また、永
久磁石を圧入しないのであるから、回転子の表面全体に
凹凸が発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生させると
いう不都合を抑制することができる。さらに、永久磁石
の減磁の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集中
するという不都合の発生を未然に防止することができ
る。さらにまた、永久磁石の寸法公差を越える間隙は発
生しないのであるから、永久磁石による主磁束が必要以
上に低下するという不都合の発生を防止し、ひいては永
久磁石のサイズを必要以上に大きくする必要がないの
で、永久磁石の大形化に伴なうコストアップを防止する
ことができる。また、特別の成形装置等を必要としない
のみならず、特別の部材を必要としないのであるから、
工数の増加を未然に防止し、工数の増加に伴なうコスト
アップを未然に防止することができる。
【0036】さらに、永久磁石として、希土類磁石のう
ち、焼結磁石、プラスチック磁石を採用した場合には、
永久磁石を圧入しないのであるから、永久磁石に欠け、
傷が発生し、または欠け、傷が拡大し、永久磁石がコー
ティングされたものである場合にコーティングが剥がれ
るという不都合の発生を未然に防止することができる。
したがって、欠け、傷の部分から永久磁石に錆が発生し
て磁力が低下するという不都合を抑制することができ、
また、コーティングの剥がれ部分から永久磁石に錆が発
生して磁力が低下するという不都合を防止することがで
きる。
【0037】請求項9のブラシレスDCモータであれ
ば、空間として、永久磁石収容空間を基準として回転子
の中心軸と反対側の所定位置に形成されたものを採用し
ているので、請求項8と同様の作用を達成することがで
きる。請求項10のブラシレスDCモータであれば、空
間よりも外方の所定位置に変形吸収用の開口がさらに形
成されているので、塑性変形時に回転子の表面に発生す
る可能性がある凹凸を未然に防止し、電磁騒音、トルク
リプルを発生させるという不都合を未然に防止すること
ができる。
【0038】請求項11のブラシレスDCモータであれ
ば、空間として、永久磁石収容空間よりも中心軸寄りの
所定位置に形成されたものを採用しているので、塑性変
形時に回転子の表面に発生する可能性がある凹凸を未然
に防止し、電磁騒音、トルクリプルを発生させるという
不都合を未然に防止することができる。請求項12のブ
ラシレスDCモータであれば、空間として、局部的に永
久磁石収容空間と連通されたものを採用しているので、
塑性変形の度合を簡単に大きくすることができ、ひいて
は、永久磁石収容空間、所定の空間、永久磁石の寸法誤
差が著しく大きくても確実に永久磁石を固定することが
できる。換言すれば、これらの寸法誤差が大きくてもよ
いので、ブラシレスDCモータの製造を容易にすること
ができる。
【0039】請求項13のブラシレスDCモータであれ
ば、永久磁石収容空間の、上記回転軸と直交する方法に
おける永久磁石の位置ずれを防止する位置ずれ防止部材
をさらに有しているのであるから、永久磁石収容空間内
における永久磁石の位置ずれを確実に防止することがで
きる。
【0040】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明のブラシレスDC
モータの一実施例を概略的に示す、回転軸と垂直な平面
による部分断面図、図2は同上分解斜視図、図3は同上
回転軸を含む平面による部分断面図、図4は図3のIV
−IV線断面図、図5は図3のV−V線断面図である。
このブラシレスDCモータは、固定子巻線2を有する固
定子1と永久磁石4を有する回転子3とを有している。
そして、回転子3は多数枚の円板上の電磁鋼板を積層し
てなるものであり、その中心を軸方向に貫通する回転軸
3aを有している。また、本実施例における回転子3
は、4極構造であるから、回転軸寄りの所定位置に、9
0°ずつの回転対称位置における半径と直交し、かつ軸
方向に延びるように、所定幅、所定厚みの永久磁石収容
空間3bをそれぞれ有しているとともに、各永久磁石収
容空間3bの幅方向の端部から外周に向かって延びる磁
束短絡防止用の空間3cを有している。ここで、永久磁
石収容空間3bの幅および厚みは、永久磁石4の寸法公
差を考慮して、最大幅、最大厚みの永久磁石4に適合す
るように設定されている。さらに、上記各永久磁石収容
空間3bには、希土類磁石、フェライト磁石、アルニコ
磁石の何れかからなる永久磁石4が収容されている。ま
た、上記回転子3は、回転軸方向の端部所定範囲に位置
する電磁鋼板が他の部分に位置する電磁鋼板よりもやや
小径に形成されてあるとともに、永久磁石収容空間3b
を構成する開口が回転子3の外周方向に拡張されて拡張
空間3dを形成している。さらに、回転子3の回転軸方
向の両端面に装着される端板5の所定位置に、上記拡張
空間3dに侵入する突部5aが設けられており、この突
部5aは、永久磁石4と係合する側がテーパ面に形成さ
れ、テーパ面と反対側の面が電磁鋼板の開口の内面と係
合する垂直面(端板5の面と垂直な面)に形成されてい
る。したがって、上記テーパ面が永久磁石4の端部に線
接触することにより、著しい力の集中を排除し、かつ永
久磁石4を上記回転軸側に押圧することができ、永久磁
石4の確実な保持を達成することができる。また、上記
永久磁石4の押圧に伴なう反力が突部5aに作用し、こ
の反力がさらに電磁鋼板に伝えられて電磁鋼板ににげが
発生した場合であっても、他の部分に位置する電磁鋼板
の外周よりも突出することはない。また、この部分はも
ともと磁気的な影響が少ない部分であるから、上記にげ
が発生しても、電磁騒音、トルクリプルが特に増加する
という不都合はない。尚、7は回転子3を構成する多数
枚の電磁鋼板と、両端板5とを積層状態で一体化するた
めのピン(またはボルト)である。また、上記ピン7が
挿通される孔は永久磁石収容開口3bと別に形成されて
いるのであるが、図5に示すように、上記拡張空間3d
が形成された部分において、この拡張空間3dとピン7
を挿通するための孔とを一体化している。
【0041】この実施例を採用した場合には、永久磁石
収容空間3bの幅および厚みが永久磁石4の寸法公差を
考慮して設定されているので、永久磁石4に対して高精
度の加工を行なう必要がなく、高精度の加工に起因する
コストアップを防止することができるとともに、永久磁
石4を安定に保持することができる。また、永久磁石4
を圧入しないのであるから、永久磁石4に欠け、傷が発
生し、または拡大するという不都合、回転子3の表面全
体に凹凸が発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生させ
るという不都合を未然に防止することができる。さら
に、永久磁石4の減磁の原因となる固定子1からの逆磁
界が局部的に集中するという不都合の発生を未然に防止
することができる。さらにまた、永久磁石4の寸法公差
を大幅に越える間隙は発生しないのであるから、永久磁
石4による主磁束が必要以上に低下するという不都合の
発生を防止し、ひいては永久磁石4のサイズを必要以上
に大きくする必要がないので、永久磁石4の大形化に伴
なうコストアップを防止することができる。また、簡素
に組み立てが可能であり、しかも、特別の部材を必要と
しないのであるから、工数の増加を未然に防止し、工数
の増加に伴なうコストアップを未然に防止することがで
きる。
【0042】この実施例においては、突部5aにより永
久磁石4を回転軸側に押圧するようにしているが、図6
に示すように、上記拡張空間3d、突部5aを永久磁石
4よりも回転軸側に位置させるとともに、突部5aのテ
ーパ面を外側に位置させ、拡張部分が形成された電磁鋼
板の内径を他の電磁鋼板の内径よりもやや大きく設定す
ることが好ましく、この場合には、電磁鋼板のにげの影
響が回転子3の表面に現れることを未然に防止すること
ができる。
【0043】
【実施例2】図7はこの発明のブラシレスDCモータの
他の実施例を示す部分縦断面図であり、上記実施例と異
なる点は、突部5aのテーパ面に連続させて永久磁石の
端部を収容可能な凹部5cを形成した点のみである。上
記凹部5cは永久磁石4の回転軸方向の寸法公差、回転
子3の電磁鋼板の積層公差を考慮して形成されているの
で、突部5aのテーパ面をより大きくとることができ、
永久磁石4が回転軸方向の寸法公差内の最大寸法であっ
ても、また回転子3の電磁鋼板積層寸法が積層公差内の
最小寸法であっても、上記テーパ面が永久磁石4の端部
に確実に線接触する。そして、この線接触の結果、突部
5aが塑性変形して永久磁石4を保持するのであるが、
塑性変形の歪みが凹部5cでも吸収できるため、永久磁
石4の端部に適正な力をかけることができる。また、突
部5aが十分に塑性変形できず、端板5が浮いてしまう
という不都合を確実に防止できる。
【0044】したがって、永久磁石4の回転軸方向の寸
法、回転子3の電磁鋼板の積層寸法の高精度に規定する
必要がなくなり、コストアップを未然に防止できるとと
もに、端板5の浮きを確実に防止して回転子3の密閉構
造を維持でき、その他、上記実施例と同様の作用を達成
することができる。
【0045】
【実施例3】図8はこの発明のブラシレスDCモータの
さらに他の実施例を示す、回転軸3aを含む平面による
部分断面図、図9は板状部材を示す斜視図である。この
実施例のブラシレスDCモータが第1実施例と異なる点
は、端板5に突部5aを一体形成する代わりに、拡張空
間3dに侵入して永久磁石4を永久磁石収容空間3bの
上記厚み方向に押圧する弾性体からなる磁石押圧部3h
を有する板状部材3gが回転子3の回転軸方向の端面に
装着されている点のみである。尚、この板状部材3g
は、端板5と回転子3との間に介在している。
【0046】したがって、この実施例の場合には、弾性
板状部材3gが特別に必要になり、部品点数および工数
が多少増加することに起因して多少のコストアップを招
いてしまう点を除いて第1実施例と同様の作用を達成す
ることができる。
【0047】
【実施例4】図10はこの発明のブラシレスDCモータ
のさらに他の実施例を示す、回転軸3aを含む平面によ
る部分断面図、図11は弾性筒状部材を示す斜視図であ
る。この実施例のブラシレスDCモータが第1実施例と
異なる点は、端板5に突部5aを一体形成する代わり
に、拡張空間3dに収容されて永久磁石4を永久磁石収
容空間3bの上記厚み方向に押圧する弾性筒状部材3i
が回転子3の回転軸方向の端面側に形成された拡張空間
3dに装着されている点のみである。尚、この弾性筒状
部材3iは端板5と回転子3との間に介在している。
【0048】したがって、この実施例の場合には、弾性
筒状部材3iが特別に必要になり、部品点数および工数
が多少増加することに起因して多少のコストアップを招
いてしまう点を除いて第1実施例と同様の作用を達成す
ることができる。
【0049】
【実施例5】図12はこの発明のブラシレスDCモータ
のさらに他の実施例を示す、回転軸3aを含む平面によ
る部分断面図であり、第1実施例と異なる点は、端板5
に突部5aを一体形成する代わりに、端板5に凹溝5b
を形成し、しかも永久磁石4の長さを回転子3の長さよ
りもやや長く設定して、永久磁石4の端部を上記凹溝5
bに収容するようにした点のみである。但し、この場合
には、凹溝5bの一方の内面をテーパ面に形成して永久
磁石4に対して押圧力を付与している。
【0050】したがって、この実施例の場合には、永久
磁石4の長さを回転子3の長さよりもやや長くすること
に起因して永久磁石4の必要体積が多少増加し、多少の
コストアップを招いてしまう点を除いて第1実施例と同
様の作用を達成することができる。また、この実施例に
おいては、永久磁石4の全範囲にわたって厚みを増加さ
せる場合と比較して体積の増加を小さくすることができ
る。
【0051】また、この実施例の場合には、電磁鋼板の
にげの影響を考慮する必要がないので、全ての電磁鋼板
の形状を互いに等しくすることができる。
【0052】
【実施例6】図13はこの発明のブラシレスDCモータ
のさらに他の実施例を示す、回転軸3aと垂直な平面に
よる部分断面図であり、上記何れかの実施例の構成に加
えて、永久磁石収容空間3b内における永久磁石4の幅
方向の位置ずれを防止するために、少なくとも一部の電
磁鋼板の所定位置に、永久磁石収容空間3b内に突出
し、かつ永久磁石4の幅方向の端部と係合する位置ずれ
防止部材6を一体形成してある。
【0053】したがって、この実施例の場合には、位置
ずれ防止部材6により、永久磁石収容空間3b内におけ
る永久磁石4の位置ずれを確実に防止することができ
る。
【0054】
【実施例7】この実施例においては、永久磁石4とし
て、ネオジウム磁石、サマリウム−コバルト磁石、セリ
ウム磁石の何れかからなるものを採用している。なお、
他の部分の構成は上記の何れかの実施例と同様であるか
ら説明を省略する。この実施例の場合には、錆の発生を
防止するために永久磁石4にコーティングを施しておく
ことが必須であるが、永久磁石4を回転子3に埋装する
に当って圧入する必要がないので、欠け、傷の発生、拡
大を未然に防止できる代わりに、コーティングの剥がれ
を未然に防止することができるほか、上記実施例と同様
の作用効果を達成することができる。
【0055】また、上記何れの実施例においても、回転
子3が端板5を有していれば、端板の一部を厚肉に形成
することにより、バランスウェイト機能を持たせること
ができる。さらに、上記何れの実施例においても、永久
磁石4に対して回転子3の半径方向に押圧力を付与する
ようにしているが、永久磁石4の半径と直交する方向に
押圧力を付与することが可能である。さらにまた、上記
第1実施例、第2実施例、第5実施例において、両端板
5に突部5aを設けているが、一方の端板5のみに突部
5aを設けることが可能である。さらに、図2中に破線
で示すように、各永久磁石収容空間3bに収容される永
久磁石4を2分割し、または4分割しておくことが可能
であり、この場合には、例えば、コーティングを行なう
ための撹拌時に永久磁石4どうしが衝突しても、重量が
小さいことに起因して破損の可能性が著しく小さくな
り、永久磁石4の歩留まりを向上させることができる。
尚、この場合には、永久磁石4の分割に対応させて突部
5aを分割しておくことが、永久磁石4を確実に保持す
る観点からみて好ましい。
【0056】
【実施例8】図14はこの発明のブラシレスDCモータ
のさらに他の実施例を示す、回転軸3aを含む平面によ
る断面図、図15は図14のXV−XV線断面図であ
る。なお、図14、図15は回転子3のみを示してい
る。この回転子3は、前記の実施例と同様に永久磁石収
容空間3b内に永久磁石4が収容されているとともに、
積層方向の端部の少なくとも1枚ずつの電磁鋼板の、永
久磁石収容空間3bよりもやや外方寄り所定位置に、図
16にも示すように、所定形状(図においては方形)の
穴3mが形成されてあり、さらに、永久磁石収容空間3
bと穴3mとの間に位置する部分を図17に示すように
塑性変形させることにより、永久磁石4を永久磁石収容
空間3bの内奥面に押圧している。
【0057】なお、この塑性変形は、例えば、穴3mに
ドライバなどを挿入してある程度回転させることにより
簡単に達成できる。この実施例を採用した場合には、永
久磁石収容空間3bの幅および厚みが永久磁石4の寸法
公差を考慮して設定されているので、永久磁石4に対し
て高精度の加工を行なう必要がなく、高精度の加工に起
因するコストアップを防止することができる。また、永
久磁石4を圧入しないのであるから、回転子3の表面全
体に凹凸が発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生させ
るという不都合を未然に防止することができる。さら
に、永久磁石4の減磁の原因となる固定子1からの逆磁
界が局部的に集中するという不都合の発生を未然に防止
することができる。さらにまた、永久磁石4の寸法公差
を越える間隙は発生しないのであるから、永久磁石4に
よる主磁束が必要以上に低下するという不都合の発生を
防止し、ひいては永久磁石4のサイズを必要以上に大き
くする必要がないので、永久磁石4の大形化に伴なうコ
ストアップを防止することができる。また、特別の成形
装置等を必要としないのみならず、特別の部材を必要と
しないのであるから、工数の増加を未然に防止し、工数
の増加に伴なうコストアップを未然に防止することがで
きる。
【0058】さらに、永久磁石4として、希土類磁石
(例えば、ネオジウム磁石、サマリウム−コバルト磁
石、プラセオジウム磁石、セリウム磁石)のうち、焼結
磁石、プラスチック磁石を採用した場合には、永久磁石
を圧入しないのであるから、永久磁石4に欠け、傷が発
生し、または欠け、傷が拡大し、永久磁石4がコーティ
ングされたものである場合にコーティングが剥がれると
いう不都合の発生を未然に防止することができる。した
がって、欠け、傷の部分から永久磁石4に錆が発生して
磁力が低下するという不都合を抑制することができ、ま
た、コーティングの剥がれ部分から永久磁石4に錆が発
生して磁力が低下するという不都合を防止することがで
きる。
【0059】なお、以上には、ドライバなどにより塑性
変形を達成する場合を説明しているが、回転子3の端板
の所定位置に、テーパ面を有し、かつ穴3mに圧入され
ることにより上述の部分に塑性変形を生じさせる突部を
設けることも可能である。また、前記穴3mよりもやや
外方に変形吸収用の穴3n(図16中の破線を参照)を
形成しておくことが好ましく、上記の塑性変形時に回転
子3の表面側に塑性変形の影響が及ぼされることをこの
穴3nにより吸収させることができる。さらに、前記塑
性変形用の穴3mを永久磁石収容交換3bよりも外方に
形成する代わりに、永久磁石収容空間3bよりも内方に
形成することが好ましく、変形吸収用の穴3nを形成し
なくても、回転子の表面に塑性変形による影響が生じる
ことを未然に防止できる。
【0060】
【実施例9】図18はこの発明のブラシレスDCモータ
のさらに他の実施例を示す要部拡大図である。この実施
例が実施例8と異なる点は、穴3mの一部を永久磁石収
容空間3bと連通させた点のみである。したがって、こ
の実施例の場合には、穴3mと永久磁石収容空間3bと
の間に位置する部分が片持ち支持された状態になり、塑
性変形された場合における先端部の移動可能距離を大き
くすることができる。なお、この塑性変形は実施例8と
同様の方法により簡単に達成することができる。
【0061】この結果、永久磁石収容空間3b、永久磁
石4の加工精度が低く、ばらつきが大きい場合であって
も、ばらつきの大きさに対応させて塑性変形させること
により永久磁石4を確実に永久磁石収容空間3b内に固
定することができる。換言すれば、加工精度が低くても
よいのであるから、回転子3の製造を容易にすることが
できるとともに、回転子3を安価にすることができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明は、永久磁石の寸法公差
を考慮して永久磁石収容空間を形成しておくことによ
り、欠け、傷の発生または拡大を伴なうことなく、永久
磁石を永久磁石収容空間内に簡単に挿入することがで
き、しかも永久磁石を安定に保持することができ、高精
度の加工に伴なうコストアップを未然に防止することが
でき、また、特別の成形装置等を必要としないのみなら
ず、特別の部材を必要としないのであるから、工数の増
加を未然に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを
未然に防止することができ、さらに、永久磁石を圧入し
ないのであるから、回転子の表面全体に凹凸が発生し、
電磁騒音、トルクリプルを発生させるという不都合を未
然に防止することができ、さらにまた、永久磁石の減磁
の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集中すると
いう不都合の発生を未然に防止することができ、また、
永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないのである
から、永久磁石による主磁束が必要以上に低下するとい
う不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイズを
必要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の大形
化に伴なうコストアップを防止することができるという
特有の効果を奏する。
【0063】そして、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができ、ひいては、欠け、傷の
部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下するという
不都合を抑制することができ、また、コーティングの剥
がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を防止することができるという特有の効果を
も奏する。
【0064】請求項2の発明は、永久磁石の寸法公差を
考慮して永久磁石収容空間を形成しておくことにより、
欠け、傷の発生または拡大を伴なうことなく、永久磁石
を永久磁石収容空間内に簡単に挿入することができ、し
かも永久磁石を安定に保持することができ、高精度の加
工に伴なうコストアップを未然に防止することができ、
また、特別の成形装置等を必要としないのみならず、特
別の部材を必要としないのであるから、工数の増加を未
然に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを未然に
防止することができ、さらに、永久磁石の回転軸方向の
寸法公差、および回転子の電磁鋼板の積層公差を簡単に
吸収することができ、さらにまた、上記寸法公差、積層
公差が存在していても、端板の浮きを未然に防止して回
転子の密閉構造を確保することができ、さらに、永久磁
石を圧入しないのであるから、回転子の表面全体に凹凸
が発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生させるという
不都合を未然に防止することができ、さらにまた、永久
磁石の減磁の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に
集中するという不都合の発生を未然に防止することがで
き、また、永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しな
いのであるから、永久磁石による主磁束が必要以上に低
下するという不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石
のサイズを必要以上に大きくする必要がないので、永久
磁石の大形化に伴なうコストアップを防止することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0065】そして、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができ、ひいては、欠け、傷の
部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下するという
不都合を抑制することができ、また、コーティングの剥
がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を防止することができるという特有の効果を
も奏する。
【0066】請求項3の発明は、高精度の加工に伴なう
コストアップを未然に防止することができるとともに、
永久磁石を安定に保持することができ、また、特別の成
形装置等を必要としないのみならず、工数の増加を未然
に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを未然に防
止することができ、さらに、永久磁石を圧入しないので
あるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または拡大さ
れるという不都合、回転子の表面全体に凹凸が発生し、
電磁騒音、トルクリプルを発生させるという不都合を未
然に防止することができ、さらにまた、永久磁石の減磁
の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集中すると
いう不都合の発生を未然に防止することができ、また、
永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないのである
から、永久磁石による主磁束が必要以上に低下するとい
う不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイズを
必要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の大形
化に伴なうコストアップを防止することができるという
特有の効果を奏する。
【0067】そして、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができ、ひいては、欠け、傷の
部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下するという
不都合を抑制することができ、また、コーティングの剥
がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を防止することができるという特有の効果を
も奏する。
【0068】請求項4の発明は、高精度の加工に伴なう
コストアップを未然に防止することができるとともに、
永久磁石を安定に保持することができ、また、特別の成
形装置等を必要としないのみならず、工数の増加を未然
に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを未然に防
止することができ、さらに、永久磁石を圧入しないので
あるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または拡大さ
れるという不都合、回転子の表面全体に凹凸が発生し、
電磁騒音、トルクリプルを発生させるという不都合を未
然に防止することができ、さらにまた、永久磁石の減磁
の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集中すると
いう不都合の発生を未然に防止することができ、また、
永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないのである
から、永久磁石による主磁束が必要以上に低下するとい
う不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイズを
必要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の大形
化に伴なうコストアップを防止することができるという
特有の効果を奏する。
【0069】そして、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができ、ひいては、欠け、傷の
部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下するという
不都合を抑制することができ、また、コーティングの剥
がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を防止することができるという特有の効果を
も奏する。
【0070】請求項5の発明は、高精度の加工に伴なう
コストアップを未然に防止することができるとともに、
永久磁石を安定に保持することができ、また、特別の成
形装置等を必要としないのみならず、工数の増加を未然
に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを未然に防
止することができ、さらに、永久磁石を圧入しないので
あるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または拡大さ
れるという不都合、回転子の表面全体に凹凸が発生し、
電磁騒音、トルクリプルを発生させるという不都合を未
然に防止することができ、さらにまた、永久磁石の減磁
の原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集中すると
いう不都合の発生を未然に防止することができ、また、
永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないのである
から、永久磁石による主磁束が必要以上に低下するとい
う不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイズを
必要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の大形
化に伴なうコストアップを防止することができるという
特有の効果を奏する。
【0071】そして、永久磁石として、焼結磁石、プラ
スチック磁石を採用した場合には、永久磁石を圧入しな
いのであるから、永久磁石に欠け、傷が発生し、または
欠け、傷が拡大し、永久磁石がコーティングされたもの
である場合にコーティングが剥がれるという不都合の発
生を未然に防止することができ、ひいては、欠け、傷の
部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下するという
不都合を抑制することができ、また、コーティングの剥
がれ部分から永久磁石に錆が発生して磁力が低下すると
いう不都合を防止することができるという特有の効果を
も奏する。
【0072】請求項6の発明は、永久磁石を圧入しない
のであるからコーティングに剥がれが発生するという不
都合を未然に防止することができ、しかも永久磁石を安
定に保持することができるほか、請求項1から請求項5
の何れかと同様の効果を奏する。請求項7の発明は、押
圧力の影響で回転子が変形する場合であっても、にげの
影響が回転子の表面側に出現することを確実に防止する
ことができ、ひいては電磁騒音、トルクリプルの発生を
未然に防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0073】請求項8の発明は、永久磁石の寸法公差を
考慮して永久磁石収容空間を形成しておくことにより、
永久磁石を永久磁石収容空間内に簡単に挿入することが
できる。換言すれば、永久磁石に高精度の加工を施す必
要がなくなるのであるから、高精度の加工に伴なうコス
トアップを未然に防止することができ、また、永久磁石
を圧入しないのであるから、回転子の表面全体に凹凸が
発生し、電磁騒音、トルクリプルを発生させるという不
都合を抑制することができ、さらに、永久磁石の減磁の
原因となる固定子からの逆磁界が局部的に集中するとい
う不都合の発生を未然に防止することができ、さらにま
た、永久磁石の寸法公差を越える間隙は発生しないので
あるから、永久磁石による主磁束が必要以上に低下する
という不都合の発生を防止し、ひいては永久磁石のサイ
ズを必要以上に大きくする必要がないので、永久磁石の
大形化に伴なうコストアップを防止することができ、ま
た、特別の成形装置等を必要としないのみならず、特別
の部材を必要としないのであるから、工数の増加を未然
に防止し、工数の増加に伴なうコストアップを未然に防
止することができるという特有の効果を奏する。
【0074】そして、永久磁石として、希土類磁石のう
ち、焼結磁石、プラスチック磁石を採用した場合には、
永久磁石を圧入しないのであるから、永久磁石に欠け、
傷が発生し、または欠け、傷が拡大し、永久磁石がコー
ティングされたものである場合にコーティングが剥がれ
るという不都合の発生を未然に防止することができ、ひ
いては、欠け、傷の部分から永久磁石に錆が発生して磁
力が低下するという不都合を抑制することができ、ま
た、コーティングの剥がれ部分から永久磁石に錆が発生
して磁力が低下するという不都合を防止することができ
るという特有の効果を奏する。
【0075】請求項9の発明は、請求項8と同様の作用
を達成することができる。請求項10の発明は、塑性変
形時に回転子の表面に発生する可能性がある凹凸を未然
に防止し、電磁騒音、トルクリプルを発生させるという
不都合を未然に防止することができるという特有の効果
を奏する。請求項11の発明は、塑性変形時に回転子の
表面に発生する可能性がある凹凸を未然に防止し、電磁
騒音、トルクリプルを発生させるという不都合を未然に
防止することができるという特有の効果を奏する。
【0076】請求項12の発明は、塑性変形の度合を簡
単に大きくすることができ、ひいては、永久磁石収容空
間、所定の空間、永久磁石の寸法誤差が著しく大きくて
も確実に永久磁石を固定することができ、換言すれば、
これらの寸法誤差が大きくてもよいので、ブラシレスD
Cモータの製造を容易にすることができるという特有の
効果を奏する。
【0077】請求項13の発明は、永久磁石収容空間内
における永久磁石の位置ずれを確実に防止することがで
きるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブラシレスDCモータの一実施例を
概略的に示す部分縦断面図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】同上回転軸を含む平面による部分断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】他の実施例を示す部分縦断面図である。
【図7】この発明のブラシレスDCモータのさらに他の
実施例を示す部分縦断面図である。
【図8】この発明のブラシレスDCモータの他の実施例
を示す、回転軸を含む平面による部分断面図である。
【図9】板状部材の斜視図である。
【図10】この発明のブラシレスDCモータのさらに他
の実施例を示す、回転軸を含む平面による部分断面図で
ある。
【図11】弾性筒状部材の斜視図である。
【図12】この発明のブラシレスDCモータのさらに他
の実施例を示す、回転軸を含む平面による部分断面図で
ある。
【図13】この発明のブラシレスDCモータのさらに他
の実施例を示す、回転軸と垂直な平面による部分断面図
である。
【図14】この発明のブラシレスDCモータのさらに他
の実施例を示す、回転軸3aを含む平面による断面図で
ある。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】塑性変形前の状態を示す拡大図である。
【図17】塑性変形後の状態を示す拡大図である。
【図18】この発明のブラシレスDCモータのさらに他
の実施例を示す要部拡大図である。
【図19】従来の永久磁石圧入方法を示す部分斜視図で
ある。
【図20】従来の永久磁石保持機構を示す部分平面図で
ある。
【図21】従来の永久磁石保持機構を示す部分平面図で
ある。
【図22】従来の永久磁石保持機構を示す部分斜視図で
ある。
【図23】従来の永久磁石保持機構を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 固定子 3 回転子 3b 永久磁石収容空間 3c 磁束短絡防止用の空
間 3d 拡張空間 3g 弾性板状部材 3h 磁石押圧部 3i 弾性筒状部材 3m,3n 穴 4 永久磁石 5 端板 5a 突部 5b 凹溝 5c 凹部 6 位置ずれ防止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 勝高 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 小島 浩明 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 松野 澄和 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子(1)と回転子(3)とを有して
    いるとともに、回転子(3)内部に、回転子(3)の回
    転軸(3a)方向と平行に開口部(3b)が形成され、
    永久磁石(4)が上記開口部(3b)に埋装されてなる
    ブラシレスDCモータにおいて、回転子(3)端部側の
    開口部(3b)には、永久磁石(4)が占有する空間に
    加えて拡張された空間(3d)が形成されており、この
    空間(3d)に侵入して永久磁石(4)と係合し、永久
    磁石(4)を開口部(3b)内に保持するための突部
    (5a)が、回転子(3)の端面に装着される端板
    (5)に形成されていることを特徴とするブラシレスD
    Cモータ。
  2. 【請求項2】 上記突部(5a)に隣接し、かつ、この
    突部(5a)の係合側に永久磁石(4)の端部を収容可
    能な凹部(5c)が、回転子(3)の端面に装着される
    端板(5)に形成されている請求項1に記載のブラシレ
    スDCモータ。
  3. 【請求項3】 固定子(1)と回転子(3)とを有して
    いるとともに、回転子(3)内部に、回転子(3)の回
    転軸(3a)方向と平行に開口部(3b)が形成され、
    永久磁石(4)が上記開口部(3b)に埋装されてなる
    ブラシレスDCモータにおいて、回転子(3)端部側の
    開口部(3b)には、永久磁石(4)が占有する空間に
    加えて拡張された空間(3d)が形成されており、この
    空間(3d)に侵入して永久磁石(4)と係合し、永久
    磁石(4)を開口部(3b)内に保持する弾性体からな
    る磁石押圧部(3h)を有する板状部材(3g)が回転
    子(3)の端面に装着されていることを特徴とするブラ
    シレスDCモータ。
  4. 【請求項4】 固定子(1)と回転子(3)とを有して
    いるとともに、回転子(3)内部に、回転子(3)の回
    転軸(3a)方向と平行に開口部(3b)が形成され、
    永久磁石(4)が上記開口部(3b)に埋装されてなる
    ブラシレスDCモータにおいて、回転子(3)端部側の
    開口部(3b)には、永久磁石(4)が占有する空間に
    加えて拡張された空間(3d)が形成されており、この
    空間(3d)に収容され、永久磁石(4)を押圧し、永
    久磁石(4)を開口部(3b)内に保持する弾性筒状部
    材(3i)が設けられていることを特徴とするブラシレ
    スDCモータ。
  5. 【請求項5】 固定子(1)と回転子(3)とを有して
    いるとともに、回転子(3)内部に、回転子(3)の回
    転軸(3a)方向と平行に開口部(3b)が形成され、
    永久磁石(4)が上記開口部(3b)に埋装されてなる
    ブラシレスDCモータにおいて、上記回転軸と平行な方
    向における永久磁石(4)の長さが回転子(3)の長さ
    よりも長く設定されてあり、上記永久磁石(4)の回転
    子(3)からの突出端部を収容して永久磁石(4)と係
    合し、永久磁石(4)を開口部(3b)内に保持するた
    めの凹所(5b)が、回転子(3)の端面に装着される
    端板(5)に形成されていることを特徴とするブラシレ
    スDCモータ。
  6. 【請求項6】 上記永久磁石(4)が、ネオジウム磁
    石、サマリウム−コバルト磁石、またはセリウム磁石で
    ある請求項1から請求項5の何れかに記載のブラシレス
    DCモータ。
  7. 【請求項7】 上記永久磁石(4)が、開口部(3b)
    の上記厚み方向のうち、回転子(3)の中心に向かう方
    向に押圧されている請求項1から請求項6の何れかに記
    載のブラシレスDCモータ。
  8. 【請求項8】 固定子(1)と回転子(3)とを有し、
    かつ、回転子(3)の中心寄り所定位置に、回転子
    (3)の中心軸と平行になるように所定厚みの板状の永
    久磁石(4)が収容されてあるとともに、永久磁石収容
    空間(3b)の、上記中心軸と直交する方向の端部から
    回転子(3)の外周に向かって延びる磁束短絡防止用の
    空間(3c)が形成されてあるブラシレスDCモータに
    おいて、永久磁石収容空間(3b)の上記中心軸と平行
    な方向の所定位置に空間(3m)が形成されているとと
    もに、回転子(3)を構成する電磁鋼板のうち、この空
    間(3m)と永久磁石収容空間(3b)との間に位置す
    る部分が塑性変形されて永久磁石(4)を永久磁石収容
    空間(3b)の上記厚み方向に押圧してあることを特徴
    とするブラシレスDCモータ。
  9. 【請求項9】 空間(3m)が、永久磁石収容空間(3
    b)を基準として回転子(3)の中心軸と反対側の所定
    位置に形成されてある請求項8に記載のブラシレスDC
    モータ。
  10. 【請求項10】 空間(3m)よりも外方の所定位置に
    変形吸収用の開口(3n)がさらに形成されてある請求
    項8に記載のブラシレスDCモータ。
  11. 【請求項11】 空間(3m)が、永久磁石収容空間
    (3b)よりも中心軸寄りの所定位置に形成されてある
    請求項8に記載のブラシレスDCモータ。
  12. 【請求項12】 空間(3m)が、局部的に永久磁石収
    容空間(3b)と連通されてある請求項8から請求項1
    0の何れかに記載のブラシレスDCモータ。
  13. 【請求項13】 上記開口部(3b)の、回転子(3)
    の回転軸(3a)と直交する平面内において、開口部
    (3b)の上記厚み方向と直交する方向における永久磁
    石(4)の位置ずれを防止する位置ずれ防止部材(6)
    をさらに有している請求項1から請求項7の何れかに記
    載のブラシレスDCモータ。
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