JP2007295714A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉型電動圧縮機用ブラシレスモータの回転子を機械的に回転軸に固定して組込前着磁が容易にできるようにすること。
【解決手段】回転子1の内径に1対のテーパ状のかみ合わせ構造を持つ非磁性材料からなるボス16を配し、ボス16の軸側のかみ合い部16bの端部外周にネジ部を設けることによって、前記ネジ部を外部から締め上げる事ができ、回転子側のかみ合い部16aと軸側のかみ合い部16bとが圧縮されて回転軸と直角方向の応力が生じ回転子と回転軸が固定される。
【選択図】図1
【解決手段】回転子1の内径に1対のテーパ状のかみ合わせ構造を持つ非磁性材料からなるボス16を配し、ボス16の軸側のかみ合い部16bの端部外周にネジ部を設けることによって、前記ネジ部を外部から締め上げる事ができ、回転子側のかみ合い部16aと軸側のかみ合い部16bとが圧縮されて回転軸と直角方向の応力が生じ回転子と回転軸が固定される。
【選択図】図1
Description
本発明は空気調和機や冷蔵庫等の冷凍機器に用いられる密閉型電動圧縮機に関するものである。
従来の密閉型電動圧縮機では、ブラシレスモータの回転子と回転軸は焼バメ固定されるのが一般的であった。図8に従来の密閉型電動圧縮機の断面図を示す。図において、1は回転子で圧縮機のメカ部3の回転軸4にヤキバメ固定され、2は固定子で胴シェル6に絞まりバメ固定されている。5は軸受、7は上シェル、8は下シェル、9はアキュームレータ、10は吐出管、11は電源用端子である(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−364444号公報
しかしながら、上記従来の固定方法では必ず回転子の一部又は全体を高温にする必要ある。この際、回転子に内装されている磁石自体も高温となるため、たとえば熱減磁を起こしやすいネオジウム系希土類磁石を使用する場合は、焼バメしてから着磁せざるを得なかった。また、焼きバメ着磁後に組み立てる場合、磁気吸引力により芯合わせが困難であり、エアーギャップの均一化が難しいという問題点があった。このため、通常は組立後に固定子巻き線を利用して着磁している。しかしながらこの場合には、巻き線に損傷を与える可能性や、着磁が十分できないという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、着磁を行った後の組立を容易にすることによって性能の優れた密閉型電動圧縮機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の密閉型電動圧縮機は、回転子の内径に非磁性のボスを配し、このボスを1対のテーパ状のかみ合わせ構造からなる構成としたものである。
本発明の回転子の構成によって、固定子巻き線に損傷を与えることなく、十分な着磁が可能となる為、性能の優れた密閉型電動圧縮機が得られる。
第1の発明は密閉型電動圧縮機に用いられるブラシレスモータを構成する回転子であって、マグネットを積層された鉄板に内装した構造からなる前記回転子の内径に、1対のテーパ状のかみ合わせ構造で構成されている非磁性のボスを配して、前記ボスの両端面を軸方向から圧縮して前記回転子を回転軸に固定できるようにした。
第2の発明は第1の発明のボスの1対のテーパ状のかみ合わせ構造の軸側のかみ合わせの端部外周にネジ溝を設け、前記ネジ溝にナットを取り付けて回転子側のかみ合せの端部を締め上げて、回転軸に固定できるようにした。
第3の発明は第1の発明のボスの1対のテーパ状のかみ合わせ構造の軸側のかみ合わせ端部にかぎ溝を設け、前記かぎ溝を用いて軸側のかみ合わせ部を外部より軸方向に固定し、前記固定側から回転子側のかみ合わせ部を軸方向に圧縮し固定できるようにした。
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明のブラシレスモータの回転子の第1の実施の形態を説明する組立断面図である。図において12が回転子ヨーク、13が内装された平板状のマグネット、14が端板、15がカシメピン、16は固定用ボスでテーパ状のかみ合い部を有する16aおよび16bの二つの部分で構成されている。
図1は本発明のブラシレスモータの回転子の第1の実施の形態を説明する組立断面図である。図において12が回転子ヨーク、13が内装された平板状のマグネット、14が端板、15がカシメピン、16は固定用ボスでテーパ状のかみ合い部を有する16aおよび16bの二つの部分で構成されている。
図2は固定用ボス16の分解斜視図である。図2において16aが軸側テーパ部、16bが回転子側テーパ部で、16aの端部外周面には雄ネジ溝16cが設けてある。
図3乃至図6は第1の実施の形態における回転子の取り付け方法を説明する図である。
先ず、あらかじめ着磁を終えた回転子1の内径の両端面よりテーパ状のかみ合い部16a、16bを挿入する(図3)。次に、かみ合い部16a端部の雄ネジ溝16cに対応する雌ネジ溝18cを設けた治具18に仮固定する(図4)。次に、前記組立品を固定子1、メカ部3の組み込まれた胴シェル内の該メカ部3の回転軸4に挿入し、所定の位置に位置決め後、治具18を回転させてネジを締め上げてテーパ状のかみ合い部16a、16b軸方向に締め上げる(図5)。以上により、治具を取り除いても、テーパ部16a、16bが軸方向と径方向に変形しテーパ面と回転軸面及び回転子内径面との摩擦によって機械的に固定される(図6)。
以上の説明から分かるように、テーパ部16a、16bの両端から圧縮して固定しているので軸に対するスラスト方向の荷重は発生しない。図において、19は治具18のガイド兼回転子1と固定子2のギャップの保持治具である。
(実施の形態2)
図7は本発明のブラシレスモータの回転子の第2の実施の形態を説明する組立断面図である。前記第1の実施の形態との違いは固定用ボス20のみである。
図7は本発明のブラシレスモータの回転子の第2の実施の形態を説明する組立断面図である。前記第1の実施の形態との違いは固定用ボス20のみである。
図8は固定用ボス20の分解斜視図で、20aが軸側テーパ部、20bが回転子側テーパ部で、20aの端部外周面にはかぎ溝20cが設けてある。
図9乃至12は第2の実施の形態の回転子の取り付け方法を説明する図である。
先ず、あらかじめ着磁を終えた回転子1の内径の両端面より前記テーパ状かみあい部20a、20bを挿入する(図9)。次に、かみ合い部20aの端部のかぎ溝20cに対応するかぎ部21cを設けた治具21に仮固定する(図10)。次に、前記組立品を固定子1、メカ部3の組み込まれた胴シェル内の該メカ部3の回転軸4に挿入し、所定の位置に位置決め後、前記固定治具21の外周に沿って押し治具22でテーパ部20bを軸方向に圧縮する(図11)。以上により、治具を取り除いても、前記テーパ部20a、20bが軸方向と回転子方向に変形しテーパ面と回転軸面及び回転子内径面との摩擦によって機械的に固定される(図12)。第1の実施の形態と同様に、前記テーパ部20a、20bの両端から圧縮して固定しているので軸に対するスラスト方向の荷重は発生しない。
図13は本発明の第1及び2の実施の形態のブラシレスモータの回転子を用いた密閉型電動圧縮機の断面図を示す。第1と第2の実施形態の違いは16,20のボス部のみである。
かかる構成にしたことによって、従来の焼バメ後着磁して組み立てる場合に対しては、
最も困難な軸心及びギャップ精度が得にくいという課題が、予めメカ部と固定子が該メカ部の回転軸の軸心に一致させて固定することによって、着磁後の回転子を該軸に挿入してもその精度は変わらず保持されることで解決できる。他方、組立後着磁の場合は、当然着磁条件の制約がなくなるため、十分な磁束を確保できる。
最も困難な軸心及びギャップ精度が得にくいという課題が、予めメカ部と固定子が該メカ部の回転軸の軸心に一致させて固定することによって、着磁後の回転子を該軸に挿入してもその精度は変わらず保持されることで解決できる。他方、組立後着磁の場合は、当然着磁条件の制約がなくなるため、十分な磁束を確保できる。
さらに、回転子固定用のボスを1対のテーパ状のかみ合わせ構造で構成して、該回転子を両端から締め上げる方法をとったことにより、軸に対するスラスト方向の荷重がかからない為、圧縮機のメカ部には一切損傷を与えることはない。もちろん、固定子巻き線を着磁に用いる必要が無い為、巻線に対する損傷も無くなり性能の良い、且つ品質にも優れた密閉型電動圧縮機を提供できる。ここで、前記固定用のボスを非磁性にしたのは、回転子から回転軸への磁束の漏れを抑えロス少なくするとともに、磁化により金属粉が勘合部に付着するのを防止する為である。
以上のように本発明の回転子は、回転軸に機械的に任意の位置に固定でき、且つ一方向から固定が可能で軸のスラスト方向への荷重が加わらないことから、モータの種類にかかわらず様々な密閉型電動圧縮機に応用可能である。
1 回転子
2 固定子
3 メカ部
4 回転軸
5 軸受
6 胴シェル
7、8 上下シェル
9 アキューム
10 吐出管
11 電源端子
12 固定子ヨーク
13 マグネット
14 端板
15 カシメピン
16、20 ボス
16a,16b,20a,20b テーパ部
16c 雄ネジ溝
18c 雌ネジ溝
19,21,22 治具
20c かぎ溝
21c かぎ部
2 固定子
3 メカ部
4 回転軸
5 軸受
6 胴シェル
7、8 上下シェル
9 アキューム
10 吐出管
11 電源端子
12 固定子ヨーク
13 マグネット
14 端板
15 カシメピン
16、20 ボス
16a,16b,20a,20b テーパ部
16c 雄ネジ溝
18c 雌ネジ溝
19,21,22 治具
20c かぎ溝
21c かぎ部
Claims (3)
- ブラシレスモータを構成する回転子が、積層された鉄板にマグネットを内装し、前記回転子内径に一対のテーパ状かみ合わせ構造を有する非磁性のボスを配し、前記ボスを用いて回転軸に機械的に固定されてなる密閉型電動圧縮機。
- 回転子を固定するボスの回転軸側のかみ合わせ端部外周にネジ溝を設けてある請求項1記載の密閉型電動圧縮機。
- 回転子を固定するボスの軸側のかみ合わせ端部外周にかぎ溝を設けてある請求項1記載の密閉型電動圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006120252A JP2007295714A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006120252A JP2007295714A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007295714A true JP2007295714A (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=38765788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006120252A Pending JP2007295714A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007295714A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-04-25 JP JP2006120252A patent/JP2007295714A/ja active Pending
Cited By (12)
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