JP2020005442A - 回転電機の回転子 - Google Patents
回転電機の回転子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020005442A JP2020005442A JP2018124474A JP2018124474A JP2020005442A JP 2020005442 A JP2020005442 A JP 2020005442A JP 2018124474 A JP2018124474 A JP 2018124474A JP 2018124474 A JP2018124474 A JP 2018124474A JP 2020005442 A JP2020005442 A JP 2020005442A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor core
- support shaft
- plate
- peripheral plate
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
【課題】軸方向の寸法短縮が可能な回転電機の回転子を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電動機の固定子は、支持シャフト12と、支持シャフトに同軸的に取り付けられた回転子鉄心14と、回転子鉄心の軸方向両側に配置された一対のエンドプレート20A、20Bと、を備えている。支持シャフトは、第1ねじ部24を有し、回転子鉄心の内孔に挿入されている。少なくとも一方のエンドプレートは、第2ねじ部48を有し金属材料で形成された環状の内周板42aと、内周板よりも硬度の低い金属材料で形成され内周板の外周側に同軸的に配置された環状の外周板42bと、内周板と外周板とを摩擦攪拌接合した接合部44と、を有している。少なくとも一方のエンドプレートは、第2ねじ部を第1ねじ部に螺合した状態で支持シャフトに取付けられ、外周板は、回転子鉄心の軸方向の一端面に当接し、内周板および接合部は、回転子鉄心の一端面に隙間を介して対向している。【選択図】図3
Description
この発明の実施形態は、回転電機の回転子に関する。
一般に、回転電機は、略円筒状の固定子鉄心および固定子鉄心に巻回された回転子巻線を有する固定子と、固定子鉄心の径方向中央に配置され、この固定子鉄心に対して回転自在に設けられた回転子と、を備えている。固定子は、回転自在に支持された支持シャフトと、支持シャフトに同軸的に取付けられた回転子鉄心と、回転子鉄心の軸方向両端を挟持する一対のエンドプレートと、を有している。エンドプレートは、回転子鉄心内に内蔵された永久磁石の飛び出し防止と、回転子鉄心の保持、固定を行うとともに、回転時のアンバランス量を修正するための後加工部材としての役割を有している。回転子鉄心およびエンドプレートは、支持シャフトに固定されている必要がある。これらの固定方法として、カシメ部品を用いて固定する方法、あるいは、ナットを用いて固定する方法が知られている。
回転電機において、回転子は固定子とともにハウジング内部に配置されている。近年、省スペース化を図るため、ハウジングの内壁や固定子の周辺部品が、固定子の至近にまで接近している構造となっていることが多い。例えば、固定子がハイブリッド自動車等のトランスミッションに接続される場合、駆動ユニット全体の小型化の為、回転子の軸方向の寸法短縮が求められる。
前述した従来の回転子の固定構造では、回転子鉄心およびエンドプレートの軸方向外側に、カシメ部品や、ナット及びワッシャ等の固定部品を取り付けるスペースを設ける必要がある。そのため、回転子の軸方向の寸法が増大し、小型化が困難となる。
そこで、本発明の実施形態の課題は、軸方向の寸法短縮が可能な回転電機の回転子を提供することにある。
前述した従来の回転子の固定構造では、回転子鉄心およびエンドプレートの軸方向外側に、カシメ部品や、ナット及びワッシャ等の固定部品を取り付けるスペースを設ける必要がある。そのため、回転子の軸方向の寸法が増大し、小型化が困難となる。
そこで、本発明の実施形態の課題は、軸方向の寸法短縮が可能な回転電機の回転子を提供することにある。
実施形態によれば、回転電機の固定子は、回動自在な支持シャフトと、複数の磁性体板を積層して円筒状に形成され、前記支持シャフトに同軸的に取り付けられた回転子鉄心と、前記支持シャフトに取付けられ前記回転子鉄心の軸方向両側に配置された一対のエンドプレートと、を備えている。前記支持シャフトは、外周面に形成された第1ねじ部を有し、前記回転子鉄心の内孔に挿入されている。少なくとも一方のエンドプレートは、第2ねじ部を有し金属材料で形成された環状の内周板と、前記内周板よりも硬度の低い金属材料で形成され前記内周板の外周側に同軸的に配置された環状の外周板と、前記内周板と前記外周板との間に位置し前記内周板と前記外周板とを摩擦攪拌接合した接合部と、を有している。前記少なくとも一方のエンドプレートは、前記第2ねじ部を前記第1ねじ部に螺合した状態で前記支持シャフトに取付けられ、前記外周板は、前記回転子鉄心の軸方向の一端面に当接し、前記内周板および接合部は、前記回転子鉄心の一端面に隙間を介して対向している。
以下に、図面を参照しながら、この発明の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略あるいは簡略化する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る回転電機の回転子を示す斜視図である。
図1に示すように、回転電機の回転子10は、中心軸線Cの回りで回転自在な円柱形状の支持シャフト(ロータシャフト)12と、支持シャフト12の軸方向ほぼ中央部に同軸的に取り付けられた円筒形状の回転子鉄心(ロータコア)14と、回転子鉄心14内に埋め込まれた複数の永久磁石と、支持シャフト12に取付けられ回転子鉄心14の軸方向両側に配置された一対の環状のエンドプレート(第1エンドプレート20Aおよび第2エンドプレート20B)と、を備えている。回転子鉄心14は、第1および第2エンドプレート20A、20Bにより、軸方向の両側から挟持され、所定位置に保持されている。
なお、以下の説明では、中心軸線Cの延在方向を軸方向、中心軸線C回りに回転する方向を周方向、軸方向および周方向に直交する方向を径方向と称する。
図1は、実施形態に係る回転電機の回転子を示す斜視図である。
図1に示すように、回転電機の回転子10は、中心軸線Cの回りで回転自在な円柱形状の支持シャフト(ロータシャフト)12と、支持シャフト12の軸方向ほぼ中央部に同軸的に取り付けられた円筒形状の回転子鉄心(ロータコア)14と、回転子鉄心14内に埋め込まれた複数の永久磁石と、支持シャフト12に取付けられ回転子鉄心14の軸方向両側に配置された一対の環状のエンドプレート(第1エンドプレート20Aおよび第2エンドプレート20B)と、を備えている。回転子鉄心14は、第1および第2エンドプレート20A、20Bにより、軸方向の両側から挟持され、所定位置に保持されている。
なお、以下の説明では、中心軸線Cの延在方向を軸方向、中心軸線C回りに回転する方向を周方向、軸方向および周方向に直交する方向を径方向と称する。
図2は、前記回転子の分解斜視図、図3は、前記回転子の縦断面図である。
図示のように、支持シャフト12は、例えば、炭素鋼により、段付きの円柱形状に形成されている。支持シャフト12は、環状のフランジ22および第1ねじ部24を一体に有している。フランジ22は、支持シャフト12の軸方向一端の近傍に、支持シャフト12と同軸的に設けられている。第1ねじ部24は、フランジ22から軸方向に離間して位置し、支持シャフト12の外周面に形成されている。
支持シャフト12の外周面に少なくとも1つ、ここでは、一対のキー溝26(一方のみ図示する)が形成されている。各キー溝26は、フランジ22と第1ねじ部24との間を、支持シャフト12の軸方向に沿って延在している。一対のキー溝26は、支持シャフト12の円周方向に約180度間隔を置いて配置されている。
図示のように、支持シャフト12は、例えば、炭素鋼により、段付きの円柱形状に形成されている。支持シャフト12は、環状のフランジ22および第1ねじ部24を一体に有している。フランジ22は、支持シャフト12の軸方向一端の近傍に、支持シャフト12と同軸的に設けられている。第1ねじ部24は、フランジ22から軸方向に離間して位置し、支持シャフト12の外周面に形成されている。
支持シャフト12の外周面に少なくとも1つ、ここでは、一対のキー溝26(一方のみ図示する)が形成されている。各キー溝26は、フランジ22と第1ねじ部24との間を、支持シャフト12の軸方向に沿って延在している。一対のキー溝26は、支持シャフト12の円周方向に約180度間隔を置いて配置されている。
回転子鉄心14は、磁性板材、例えば、ケイ素鋼などの円環状の電磁鋼板27を多数枚、同芯状に積層して円筒形状に構成されている。多数枚の電磁鋼板27は、例えば、複数個所をカシメ加工することにより、互いに連結され一体化されている。回転子鉄心14は、中心軸線Cと同軸的に形成された内孔(挿通孔)28を有している。内孔28は、回転子鉄心14の全長に亘って延在している。また、回転子鉄心14は、内孔28内に突出する一対のコアキー30を有している。コアキー30は、それぞれ回転子鉄心の軸方向に沿って、かつ、回転子鉄心の全長に亘って延在している。本実施形態において、一対のコアキー30は、円周方向に約180度離間して配置され、それぞれ支持シャフト12のキー溝26に係合可能に形成されている。
回転子鉄心14には、回転子鉄心を軸方向に貫通する複数の磁石埋め込み孔32が形成されている。複数の磁石埋め込み孔32は、回転子鉄心14の外周面の近傍に設けられている。各磁石埋め込み孔32内に、矩形板状の永久磁石Mが装填および配置され、例えば、接着剤等により回転子鉄心14に固定されている。各永久磁石Nは、回転子鉄心14の全長に亘って延在している。また、複数の永久磁石Mは、回転子鉄心14の周方向に所定の間隔を置いて配列されている。
上記のように構成された回転子鉄心14は、内孔28内に支持シャフト12を挿入および嵌合することにより、支持シャフト12に同軸的に取り付けられている。一対のコアキー30は、支持シャフト12のキー溝26にそれぞれ係合し、支持シャフト12に対する回転子鉄心14の回転を規制している。なお、回転子鉄心14に支持シャフト12を挿入する場合、焼嵌めや圧入などで回転子鉄心14と支持シャフト12とを一体化させてもよい。
図4は、第1エンドプレートの正面(a)、側面(b)、裏面(c)をそれぞれ示す図である。
図示のように、第1エンドプレート20Aは、回転子鉄心14の外径とほぼ等しい外径、および支持シャフト12の外径とほぼ等しい内径を有する環状板に形成されている。第1エンドプレート20Aは、中心軸線Cと同軸的に貫通形成された内孔(挿通孔)34Aを有している。第1エンドプレート20Aは、内孔34A内に突出する一対のキー36Aを有している。一対のキー36Aは、円周方向に約180度離間して配置され、それぞれ支持シャフト12のキー溝26に係合可能に形成されている。
図示のように、第1エンドプレート20Aは、回転子鉄心14の外径とほぼ等しい外径、および支持シャフト12の外径とほぼ等しい内径を有する環状板に形成されている。第1エンドプレート20Aは、中心軸線Cと同軸的に貫通形成された内孔(挿通孔)34Aを有している。第1エンドプレート20Aは、内孔34A内に突出する一対のキー36Aを有している。一対のキー36Aは、円周方向に約180度離間して配置され、それぞれ支持シャフト12のキー溝26に係合可能に形成されている。
また、第1エンドプレート20Aは、回転子鉄心14の軸方向一端側の端面に当接可能な第1面38a、および第1面38aと反対側に位置し、支持シャフト12のフランジ22に当接可能な第2面38bとを有している。第1面38aに、環状の逃し溝40を設けてもよい。回転子鉄心14の端面にカシメ加工部が形成されている場合でも、このカシメ加工部を逃し溝40内に逃すことにより、第1面38aと回転子鉄心14の端面とを密着させることができる。本実施形態において、逃し溝40は、内孔34Aと同軸な環状に形成され、内孔34Aの外周側に位置し、かつ、磁石埋め込み孔32よりも内周側に位置するように設けられている。なお、第1エンドプレート20Aは、例えばアルミニウムのような、アンバランス量修正時に容易に後加工を施せる材料で形成されていることが望ましい。
上記のように構成された第1エンドプレート20Aは、図2および図3に示すように、
内孔34A内に支持シャフト12を挿入および嵌合することにより、支持シャフト12に同軸的に取り付けられている。一対のキー36Aは、支持シャフト12のキー溝26にそれぞれ係合し、支持シャフト12に対する第1エンドプレート20Aの回転を規制している。第1エンドプレート20Aは、第2面38bがフランジ22に当接することにより、支持シャフト12の軸方向に位置決めされる。第1エンドプレート20Aの第1面38aは、回転子鉄心14の端面に当接し、回転子鉄心14を位置決めしている。第1エンドプレート20Aは、回転子鉄心14の磁石埋め込み孔32を覆っている。
前述したように、回転子鉄心14の端面にカシメ加工部が存在している場合でも、第1面38aは、逃し溝40を設けることにより、回転子鉄心14の端面に密着することが可能となる。
内孔34A内に支持シャフト12を挿入および嵌合することにより、支持シャフト12に同軸的に取り付けられている。一対のキー36Aは、支持シャフト12のキー溝26にそれぞれ係合し、支持シャフト12に対する第1エンドプレート20Aの回転を規制している。第1エンドプレート20Aは、第2面38bがフランジ22に当接することにより、支持シャフト12の軸方向に位置決めされる。第1エンドプレート20Aの第1面38aは、回転子鉄心14の端面に当接し、回転子鉄心14を位置決めしている。第1エンドプレート20Aは、回転子鉄心14の磁石埋め込み孔32を覆っている。
前述したように、回転子鉄心14の端面にカシメ加工部が存在している場合でも、第1面38aは、逃し溝40を設けることにより、回転子鉄心14の端面に密着することが可能となる。
図5は、第2エンドプレートの正面(a)、側面(b)、裏面(c)をそれぞれ示す図である。図6は、図5の線C−Cに沿った第2エンドプレートの断面図である。
図示のように、第2エンドプレート20Bは、回転子鉄心14の外径とほぼ等しい外径、および支持シャフト12の外径とほぼ等しい内径を有する環状板に形成されている。第2エンドプレート20Bは、中心軸線Cと同軸的に貫通形成された内孔(挿通孔)34Bを有している。内孔34Bを規定している内周面にねじが切られ、第2ねじ部48を構成している。
第2エンドプレート20Bは、内孔34Bを含む環状の内周板42aと、内周板42aの外周側に同軸的に配置され内周板42aの外周に接合された環状の外周板42bと、を組み合わせて構成されている。内周板42aの外周と外周板42bの内周とは、例えば、摩擦攪拌接合により互いに接合され、環状の接合部44を形成している。なお、接合部44の形状は、円環状に限定されることなく、楕円形、多角形等、他の形状としてもよい。
図示のように、第2エンドプレート20Bは、回転子鉄心14の外径とほぼ等しい外径、および支持シャフト12の外径とほぼ等しい内径を有する環状板に形成されている。第2エンドプレート20Bは、中心軸線Cと同軸的に貫通形成された内孔(挿通孔)34Bを有している。内孔34Bを規定している内周面にねじが切られ、第2ねじ部48を構成している。
第2エンドプレート20Bは、内孔34Bを含む環状の内周板42aと、内周板42aの外周側に同軸的に配置され内周板42aの外周に接合された環状の外周板42bと、を組み合わせて構成されている。内周板42aの外周と外周板42bの内周とは、例えば、摩擦攪拌接合により互いに接合され、環状の接合部44を形成している。なお、接合部44の形状は、円環状に限定されることなく、楕円形、多角形等、他の形状としてもよい。
第2エンドプレート20Bは、回転子鉄心14の軸方向他端側の端面に当接可能な第1面50a、および第1面50aと反対側に位置する第2面50bとを有している。内周板42aは、回転子鉄心14と反対の方向、すなわち、第2面50b側に突出した環状の凸部46を一体に備えている。凸部46は、内孔34Bと同軸的に形成され、内孔34Bの周囲に位置している。また、凸部46は、ナットを模した六角形の外周輪郭を有している。これにより、凸部46は、ナットランナー等の締付け工具を係合可能な六角ナット部を形成している。
第2エンドプレート20Bの第1面50aの中心部に環状の凹部52が設けられている。凹部52は、内周板42aおよび接合部44を含む領域に設けられている。これにより、第1面50aは、外周板42bの第1面からなる環状の当接面を形成している。当接面は、回転子鉄心14の他端面の外周部に当接するように形成され、更に、磁石埋め込み孔32の少なくとも一部を覆う位置に配置されている。
凹部52は、内周板42aおよび接合部44が回転子鉄心14の端面に接触しないようにするために設けられている。更に、凹部52は、回転子鉄心14の他端面に位置するカシメ加工部を逃す逃し溝を兼ねている。但し、逃し溝は、凹部52とは別に設けられてもよい。
第2エンドプレート20Bの第1面50aの中心部に環状の凹部52が設けられている。凹部52は、内周板42aおよび接合部44を含む領域に設けられている。これにより、第1面50aは、外周板42bの第1面からなる環状の当接面を形成している。当接面は、回転子鉄心14の他端面の外周部に当接するように形成され、更に、磁石埋め込み孔32の少なくとも一部を覆う位置に配置されている。
凹部52は、内周板42aおよび接合部44が回転子鉄心14の端面に接触しないようにするために設けられている。更に、凹部52は、回転子鉄心14の他端面に位置するカシメ加工部を逃す逃し溝を兼ねている。但し、逃し溝は、凹部52とは別に設けられてもよい。
内周板42aと外周板42bとは、互いに異なる材料で形成されている。内周板42aは、締結作業に耐えられるような比較的硬い金属材料、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼等で形成されている。外周板42bは、アンバランス修正の後加工、接触面の仕上げのための後加工が容易な金属材料、すなわち、内周板42aよりも硬度の低い金属材料、例えば、アルミニウム等で形成されている。なお、アンバランス修正は、外周板42bの回転子鉄心14と対向していない面の一部を削除加工することにより行うことができる。
上記のように構成された第2エンドプレート20Bは、図2および図3に示すように、第1面50aが回転子鉄心14の端面に対向した状態で、内孔34B内に支持シャフト12を挿入し、更に、第2ねじ部48を第1ねじ部24に螺合させることにより、支持シャフト12に同軸的に取付けられている。外周板42bの当接面(第1面50a)が回転子鉄心14の端面に当接するまで第2エンドプレート20Bをねじ込むことにより、回転子鉄心14を第1エンドプレート20Aと第2エンドプレート20Bにより挟持し、所定位置に保持している。また、第2エンドプレート20Bの当接面により磁石埋め込み孔32を覆い、永久磁石Mの抜けを防止している。
回転子鉄心14の端面にカシメ加工部が存在している場合でも、第1面50aに設けられた凹部52にカシメ加工部を逃し、外周板42bの当接面を回転子鉄心14の端面に密着させることが可能となる。第2ねじ部48を第1ねじ部24にねじ込む際、内周板42aの環状凸部(六角ナット部)46および締付け工具を用いてねじ込むことが可能であり、第2エンドプレート20Bを容易に、かつ、強固に、支持シャフト12に取付け、回転子鉄心14に押し上げることができる。
回転子鉄心14の端面にカシメ加工部が存在している場合でも、第1面50aに設けられた凹部52にカシメ加工部を逃し、外周板42bの当接面を回転子鉄心14の端面に密着させることが可能となる。第2ねじ部48を第1ねじ部24にねじ込む際、内周板42aの環状凸部(六角ナット部)46および締付け工具を用いてねじ込むことが可能であり、第2エンドプレート20Bを容易に、かつ、強固に、支持シャフト12に取付け、回転子鉄心14に押し上げることができる。
ナット部締結時、第1面50a、すなわち、外周板42bの当接面が回転子鉄心14の端面に接触して摺動する。本実施形態では、回転子鉄心の接触面を保護する目的で、当接面を有する外周板42bを回転子鉄心14の端面に比較して硬度が低いアルミニウム等で形成している。これにより、外周板42bが回転子鉄心14の端面上を摺動した場合でも、回転子鉄心14の端面を傷付けることがない。当接面の角部に面取り部やR部を設け、各表面の粗さはRa3.2〜0.8程度に仕上げることが望ましい。
内周板42aは、締結作業に耐えられるような高剛性で硬い材料、例えば、炭素鋼やステンレス鋼、で形成されている反面、凹部52を設けることにより、内周板42aと回転子鉄心14との接触を避け、回転子鉄心の損傷を防止している。すなわち、内周板42aおよび接合部44は、隙間を介して回転子鉄心14の端面に対向している。
内周板42aは、締結作業に耐えられるような高剛性で硬い材料、例えば、炭素鋼やステンレス鋼、で形成されている反面、凹部52を設けることにより、内周板42aと回転子鉄心14との接触を避け、回転子鉄心の損傷を防止している。すなわち、内周板42aおよび接合部44は、隙間を介して回転子鉄心14の端面に対向している。
以上のように構成された実施形態に係る回転子によれば、第2エンドプレートは、第2ねじ部を有する内周板42aと当接面を有する外周板42bとを一体に有し、第2ねじ部48を支持シャフト12の第1ねじ部24と螺合させることにより軸力を発生させ、回転子鉄心14を保持することができる。このため、エンドプレート以外の固定用部品、例えば、ワッシャ、ナット等を使用する必要がなく、省スペース化、かつ、軸方向の寸法短縮を図ることができる。同時に、支持シャフト12と回転子鉄心14との組立作業を簡素化することが可能となる。
なお、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、第2エンドプレートの形成材料は、実施形態に限定されることなく、他の材料の組み合わせを種々選択可能である。内周板と外周板との接合は、摩擦攪拌接合に限定されるものではなく、溶接等の他の接合方法を適用してもよい。実施形態に係る回転子は、永久磁石型の回転電機に限らず、誘導回転電機にも適用可能である。
例えば、第2エンドプレートの形成材料は、実施形態に限定されることなく、他の材料の組み合わせを種々選択可能である。内周板と外周板との接合は、摩擦攪拌接合に限定されるものではなく、溶接等の他の接合方法を適用してもよい。実施形態に係る回転子は、永久磁石型の回転電機に限らず、誘導回転電機にも適用可能である。
10…回転子、12…支持シャフト、14…回転子鉄心、20A…第1エンドプレート、
20B…第2エンドプレート、22…フランジ、42a…内周板、42b…外周板、
44…接合部、46…凸部、52…凹部、M…永久磁石
20B…第2エンドプレート、22…フランジ、42a…内周板、42b…外周板、
44…接合部、46…凸部、52…凹部、M…永久磁石
Claims (3)
- 回動自在な支持シャフトと、複数の磁性体板を積層して円筒状に形成され、前記支持シャフトに同軸的に取り付けられた回転子鉄心と、前記支持シャフトに取付けられ前記回転子鉄心の軸方向両側に配置された一対のエンドプレートと、を備える回転電機の回転子であって、
前記支持シャフトは、外周面に形成された第1ねじ部を有し、前記回転子鉄心の内孔に挿入され、
少なくとも一方のエンドプレートは、第2ねじ部を有し金属材料で形成された環状の内周板と、前記内周板よりも硬度の低い金属材料で形成され前記内周板の外周側に同軸的に配置された環状の外周板と、前記内周板と前記外周板との間に位置し前記内周板と前記外周板とを摩擦攪拌接合した接合部と、を有し、
前記少なくとも一方のエンドプレートは、前記第2ねじ部を前記第1ねじ部に螺合した状態で前記支持シャフトに取付けられ、前記外周板は、前記回転子鉄心の軸方向の一端面に当接し、前記内周板および接合部は、前記回転子鉄心の一端面に隙間を介して対向している、回転子。 - 前記内周板は、前記回転子鉄心の一端面と反対の方向に突出し前記第2ねじ部の周囲に位置するナット形状の凸部を一体に有している請求項1に記載の回転子。
- 前記外周板の前記回転子鉄心と対向していない面の一部が、削除加工されている請求項1に記載の回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018124474A JP2020005442A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 回転電機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018124474A JP2020005442A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 回転電機の回転子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020005442A true JP2020005442A (ja) | 2020-01-09 |
Family
ID=69100750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018124474A Pending JP2020005442A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 回転電機の回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020005442A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021145232A1 (ja) | 2020-01-16 | 2021-07-22 | 三菱重工業株式会社 | 磁気ギヤード回転電機および製造方法 |
CN113726053A (zh) * | 2021-11-02 | 2021-11-30 | 威晟汽车科技(宁波)有限公司 | 一种汽车电子水泵的转子结构 |
CN113839528A (zh) * | 2021-10-29 | 2021-12-24 | 浙江伟康电机有限公司 | 转子三位一体组合压模 |
WO2024042725A1 (ja) * | 2022-08-26 | 2024-02-29 | ファナック株式会社 | アクチュエータ |
-
2018
- 2018-06-29 JP JP2018124474A patent/JP2020005442A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021145232A1 (ja) | 2020-01-16 | 2021-07-22 | 三菱重工業株式会社 | 磁気ギヤード回転電機および製造方法 |
CN113839528A (zh) * | 2021-10-29 | 2021-12-24 | 浙江伟康电机有限公司 | 转子三位一体组合压模 |
CN113839528B (zh) * | 2021-10-29 | 2023-04-28 | 浙江伟康电机有限公司 | 转子三位一体组合压模 |
CN113726053A (zh) * | 2021-11-02 | 2021-11-30 | 威晟汽车科技(宁波)有限公司 | 一种汽车电子水泵的转子结构 |
WO2024042725A1 (ja) * | 2022-08-26 | 2024-02-29 | ファナック株式会社 | アクチュエータ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020005442A (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP3661582B2 (ja) | 磁石モータ用ロータ | |
US9263923B2 (en) | Electric motor having first frame and second frame fastened together with through bolt | |
TWI545872B (zh) | Axial air gap type rotary motor | |
US9143014B2 (en) | Rotor, dynamo-electric machine having the rotor and rotor manufacturing method | |
US20070090717A1 (en) | Brushless Motor | |
JP6238054B2 (ja) | インナーロータ型モータ | |
JP6801282B2 (ja) | 回転電機ロータ | |
US11005328B2 (en) | Motor | |
WO2019155541A1 (ja) | 制御装置一体型回転電機 | |
JP2007295714A (ja) | 密閉型電動圧縮機 | |
JP7381304B2 (ja) | ロータコアの端面に配置される端板を備える回転子および回転子を備える電動機 | |
US10594181B2 (en) | Rotor assembly for electric motor | |
JP4622897B2 (ja) | 回転電機のステータ | |
JP2020078099A (ja) | 回転電機 | |
JP2011239615A (ja) | 回転電機の回転子 | |
KR20220120166A (ko) | 센싱 마그넷 일체형 회전자 | |
WO2019189302A1 (ja) | モータ | |
US20220045561A1 (en) | Rotor of rotary electric machine | |
US20140145549A1 (en) | Rotor for electric motor | |
WO2021124632A1 (ja) | 回転電機 | |
US11063483B2 (en) | Electric motor | |
WO2022158426A1 (ja) | 端板を備える回転子及び電動機 | |
JP2013093984A (ja) | ステータ固定構造 | |
WO2020250647A1 (ja) | 回転子及び回転電機 |