JPH0888766A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0888766A
JPH0888766A JP6275299A JP27529994A JPH0888766A JP H0888766 A JPH0888766 A JP H0888766A JP 6275299 A JP6275299 A JP 6275299A JP 27529994 A JP27529994 A JP 27529994A JP H0888766 A JPH0888766 A JP H0888766A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スキャナユニットの往路の走査動作(フィー
ド)時に、画像の種類やその位置の情報に関する各種情
報を取得し(S2)、復路の走査動作(リターン)時
に、上記各種情報に基づいて、画像の種類ごとに適した
画像処理をそれぞれ施す(S8)ことにより、スキャナ
ユニットの1走査動作中に原稿全面の複写画像を作成す
る。 【効果】 スキャナユニットの走査回数を増やすことな
く、複数種類の画像が混在する原稿を複写することがで
き、コピーの生産性を落とすことなく原稿画像を忠実に
再現することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機やファ
クシミリに適用されるものであって、例えば文字と写真
とが混在する原稿の中間調表現を扱う画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、文字と写真とが混在している原稿
の中間調を再現した複写画像を得ることができる画像形
成装置が知られている。このような、文字処理モードお
よび写真処理モードのいずれかを選択することができる
画像形成装置では、図34(a)に示すような手順で、
画像データが処理される。即ち、CCD(Charge Coupl
ed Device )を介して読み込まれた1画素256階調
(8ビット)の画像データは、シェーディング補正、M
TF、ガンマ補正等の補正処理を施され、写真処理モー
ドが選択されている場合には、後で詳述する誤差拡散法
等の面積階調表現法による処理によって2値化され、1
ビットの画像データとしてレーザ出力部に送られる。ま
た、文字処理モードが選択されている場合には、後で詳
述する2値化処理によって2値化され、同様に1ビット
の画像データとしてレーザ出力部に送られる。
【0003】上記のように、1画素256階調(8ビッ
ト)の画像データを、1ビットの画像データに変換する
のは、データ量が膨大になるという問題に対処するため
である。
【0004】上記の写真処理モードにおいて用いられ
る、誤差拡散法や、あるいはディザ法等の面積階調表現
法は、写真等の中間調の画像の再現性を上げるには有効
であるが、文字部に施すと、文字のエッジがシャープに
ならず、ドットのとびちりなどでぼけた画質となってし
まう。
【0005】このため、上記の従来の画像形成装置で
は、文字処理モードおよび写真処理モードのいずれか一
方を選択しなければならないので、例えば文字処理モー
ドを選択した場合には、写真エリアに対しても文字処理
が施される結果、写真の画像が階調性に乏しい画像とし
て出力され、逆に、写真処理モードを選択した場合に
は、文字エリアに対しても写真処理が施される結果、文
字のエッジがぼけてしまい、いずれにしても、良好な画
質で出力画像を得ることができないといった問題点を有
している。
【0006】そこで、文字エリアと写真エリアとに別処
理を施して、原稿に忠実な複写画質を得るために、文字
と写真とが混在している原稿の部分に応じた処理を選択
的に施すモードを具備している画像形成装置も知られて
いる。このような画像形成装置では、図34(b)に示
すように、CCDを介して読み込まれ、補正された画像
データから文字エリアと写真エリアとを認識するプリス
キャンが複写画像の形成動作の前に実行されるようにな
っている。この後、文字処理用のスキャンが行われ、エ
リア認識の結果を用いて、文字エリアの画像データに対
し2値化処理がなされた後、レーザ出力部に送られ、さ
らに、写真処理用のスキャンが再度行われ、写真エリア
の画像データに対し中間調処理がなされた後、レーザ出
力部に送られるようになっている。
【0007】また、例えば特開昭58−114571号
公報には、複写すべき原稿画像を光走査して得られた光
情報信号から、原稿画像の線画(文字)領域と階調画
(写真)領域とを判別し、各領域に適した画像信号処理
を行うことにより画質の向上を図ることを目的とした画
像形成装置が開示されている。
【0008】より具体的には、光学系から出射された光
が原稿を照射すると、その反射光が主走査方向に配列さ
れた複数の光電変換素子によって受光されて画像信号に
変換される。このとき、1つの光電変換素子は、原稿の
予め定めた大きさ以上の領域(例えば、0.01mm2
好ましくは1mm2 )から反射光を受光し、平均的な画
像情報を出力するようになっている。
【0009】上記光電変換素子が出力する画像信号は、
増幅された後にサンプリングされ、画像濃度のしきい値
との比較により2値化された画像データとなる。この画
像データは、例えば写真等の階調画領域に対応して1、
文字等の線画領域に対応して0となっている。階調画領
域と線画領域との境界の位置は、例えばエンコーダが発
生するパルスの数との対応によって特定され、メモリに
格納される。この主走査方向の位置情報は、光学系が副
走査方向に移動するにつれて繰り返し求められて、メモ
リに蓄積される。こうして、線画領域と階調画領域とを
判別するための2次元的な位置情報が得られる。
【0010】また、特開平5−27592号公報には、
画像情報信号に基づいてトナー補給量を算出してトナー
補給を行わせる構成が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の図3
4(b)に示す画像処理方法では、プリスキャン、文字
処理用スキャン、写真処理用スキャンの3回のスキャン
を必要とするため、処理速度が遅くなるという問題点を
有している。
【0012】また、上記特開昭58−114571号公
報には、線画領域と階調画領域とを判別するための2次
元的な位置情報を得ることが開示されているだけであっ
て、線画領域に適した画像信号処理および階調画領域に
適した画像信号処理を具体的にどのような時期に、どの
ようなタイミングで行うのかについては一切触れられて
いない。したがって、上記公報の開示では、複写速度を
落とすことなく、線画と階調画とが混在する原稿を良好
な画質で複写するにはどのような構成および制御が必要
かという技術的課題が未解決のままになっている。
【0013】さらに、上記特開平5−27592号公報
に開示されている構成では、線画と階調画とにおけるト
ナー消費量の違いが考慮されていないため、線画と階調
画が混在する原稿を扱う場合には、上記のトナー消費量
の違いによるトナーの過不足が生じ、良好な画質を得る
ことができないという問題点を有している。
【0014】本発明は上記の各問題点に鑑みなされたも
ので、複数種類の画像が混在する原稿を扱う際にも、良
好な画質を得ることができる画像形成装置を提供するこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、原稿表
面上を移動走査しながら原稿から画像を読み取り、第1
画像信号を出力する読み取り手段と、上記第1画像信号
を画像の種類に応じた方法で第2画像信号に変換する画
像信号処理手段と、上記読み取り手段の1走査動作が行
われる間に、上記第1画像信号に基づいて少なくとも画
像の種類と各種画像の原稿上の位置とを含む原稿情報を
取得し、画像の種類に応じた第2画像信号が得られるよ
うに、上記原稿情報を用いて上記読み取り手段および画
像信号処理手段の動作を制御する制御手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0016】請求項2記載の画像形成装置は、上記請求
項1記載の画像形成装置において、上記読み取り手段は
原稿表面に対して相対的に往復移動するように構成さ
れ、読み取り手段の往路の走査動作で出力された第1画
像信号に基づいて上記原稿情報の取得を行い、復路の走
査動作で出力された第1画像信号に基づいて画像の種類
に応じた第2画像信号が得られるように、上記読み取り
手段と上記画像処理手段との動作を上記制御手段が制御
することを特徴としている。
【0017】請求項3記載の画像形成装置は、上記請求
項1記載の画像形成装置において、操作者が画像の種類
の1つを選択し、設定することができる入力手段と、第
2画像信号を記憶する画像信号記憶手段とをさらに備
え、上記読み取り手段は原稿表面に対し、相対的に往復
移動するように構成され、上記読み取り手段の往路の走
査動作で出力された第1画像信号を、上記画像信号処理
手段が、上記入力手段において操作者があらかじめ設定
した画像の種類に応じた第2画像信号に変換して第1種
信号として上記画像信号記憶手段に一旦記憶させる一
方、復路の走査動作で出力された第1画像信号を、上記
画像信号処理手段が、往路の走査動作時と異なる種類の
画像に応じた第2画像信号に変換して第2種信号として
上記画像信号記憶手段に一旦記憶させると共に、上記制
御手段が、上記の往路の走査動作で出力された第1画像
信号に基づいて上記原稿情報を取得し、上記原稿情報に
基づいて、上記画像信号記憶手段に記憶された第1種信
号と第2種信号とを合成して画像の種類に応じた第2画
像信号が得られるよう上記読み取り手段と画像信号処理
手段との動作を制御することを特徴としている。
【0018】請求項4記載の画像形成装置は、原稿から
画像を読み取る読み取り手段と、読み取った画像に基づ
いて出力画像を形成する画像信号処理手段と、上記読み
取り手段と上記画像信号処理手段とを、少なくとも原稿
の種類に応じた複数種類の動作モードによって制御する
制御手段とを備え、画像形成を行う画像形成装置におい
て、原稿上の画像の種類に従って原稿の種類を判別する
原稿判別手段と、原稿の枚数の累計を原稿の種類別に記
憶する原稿累計記憶手段と、画像形成動作の度に、上記
原稿判別手段の判別結果に基づいて上記累計を更新する
原稿累計手段と、上記制御手段が、上記累計を互いに比
較し、最も累計が多い原稿の種類に応じた動作モードを
初期設定モードとして選択することを特徴としている。
【0019】請求項5記載の画像形成装置は、原稿画像
における画像の種類別に各階調濃度ごとに累計した画素
数である原稿画素数累計と、出力画像における画像の種
類別に各階調濃度ごとに累計した画素数である出力画素
数累計と、保守作業に関する各種予測値とを記憶する記
憶手段と、画像形成動作の度に、原稿画像における各階
調濃度ごとの画素数を画像の種類別に計数し、上記原稿
画素数累計に加算することにより、上記原稿画素数累計
を更新する原稿画素累計手段と、画像形成動作の度に、
出力画像における各階調濃度ごとの画素数を画像の種類
別に計数し、上記出力画素数累計に加算することによ
り、上記出力画素数累計を更新する出力画素累計手段
と、上記原稿画素数累計あるいは出力画素数累計に基づ
いて、上記各種予測値を算出し、上記記憶手段に記憶さ
れている値を更新する予測値算出手段と、上記各種予測
値を表示する表示手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0020】請求項6記載の画像形成装置は、上記請求
項5記載の画像形成装置において、像担持体に原稿上の
画像に対応した静電潜像を形成する潜像形成手段と、上
記静電潜像をトナーを含む現像剤で現像する現像手段
と、上記現像手段にトナーを供給するトナー供給手段
と、画像の種類および階調濃度に対応した1画素当りの
単位トナー消費量と、上記出力画素数累計手段により画
像の種類別に各階調濃度ごとに計数された出力画像にお
ける画素数とに基づいて、用紙上に画像を形成する際の
トナー消費量を算出する計算手段と、上記トナー消費量
に基づいて算出した量のトナーを供給するように、上記
トナー供給手段を制御する制御手段とをさらに備えてい
ることを特徴としている。
【0021】
【作用】請求項1記載の構成によると、原稿表面上を移
動走査しながら原稿から画像を読み取る読み取り手段
(例えば画像形成装置が備えているスキャナ部)が、読
み取った画像に基づいて第1画像信号(例えば1画素8
ビットの濃度データ)を出力し、画像信号処理手段が、
上記第1画像信号を画像の種類(例えば文字、写真およ
びカラー画像等)に応じた方法、すなわち例えば文字デ
ータに対しては単純2値化処理、写真データに対しては
誤差拡散処理、によって第2画像信号(例えば1画素1
ビットの濃度データ)に変換すると共に、読み取り手段
の1走査動作が行われる間に、第1画像信号に基づいて
画像の種類や各種画像の原稿上の位置に関する原稿情報
を取得し、画像の種類に応じた第2画像信号が得られる
ように、取得した原稿情報を用いて、制御手段が上記読
み取り手段および画像信号処理手段の動作を制御する。
【0022】これにより、例えば、原稿の文字領域、写
真領域、カラー領域の位置を把握した上で、文字領域に
は文字処理を施し、写真領域には写真処理を施し、カラ
ー領域にはカラー処理を施すことによって、それぞれの
画像に最適な複写画像を読み取り手段の1走査動作中に
得ることができる。したがって、従来の画像形成装置は
複数種類の画像が混在した原稿の複写画像を複数回の走
査動作によって出力していたのに対し、本発明に係る画
像形成装置は読み取り手段の走査動作回数を増やすこと
なく、しかも、各種画像や階調濃度を忠実に再現した複
写出力を得ることができる。
【0023】また、請求項2記載の構成によれば、制御
手段は、読み取り手段の往路の走査動作(フィード動
作)で出力された第1画像信号に基づいて画像の種類や
各種画像の位置に関する原稿情報を取得し、復路の走査
動作(リターン動作)において、画像の種類に応じた画
像処理によって複写画像が得られるように、上記各種情
報を用いて読み取り手段および画像信号処理手段の動作
を制御する。
【0024】これにより、例えば、往路の走査動作で原
稿の文字領域、写真領域およびカラー領域の位置を把握
した上で、復路の走査動作で文字領域には文字処理を施
し、写真領域には写真処理を施し、カラー領域にはカラ
ー処理を施すことによって、それぞれの画像に最適な複
写画像を読み取り手段の1走査動作中に得ることができ
る。したがって、従来の画像形成装置は複数種類の画像
からなる原稿の複写画像を複数回の走査動作によって出
力していたのに対し、本発明に係る画像形成装置は読み
取り手段の走査動作回数を増やすことなく、しかも、各
種画像や階調濃度を忠実に再現した複写出力を得ること
ができる。
【0025】請求項3記載の構成によれば、原稿表面に
対して相対的に往復移動する読み取り手段の往路の走査
動作で出力された第1画像信号が、操作者によってあら
かじめ設定されたある1種類の画像に応じた第2画像信
号に変換されて画像信号記憶手段に第1種信号として一
旦記憶される一方、復路の走査動作で出力された第1画
像信号は、往路の走査動作時と異なる種類の画像に応じ
た第2画像信号に変換されて、上記画像信号記憶手段に
第2種信号として一旦記憶される。さらに、上記の往路
の走査動作時に出力された上記第1画像信号に基づいて
画像の種類や位置に関する原稿情報が取得され、上記原
稿情報に基づいて、上記画像信号記憶手段に記憶された
第1種信号と第2種信号とが合成される。
【0026】これにより、往路で、例えば写真データに
適した画像処理を原稿全面に対して一律に施して第1画
像信号を第2画像信号に変換して画像信号記憶手段上に
一旦記憶すると共に、原稿の文字領域、写真領域および
カラー領域の位置を把握し、復路で、往路で施した画像
処理に適さない領域、すなわち文字領域やカラー領域に
対して、往路で把握された位置情報に基づき、それぞれ
の領域に適した画像処理を施して、第1画像信号を第2
画像信号に変換して画像信号記憶手段上に一旦記憶す
る。この後、往路で得られた第2画像信号と、復路で得
られた第2画像信号とを画像信号記憶手段上で合成すれ
ば、読み取り手段の1走査動作だけで、原稿における各
種の画像にそれぞれ適した画像処理が施された最適な複
写画像を得ることができる。また、往路で施した画像処
理に適さない領域が原稿上に存在しなければ、読み取り
手段の復路の走査動作が不要となり、読み取り手段を初
めの位置に戻すだけでよいので、このような場合、請求
項2記載の構成に比べて、読み取り手段の1走査動作に
要する時間を短縮することができる。
【0027】請求項4記載の構成によれば、読み取り手
段によって読み取られた画像の種類に従って原稿判別手
段が原稿の種類を判別し、画像形成動作の度に、原稿判
別手段による判別結果に基づいて、原稿累計記憶手段に
記憶されている原稿の枚数の累計を、原稿累計手段が更
新し、上記制御手段が、上記累計を互いに比較して、最
も累計が多い原稿の種類に応じた動作モードを選択して
初期設定する。
【0028】これにより、画像形成動作を行う操作者が
最も頻繁に使用する原稿の種類に適した動作モードが選
択されて初期設定されるため、操作者が動作モードを複
写動作の度に設定する手間を省くことができると共に、
操作手順の簡素化を図ることができる。
【0029】請求項5記載の構成によれば、画像形成動
作の度に、原稿画素累計手段が、原稿画像における、例
えば文字画像および写真画像等の画像の種類別に、各階
調濃度ごとの画素数を計数し、記憶手段に記憶されてい
る原稿画素数累計に加算することにより上記原稿画素数
累計を更新し、出力画素累計手段が、出力画像における
画像の種類別に、各階調濃度ごとの画素数を計数し、記
憶手段に記憶されている出力画素数累計に加算すること
により上記出力画素数累計を更新すると共に、予測算出
手段が、原稿画素数累計あるいは出力画素数累計に基づ
いて、例えば、トナー容器内のトナー残量、トナー残量
に対して画像形成可能な用紙の枚数、廃トナー容器の空
き容量、および、廃トナー容器が満杯になるまでに画像
形成可能な用紙の枚数等の保守作業に関する各種予測値
を算出し、更新する。また、算出した上記の各種の予測
値を、表示手段に表示する。
【0030】このように、操作者が使用する原稿におけ
る画像の種類の傾向と、操作者が出力する画像の種類の
傾向とが、上記原稿画素数累計および出力画素数累計と
して記憶される。これにより、上記の傾向に基づいて、
上記の各種予測値をより正確に算出することができる。
さらに、算出された予測値が表示手段に表示されること
により、操作者がこれらの予測値に基づいて、例えば、
トナー容器へのトナーの補充や、廃トナー容器の交換等
の保守作業を行うべき時期を予測し、補充するトナーや
廃トナー容器等を事前に準備しておくことができる。こ
の結果、複写動作の途中で、例えば上記のような保守作
業を行う必要が生じて複写動作が中断されてしまうよう
な事態を回避することができる。
【0031】請求項6記載の構成によれば、例えば文字
画像と写真画像とが混在した原稿のように、複数の種類
の画像を含む原稿に基づいて画像形成を行う際のトナー
消費量を、画像の種類および階調濃度に対応した1画素
当りのトナー消費量である単位トナー消費量と、出力画
像の画像の種類別に各階調濃度ごとに計数された画素数
とに基づいて計算手段が算出し、算出されたトナー消費
量に基づいて、制御手段がトナー供給手段を制御して現
像手段へトナーを供給する。
【0032】これにより、階調濃度が同じであっても消
費するトナー量が異なるような、複数種類の画像が混在
する原稿に基づいて画像形成を行う場合であっても、ト
ナーの消費量をより正確に算出することができる。この
結果、上記トナー消費量に基づいて現像手段へのトナー
供給量が制御されるため、現像手段において適切なトナ
ー濃度で静電潜像の現像を行うことができ、より良好な
画質で画像形成を行うことが可能となる。
【0033】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図18、図
25、および、図28ないし図32に基づいて説明すれ
ば以下の通りである。
【0034】図2は本実施例における画像形成装置とし
てのディジタル複写機30の全体構成を示す断面図であ
る。同図に示すように、ディジタル複写機30はスキャ
ナ部31、レーザープリンタ部32、多段給紙ユニット
33及びソータ34を備えている。
【0035】第1に、スキャナ部31は透明ガラスから
なる原稿載置台35、RDF(両面対応自動原稿送り装
置)36及び移動可能に配設されたスキャナユニット4
0(読み取り手段)から構成されている。
【0036】RDF36は、複数枚の原稿を一度にセッ
トしておき、自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット
40へ送給して、オペレータの選択に応じて原稿の片面
または両面をスキャナユニット40に読み取らせるよう
に構成されている。
【0037】スキャナユニット40は、原稿に光を照射
するランプリフレクタアセンブリ41、光電変換素子で
あるCCD(Charge Coupled Device )42、原稿から
の反射光像をCCD42に導くための複数の反射ミラー
43、および原稿からの反射光像をCCD42に結像さ
せるためのレンズ44を備えている。
【0038】スキャナ部31では、原稿載置台35上に
載置された原稿を走査する場合、原稿載置台35の下面
に沿ってスキャナユニット40が移動しながら原稿画像
を読み取る一方、RDF36を使用する場合には、RD
F36の下方の所定の位置に停止させたスキャナユニッ
ト40がRDF36により搬送される原稿の画像を読み
取るようになっている。
【0039】第2に、レーザプリンタ部32は手差し原
稿トレイ45、レーザ書き込みユニット46及び画像を
形成するための電子写真プロセス部47を備えている。
レーザ書き込みユニット46は、後述するメモリ73か
ら得られる画像データに応じたレーザ光を出射する半導
体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部
47の感光体ドラム48上で等速度偏向されるように補
正するf−θレンズ等を有している。
【0040】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器、除電器を備えるととも
に、定着器49を備えている。
【0041】第3に、多段給紙ユニット33は、レーザ
プリンタ部32の下方に配設されており、第1カセット
51、第2カセット52、第3カセット53及び選択に
より追加可能な第4カセット55を有している。多段給
紙ユニット33では、各段のカセットに縦向きまたは横
向きに収容された各種サイズの用紙束の上から用紙が1
枚ずつ送り出され、レーザプリンタ部32へ向けて搬送
される。
【0042】第1カセット51、第2カセット52、第
3カセット53の各給紙部は共通搬送路56に接続さ
れ、共通搬送路56は、第4カセット55からの搬送路
59と合流して搬送路60となり、上記の電子写真プロ
セス部47に通じている。用紙の搬送方向における定着
器49の下流側には搬送路50が設けられており、搬送
路50はさらに下流側のソータ34へ通じる搬送路57
と、多段給紙ユニット33側に向かう搬送路58とに分
岐されている。
【0043】搬送路58は、反転搬送路50aと電子写
真プロセス部47に戻る画面/合成搬送路50bとに分
岐している。反転搬送路50aは、両面コピーモードが
選択された場合に、片面に複写済みの用紙の裏表を切り
返すのに使用される。画面/合成搬送路50bは、反転
搬送路50aで裏表が切り返された用紙を電子写真プロ
セス部47に再送する場合や、用紙の片面に複数回の複
写を行う場合に使用される。
【0044】上記の搬送路60および画面/合成搬送路
50bと、手差し原稿トレイ45からの搬送路61と
は、合流点62で合流して電子写真プロセス部47の感
光体ドラム48と転写器との間の画像形成位置へ通じる
ように構成されており、これら3つの搬送路の合流点6
2は画像形成位置に近い位置に設けられている。
【0045】次に、スキャナ部31の構成を図25
(a)および(b)に基づいて詳述する。同図(a)に
示すように、スキャナ部31は、前述のスキャナユニッ
ト40の他に、スキャナユニット40を原稿載置台35
(図2参照)に平行に移動させるブラシレス型のスキャ
ナモータ81と、スキャナユニット40の両翼に配さ
れ、スキャナユニット40の移動を案内するガイド86
とを備えている。また、スキャナユニット40は、主走
査方向に沿って配され、原稿に光を照射するハロゲンラ
ンプ87と、原稿からの反射光を受光し、電気信号に変
換する前述のCCD42(図2参照)が主走査方向に複
数配列されると共に、データライン89に接続されたC
CD基板88とを内蔵している。
【0046】図25(b)に示すように、スキャナ部3
1の内壁上で、スキャナユニット40のホームポジショ
ンにあたる位置には、フォトインタラプタ(HPS)8
4が取り付けられている。一方、スキャナユニット40
の側壁には、遮蔽板85が取り付けられている。遮蔽板
85がフォトインタラプタ84の感知部を横切って遮蔽
すると、フォトインタラプタ84は、スキャナユニット
40がホームポジションに位置していることを示すHP
S信号(図26参照)を出力する。
【0047】スキャナモータ81は、フォトインタラプ
タ(RE)82とスキャナモータ81と一体化して回転
するPT円板83とを備えている。PT円板83は、円
周上に均等間隔に複数の孔(またはスリット)が設けら
れており、この孔の間の円板部分がフォトインタラプタ
82の感知部を次々に通過することで、フォトインタラ
プタ82はパルス列から成るRE信号(図26参照)を
出力する。このRE信号は、後述するPCU(中央制御
ユニット)75に入力されてパルス数がカウントされる
ことにより、スキャナユニット40の移動距離を算出す
ることができるように構成され、さらに、上記HPS信
号が出力された時点からのRE信号のパルス数をカウン
トすることにより、ホームポジションからのスキャナユ
ニット40の距離、即ち主走査方向に直交する副走査方
向上の位置を算出することができるように構成されてい
る。
【0048】また、本ディジタル複写機30は、図4に
示す画像処理部を備えている。画像処理部は、画像デー
タ入力部70、画像データ処理部71、画像データ出力
部72、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成
される前述のメモリ73及びCPU(中央処理装置)7
4を備えている。
【0049】画像データ入力部70はCCD部70a、
ヒストグラム・カラー処理部70b及び誤差拡散処理部
70cを含み、CCD42から読み込まれた原稿の画像
データを2値化変換して、メモリ73に一旦記憶するよ
うに構成されている。
【0050】即ち、CCD部70aでは、画像データの
各画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D(アナロ
グ/ディジタル)変換されたのち、MTF(Modulation
Transfer Function)補正、白黒補正またはガンマ補正
が行われ、256階調(8ビット)のディジタル信号
(第1画像信号)としてヒストグラム・カラー処理部7
0bへ出力される。ヒストグラム・カラー処理部70b
では、CCD部70aから出力されたディジタル信号が
256階調の画素濃度別に加算され濃度情報(ヒストグ
ラムデータ)が得られるとともに、カラーデータを処理
し、色情報も認識することができる。このとき、必要に
応じて、得られたカラー情報とヒストグラムデータはC
PU74へ送られ、あるいは画像データとして誤差拡散
処理部70cへ送られる。誤差拡散処理部70cでは、
256階調(8ビット)の画像データを、擬似中間調処
理の一種である誤差拡散法、すなわち2値化の誤差を隣
接画素の2値化判定に反映させる方法によって、2階調
(1ビット)に変換する。
【0051】画像データ処理部71は多値化処理部71
a及び71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71
d、変倍処理部71e、画像プロセス部71f、誤差拡
散処理部71g並びに圧縮処理部71hを含んでいる。
画像データ処理部71は、入力された画像データに後述
する写真処理あるいは文字処理を施して、出力画像デー
タに最終的に変換する処理部であり、メモリ73に最終
的に変換された出力画像データとして記憶されるまでこ
の処理部にて処理するように構成されている。但し、画
像データ処理部71に含まれている上述の各処理部は必
要に応じて機能するものであり、機能しない場合もあ
る。
【0052】上記の写真処理とは、擬似中間調処理の一
種である誤差拡散法、即ち、2値化の誤差を隣接画素の
2値化判定に反映させて原稿における局所領域濃度を忠
実に再現することにより、1画素8ビットのディジタル
信号である画像データ(第1画像信号)を1ビット(第
2画像信号)に変換する処理である。これにより、原稿
画像は、1画素で階調表現されるのではなく、あるマク
ロ的な領域において面積的に階調表現される。誤差拡散
法は、一般的な擬似中間調処理法であるディザ法等をさ
らに発展させた処理法である。
【0053】また、文字処理とは、1画素8ビットのデ
ィジタル信号である画像データ(第1画像信号)を、あ
るしきい値(例えば、128)と比較し、その比較結果
に基づいて1か0の1ビットデータ(第2画像信号)に
変換する単純2値化処理のことである。
【0054】多値化処理部71a及び71bでは、誤差
拡散処理部70cで2値化されたデータが再度256階
調に変換される。
【0055】合成処理部71cでは、画素毎の論理演算
即ち、論理和、論理積または排他的論理和の演算が選択
的に行われる。この演算の対象となるデータは、メモリ
73に記憶されている画像データ及びパターンジェネレ
ータ(PG)からのビットデータである。
【0056】濃度変換処理部71dでは、256階調の
データ信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。
【0057】変倍処理部71eでは、指示された変倍率
に応じて、入力される既知データにより補間処理を行う
ことによって、変倍後の対象画素に対する面素データ
(濃度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査
が変倍処理される。
【0058】画像プロセス部71fでは、入力された画
像データに対して様々な画像処理が行われ、また特徴抽
出等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0059】誤差拡散処理部71gでは、画像データ入
力部70の誤差拡散処理部70cと同様な処理が行われ
る。
【0060】圧縮処理部71hでは、ランレングス符号
化によって2値データのデータ量が圧縮される。また、
画像データの圧縮に関しては、最終的な出力画像データ
が完成した時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能
する。
【0061】画像データ出力部72は復元部72a、多
値化処理部72b、誤差拡散処理部72c、及びレーザ
出力部72dを含んでいる。画像データ出力部72は、
圧縮状態でメモリ73に記憶されている画像データを復
元し、もとの256階調に再度変換し、2値データより
滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡散を行
い、レーザ出力部72dへデータを転送するように構成
されている。
【0062】即ち、復元部72aでは、圧縮処理部71
hで圧縮された画像データが復元される。多値化処理部
72bでは、画像データ処理部71の多値化処理部71
a及び71bと同様な処理が行われる。誤差拡散処理部
72cでは、画像データ入力部70の誤差拡散処理部7
0cと同様な処理が行われる。レーザ出力部72dで
は、画像データがレーザを駆動するためのON/OFF
信号に変換される。この信号によって、出力されるレー
ザのON/OFF制御が行われる。
【0063】尚、画像データ入力部70および画像デー
タ出力部72において扱われるデータは、メモリ73の
容量を削減するため、基本的には2値データに変換さ
れ、1ビット/画素でメモリ73に記憶されているが、
画像データの劣化を考慮して4値データの形で処理する
ことも可能である。
【0064】図5は、本ディジタル複写機30の制御系
の構成を示している。制御系の中枢は、CPUと周辺装
置(RAM、ROM、I/F等)とから成るメインボー
ドを備えたPCU(中央制御ユニット)75(制御手
段)である。PCU75の制御対象負荷として、複写動
作に関する指示の入力や動作内容の表示を制御するOP
U(操作基板ユニット)76、ソータ34を用いた排紙
動作を制御するFCU(ソータコントロールユニット)
77、および図4で説明した画像データ処理部71、メ
モリ73、CPU74をまとめたICU(画像処理ユニ
ット)78(画像信号処理手段)が配されている。これ
らのOPU76、FCU77、ICU78は、それぞれ
CPUを備えていることで、PCU75とは通信制御ラ
インを介した通信によって制御される関係にある。
【0065】また、PCU75の周辺には、複写機の各
種動作に関連する電気負荷が配されている。その電気負
荷として、例えば、ADF(自動原稿送り装置)に関連
するモータ、クラッチ、スイッチ等を含むADF関係負
荷79aや、ソータに関連するモータ、クラッチ等を含
むデスク関係負荷79bや、スキャナ部31に関連する
モータ、ソレノイド等を含むスキャナ関係負荷79c
や、レーザプリンタ部32に関連するモータ、ソレノイ
ド、高圧発生部等を含むプリンタ関係負荷79dがあ
る。各関係負荷79a〜79dには、PCU75から必
要に応じて各種制御信号が送られる。
【0066】さらに、CCD42の出力は、データライ
ンを介して上記画像データ入力部70に対応するCCU
(入力データ前処理ユニット)70’、ICU78、上
記画像データ出力部72に対応するLCU(レーザコン
トロールユニット)72’へ信号処理されながら順に伝
送される。CCU70’、LCU72’は、ICU78
のCPU74から制御信号を受け取る。
【0067】さらに、PCU75は、スキャナ部31に
おける原稿画像の読み取りタイミングを調整するための
スキャナ読み取り同期信号(SHSYNC)を生成し、
ICU78に供給する。一方、ICU78は、レーザプ
リンタ部32における潜像形成のタイミングを調整する
ためのレーザ書込み同期信号(PHSYNC)を生成
し、PCU75に供給する。
【0068】ここで、上記スキャナ関係負荷79cとし
てのスキャナモータ81に対して、PCU75から供給
されるスキャナモータ制御信号の具体例を説明する。図
27に示すように、スキャナモータ81は、SMON、
SMDR及びSMCONの3種類の信号によって制御さ
れている。SMON信号はスキャナモータ81のON/
OFF制御を行い、SMDR信号はスキャナモータ81
の回転方向切替え制御を行い、SMCON信号はスキャ
ナモータ81の回転速度の制御を行う。
【0069】上記スキャナモータ81の具体的な動作
は、同図から明らかなように、SMON信号がLowレ
ベルのときにはスキャナモータ81は停止しており、S
MON信号がHighレベルに立ち上がると回転を開始
する。このとき、SMDR信号がLowレベルであれば
右回りの回転、SMDR信号がHighレベルであれば
左回りの回転となる。回転速度は、SMCON信号のパ
ルス周期が長いほど低速になり、パルス周期が短いほど
高速になる。SMON信号がLowレベルに立ち下がれ
ば、他の信号の状態に無関係に停止する。
【0070】構成の説明の最後に、本ディジタル複写機
30が備える操作パネル91について、図3、図6ない
し図18を参照しながら説明する。操作パネル91はデ
ィジタル複写機30の上面に設けられ、液晶パネル9
2、数値入力手段としてのテンキー93およびコピース
イッチ94等を備えている。液晶パネル92は、動作内
容に関するメッセージ等の表示部と、複写動作を設定お
よび指示するためのタッチパネルを兼ねている。
【0071】例えば、ディジタル複写機30のパワース
イッチがONになると、液晶パネル92には、図7に示
す基本画面が表示される。
【0072】図6は、タッチパネルからのタッチ入力に
従って液晶パネル92の画面表示が遷移するようすを示
しており、図6中の各矩形の横、左上あるいは右上に表
示した「7」、「8」等の数字は、各矩形の中に表示し
た画面と、その表示の例を示す各図の番号との対応関係
を表すものである。例えば、図6において、その左上部
に『10』と表示された矩形は、内部に『画質設定画
面』と表示されているが、これは、図10が画質設定画
面を示していることを表している。
【0073】図7の基本画面において『機能設定』と表
示された部分に触れると、図8に示す機能設定画面の第
1頁が表示される。この画面で『次頁』に触れると、図
9に示す機能設定画面の第2頁が表示される。また、例
えば『斜体』に触れると、図12に示すような斜体設定
画面が表示される。
【0074】同様に、基本画面で『画質設定』、『後処
理設定』、『初期設定』にそれぞれ触れたときには図1
0に示す画質設定画面、図11に示す後処理設定画面、
図13に示す初期設定画面が表示される。また、初期設
定画面に表示された『指紋登録』、『部門管理』、『シ
ミュレーション』に触れたときには、それぞれ図14の
指紋登録画面、図15の部門管理設定画面、図17のシ
ミュレーション画面が表示され、部門管理設定画面の
『リミッタ設定』に触れたときには、図16のリミッタ
設定画面が表示される。
【0075】さらに、図10に示す画質設定画面に表示
された『文字』、『写真』、および『混在』に触れるこ
とによって、原稿の内容に応じて使用者がデータ処理モ
ードを設定することができる構成となっている。なお、
『文字』、『写真』、および『混在』の各表示は、タッ
チ入力によって白黒反転し、どのデータ処理モードが有
効になっているかがひと目でわかるようになっている。
【0076】上記の構成において、原稿画像をスキャナ
ユニット40で読み取ることにより得られた画像信号
は、画像データ入力部70で写真処理または文字処理の
いずれかの2値化処理が施され画像データとなる。この
画像データは、画像データ処理部71へ送られ、各種処
理が施された後、メモリ73に一旦記憶される。その
後、上記メモリ73内の画像データは、出力指令に応じ
て画像データ出力部72からレーザプリンタ部32に与
えられる。
【0077】レーザプリンタ部32では、レーザ書き込
みユニット46が、画像データ出力部72から出力され
る画像データに基づいてレーザ光線を走査することによ
り、電子写真プロセス部47の感光体ドラム48の表面
上に静電潜像を形成する。静電潜像はトナーにより可視
化され、トナー像となる。トナー像は多段給紙ユニット
33から搬送された用紙の面上に静電転写され定着され
る。このようにして画像が形成された用紙は定着器49
から搬送路50及び57を介してソータ34へ送られた
り、搬送路50及び58を介して反転搬送路50aへ搬
送される。
【0078】次に、文字/写真混在原稿を複写処理する
場合の本ディジタル複写機30の動作を図1と、図28
ないし図32に基づいて説明する。
【0079】使用者は、複写開始に先立ち、原稿の内容
に応じて文字・写真・混在の3種類のデータ処理モード
のいずれかを選択し、上記操作パネル91の画質設定画
面におけるタッチ入力によってモード設定を行う(ステ
ップ1、以下、S1のように表記する)。
【0080】次に、コピースイッチ94をONにするこ
とでのコピー指示により、スキャナユニット40はホー
ムポジションから通常速度でフィード動作を開始し、C
CD42から原稿の画像データを読み込んでいく。読み
込まれた1画素256階調の画像データは、上記S1で
使用者が設定したデータ処理モードに関係なく、誤差拡
散処理部70cにて写真処理、即ち誤差拡散処理によっ
て2値データに変換され、各種情報の取得を行うために
メモリ73に一旦記憶される。ここで言う各種情報の取
得とは、複写禁止物か否かの判定、カラーエリアの位置
情報の取得、原稿エリアの位置情報の取得、及び文字エ
リアと写真エリアの各々の位置情報の取得のことをさす
(S2)。
【0081】複写禁止物か否かの判定は、紙幣等の複写
禁止物の画像データを2値化したものを画像データ処理
部71内のハードディスクに予め記憶しておき、読み込
まれて2値化された原稿の画像データと逐次比較するこ
とにより行う(S3)。この結果、原稿が複写禁止物で
あると判定されれば、既に読み込んだ画像データをすべ
てメモリ73から消去し、スキャナユニット40をホー
ムポジションまで高速でリターンして複写動作を停止す
る(S10)。
【0082】また、CCD42に、RGB色分解機能を
備えたカラーCCDを用いる構成によれば、1画素を3
種(3原色)に分解することによって、原稿から読み取
った画像データがカラーデータか否かの判定を行うこと
ができる。
【0083】ここで、原稿エリア、文字エリア、および
写真エリアの各位置情報の取得方法について図28ない
し図30に基づいて詳細に説明する。2値データに変換
されてメモリ73に一旦記憶された画像データは、すぐ
に読み出され、画像データ処理部71の多値化処理部7
1a及び71bに送られ、多値化処理によって1画素2
56階調のデータに戻された後、画像プロセス部71f
に出力される。これにより、図30に示したとおり、画
像プロセス部71fにおいては、主走査ラインA−A′
に沿って0〜255の階調の画像データ列が入力され
る。
【0084】図28に示したように、OCカバー101
に反射率のよい材質を用いる構成によれば、図29に示
したように、白紙の濃度レベルであるDwと、Dwより
低い濃度部との境界の主走査方向における座標A、Bが
得られる。すなわち、この座標Aが原稿載置台35上に
載置された原稿のリヤ側端部として認識され、座標Bが
原稿の正面側端部として認識される訳であり、座標A、
Bは原稿エリアの位置情報として画像データ処理部71
内のRAMに記憶される。
【0085】また、図30に示すように、画像プロセス
部71fにおいて画像データ列における濃度の変化率
α、βを逐次計算し、求められた変化率や濃度値等に基
づいて、文字エリアと写真エリアの位置情報(M1、M
2、P1、P2)を得ることができる。座標M1、M2
は文字エリアの位置情報として、また、座標P1、P2
は写真エリアの位置情報としてそれぞれ画像データ処理
部71内のRAMに記憶される。各主走査ラインごとに
上記の原稿エリア、文字エリアおよび写真エリアの位置
情報の認識を行い、画像データ処理部71内のRAMに
記憶しておく。
【0086】スキャナユニット40を副走査方向に移動
させながら、各主走査ラインごとに上記の各種情報の取
得を行う訳であるが、上記フィード動作時には、読み取
られた画像データは各種情報の取得を行うために一旦メ
モリ73に記憶されるが、各種情報の取得が終了した後
はメモリ73から消去される。フィード動作が終了した
後、スキャナユニット40はリターン動作を開始し、フ
ィード時の各種情報の取得で得られた各種エリアの位置
情報等に基づいて、あらためて画像データの読み取りお
よび処理が行われ、メモリ73に記憶される。
【0087】以下にリターン時の動作について図31お
よび図32に基づいて説明する。
【0088】ここでは、図31に示す原稿に対して、ス
キャナユニット40のフィード動作が行われ、各エリア
の位置情報、すなわち原稿エリアの座標((0,0)〜
(SX,SY))および写真エリアの座標((X1,Y
1)〜(X2,Y2))が画像データ処理部71内のR
AMに記憶されているものとする。なお、原稿載置台3
5の左右の幅をlとする。
【0089】まず、フィード時に得られた位置情報に基
づき、スキャナユニット40を原稿後端(l−SX)ま
で高速でリターンさせる(S4)。スキャナユニット4
0は、原稿後端(l−SX)までリターンした後、あら
ためて画像データの読み取りを行うために通常速度にリ
ターン速度を落とす。
【0090】上記のようにスキャナユニット40のリタ
ーン動作を制御する際の、スキャナモータ制御信号、す
なわちSMON、SMDR、SMCONの3種類の信号
は、図32に示すとおりである。
【0091】S5で、原稿にカラーデータが含まれてい
るか否かが判定された結果、原稿にカラーデータが含ま
れている場合には、画像データをカラーデータとして読
み取って色補正や色情報処理等のカラー処理を施すよう
に、マシン側の設定を行う(S6)。原稿にカラーデー
タが含まれていなければ、S7へ移行する。
【0092】データ処理モードとして、混在モードが設
定されていれば(S7)、フィード動作時に得られた位
置情報に基づき、写真エリア(座標(X1,Y1)〜
(X2,Y2))のデータに対しては、CCD42によ
って読み込んだ後に、写真処理すなわち誤差拡散処理を
施して2値データに変換し、一方写真エリア以外の部分
のデータに対しては、CCD42によって読み込んだ後
に、文字処理すなわち単純2値化処理を施して2値デー
タに変換し、メモリ73に記憶する(S8)。
【0093】一方、S7でデータ処理モードとして文字
モードが設定されていた場合には、原稿の中に写真のよ
うな中間調の画像が含まれていても関係なく、画像デー
タすべてに対して均一に文字処理を行い、2値データに
変換してメモリ73に記憶する(S11)。
【0094】また、S7でデータ処理モードとして写真
モードが設定されていた場合には、画像データすべてに
対して均一に写真処理を行い、2値データに変換してメ
モリ73に記憶する(S11)。
【0095】上記のように、設定されたデータ処理モー
ドに応じて画像データの読み込みおよび処理を行いなが
らスキャナユニット40がホームポジションまでリター
ンした後、2値データに変換されメモリ73に記憶され
た画像データは、出力指令に応じて画像データ出力部7
2を経てレーザプリンタ部32に出力され、用紙上に複
写画像として出力される。また、複数枚の複写が指示さ
れている場合は、設定枚数分だけ、メモリ73からの画
像データの読み出しおよびレーザによる出力をリピート
することにより複写動作を行う(S9)。
【0096】なお、本実施例においては、スキャナユニ
ット40が原稿表面上を移動しながら処理を行う構成を
例にあげて説明したが、スキャナユニット40をある位
置に停止させたまま、原稿を移動させる構成により処理
を行うことも可能である。
【0097】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図2な
いし図33に基づいて以下に説明する。
【0098】尚、説明の便宜上、前記の実施例に示した
構成と同一の機能を有する構成には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0099】本実施例のディジタル複写機30は、図3
3に示すフローチャートに従って文字/写真混在原稿に
対する複写動作を行う。
【0100】このフローチャートによれば、使用者は、
複写開始に先立って、原稿の内容に応じて文字・写真・
混在の3種類のデータ処理モードのいずれかを選択する
必要があり、混在モードを選択した場合はさらに、フィ
ード時に文字処理を行うか、写真処理を行うかのいずれ
かを選択する必要がある。
【0101】使用者が選択したデータ処理モードは、操
作パネル91の画質設定画面におけるタッチ入力によっ
て設定することができる。混在モードを選択し設定する
場合は、『混在』表示部と、フィード時の処理の表示部
(『文字』または『写真』)との両方にタッチする。入
力したモード設定がなされると、対応の表示部は白黒反
転する。ただし、混在モード選択時のフィード時の処理
モードについては、マシンにあらかじめ設定されている
処理モードに従うことも可能であり、この場合は、使用
者は『混在』表示部のみをタッチ入力すればよい(S2
1)。
【0102】S21におけるモード設定後、混在モード
が設定されているか否かが判定される(S22)。ここ
で、混在モードが設定され、かつフィード時の処理とし
て写真モードが設定されている場合について以下に説明
する。
【0103】コピースイッチ94をONにすることでの
コピー指示により、スキャナユニット40はホームポジ
ションから通常速度でフィード動作を開始し、CCD4
2から原稿の画像データを読み込んでいく。読み込まれ
た1画素256階調の画像データは、フィード時のデー
タ処理モードとして写真モードが設定されているので、
誤差拡散処理部70cにて写真処理、すなわち誤差拡散
処理によって2値データに変換されてメモリ73に記憶
され、同時に各種情報の取得が行われる。ここで言う各
種情報の取得とは、複写禁止物か否かの判定、カラーエ
リアの位置情報の取得、原稿エリアの位置情報の取得、
及び文字エリアと写真エリアの各々の位置情報の取得の
ことをさす(S23)。
【0104】複写禁止物か否かの判定は、紙幣等の複写
禁止物の画像データを2値化したものを画像データ処理
部71内のハードディスクに予め記憶しておき、読み込
まれて2値化された原稿の画像データと逐次比較するこ
とにより行う(S24)。この結果、原稿が複写禁止物
であると判定されれば、既に読み込んだ画像データをす
べてメモリ73から消去し、スキャナユニット40をホ
ームポジションまで高速でリターンして複写動作を停止
する(S34)。複写禁止物でなければ、フィード動作
時に取得した原稿エリアの位置情報に基づいて、原稿エ
リア後端までスキャナユニット40を高速でリターンさ
せる(S25) また、CCD42に、RGB色分解機能を備えたカラー
CCDを用いる構成によれば、1画素を3種(3原色)
に分解することによって、カラーデータか否かの判定を
フィード動作時に行うことが可能である。この結果、原
稿にカラーデータが含まれていると判断された場合には
(S26)、画像データをカラーデータとして読み取っ
て色補正や色情報処理等のカラー処理を施すことができ
るように、マシン側の設定を行う(S27)。ただし、
フィード時には、カラーデータか否かの判定、およびカ
ラーエリアがあればその位置情報を画像データ処理部7
1内のRAMに記憶することを行うのみで、色補正や色
検出等のカラー処理はリターン時に行う。一方、原稿に
カラーデータが含まれていないと判定された場合は(S
26)、S28へ移行する。
【0105】次に、混在モードが設定されているか否か
が確認(S28)された後、フィード時に取得された各
種情報に基づいて、フィード時に設定された処理モード
に該当しないエリア、即ちカラーエリアまたは文字エリ
アが原稿に含まれているか否かが判定される(S2
9)。原稿内にカラーエリアもなく文字エリアもないと
判断した場合には、スキャナユニット40をホームポジ
ションまで高速でリターンさせ、画像データの読み取り
は行わない(S31)。
【0106】しかし、S29で原稿にカラーエリアまた
は文字エリアが含まれていると判断された場合には、フ
ィード時に得られた各エリアの位置情報から写真エリア
以外のエリアの後端の座標を算出し、その手前までスキ
ャナユニット40を高速リターンさせた後、スキャナユ
ニット40の速度を通常速度に落としてリターンさせな
がら画像データを読み取り、文字エリアの画像データに
は文字処理を施し、カラーエリアの画像データにはカラ
ー処理を施した後、メモリ73に記憶する(S30)。
こうして、写真エリア以外のエリアの前端までリターン
すると、その後はホームポジションまでスキャナユニッ
ト40を高速でリターンさせる(S31)。
【0107】上記のようにスキャナユニット40がホー
ムポジションまでリターンを終了したのち、フィード時
に写真処理によって2値化され、メモリ73に記憶済み
の画像データのうち、写真エリア以外の部分、すなわち
文字エリアおよびカラーエリアの画像データを、リター
ン時に各々適した処理を施されてメモリ73に記憶され
た画像データで置き換える。また、リターン時のデータ
がなければフィード時の画像データをそのまま用いる。
その後、メモリ73に記憶された画像データは、出力指
令に応じてレーザプリンタ部32に出力され、用紙上に
複写画像として出力される(S32)。
【0108】これにより、原稿内の写真エリアは写真処
理を施された画像データ、文字エリアは文字処理を施さ
れた画像データ、カラーエリアはカラー処理を施された
画像データからそれぞれ構成されることとなり、原稿全
体にわたって最適な画像データを得ることができる。さ
らに、画像データに対してカラー処理を行う場合には、
モノクロ処理の3倍以上のデータを処理する必要がある
ため処理時間および所要メモリ量は膨大なものとなる
が、本実施例においては、フィード時には画像データは
すべてモノクロデータとして処理し、カラーエリアの位
置情報のみを記憶した後、リターン時にフィード時に記
憶した位置情報に基づいてカラーエリアのみに対して選
択的にカラー処理を行うことにより、処理時間の短縮お
よび所要メモリ量の軽減を図ることが可能となってい
る。
【0109】さらに、例えば、写真データ領域よりも文
字データ領域が占める割合が大きい文字/写真混在原稿
を複写する場合、使用者がS21において、混在モード
を設定し、かつフィード時の処理として文字モードを設
定することにより、フィード時には、スキャナユニット
40が通常速度でフィードしながら、原稿全体に対して
文字処理を行い、リターン動作時に、写真データ領域の
みに対して、スキャナユニット40が通常速度でリター
ンしながら写真処理を行い、写真データ領域以外は高速
でリターンする。すなわち、原稿に対して占める割合が
大きいデータ領域に適した処理をフィード時に行うよう
に、使用者がデータ処理モードの設定を行うことによっ
て、リターン動作時にスキャナユニット40が高速でリ
ターンする割合が大きくなるため、リターン動作の所要
時間の短縮を図ることができる。
【0110】次に、S21においてデータ処理モードと
して文字モードまたは写真モードが設定されている場合
の処理について以下に説明する。
【0111】S22で、混在モードが設定されていない
ことが確認されると、CCD42を介して読み込まれた
1画素256階調の画像データは、設定された処理モー
ドどおりの処理を施されると共に、各種情報の取得が行
われる。ここで言う各種情報の取得とは、複写禁止物か
否かの判定、カラーエリアの位置情報の取得、原稿エリ
アの位置情報の取得のことをさす(S33)。
【0112】さらに、上述のS24〜S27を経て、S
28で混在モードが設定されていないことが確認される
と、カラーエリアに対するカラー処理のみがリターン時
に実行される。即ち、S26で原稿にカラーエリアが含
まれていると判断された場合、画像データ処理部71内
のRAMに記憶されたカラーエリアの位置情報からカラ
ーエリアの後端の座標を算出し、その手前までスキャナ
ユニット40を高速リターンさせた後、スキャナユニッ
ト40の速度を通常速度に落としてリターンさせながら
画像データを読み取り、色補正や色検出等のカラー処理
を施した後、メモリ73に記憶する(S35)。
【0113】フィード時に得られた位置情報に基づい
て、カラーエリアの前端までのリターンが終了すると、
ホームポジションまでスキャナユニット40を高速でリ
ターンさせる(S31)。
【0114】また、原稿にカラーエリアが含まれていな
いと判断された場合には、リターン時にデータの読み込
みを行わずに、ホームポジションまでスキャナユニット
40を高速でリターンさせる(S31)。このことによ
り、1走査動作に要する時間をさらに短縮することがで
きる。
【0115】上記のようにスキャナユニット40がホー
ムポジションまでリターンを終了したのち、フィード時
に写真処理または文字処理のモノクロ処理によって2値
化されてメモリ73に記憶済みの画像データのうち、カ
ラーエリアにあたる部分の画像データを、リターン時に
カラー処理を施されてメモリ73に記憶された画像デー
タで置き換える。また、リターン時のデータがなければ
フィード時の画像データをそのまま用いる。その後、メ
モリ73に記憶された画像データは、出力指令に応じて
レーザプリンタ部32に出力され、用紙上に複写画像と
して出力される(S32)。
【0116】これにより、原稿内の写真エリアは写真処
理を施され、文字エリアは文字処理を施され、カラーエ
リアはカラー処理を施された画像データからそれぞれ構
成されることとなり、原稿全体にわたって最適な画像デ
ータを得ることができる。さらに、画像データに対して
カラー処理を行う場合には、モノクロ処理の3倍以上の
データを処理する必要があるため処理時間および所要メ
モリ量は膨大なものとなるが、本実施例においては、フ
ィード時には画像データはすべてモノクロデータとして
処理し、カラーエリアの位置情報のみを記憶した後、リ
ターン時にフィード時に記憶した位置情報に基づいてカ
ラーエリアのみに対して選択的にカラー処理を行うこと
により、処理時間の短縮および所要メモリ量の軽減を図
ることが可能となっている。
【0117】なお、本実施例においては、スキャナユニ
ット40が原稿表面上を移動しながら処理を行う構成を
例にあげて説明したが、スキャナユニット40をある位
置に停止させたまま、原稿を移動させる構成により処理
を行うことも可能である。
【0118】このように、本発明に係る画像形成装置
は、原稿内の文字、写真、カラー領域のそれぞれに対し
て、個別処理(文字処理または写真処理)が可能な機能
を有し、必要な全ての個別処理を画像読み取り部(スキ
ャナ)の1走査中に行なうことを特徴としている。これ
により、原稿内の文字、写真、カラー領域のそれぞれに
対するエリア認識も含めて1走査動作にて実現すること
で、コピーの生産性を落とすことなく文字/写真混在原
稿を忠実に再現することが可能となる。
【0119】また、上記の個別処理のモードを選択でき
るようになっているので、ユーザの好みや原稿の種類に
対するユーザの判断を反映させることができる。
【0120】さらに、上記の個別処理のモードをユーザ
が選択しない場合はマシン側の初期設定にしたがって処
理が行われるようになっているので、使用状況等に応じ
て、頻繁に使用されるモードを予め初期設定しておくこ
とにより、ユーザの入力動作の手間を省くことができ
る。
【0121】また、原稿が複写禁止物であると判断され
た場合に、フィード時に記憶された画像データを消去
し、画像読み取り部を高速でリターンさせ、複写動作を
停止することにより、紙幣等の複写禁止物が不正に複写
されることを防止することができる。
【0122】さらに、画像読み取り部のリターン時に、
原稿後端から原稿の画像データの読み込みを行うことに
より、画像読み取り部の走査動作回数を減少させること
ができ、これにより、コピー生産性を落とすことなく複
写を行うことができ、同時に電力の節約および画像読み
取り部の部品の消耗の軽減が可能となる。
【0123】また、上記画像読み取り部のリターン動作
時には、画像読み取り部のフィード動作時に取得された
原稿エリアの情報に基づき、原稿後端部までは画像読み
取り部を高速でリターンさせた後、リターン速度を通常
速度に落としてリターンしながらデータを読み込むた
め、1走査動作に要する時間を短縮することが可能とな
っている。さらに、上記画像読み取り部のリターン動作
時に、データの読み込みを行うエリアにおいては、通常
速度で動作し、それ以外のエリアでは、高速で動作する
ことにより、1走査動作に要する時間をさらに短縮する
ことが可能となっている。
【0124】さらに、フィード動作時の処理モードに適
さない画像データの領域がなければ、上記画像読み取り
部のリターン動作時には、データの読み込みを行わず、
ホームポジションまで高速で画像読み取り部をリターン
させることにより、1走査動作に要する時間をさらに短
縮することが可能となっている。
【0125】また、フィード動作時のデータ処理モード
に適さない画像データの領域がある場合には、その領域
の画像データのみに対して、上記画像読み取り部のリタ
ーン動作時に、読み込みおよびデータ処理を行ってリタ
ーン終了後にフィード時に得られたデータと合成するこ
とにより、それぞれの画像データの性質に適したデータ
処理が、原稿全面にわたって画像読み取り部の1走査動
作の間に施されることになり、コピーの生産性を落とす
ことなく文字/写真混在原稿を忠実に再現することが可
能である。
【0126】また、フィード動作時の各種情報取得に基
づいて、カラーデータがあると認識されれば、リターン
動作時にはカラーデータ領域およびフィード時のデータ
処理モードに適さない画像データの領域のOR領域に対
して、それぞれの画像データに適した処理を施し、リタ
ーン終了後にフィード時に得られた画像データと合成
し、出力することによって、それぞれの画像データの性
質に適したデータ処理が、原稿全面にわたって画像読み
取り部の1走査動作の間に施されることになり、コピー
の生産性を落とすことなく文字/写真混在原稿を忠実に
再現することが可能である。また、カラーデータ領域の
みにカラー処理を施すため、処理時間の短縮および所要
メモリ量の軽減を図ることが可能となっている。
【0127】〔実施例3〕本発明の他の実施例を図4、
図7、図10、図13、図17、図19、および、図3
5ないし図42に基づいて以下に説明する。
【0128】尚、説明の便宜上、前記の各実施例に示し
た構成と同一の機能を有する構成には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0129】本実施例のディジタル複写機30(以下、
複写機30と略記する)は、前記各実施例で図4に示し
た画像処理部の構成にさらに加えて、図35に示すよう
に、FAXデータ受信部20とFAXデータ送信部21
とを備えている。
【0130】上記FAXデータ受信部20は、外部から
のファクシミリデータを公衆回線から受信し、複写機3
0で処理可能な形態のデータに変換して画像処理部内部
のメモリ73に格納する。上記メモリ73に格納された
上記ファクシミリデータは、その後、スキャナユニット
で原稿から読み取られた画像データと同様の処理によっ
て用紙上に印字出力される。また、一方、スキャナユニ
ットで原稿から読み取られた画像データを、各種画像処
理を行った後に上記FAXデータ送信部21へ出力する
ことにより、上記FAXデータ送信部21にてファクシ
ミリデータの形態に変換して外部へ送信することができ
る。
【0131】また、上記画像処理部は、図35に示すよ
うに、画像データ入力部70において、前記各実施例の
誤差拡散処理部70cの代わりに誤差拡散処理部70
c’を備えると共に、画素計数部22および計算部24
をさらに備えている。なお、図4で示した前記実施例1
の誤差拡散処理部70cが256階調(8ビット)のデ
ータ信号を2階調(1ビット)に変換するものであった
のに対して、上記誤差拡散処理部70c’は、4階調
(2ビット)に変換する処理を行う。
【0132】上記の構成において、CCD42によって
原稿から読み取られて画像処理部へ入力された画像デー
タは、上記誤差拡散処理部70c’において、文字エリ
ア・写真エリアの位置情報に基づいて、256階調(8
ビット)から4階調(2ビット)へ、誤差拡散法によっ
て変換される。すなわち、文字エリアを構成する画素の
データ信号については、単純2値化によって「階調1」
あるいは「階調4」に変換し、写真エリアを構成する画
素のデータ信号については、誤差拡散法によって「階調
1」、「階調2」、「階調3」あるいは「階調4」に変
換する。
【0133】図36は、文字と写真とが混在する原稿の
画像が、上記の誤差拡散処理部70c’の処理によっ
て、4階調に変換される例を示す説明図である。同図に
示す文字エリアの文字の部分は、階調4に変換され、文
字エリアの文字以外の白地の部分は、階調1に変換され
る。また、写真エリアについては、同図中に4種類のパ
ターンで示したとおり、画像の濃度に基づいて、階調1
ないし階調4に変換される。なお、同図においては、説
明をわかりやすくするために、写真エリアにおいて同一
の階調に変換される画像の領域が単一の比較的広い面積
の領域となる例を示しているが、実際には上記の変換は
1画素ごとに行われるため、同一の階調に変換される画
像の領域は、極めて微小な面積の領域となり得ると共
に、複数の点在する領域となり得ることは言うまでもな
い。
【0134】さらに、画素計数部22は、上記誤差拡散
処理部70c’から出力された4階調のデータ信号を入
力し、文字エリア・写真エリアごとに各階調の画素数を
計数する。すなわち、画素計数部22は、各エリアの階
調ごとに設けられた図示しないカウンタを内部に備えて
おり、各カウンタによって計数された画素数を計算部2
4へ出力する。計算部24は、上記の各画素数を入力
し、写真エリアおよび文字エリアの総画素数をそれぞれ
算出する。
【0135】ここで、上記の画素計数部22および計算
部24の動作について、図37に示すフローチャートに
基づいて、さらに詳しく説明する。
【0136】まず、画素計数部22内部に設けられた各
カウンタを0にリセットする(S41)。続いて、上記
誤差拡散処理部70c’から4階調のデータ信号を順次
入力し、上記の各カウンタによって、文字エリア・写真
エリアごとに各階調の画素数を計数する(S42)。以
下では、ここで各カウンタで計数された画素数をそれぞ
れ、文字エリアの階調1の画素数をfw1 、文字エリア
の階調4の画素数をfw4 、写真エリアの階調1の画素
数をfp1 、写真エリアの階調2の画素数をfp2 、写
真エリアの階調3の画素数をfp3 、写真エリアの階調
4の画素数をfp4 と表記する。
【0137】次に、原稿が紙幣等の複写禁止物であるか
否かを判定し(S43)、複写禁物でない場合は、文字
エリアおよび写真エリアの総画素数をそれぞれ算出する
(S44)。すなわち、文字エリアの総画素数をf
T 、写真エリアの総画素数をfpT とすると、 fwT = fw1 + fw4 fpT = fp1 + fp2 + fp3 + f
となる。
【0138】一方、複写禁止物である場合は、上記のカ
ウンタの内容をすべてクリアして処理を終了する(S4
5)。
【0139】上記のS41ないしS45の処理を、以下
では、ドットカウント処理と呼ぶこととする。このドッ
トカウント処理によって、後述するように原稿の種類の
判定を行うことができる。
【0140】次に、上記ドットカウント処理の結果に基
づいて原稿の種類の判定を行い、本複写機30で複写さ
れる原稿の種類の傾向を学習する動作について説明す
る。複写機30は、図35に示す画像処理部のCPU7
4内部に、図示しない原稿計数部をさらに備えた構成と
なっている。また、図5に示すPCU75内部のRAM
に、前回の複写動作までに複写された原稿の枚数の累計
を、文字原稿、写真原稿および混在原稿の3種類に分け
てそれぞれ格納するため原稿累計メモリを備えている。
【0141】上記原稿計数部は、上記のドットカウント
処理の結果に基づいて原稿の種類を判定し、上記の原稿
累計メモリに格納されている枚数の累計を更新する。な
お、上記原稿累計メモリを含んでいるRAMは不揮発性
メモリであり、電源の供給が遮断された場合においても
格納した内容を保持し得る。
【0142】上記の処理を、以下では、原稿カウント処
理と呼ぶこととする。この原稿カウント処理によって、
種類別に複写された原稿の枚数を累計して原稿累計メモ
リに格納することにより、本複写機30は、操作者が複
写する原稿の種類の傾向を学習する。
【0143】上記原稿カウント処理の流れについて、図
38のフローチャートおよび図39(a)ないし(c)
を参照しながら以下に説明する。なお、本原稿カウント
処理の開始に先立って前記ドットカウント処理が行わ
れ、上記fwおよびfpT が得られているものとす
る。また、以下では、前回の複写動作までに累計されて
上記原稿累計メモリに記憶されている累計枚数をそれぞ
れ、文字原稿の累計枚数をW、写真原稿の累計枚数を
P、混在原稿の累計枚数をMで表す。
【0144】まず、画像処理部に入力された、原稿1枚
分の画像データが、FAXデータ受信部20により受信
されたファクシミリデータであるか否かを判定し(S5
1)、受信されたファクシミリデータであれば、ファク
シミリデータは原稿の累計には加算しないため、何もせ
ずに処理を終了する。一方、受信されたファクシミリデ
ータでなければ、続いて、画像データがFAXデータ送
信部20によって外部に送信されるファクシミリデータ
であるか否かを判定し(S52)、この判定の結果、上
記のファクシミリデータであれば、上記原稿累計メモリ
におけるWに1を加算して更新すると共に、フラグαに
0を設定する(S53)。
【0145】上記S53において、外部に送信されるフ
ァクシミリデータの原稿を文字原稿として扱い、文字原
稿の枚数の累計に1を加算する理由は、ファクシミリデ
ータとして出力される画像データは、原稿からスキャナ
ユニットにより読み取られた後に、単純2値化により文
字原稿と同様の処理を施されるためである。
【0146】一方、上記S52の結果、送信されるファ
クシミリデータでないと判定された場合は、上記のドッ
トカウント処理で得られた文字エリアの総画素数fwT
および写真エリアの総画素数fpT に基づいて原稿種類
の判定を行う(S54)。すなわち、fpT =0の場合
は図39(a)に示すような文字データのみからなる文
字原稿であると判定し、また、fwT =0の場合は同図
(b)に示すような写真データのみからなる写真原稿で
あると判定し、さらに、fpT ≠0かつfwT≠0の場
合は、同図(c)に示すような文字データおよび写真デ
ータが混在する混在原稿であると判定する。
【0147】上記の判定の結果、原稿が文字原稿である
場合は、上記S53へ移行し、文字原稿でなければS5
6へ移行する(S55)。また、原稿が写真原稿である
場合はS57へ移行し、混在原稿である場合はS58へ
移行する(S56)。
【0148】S57では、写真原稿の累計枚数Pに1を
加算して更新すると共に、フラグαに1を設定する。ま
た、S58では、混在原稿の累計枚数Mに1を加算して
更新する。
【0149】なお、上記のフラグαは、S53において
Wが更新されると同時に0が設定され、S57において
Pが更新されると同時に1が設定されるので、αが0お
よび1のどちらであるかによって、PおよびWのどちら
が最近に更新されたかを判定することができる。
【0150】このように、複写機30は、上記ドットカ
ウント処理によって操作者が複写しようとした原稿の種
類を判別し、さらに上記原稿カウント処理によって操作
者が複写する原稿の枚数を種類別に累計することによ
り、本複写機30で複写される原稿種類の傾向を学習す
る。さらに、複写機30は、以下に説明するように、学
習した原稿種類の傾向に基づいて、複写を行う際の処理
モードを自動的に初期設定することが可能なように構成
されている。
【0151】以下に、複写機30における処理モードの
設定について、図7、図13、図17、図19、図40
および図41に基づいて説明する。
【0152】複写機30は、原稿を複写する際の処理モ
ードとして、以下の3種類のモードを有している。すな
わち、操作者は、原稿の内容や用途等に応じて、原稿の
画像データ全体に対して写真処理、すなわち誤差拡散法
による処理を一律に行う写真モードと、原稿の画像デー
タ全体に対して文字処理、すなわち単純2値化による処
理を一律に行う文字モードと、原稿上の写真エリアおよ
び文字エリアを識別して各エリアに適した処理をそれぞ
れ行う混在モードとから、いずれかの処理モードを選択
することができる。
【0153】上記処理モードは、操作者が複写動作を行
う度に原稿の内容等に応じて選択し、設定することもで
きるが、このような手間を省くために、初期設定するこ
とができる。
【0154】処理モードの初期設定を行う際は、以下の
手順でシミュレーションを行う。まず、図7に示すよう
に液晶パネル92に表示されている基本画面において
『初期設定』と表示された部分に操作者が触れることに
より、上記液晶パネル92の表示を図13に示すような
初期設定画面に遷移させ、この初期設定画面において
『シミュレーション』と表示された部分に操作者が触れ
ると、図17に示すようなシミュレーション画面が液晶
パネル92に表示される。
【0155】上記シミュレーション画面において、『原
稿処理モードの設定』と表示された部分に操作者が触る
ことにより、液晶パネルの表示は、図19に示す原稿処
理モードの設定画面にさらに遷移する。この設定画面の
『画質モードのイニシャル選択』と表示された欄におい
て、『文字』、『写真』、『混在』および『自動』のい
ずれかに操作者が触れることによって、初期設定する処
理モードを選択することができる。操作者が触れた部分
は表示が白黒反転することにより、操作者が自分が設定
した内容を確認することができ、設定された内容は、同
画面右下部の『実行』と表示されている部分に触れるこ
とにより確定される。また、設定を取り消す場合は、
『キャンセル』と表示されている部分に触れればよい。
【0156】『文字』、『写真』および『混在』のいず
れかを操作者が選択した場合は、選択された処理モード
が固定的に初期設定される。一方、『自動』を操作者が
選択した場合は、学習した原稿種類の傾向、すなわち前
回の複写動作までに累計された原稿種類別の枚数に基づ
いて、使用頻度が一番高いと思われる処理モードが選択
されて初期設定される。
【0157】ここで、処理モードの初期設定の手順を、
図40に示すフローチャートを参照しながら詳しく説明
する。
【0158】まず、操作者が上記したシミュレーション
により処理モードの選択を行う(S61)。この時、操
作者は、上記したように、原稿処理モードの設定画面に
おいて、『文字』、『写真』、『混在』および『自動』
のいずれかを選択する。
【0159】続いて、上記S61において操作者が『自
動』以外を選択したと判定した(S62)場合は、操作
者が選択した処理モード、すなわち『文字』、『写真』
および『混在』のいずれかに固定的に初期設定する(S
63)。
【0160】また、操作者により『自動』が選択された
と上記S62において判定された場合は、前回の複写動
作までに前記した原稿カウント処理によって算出され、
前記メモリ73に記憶されている3種類の累計、すなわ
ち、文字画像として出力した複写画像の枚数(W)、写
真画像として出力した複写画像の枚数(P)および文字
と写真との混在画像として出力した複写画像の枚数
(M)を互いに比較して、最大値のものを求める。この
時、上記のW、PおよびMの内で最大値となるものが2
つ以上あるか否かを判定し(S64)、この判定の結
果、最大値となるものが1つである場合は、その処理モ
ードを初期設定すべき処理モードとして決定する(S6
5)。例えば、W、PおよびMの内で最大値であるのが
Pである場合は、写真モードを初期設定し、あるいは、
最大値であるのがMである場合は、混在モードを初期設
定する。
【0161】一方、上記S64における判定の結果、
W、PおよびMの内で最大値となるものが2つ以上ある
場合は、その最大値に最も遅く達した方に対応する処理
モードを初期設定する(S66)。例えば、W=P>M
であった場合は、WおよびPのどちらかで、最大値に達
するのが遅かった方に対応する処理モードを初期設定す
る。
【0162】なお、上記のようにして、複写動作の際に
処理モードが初期設定されるが、初期設定された処理モ
ードを操作者が変更する際は、前記実施例1で説明した
ように、複写機本体に設けられた液晶パネルに、図10
に示すように表示される画質設定画面において、『文
字』、『混在』および『写真』と表示された部分のいず
れかに触れることによって、操作者が希望する処理モー
ドに設定を変更することができる。
【0163】このように、前回までの複写動作までに複
写された原稿の種類の累計に基づいて、最も頻繁に複写
される原稿種類に適した処理モードを自動的に初期設定
するため、操作者が処理モードを設定する手間を省くと
共に、操作手順の簡素化を図ることができる。
【0164】また、複写機30は、混在モードでの複写
動作の手法として、以下の手法1および手法2の2種類
の手法を有しており、どちらの手法によって複写動作を
行うかをあらかじめ設定しておく必要がある。
【0165】手法1は、スキャナユニットのフィード動
作時に読み込んだ画像データに基づいて各種の情報の取
得を行い、リターン時にあらためて画像データを読み込
み、読み込んだ画像データに対して、上記情報に基づい
て、文字エリアの画像データに対しては文字処理、写真
エリアの画像データに対しては写真処理をそれぞれ施し
て出力する、前記実施例1で説明した手法である。
【0166】また、手法2は、スキャナユニットのフィ
ード動作時には、読み込んだ画像データに対して一律に
写真処理または文字処理のいずれかを行い、リターン時
には、読み込んだ画像データに対して一律に、フィード
動作時に行わなかった方の処理を行って、メモリ上でフ
ィード動作時とリターン動作時の処理結果を合成して出
力する、前記実施例2で説明した手法である。なお、こ
の手法2においては、さらに、スキャナユニットのフィ
ード動作時に写真処理および文字処理のどちらの処理を
行うかをあらかじめ設定しておくことが必要である。
【0167】なお、原稿が文字あるいは写真の単一原稿
である場合には、上記手法2を選択し、かつフィード動
作時の処理を原稿の種類に応じて設定すれば、前記実施
例2で詳細に説明したように、リターン時の速度が上が
るため、複写速度を速めることができ、複写効率の向上
を図ることができる。一方、文字および写真の混在原稿
を複写する際は、手法1および手法2のどちらによって
も複写速度は変わらないが、手法1による方が、使用す
るメモリ容量が小さくてよいというメリットがある。ひ
いては、メモリにおいて必要な容量分の領域のみをアク
ティブ状態としておき、それ以外の領域には電源供給を
しないことによって省電力化を図ることができる。
【0168】上記の2種類の手法のどちらを選択するか
は、操作者が使用状況等に応じて予め手法1および手法
2のどちらかに固定的に初期設定しておくこともできる
し、あるいは、前記の処理モードの初期設定と同様に、
前回の複写動作までの原稿種類別の累計枚数に基づい
て、最も使用頻度が高いと思われる手法を装置が自動的
に設定するように初期設定することもできる。これらの
初期設定は、前記したシミュレーションによって、同様
に行うことができる。
【0169】つまり、前記の図19に示す原稿処理モー
ドの設定画面において、『混在処理手法選択』と表示さ
れた欄の、『手法1』あるいは『手法2』と表示された
部分に操作者が触ることにより、上記の手法1あるいは
手法2が、複写動作の手法として固定的に初期設定され
る。また、上記欄において『自動』と表示された部分に
操作者が触った場合には、複写機30が学習した前回ま
での複写動作における使用状況に基づいて、手法1およ
び手法2のどちらかを複写動作の度に自動的に選択する
ように初期設定される。
【0170】ここで、上記のような初期設定に応じて、
複写動作の手法が設定される手順について、図41に示
すフローチャートを参照しながら詳しく説明する。
【0171】まず、シミュレーションによって操作者が
『手法1』、『手法2』および『自動』の内のいずれか
を選択して初期設定する(S71)。
【0172】上記S71で『手法1』が選択されたと判
定された場合は(S72、S73)、手法1を設定し
て、処理を終了する(S74)。また、上記S71で
『自動』が選択されたと判定された場合は、画像処理部
のメモリが手法2の実行に足りるだけの空きメモリ容量
を有しているか否かを判定し(S75)、この判定の結
果、上記のメモリ容量が足りないと判定された場合は上
記S74へ移行し、手法1を設定し、処理を終了する。
これにより、手法2によって処理を行って、メモリ不足
で処理が中断されるような事態の発生を回避することが
できる。
【0173】一方、上記S75における判定の結果、上
記の空きメモリ容量があると判定された場合は、さら
に、上記した原稿カウントにより算出されてPCU75
の原稿累計メモリに格納されている3種類の累計、すな
わち、文字画像として出力した複写画像の枚数(W)、
写真画像として出力した複写画像の枚数(P)および文
字と写真との混在画像として出力した複写画像の枚数
(M)に基づいて、PとWとの和がMより大きくなるか
否かを判定する(S76)。この結果、PとWとの和が
Mより大きくないと判定された場合、つまり、前回の複
写動作までに、文字あるいは写真の単独原稿よりも混在
原稿の方が多く複写されている場合は、上記S74へ移
行して手法1を設定する。
【0174】一方、上記S71で『手法2』が選択され
たと判定された場合(S72、S73)、および、上記
S76において、PとWとの和がMより大きくなると判
定された場合は、手法2を設定する(S77)。なお、
手法2の場合は、フィード動作時の処理を写真処理およ
び文字処理のどちらとするかを設定する必要があるた
め、さらに、PがWより大きいか否かを判定し(S7
8)、大きい場合、すなわち文字画像に比較して写真画
像の方が多く複写されている場合はフィード動作時の処
理を写真処理とする(S79)。また、PがWよりも小
さい場合、すなわち写真画像に比較して文字画像の方が
多く複写されている場合は(S80)、フィード動作時
の処理を文字処理とする(S81)。また、上記S77
およびS79の結果、PとWとが等しいと判定された場
合は、PとWとの内、現在の値に達したのが遅い方に対
応する処理をフィード時の処理とする。すなわち、αが
0であるか否かを判定し(S82)、α=0であれば、
Wの方が現在の値に達したのが遅いと判定されるため、
フィード時の処理を文字処理とする(S83)。一方、
α=1であれば、Pの方が現在の値に達したのが遅いと
判定されるため、フィード時の処理を写真処理とする
(S84)。
【0175】このように、前回の複写動作までに複写さ
れた原稿の累計に基づいて、複写機30で最も頻繁に複
写される原稿種類に適した複写動作の手法が選択されて
設定されるため、例えば、文字原稿あるいは写真原稿が
混在原稿に比較して使用される頻度が高い場合には上記
の手順により手法2が選択されるために、複写速度が早
くなる可能性が高く、複写効率の向上を図ることができ
る。上記と逆に、混在原稿が使用される頻度が高い場合
には、手法1が選択されるために、メモリ容量を節約す
ることができる。
【0176】なぜならば、手法2においては、フィード
時に処理した原稿1枚分のデータと、リターン時に処理
した原稿1枚分のデータとを両方格納するために、最低
でも原稿2枚分のメモリ容量が必要となることに対し、
手法1では、リターン時に処理するデータを格納する容
量があれば良いからである。
【0177】また、累計が最大値となるものが複数存在
した場合には、最大値に達したのが最も遅いと判断され
た累計に対応する処理モードを選択することにより、最
近の使用状況を処理モードの判定に反映させることがで
きる。
【0178】以下に、複写機30の複写動作の全体の流
れを図37、図38、図40、図41および図42を参
照しながら説明する。
【0179】まず、前記で図40に示すフローチャート
に基づいて説明したように、処理モードの初期設定を行
う(S91)。次に、初期設定された処理モードを操作
者が変更したい場合は、図10に示す画質設定画面にお
いて、操作者が希望する処理モードを選択することによ
り、処理モードの設定を変更する(S92)。なお、上
記S91で初期設定された処理モードでよい場合は、こ
のステップを省略することができる。
【0180】次に、前記で図41に示すフローチャート
に基づいて説明したように、複写動作の手法の設定を行
う(S93)。
【0181】続いて、上記S91ないしS93で設定さ
れた処理モードおよび複写動作の手法に従って、スキャ
ナユニットがフィード処理を行い、原稿からの画像の読
取および各種情報の取得等を行う(S94)。さらに、
上記S94で取得された情報等に基づき、原稿が紙幣等
の複写禁止物であるか否かの判定を行う(S95)。こ
の結果、複写禁止物であると判定された場合は、以後の
処理を行わずに複写動作を終了する。
【0182】これにより、原稿枚数の累計に不正な原稿
の枚数を含めずにすむ。なお、FAXデータ受信部20
により受信されたファクシミリデータを処理する場合
は、上記S94においてスキャナユニットのフィード動
作は行わず、FAXデータ受信部20により画像処理部
のメモリへ出力された画像データに対して、上記と同様
の処理が行われる。
【0183】また、上記S95において複写禁止物でな
いと判定された場合は、原稿から得られた画像データに
対して、前記で図37のフローチャートに基づいて説明
したドットカウント処理を行い(S96)、さらに、前
記で図38のフローチャートに基づいて説明した原稿カ
ウント処理を行い、今回複写する原稿の種類に応じて枚
数累計を算出する(S97)。ただし、この時点で算出
された枚数累計は、まだ原稿累計メモリには格納されず
に、所定のワークメモリ等に一時的に記憶されている。
【0184】続いて、複写画像を印字出力あるいはFA
Xデータ送信部21を介して外部へ送信する出力処理を
行い(S97)、上記S97が正常に終了した後に、一
時的に記憶されていた各種の累計をPCU75の原稿累
計メモリに格納し(S99)、処理を終了する。このよ
うに、出力処理が正常に終了した後に、各種の累計をメ
モリに確定的に格納させることにより、例えば、用紙詰
まり等の不具合が発生して出力処理が異常終了した後
に、同じ原稿によって複写のやりなおしが行われた場合
に、同じ原稿が重複して累計されることを防止すること
ができる。
【0185】上記で説明したように、本実施例の複写機
30は、ドットカウント処理および原稿カウント処理の
結果に基づいて操作者の使用状況を学習して記憶すると
共に、操作者の使用状況に適し、且つ複写効率の良い動
作モードや処理モードを自動的に選択して設定すること
ができる。このため、操作者が複写動作に先立って各種
モードを選択・設定する手間を省いて操作手順を簡素化
することができ、操作性のよい複写機を提供することが
できる。
【0186】また、上記のように自動的にモードを選択
するように設定することもできるし、操作者が希望のモ
ードを自分で選択することもできるため、使用状況や操
作者の希望に応じた複写が可能となる。
【0187】なお、本実施例の説明は、本発明を限定す
るものではなく、発明の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、原稿を文字部と写真部とに分類し、それぞ
れの画素数を計数する例について説明したが、この他
に、白黒部とカラー部とに分類するような場合について
も本発明を適用することが可能である。また、原稿枚数
の累計についても、文字原稿・写真原稿・混在原稿の3
種類に分類してそれぞれ累計する例について説明した
が、これに限らず、操作者の使用状況に合わせて、種々
の分類が可能である。
【0188】さらに、ドットカウント処理を行うため
に、画素の濃度を256階調から4階調に変換する例を
説明したが、4階調に限定する必要はない。
【0189】さらに、本実施例では、原稿カウント処理
において、原稿の画像の種類別に、文字原稿、写真原
稿、および、混在原稿の3種類の枚数累計をカウントし
て、処理モードを選択する方法について説明したが、こ
のようなデータ処理モードと同様に、例えば、画像のコ
ントラストをかえて見やすくするための『地図モード』
や、バックグランド除去を行う『AEモード』等のよう
な処理モードを選択できるような構成においては、これ
らの処理モードで処理される原稿の枚数を累計するため
のカウンタをさらに設け、原稿カウント処理を行った結
果に基づいて、上記の処理モードを含んだ複数の処理モ
ードから選択を行うようにすることも可能である。
【0190】また、複写機30が備える処理モードすべ
てに対して、その処理モードで処理される原稿をカウン
トするためのカウンタを設ける必要は必ずしもなく、比
較的よく利用される数種の処理モードのみに対応したカ
ウンタを設け、上記の数種の処理モードからカウント結
果に基づいて選択を行うようにして、無駄を省くことも
できる。
【0191】〔実施例4〕本発明の他の実施例を図18
(a)ないし(c)、図20、図21、図30、およ
び、図43ないし図54に基づいて以下に説明する。
【0192】尚、説明の便宜上、前記の各実施例に示し
た構成と同一の機能を有する構成には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0193】複写画像を出力する際のトナー消費量は、
印字データのトータル濃度にほぼ比例するが、文字画像
を複写する場合と、写真画像を複写する場合とを比較す
ると、図48(a)に示すように、印字データのトータ
ル濃度が等しい場合は、写真エリアの印字に比較して文
字エリアの印字の方が、トナー消費量が多くなる。これ
は、文字画像が2値データの集まりで構成されている事
からエッジ部と黒ベタにより構成されているのに対し
て、写真画像は滑らかな階調変化により画像が構成され
ているからである。
【0194】つまり、文字のエッジ部分においては、図
30に示すように、濃度の変化率、すなわち静電潜像を
形成するための潜像電位の変化率が、写真部に比較して
大きく、このように潜像電位すなわち濃度の急変する部
分では、一般的にエッジ効果と呼ばれるような、感光体
ドラムへトナーが付着しやすくなるという現象が見られ
る。
【0195】上記のように、原稿における画像の種類
や、文字部および写真部の占有率などの画像の構成によ
って、感光体ドラムへのトナーの付着度合いは変化し、
ひいては、トナー消費量も変化する。この付着度合い
は、現像特性によっても大きく変わってくるものなので
文字/写真のトータル濃度に対するトナー消費量の関係
は一概には決まらず、各装置ごとに求める必要がある。
【0196】本実施例における複写機30は、前記実施
例3で説明した原稿カウント処理に加えて、文字エリア
および写真エリアの画素数を原稿から読み取られた画像
データに基づいて計数する原稿ドットカウント処理と、
文字エリアおよび写真エリアの画素数を用紙に出力され
る直前の画像データに基づいて計数する出力ドットカウ
ント処理とをそれぞれ行い、上記の原稿ドットカウント
処理および出力ドットカウント処理によって得られた画
素数に基づいて、トナー関連の種々の制御を行う。
【0197】例えば、文字画像と写真画像とが混在した
混在原稿を複写する際に、上記原稿ドットカウント処理
は、原稿上の画像の種類に忠実に従って、文字エリアの
各画素を文字画素としてカウントし、写真エリアの各画
素を写真画素としてカウントするが、出力ドットカウン
ト処理においては、操作者が選択したデータ処理モード
によって、各画素が文字画素および写真画素のどちらと
してカウントされるかが異なってくる。すなわち、上記
の混在原稿を複写する際のデータ処理モードとして、操
作者が文字モードを選択した場合には、原稿上の画素は
すべて文字画素として処理されて出力されるため、この
ような場合は、原稿が混在原稿であっても、出力ドット
カウント処理において、原稿上の画素はすべて文字画素
としてカウントされる。
【0198】上記のように、複写動作の度に、原稿ドッ
トカウント処理および出力ドットカウント処理を行い、
さらに、上記の各処理で得られた画素数を累計していく
ことによって、本複写機30の操作者が複写する原稿の
画像の傾向や、操作者が出力する画像の傾向を複写機3
0に学習させることができる。
【0199】以下に、本実施例における複写機30の構
成および動作について説明する。
【0200】図43は、複写機30が備える画像処理部
の構成を示すブロック図である。本複写機30は、図3
5に示した前記実施例3の画像処理部の構成に加えて、
同図に示すように、画像データ出力部72において、誤
差拡散処理部72cとレーザ出力部72dとの間に画素
計数部23および計算部25をさらに備えている。ま
た、画像データ入力部70において前記実施例3で説明
した計算部24の代わりに計算部24’を備えている。
【0201】上記の構成において、一旦メモリ73へ格
納された後、出力するためにメモリ73から読み出され
た画像データは、前記実施例1で説明したように、復元
部72a、多値化処理部72bおよび誤差拡散処理部7
2cを経て4階調(2ビット)のデータに変換された
後、上記画素計数部23へ出力される。上記画素計数部
23は、前記実施例3で説明した画素計数部22と同様
に、文字エリアおよび写真エリアごとに各階調の画素数
を計数し、計数した画素数を上記計算部25へ出力す
る。計算部25は、入力された画素数に基づいて、後に
詳述するように、種々の計算を行う。
【0202】次に図44のフローチャートを参照しなが
ら、複写機30が複写動作の際にトナー関連の各種制御
を行う手順について説明する。
【0203】まず、スキャナユニットにより原稿から画
像データを読み取り、前記実施例1で詳細に説明したよ
うに、画像処理部にて各種の処理を行う(S131)。
次に、原稿から読み取られた画像データに基づいて、後
に詳述する原稿ドットカウント処理を行う(S132)
ことにより、操作者が複写する原稿における画像種類の
傾向を学習する。
【0204】次に、上記S131で各種の処理を行った
後に一旦メモリに格納されている画像データを再び読み
出して、出力画像の生成を行い(S133)、さらに、
出力画像に基づいて、後に詳述する出力ドットカウント
を行って、出力画像の写真エリアおよび文字エリアそれ
ぞれの画素数等を算出する(S134)ことにより、操
作者が出力する画像種類の傾向を学習する。
【0205】続いて、出力画像をレーザ出力部において
レーザ出力し、電子写真プロセス部における感光体ドラ
ムの表面に静電潜像を形成し(S135)、上記静電潜
像をトナーで現像し、用紙に転写・定着して出力するコ
ピープロセスを実行する(S136)。
【0206】上記S136が終了した後に、消費したト
ナーの量を後に詳述するように算出し(S137)、さ
らに、補給すべきトナー量を算出して、電子写真プロセ
ス部の現像器にトナーを補給する(S138)。続い
て、トナーホッパー内のトナー残量を算出し(S13
9)、さらに、上記トナー残量に基づいて、さらにコピ
ー可能な枚数を予測し(S140)、廃トナーボトルの
空き容量を算出する(S141)と共に、廃トナー容器
の交換時期を予測する(S142)。
【0207】このように、複写機30は、複写動作を行
うたびに、上記S132およびS134の2回のタイミ
ングで、複写した原稿の画素数の階調別且つエリア別の
累計をそれぞれ更新すると共に、このように更新された
累計に基づいて、S137ないしS142の各種の処理
を行う。
【0208】以下に、上記S132の原稿ドットカウン
ト処理およびS134の出力ドットカウント処理につい
て詳しく説明すると共に、S137ないしS142の各
種の処理についても詳しく説明していくこととする。
【0209】まず、上記S132の原稿ドットカウント
処理について、図43と、図46に示すフローチャート
とを参照しながら、以下に詳しく説明する。複写機30
は、前述したように、図43に示す画像処理部の画像デ
ータ入力部70において、画素計数部22と計算部2
4’とを備えている。上記画素計数部22は、誤差拡散
処理部70c’で4階調に変換された画像データに基づ
いて、エリア別且つ階調別に画素数の計数を行う図示し
ないカウンタを備えている。また、上記計算部24’
は、前回の複写動作までに複写された原稿における画素
数の累計を、エリア別且つ階調別に記憶している画素累
計メモリを備えている。
【0210】以下に図46のフローチャートに基づい
て、上記画素計数部22および計算部24’で行われる
原稿ドットカウント処理について説明する。
【0211】まず、画素計数部22は、文字エリアおよ
び写真エリアの各階調に対応して設けられた各カウンタ
の値を0にリセットする(S181)。次に、画素計数
部22は、図43に示す誤差拡散処理部70c’から出
力される4階調のデータ信号を順次入力し、文字エリア
および写真エリア別に各階調の画素数をそれぞれ計数す
る(S182)。
【0212】続いて、原稿が複写禁止物であるか否かを
判定し(S183)、複写禁止物であった場合は、上記
の各カウンタをすべてクリアし(S186)、処理を終
了する。一方、複写禁止物でない場合は、上記計算部2
4’が、前記画素累計メモリに記憶されている前回の複
写動作までの画素数の累計を取り出して、上記S182
で計数した画素数を加算することにより、階調別の画素
数の累計を更新する(S184)。ここで更新された各
画素数の累計を、以下では、文字エリアの階調1の画素
数の累計および階調4の画素数の累計をそれぞれF
1 、FW4 、写真エリアの階調1の画素数の累計ない
し階調4の画素数の累計をそれぞれFP1 、FP2 、F
3 、FP4 と表記する。
【0213】次に、写真エリアおよび文字エリアの画素
数の累計をそれぞれ算出する(S185)。すなわち、
文字エリアの画素数の累計をFWT 、写真エリアの画素
数の累計をFPT とすると、 FWT = FW1 + FW4 FPT = FP1 + FP2 + FP3 + F
4 となる。
【0214】このように算出された各画素数の累計は、
PCU75内部のRAMへ記憶される。
【0215】次に、上記S134の出力ドットカウント
処理について、図45に示すフローチャートに基づい
て、さらに詳しく説明する。
【0216】まず、出力するためにメモリ73から読み
出された画像データが、FAXデータ送信部21を介し
て外部へ送信されるものか否かを判定し、外部へ送信さ
れるものであった場合は、複写機30において印字出力
されないので画素の計数を行わずに処理を終了する一
方、外部へ送信されるものでない場合は、S122へ移
行する(S121)。
【0217】S122では、上記画素計数部23内部に
文字および写真エリアごとの各階調に対応してそれぞれ
設けられた各カウンタを0にリセットする。続いて、上
記誤差拡散処理部72cから4階調に変換されたデータ
信号を順次入力し、上記の各カウンタによって、文字エ
リア・写真エリアごとに各階調の画素数を計数する(S
123)。以下では、ここで各カウンタで計数された画
素数をそれぞれ、文字エリアの階調1の画素数をs
1 、文字エリアの階調4の画素数をsw4 、写真エリ
アの階調1の画素数をsp1 、写真エリアの階調2の画
素数をsp2 、写真エリアの階調3の画素数をsp3
写真エリアの階調4の画素数をsp4 と表記する。
【0218】さらに、上記S124で更新された累計に
基づき、文字エリアおよび写真エリアの総画素数を算出
する(S124)。すなわち、文字エリアの総画素数を
swT 、写真エリアの総画素数spT とすると、 swT = sw1 + sw4 spT = sp1 + sp2 + sp3 + s
4 となる。
【0219】次に、文字エリアおよび写真エリアごと
に、各階調の画素が出力画像の総画素数に対して占める
占有率を算出する(S125)。すなわち、例えば、文
字エリアにおける階調1および階調4の画素が、文字エ
リアの総画素数に対して占める占有率をβw1 およびβ
4 とすると、 βw1 = sw1 / swT βw4 = sw4 / swT となり、写真エリアにおける階調1ないし階調4の画素
の、写真エリアの総画素数に対する占有率をそれぞれβ
1 、βp2 、βp3 、βp4 とすると、 βP1 = sp1 / spT βP2 = sp2 / spT βP3 = sp3 / spT βP4 = sp4 / spT となる。
【0220】次にS137のトナー消費量の算出処理に
ついて説明する。上記出力ドットカウント処理によって
算出された結果に基づいて、出力画像におけるトナー消
費量の算出が、以下の手順で行われる。
【0221】まず、各エリアの各階調ごとに、印字デー
タ濃度を算出する。すなわち、例えば文字エリアの階調
1の画素の印字データ濃度は、上記出力ドットカウント
処理で得られた文字エリアの階調1の画素数sw1 に階
調濃度D1 を乗じることにより算出される。なお、上記
の階調濃度とは、本実施例においては、256階調を4
階調に変換しているため、例えば、D1 =0、D2 =6
4、D3 =128、D4 =256のようにあらかじめ設
定されている定数である。
【0222】次に、文字エリアおよび写真エリアごとに
上記印字データ濃度を集計し、文字エリアの印字データ
トータル濃度DSwおよび写真エリアの印字データトー
タル濃度DSpをそれぞれ求める。つまり、 DSw = sw1 ×D1 + sw4 ×D4 DSp = sp1 ×D1 +sp2 ×D2 +sp3 ×D
3 +sp4 ×D4 となる。
【0223】このように求めた印字データトータル濃度
DSwおよびDSpに基づいて、図48(a)に示すグ
ラフで表される関係に従って、印字データトータル濃度
とトナー消費量とを関係付ける対応表が画像処理部にあ
らかじめ記憶されており、上記対応表を参照することに
よって、文字エリアのトナー消費量CSwおよび写真エ
リアのトナー消費量CSpをそれぞれ求める。
【0224】さらに、上記のCSwおよびCSpの合計
を求めることにより、複写原稿1枚分のトナー消費量C
Stが算出される。
【0225】次に、前記図44のフローチャートにおけ
るS138のトナー補給制御について、図48(b)を
参照しながら説明する。複写機30は、電子写真プロセ
ス部における現像器にトナーを補給するために、コント
ロール信号のパルス数に応じた回転角度が得られるステ
ッピングモータから成るトナーモータを備えており、図
48(b)に示すように、現像器に補給されるトナーの
量は上記トナーモータの回転数に比例する。つまり、ト
ナーモータへ出力するコントロール信号のパルス数を制
御することによって、トナー補給量を制御することがで
きる。
【0226】従って、上記PCU75は、出力ドットカ
ウント処理で得られた上記トナー消費量CStに基づい
てトナーモータへ出力するコントロール信号のパルス数
を変化させ、適切なトナー補給が行われるように制御す
る。
【0227】このように、出力される直前の画像データ
に基づいて算出されたトナー消費量に基づいてトナー補
給制御を行うため、周知のような、現像器内部等に設け
られたトナー濃度を検知するためのセンサ等を必要とせ
ずに、トナー補給を精度よく行うことができると共に、
装置を構成する部品点数を減少させることができ、ひい
ては、装置の製作コストを抑制することが可能となる。
【0228】次に、前記図44のフローチャートにおけ
るS139のトナー残量算出について図51を参照しな
がら説明する。複写機30は、図51に示すように、電
子写真プロセス部47にトナーを補給するためのトナー
ホッパー120を備えており、上記トナーホッパー12
0が空になって、操作者あるいはサービスエンジニアが
トナーを満杯まで補充すると、トナー満杯検知センサ1
24がこれを検知して検知信号をPCU75へ送出す
る。PCU75は、上記検知信号を入力すると、トナー
ホッパーに満杯に収容されたトナー量を、トナー残量の
初期値として内部のRAMに記憶する。
【0229】その後の複写動作で、前記のS137で算
出されたトナー消費量を、上記トナー残量から減算する
ことにより、上記トナー残量を更新する。更新されたト
ナー残量は、PCU75内部のRAMに保持される。
【0230】次に、前記図44のフローチャートにおけ
るS140のコピー可能枚数予測の処理について説明す
る。
【0231】次に、前記図44に示すフローチャートに
おけるS140のコピー可能枚数予測の処理について、
図47に示すフローチャートに基づいて詳細に説明す
る。
【0232】まず、上記原稿ドットカウント処理で求め
られた、文字エリアの画素数の累計FWT および写真エ
リアの画素数の累計FPT から、複写機30で複写され
た原稿における文字エリアの画素数の占有率Kwおよび
写真エリアの画素数の割合Kpを以下のようにそれぞれ
算出する。すなわち、 Kw = FWT / ( FWT + FPT ) Kp = FPT / ( FWT + FPT ) となり、これにより、現時点までに複写機30で複写さ
れた原稿における各エリアの占有率が平均的に算出され
たことになる(S191)。
【0233】次に、各エリアにおける階調別の画素の占
有率をそれぞれ算出する。すなわち、文字エリアにおけ
る階調1の画素の占有率をαW1 とすると、 αW1 = FW1 / FWT となり、これと同様にして、 αW4 = FW4 / FWT となり、また、写真エリアにおける各階調の画素の占有
率αP1 、αP2 、αP3 およびαP4 についても、以
下のように算出される。すなわち、 αP1 = FP1 / FPT αP2 = FP2 / FPT αP3 = FP3 / FPT αP4 = FP4 / FPT となり、これにより、複写機30で複写された原稿にお
ける各階調の画素の占有率が平均的に算出されたことに
なる(S192)。
【0234】次に、上記の各値に基づいて、原稿1枚に
おける原稿データ濃度の予測値の算出を行う。なお、こ
こでは、原稿のサイズをA4として計算する。すなわ
ち、A4サイズの原稿1枚における総画素数をAとし、
各階調に対する濃度である階調濃度をそれぞれ、D1
2 、D3 およびD4 とすると、文字エリアの原稿デー
タ濃度DFwおよび写真エリアの原稿データ濃度DFp
は、以下のように算出される。つまり、 DFw=A×Kw×(αW1 ×D1 +αW4 ×D4 ) DFp=A×Kp×(αP1 ×D1 +αP2 ×D2+α
3 ×D3 +αP4 ×D4 ) となる。これにより、A4サイズの原稿1枚における各
エリアの原稿データ濃度が平均的に算出されたことにな
る(S193)。
【0235】次に、上記のDFwおよびDFpに基づい
て、上記原稿データを印字出力する際のトナー消費量を
予測する。複写機30の画像処理部には、図48(a)
に示すグラフが表す関係に従って、原稿データ濃度とト
ナー消費量とを関係付ける対応表があらかじめ記憶され
ており、上記対応表を参照することによって、文字エリ
アのトナー消費量CFwおよび写真エリアのトナー消費
量CFpをそれぞれ求める(S194)。
【0236】さらに、上記のCFwおよびCFpの合計
を求めることにより、A4サイズの原稿1枚を複写する
際のトナー消費量CFtが算出され、図44におけるS
139で既に算出されているトナー残量を上記CFtで
割ることによって、トナー残量に対してコピー可能な枚
数を、A4サイズの用紙単位で予測できる。なお、上記
枚数を算出する際に、少数点以下は切り捨てる(S19
5)。
【0237】また、コピー画像全体の濃度を一律に薄く
したりあるいは濃くしたりする設定を操作者が行うこと
が可能な場合には、設定された濃度によってトナー消費
量が異なる。例えば、上記濃度の設定を、一番薄い濃度
1から一番濃い濃度5までの5段階で設定することが可
能な場合に、濃度1あるいは濃度5が設定された際の原
稿データ濃度とトナー消費量との関係は、図49(a)
および(b)にそれぞれ示すグラフで表される。なお、
同図(a)は、文字エリアの原稿データ濃度に対するト
ナー消費量を示し、同図(b)は、写真エリアの原稿デ
ータ濃度に対するトナー消費量を示している。
【0238】例えば、同図(a)に示すグラフから明ら
かなように、文字エリアの原稿データ濃度DFwに対し
て、濃度1が設定されている場合のトナー消費量はCF
1となり、濃度5が設定されている場合のトナー消費
量は、上記CFw1 よりも多いCFw5 となる。また、
濃度2、3あるいは4がそれぞれ設定された場合のトナ
ー消費量は、図示していないが、それぞれ上記CFw1
とCFw5 との間の量になる。
【0239】なお、濃度の設定は、図10に示す画質設
定画面において行うことができ、このように操作者が濃
度を設定した場合には、上記S194においてトナー消
費量を算出する際に、原稿データ濃度とトナー消費量と
を設定された濃度に応じて関係付ける図49(a)およ
び(b)に示すようなグラフが表す関係に従った対応表
を参照することによって、文字エリアのトナー消費量C
Fwおよび写真エリアのトナー消費量CFpをそれぞれ
求める。
【0240】なお、同図(a)および(b)にそれぞれ
示すグラフを比較することから明らかなように、原稿デ
ータ濃度が等しく、且つ設定された濃度が等しい場合に
は、文字エリアに比較して、写真エリアにおけるトナー
消費量の方が少ない。
【0241】次に、前記図44に示すフローチャートに
おけるS141の廃トナー容器空き量算出の処理につい
て説明する。
【0242】複写機30は、電子写真プロセス部の転写
部で用紙に転写されずに感光体ドラム表面に残留したト
ナーを感光体ドラムから剥離し、剥離されたトナーを廃
トナーとして収容する廃トナーボトル121を、図51
に示すように備えている。上記廃トナーボトル121
は、複写機本体に対して着脱可能に構成されており、廃
トナーで一杯になった場合に、複写機本体から取り外さ
れ、空の廃トナーボトルが新たに装着されるようになっ
ている。
【0243】また、同図に示すように、廃トナーボトル
121の底部には、廃トナーボトル121に収容された
廃トナーの重みに応じて伸縮するバネ123が設けられ
ており、さらに、上記バネ123の伸縮量に基づいて空
の廃トナーボトルが装着されたことを検知した場合に、
PCU75へ検知信号を出力する廃トナーエンプティ検
知センサ125とをさらに備えている。PCU75は、
上記検知信号を入力した際には、廃トナーボトルの容量
を、廃トナーボトルの空き容量の初期値として内部のR
AMに記憶する。複写動作が行われる度に、前記のよう
に図44のS137で算出されたトナー消費量と、転写
部でのトナーの転写率T(%)とに基づいて、廃トナー
発生量を算出し、上記空き容量から減算していくことに
より、上記空き容量が更新される。なお、上記の廃トナ
ー発生量をHT、上記トナー消費量をCStとすると、 HT = CSt × ( 1 − T/100 ) となる。更新された廃トナーボトルの空き容量は、上記
RAMに記憶される。
【0244】次に、前記図44に示すフローチャートに
おけるS142の廃トナーボトル交換時期予測の処理に
ついて説明する。
【0245】まず、前記計算部25において、前記の図
44に示すフローチャートにおけるS137の出力ドッ
トカウントによって得られた階調別の画素数に基づい
て、出力画像のデータ濃度を算出する。さらに、図48
(a)あるいは、図49(a)および(b)に示すよう
なグラフに基づいて出力画像1枚分のトナー消費量を算
出し、上記S141で算出された廃トナーボトルの空き
容量を上記トナー消費量で割ることにより、廃トナーボ
トルが満杯になるまでにコピー可能な枚数を算出するこ
とができる。このように算出された枚数は、PCU75
内部のRAMに記憶される。
【0246】以上で説明したように、PCU75内部の
RAMに記憶された各種の予測値、すなわち、トナー残
量、現在のトナー残量でコピー可能な枚数、廃トナーボ
トルの空き容量、および、廃トナーボトルが満杯になる
までにコピー可能な枚数は、図8に示すように液晶パネ
ルに表示される初期設定画面において、『メンテ管理』
と表示される部分に操作者が触ることによって表示され
る、図20に示すメンテ管理設定画面によって確認する
ことができる。同図に示すように、トナー残量および廃
トナーボトルの空き容量が、容量表示部204・206
において、矩形の中を白黒分割することで一目でわかる
ように視覚的に表示され、さらに、後述する規定値を示
す矢印が『リミット』という文字と共に表示されている
ので、トナーホッパーおよび廃トナーボトルを直接調べ
なくても、トナーがなくなる時期や廃トナーボトルの交
換時期が予測できるようになっている。
【0247】また、同図に示すように、トナー残量に対
するコピー可能枚数および廃トナーボトルの交換時期ま
でのコピー可能枚数が、A4の用紙に換算して何枚であ
るかを示す数値表示部205・206が設けられてお
り、操作者がコピーしたい枚数に対して余裕があるか否
かが判定できるようになっている。また、同画面におい
て、『プリント出力』と表示されている選択部203に
操作者が触ることによって、同画面の表示内容をそのま
ま印字出力することができる。つまり、図5に示すPC
U75内のRAMに記憶されている予測値を、通信ライ
ンを介してOPU76に送信することによって画面に表
示することが可能となり、ICU78に送信することに
よって印字出力することができる。
【0248】このように、操作者が各種予測値を、表示
または印字出力によって確認することができるため、複
写動作の途中でトナーがなくなったり、廃トナーボトル
が満杯になってしまったりすることによって、複写動作
が中断されてしまうような事態の発生を回避することが
できる。また、トナー残量に対するコピー可能な枚数
や、廃トナーボトルが満杯になるまでのコピー可能な枚
数を確認することによって、新しいトナーや廃トナーボ
トルを事前に準備しておくことができる。このため、上
記のように複写動作が中断されて、しかも新しいトナー
や廃トナーボトルが準備されていないといった事態の発
生を回避することができる。
【0249】上記で説明したように、トナー残量等の各
種予測値は、操作者が画面表示や印字出力によって確認
することができるが、操作者が上記予測値を定期的に確
認する手間を省くために、複写機30は、各種予測値が
予め設定された規定値に達すると自動的に警告を行う構
成を備えている。
【0250】図20に示すメンテ管理設定画面におい
て、『メンテナンス警告設定』と表示された選択部20
1に操作者が触れると、図21に示すメンテ警告設定画
面に表示が遷移し、この画面において、各種予測値に対
する規定値の設定、および、規定値に達した場合の警告
手段の設定を行うことができる。
【0251】図21に示すように、メンテ警告設定画面
は、画面左下部に、上記の規定値の設定を行うための規
定値入力部211・212を備えている。また、画面上
部には、各予測値に対して設定された規定値を表示する
規定値表示部213・214・215・216を備えて
いる。上記規定値表示部213および215は、トナー
ホッパーの全容量に対するトナー残量の割合、および廃
トナーボトルの全容量に対する空き容量の割合を、同図
に示すようにそれぞれの矩形内部を白黒分割することに
よって視覚的に表示するようになっている。また、上記
規定値表示部214および216は、A4用紙換算の枚
数を数値で表示する。
【0252】上記メンテ警告設定画面において、例え
ば、トナー残量に対して警告を行うタイミングの規定値
を設定したい場合は、まず、規定値表示部213に触れ
ることによって、規定値表示部213の表示を白黒反転
させた後に、さらに、規定値入力部211あるいは21
2に触れればよい。
【0253】例えば規定値入力部211に操作者が触れ
た場合は、操作者が触れている時間の長さや強さに応じ
て、規定値表示部213において図中で黒色で示した部
分が減少する方向へ移動し、あるいは、規定値入力部2
12に操作者が触れた場合は、同様に、規定値表示部2
13において図中で黒色で示した部分が増加する方向へ
移動する。操作者が手を離し、さらに、画面右下の設定
終了入力部220に触れると、規定値表示部213の表
示内容に応じた値が、トナー残量に対する規定値として
上記PCU内のRAMへ記憶される。
【0254】また、規定値表示部214あるいは216
に表示されている規定値の場合は、例えば、規定値入力
部211に操作者が触れている間は数値が減少し、規定
値入力部212に触れている間は数値が増加するように
変化する。操作者が手を離し、さらに、画面右下の設定
終了入力部220に触れると、規定値表示部214ある
いは216の表示内容に応じた値が、コピー可能枚数あ
るいは廃トナー交換時期までにコピー可能な枚数に対す
る規定値として上記PCU内のRAMへ記憶される。
【0255】さらに、各予測値が上記規定値に達した場
合に、どのような方法で警告を行うかを、同画面におい
て選択することができる。すなわち、同画面下部に設け
られた、警告手段設定部217・218・219に操作
者が触れると、その部分の表示が反転表示されてON状
態となり、選択されたことを示す。さらに同じ部分にも
う一度触れると、反転表示が元の状態に戻り、OFF状
態となる。
【0256】例えば警告手段設定部217に触れた場合
には、予測値の少なくとも1つが規定値に達した場合
に、図20に示すメンテ管理設定画面を液晶パネルに表
示するように、図5に示すPCU75がOPU76を制
御する。また、警告手段設定部218に触れた場合は、
上記メンテ管理設定画面を印字出力するように、上記P
CU75がICU78を制御する。さらに、警告手段設
定部219に触れた場合は、ブザーを鳴らすように上記
PCU75がOPU76を制御する。
【0257】なお、上記警告手段設定部217・218
・219は、複数選択することが可能であり、選択され
た警告手段すべてによって、警告を行う。一方、どの警
告手段設定部も選択されなかった場合、すなわちどの部
分も反転表示されていない場合は、警告を行わない。
【0258】上記の動作を図20、図21、図44およ
び、図50に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、図20に示すメンテ管理設定画面を表示させるこ
とにより、メンテ管理設定モードを起動する(S16
1)。上記画面において、各種予測値の印字出力処理を
選択する選択部203に操作者が触れると(S16
2)、上記画面に表示されている各種予測値を印字出力
する(S163)。また、各種予測値に対する規定値の
設定処理を選択する選択部201に操作者が触れると
(S164)、図21のメンテ警告設定画面に画面表示
を遷移させ、上記したように規定値の設定を行う(S1
65)。
【0259】続いて、図44のフローチャートで説明し
たS131ないしS142の動作を行い(S166)、
続いて、図21に示すメンテ警告設定画面において、警
告手段設定部217・218・219の少なくとも1つ
がON状態にされているかどうかを判定し上記の少なく
とも1つがON状態にされていると判定された場合はS
168へ移行し、ON状態になっているものがなけれ
ば、処理を終了する(S167)。
【0260】S168では、予測値の内で規定値に達し
たものがあるか否かを判定し、規定値に達したものがあ
ればS169へ移行し、なければ処理を終了する。S1
69では、上記警告手段設定部218がON状態になっ
ているか否かを判定し、ON状態になっていれば、S1
70へ移行して各種予測値を印字出力し、ON状態にな
っていなければS171へ移行する。
【0261】S171では、警告手段設定部217がO
N状態になっているか否かを判定し、ON状態になって
いれば、S172へ移行して各種予測値を画面表示し、
ON状態になっていなければS173へ移行する。
【0262】S173では、警告手段設定部219がO
N状態になっているか否かを判定し、ON状態になって
いれば、S174へ移行して警告ブザーを鳴動させ、O
N状態になっていなければS175へ移行する。
【0263】S175では、クリアボタンが押下された
かどうかを判定し、操作者によってクリアボタンが押下
されたらS176へ移行して、S176においてブザー
の鳴動あるいは警告表示を停止する。
【0264】このように、複写機30は、複写動作を行
う度に各種予測値を算出すると共に、各予測値に対して
規定値を操作者が設定し、算出した予測値が規定値に達
した場合には、警告手段によって操作者に対して警告を
行うようになっている。これにより、トナーホッパーや
廃トナーボトルの交換時期をあらかじめ予測することが
でき、例えば複写動作の途中でトナーホッパーが空にな
ってしまって複写動作が中断されるといったような事態
が回避できる。さらに、トナー残量に対するコピー可能
枚数や、廃トナーボトルの交換時期までにコピー可能な
枚数が数値で表示されるため、例えば大量にコピーを行
う場合等に、上記数値に基づいて、複写動作が中断され
る可能性があるか否かを判断することができる。
【0265】次に、学習内容のリセットについて説明す
る。前述したように、複写動作の度に累計等を行うこと
により学習した各種の数値、例えば、PCU75内部の
RAMに記憶されている、原稿種類ごとの枚数累計等
は、ある時点でリセットを行わない限り、継続的に累計
され続ける。このため、例えば、本複写機を使用する部
署が変わった場合等のように使用環境が変化した場合
は、新たな使用環境における使用状況を学習しなおすた
めに、今までに学習した内容のリセットを行うことが必
要になる。
【0266】また、上記のような場合の他に、トナーホ
ッパーや廃トナーボトルの交換を行った場合等に、トナ
ー残量等の予測値をリセットする必要が生じることも考
えられる。
【0267】図18(a)は、上記した累計や予測値等
の数値のリセットを操作者が指示するためのリセット画
面の例を示す説明図である。上記リセット画面には、操
作者に操作方法を指示するメッセージを表示するメッセ
ージ表示部181が設けられている。上記メッセージ表
示部181には、同図(b)および(c)に示すよう
な、操作者に対して操作手順を指示するメッセージが表
示され、このメッセージに従って、同図(a)に示す操
作指示部182ないし189に操作者が触れることによ
って、操作者の指示が入力されるようになっている。
【0268】例えば、同図(b)に示すメッセージがメ
ッセージ表示部181に表示されている場合に、操作指
示部182ないし187のどれかに操作者が触れると、
触れられた指示部の表示が点滅し、メッセージ表示部1
81に同図(c)に示すメッセージが表示される。操作
指示部182ないし187は、複数選択することが可能
であり、操作者が触れた指示部は、上記のように表示が
点滅することにより、どの指示が選択されたかを操作者
が識別することができる。また、選択した指示を取り消
したい場合には、上記メッセージが指示しているよう
に、取り消したい指示部にもう一度触れることにより、
点滅が解除されて選択が取り消される。
【0269】上記のように、希望の指示部すべての選択
が終わって、操作者が『実行』と表示された操作指示部
189に触れることにより、選択した指示に基づいて、
リセットが実行される。また、操作指示部188に触れ
ることにより、操作途中であっても図7に示す基本画面
に戻ることができる。
【0270】例えば、複写機30が故障した場合等で、
いままで累計した結果をすべてリセットしたい場合に
は、『All Reset 』と表示された操作指示部182を操
作者が選択することにより、複写機30が学習したすべ
ての累計がリセットされる。また、操作指示部182な
いし187を選択した場合には、それぞれの表示部に表
示されている項目がリセットされる。
【0271】なお、『第1のカウンターリセット』と表
示された操作指示部185を選択した場合には、原稿の
種類別の枚数累計がリセットされ、『第2のカウンター
リセット』と表示された操作指示部186を選択した場
合は、原稿の画素数の階調別且つエリア別の累計がリセ
ットされる。
【0272】このように、操作者がリセットを希望する
項目を選択的にリセットすることもできるし、すべての
項目をリセットする場合には、上記『All Reset 』のみ
を選択することによって、項目を選択する手間を省くこ
とができる。
【0273】このように、操作者がリセットしたい項目
を選択してリセットさせる方法の他に、必要なときに必
要な項目の数値のみを自動的にリセットするように設定
しておくこともできる。以下に、リセット方法の設定の
手順について説明する。
【0274】図20に示すメンテ管理設定画面におい
て、『リセット管理』と表示された選択部202に操作
者が触れることによって、図22に示すリセット管理画
面が表示され、このリセット管理画面において、操作者
がリセット方法の設定を行うことができる。上記リセッ
ト管理画面においては、同図に示すように、『メンテナ
ンスオートリセット』、『移動リセット』および『強制
リセット』の3種類のリセット方法を選択して設定する
ことができる。
【0275】操作者が、希望のリセット方法が表示され
ている表示部分に触れることによって、触れられた表示
部分が白黒反転して選択されたことを示し、さらに画面
右下部に示す『設定終了』と表示された表示部分に触れ
ることによって、リセット方法が設定される。また、上
記3種類のリセット方法の内、複数種類を同時に選択し
て設定することもできる。
【0276】以下に、図52に示すフローチャートに基
づいて、リセットの設定について説明する。まず、上記
したように、リセット管理画面を液晶パネルに表示させ
ることにより、リセット管理モードを起動する(S20
1)。
【0277】上記のように操作者によって設定が行われ
た結果、『強制リセット』が設定された場合は(S20
2)、操作者によって設定された項目の数値を直ちにリ
セットする(S203)。
【0278】また、『移動リセット』が設定された場合
は(S204)、図24に示すリセット実行移動距離の
設定画面を液晶パネルに表示し(S205)、操作者が
上記画面におけるテンキー241を用いて、リセット実
行移動量を設定する(S206)。設定された数値は、
数値表示部244に表示され、一旦設定した上記移動量
を変更したい場合は、『クリアー』と表示された選択部
243に触れることにより、上記数値表示部244の表
示が0にクリアされるので、テンキー241を用いて再
度設定をしなおすことができる。
【0279】上記のようにリセット実行移動量の設定を
行った後、上記画面において『設定終了』と表示された
選択部242に操作者が触れると(S207)、図22
に示すリセット管理画面に表示が戻り、上記画面で『設
定終了』と表示された部分に操作者が触れることによ
り、リセット方法が、後に詳述する移動リセットモード
に設定される(S208)。
【0280】また、『メンテナンスオートリセット』が
設定された場合は(S209)、リセット方法が、後に
詳述するメンテナンスオートリセットモードに設定され
る(S210)。
【0281】続いて、上記リセット管理画面で『設定終
了』と表示された部分に操作者が触れると(S21
1)、上記の手順で設定されたリセットモードが確定さ
れて(S212)、処理を終了する。
【0282】ここで、上記移動リセットモードについ
て、図53(a)および(b)と、図54とに基づいて
説明する。移動リセットモードとは、複写機30の設置
場所が移動されたことを検知した場合に、各種の項目を
自動的にリセットするモードである。なお、この移動リ
セットモードでリセットされる項目は、前記の階調別の
画素数の累計および原稿種類別の枚数の累計である。
【0283】つまり、例えば、会社において複写機30
を使用する部署が変わって複写機30が移設された場合
においては、複写機30を使用する操作者が変わるの
で、その時点までに学習した原稿画像の傾向等は、処理
モード等を判定する際の参考に値しないものとなってし
まう。そのため、上記のような場合は、その時点までの
上記の累計をすべてクリアし、新たに累計を開始する必
要がある。
【0284】設置場所が移動したことを検知するため
に、複写機30は、図53(a)に示すように、本体底
部に取り付けられた車輪115と、上記車輪115に接
続されて、車輪の回転に応じてパルス信号(ECP)を
発生するエンコーダ114と、上記ECPを入力してそ
のパルス数をカウントし、複写機30の移動距離を算出
してPCU75へ出力する移動管理ユニット(MCU)
111と、AC電源のコンセントと複写機30とを接続
するAC電源ライン117と、AC電源からの交流電流
を直流電流に変換するDC電源112と、上記AC電源
からの電力供給が遮断された場合に、上記エンコーダ1
14とMCU111に電力を供給するバッテリー113
とをさらに備えている。
【0285】上記エンコーダ114は、同図(b)に示
すようなECPを上記MCU111に出力し、MCU1
11はその内部に図示しないCPU、ROMおよびバッ
クアップメモリとしてのSRAMを備えており、ECP
を入力して、複写機30の移動距離を算出する。
【0286】以下に、図54に示すフローチャートに基
づいて、移動リセットが設定されている場合の複写機3
0の動作手順について説明する。
【0287】まず、複写機30の電源スイッチがOFF
状態にされるか、あるいは、上記AC電源ライン117
がコンセント116から抜かれることにより、複写機3
0への電力供給が遮断される(S221)と、MCU1
11内のSRAMに記憶されている移動量カウンタの値
(MC)を0にリセットする(S222)。なお、上記
のように電源がOFFされた場合は、バッテリ113か
らMCU111およびエンコーダ114等へ電力が供給
される。
【0288】MCU111は、エンコーダ114から出
力されるECPを入力し、ECPのエッジ(立ち上がり
パルス)を検知すると(S223)、上記MCに1を加
算してMCを更新する(S224)。複写機30の電源
がOFF状態の間は、上記S223およびS224の処
理を繰り返す。
【0289】なお、エンコーダから出力されるECP
は、車輪115が所定の回転角度だけ回転する度に立ち
上がるため、MCU111は、上記MCをカウントする
ことによって車輪の回転数を算出する。MCU111
は、さらに、上記回転数と車輪の径に基づいて複写機3
0の移動量を算出する。
【0290】その後、複写機30の電源がON状態にさ
れると(S225)、電源がOFF状態であった間にカ
ウントされたMCに基づいて算出された移動量が、前記
したように操作者によって設定されたリセット実行移動
量を超えたか否かを判定し(S226)、この判定の結
果、移動量が操作者によって設定された値を超えていれ
ば、前記の各カウンタのリセットを行う(S227)。
一方、超えていなければ、コピー待ち状態となり(S2
28)、以後、通常のコピー動作を行う。
【0291】このように、複写機30の移動量を自動的
に算出して、規定値以上の距離を移動されたと判定され
た場合に、各カウンタのリセットを自動的に行うことに
より、装置の使用環境が変わった場合に操作者がリセッ
トを行う手間を省くことができる。また、上記規定値を
操作者が設定できることにより、設置されているフロア
の大きさ等に応じて、使用環境が変わったと判断する基
準として適した値を設定できるので、的確な移動リセッ
トを実行することができる。
【0292】次に、前記のメンテナンスオートリセット
モードについて説明する。このリセットモードが設定さ
れた場合は、図51に示すトナー満杯検知センサ124
がトナーホッパー120にトナーが満杯に供給されたこ
とを検知した場合に、PCU75が内部のRAMに記憶
されているトナー残量を一旦リセットして上記トナーホ
ッパー120の容量を初期値としてセットし、あるいは
廃トナーエンプティ検知センサ125が廃トナーボトル
121が交換されたことを検知した場合に、PCU75
が、上記RAMに記憶されている廃トナーボトルの空き
容量を一旦リセットして上記廃トナーボトル121の容
量を初期値としてセットする。
【0293】このように、メンテナンスオートリセット
モードに設定すると、上記のようなトナー関連のメンテ
ナンスを行った場合に自動的にリセットおよび初期値の
設定が行われるので、操作者がリセットを行うことを失
念することなく、常に正確な予測値を得ることができ
る。
【0294】上記で説明したように、本実施例の構成に
よれば、原稿ドットカウント処理および出力ドットカウ
ント処理によって使用状況を学習し、学習した使用状況
に基づいて各種の予測値を算出して表示および印刷出力
することにより、メンテナンスが必要となる時期を操作
者があらかじめ意識して準備することができるので、例
えば、複写動作の途中にトナーの補給を行う必要が生じ
た場合に補給すべきトナーが手配されていない等といっ
た事態の発生を回避することができ、操作の利便性を向
上させることができる。
【0295】さらに、学習した内容や、各種の予測値を
自動的にリセットするモードや、操作者が選択的にある
項目をリセットするモード等を、使用状況等に応じて使
い分けることができるため、様々な状況に対応すること
が可能となっている。
【0296】なお、本実施例の説明は、本発明を限定す
るものではなく、発明の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、原稿を文字部と写真部とに分類し、それぞ
れの画素数を計数する例について説明したが、この他
に、白黒部とカラー部とに分類するような場合について
も本発明を適用することが可能である。
【0297】〔実施例5〕本発明の他の実施例を図15
および図55に基づいて以下に説明する。
【0298】尚、説明の便宜上、前記の各実施例に示し
た構成と同一の機能を有する構成には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0299】本実施例の複写機30は、例えば会社にお
ける部課等の部門ごとにトナー消費量の管理を行う。す
なわち、複写機30には、あらかじめ部門に対応した部
門コードが登録されており、操作者によって正しい部門
コードが入力された場合のみに、複写動作が許可される
構成となっている。
【0300】本複写機30における複写動作の流れにつ
いて、図55のフローチャートを参照しながら、以下に
説明する。
【0301】まず、操作者が部門コードを入力する(S
151)。続いて、スキャナユニットによって原稿から
画像が読み取られ、読み取られた画像に基づいて、出力
画像が生成される(S152)。生成された出力画像
が、レーザ出力部によって電子写真プロセス部における
感光体ドラム表面に静電潜像として形成され(S15
4)、上記静電潜像をトナーで現像した後に、用紙に転
写・定着して出力するコピープロセスが実行される(S
155)。続いて、上記S153でカウントされた画素
数に基づいて、トナー消費量が算出されて(S15
6)、算出されたトナー消費量が、上記S151で入力
された部門コードに対応する部門のトナー消費量累計に
加算され、部門ごとのトナー消費量が更新される(S1
57)。
【0302】なお、更新されたトナー消費量は、PCU
の内部に設けられたRAMに最終的に格納されて保持さ
れると共に、図15に示す部門管理設定画面に表示さ
れ、操作者が確認することができる。
【0303】このように、各部門ごとにトナー消費量を
累計することができ、各部門ごとにトナー消費量を管理
することができる。
【0304】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
請求項1記載の画像形成装置は、原稿表面上を移動走査
しながら原稿から画像を読み取り、第1画像信号を出力
する読み取り手段と、上記第1画像信号を画像の種類に
応じた方法で第2画像信号に変換する画像信号処理手段
と、上記読み取り手段の1走査動作が行われる間に、上
記第1画像信号に基づいて少なくとも画像の種類と各種
画像の原稿上の位置とを含む原稿情報を取得し、画像の
種類に応じた第2画像信号が得られるように、上記原稿
情報を用いて上記読み取り手段および画像信号処理手段
の動作を制御する制御手段とを備えている構成である。
【0305】これにより、複数種類の画像が混在する原
稿において、それぞれの画像の種類に適した画像処理を
施すことを読み取り手段の1走査動作の間に行うことが
可能となり、原稿画像を忠実に再現することが可能であ
ると共に、画像形成効率の低下を抑止し得るという効果
を奏する。
【0306】請求項2記載の画像形成装置は、上記読み
取り手段が原稿表面に対して相対的に往復移動するよう
に構成され、読み取り手段の往路の走査動作で出力され
た第1画像信号に基づいて上記原稿情報の取得を行い、
復路の走査動作で出力された第1画像信号に基づいて画
像の種類に応じた第2画像信号が得られるように、上記
読み取り手段と上記画像処理手段との動作を上記制御手
段が制御する構成である。
【0307】これにより、複数種類の画像が混在する原
稿において、それぞれの画像の種類に適した画像処理を
施すことを読み取り手段の1走査動作の間に行うことが
可能となり、原稿画像を忠実に再現することが可能であ
ると共に、画像形成効率の低下を抑止し得るという効果
を奏する。
【0308】請求項3記載の画像形成装置は、操作者が
画像の種類の1つを選択し、設定することができる入力
手段と、第2画像信号を記憶する画像信号記憶手段とを
さらに備え、上記読み取り手段は原稿表面に対し、相対
的に往復移動するように構成され、上記読み取り手段の
往路の走査動作で出力された第1画像信号を、上記画像
信号処理手段が、上記入力手段において操作者があらか
じめ設定した画像の種類に応じた第2画像信号に変換し
て第1種信号として上記画像信号記憶手段に一旦記憶さ
せる一方、復路の走査動作で出力された第1画像信号
を、上記画像信号処理手段が、往路の走査動作時と異な
る種類の画像に応じた第2画像信号に変換して第2種信
号として上記画像信号記憶手段に一旦記憶させると共
に、上記制御手段が、上記の往路の走査動作で出力され
た第1画像信号に基づいて上記原稿情報を取得し、上記
原稿情報に基づいて、上記画像信号記憶手段に記憶され
た第1種信号と第2種信号とを合成して画像の種類に応
じた第2画像信号が得られるよう上記読み取り手段と画
像信号処理手段との動作を制御する構成である。
【0309】これにより、複数種類の画像が混在する原
稿において、それぞれの画像の種類に適した画像処理が
読み取り手段の1走査動作の間に施されるので、原稿画
像を忠実に再現することが可能であると共に、画像形成
効率の低下を抑止することが可能となり、さらに、例え
ば、往路で施した画像処理に適さない種類の画像領域が
原稿上に存在しなければ、読み取り手段の復路の走査動
作における画像の読み取り等の処理が不要になる。この
場合、読み取り手段を初めの位置に戻すだけでよいの
で、請求項2記載の構成に比べて、読み取り手段の1走
査動作の所要時間を短縮することができ、画像形成速度
の向上を図ることができる。
【0310】請求項4記載の画像形成装置は、原稿上の
画像の種類に従って原稿の種類を判別する原稿判別手段
と、原稿の枚数の累計を原稿の種類別に記憶する原稿累
計記憶手段と、画像形成動作の度に、上記原稿判別手段
の判別結果に基づいて上記累計を更新する原稿累計手段
と、上記制御手段が、上記累計を互いに比較し、最も累
計が多い原稿の種類に応じた動作モードを初期設定モー
ドとして選択する構成である。
【0311】これにより、画像形成動作を行う操作者が
最も頻繁に使用する原稿の種類に適した動作モードが選
択されて初期設定されるため、操作者が動作モードを複
写動作の度に設定する手間を省くことができると共に、
操作手順の簡素化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0312】請求項5記載の画像形成装置は、原稿画像
における画像の種類別に各階調濃度ごとに累計した画素
数である原稿画素数累計と、出力画像における画像の種
類別に各階調濃度ごとに累計した画素数である出力画素
数累計と、各種予測値とを記憶する記憶手段と、画像形
成動作の度に、原稿画像における各階調濃度ごとの画素
数を画像の種類別に計数し、上記原稿画素数累計に加算
することにより、上記原稿画素数累計を更新する原稿画
素累計手段と、画像形成動作の度に、出力画像における
各階調濃度ごとの画素数を画像の種類別に計数し、上記
出力画素数累計に加算することにより、上記出力画素数
累計を更新する出力画素累計手段と、上記原稿画素数累
計あるいは出力画素数累計に基づいて、上記各種予測値
を算出し、上記記憶手段に記憶されている値を更新する
予測値算出手段と、上記各種予測値を表示する表示手段
とを備えている構成である。
【0313】これにより、操作者が各種予測値に基づい
て、例えば、トナー容器へのトナーの補充や、廃トナー
容器の交換等の保守作業を行うべき時期等を予測し、補
充するトナーや廃トナー容器等を事前に準備しておくこ
とができる。この結果、複写動作の途中で、例えば上記
のようなメンテナンス作業を行う必要が生じて複写動作
が中断されてしまうような事態を回避することができる
と共に、保守作業を行うべき時期をより正確に把握する
ことができ、保守作業の効率を向上させることができる
という効果を奏する。
【0314】請求項6記載の画像形成装置は、像担持体
に原稿上の画像に対応した静電潜像を形成する潜像形成
手段と、上記静電潜像をトナーを含む現像剤で現像する
現像手段と、上記現像手段にトナーを供給するトナー供
給手段と、画像の種類および階調濃度に対応した1画素
当りの単位トナー消費量と、上記出力画素数累計手段に
より画像の種類別に各階調濃度ごとに計数された出力画
像における画素数とに基づいて、用紙上に画像を形成す
る際のトナー消費量を算出する計算手段と、上記トナー
消費量に基づいて算出した量のトナーを供給するよう
に、上記トナー供給手段を制御する制御手段とをさらに
備えている構成である。
【0315】これにより、現像手段において適切なトナ
ー濃度で静電潜像の現像を行うことができるため、複数
種類の画像が混在する原稿を扱う際にも、より良好な画
質で画像形成を行うことが可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すディジタル複写機(画
像形成装置)の動作を示すフローチャートである。
【図2】上記ディジタル複写機の基本構造を示す断面図
である。
【図3】上記ディジタル複写機が備える操作パネルの説
明図である。
【図4】上記ディジタル複写機が備える画像処理部の構
成を示すブロック図である。
【図5】上記ディジタル複写機が備える制御系の構成を
示すブロック図である。
【図6】上記操作パネルの画面遷移図である。
【図7】上記操作パネルに表示される基本画面の一例を
示す説明図である。
【図8】上記操作パネルに表示される機能設定画面の一
例を示す説明図である。
【図9】上記操作パネルに表示される他の機能設定画面
の一例を示す説明図である。
【図10】上記操作パネルに表示される画質設定画面の
一例を示す説明図である。
【図11】上記操作パネルに表示される後処理設定画面
の一例を示す説明図である。
【図12】上記操作パネルに表示されるパラメータ設定
画面の一例を示す説明図である。
【図13】上記操作パネルに表示される初期設定画面の
一例を示す説明図である。
【図14】上記操作パネルに表示される指紋登録画面の
一例を示す説明図である。
【図15】上記操作パネルに表示される部門管理設定画
面の一例を示す説明図である。
【図16】上記操作パネルに表示されるリミッタ設定画
面の一例を示す説明図である。
【図17】上記操作パネルに表示されるシミュレーショ
ン画面の一例を示す説明図である。
【図18】同図(a)は、上記操作パネルに表示される
カウンタリセット画面の一例を示す説明図、同図(b)
および(c)は、上記画面の一部に表示されるメッセー
ジの一例を示す説明図である。
【図19】上記操作パネルに表示される原稿処理モード
の設定画面の一例を示す説明図である。
【図20】上記操作パネルに表示されるメンテ管理設定
画面の一例を示す説明図である。
【図21】上記操作パネルに表示されるメンテ警告設定
画面の一例を示す説明図である。
【図22】上記操作パネルに表示されるリセット管理画
面の一例を示す説明図である。
【図23】上記操作パネルに表示される使用環境確認画
面の一例を示す説明図である。
【図24】上記操作パネルに表示されるリセット実行移
動距離の設定画面の一例を示す説明図である。
【図25】(a)は、上記ディジタル複写機が備えるス
キャナ部を拡大して示す斜視図、(b)は、上記スキャ
ナ部が備えるスキャナユニットを拡大して示す平面図で
ある。
【図26】スキャナユニットの動作に基づいて出力され
るHPS信号とRE信号のタイムチャートである。
【図27】スキャナモータの制御信号とスキャナモータ
の動作との関係を示すタイムチャートである。
【図28】上記ディジタル複写機が備えるスキャナ部の
概略構成図である。
【図29】原稿の主走査方向の画像データの濃度のグラ
フである。
【図30】文字エリアおよび写真エリアにおけるそれぞ
れの画像データの濃度のグラフである。
【図31】原稿に対するスキャナユニットの動作を示す
説明図である。
【図32】原稿読み取り時のスキャナモータの制御信号
のタイムチャートである。
【図33】本発明の他の実施例における画像形成装置と
してのディジタル複写機の動作を示すフローチャートで
ある。
【図34】同図(a)および(b)は、原稿から読み取
った画像データの従来の処理方法を示す説明図である。
【図35】本発明の他の実施例における画像形成装置と
してのディジタル複写機が備える画像処理部の構成を示
すブロック図である。
【図36】上記ディジタル複写機が複写する文字/写真
混在原稿の一例を示す説明図である。
【図37】上記ディジタル複写機におけるドットカウン
ト処理の手順を示すフローチャートである。
【図38】上記ディジタル複写機における原稿カウント
処理の手順を示すフローチャートである。
【図39】上記ディジタル複写機が複写する原稿の一例
を示す説明図であり、同図(a)は文字原稿、同図
(b)は写真原稿、同図(c)は文字/写真混在原稿を
示す説明図である。
【図40】上記ディジタル複写機における処理モードの
設定の手順を示すフローチャートである。
【図41】上記ディジタル複写機における複写動作の手
法の設定の手順を示すフローチャートである。
【図42】上記ディジタル複写機における複写動作の手
順を示すフローチャートである。
【図43】本発明の他の実施例における画像形成装置と
してのディジタル複写機が備える画像処理部の構成を示
すブロック図である。
【図44】上記ディジタル複写機における複写動作の手
順を示すフローチャートである。
【図45】上記ディジタル複写機における出力ドットカ
ウント処理の手順を示すフローチャートである。
【図46】上記ディジタル複写機における原稿ドットカ
ウント処理の手順を示すフローチャートである。
【図47】上記ディジタル複写機における、トナー残量
に対するコピー可能枚数を算出する処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図48】同図(a)は、出力画像の印字データトータ
ル濃度と、トナー消費量との関係を示すグラフであり、
同図(b)は、トナーモーター回転数と、トナー補給量
との関係を示すグラフである。
【図49】操作者が出力画像の濃度を段階的に設定する
ことができる場合の、原稿画像のデータ濃度と、トナー
消費量との関係を示すグラフであり、同図(a)は、文
字画像に関するグラフ、同図(b)は、写真画像に関す
るグラフである。
【図50】上記ディジタル複写機におけるメンテナンス
警告の設定手順を示すフローチャートである。
【図51】上記ディジタル複写機におけるトナーホッパ
ーおよび廃トナーボトルの容量を検知するための構成を
示す説明図である。
【図52】上記ディジタル複写機におけるリセット処理
の手順を示すフローチャートである。
【図53】同図(a)は、上記ディジタル複写機の移動
量を算出するための構成を示す説明図であり、同図
(b)は、上記ディジタル複写機の移動に伴って出力さ
れるECPを示す説明図である。
【図54】上記ディジタル複写機における移動量の算出
の手順を示すフローチャートである。
【図55】本発明の他の実施例における画像形成装置と
してのディジタル複写機の動作手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
22 画素計数部(原稿画素累計手段) 23 画素計数部(出力画素累計手段) 24 計算部(原稿画素累計手段) 25 計算部(出力画素累計手段) 30 ディジタル複写機(画像形成装置) 40 スキャナユニット(読み取り手段) 73 メモリ(画像信号記憶手段) 75 PCU(制御手段) 78 ICU(画像信号処理手段) 92 液晶パネル(入力手段・表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/29 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿表面上を移動走査しながら原稿から画
    像を読み取り、第1画像信号を出力する読み取り手段
    と、 上記第1画像信号を画像の種類に応じた方法で第2画像
    信号に変換する画像信号処理手段と、 上記読み取り手段の1走査動作が行われる間に、上記第
    1画像信号に基づいて少なくとも画像の種類と各種画像
    の原稿上の位置とを含む原稿情報を取得し、画像の種類
    に応じた第2画像信号が得られるように、上記原稿情報
    を用いて上記読み取り手段および画像信号処理手段の動
    作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記読み取り手段は原稿表面に対して相対
    的に往復移動するように構成され、読み取り手段の往路
    の走査動作で出力された第1画像信号に基づいて上記原
    稿情報の取得を行い、復路の走査動作で出力された第1
    画像信号に基づいて画像の種類に応じた第2画像信号が
    得られるように、上記読み取り手段と上記画像処理手段
    との動作を上記制御手段が制御することを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】操作者が画像の種類の1つを選択し、設定
    することができる入力手段と、 第2画像信号を記憶する画像信号記憶手段とをさらに備
    え、 上記読み取り手段は原稿表面に対し、相対的に往復移動
    するように構成され、上記読み取り手段の往路の走査動
    作で出力された第1画像信号を、上記画像信号処理手段
    が、上記入力手段において操作者があらかじめ設定した
    画像の種類に応じた第2画像信号に変換して第1種信号
    として上記画像信号記憶手段に一旦記憶させる一方、復
    路の走査動作で出力された第1画像信号を、上記画像信
    号処理手段が、往路の走査動作時と異なる種類の画像に
    応じた第2画像信号に変換して第2種信号として上記画
    像信号記憶手段に一旦記憶させると共に、上記制御手段
    が、上記の往路の走査動作で出力された第1画像信号に
    基づいて上記原稿情報を取得し、上記原稿情報に基づい
    て、上記画像信号記憶手段に記憶された第1種信号と第
    2種信号とを合成して画像の種類に応じた第2画像信号
    が得られるよう上記読み取り手段と画像信号処理手段と
    の動作を制御することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】原稿から画像を読み取る読み取り手段と、
    読み取った画像に基づいて出力画像を形成する画像信号
    処理手段と、上記読み取り手段と上記画像信号処理手段
    とを、少なくとも原稿の種類に応じた複数種類の動作モ
    ードによって制御する制御手段とを備え、画像形成を行
    う画像形成装置において、 原稿上の画像の種類に従って原稿の種類を判別する原稿
    判別手段と、 原稿の枚数の累計を原稿の種類別に記憶する原稿累計記
    憶手段と、 画像形成動作の度に、上記原稿判別手段の判別結果に基
    づいて上記累計を更新する原稿累計手段と、 上記制御手段が、上記累計を互いに比較し、最も累計が
    多い原稿の種類に応じた動作モードを初期設定モードと
    して選択することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】原稿画像における画像の種類別に各階調濃
    度ごとに累計した画素数である原稿画素数累計と、出力
    画像における画像の種類別に各階調濃度ごとに累計した
    画素数である出力画素数累計と、保守作業に関する各種
    予測値とを記憶する記憶手段と、 画像形成動作の度に、原稿画像における各階調濃度ごと
    の画素数を画像の種類別に計数し、上記原稿画素数累計
    に加算することにより、上記原稿画素数累計を更新する
    原稿画素累計手段と、 画像形成動作の度に、出力画像における各階調濃度ごと
    の画素数を画像の種類別に計数し、上記出力画素数累計
    に加算することにより、上記出力画素数累計を更新する
    出力画素累計手段と、 上記原稿画素数累計あるいは出力画素数累計に基づい
    て、上記各種予測値を算出し、上記記憶手段に記憶され
    ている値を更新する予測値算出手段と、 上記各種予測値を表示する表示手段とを備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】像担持体に原稿上の画像に対応した静電潜
    像を形成する潜像形成手段と、 上記静電潜像をトナーを含む現像剤で現像する現像手段
    と、 上記現像手段にトナーを供給するトナー供給手段と、 画像の種類および階調濃度に対応した1画素当りの単位
    トナー消費量と、上記出力画素数累計手段により画像の
    種類別に各階調濃度ごとに計数された出力画像における
    画素数とに基づいて、用紙上に画像を形成する際のトナ
    ー消費量を算出する計算手段と、 上記トナー消費量に基づいて算出した量のトナーを供給
    するように、上記トナー供給手段を制御する制御手段と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項5記載の画
    像形成装置。
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