JPH0888321A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の構造 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の構造

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JPH0888321A
JPH0888321A JP6248695A JP24869594A JPH0888321A JP H0888321 A JPH0888321 A JP H0888321A JP 6248695 A JP6248695 A JP 6248695A JP 24869594 A JP24869594 A JP 24869594A JP H0888321 A JPH0888321 A JP H0888321A
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film
polycrystalline silicon
silicon
trench
semiconductor device
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JP6248695A
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Yasushi Nakajima
靖志 中島
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、トレンチを残留空洞を生じさせる
ことなく低ストレスで埋め込み、また処理時間を短縮す
ることを目的とする。 【構成】 半導体基体1の主面にトレンチ4を形成する
工程、トレンチ4内表面上に第1の酸化シリコン膜5を
形成する工程、第1の酸化シリコン膜5上に酸化物の軟
化温度を低下させる不純物を混入した第1の多結晶シリ
コン膜6を形成する工程、第1の多結晶シリコン膜6を
高純度の酸素雰囲気で酸化することにより形成される酸
化物でトレンチ4を埋め込む工程を有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基体にトレンチ
が形成された半導体装置においてそのトレンチ内への誘
電体充填等に関する半導体装置の製造方法及び半導体装
置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては微細化を目指し
て、キャパシタや素子分離構造形成のため半導体基体に
トレンチ(以下、トレンチと呼ぶ)を利用した構造が広
く用いられるようになっている。トレンチが形成された
ままではその後のリソグラフィーや洗浄の工程において
障害が発生するため上記トレンチを何らかの方法で埋め
戻す工程が用いられている。このトレンチを形成した後
に誘電体を用いて埋め戻す代表的な工程としては、以下
の方法が挙げられる。まず、第1の従来方法として、図
27に示すように、シリコンウェハ1に形成されたトレ
ンチ内表面に熱酸化あるいはCVD法により薄く酸化シ
リコン膜5を形成した後、シランもしくはジクロールシ
ランガス及び酸素ガスを用いたCVD法により酸化シリ
コン膜19を形成し、続いて上記と同様に表面からエッ
チバックすることによりトレンチ内以外の酸化シリコン
膜19を除去するようにした方法がある。この第1の従
来方法においては残留するストレスが大きく、半導体基
体に結晶欠陥20が生じ易い。このため、この解決策と
して、埋め込み材料を酸化シリコン膜19にリンの酸化
物及びホウ素の酸化物を数パーセントずつ混合させたボ
ロフォスフォシリケートグラス(BPSG)とし、BP
SGが900℃程度以上で軟化、流動することを利用し
てBPSG膜形成後に熱処理を行ないストレスを開放さ
せる方法が考えられた。このBPSG膜形成にはCVD
法(第2の従来方法とする)でもスピンオンを用いた方
法(第3の従来方法とする)でもよい。また近年は図2
8に示すように、酸化シリコン膜5上に薄く窒化シリコ
ン膜11を形成後、トレンチ4側壁に多結晶シリコン1
8を形成し、これを酸化して酸化シリコン膜としてトレ
ンチ4を埋め込む第4の従来方法や、テトラエトキシシ
ラン(TEOS)にトリメチルホウ素(TMB)やトリ
メチルリン(TMP)を混合させ、オゾンあるいは水と
常圧もしくは減圧下で反応させて段差や窪み部分を効果
的に埋め込みながらBPSGを形成する第5の従来方法
が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置の微細化に
求められる垂直に近い側壁を有するトレンチにおいて
は、上述の第1、第2の従来方法による埋め込み法では
何れもトレンチ内部に図27に示すように空洞21が形
成され、図29に示すようにエッチバック時や後のエッ
チング工程において開口部分23が形成され薬品溜まり
24が発生して後の工程での不純物放出源となったり、
図30に示すように製造工程時の膨張収縮による埋め込
み付近の破壊25が生ずる問題があった。上記第1の従
来方法では、埋め込み材料の形成方法として一般的に良
好な段差被覆性を有すると言われている減圧CVD法を
用いても段差被覆性は完全でなく、垂直な側壁を有する
アスペクト比3程度以上のトレンチでは空洞21の形成
は避けられない。一方トレンチの側壁を傾け「順テー
パ」構造として開口を広くする方法があるが、これでは
トレンチの面積が増大し微細化の目的に反する。
【0004】第2の従来方法では空洞21の形成防止の
ため、まずBPSG膜を形成した後一旦熱処理によりフ
ローさせエッチバックして図31(a)のようにトレン
チの途中まで埋め込み26を行なう。その後再びBPS
G膜を形成して熱処理を施し、2回目の埋め込み27を
行なった後BPSG膜表面をエッチバックして図31
(b)の形状とする第6の従来方法が考えられている。
しかしながらこの第6の従来方法では埋め込み工程が従
来の2倍の工程数を要するという問題があった。
【0005】第3の従来方法ではスピンオン法を用いて
形成した埋め込み膜は、密度が非常に低くまた有機物を
含むため、熱処理時に大きく収縮して陥没したり、工程
において有害不純物ガスを放出して周囲を汚染するおそ
れがあるという問題がある。これを防止するため膜の追
加形成や追加熱処理が必要となり、上記の第6の手法と
同様に工程が増加するという問題があった。
【0006】第4の従来方法では埋め込み性は非常に良
好であるが、形成される酸化シリコン膜の熱膨張係数が
シリコンと大きく異なる上、硬質の材料であるため酸化
時及び熱処理時に発生するストレスが大きく、多結晶シ
リコン膜厚が埋め込み必要量に不足した場合には空洞が
残留し、一方膜厚が過大であった場合にはシリコンウェ
ハを圧迫し大きな残留応力を発生させる。
【0007】第5の従来方法では膜の段差被覆性や埋め
込み性は非常に良好であるが、原材料が液化ガスである
ため、成膜ガスとして供給するためには温度及び液量管
理が難しいバブラを用いるかもしくは現状では極微量の
調整が難しい(ガス化体積に比較して液体の体積は極端
に小さいため極微量の液体流量制御が必要となる)液体
用流量調節器を用いて供給量を制御せねばならず、上記
の他の方法に比較して工程の安定性にかける欠点があ
る。
【0008】以上述べたように何れの方法においても工
程が複雑、空洞残留、大きな残留応力の存在等の問題点
が存在しており、簡単な工程で以上述べた問題点を同時
に解決する方法はなかった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、トレンチを、安定した工程で空洞
を残留させることなく低ストレスで埋め込むことがで
き、また処理時間を短縮することができる半導体装置の
製造方法及び半導体装置の構造を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の半導体装置の製造方法は、半導体基
体の一主面上にトレンチを形成する工程と、前記トレン
チ内表面上に第1の酸化シリコン膜を形成する工程と、
前記第1の酸化シリコン膜上に酸化物の軟化温度を低下
させる不純物を混入した第1の多結晶シリコン膜を形成
する工程と、前記第1の多結晶シリコン膜を高純度の酸
素もしくはさらに水蒸気を含む雰囲気で酸化することに
より形成される酸化物で前記トレンチを埋め込む工程
と、前記トレンチ内以外の部分に形成された前記酸化物
を必要に応じて除去する工程とを有することを要旨とす
る。
【0011】請求項2記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前
記第1の多結晶シリコン膜は、酸化後に850℃以上の
温度で流動性を示すボロシリケートグラス(BSG)の
酸化ホウ素の濃度もしくはボロフォスフォシリケートグ
ラス(BPSG)中の酸化ホウ素及び酸化リンの合計濃
度が13〜19モル%となる濃度の膜、又はナトリウ
ム、カリウム、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内の
少なくとも1つの元素を含む膜の何れかであることを要
旨とする。
【0012】請求項3記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の多結晶シリコン膜の膜厚は、該第1の多
結晶シリコン膜形成前の前記トレンチ内開口幅の内、最
大幅の5分の1以上且つ最小幅の2分の1未満であるこ
とを要旨とする。
【0013】請求項4記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項1又は3記載の半導体装置の製造方法におい
て、BSGを形成するための前記第1の多結晶シリコン
膜が、シランとジボランを混合しさらにヘリウムを添加
した熱分解による化学的気相成長法を用いてホウ素をド
ーピングしながら形成した多結晶シリコン膜、又は多結
晶シリコンとホウ素の各薄膜を複数回繰り返し形成した
積層膜の何れか1つ又は2つの組み合わせの何れかであ
ることを要旨とする。
【0014】請求項5記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項1又は3記載の半導体装置の製造方法におい
て、BPSGもしくは前記酸化物を形成するための前記
第1の多結晶シリコン膜が、多結晶シリコンと、ホウ
素、リン、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、チタ
ン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素からなる薄膜もしくは
これらの元素の酸化物の薄膜とを複数回繰り返し形成し
た積層膜、又はホウ素もしくはリンを混合した多結晶シ
リコンと、リン、ナトリウム、カリウム、ホウ素、アル
ミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素からな
る薄膜もしくはこれらの元素の酸化物の薄膜とを複数回
繰り返し形成した積層膜、又はフォスフォシリケートグ
ラス(PSG),BSGもしくはBPSGの薄膜と、リ
ン、ナトリウム、カリウム、ホウ素、アルミニウム、チ
タン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素を混合した多結晶シ
リコンの薄膜とを複数回繰り返し形成した積層膜の何れ
か1つ又は2つ以上の組み合わせであることを要旨とす
る。
【0015】請求項6記載の半導体装置の製造方法は、
前記請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前
記第1の酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜を形成する
工程を付加し、その後に前記第1の多結晶シリコン膜を
形成する工程を施すことを要旨とする。
【0016】請求項7記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項1乃至6の何れかに記載の半導体装置の製造
方法において、前記第1の酸化シリコン膜と前記第1の
多結晶シリコン膜の間に、高融点金属、そのシリコン化
合物、もしくは導電性を有する第2の多結晶シリコン膜
の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れかからなる導
電膜を形成する工程と、該導電膜上に窒化シリコン膜を
形成する工程とを付加してなることを要旨とする。
【0017】請求項8記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項7記載の半導体装置の製造方法において、前
記導電膜上に第2の酸化シリコン膜を形成する工程を付
加してなることを要旨とする。
【0018】請求項9記載の半導体装置の製造方法は、
上記請求項1乃至8の何れかに記載の半導体装置の製造
方法において、前記第1の多結晶シリコン膜を形成後直
ちにリアクティブイオンエッチング法によりエッチング
して当該第1の多結晶シリコン膜を前記トレンチ内側壁
部にのみ残留させる工程を付加してなることを要旨とす
る。
【0019】請求項10記載の半導体装置の製造方法
は、前記請求項1記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の多結晶シリコン膜に混入させる不純物が
ホウ素、リン、もしくは砒素の内の少なくとも1つであ
り、前記第1の多結晶シリコン膜の形成後直ちに膜中の
酸化ホウ素もしくは酸化ホウ素及び酸化リンの合計濃度
として13〜19モル%となる濃度のBSG膜もしくは
BPSG膜、又はリン、ホウ素、ナトリウム、カリウ
ム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内1
つ以上の元素の酸化物からなる膜の何れかを形成する工
程を付加し、前記第1の多結晶シリコン膜の一部を酸素
雰囲気で酸化して形成される酸化シリコンと前記BSG
もしくはBPSG、又はリン、ホウ素、ナトリウム、カ
リウム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の
内1つ以上の元素の酸化物により、前記トレンチ内に残
留した空間を埋め込む工程を施すことを要旨とする。
【0020】請求項11記載の半導体装置の製造方法
は、上記請求項10記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の多結晶シリコン膜が、当該第1の多結晶
シリコン膜の形成時にホウ素、リン、もしくは砒素をド
ーピングしたもの、前記第1の多結晶シリコン膜の形成
後にイオン注入法を用いてホウ素、リン、もしくは砒素
をドーピングしたもの、多結晶シリコン膜の直上にBS
G膜を形成したもの、又は多結晶シリコン膜の直上にP
SG膜を形成したものの内の何れか1つ又は2つ以上の
組み合わせの何れかであることを要旨とする。
【0021】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、上記請求項10又は11記載の半導体装置の製造方
法において、前記トレンチ内表面上に前記第1の酸化シ
リコン膜が形成され、該第1の酸化シリコン膜上に前記
第1の多結晶シリコン膜が形成され、該第1の多結晶シ
リコン膜上にBSG膜、BPSG膜又は、リン、ホウ
素、ナトリウム、カリウム、シリコン、アルミニウム、
チタン、亜鉛、鉛の内の1つ以上の元素の酸化物膜が形
成された時、前記第1の多結晶シリコン膜の膜厚は当該
第1の多結晶シリコン膜形成直前の前記トレンチ内開口
最大幅の5分の1以上且つ最小幅の2分の1未満であ
り、且つ前記BSG膜、BPSG膜又は酸化物膜を含む
他の膜の厚さの合計を前記トレンチ開口部が閉塞されな
い膜厚としてなることを要旨とする。
【0022】請求項13記載の半導体装置の製造方法
は、上記請求項10,11又は12記載の半導体装置の
製造方法において、前記第1の酸化シリコン膜と前記第
1の多結晶シリコン膜との間に、高融点金属、そのシリ
コン化合物、もしくは導電性を有する第2の多結晶シリ
コン膜の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れかから
なる導電膜を形成する工程と、該導電膜上に窒化シリコ
ン膜を形成する工程とを付加してなることを要旨とす
る。
【0023】請求項14記載の半導体装置の製造方法
は、上記請求項13記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記導電膜直上に第2の酸化シリコン膜を形成する
工程を付加してなることを要旨とする。
【0024】請求項15記載の半導体装置の構造は、上
記請求項1,2,3,4,5,6,9,10,11又は
12記載の半導体装置の製造方法により製造された半導
体装置の構造であって、トレンチ内表面上に第1の酸化
シリコン膜を形成し、該第1の酸化シリコン膜上に第1
の多結晶シリコン膜を形成し、該第1の多結晶シリコン
膜上に当該第1の多結晶シリコン膜が酸化された酸化シ
リコンを形成し、前記トレンチ内の前記酸化シリコンに
囲まれた空間をBSG,BPSG、又は、ナトリウム、
カリウム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛
の内1つ以上の元素の酸化物の少なくとも1つで充填し
てなることを要旨とする。
【0025】請求項16記載の半導体装置の構造は、上
記請求項7,8,13、又は14記載の半導体装置の製
造方法により製造された半導体装置の構造であって、ト
レンチ内表面上の第1の酸化シリコン膜と第1の多結晶
シリコン膜との間に、高融点金属、そのシリコン化合
物、もしくは導電性を有する第2の多結晶シリコン膜の
何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れかからなる導電
膜を形成し、該導電膜上に窒化シリコン膜を形成してな
ることを要旨とする。
【0026】請求項17記載の半導体装置の構造は、上
記請求項16記載の半導体装置の構造において、前記導
電膜と前記窒化シリコン膜との間に第2の酸化シリコン
膜を形成してなることを要旨とする。
【0027】
【作用】請求項1記載の半導体装置の製造方法において
は、多結晶シリコンを酸化することにより形成される酸
化物は、酸化温度で容易に軟化して表面張力により狭い
隙間を埋めるようにトレンチ底部へ流動し、同時に酸化
により体積が膨張してトレンチが埋め込まれる。高純度
の酸素もしくはさらに水蒸気を含む雰囲気で酸化するこ
とにより、酸化中にトレンチ開口部が閉塞されて空洞が
できても、内部は酸素であるから酸化時に吸収されて圧
力が低下し酸化物を引き込むことになるため最終的に空
洞は酸化物で埋め込まれて消滅する。多結晶シリコンが
全て酸化された段階で酸化物の体積がトレンチ内容積を
超えても高温での酸化物は軟化しているためトレンチ外
部へ流動し、半導体基体がストレスにより変形すること
はない。また多結晶シリコンの酸化速度は、不純物の混
入により増加することから処理時間が短縮される。
【0028】請求項2記載の半導体装置の製造方法にお
いて、酸化物の軟化温度を低下させる不純物は、BSG
とするための酸化ホウ素、BPSGとするための酸化ホ
ウ素及び酸化リン、又はナトリウム、カリウム、アルミ
ニウム、チタン、亜鉛、鉛の内の少なくとも1つの元素
とすることにより、酸化温度での酸化物の流動が適切に
実現される。
【0029】請求項3記載の半導体装置の製造方法にお
いては、トレンチ内への多結晶シリコンの成膜は対向側
壁になされること、多結晶シリコンは酸化によりほぼ
2.5倍に膨張することから、多結晶シリコンの膜厚
は、多結晶シリコン形成直前のトレンチ開口部の最大幅
に対して5分の1以上とすればトレンチを完全に埋め込
むための必要な膜量が得られる。また多結晶シリコンの
膜厚を最大でトレンチ最小幅の2分の1未満とすれば酸
素のトレンチ内への供給が阻害されることはない。
【0030】請求項4記載の半導体装置の製造方法にお
いて、酸化物としてBSGを形成するための第1の多結
晶シリコン膜は、CVD法を用いてホウ素をドーピング
しながら堆積する方法、又は多結晶シリコンとホウ素の
各薄膜を複数回繰り返した積層構造とすることにより、
容易且つ制御性よく実現される。
【0031】請求項5記載の半導体装置の製造方法にお
いて、BPSGを含む酸化物を形成するための第1の多
結晶シリコン膜は、多結晶シリコンと、ホウ素、リン、
ナトリウム、カリウム、アルミニウム、チタン、亜鉛、
鉛の内1つ以上の元素からなる薄膜もしくはこれらの元
素の酸化物薄膜とを複数回繰り返した積層構造、ホウ素
もしくはリンを混合した多結晶シリコンと、リン、ナト
リウム、カリウム、ホウ素、アルミニウム、チタン、亜
鉛、鉛の内1つ以上の元素からなる薄膜もしくはこれら
の元素の酸化物薄膜とを複数回繰り返した積層構造、又
はPSG,BSG、もしくはBPSGの薄膜と、リン、
ナトリウム、カリウム、ホウ素、アルミニウム、チタ
ン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素を混合した多結晶シリ
コンの薄膜とを複数回繰り返した積層構造の何れか1つ
又は2つ以上の組み合わせとすることにより、容易且つ
制御性よく実現される。
【0032】請求項6記載の半導体装置の製造方法にお
いて、第1のシリコン酸化膜と第1の多結晶シリコン酸
化膜との間に窒化シリコン膜を形成することにより、第
1の多結晶シリコン膜から第1のシリコン酸化膜への不
純物の拡散が防止されて埋め込み処理工程時における第
1のシリコン酸化膜の劣化が防止でき、装置の信頼性が
向上する。
【0033】請求項7記載の半導体装置の製造方法にお
いて、第1の酸化シリコン膜と第1の多結晶シリコン膜
の間に導電膜を形成し、その導電膜上に窒化シリコン膜
を形成することにより、キャパシタ構造等を実現する場
合においても、酸化時に導電膜を酸化したり酸素の拡散
により抵抗率を増加させることなくトレンチ残部を埋め
込むことが可能となる。
【0034】請求項8記載の半導体装置の製造方法にお
いて、導電膜上に第2の酸化シリコン膜を形成した後、
窒化シリコン膜を形成することにより、窒化シリコン膜
の密着性が増して装置の信頼性が向上する。
【0035】請求項9記載の半導体装置の製造方法にお
いて、第1の多結晶シリコン膜の形成後、その第1の多
結晶シリコン膜をトレンチ内側壁部にのみ残すエッチン
グ工程を付加することにより埋め込み後のトレンチ部表
面の形状を制御することが可能となる。またトレンチ外
の埋め込み材料を除去する工程において、多結晶シリコ
ンのエッチング速度は酸化シリコンのエッチング速度に
比べて数倍大なること、多結晶シリコンはトレンチ幅に
対して最小5分の1の膜厚をエッチングすればよいこと
から、処理時間の短縮が可能となる。
【0036】請求項10記載の半導体装置の製造方法に
おいては、トレンチ内に、ホウ素、リンもしくは砒素を
混入させた第1の多結晶シリコン膜に、BSG,BPS
Gもしくはリン、ホウ素、ナトリウム、カリウム、シリ
コン、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の
元素の酸化物膜の何れかとを形成し、高純度酸素雰囲気
でBSG膜等の上の空間が消滅するまでの短時間の酸化
処理のみで、トレンチ内に電極となる第1の多結晶シリ
コン膜残部の不純物活性化及び埋め込みが同時に実現さ
れる。したがって一層の処理時間の短縮が可能となる。
【0037】請求項11記載の半導体装置の製造方法に
おいて、上記請求項10記載の半導体装置の製造方法に
おける第1の多結晶シリコン膜は、CVD法等による当
該第1の多結晶シリコン膜の形成時にホウ素、リンもし
くは砒素をドーピングしたもの、第1の多結晶シリコン
膜の形成後にイオン注入法によりホウ素、リンもしくは
砒素をドーピングしたもの、多結晶シリコン膜の直上に
BSG膜を形成したもの、又は多結晶シリコン膜の直上
にPSG膜を形成したものの内の何れか1つ又は2つ以
上の組み合わせにより、容易且つ制御性よく導電性を持
たせる事が可能となる。
【0038】請求項12記載の半導体装置の製造方法に
おいては、第1の多結晶シリコン膜の膜厚は、その第1
の多結晶シリコン膜形成直前のトレンチ内開口最大幅の
5分の1以上で且つ最小幅の2分の1未満とし、その上
に設けるBSG膜等の他の膜の厚さをトレンチ開口部が
閉塞されない膜厚とすることにより、短時間の酸化処理
で、トレンチ内に電極となる第1の多結晶シリコン膜残
部の不純物活性化と確実な埋め込みとを実現することが
可能となる。
【0039】請求項13記載の半導体装置の製造方法に
おいては、上記請求項10,11、又は12記載の半導
体装置の製造方法においても、第1の酸化シリコン膜と
第1の多結晶シリコン膜の間に、導電膜とその上に窒化
シリコン膜とを形成することにより、酸素の拡散による
導電膜の抵抗率増加を防止した電極への応用が広がり、
その誘電率からキャパシタで大きな容量が得られる。
【0040】請求項14記載の半導体装置の製造方法に
おいて、上記導電膜上に第2のシリコン酸化膜を形成す
ることにより、窒化シリコン膜の密着性が増して装置の
信頼性が向上する。
【0041】請求項15記載の半導体装置の構造におい
ては、前記請求項1,2,3,4,5,6,9,10,
11又は12記載の半導体装置の製造方法を用いて製造
することにより、残留空洞及び残留応力のないトレンチ
による素子分離構造等を有する半導体装置が実現され
る。
【0042】請求項16記載の半導体装置の構造におい
ては、請求項7,8,13、又は14記載の半導体装置
の製造方法を用いて製造することにより、残留空洞及び
残留応力のない埋め込みがなされたトレンチによるキャ
パシタ構造等を有する半導体装置が実現される。
【0043】請求項17記載の半導体装置の構造におい
て、上記キャパシタ構造等における導電膜と窒化シリコ
ン膜との間に第2の酸化シリコン膜を形成することによ
り、窒化シリコン膜の密着性が増して高信頼性を有する
半導体装置の構造が実現される。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0045】第1の実施例の製造方法を図1乃至図9を
用いて説明する。シリコンウェハ1の一主面上に厚さ7
00nmの熱酸化もしくはCVD法による酸化シリコン
膜2を形成し、フォトリソグラフィー及びエッチングに
より図1に示すように酸化シリコン膜2に幅2μmの開
孔部3を形成する。酸化シリコン膜2をエッチングマス
クとして開孔部3から反応性イオンエッチング(RI
E)法によりシリコンウェハ1をエッチングして図2に
示すように幅2μm、深さ10μmのトレンチ4を形成
し、さらに熱酸化あるいはCVD法によりトレンチ4内
表面に厚さ0.1μmの酸化シリコン膜5を形成する。
次に図3のようにホウ素及びリンをドープした多結晶シ
リコン膜6を成膜する。シリコン酸化物をCVD法によ
り形成する場合に比較して多結晶シリコン膜を形成する
場合の段差被覆性が良好であるため開口が狭く深いトレ
ンチにおいても比較的均一に多結晶シリコン膜が形成さ
れる。該多結晶シリコン膜6形成前に酸化シリコン膜5
上に減圧CVD法もしくはプラズマ増速CVD法を用い
て50〜100nm程度の窒化シリコン膜11を形成し
てもよく、上記多結晶シリコン膜6から上記酸化シリコ
ン膜5へのホウ素やリン等不純物の拡散を防止できるた
め酸化シリコン膜5の劣化を防ぎ装置の信頼性が向上す
る。上記多結晶シリコン6を酸化するとBSGやBPS
G7となる。多結晶シリコンを成膜する場合トレンチ内
への成膜は両側壁になされることと、シリコンは酸化に
より概略2.5倍に膨張することから、多結晶シリコン
6の膜厚は多結晶シリコン6形成直前のトレンチ内開口
部の最大幅に対して(1/2)×(1/2.5)=1/
5以上とすれば、酸化後の多結晶シリコンの体積はBS
G膜もしくはBPSG膜7としてトレンチ4を完全に埋
め込むために必要な膜量が得られ、さらに多結晶シリコ
ン膜6の膜厚を最大でトレンチ最小幅の2分の1未満と
すれば、酸化ガスのトレンチ内への供給が阻害されるこ
とはない。本実施例においての多結晶シリコン膜6の膜
厚は180nm以上800nm程度以下の範囲で800
nm形成した。また上記多結晶シリコン膜6のドープ量
は以下に述べるように設定する。上記多結晶シリコン膜
6を酸化して形成されるBSG膜及びBPSG膜7中の
酸化ホウ素(B203)及び酸化リン(P205)の合
計が凡そ13モル%以上19モル%以下(編集委員長
広瀬全孝、次世代超LSIプロセス技術、応用編、21
7ページ、発刊1988、株式会社リアライズ社発行、
による)となるように設定すれば、上記作用にて述べた
850℃以上の温度でBSG膜やBPSG膜の流動を実
現することができる。BSG膜もしくはBPSG膜7を
形成するための多結晶シリコン膜6を形成する方法とし
てBPSGにおいては上記のシランとジボラン及びホ
スフィンを混合したガスに水素や不活性ガスを添加した
熱分解(特にヘリウム添加が反応温度低下に有効と言わ
れる)によるCVD法を用いて上記元素をドーピングし
ながら蒸着する方法、の他に多結晶シリコン6に替わる
材料として、多結晶シリコン12とホウ素13及びリ
ン14の各薄膜を複数回同一チャンバー内で繰り返し蒸
着して積層構造とする方法(図6)、もしくは、ホウ
素をドーピングした多結晶シリコン15とリン14の各
薄膜を複数回上記方法と同様に蒸着して積層構造とする
方法(図7)、もしくは、リンをドーピングした多結
晶シリコン16とホウ素13の各薄膜を複数回同様に蒸
着して積層構造とする方法(図8)、もしくは、シラ
ン、ホスフィン及び酸素を混合させて形成したフォスフ
ォシリケートグラス(PSG)17の薄膜とホウ素をド
ーピングした多結晶シリコン15の薄膜を複数回蒸着し
て積層構造とする方法(図9)、の何れか1つもしくは
2つ以上の組み合わせを用いることができる。またBS
Gを形成するための多結晶シリコン膜6を形成する方法
として上記と同様に、シランとジボランを混合しさら
に水素や不活性ガスを添加した上記と同様の熱分解に
よるCVD法を用いてホウ素をドーピングしながら蒸着
する方法、もしくは、多結晶シリコン12とホウ素1
3の薄膜を複数回蒸着して積層構造とする方法、の何れ
か1つもしくは2つの組み合わせを用いることができ
る。上記7種の方法は何れも原料ガス流量の制御により
行なうことができる工程であり、制御性が非常に良好で
ある。続いて900〜1000℃の酸素雰囲気中にて多
結晶シリコン膜6もしくは上記のからの方法に示し
た多結晶シリコン(12,15,16)を酸化するが、
多結晶シリコンの酸化により図4に示すように上記のB
SG膜もしくはBPSG膜7が形成されると同時に軟化
して流動し、その表面エネルギーを最小にしようとする
性質により狭いトレンチ底部にBSG膜もしくはBPS
G膜7が溜まり始め、酸化が進行するにつれ多結晶シリ
コン6のトレンチ底部の部分の体積膨張とBSG膜もし
くはBPSG膜7の流入によりトレンチは底部から埋め
込まれていき、多結晶シリコン膜6の酸化が終了した段
階でトレンチ内はBSG膜もしくはBPSG膜7により
完全に埋め込まれる。希釈酸素ガスを用いて上記の酸化
を行なうと、酸化が進行するトレンチ内においてはトレ
ンチ外部とのガス交換が悪化した場合トレンチ内部の酸
素分圧が酸化により低下するから、トレンチ開口部付近
に比較してトレンチ内部の多結晶シリコン膜6の酸化速
度が低下して酸化終了までの時間が増加することにより
シリコンウェハ内の不純物拡散層の拡散深さが増加した
り、トレンチ開口部付近のみ酸化されてトレンチ内に空
洞を形成して希釈ガスのガス溜まりとなるが、上記のメ
カニズムから本酸化工程において純度の高い酸素を用い
る程空洞が形成されても酸素が消費された後の空洞内の
圧力が低下してBSGもしくはBPSG22を引き込む
ことになるため、空洞の容積が小さくなり、以上述べた
問題の発生防止に有効である。次に必要に応じてシリコ
ンウェハ表面にも形成されたトレンチ内部以外のBSG
膜もしくはBPSG膜8をエッチバックにより除去し、
図5に示すようにトレンチの埋め込み工程が完了する。
【0046】上記第1の実施例において、トレンチ内に
不純物を添加した多結晶シリコンを形成し、高純度酸素
雰囲気中にて酸化する工程を施すだけでトレンチ内を無
空洞及び低ストレスで埋め込むことが可能であり、工程
が非常に簡単である。不純物を添加した多結晶シリコン
6の形成膜厚はトレンチ幅に対して最小で5分の1です
むため多結晶シリコン形成時間が短くて済む上、多結晶
シリコンは不純物をドープすることにより酸化速度が増
加することが広く知られており、処理時間の合計も非常
に短縮される。また、酸化中にトレンチ内に空洞21が
形成される状況となって、酸化が進行すると空洞21内
の気体は酸素であるため酸化により吸収されて減圧化さ
れる他、トレンチ内部のBSG膜もしくはBPSG膜7
の体積が増加するとともに消滅させることもできる。さ
らに上記多結晶シリコン6の膜厚が比較的厚い場合に、
多結晶シリコン6が全て酸化された段階でBSG膜もし
くはBPSG膜7の体積がトレンチ内容積を越えても高
温下でのBSG膜もしくはBPSG膜7は軟化している
ため、トレンチ外部へ溢れるのみであるからシリコンウ
ェハ1がストレスにより変形することなく埋め込むこと
ができる。従って、埋め込み形状が多結晶シリコン膜6
の形成膜厚に依存しないため膜厚の管理幅は緩やかで良
いといった利点もある。
【0047】第2の実施例を図10乃至図14を用いて
説明する。本実施例は第1の実施例のように多結晶シリ
コン6の酸化により形成されたBSG膜もしくはBPS
G膜7をトレンチ4の埋め込み後にエッチバックするの
ではなく、多結晶シリコン6の形成直後にトレンチ内部
以外の部分に形成された該多結晶シリコン膜6を除去し
た後に酸化を行なうようにしたものである。
【0048】図10は図2と同様にトレンチ4を形成し
てその内部表面にシリコンの熱酸化膜5を形成した状態
である。後の酸化工程において多結晶シリコン膜6以外
の酸化及び酸化シリコン膜5へのホウ素やリンの拡散を
防止するために、酸化シリコン膜5上に50〜100n
m程度の窒化シリコン膜11を形成して、次にホウ素及
びリンをドープした厚さ200nmの多結晶シリコン膜
6もしくは上記第1の実施例にて述べた他の膜を図11
に示すように成膜する。ホウ素及びリンの多結晶シリコ
ン膜6もしくは他の膜へのドーピング量は第1の実施例
に示したものと同様に酸化によるBSG膜もしくはBP
SG膜7中の酸化ホウ素及び酸化リンの合計が凡そ13
モル%以上19モル%以下となるように決定する。また
多結晶シリコン膜6の膜厚も上記第1の実施例と同様に
トレンチ幅の5分の1以上2分の1未満とするが、本実
施例においてはトレンチ4内にのみBPSGを形成すれ
ばよいから上記のように最小量に近い膜厚とした。続い
て、多結晶シリコン膜6形成後直ちにRIE法を用いて
上記多結晶シリコン膜6のエッチバックを行なうことに
よりシリコンウェハ1表面上の多結晶シリコン6を除去
すると同時にトレンチ4内の側壁部に多結晶シリコン6
を図12のように残留させる。その後900℃の高純度
酸素雰囲気中で多結晶シリコン膜6の酸化を行なうと酸
化部分から流動しトレンチ内は図13のようにBSG膜
もしくはBPSG膜7で埋め込まれる。その後露出した
窒化シリコン膜11を除去して図14に示すトレンチ4
の埋め込み形状が完成される。
【0049】上記第2の実施例においては多結晶シリコ
ン6をトレンチ内にのみ残留させた後、BSGもしくは
BPSGでトレンチを埋め込むようにしたので、埋め込
み表面の形状は多結晶シリコン6の膜厚が少なめで窪
み、適正膜厚で水平、多めで膨らむようにと、第1の実
施例とは逆に多結晶シリコン6の膜厚を積極的に調整す
ることにより埋め込み後のトレンチ部表面の形状を制御
できる利点がある。また、RIEやプラズマ増速エッチ
ングにおいてシリコンのエッチング速度は酸化シリコン
のエッチング速度に比較して一般的に数倍以上の速度が
得られる。このことから上記第2の実施例においてはト
レンチ幅に対して最小5分の1の膜厚の多結晶シリコン
をエッチングすれば良く、埋め込み後のエッチバック工
程においてトレンチ幅の2分の1以上の厚い酸化シリコ
ン膜をエッチングする工程と比較すると、トレンチ外の
埋め込み材料を除去する工程として処理時間を凡そ10
分の1以下に短縮できるというさらなる利点もある。
【0050】第3の実施例を図15乃至図21を用いて
説明する。本実施例は、第1及び第2の実施例のように
トレンチ4を素子分離のみに用いるだけでなく、内部に
電極9を形成して積極的に利用する構造としたものであ
る。図15はトレンチ内部表面を酸化シリコン膜5によ
り絶縁した後多結晶シリコン膜9からなる電極を形成
し、この表面に酸化を防ぐための窒化シリコン膜11を
形成した後、残されたトレンチ4の内部を高不純物濃度
多結晶シリコンの酸化によるBSG膜もしくはBPSG
膜7を用いて埋め込みを行なった構造を示す図である。
以下に図面を用いて工程を詳述する。
【0051】図16は図2と同様にトレンチ4を形成し
てその内部表面にシリコンの熱酸化膜5を形成した状態
である。続いて図17に示すように高融点金属もしくは
その硅化物もしくは多結晶シリコンからなる電極9を形
成するが、上記電極9が多結晶シリコンである場合に導
電性を持たせる方法として成膜時にホウ素、リン、砒素
の内1つもしくは後者2つをドーピングする方法、もし
くは多結晶シリコン9への不純物元素のドーピングをイ
オン注入による方法(図示せず)、もしくは多結晶シリ
コン上に上記添加元素を混入させた酸化シリコン膜10
や窒化ホウ素をCVD法で形成するか塗布法を用いてポ
リボロンフィルムを図18に示すように形成してその後
の熱処理工程で拡散させる方法、もしくは多結晶シリコ
ン9形成後にジボランあるいはホスフィンあるいはアル
シンの雰囲気中でウェハを昇温して不純物を拡散させる
方法(図示せず)の何れでもよい。その後上記の膜の上
に図19に示すように窒化シリコン膜11を形成し、後
の工程における多結晶シリコン9の酸化を防ぐ隔膜とす
ると多結晶シリコン9の劣化を防ぐのみならずキャパシ
タを形成する場合には誘電率が高いので酸化シリコンの
場合よりも大きな容量が得られる。また多結晶シリコン
9と窒化シリコン膜11との間に酸化シリコン膜を形成
しておくと密着性が増して信頼性が向上する。次に図2
0に示すようにホウ素及びリンをドープした多結晶シリ
コン6を成膜する。ドープ量は酸化によるBPSG膜中
の酸化ホウ素及び酸化リンの合計が上記第1の実施例と
同様に凡そ13モル%以上19モル%以下となるように
決定する。膜厚も上記第1の実施例と同様にトレンチ幅
の5分の1以上2分の1未満とする。上記多結晶シリコ
ン6は高純度酸素雰囲気にて900℃で酸化してBSG
膜もしくはBPSG膜7を形成するとともに同時にトレ
ンチ内を図21に示すように埋め込む。次に表面から余
分のBSG膜もしくはBPSG膜7をエッチバックによ
り除去するが、下地の窒化シリコン膜11が露出するま
でCF4及びH2の混合ガスやNF3ガスによるプラズ
マエッチングによりエッチバックし、エッチング終点を
窒化シリコン膜の分解による窒素の発光で検出しても、
窒化シリコンまで連続でエッチングしてさらにその下地
の多結晶シリコン9の露出による窒素の発光強度低下を
検出してもよい。その後多結晶シリコン9の外部との接
続電極部分をパターニングにより形成して、トレンチの
埋め込み工程が終了すると図15に示す構造が形成され
る。以上述べた第3の実施例ではトレンチ4内部以外の
BSG膜もしくはBPSG膜7は酸化工程後必要に応じ
てエッチバックにより除去するが、第2の実施例と同様
に、多結晶シリコン膜6形成後にRIE法によりトレン
チ内側壁以外の該多結晶シリコン6を除去した後に酸化
を行ない、トレンチ4内をBSG膜もしくはBPSG膜
7で埋め込む工程としてもよい。
【0052】上記第3の実施例においては多結晶シリコ
ン9上に酸化シリコン膜や窒化シリコン膜を形成した場
合には、特にトレンチが垂直であった場合にその段差被
覆性の悪さからトレンチ開口部付近が狭く低部付近が狭
くなる「逆テーパ」形状となるが、本実施例にかかる埋
め込み法によれば埋め込み用の不純物ドープの多結晶シ
リコン6の膜厚がトレンチ幅の5分の1でも良いのでト
レンチ開口部を閉塞することなく膜形成ができ、且つ酸
化によりトレンチ内が完全に埋め込まれるので上記形状
においても空洞21の発生が防止できる。
【0053】上記第1から第3の実施例において酸化す
ることにより埋め込みに供する多結晶シリコン6はナト
リウム、カリウム、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の
内1つ以上の元素を含有させたものでもよい。この場合
は組成により400℃以下の軟化温度を得ることもでき
埋込性が向上する。
【0054】第4の実施例を図22乃至図26を用いて
説明する。以上述べた各実施例においてはトレンチ4内
に形成したホウ素もしくはホウ素及びリンをドープした
多結晶シリコン6をBSGもしくはBPSG化すること
によりトレンチ4の埋め込みを行なったが、本実施例で
は図22に示すようにトレンチ内酸化シリコン膜5を形
成した後に多結晶シリコン28を形成した上に予めBS
GもしくはBPSG膜22を形成し、これを純度の高い
酸素雰囲気にて酸化すると多結晶シリコン28が酸化シ
リコン29へ変化することによる体積膨張からBSGも
しくはBPSG膜22上の空間を狭めると同時にBSG
もしくはBPSG22を流動させて図23に示すように
トレンチを空洞なく埋め込むと共に多結晶シリコン28
を積極的に残留させた構造とする方法である。本構造は
酸化により形成される酸化シリコンの応力が多結晶シリ
コン28の塑性変形により吸収されると同時にトレンチ
残部はBSGもしくはBPSG22により完全に埋め込
まれる利点を実現する。なお上記多結晶シリコン28及
びBSGもしくはBPSG22の形成時の合計膜厚は酸
化前に空洞を形成しない厚さとすることにより、短時間
の酸化にて空洞無く埋め込む事ができる。本実施例にお
いては上記の多結晶シリコン28は全量を酸化しなくと
もよいため、特に単結晶シリコン側と対をなして利用す
る電極をトレンチ内に形成する場合には該多結晶シリコ
ン28の内酸化されずに残留した部分30が電極として
そのまま利用できるため窒化シリコンの形成が不要とな
るなど工程が簡略化される利点がある。このため本実施
例の工程において酸化工程前の埋め込み材料形成は上記
図22に示した上記多結晶シリコン28をホウ素もし
くはリンもしくは砒素等を必要濃度に合わせてドーピン
グしながらCVD法により形成した後酸化ホウ素もしく
は酸化ホウ素及び酸化リンの合計の濃度が13〜19モ
ル%のBSGもしくはBPSG膜22を形成する方法の
他に、上記多結晶シリコン28をCVD法により形成
した後イオン注入法を用いてホウ素もしくはリンもしく
は砒素等をドーピングした後に上記と同様のBSGもし
くはBPSG22を形成する方法(図示せず)、もしく
はホウ素をドーピングする場合において上記多結晶シ
リコン28をドーピングせずに形成した上に連続してホ
ウ素の拡散源及び酸化層として酸化後に酸化ホウ素の濃
度が13〜19モル%のBSGとなるようにホウ素を含
有させた多結晶シリコン6を形成した上に上記と同様の
BSGもしくはBPSG22を形成する方法(図2
4)、もしくはホウ素をドーピングする場合において
上記多結晶シリコン28をドーピングせずに形成した上
に拡散によりドープするに必要な濃度のBSG膜31を
形成してさらにその上に上記と同様のBSGもしくはB
PSG22を形成する方法(図25)、もしくはリン
をドーピングする場合には上記多結晶シリコン28をド
ーピングせずに形成した上に拡散によりドープするに必
要な濃度のPSG膜32を形成してさらにその上に上記
と同様のBSGもしくはBPSGを形成する方法(図2
6)、の何れかを用いることができる。続いてできるだ
け純度の高い酸素雰囲気中で酸化を行なう。上記工程に
よるとトレンチ内はウェハ側から、酸化シリコン膜5、
多結晶シリコン28の電極、低不純物濃度の酸化シリコ
ン29及びBSGもしくはBPSG22の順で埋め込ま
れた構造となる。その後、必要に応じてトレンチ外のB
SGもしくはBPSG22、酸化シリコン29、多結晶
シリコン28の順でエッチバックにより除去する。本実
施例においてもBSGもしくはBPSG膜22の代りに
酸化シリコンにナトリウム、カリウム、アルミニウム、
チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素の酸化物を混合さ
せるかもしくは酸化シリコンを含まない上記酸化物を形
成して埋め込み材料として用いてもよい。さらに上記他
の実施例と同様に第1の酸化シリコン5と多結晶シリコ
ン28の間に、電極となる導電性の多結晶シリコンや高
融点金属もしくは高融点金属の硅化物もしくはれこらの
積層膜からなる導電層、及び酸化シリコン膜や窒化シリ
コン膜を順に形成してもよく、キャパシタ等への応用が
広がるが、特に酸化シリコンは密着性の向上、窒化シリ
コンは酸化時の酸素の拡散による導電層の抵抗率増加が
防止でき、キャパシタではその誘電率から大きな容量が
得られる。
【0055】上記第4の実施例においては基本的にトレ
ンチ内に多結晶シリコンとBSGもしくはBPSGの2
層の成膜を行なった後に高純度酸素雰囲気でBSGもし
くはBPSG膜上の空間が消滅するまでの短時間の酸化
を一回施すだけの工程で、トレンチ内に電極とする多結
晶シリコンの不純物活性化及び埋め込みが同時に実現で
きるため、上記の他の実施例に比較してさらに工程の処
理時間が大きく短縮される。
【0056】以上の各実施例において第1の多結晶シリ
コンの酸化は高純度の酸素を用いて実施したが、当然水
蒸気を添加しても良く、酸化速度が増加する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の半
導体装置の製造方法によれば、半導体基体の一主面上に
トレンチを形成する工程と、前記トレンチ内表面上に第
1の酸化シリコン膜を形成する工程と、前記第1の酸化
シリコン膜上に酸化物の軟化温度を低下させる不純物を
混入した第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、前
記第1の多結晶シリコン膜を高純度の酸素もしくはさら
に水蒸気を含む雰囲気で酸化することにより形成される
酸化物で前記トレンチを埋め込む工程と、前記トレンチ
内以外の部分に形成された前記酸化物を必要に応じて除
去する工程とを具備させたため、酸化中にトレンチ開口
部が閉塞されて空洞ができても、その内部は酸素なので
酸化時に吸収されて圧力が低下し軟化している酸化物が
引き込まれて残留空洞の生じることがない。また第1の
多結晶シリコンが全て酸化された段階で酸化物の体積が
トレンチ内容積を越えても軟化している酸化物がトレン
チ外部に流動して低ストレス化が実現される。さらに多
結晶シリコンの酸化速度は不純物の混入により増加する
ので処理時間を短縮することができる。
【0058】請求項2〜14記載の半導体装置の製造方
法によれば、それぞれ上記請求項1記載の発明の効果に
加えて、さらに以下のような効果がある。
【0059】請求項2記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記第1の多結晶シリコン膜は、酸化後に850
℃以上の温度で流動性を示すボロシリケートグラス(B
SG)の酸化ホウ素の濃度もしくはボロフォスフォシリ
ケートグラス(BPSG)中の酸化ホウ素及び酸化リン
の合計濃度が13〜19モル%となる濃度の膜、又はナ
トリウム、カリウム、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛
の内の少なくとも1つの元素を含む膜の何れかとしたた
め、BSG,BPSGを含む酸化物に、酸化温度で適切
に流動性を持たせることができる。
【0060】請求項3記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記第1の多結晶シリコン膜の膜厚は、該第1の
多結晶シリコン膜形成前の前記トレンチ内開口幅の内、
最大幅の5分の1以上且つ最小幅の2分の1未満とした
ため、トレンチ内への多結晶シリコンの成膜は対向側壁
になされることと多結晶シリコンは酸化によりほぼ2.
5倍に膨張することから、トレンチを完全に埋め込むた
めの必要膜量とすることができるとともに、酸化時にト
レンチ内への酸素の供給を阻害することがない。
【0061】請求項4記載の半導体装置の製造方法によ
れば、BSGを形成するための前記第1の多結晶シリコ
ン膜が、シランとジボランを混合しさらにヘリウムを添
加した熱分解による化学的気相成長法を用いてホウ素を
ドーピングしながら形成した多結晶シリコン膜、又は多
結晶シリコンとホウ素の各薄膜を複数回繰り返し形成し
た積層膜の何れか1つ又は2つの組み合わせの何れかと
したため、原料ガス流量の制御により行なうことができ
る処理工程であることから、制御性を非常に良好にする
ことができる。
【0062】請求項5記載の半導体装置の製造方法によ
れば、BPSGもしくは前記酸化物を形成するための前
記第1の多結晶シリコン膜が、多結晶シリコンと、ホウ
素、リン、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、チタ
ン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素からなる薄膜もしくは
これらの元素の酸化物の薄膜とを複数回繰り返し形成し
た積層膜、又はホウ素もしくはリンを混合した多結晶シ
リコンと、リン、ナトリウム、カリウム、ホウ素、アル
ミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素からな
る薄膜もしくはこれらの元素の酸化物の薄膜とを複数回
繰り返し形成した積層膜、又はフォスフォシリケートグ
ラス(PSG),BSGもしくはBPSGの薄膜と、リ
ン、ナトリウム、カリウム、ホウ素、アルミニウム、チ
タン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素を混合した多結晶シ
リコンの薄膜とを複数回繰り返し形成した積層膜の何れ
か1つ又は2つ以上の組み合わせとしたため、上記と同
様に、制御性を非常に良好にすることができる。
【0063】請求項6記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記第1の酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜を
形成する工程を付加し、その後に前記第1の多結晶シリ
コン膜を形成する工程を施すようにしたため、第1の多
結晶シリコン膜から第1のシリコン酸化膜への不純物の
拡散が防止されて装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0064】請求項7記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記第1の酸化シリコン膜と前記第1の多結晶シ
リコン膜の間に、高融点金属、そのシリコン化合物、も
しくは導電性を有する第2の多結晶シリコン膜の何れか
1つ又は2つ以上の積層膜の何れかからなる導電膜を形
成する工程と、該導電膜上に窒化シリコン膜を形成する
工程とを付加したため、キャパシタ構造等を実現する場
合においても酸化時に導電膜を劣化させる事なく、かつ
大容量としながら、さらにトレンチに空洞を残留させる
ことなく低ストレスで埋め込むことができる。
【0065】請求項8記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記導電膜上に第2の酸化シリコン膜を形成する
工程を付加したため、窒化シリコン膜の密着性が増して
装置の信頼性を向上させることができる。
【0066】請求項9記載の半導体装置の製造方法によ
れば、前記第1の多結晶シリコン膜を形成後直ちにリア
クティブイオンエッチング法によりエッチングして当該
第1の多結晶シリコン膜を前記トレンチ内側壁部にのみ
残留させる工程を付加したため、埋め込み後のトレンチ
部表面の形状を制御することができるとともに、トレン
チ外の埋め込み材料を除去する工程において、多結晶シ
リコンのエッチング速度は酸化シリコンのエッチング速
度に比べて数倍大きいことと多結晶シリコンはトレンチ
幅に対して最小5分の1の膜厚をエッチングすればよい
ことから、処理時間を一層短縮することができる。
【0067】請求項10記載の半導体装置の製造方法に
よれば、前記第1の多結晶シリコン膜に混入させる不純
物がホウ素、リン、もしくは砒素の内の少なくとも1つ
であり、前記第1の多結晶シリコン膜の形成後直ちに膜
中の酸化ホウ素もしくは酸化ホウ素及び酸化リンの合計
濃度として13〜19モル%となる濃度のBSG膜もし
くはBPSG膜、又はリン、ホウ素、ナトリウム、カリ
ウム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内
1つ以上の元素の酸化物からなる膜の何れかを形成する
工程を付加し、前記第1の多結晶シリコン膜の一部を酸
素雰囲気で酸化して形成される酸化シリコンと前記BS
GもしくはBPSG、又はリン、ホウ素、ナトリウム、
カリウム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛
の内1つ以上の元素の酸化物により、前記トレンチ内に
残留した空間を埋め込む工程を施すようにしたため、高
純度酸素雰囲気でBSG膜等の上の空間が消滅するまで
の短時間の酸化処理のみで、トレンチ内に電極となる第
1の多結晶シリコン膜残部の不純物活性化及び埋め込み
を同時に実現することができて一層処理時間を短縮する
ことができる。
【0068】請求項11記載の半導体装置の製造方法に
よれば、前記第1の多結晶シリコン膜が、当該第1の多
結晶シリコン膜の形成時にホウ素、リン、もしくは砒素
をドーピングしたもの、前記第1の多結晶シリコン膜の
形成後にイオン注入法を用いてホウ素、リン、もしくは
砒素をドーピングしたもの、多結晶シリコン膜の直上に
BSG膜を形成したもの、又は多結晶シリコン膜の直上
にPSG膜を形成したものの内の何れか1つ又は2つ以
上の組み合わせの何れかとしたため、上記請求項10記
載の半導体装置の製造方法における第1の多結晶シリコ
ン膜を容易且つ制御性よく導電性を持たせる事が可能と
なる。
【0069】請求項12記載の半導体装置の製造方法に
よれば、前記トレンチ内表面上に前記第1の酸化シリコ
ン膜が形成され、該第1の酸化シリコン膜上に前記第1
の多結晶シリコン膜が形成され、該第1の多結晶シリコ
ン膜上にBSG膜、BPSG膜又は、リン、ホウ素、ナ
トリウム、カリウム、シリコン、アルミニウム、チタ
ン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素の酸化物膜が形成され
た時、前記第1の多結晶シリコン膜の膜厚は当該第1の
多結晶シリコン膜形成直前の前記トレンチ内開口最大幅
の5分の1以上且つ最小幅の2分の1未満であり、且つ
前記BSG膜、BPSG膜又は酸化物膜を含む他の膜の
厚さの合計を前記トレンチ開口部が閉塞されない膜厚と
したため、短時間の酸化処理で、トレンチ内に電極とな
る第1の多結晶シリコン膜残部の不純物活性化と確実な
埋め込みとを実現することができる。
【0070】請求項13記載の半導体装置の製造方法に
よれば、請求項10,11、又は12記載の半導体装置
の製造方法において、前記第1の酸化シリコン膜と前記
第1の多結晶シリコン膜との間に、高融点金属、そのシ
リコン化合物、もしくは導電性を有する第2の多結晶シ
リコン膜の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れかか
らなる導電膜を形成する工程と、該導電膜上に窒化シリ
コン膜を形成する工程とを付加したため、酸素の拡散に
よる導電膜の抵抗率増加を防止した電極への応用が広が
り、その誘電率からキャパシタで大きな容量が得られ
る。
【0071】請求項14記載の半導体装置の製造方法に
よれば、上記請求項13記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記導電膜直上に第2の酸化シリコン膜を形成
する工程を付加したため、窒化シリコン膜の密着性が増
して装置の信頼性を向上させることができる。
【0072】請求項15記載の半導体装置の構造によれ
ば、前記請求項1,2,3,4,5,6,9,10,1
1又は12記載の半導体装置の製造方法により製造され
た半導体装置の構造であって、トレンチ内表面上に第1
の酸化シリコン膜を形成し、該第1の酸化シリコン膜上
に第1の多結晶シリコン膜を形成し、該第1の多結晶シ
リコン膜上に当該第1の多結晶シリコン膜が酸化された
酸化シリコンを形成し、前記トレンチ内の前記酸化シリ
コンに囲まれた空間をBSG,BPSG、又は、ナトリ
ウム、カリウム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜
鉛、鉛の内1つ以上の元素の酸化物の少なくとも1つで
充填したため、残留空洞及び残留応力のないトレンチに
よる素子分離構造等を有する半導体装置を実現すること
ができる。
【0073】請求項16記載の半導体装置の構造によれ
ば、前記請求項7,8,13又は14記載の半導体装置
の製造方法により製造された半導体装置の構造であっ
て、トレンチ内表面上の第1の酸化シリコン膜と第1の
多結晶シリコン膜との間に、高融点金属、そのシリコン
化合物、もしくは導電性を有する第2の多結晶シリコン
膜の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れかからなる
導電膜を形成し、該導電膜上に窒化シリコン膜を形成し
たため、第2の導電膜の酸化による劣化を防ぎ残留空洞
及び残留応力のない埋め込みがなされたトレンチによる
キャパシタ構造等を有する半導体装置を実現することが
できる。
【0074】請求項17記載の半導体装置の構造によれ
ば、上記請求項16記載の半導体装置の構造において、
前記導電膜と前記窒化シリコン膜との間に第2の酸化シ
リコン膜を形成したため、上記の効果に加えて、さらに
窒化シリコン膜の密着性が増して高信頼性を有する半導
体装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体装置の製造方法の第1の
実施例を説明するための断面図で半導体基体表面にトレ
ンチを形成するためのマスク開孔部を設けた図である。
【図2】上記第1の実施例の製造方法を説明するための
断面図でシリコンウェハにトレンチを形成しそのトレン
チ内表面に酸化シリコン膜を形成した図である。
【図3】上記第1の実施例の製造方法を説明するための
断面図で酸化シリコン上に窒化シリコン膜及び多結晶シ
リコン膜を形成した図である。
【図4】上記第1の実施例の製造方法を説明するための
断面図で図3の多結晶シリコン膜の酸化工程におけるト
レンチ内の埋め込み状態を説明するための図である。
【図5】上記第1の実施例の製造方法を説明するための
断面図でBSG膜もしくはBPSG膜によるトレンチ埋
め込み後、トレンチ外のBSG膜もしくはBPSG膜を
除去した図である。
【図6】上記第1の実施例においてBSG膜もしくはB
PSG膜とすべき多結晶シリコン膜の第2の形成方法を
説明するためのトレンチ底部付近を拡大した断面図であ
る。
【図7】上記第1の実施例においてBSG膜もしくはB
PSG膜とすべき多結晶シリコン膜の第3の形成方法を
説明するためのトレンチ底部付近を拡大した断面図であ
る。
【図8】上記第1の実施例においてBSG膜もしくはB
PSG膜とすべき多結晶シリコン膜の第4の形成方法を
説明するためのトレンチ底部付近を拡大した断面図であ
る。
【図9】上記第1の実施例においてBSG膜もしくはB
PSG膜とすべき多結晶シリコン膜の第5の形成方法を
説明するためのトレンチ底部付近を拡大した断面図であ
る。
【図10】本発明にかかる半導体装置の製造方法の第2
の実施例を説明するための断面図でシリコンウェハにト
レンチを形成し、そのトレンチ内表面に酸化シリコン膜
を形成した図である。
【図11】上記第2の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜及び多結
晶シリコン膜を形成した図である。
【図12】上記第2の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で図11のトレンチ外の多結晶シリコンを除去
した図である。
【図13】上記第2の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で多結晶シリコンを酸化したBSG膜もしくは
BPSG膜によりトレンチの埋め込みが終了した図であ
る。
【図14】上記第2の実施例の製造方法を説明するため
の断面図でトレンチ外の窒化シリコン膜を除去した図で
ある。
【図15】本発明にかかる半導体装置の製造方法の第3
の実施例における構造を説明するための断面図でトレン
チ内表面に酸化シリコン膜が形成され、その上に電極用
多結晶シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜が
順に形成され、残部がBSG膜もしくはBPSG膜によ
り埋め込みがなされた構造の図である。
【図16】上記第3の実施例の製造方法を説明するため
の断面図でシリコンウェハにトレンチを形成し、そのト
レンチ内表面に酸化シリコン膜を形成した図である。
【図17】上記第3の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で酸化シリコン膜上に多結晶シリコン膜を形成
した図である。
【図18】上記第3の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で図17の多結晶シリコン膜上に不純物をドー
プした酸化シリコン膜を形成した図である。
【図19】上記第3の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で図18の酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜
を形成した図である。
【図20】上記第3の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で図19の窒化シリコン膜上にBSG膜もしく
はBPSG膜とすべき多結晶シリコン膜を形成した図で
ある。
【図21】上記第3の実施例の製造方法を説明するため
の断面図で図20の多結晶シリコン膜を酸化し、BSG
膜もしくはBPSG膜としてトレンチ内の埋め込みを行
なった図である。
【図22】本発明にかかる半導体装置の製造方法の第4
の実施例において、トレンチ埋め込み材料の第1の形成
法を説明するための断面図でトレンチ内にはウェハ側か
ら酸化シリコン膜、多結晶シリコン膜、BSG膜もしく
はBPSG膜が順に形成された図である。
【図23】上記第4の実施例の製造方法において、形成
された構造を説明するための断面図で酸化後にトレンチ
内が完全に埋め込まれ、同時に電極となる多結晶シリコ
ンが残留した図である。
【図24】上記第4の実施例の製造方法において、トレ
ンチ埋め込み材料の第3の形成法を説明するための断面
図でトレンチ内にはウェハ側から酸化シリコン膜、第1
の多結晶シリコン膜、第2の多結晶シリコン膜、BSG
膜もしくはBPSG膜が順に形成された図である。
【図25】上記第4の実施例の製造方法において、トレ
ンチ埋め込み材料の第4の形成法を説明するための断面
図でトレンチ内にはウェハ側から酸化シリコン膜、多結
晶シリコン膜、BSG膜、BSG膜もしくはBPSG膜
が順に形成された図である。
【図26】上記第4の実施例の製造方法において、トレ
ンチ埋め込み材料の第5の形成法を説明するための断面
図でトレンチ内にはウェハ側から酸化シリコン膜、多結
晶シリコン膜、PSG膜、BSG膜もしくはBPSG膜
が順に形成された図である。
【図27】第1の従来方法を説明するための断面図でト
レンチ内は酸化シリコンを用いて埋め込まれている。
【図28】第4の従来方法を説明するための断面図でト
レンチ内側壁に酸化シリコンとなるべき多結晶シリコン
を残留させている。
【図29】第1、第2の従来方法の第1の問題点を説明
するための断面図でトレンチ内の埋め込み部分に残され
た空洞に液溜まりが発生している。
【図30】第1、第2の従来方法の第2の問題点を説明
するための断面図で埋め込み部分上方に破壊された部分
が存在している。
【図31】第6の従来方法を説明するための断面図でト
レンチの途中まで埋め込みを行なった状態と2回目の埋
め込みでトレンチ内を全て埋め込んだ状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコンウェハ 2 酸化シリコン膜 3 酸化シリコン膜の開孔部 4 トレンチ 5 第1の酸化シリコン膜 6 第1の多結晶シリコン膜 7 BSGもしくはBPSG 8 トレンチ外のBSG膜もしくはBPSG膜 9 電極 10 酸化シリコン膜 11 窒化シリコン膜 12 多結晶シリコン薄膜 13 ホウ素薄膜 14 リン薄膜 15 ホウ素ドープ多結晶シリコン薄膜 16 リンドープ多結晶シリコン薄膜 17 PSG薄膜 18 多結晶シリコン 19 酸化シリコン膜 20 結晶欠陥 21 空洞 22 BPSG膜 23 開口部分 24 薬品溜まり 25 破壊 26 1回目の埋め込みBPSG 27 2回目の埋め込みBPSG 28 多結晶シリコン 29 酸化シリコン 30 電極となる多結晶シリコン28の残部 31 BSG膜 32 PSG膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体の一主面上にトレンチを形成
    する工程と、前記トレンチ内表面上に第1の酸化シリコ
    ン膜を形成する工程と、前記第1の酸化シリコン膜上に
    酸化物の軟化温度を低下させる不純物を混入した第1の
    多結晶シリコン膜を形成する工程と、前記第1の多結晶
    シリコン膜を高純度の酸素もしくはさらに水蒸気を含む
    雰囲気で酸化することにより形成される酸化物で前記ト
    レンチを埋め込む工程と、前記トレンチ内以外の部分に
    形成された前記酸化物を必要に応じて除去する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の多結晶シリコン膜は、酸化後
    に850℃以上の温度で流動性を示すボロシリケートグ
    ラス(BSG)の酸化ホウ素の濃度もしくはボロフォス
    フォシリケートグラス(BPSG)中の酸化ホウ素及び
    酸化リンの合計濃度が13〜19モル%となる濃度の
    膜、又はナトリウム、カリウム、アルミニウム、チタ
    ン、亜鉛、鉛の内の少なくとも1つの元素を含む膜の何
    れかであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の多結晶シリコン膜の膜厚は、
    該第1の多結晶シリコン膜形成前の前記トレンチ内開口
    幅の内、最大幅の5分の1以上且つ最小幅の2分の1未
    満であることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 BSGを形成するための前記第1の多結
    晶シリコン膜が、シランとジボランを混合しさらにヘリ
    ウムを添加した熱分解による化学的気相成長法を用いて
    ホウ素をドーピングしながら形成した多結晶シリコン
    膜、又は多結晶シリコンとホウ素の各薄膜を複数回繰り
    返し形成した積層膜の何れか1つ又は2つの組み合わせ
    の何れかであることを特徴とする請求項1又は3記載の
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 BPSGもしくは前記酸化物を形成する
    ための前記第1の多結晶シリコン膜が、多結晶シリコン
    と、ホウ素、リン、ナトリウム、カリウム、アルミニウ
    ム、チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素からなる薄膜
    もしくはこれらの元素の酸化物の薄膜とを複数回繰り返
    し形成した積層膜、又はホウ素もしくはリンを混合した
    多結晶シリコンと、リン、ナトリウム、カリウム、ホウ
    素、アルミニウム、チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元
    素からなる薄膜もしくはこれらの元素の酸化物の薄膜と
    を複数回繰り返し形成した積層膜、又はフォスフォシリ
    ケートグラス(PSG),BSGもしくはBPSGの薄
    膜と、リン、ナトリウム、カリウム、ホウ素、アルミニ
    ウム、チタン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素を混合した
    多結晶シリコンの薄膜とを複数回繰り返し形成した積層
    膜の何れか1つ又は2つ以上の組み合わせであることを
    特徴とする請求項1又は3記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第1の酸化シリコン膜上に窒化シリ
    コン膜を形成する工程を付加し、その後に前記第1の多
    結晶シリコン膜を形成する工程を施すことを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の半導体
    装置の製造方法において、前記第1の酸化シリコン膜と
    前記第1の多結晶シリコン膜の間に、高融点金属、その
    シリコン化合物、もしくは導電性を有する第2の多結晶
    シリコン膜の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れか
    からなる導電膜を形成する工程と、該導電膜上に窒化シ
    リコン膜を形成する工程とを付加してなることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記導電膜上に第2の酸化シリコン膜を
    形成する工程を付加してなることを特徴とする請求項7
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の多結晶シリコン膜を形成後直
    ちにリアクティブイオンエッチング法によりエッチング
    して当該第1の多結晶シリコン膜を前記トレンチ内側壁
    部にのみ残留させる工程を付加してなることを特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第1の多結晶シリコン膜に混入さ
    せる不純物がホウ素、リン、もしくは砒素の内の少なく
    とも1つであり、前記第1の多結晶シリコン膜の形成後
    直ちに膜中の酸化ホウ素もしくは酸化ホウ素及び酸化リ
    ンの合計濃度として13〜19モル%となる濃度のBS
    G膜もしくはBPSG膜、又はリン、ホウ素、ナトリウ
    ム、カリウム、シリコン、アルミニウム、チタン、亜
    鉛、鉛の内1つ以上の元素の酸化物からなる膜の何れか
    を形成する工程を付加し、前記第1の多結晶シリコン膜
    の一部を酸素雰囲気で酸化して形成される酸化シリコン
    と前記BSGもしくはBPSG、又はリン、ホウ素、ナ
    トリウム、カリウム、シリコン、アルミニウム、チタ
    ン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素の酸化物により、前記
    トレンチ内に残留した空間を埋め込む工程を施すことを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の多結晶シリコン膜が、当該
    第1の多結晶シリコン膜の形成時にホウ素、リン、もし
    くは砒素をドーピングしたもの、前記第1の多結晶シリ
    コン膜の形成後にイオン注入法を用いてホウ素、リン、
    もしくは砒素をドーピングしたもの、多結晶シリコン膜
    の直上にBSG膜を形成したもの、又は多結晶シリコン
    膜の直上にPSG膜を形成したものの内の何れか1つ又
    は2つ以上の組み合わせの何れかであることを特徴とす
    る請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記トレンチ内表面上に前記第1の酸
    化シリコン膜が形成され、該第1の酸化シリコン膜上に
    前記第1の多結晶シリコン膜が形成され、該第1の多結
    晶シリコン膜上にBSG膜、BPSG膜又は、リン、ホ
    ウ素、ナトリウム、カリウム、シリコン、アルミニウ
    ム、チタン、亜鉛、鉛の内の1つ以上の元素の酸化物膜
    が形成された時、前記第1の多結晶シリコン膜の膜厚は
    当該第1の多結晶シリコン膜形成直前の前記トレンチ内
    開口最大幅の5分の1以上且つ最小幅の2分の1未満で
    あり、且つ前記BSG膜、BPSG膜又は酸化物膜を含
    む他の膜の厚さの合計を前記トレンチ開口部が閉塞され
    ない膜厚としてなることを特徴とする請求項10又は1
    1記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10,11又は12記載の半導
    体装置の製造方法において、前記第1の酸化シリコン膜
    と前記第1の多結晶シリコン膜との間に、高融点金属、
    そのシリコン化合物、もしくは導電性を有する第2の多
    結晶シリコン膜の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何
    れかからなる導電膜を形成する工程と、該導電膜上に窒
    化シリコン膜を形成する工程とを付加してなることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記導電膜直上に第2の酸化シリコン
    膜を形成する工程を付加してなることを特徴とする請求
    項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1,2,3,4,5,6,9,
    10,11又は12記載の半導体装置の製造方法により
    製造された半導体装置の構造であって、トレンチ内表面
    上に第1の酸化シリコン膜を形成し、該第1の酸化シリ
    コン膜上に第1の多結晶シリコン膜を形成し、該第1の
    多結晶シリコン膜上に当該第1の多結晶シリコン膜が酸
    化された酸化シリコンを形成し、前記トレンチ内の前記
    酸化シリコンに囲まれた空間をBSG,BPSG又は、
    ナトリウム、カリウム、シリコン、アルミニウム、チタ
    ン、亜鉛、鉛の内1つ以上の元素の酸化物の少なくとも
    1つで充填してなることを特徴とする半導体装置の構
    造。
  16. 【請求項16】 請求項7,8,13又は14記載の半
    導体装置の製造方法により製造された半導体装置の構造
    であって、トレンチ内表面上の第1の酸化シリコン膜と
    第1の多結晶シリコン膜との間に、高融点金属、そのシ
    リコン化合物、もしくは導電性を有する第2の多結晶シ
    リコン膜の何れか1つ又は2つ以上の積層膜の何れかか
    らなる導電膜を形成し、該導電膜上に窒化シリコン膜を
    形成してなることを特徴とする半導体装置の構造。
  17. 【請求項17】 前記導電膜と前記窒化シリコン膜との
    間に第2の酸化シリコン膜を形成してなることを特徴と
    する請求項16記載の半導体装置の構造。
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