JPH0887612A - 通行媒体発行装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通行媒体及び取引媒体の発行機構の小型化を
図った通行媒体発行装置を提供する。 【構成】 印刷記録部２２は、共通の原券に購入操作に
応じた情報を記録して通行媒体又は取引媒体を発行す
る。これにより、通行媒体の発行機構と取引媒体の発行
機構とを共用化できるので、両媒体の発行機構を簡略化
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、定期券，乗車券，指定
券等の通行媒体及びプリペイドカード等の取引媒体を自
動的に発行する通行媒体発行装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より所定の購入操作に基づいて乗車
券及びプリペイドカードを自動的に発行する通行媒体発
行装置が知られている。

【０００３】この通行媒体発行装置では、乗車券及びプ
リペイドカードが、それぞれ異なる媒体を用いていたた
め、乗車券及びプリペイドカードの発行機構がそれぞれ
別個に構成されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来の通行媒
体発行装置は、乗車券及びプリペイドカードの発行機構
が複雑化するという欠点があった。

【０００５】また、同一のプリペイドカードに次々と購
入情報を記録していくため、記録領域が満杯になると、
再発行が必要になるなど、運用が複雑となり、カードに
エンコードミスが生じると復旧が困難となるという問題
があった。

【０００６】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、通行媒体及び取引媒体の発行機構の小
型化を図った通行媒体発行装置を提供することを目的と
するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の通行媒体
発行装置は、金額情報が記録された取引媒体を用いた通
行媒体の購入操作に基づいて、通行情報が記録された通
行媒体を発行する通行媒体発行装置において、前記通行
媒体及び取引媒体の共通の原券を収納する収納手段と、
前記購入操作に基づいて、前記原券に通行情報を記録し
た通行媒体を発行するとともに、前記通行情報に相当す
る料金が差し引かれた金額情報を記録した取引媒体を発
行する媒体発行手段とを有することを特徴とするもので
ある。

【０００８】請求項２記載の通行媒体発行装置は、現金
を用いた通行媒体又は取引媒体の購入操作に基づいて、
通行情報が記録された通行媒体又は金額情報を含む取引
情報が記録された取引媒体を発行する通行媒体発行装置
において、前記通行媒体及び取引媒体の共通の原券を収
納するとともに、前記購入操作に基づいて、前記原券に
通行情報及び取引情報を記録して通行媒体及び取引媒体
を発行する媒体発行手段と、前記購入操作に基づいて、
投入された現金を収受するとともに必要な釣銭を放出す
る現金処理手段とを有することを特徴とするものであ
る。

【０００９】請求項３記載の通行媒体発行装置は、金額
情報を含む取引情報が記録された取引媒体を用いた通行
媒体の購入操作に基づいて、通行情報が記録された通行
媒体を発行する通行媒体発行装置において、前記購入操
作の際に挿入された取引媒体の取引情報を読み取る読取
手段と、挿入された取引媒体を回収する回収手段と、前
記通行媒体及び取引媒体の共通の原券を収納するととも
に、前記購入操作に基づいて、前記原券に通行情報を記
録して通行媒体を発行し、前記読取手段が読み取った取
引情報の金額情報を変更して新たな取引情報を前記原券
に記録して取引媒体を新たに発行する媒体発行手段とを
有することを特徴とするものである。

【００１０】請求項４記載の通行媒体発行装置は、現金
を用いた通行媒体又は取引媒体の購入操作に基づいて、
通行情報が記録された通行媒体又は金額情報を含む取引
情報が記録された取引媒体を発行するとともに、前記と
同種類の取引媒体を用いた通行媒体の購入操作に基づい
て、前記通行媒体を発行する通行媒体発行装置におい
て、前記購入操作の際に挿入された取引媒体の取引情報
を読み取る読取手段と、挿入された取引媒体を回収する
回収手段と、前記通行媒体及び取引媒体の共通の原券を
収納するとともに、前記現金を用いた購入操作に基づい
て、前記原券に通行情報又は取引情報を記録して通行媒
体又は取引媒体を発行し、前記取引媒体を用いた購入操
作に基づいて、前記原券に通行情報を記録して通行媒体
を発行し、前記読取手段が読み取った取引情報の金額情
報を変更して新たな取引情報を前記原券に記録して取引
媒体を新たに発行する媒体発行手段と、前記現金を用い
た購入操作に基づいて、投入された現金を収受するとと
もに必要な釣銭を放出する現金処理手段とを有すること
を特徴とするものである。

【００１１】

【作用】請求項１記載の通行媒体発行装置によれば、媒
体発行手段は、共通の原券に購入操作に応じた情報を記
録して通行媒体又は取引媒体を発行する。これにより、
通行媒体の発行機構と取引媒体の発行機構とを共用化で
きるので、両媒体の発行機構を簡略化できる。

【００１２】請求項２記載の通行媒体発行装置によれ
は、請求項１記載と同様に、媒体発行手段は、共通の原
券に購入操作に応じた情報を記録して通行媒体又は取引
媒体を発行する。また、現金処理手段は、投入された現
金を収受するとともに必要な釣銭を放出する。これによ
り、両媒体の発行機構を簡略化でき、現金により通行媒
体及び取引媒体を購入できる。

【００１３】請求項３記載の通行媒体発行装置によれ
は、取引媒体を本装置に挿入すると、読取手段により取
引情報が読み取られた後、収納手段に収納される。媒体
発行手段は、共通の原券に通行情報を記録して通行媒体
を発行し、読取手段が読み取った取引情報の金額情報を
変更して新たな取引情報を共通の原券に記録して取引媒
体を新たに発行する。これにより、両媒体の発行機構を
簡略化でき、取引媒体により通行媒体を購入できる。ま
た、取引媒体はその都度新たに発行するので、記録領域
が満配になることで生じる取引媒体への記録ミスを回避
できる。さらに、取引媒体への記録ミスが発生しても、
原券に取引情報を記録して取引媒体を再度発行すれば済
むので、取引情報の内容を容易に復旧させることができ
る。

【００１４】請求項４記載の通行媒体発行装置によれ
は、請求項２記載と同様に、両媒体の発行機構を簡略化
でき、現金により通行媒体及び取引媒体を購入でき、請
求項３記載と同様に、取引媒体により通行媒体及び取引
媒体を購入でき、記録領域が満配になることで生じる取
引媒体への記録ミスを回避でき、取引情報の内容を容易
に復旧させることができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。

【００１６】図１は本発明の通行媒体発行装置の一実施
例を示す正面図である。

【００１７】この通行媒体発行装置１は、箱型状の本体
２を具備し、この本体２の表面中央部領域に、購入者が
取引媒体としての例えばエドモンソン券型のプリペイド
カード（以下単に「カード」と略す。）を購入するのに
必要な氏名及び姓等の個人情報，金額情報を含む取引情
報等の各種の情報を入力可能であるとともに操作案内情
報をも表示するタッチパネル及び液晶ディスプレイを用
いた客用表示操作部３Ａと、５００円，１００円等の各
種硬貨を投入する硬貨投入口４と、１万円札，千円札等
の紙幣を挿入する紙幣挿入口５と、カードを挿入するカ
ード挿入口２３と、マイク６と、スピーカ７と、電子ブ
ザー８と、呼出し釦９と、取消し釦１０とを設けてい
る。

【００１８】また、本体２の表面下部領域に、鉄道全線
の各駅を特定する駅釦１１と、料金釦１２と、枚数釦１
３と、通行区間等の通行情報が記録され、カードと同型
（エドモンソン券型）の通行媒体としての乗車券とカー
ドとが放出される券放出口１４と、釣銭が放出される釣
銭放出口１５とを設けている。

【００１９】また、本体２の表面上部には、ＯＯ鉄道全
線の文字，乗車券の内容案内文字等を表示した表示パネ
ル１６を設けている。また、本体２の背面には、客用表
示操作部３Ａと同様に構成された係員用表示操作部（図
４参照）３Ｂを設けている。

【００２０】図４は本実施例の制御系を示すブロック図
である。

【００２１】この通行媒体発行装置１は、本装置１全体
を制御するＣＰＵ１７と、制御プログラムを格納したＲ
ＯＭ１８とからなる制御手段を具備し、ＣＰＵ１７の制
御バス１７ａに、前記客用表示操作部３Ａ，係員用表示
操作部３Ｂ，マイク６，スピーカ７，電子ブザー８，呼
出し釦９，取消し釦１０，駅釦１１，料金釦１２，枚数
釦１３を各々接続するとともに、この発行装置１の通行
情報，取引情報，料金情報を含む発行情報等を記憶する
ＲＡＭ１９と、前記硬貨投入口４から投入される硬貨を
収受して、その投入された硬貨を計測して金額を求め、
必要な釣銭を硬貨で釣銭放出口１５に放出する現金処理
手段としての硬貨処理部２０と、紙幣挿入口５から挿入
された１万円，千円等の紙幣を収受してその挿入された
紙幣を計測して金額を求め、必要な釣銭を紙幣で釣銭放
出口１５に放出する現金処理手段としての紙幣処理部２
１と、乗車券及びカードを発行する媒体発行手段として
の印刷記録部２２と、カード挿入口２３から挿入された
印刷記録部２２が発行したものと同型（エドモンソン券
型）のカードを処理するカード処理部２４等を各々接続
している。

【００２２】前記カード処理部２４を図２を参照して説
明する。図２はカード処理部２４の概略構成図である。
このカード処理部２４は、カード挿入口２３から挿入さ
れ、搬送路２４０に沿い図示しない搬送手段によって搬
送されたカードから磁気情報を読み取る読取手段として
の上，下一対の磁気ヘッド２４１ａ，２４１ｂと、磁気
ヘッド２４１によって読み取られたカードを回収する回
収手段としての回収箱２４２とを備えている。

【００２３】前記印刷記録部２２を図３を参照して説明
する。図３は印刷記録部２２の概略構成図である。この
印刷記録部２２は、帯状の紙が巻回された券ロール紙２
２０と、この券ロール紙２２０を装填する装填部２２１
と、この装填部２２１から繰り出される券ロール紙２２
０を個々の原券に切断するカッター部２２２と、このカ
ッター部２２２によって切断された原券の表面に通行情
報又は取引情報の印刷情報を印字記録するサーマルヘッ
ド２２３と、発行する乗車券又はカードの整位を行う整
位部２２４と、原券の裏面に通行情報又は取引情報の磁
気情報（エンコード情報ともいう）を磁気記録する磁気
ヘッド２２５と、乗車券又はカードを搬送路２２６に沿
って搬送する図示しない搬送手段と、磁気記録にミスが
生じた場合に、その乗車券及びカードを回収するための
図示しない回収箱とを備えている。また、この印刷記録
部２２は、ＣＰＵ１７の制御の下で乗車券を発行する場
合は、原券の表面にサーマルヘッド２２３によって通行
情報を印字記録し、その原券の裏面に磁気ヘッド２２５
によって通行情報を磁気記録するものであり、ＣＰＵ１
７の制御の下でカードを発行する場合は、カッター部２
２２によって切断された原券の表面にサーマルヘッド２
２３によって取引情報を印字記録し、その原券の裏面に
磁気ヘッド２２５よって取引情報を磁気記録するもので
ある。

【００２４】前記ＣＰＵ１７は、現金を用いた乗車券の
購入操作に基づいて、印刷記録部２２を制御して乗車券
を発行し、購入金額を求めて必要な釣銭を硬貨処理部２
０及び紙幣処理部２１を制御して放出するようにしてお
り、現金を用いたカードの購入操作に基づいて、印刷記
録部２２を制御してカードを発行し、購入金額を求めて
必要な釣銭を硬貨処理部２０及び紙幣処理部２１を制御
して放出するようにしている。また、ＣＰＵ１７は、カ
ードを用いた乗車券の購入操作に基づいて、印刷記録部
２２を制御して乗車券及び新たなカードを発行するよう
にしている。なお、新たにカードを発行する際に、ＣＰ
Ｕ１７は、印刷記録部２２を制御して、投入されたカー
ドの残額から乗車券の購入金額を差し引いた残額の金額
情報を含む取引情報を記録する。

【００２５】次に、本実施例の動作を図５のフローチャ
ートに従って説明する。

【００２６】まず、カードを用いて乗車券を購入する場
合を説明する。

【００２７】乗車券の購入者が、カードをカード挿入口
２３に挿入すると、カード処理部２４は、ＣＰＵ１７の
制御の下に、カード挿入口２３に挿入されたカードを図
示しない搬送手段により搬送路２４０に沿って取り込
む。磁気ヘッド２４１は、取り込まれたカードから残額
情報を含む取引情報を読み取り、ＣＰＵ１７に送る。こ
こで、カードから取引情報を読み取れなかった場合は、
カードは進入時とは逆方向に搬送され、カード挿入口２
３から本体２外に排出され、客用表示操作部３Ａ及び係
員用表示操作部３Ｂには、ＣＰＵ１７の制御の下にカー
ド読取異常状態が表示される。同時に磁気ヘッド２４１
によって読み取られた残額情報は、客用表示操作部３Ａ
と係員用表示操作部３Ｂに表示され、顧客と係員の双方
がカード残額を確認することができる。

【００２８】次に、ＣＰＵ１７は、カードの残額で購入
できる範囲の乗車券の料金をＲＡＭ１９が記憶する料金
情報を基に料金釦１２の７セグメントを用いて表示す
る。

【００２９】ここで、乗車券の購入者が、所望の料金釦
１２を押下すると、印刷記録部２２は、ＣＰＵ１７の制
御の下に、押下された料金釦１２に対応する取引情報を
ＲＡＭ１９から読み出し印刷記録部２２を制御して原券
の表面に印字記録し、その原券の裏面に磁気記録する
（Ｓ１）。

【００３０】磁気記録した後、磁気記録にミスがなかっ
たか否かをチェックし（Ｓ２）、ミスがあった場合は、
ミスのあった乗車券を印刷記録部２２の搬送手段によっ
て図示しない回収箱に回収し（Ｓ３）、投入されたカー
ドをカード処理部２４の搬送手段によってカード挿入口
２３に戻し（Ｓ４）、券の発売を中止する（Ｓ５）。

【００３１】前記ステップＳ２において、磁気記録にミ
スがなかった場合は、ＣＰＵ１７は、カードの残額から
発行した乗車券の購入金額を差し引いた残額を求める
が、乗車券をまだ発行せずに、印刷記録部２２は、ＣＰ
Ｕ１７の制御の下に、取引情報を原券の表面に印字記録
し、その原券の裏面に磁気記録する（Ｓ６）。

【００３２】磁気記録した後、磁気記録にミスがなかっ
たか否かをチェックし（Ｓ７）、ミスがあった場合は、
ミスのあったカードを印刷記録部２２の搬送手段によっ
て図示しない回収箱に回収し（Ｓ３）、投入されたカー
ドをカード処理部２４の搬送手段によってカード挿入口
２３に戻し（Ｓ４）、券の発売を中止する（Ｓ５）。

【００３３】前記ステップＳ７において、磁気記録にミ
スがなかった場合は、ＣＰＵ１７は、印刷記録部２２の
搬送手段によって乗車券及びカードを券放出口１４に放
出する（Ｓ８）。

【００３４】カード処理部２４の搬送手段は、ＣＰＵ１
７の制御により、投入されたカードをカード挿入方向へ
搬送して回収箱２４２に回収する（Ｓ９）。

【００３５】このようにして乗車券及びカードへの記録
がミスなく行われた場合には、購入者は、発行された乗
車券及びカードを券放出口１４から受け取ることができ
る。

【００３６】次に、カードを購入する場合を説明する。

【００３７】まず、カードの購入者は、カードの購入に
必要な現金を紙幣挿入口５，硬貨投入口４に入れる。

【００３８】ＣＰＵ１７は、客用表示操作部３Ａにカー
ド購入のための案内情報を表示する。カードの購入者
は、客用表示操作部３Ａに表示された案内情報に従い、
客用表示操作部３Ａを操作してカードの購入に必要な氏
名及び姓等の個人情報，金額情報を含む取引情報等の各
種の情報を入力する。

【００３９】印刷記録部２２は、ＣＰＵ１７の制御の下
に、サーマルヘッド２２３によって原券の表面に取引情
報を印字記録し、磁気ヘッド２２５によって原券の裏面
に取引情報を磁気記録し、磁気記録にミスがなければ、
記録したカードを券放出口１４に放出する。なお、磁気
記録にミスがあった場合は、ミスのあったカードを印刷
記録部２２の搬送手段によって図示しない回収箱に回収
し、投入された現金を釣銭放出口１５に戻し、カードの
発売を中止する。

【００４０】次に、現金で乗車券を購入する場合を説明
する。

【００４１】乗車券の購入者が、乗車券の購入に必要な
現金を紙幣挿入口５，硬貨投入口４に入れると、硬貨処
理部２０及び紙幣処理部２１は、ＣＰＵ１７の制御の下
に、紙幣挿入口５，硬貨投入口４から投入された現金を
計数して支払い金額を求める。ＣＰＵ１７は、その支払
い金額を客用表示操作部３Ａに表示する。続いて、ＣＰ
Ｕ１７は、支払い金額で購入できる範囲の乗車券の料金
をＲＡＭ１９が記憶する料金情報を基に料金釦１２の７
セグメントを用いて表示する。

【００４２】ここで、乗車券の購入者が、所望の料金釦
１２を押下すると、印刷記録部２２は、ＣＰＵ１７の制
御の下に、押下された料金釦１２に対応する取引情報を
ＲＡＭ１９から読み出し印刷記録部２２を制御して原券
の表面に印字記録し、その原券の裏面に磁気記録し、磁
気記録にミスがなければ、記録した乗車券を券放出口１
４に放出する。なお、磁気記録にミスがあった場合は、
ミスのあった乗車券を印刷記録部２２の搬送手段によっ
て図示しない回収箱に回収し、投入された現金を釣銭放
出口１５に戻し、乗車券の発売を中止する。

【００４３】このような本実施例によれば、従来、別個
に構成されていた乗車券の発行機構とカードの発行機構
とを共用化したので、両媒体を発行する印刷記録部２２
の機構を簡略化できる。また、カードにより乗車券を購
入でき、現金により乗車券及びカードを購入できるの
で、乗車券の購入の利便性が向上する。さらに、カード
による乗車券の購入の際にカードをその都度新たに発行
するので、記録領域が満配になることで生じるカードへ
の記録ミスを回避できる。またさらに、カードへの記録
ミスが発生しても、原券に取引情報を記録してカードを
再度発行すれば済むので、取引情報の内容を容易に復旧
させることができる。

【００４４】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
に、その要旨を変更しない範囲内で変形実施できる。例
えば、本実施例では、通行媒体として乗車券について説
明したが、定期券，指定券等の他の通行媒体であっても
本発明は同様に適用できることは言う迄もない。

【００４５】

【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。

【００４６】請求項１記載の発明によれば、通行媒体の
発行機構と取引媒体の発行機構とを共用化できるので、
両媒体の発行機構を簡略化できる。

【００４７】請求項２記載の発明によれば、両媒体の発
行機構を簡略化でき、現金により通行媒体及び取引媒体
を購入できるので、取引媒体の購入の利便性が向上す
る。

【００４８】請求項３記載の発明によれば、両媒体の発
行機構を簡略化でき、取引媒体により通行媒体を購入で
きるので、取引媒体の購入の利便性が向上する。また、
取引媒体はその都度新たに発行するので、記録領域が満
配になることで生じる取引媒体への記録ミスを回避で
き、さらに、取引媒体への記録ミスが発生しても、原券
に取引情報を記録して取引媒体を再度発行すれば済むの
で、取引情報の内容を容易に復旧させることができる。

【００４９】請求項４記載の発明によれば、両媒体の発
行機構を簡略化できるとともに、現金により通行媒体及
び取引媒体を購入でき、取引媒体により通行媒体を購入
できるので、取引媒体の購入の利便性がより向上する。
また、取引媒体はその都度新たに発行するので、記録領
域が満配になることで生じる取引媒体への記録ミスを回
避でき、さらに、取引媒体への記録ミスが発生しても、
原券に取引情報を記録して取引媒体を再度発行すれば済
むので、取引情報の内容を容易に復旧させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の正面図

【図２】本実施例のカード処理部の概略構成図

【図３】本実施例の印刷記録部の概略構成図

【図４】本実施例の制御系を示すブロック図

【図５】本実施例のカードにより乗車券を発行する場合
の処理の流れを示すフローチャート

【符号の説明】 １ 通行媒体発行装置 １７ ＣＰＵ １８ ＲＯＭ ２０ 硬貨処理部（現金処理手段） ２１ 紙幣処理部（現金処理手段） ２２ 印刷記録部（媒体発行手段） ２４１ 磁気ヘッド（読取手段） ２４２ 回収箱（回収手段）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 金額情報が記録された取引媒体を用いた
   通行媒体の購入操作に基づいて、通行情報が記録された
   通行媒体を発行する通行媒体発行装置において、前記通
   行媒体及び取引媒体の共通の原券を収納する収納手段
   と、前記購入操作に基づいて、前記原券に通行情報を記
   録した通行媒体を発行するとともに、前記通行情報に相
   当する料金が差し引かれた金額情報を記録した取引媒体
   を発行する媒体発行手段とを有することを特徴とする通
   行媒体発行装置。
2. 【請求項２】 現金を用いた通行媒体又は取引媒体の購
   入操作に基づいて、通行情報が記録された通行媒体又は
   金額情報を含む取引情報が記録された取引媒体を発行す
   る通行媒体発行装置において、前記通行媒体及び取引媒
   体の共通の原券を収納するとともに、前記購入操作に基
   づいて、前記原券に通行情報及び取引情報を記録して通
   行媒体及び取引媒体を発行する媒体発行手段と、前記購
   入操作に基づいて、投入された現金を収受するとともに
   必要な釣銭を放出する現金処理手段とを有することを特
   徴とする通行媒体発行装置。
3. 【請求項３】 金額情報を含む取引情報が記録された取
   引媒体を用いた通行媒体の購入操作に基づいて、通行情
   報が記録された通行媒体を発行する通行媒体発行装置に
   おいて、前記購入操作の際に挿入された取引媒体の取引
   情報を読み取る読取手段と、挿入された取引媒体を回収
   する回収手段と、前記通行媒体及び取引媒体の共通の原
   券を収納するとともに、前記購入操作に基づいて、前記
   原券に通行情報を記録して通行媒体を発行し、前記読取
   手段が読み取った取引情報の金額情報を変更して新たな
   取引情報を前記原券に記録して取引媒体を新たに発行す
   る媒体発行手段とを有することを特徴とする通行媒体発
   行装置。
4. 【請求項４】 現金を用いた通行媒体又は取引媒体の購
   入操作に基づいて、通行情報が記録された通行媒体又は
   金額情報を含む取引情報が記録された取引媒体を発行す
   るとともに、前記と同種類の取引媒体を用いた通行媒体
   の購入操作に基づいて、前記通行媒体を発行する通行媒
   体発行装置において、前記購入操作の際に挿入された取
   引媒体の取引情報を読み取る読取手段と、挿入された取
   引媒体を回収する回収手段と、前記通行媒体及び取引媒
   体の共通の原券を収納するとともに、前記現金を用いた
   購入操作に基づいて、前記原券に通行情報又は取引情報
   を記録して通行媒体又は取引媒体を発行し、前記取引媒
   体を用いた購入操作に基づいて、前記原券に通行情報を
   記録して通行媒体を発行し、前記読取手段が読み取った
   取引情報の金額情報を変更して新たな取引情報を前記原
   券に記録して取引媒体を新たに発行する媒体発行手段
   と、前記現金を用いた購入操作に基づいて、投入された
   現金を収受するとともに必要な釣銭を放出する現金処理
   手段とを有することを特徴とする通行媒体発行装置。